メインフェイズ第二サイクル
バレエ・メカニック
2d6 (2D6) >
5[1,4] > 5
行動:敷村修也
敷村 修也
ST シーン表(8) >
打ち捨てられた廃墟。荒れ果てた景色に心も荒む。
敷村 修也
*狩猟を宣言 対象はバレエ・メカニックの《日常》
安武 陸
*忘れそうだからいまのうちに援護宣言しとこ
『文学少女』白瀬礼子
天板を抱きしめてしゃがみこんでいます。
敷村 修也
あの楠瀬とか言う人、女子高生ばっかりに声かけてるな……
『文学少女』白瀬礼子
になっていたけど、ふっと顔を上げて。
『文学少女』白瀬礼子
「追いかけたけど、ぜんぜん、見つからなくて」
『文学少女』白瀬礼子
「みんなから来てくれて、よかった」
敷村 修也
「まぁそんなの持ってたら走りにくいよねぇ」
『文学少女』白瀬礼子
「使い慣れたやつの方がいいかなと思って……」
安武 陸
天板を持った料理上手の女の子がきりっとしてる。
敷村 修也
「言ってることはわかるけど、日頃から天板とお友達の生活でもしてるの……?」
『文学少女』白瀬礼子
「包丁とか、けっこうこわい、し」
安武 陸
「俺も女子高生に包丁構えられるよりはこっちがいいな……」
敷村 修也
「まぁ泡だて器とか握りしめてくるよりは……」
『文学少女』白瀬礼子
「まあ私も女子高生かって言うと……」
『文学少女』白瀬礼子
「ちょっとそういうなんか……」
『文学少女』白瀬礼子
「リア充的なとこはハードルがな~」
『文学少女』白瀬礼子
へにゃへにゃ笑っていたけれど。
『文学少女』白瀬礼子
「めぐとも、そういうとこ行く話はなかったし」
『文学少女』白瀬礼子
「お互い、そういうタイプじゃなかった、っていうか……」
『文学少女』白瀬礼子
「イベントとかいつか出れたらいいねえって言ってたけど」
『文学少女』白瀬礼子
「めぐは、ほら、看護でしょ?」
『文学少女』白瀬礼子
「私は大学行くから、進路は別々になっちゃうけど」
『文学少女』白瀬礼子
「そういうので会えたらいいよねって、そういう話は、してて」
『文学少女』白瀬礼子
「余裕ないから、難しいだろって感じだったけど……」
赤木 叶恵
だから何だという話。もはや関係ない話。関係ない……はずの話。
『文学少女』白瀬礼子
だめ? と首を傾げて、狩人たちを見上げる。
赤木 叶恵
言うことは何もない。この会話に混ざりたくない。今だけ、この場から消えていたい。
敷村 修也
それを失うことがつらいことだというのはわかっている。
敷村 修也
「……うん、だめだよ。それは、できない」
『文学少女』白瀬礼子
しょんぼりと天板を抱え直す。
『文学少女』白瀬礼子
かちゃ、と硬いものの当たる音がして、顔をしかめた。
『文学少女』白瀬礼子
戸惑った様子で天板を胸から離すと、
『文学少女』白瀬礼子
そこから青い星の結晶が落ちて、礼子の足元に転がった。
敷村 修也
さも自然な、落とし物を拾って持ち主に渡すためというように手を伸ばす。
『文学少女』白瀬礼子
ぼんやりとそれを見ていたが。
『文学少女』白瀬礼子
修也が手を伸ばしたのを見て、反射的に礼子も手を伸ばした。
敷村 修也
2D6+2+1>=6 (判定:隠れる) (2D6+2+1>=6) > 9[3,6]+2+1 > 12 > 成功
敷村 修也
反射的に手を出す礼子に反応して結晶を素早く拾い上げる。
『文学少女』白瀬礼子
何がなんだかわからないなりに。
『文学少女』白瀬礼子
それが大事なものであることは、理解できるようだった。
『文学少女』白瀬礼子
「なんだか、大事なものっぽい」
敷村 修也
「うん。でもこれは、俺たちにも大事なものなんだ」
クロニック・ラヴ
よく知る顔の、面影を濃く残していた。
noname
存在の根幹を揺るがす本能的な忌避感に刀を振ると、
クロニック・ラヴ
それを躱して、彼女は身を引いた。
クロニック・ラヴ
ベッドを飛び越えて、向こう側に着地する。
クロニック・ラヴ
その手には見覚えのある髪飾りが握られていた。
クロニック・ラヴ
修也と相談して、誕生日に贈った。
クロニック・ラヴ
髪飾りを手に、彼女は冷たい瞳でこちらを一瞥する。
クロニック・ラヴ
「こちらの台詞です。名も知らぬあなた」
クロニック・ラヴ
「この二人の死に、あなたが特別な感慨を抱く理由がありましたか?」
noname
――それを思い知らせるために、殺したのか。
noname
灰葉標のいない世界。そもそも生まれることのなかった世界へと。
noname
周囲の人間を戦いに巻き込むことのないように。
noname
だからここで死んでいる二人は、自分の両親ではない。
noname
この運命において、自分はこの二人とは無縁の存在だ。
noname
そのために。それを知らせるためだけに。
クロニック・ラヴ
「愚かなあなた。一切の過去を捨てたあなた」
クロニック・ラヴ
「どうしてそのような、中途半端な運命変転を行ったのですか?」
クロニック・ラヴ
「あの月虹の彼方に至ってしまえば」
クロニック・ラヴ
「無敵の魔女に成り果ててしまえば」
クロニック・ラヴ
「全てを覆し、灰葉陽を蘇らせることも叶ったでしょうに」
クロニック・ラヴ
「どうしてそうしてしまわなかったのですか」
noname
「……そうしたら、俺は俺じゃなくなるだろ」
クロニック・ラヴ
「いじらしい話ですね。あなたの甘さに救われました」
クロニック・ラヴ
「そうなってしまっていたら、私にはもうなすすべもありませんでしたから」
クロニック・ラヴ
運命変転魔法『クロニック・ラヴ』の、発動鍵の一部。
クロニック・ラヴ
「私こそが、クロニック・ラヴです」
クロニック・ラヴ
「いつか必ずあなたから全てを奪い、全てを取り戻してみせる」
クロニック・ラヴ
「……だから、今日はこれで満足して差し上げましょう」
クロニック・ラヴ
そっと扉を開ける所作は、まるで誰かを起こすことを恐れる子供のように。
クロニック・ラヴ
「月虹の彼方へなど、決して至れぬ男の名です」
noname
あとには血の臭いと、二人の亡骸のみが残される。
noname
運命変転魔法『クロニック・ラヴ』は、その発動鍵の一部を奪われたのみ。制御権の大半は未だ自分のもとにある。
noname
小規模な運命変転は未だ可能。戦闘能力には支障なし。
noname
彼女が吸血鬼になったのは、恐らく魔女になることができないから。ほぼ間違いなく、自分が魔法少女としての力の大半を引き受けたことに影響がある。
noname
少なくとも、彼女はまだ魔法を、特に運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を発動できる状態にない。
noname
機能の確認を済ませた後は、目的を再定義する。
noname
モンスター討伐の、その最優先目標にクロニック・ラヴを定めた。
noname
止めなければならない。彼女がそちら側に行ってしまうのを。
noname
そうなれば、誰もが彼女を忘れてしまうから。
noname
あの寂しがり屋の少女が、この世界から消え去ってしまうから。
noname
それだけはどうしても阻止しなければならない。
noname
自分は彼女から大切なものを奪ったのだ。
noname
恥ずかしげもなく、彼女から横取りしてみせた力でもって。
noname
自分は自分だと言い張ったところで、奪われた側からしてみればたまったものじゃないだろう。
noname
彼女が『灰葉標』のことを覚えていたのは、別に自分が意図した結果ではない。魔法での繋がりがそれを許しただけだ。
noname
一枚きり、特別な魔力を込めて持ち込んだこの写真が、何かを辛うじて繋ぎ止めたのか。
noname
自分は『灰葉標』に関わった全ての人間を殺したようなものだ。
noname
自分を生み育てた両親はもうこの世にはいない。殺される前からいなかった。
noname
自分の知る、自分と時を重ねた敷村修也も、もうこの世界にはいない。
noname
今いる敷村修也は紛れもない別人だ。自分の幼馴染では、自分のよく知る修也ではない。
noname
彼女がそうならなかったのは、ただの気まぐれの奇跡でしかない。
noname
その奇跡が、彼女を凶行へと走らせた。
noname
横たわる遺体へと、ようやっと視線を移す。
noname
機能を確認して。目的を再定義して。状況を整理して。
noname
そうしてやっと、自分の両親ではない人に触れた。
[ 敷村 修也 ] テンション : 15 → 18
[ 安武 陸 ] テンション : 9 → 12
[ 安武 陸 ] 激情 : 0 → 1
[ バレエ・メカニック ] 支配力『クロニック・ラヴ』 : 2 → 0
[ バレエ・メカニック ] 耐久力 : 13 → 11
[ バレエ・メカニック ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
*バレエ・メカニックの支配力『クロニック・ラヴ』が破壊されました。
GM
*常駐アビリティ【憤怒の相のクソバカ特盛りアビリティ。
自分に部位ダメージを与えた相手に2D6のダメージを与え、全変調を回復する。
それと再起判定に失敗してもあと1ラウンド戦闘を継続できる。
怒髪天】が発動。
バレエ・メカニック
2D6 (2D6) >
11[5,6] > 11
GM
まあ修也くんがこれで余裕吹っ飛ぶの正しいのでいいんじゃないですか?
[ 敷村 修也 ] 余裕 : 8 → 0
バレエ・メカニック
*また、常駐アビリティ【これも憤怒の魔女の常駐アビリティ。
与えられた部位ダメージの数だけアビリティコストが軽減される。
軽減コストは最大3、コスト0以下にはならない。復讐の聖者】の効果発動を宣言。
以降、バレエ・メカニックの使用するアビリティコストが1減少します。
GM
それは、狩人としての平常心を奪うに足る衝撃だった。
GM
気付けば元の、廃ビルの前に立っている、けれど。
GM
あなたがたの見た光景は、簡単には瞼の裏から離れない。
敷村 修也
視界が歪む。世界が回る。
思わずしゃがみこんだ。
『文学少女』白瀬礼子
陸に押さえられたまま、戸惑ったように目を丸くしている。
敷村 修也
大きく深く息を整える。
まるで礼子などいないかのように。
敷村 修也
深呼吸して息を整えるとゆっくりと立ちあがる。
それは礼子を見下ろすような形。
『文学少女』白瀬礼子
びくっと身を竦めた。天板を抱きしめる。
『文学少女』白瀬礼子
怯えるように修也を見上げる。
敷村 修也
自分がどういう顔をしているかわからない。
敷村 修也
「………とりあえず、移動しましょう。いつまでもここに居てもしかたありません」
敷村 修也
自分はどのつもりの声色でしゃべっているのだろう。
バレエ・メカニック
月虹の彼方より、人々の願いを叶えるために。
安武 陸
さっきのシーン、5行ごとくらいだったらリアクションできるけど、塊で来たからマジで何を言ったらいいのかになっちゃったんだよな
行動:バレエ・メカニック 1st
GM
視界を埋め尽くすほどの流れ星を見ていると、脳のどこかが麻痺するような心地があった。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックのただ二人だけ。
バレエ・メカニック
膨大な星の光が、彼に力を与えている。
バレエ・メカニック
*輸血パックを3個使用します。
[ バレエ・メカニック ] 血量 : 0 → 6
バレエ・メカニック
瞬く星を背負うて、機械人形はあなたに問う。
バレエ・メカニック
「あなたの願いを聞かせてくれ」
赤木 叶恵
クスリで麻痺をさせていても、はっきりと分かる。
赤木 叶恵
いや、その麻痺も抜けてきているのかもしれない。心が、揺さぶられる感覚がある。
赤木 叶恵
──今、話に応じては絶対にいけないという直感だ。
バレエ・メカニック
その直感を知ってか知らずか、バレエ・メカニックはあなたに語る。
バレエ・メカニック
「押さえきれぬ切望がある。自分でもそれを甚く思い知っている」
バレエ・メカニック
「故に、白瀬礼子に向き合えない」
赤木 叶恵
武器を握る。倒さなければ。早く、今すぐに、決心が鈍る前に。
赤木 叶恵
陽が、風香が、陸の弟が、起き上がったという話を聞いて。
赤木 叶恵
陽と風香が起き上がったという話を聞いて、……その時自分が思った事は、何だったろうか。
赤木 叶恵
……ちゃんと、人も生き返せるんじゃないか……。
GM
大切な人を失った少女が、こうして今、一人きりで。
赤木 叶恵
願いを叶えてもらってからでは、だめなのかと。
バレエ・メカニック
目の前の存在からは、逃げられない。
赤木 叶恵
この装置を破壊することを、惜しいと感じている。
安武 陸
いい子なんですよ 悪いのは好き勝手願う人間なんです
バレエ・メカニック
星の瞳はあなたを見据え、あなたの真意を見透かしている。
バレエ・メカニック
答弁はない。議論のすらもはやない。
バレエ・メカニック
「あなたの願いを聞かせてくれ」
バレエ・メカニック
*赤木叶恵の幸福『背徳:赤木恵夢』を破壊します。
敷村 修也
この筋なるべく切っとかないといけないんだけど……
安武 陸
少なくとも、陸はバディあるし、ロール的にもいいじゃんになっちゃうから、あんまり妨害に前向きではないです
迷ノ宮 光葉
そうですね、修也くんがテンション結構あがっているので光葉が妨害したほうがよさそうですね、もしするのならば
迷ノ宮 光葉
そうだった……うーん、じゃあ通してしまうか…?
GM
激情はなるべく早く握っておいたほうが良いと言われる
敷村 修也
チャレンジするなら修也だし、否定するスジはあるんだけど今メンがな……
バレエ・メカニック
この願いを叶える機構は、ここに至って世界を見下ろす。
バレエ・メカニック
誰も辿り着けない場所で。誰にも知られるはずのない存在となって。
バレエ・メカニック
「私は、あなたの尽力を肯定する」
バレエ・メカニック
「あなたは赤木恵夢を守るため」
バレエ・メカニック
「持てる全力を尽くしたことを保証する」
バレエ・メカニック
「それでは力が足りなかった過去の事実を、今は確かに観測している」
赤木 叶恵
「お母さんも、光葉さんも、手を伸ばしてくれたのに」
赤木 叶恵
「失うのは怖いって、孤独は平気だって、強がって、ばかみたい」
バレエ・メカニック
「人間には、虚勢を張ることで心を保たんとする機構がある」
バレエ・メカニック
「あなたはそれを働かせた。あなたにとって必要なことだった」
赤木 叶恵
「それっぽっちで、正気がっ、保てるわけない!」
バレエ・メカニック
「あなたの求める安寧を与えるために」
バレエ・メカニック
「今、こうしてあなたをここに招いた」
敷村 修也
流石にこのサバトを妨害するのは文脈と状況的にもリソース的にも厳しい……
GM
これがサバトなのは……むしろ優しさではないですか?
敷村 修也
データ面という言い訳が立ちますからね……
迷ノ宮 光葉
うーかなちゃん…全力肯定ロボに肯定されとる…
安武 陸
私はいっそ強度3なのが残念ですらありますよ
安武 陸
俺達全員で決めた恵夢の死!!って感じだから、もう……いいじゃん……!!って気持ちになる
迷ノ宮 光葉
せや……わいらが決めてしまった死なのだ…
バレエ・メカニック
「あなたには求める人物がある」
バレエ・メカニック
「私はこの機能を、十全に発揮する」
バレエ・メカニック
目を灼くほどの鮮烈なそれが通り過ぎた後には、
赤木恵夢
雑談タブが阿鼻叫喚で埋まった。赤木恵夢が、そこに横たわる。
赤木 叶恵
「おねえちゃん!おねえちゃんおねえちゃん!」
赤木恵夢
そこに熱があり。呼吸をして。鼓動も鳴っているのに。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックの声。淡々とした。機械的な。
バレエ・メカニック
「赤木恵夢のことを、願いきれていない」
赤木 叶恵
「起きないっ、起きないのは、そのせいって」
バレエ・メカニック
「”自分が幸せになってはならない”と、そう思っているのではないか」
バレエ・メカニック
「赤木恵夢があなたのもとに戻れば」
バレエ・メカニック
「あなたはそれを受け入れられない」
バレエ・メカニック
「受け入れてはいけないと思っている」
迷ノ宮 光葉
そんなのってないよぉ……(破壊されると困るけど…)
赤木 叶恵
そうじゃない。それは順序が。姉を守れなかったからで。姉が守れた今は。すべての言葉が空回りする。
バレエ・メカニック
魔女の前で、どれほど理屈を捏ねようと。
赤木 叶恵
守れたわけではないのだ。守れなかった者が、魔女へと乞い、運命を捻じ曲げているのだ。
赤木 叶恵
モンスター狩りを邪魔するフォロワーども。
赤木 叶恵
自分勝手な下らない理由で、モンスターに下る奴ら。
赤木 叶恵
姉に戻ってきてほしいという気持ちは、間違いのないもので。
赤木 叶恵
こんな、目の前で、願いが叶う目前で、叶うイメージを明確に突きつけられて!
バレエ・メカニック
「私はあなたたちに、繰り返し機会を与えよう」
赤木 叶恵
「お願いっ……ま、また……あたしにっ」
バレエ・メカニック
「自らの心に、向き合うことを勧める」
バレエ・メカニック
「あなたは、私が赤木恵夢の願いを叶えたことを咎めた」
バレエ・メカニック
「あれが歪んだ形で叶えられたものだと、そう疑っている」
バレエ・メカニック
「整理される前のあなたの願いを叶えて」
バレエ・メカニック
「同じ後悔を抱かせる愚を、私は避けるべく努める」
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックはそこに在り。
『文学少女』白瀬礼子
天板を放り出し、よろよろと恵夢に擦り寄りながら、叶恵を見る。
赤木 叶恵
視線は返さない。焦点の合わない目が、バレエ・メカニックの顔の周辺を見つめている。
赤木 叶恵
「起きないんだ。あたしが……迷ったせいで……あたしのせいで……」
迷ノ宮 光葉
「…………」叶恵のつぶやきでどんな残酷な仕打ちがされたのか、思い知る。
迷ノ宮 光葉
希望を見出して、その輪郭をちらつかせたのに、本当には届かない。
敷村 修也
バレエ・メカニックの特性を考えると、嘘をつかれたり騙される方がまだましだとすら思える。
安武 陸
願ったことではなく、迷ったことを自責する叶恵の側に、片膝をつく。
『文学少女』白瀬礼子
心配そうに叶恵と恵夢を見回している。
安武 陸
「そこにいるなら、いないよりはずっといい」
バレエ・メカニック
「私はあなたたちに、繰り返し機会を与える」
バレエ・メカニック
「私がある限り、希望が断たれることはない」
バレエ・メカニック
「何度私を拒もうと、何度私を害そうと」
バレエ・メカニック
「そこに望みが、願いのある限り、私はそれを受け入れよう」
赤木 叶恵
完全に屈している。あれは、希望そのものだ。
赤木 叶恵
形作られた希望が、目の前に姿を見せている。
バレエ・メカニック
「だから、焦る必要はない。後悔も要らない」
バレエ・メカニック
「ただ落ち着いて、自分の心に向き合えばいい」
バレエ・メカニック
「私の声よりも、仲間の存在の方が」
バレエ・メカニック
「そのために役立つものに思われる」
赤木恵夢
恵夢は眠っている。礼子の腕の中。安らかに。
安武 陸
「どうするにしても、今やるのは、自分を責めることじゃない」
安武 陸
「……もうちょっと、もうちょっとしたら」
赤木 叶恵
「わからない……どうしよう……。どうしたら、いいかな…………」
『文学少女』白瀬礼子
そっと、恵夢の身体を叶恵の胸元に預ける。
赤木恵夢
ぬくもりが伝わる。呼吸をしているのが分かる。
赤木恵夢
生きている、けれど意識のない人間の重みがそこにある。
『文学少女』白瀬礼子
「ちゃんと、抱いてあげて……」
赤木恵夢
あたたかくやわらかな感触が、叶恵の手に伝わった。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックは一度、姿を消す。
赤木 叶恵
体温がある。呼吸がある。血が流れている。
赤木 叶恵
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
安武 陸
「ここにいちゃ、恵夢ちゃんが体を冷やす」
『文学少女』白瀬礼子
なんかついてきそうな雰囲気醸し出してますよ
『文学少女』白瀬礼子
拒まれなかったらついていきますよ
安武 陸
まぁなんかあったとき殴りやすくていいんじゃないですか
『文学少女』白瀬礼子
おそるおそる、叶恵の背中を撫でる。
赤木 叶恵
触れた瞬間、少しだけ怯えたように跳ねて、おそるおそる振り返る。
『文学少女』白瀬礼子
だなんて、当たり障りのない言葉を吐いた。
『文学少女』白瀬礼子
薄く笑みながら、叶恵の背中をゆっくりと撫でて
[ 赤木 叶恵 ] 耐久力 : 8 → 6
[ バレエ・メカニック ] 血量 : 6 → 0
GM
サバトと破壊が通ったことにより、こうですね。
叶恵はバレエ・メカニックに任意の関係が1。記入しておいてください。
赤木 叶恵
のちに情報整理シートの叶恵→バレエ・メカニックの項目へ希望の二文字が記入された。……
行動:安武陸
『文学少女』白瀬礼子
ひつようがあればてつだいます
敷村 修也
修也はデータ的にも、RP的にも。あんまり余裕がありません
赤木 叶恵
あかちゃんになっちゃった。でも役目は譲らないからね……
赤木恵夢
こうしてその身体を抱き、運んでいると、改めて実感する。
赤木恵夢
この身体の呼吸と脈拍と体温がある生きていることを。
赤木恵夢
そして同時に、このままでは目覚めることがないことも、どこかで直感させられる。
安武 陸
とりあえず高級そうな布団なんかもお借りしまして、恵夢ちゃんを寝かせておきましょうか。
赤木恵夢
静かな部屋の中に、規則的な呼吸の音が聞こえている。
安武 陸
「……とりあえず一段落するまでは、ここに恵夢ちゃん置いてもらってもいいかな」
迷ノ宮 光葉
「はい、構いません」
粗茶などをみんなに出しつつ、眠る彼女の様子と叶恵や礼子の様子を見守る。
安武 陸
家族でもなんでもない俺が聞くことかどうかは分からないが……叶恵ちゃんがああなので……。
『文学少女』白瀬礼子
かしこまって座っています。気遣わしげに叶恵と恵夢とを見ている。
安武 陸
ふう、とため息を吐いて、出して頂いたお茶を啜る。
赤木恵夢
恵夢の眠りは安らかだった。苦しそうな様子もなく。ただ静かに穏やかに。
敷村 修也
特に言葉を発するでもなく、その視線はどこか遠い。
安武 陸
「……あ、バレエ・メカニックに色々聞くの忘れてたな」
迷ノ宮 光葉
「……今も望めば、もしかしたら来てくださるのでしょうか?」
安武 陸
「バレエ・メカニックさん、バレエ・メカニックさん、 聞こえましたらおいでくださいませ~」
バレエ・メカニック
星の光を纏って、部屋の中に佇んでいる。
敷村 修也
修也PL「ほんきでびっくりしてPCのまえで声上げちゃった」ぎょっとする。
バレエ・メカニック
「あなたの願いを聞かせてくれ」
安武 陸
「そうなるとなんか面白い感じになっちゃうだろ」
安武 陸
「いや、来てくれてありがとう。 とりあえず座りなよ」
バレエ・メカニック
座布団と粗茶とを見下ろしたまま、その場に浮いている。
バレエ・メカニック
その爪先が床につくことはない。
バレエ・メカニック
「願いとしてなら、それを受理するが」
バレエ・メカニック
「先程の言葉はあくまで勧めだろう」
安武 陸
座って話したいけど……、土足だしな……。
安武 陸
いや、地面についてないから汚れてないかもしれないが……。
バレエ・メカニック
浮いています。願われていないので。
敷村 修也
そんなやりとりを複雑な顔で少し離れて見守る。
安武 陸
「チキチキ質疑応答タイム。いくつか聞きたいことがある。えーっと、何からにしようかな」
安武 陸
「クイーン・オー・ランタンは空韻風香に何をした?」
バレエ・メカニック
語り始める。願いを叶えるために。
バレエ・メカニック
「友人である高地結凪、卯田千奈美と喧嘩別れした空韻風香は、クイーン・オー・ランタンに誘惑された」
バレエ・メカニック
「彼女はそこで魔女への道を歩むはずだった」
バレエ・メカニック
「それを阻止し、クイーン・オー・ランタンに殺されたのが灰葉陽だ」
バレエ・メカニック
「クイーン・オー・ランタンは灰葉陽の遺体に泣きつく空韻風香から、すぐに興味を失った」
バレエ・メカニック
「それ以上のことはされていない」
安武 陸
「空韻風香は魔女か何かになりかけていたみたいだけど、それは誰の力によるものなんだ?」
バレエ・メカニック
「強すぎる願いは、素質のあるものに変革をもたらす」
バレエ・メカニック
「本当なら、あの場で空韻風香は魔女クロニック・ラヴになっていたはずだった」
迷ノ宮 光葉
「誰の力を借りることもなく、ただ独力の願いだけで運命すら変えてしまえる……そんな存在になってしまわれたわけですね」
GM
どんなものでも結構なりえるということがわかりますからね 魔女
バレエ・メカニック
「だが、灰葉標がそれを阻止した」
バレエ・メカニック
「空韻風香が灰葉標を望んでいたこと」
バレエ・メカニック
「空韻風香の願いと、灰葉標の抱く願いが重なったこと」
バレエ・メカニック
「最後の瞬間には、空韻風香の願いの強さすらを灰葉標が上回っていたこと」
バレエ・メカニック
「これらの条件が重なり、運命変転魔法『クロニック・ラヴ』は、空韻風香ではなく灰葉標に宿った」
安武 陸
韻風香の願いの強さすらを灰葉標が上回っていた。
バレエ・メカニック
機械人形はそこに在る。ただ願いを叶えるために。
バレエ・メカニック
きらきら、ちかちかと、光の粒子がマントから漏れて視界の端で瞬いた。
安武 陸
「空韻風香が忘れられたりしなかったのは、海野標が力を持っていったから?」
バレエ・メカニック
「海野標がその存在を忘却された理由は、運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を発動したことその一点のみ」
バレエ・メカニック
「空韻風香は運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を発動していない」
安武 陸
「運命変転魔法『クロニック・ラヴ』は、そもそもどういうものなんだ」
バレエ・メカニック
「今ここにある運命を否定し、別の運命への乗り換えを行う」
バレエ・メカニック
「海野標は繰り返しこの魔法を発動していたが」
バレエ・メカニック
「それはあくまで機能の末端を利用しているに過ぎない」
バレエ・メカニック
「運命変転魔法『クロニック・ラヴ』の真の意義は、灰葉陽の死の運命を覆すことにある」
バレエ・メカニック
「その死を覆すためには、海野標か空韻風香」
バレエ・メカニック
「どちらかがその存在を焚べる必要がある」
バレエ・メカニック
「この魔法は、その犠牲を前提として運命を乗り換えるほどの無法を発揮するからだ」
安武 陸
「ま、そりゃあそんくらいの覚悟ないと、こんな無法はできないよな」
バレエ・メカニック
質疑応答マシーンにされるタイプのモンスターをやっている
安武 陸
質疑応答マシーン GM大変だろうと思っています
GM
もっとふわふわの怠惰の魔女とかで質疑応答に応えたい
敷村 修也
「……海野標は、灰葉標の存在を焚べてクロニック・ラヴに生み出された、ということ?」
バレエ・メカニック
「海野標はあくまでも灰葉標と同一人物だ」
バレエ・メカニック
「灰葉標が、灰葉標の生まれなかった世界へと運命を塗り替えた先で」
バレエ・メカニック
「不法に戸籍を得た結果、海野標という名前を得た」
安武 陸
「もうちょっとさ、自分のことも大事にしてやってくださいよ」
バレエ・メカニック
その言葉が自分に向けられたものではないことを知っている。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックがそれに反応することはない。
安武 陸
「で、なんで灰葉陽が生き返った後も、こんな無差別願い叶えタイムが発生してんの?」
バレエ・メカニック
「それがクロニック・ラヴという存在だからだ」
バレエ・メカニック
「魔女クロニック・ラヴは願い」
バレエ・メカニック
「私はそれを代行するために生まれた」
バレエ・メカニック
「ゆえに、同じように願いを叶える機構としてここに在る」
安武 陸
「じゃあ、もし願いを叶えるのをやめてくれって願ったら」
バレエ・メカニック
「その願いは私の存在意義を否定する」
バレエ・メカニック
「叶えることは不可能ではないが、私はその願いを叶えることを拒む」
安武 陸
「バレエ・メカニック。 願いを叶えるのをやめてくれよ」
バレエ・メカニック
「私はその願いを叶えることを拒むし」
バレエ・メカニック
「あなたが、心の底からそれを願っていないことを知っている」
安武 陸
「ついでに、断られるのを期待していたのも追加で」
バレエ・メカニック
「あなたの願いが叶えられたことを、喜ばしく思う」
安武 陸
質問なんか他にあるかな なかったらランプの魔人で遊ぶ時間になっちゃうぞ
安武 陸
じゃあちょっとレクレーションさせてもらうか
安武 陸
「バレエ・メカニック。 海野標は、「レクリエーションってボールじゃないのよ」「ものすごいガブリ寄りで欠落埋めに来る」「まともな質問……お待ちしています!!!!」なんで俺なんかにあんなに優しくしてくれたのかな」
安武 陸
「お荷物だった。 いないほうが自由に動けた、戦えた」
安武 陸
「適当なハンターに押し付けて終わる話だった」
バレエ・メカニック
「あなたは海野標に助けを求めた」
バレエ・メカニック
「助けられたことに歓喜し、感謝を述べ、好意を表した」
バレエ・メカニック
「結果としてその振る舞いが、師である迷ノ宮御影に裏切られた矢先の海野標の心の欠落を埋める働きをしたからだ」
赤木 叶恵
PCはそれどころではないがPLは戸惑っている。待ってなんか知らないボール来た
何?
迷ノ宮 光葉
「今、なんておっしゃいましたの……?」
バレエ・メカニック
「リプレイ機能。安武陸は海野標に助けを求め、助けられたことに歓喜し、感謝を述べ、好意を表した」
バレエ・メカニック
「結果としてその振る舞いが、師である迷ノ宮御影に裏切られた矢先の海野標の心の欠落を埋める働きをした」
バレエ・メカニック
「だから、海野標は安武陸を心の安寧とした」
バレエ・メカニック
「運命変転によって灰葉標の存在を消し去った先で」
バレエ・メカニック
「海野標の戸籍の調達や生活の確立に尽力し、また狩人としての基本を叩き込んだのが迷ノ宮御影だ」
バレエ・メカニック
「海野標が直接迷ノ宮御影に師事していた期間は二ヶ月にも満たなかったが」
バレエ・メカニック
「その師弟関係は、確かにかつて存在した」
バレエ・メカニック
「海野標に半吸血鬼を名乗るよう勧めたのも迷ノ宮御影だ」
迷ノ宮 光葉
ええーえええーそういえば何も知らないけど…確かに標くんはお兄様知ってたね
安武 陸
いやなんか光葉ちゃんを気にかける理由なんだろなとは思ってたんだよ
敷村 修也
そういう順序での知り合い方だとは思ってなかったんよ
赤木 叶恵
兄弟子じゃねーか………………………………
安武 陸
師匠に裏切られた直後に拾った雑魚、泣きながら感謝するし、生きるために一生懸命がんばるし、どうでもいい連絡もしてくるし……
迷ノ宮 光葉
何でも答えてくれるの、なんか申し訳なくなってくるな…でもありがたいない…あまりにびっくりで…
迷ノ宮 光葉
「そんな……いえ、でも……」
ありえない話ではない。標は確かに兄のことを知っていた。
迷ノ宮 光葉
「……お兄様が、二ヶ月の師弟関係を経て、裏切ったというのは……?」
バレエ・メカニック
「迷ノ宮御影が海野標を裏切ったのはその機会ではない」
バレエ・メカニック
「直接師事していた期間が短かったのは、海野標がすぐに吸血鬼クロニック・ラヴを追って海外へと飛んだからだ」
バレエ・メカニック
「それより四年間、海野標は吸血鬼クロニック・ラヴとの戦いを重ねてきた」
バレエ・メカニック
「その戦いに限界を見た海野標はやがて、かつての師である迷ノ宮御影に全てを打ち明け、助力を求めた」
バレエ・メカニック
「自らの生い立ち、運命変転魔法『クロニック・ラヴ』の存在、吸血鬼クロニック・ラヴとの戦いのすべてを」
バレエ・メカニック
「迷ノ宮御影は吸血鬼クロニック・ラヴについた」
バレエ・メカニック
「吸血鬼クロニック・ラヴに与した迷ノ宮御影を斬り捨て、昏睡状態に追い込んだのは海野標だ」
バレエ・メカニック
「そうすることで、ウィッカーマンの炎の進行を食い止めた」
バレエ・メカニック
「……その結果に大差はなかったようだが」
迷ノ宮 光葉
「お兄様が目覚めなかったのは、海野様が斬り捨てたから……、そのようなことも、なさっていたのですね……」
バレエ・メカニック
「繰り返すが、結果に大差はない」
バレエ・メカニック
「どちらにせよ、その炎を宿したままにモンスターに与した男をウィッカーマンは許しはしない」
バレエ・メカニック
「やがてその魂は焼き尽くされる運命にあった」
バレエ・メカニック
「その魂は既に焼き尽くされている」
バレエ・メカニック
「今はもう、ウィッカーマンの炎は絶えている」
バレエ・メカニック
迷ノ宮御影の真意に関しては口にしない。
バレエ・メカニック
光葉が自分の口からそれを聞くことを望んでいないと知っているからだ。
迷ノ宮 光葉
「…………」目を伏せる。兄の魂はすでに焼き尽くされてしまった。それを聞くと、がくりと力が抜けてしまうようだった。
安武 陸
ちょっとくらい話してくれてもよかったのに、と思うが。
安武 陸
そんなことを話せるほど、自分に余裕があったかというと疑問だ。
安武 陸
ちょっとくらい相談してくれてもよかったのに……………
GM
ちょっと牙立てただけで怯えまわる弟子じゃねーか……
敷村 修也
「……なんで空韻風香は、魔女じゃなくて吸血鬼に?」
バレエ・メカニック
「空韻風香は魔女クロニック・ラヴになるはずだった」
バレエ・メカニック
「だが、灰葉標の介入の結果、その力の大半を奪われた状態にあった」
バレエ・メカニック
「彼女の魔女としての素質はそこで頭打ちとなった」
バレエ・メカニック
「故に、別種の力を求めて吸血鬼となった」
バレエ・メカニック
「別のアプローチから、運命変転魔法『クロニック・ラヴ』に手を伸ばそうとした」
バレエ・メカニック
「その結果が運命変転血戒『クロニック・ラヴ』」
バレエ・メカニック
「あれは、海野標から運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を取り戻すための血戒だ」
安武 陸
「……海野標って、結局魔女なのか? 吸血鬼なのか? それとも 魔法少女なのか?」
バレエ・メカニック
「これから魔女になる筈の存在だ」
バレエ・メカニック
「あれは人の枠を超えた魔法少女」
バレエ・メカニック
「半吸血鬼を名乗っていたのは、男でありながら魔法を扱うことに対する目眩ましに過ぎないはずだった」
GM
趣味で……あんなに……キラキラしないよ!!!!!!
GM
明らかにクソ目立つ格好なのに思いの外目立たずに済んでたのは
バレエ・メカニック
「海野標と吸血鬼クロニック・ラヴは」
バレエ・メカニック
「運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を介して繋がっている」
バレエ・メカニック
「故に、吸血鬼クロニック・ラヴが吸血鬼としての力を過剰に増すにつれ」
バレエ・メカニック
「海野標の身体にもフィードバックが与えられる状態にあった」
バレエ・メカニック
「あれはそれによる暴走だ。魔力を失った身体に、クロニック・ラヴの吸血が深く作用した」
バレエ・メカニック
「海野標の肉体が血を魔力として変換する機能を備えていたのも、それが理由にあたる」
安武 陸
クロニック・ラヴが吸血鬼になっちゃったから俺は血を……
GM
分かるはずないだろ シラフで血の吸い方とか……
安武 陸
血の吸い方わかんないけど回復するために血を吸わないといけないの、大変
安武 陸
ノリノリで吸ってくださいよー!ってなってた
GM
できることなら噛み付いて吸うRPとかにしたかった
敷村 修也
「運命変転血戒の『クロニック・ラヴ』は、海野標が存在しなくなってもその力を取り戻すことができたのか?」
バレエ・メカニック
「その質問はそもそも前提が成立しない」
バレエ・メカニック
「海野標の存在が喪失した以上、運命変転魔法『クロニック・ラヴ』は既に発動している」
バレエ・メカニック
「運命は既に海野標を採択した。空韻風香を採択することは有り得ない」
バレエ・メカニック
「あの夜、吸血鬼クロニック・ラヴとその一党が戦い続けることを選んだのは」
バレエ・メカニック
「彼らが最早進み続ける他ない存在であったからに過ぎない」
バレエ・メカニック
「無数の屍を積み上げ、自らの糧としてきた以上」
バレエ・メカニック
「運命変転を成し遂げ犠牲を無に返すことでしか、その罪を償うことはできない」
バレエ・メカニック
「そこに至るまで進み続ける他ない」
バレエ・メカニック
「彼らはそういう存在であった」
安武 陸
「クロニック・ラヴ達は……運命を乗り換えることはできたのか?」
バレエ・メカニック
「だが、彼らが勝利したならば」
バレエ・メカニック
「ここにあなたたちはいなかっただろう」
バレエ・メカニック
「あの戦いが無駄なものであったかと言われると、それは違う」
バレエ・メカニック
「泣くことを願うのならば、あなたは泣けばいい」
バレエ・メカニック
「泣かぬことを願い、それが叶わぬと判断したなら」
バレエ・メカニック
「それはあなた自身が決めることだ」
バレエ・メカニック
「私は願いを叶える機構に過ぎない」
バレエ・メカニック
「あなたの意思を決める存在ではない」
安武 陸
「あんたが俺の意志を決める存在じゃなくて、よかったと思う」
安武 陸
なんと……まだ行動してないのである!!!!!!!
迷ノ宮 光葉
あまりに一生懸命質問しすぎた…でもすごいこともわかった
GM
本来のクロニック・ラヴよりクソ入り組んでるんですよ
GM
素でもちょっと入り組んでたのに修也くんがぶつかってきて……
バレエ・メカニック
「……叶えるべき願いがないのならば、私はこれで失礼する」
安武 陸
「楠瀬さんにコンコンって叩かれたら、殴り返せってお願いしてもいい?」
迷ノ宮 光葉
「…………いろいろな事実が分かって、少し混乱しています」
『文学少女』白瀬礼子
緊張が解けてくったりしてます。叶恵の顔色を窺ったりしている。
赤木 叶恵
変わらず、ぼんやりと姉の顔を見つめている。
迷ノ宮 光葉
「はい……、わたくしは何も兄の狩人としての活動を、知らなかった……。海野様が、兄に師事していたなんて」
敷村 修也
直前に見た記憶と、バレエ・メカニックの話。
そこから得られた情報はあまりに多い。
迷ノ宮 光葉
「あの……、今一度、皆様に確認したいことがあります。無遠慮な質問でしたら、申し訳ありませんが」
『文学少女』白瀬礼子
またそっと叶恵の背中を撫でている。
迷ノ宮 光葉
「このまま……バレエ・メカニックを、倒すことの、決心は、ついていらっしゃいますか?」
敷村 修也
さ、避けたかった!めちゃくちゃやりてぇ!(分裂)
迷ノ宮 光葉
なんかこう、問題提起して、叶恵ちゃんがどうでるかな…とおもって…あと修也くんもそうだし…
敷村 修也
タイミングがさぁ!いや今が一番うれしいんですけども……
GM
落ち着いて話せる場所にいるうちに落ち着いて話したほうがよいとされる
安武 陸
叶恵ちゃんもそこどうするかはっきりしないとなだもんな
赤木 叶恵
無言で、礼子へと椅子を寄せて、この有様。縮こまって体重を預ける。
『文学少女』白瀬礼子
そっと抱き寄せて、背中をなでている。
敷村 修也
「ここで倒さなかったら、クロニック・ラヴ……空韻風香や、御影さんや………恵夢さんに、どんな顔を向けるんですか」
敷村 修也
「俺たちに都合がいいから、何かあっても強く願えば大丈夫だからって。………都合が良すぎると、思います」
安武 陸
「あのまま戦って、クロニック・ラヴ達が勝っていれば、俺達はここにいなかった」
安武 陸
「俺達は何もしないほうが、彼女たちの意に沿うかもしれない」
『文学少女』白瀬礼子
細い声で、抗議するように口をとがらせた。
『文学少女』白瀬礼子
「めぐに、って、どういう……?」
『文学少女』白瀬礼子
「これから願えば、きっと、……なのに」
『文学少女』白瀬礼子
「なんであなたが、そんなことを……」
『文学少女』白瀬礼子
恵夢の名前さえなければ看過できたけど
『文学少女』白瀬礼子
ここで恵夢の名前が叶恵ちゃん以外から出たらこうなるよね
『文学少女』白瀬礼子
まあ今回進みが早くて余裕があるから じっくりお話して 今日このシーンが終わらなくてもいいくらいの気持ちで
安武 陸
「バレエ・メカニックを壊すことを望む恵夢ちゃんは、ちょっと想像しにくい」
安武 陸
「これは、俺の主観が強いかもしれないけどね」
『文学少女』白瀬礼子
いつしか、叶恵を庇うように抱きしめている。
赤木 叶恵
「顔向けがどうとか、都合がよすぎるとか」
赤木 叶恵
「起きないおねえちゃんの顔色を伺って、何の意味があるの?」
赤木 叶恵
「それって、おねえちゃんを起こそうとするより大事なことなの?」
安武 陸
「叶恵ちゃんの願いが叶ったら、モンスターがボコボコ出て、恵夢ちゃんが何度も死んだりする世界、困るでしょ」
赤木 叶恵
「でも……このままじゃ、おねえちゃんはずっと起きなくて……」
赤木 叶恵
「わかってる。どういう事か、わかってるけど」
『文学少女』白瀬礼子
背中を撫でている。何度も。何度も。
赤木 叶恵
「少しの間。フォロワーと同じことを言っている。少しの間だけ、目を瞑ってくれたら」
赤木 叶恵
「ちゃんと、狩りには参加する。するから……」
『文学少女』白瀬礼子
「もう、あのひとについたりとかしないし……」
『文学少女』白瀬礼子
これは結構データ的にもマジでそうします。
安武 陸
願い叶ってんのに危ないことする理由ないもんな
『文学少女』白瀬礼子
決戦フェイズより前に恵夢が起きたら礼子は退場しますが、その場合のフォロワー種別は明かされないとしましょうか。
『文学少女』白瀬礼子
バランス的にちょうどいいのでは。
赤木 叶恵
3話終わったら知りたいなーっ しりたいなーっ
『文学少女』白瀬礼子
RP的にPLにデータ無理を強いてる部分はあるからこれくらいいいでしょ
安武 陸
まぁまだどうなるかわからんのですが(笑)
『文学少女』白瀬礼子
RP的にフォロワーが自主退場することも有る
赤木 叶恵
裏を返せばRP的にPCが自主退場することもあるわけだな
『文学少女』白瀬礼子
自主退場どころかフォロワーになったらそのときって思ってるよGMは
『文学少女』白瀬礼子
いや、戦って勝ってほしいと思ってるけどね? 物語がそうならね?
迷ノ宮 光葉
「わたくしは……ずっと、海野様がわたくしたちを生かした意味を、考えていました」
迷ノ宮 光葉
「海野様が、あのとき、わたくしたちを助けるために、魔法を使ったりしなければ、バレエ・メカニックは生まれなかった」
迷ノ宮 光葉
「バレエ・メカニックも確か言っていたように思うのです。海野様は、あの存在になることを抗っていたと」
迷ノ宮 光葉
「海野様が、わたくしたちに託したものは、なんだったのかしら……」
安武 陸
「そりゃあ、師匠はモンスターがボコボコ出て人がボンボコ死ぬのは嫌がるでしょ」
安武 陸
「でも、恵夢ちゃんがこのままでいいかっていうと、そうは思わない」
安武 陸
「二人共さ、他人の意見じゃなくて、自分はどう思ってんの?」
迷ノ宮 光葉
「海野様を、恵夢お姉様を、失った傷や痛み、後悔が、願いとして叶ってしまうことで、覆ることが……」
迷ノ宮 光葉
「だって……、なんだかそれは、全てをなかったことにされてしまうようだから……」
安武 陸
「それはつまり、師匠や恵夢ちゃんが生き返るのが気に食わないってことになる気がするけど」
GM
そんな曖昧な気持ちで叶恵ちゃんの願いを挫くの? って話ですからね これは
迷ノ宮 光葉
「……ごめんなさい、わかりません。お二人が戻ってきてくださるなら、嬉しい。それは本心です。けれど……」
安武 陸
「気に食わないものは気に食わないんだからしょうがない」
迷ノ宮 光葉
俯く、ちらりと視界の端で叶恵を見る。
迷ノ宮 光葉
彼女の前でなんて酷な話をしているのだろう。悔しさと悩ましさで、唇を噛む。
GM
状況次第ではりっくんの行動前にバレエ・メカニックの手番を前倒しすることも可能かもしれないと考えています。
もちろんPLGM全員の合意を前提としています。
GM
その方が動きやすくなることも……あるかなって……
GM
まあただ、前倒ししてでもバレエ・メカニックが現れるというなら、
GM
それはもう相当に願いが形として定まっている状況が整っていないといけないので、PL全員がそう、というだけでそうなるとは限らないです。
GM
それも含め、PLGM全員の合意を前提としていると申し上げます。
GM
思えば叶恵ちゃんがレイドボスにならないはずがなかったんだ
GM
なんか 別に攻略しなきゃいけないわけじゃないので……
GM
攻略できなかったら背徳壊してもらえばいいわけだからマジで無理なら折れてもいいと思うんですけど(最悪のぶっちゃけなんだよ)
GM
意固地になる必要はないですよ、という話ですね
GM
これは絶対に否定しなきゃいけない局面ではないです、という話をしています。
安武 陸
とはいえ、攻略することで強固になる文脈はある
GM
ただその結果叶恵ちゃんが立てるかどうかは攻略の流れ次第って感じするよこれ
GM
場合によってはマジで参戦できないでしょ 決戦フェイズに
安武 陸
こんなに決戦フェイズがどうなるかわかんないの初めてでウケています
敷村 修也
めちゃくちゃ分裂してますけど総意としてめちゃくちゃ盛り上がっております
GM
>また過去には、ロールによりどうしても敵側につかざるを得ないと判断したPLがおり、GMはそれを承諾。その後敗北し、後続の話でPCとして参加できなくなったこともある
『文学少女』白瀬礼子
「ちょっとだけ、は、だめなの……?」
『文学少女』白瀬礼子
「めぐと、また一緒にいたいって」
『文学少女』白瀬礼子
「別に、その……モンスターがどう、とか」
『文学少女』白瀬礼子
「そういうこと願うわけじゃないんだし」
『文学少女』白瀬礼子
「もう叶っちゃった願いとかも、他に」
『文学少女』白瀬礼子
ちらちらと狩人たちの方を窺う。
赤木 叶恵
「なかったことにするのって、ダメな事なの?」
迷ノ宮 光葉
「無かったことにしたかった。もう後悔したくない。失敗したくない」
迷ノ宮 光葉
「そういう気持ちを抱えるから、人は挫けて、でも立ち上がるのだと思います」
迷ノ宮 光葉
「わたくし、叶恵様も恵夢お姉様も、大好きです」
迷ノ宮 光葉
「だから……出来るならば、あなたたち二人が、いえ、皆が笑って幸せになる選択をしたい」
『文学少女』白瀬礼子
「それなら、簡単な話じゃないかな……」
『文学少女』白瀬礼子
「ちょっとくらい見逃してくれればそれでいいわけだし……」
赤木 叶恵
「無かった事にしたい気持ちなんてさあ」
赤木 叶恵
「無かった事にできないなら、なんの意味もないんだよ!」
安武 陸
「一回バレエ・メカニックのとこに行って、ほいっと恵夢ちゃんを起こしてもらって、その後バレエ・メカニックを倒すとして」
『文学少女』白瀬礼子
「めぐのこと、見捨てるんなら」
『文学少女』白瀬礼子
片腕でぶん、と天板を振るような仕草。
迷ノ宮 光葉
「……わたくしは、叶恵様の友達だと思っています」
『文学少女』白瀬礼子
「友達の願いなら、聞いてあげてよ!」
迷ノ宮 光葉
「でも、友達が間違っていた行いをしそうなら、止める」
『文学少女』白瀬礼子
「さっきから文学的な話ばっかしてさあ」
『文学少女』白瀬礼子
「カナちゃんの気持ちに全然寄り添ってないじゃん!」
『文学少女』白瀬礼子
「お姉ちゃんと一緒にいたいって思うことの」
『文学少女』白瀬礼子
今となっては、彼女から叶恵を庇うような気配すら見せる。
安武 陸
「これはさ、俺の勘違いだったら謝るけど」
安武 陸
「恵夢ちゃんだけずるいとか、そういうのを勘ぐってしまう」
安武 陸
「御影さんだって、未だ意識が戻らないからね」
迷ノ宮 光葉
「ええ、……羨ましい、ずるいという気持ちが、全く無いわけではないのです」
迷ノ宮 光葉
「わたくしは……きっと友達、失格ですね」
『文学少女』白瀬礼子
「願えばいいんじゃないかなって、思うけど……」
迷ノ宮 光葉
ゆるく首を振る。それはできない、というように。
『文学少女』白瀬礼子
「……なら、別に止めはしないけど……」
『文学少女』白瀬礼子
「そうしたいならそれでいいと思うし」
『文学少女』白瀬礼子
「だからって、それでカナちゃんと私の邪魔をしないでほしいって」
迷ノ宮 光葉
言いたいことは、言ったけど、攻略出来る気もしないですね……
敷村 修也
「多分、ここに居る誰もがみんな叶えたい願いを持ってる」
敷村 修也
「それで言ったら多分、この中で一番ずるい、うらやましいって言われるのは俺だよ」
敷村 修也
「だから俺が何を言っても説得することはできないと思うし」
敷村 修也
「……だから安武さんや叶恵さんの気持ちはわかるし」
敷村 修也
「みんなからうらやましがられるような立場にいるけど、それでも今それ以上を望む気持ちがある」
安武 陸
人生の春にしてはなんか……大変だけど……
GM
一番の未亡人スタートからここに叩き込まれるの本当に大変だよ
敷村 修也
「だって、俺が今考えてることって、もう一度、もう二度とひなちゃんを、好きだった人を失いたくないってことだから」
敷村 修也
「だからきっと願ったら、望んだら、一度だけ、ちょっとだけじゃ済まない」
安武 陸
「バレエ・メカニックが叶えた願いを破壊したら、多分、魔法と現実の結びつきが削がれる」
安武 陸
「運命変転魔法『クロニック・ラヴ』の願いの根本にあるもの。何が今叶った?」
敷村 修也
「俺はもう一度ひなちゃんを喪うことになる」
敷村 修也
「……さっき、願いを叶えたら狩猟には参加するって言ってたけど」
敷村 修也
「願いが叶った後に、バレエ・メカニックが消滅したらどうなるか」
迷ノ宮 光葉
「……バレエ・メカニックが言っていました。願いが覆ることは、ないと。一度叶ったことは、元には戻らない」
敷村 修也
「問えば答えてくれると思う。バレエ・メカニックに」
敷村 修也
「頑ななまでにモンスターに抗い続けてきた男の決断。光葉さん、すみません」
敷村 修也
「俺は、一番わかってるつもりです。俺の人生のほとんどを占めてました。そんな願いを望まないで、叶えないで戦えなんて、できません」
敷村 修也
「光葉さんのいうことはわかります。俺だって、やりたくありません。このままじゃあいけません。きっと、どうやっても際限なく望み続けることになるとも思っています」
敷村 修也
「……ちょっと前、バレエ・メカニックによってひなちゃんが生きている運命に変わる前」
敷村 修也
「俺は、うらやましいって思ってました」
敷村 修也
「安武さんも、叶恵さんも、光葉さんも」
敷村 修也
「だって最期に言葉を交わせたじゃないですか」
敷村 修也
「これが最後だって覚悟できたじゃないですか」
敷村 修也
「でも俺だけがそんなことないって。そんなことを考えてました」
敷村 修也
「だから今、俺だけがこの立場で、我慢して戦ってくれとはいえません」
『文学少女』白瀬礼子
礼子も、頭を下げる。光葉へと。
敷村 修也
aisaさんにはごめん……って思ってる
安武 陸
「別に、全員同じ意見にならないといけないわけじゃない」
安武 陸
「光葉ちゃんが聞いたのは、バレエ・メカニックを倒す決心がついてるかってことだ」
安武 陸
「みんな、大事な人が無事なら、戦うでしょ」
安武 陸
「途中でなんかあってもさ、絶対協力しないといけないわけじゃないし」
迷ノ宮 光葉
「いえ、所詮狩人は一人では戦えない」
迷ノ宮 光葉
「……皆様のお気持ち、わかりました」
迷ノ宮 光葉
「……なら、わたくしも、覚悟を決めます」
『文学少女』白瀬礼子
ちらちらと光葉の顔を窺っている。
迷ノ宮 光葉
「…………この選択が例え地獄行きであったとしても、わたくしは皆様の仲間、ですから」
安武 陸
「狩人は一人では戦えないから、多数派に流れようって聞こえる」
安武 陸
「そんな覚悟で、俺や、叶恵ちゃんを止めていたのか?」
安武 陸
「きみが、何を置いても叶えたいことはなんだ? 他人の意見も、綺麗事も置いておいて、何をしたいと思ってる?」
安武 陸
「PL同士で詰め合ってくれるため、GMは楽をしている。あなたの願いを聞かせてくれ」
迷ノ宮 光葉
「わたくしは、」
まるで射抜かれるような陸の視線に目を伏せた。
迷ノ宮 光葉
「…………ここまで詰め合うことでやっと出る本音。お兄様の幸せだけを、望んでいます」
『文学少女』白瀬礼子
ちらちらと狩人たちを見遣る。話が落ち着いたようと見るや。
『文学少女』白瀬礼子
叶恵を見て、叶恵の言葉に、微笑む。
『文学少女』白瀬礼子
それから改めて狩人たちを見回して。
『文学少女』白瀬礼子
「カナちゃんがめぐを、願っても」
『文学少女』白瀬礼子
何度も頷いて。やっと顔を上げて。
『文学少女』白瀬礼子
眼鏡をずらして涙を拭いながら、手を伸ばす。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックは再び姿を現す。
バレエ・メカニック
星の瞳が、あなたを見下ろしていた。
バレエ・メカニック
「あなたの願いを聞かせてくれ」
行動:バレエ・メカニック
バレエ・メカニック
星影をまとい、機械人形はあなたに問う。
バレエ・メカニック
ただそこに在る機構として、ただその機能を果たすために、
バレエ・メカニック
その光は明かりのついた屋内であっても眩しく、ここに居る全ての人間の瞳を灼く。
バレエ・メカニック
彼女のために輝き、彼女のために瞬く。
バレエ・メカニック
*赤木叶恵の幸福『背徳:赤木恵夢』を破壊します。
安武 陸
おいおいおいおいやめろやめろって止めたくなる
安武 陸
一応念のためにとりあえずまぁ聞かないよりはいいから聞くけどどうします?
敷村 修也
ここで妨害に出るのキマりまくりのハンターじゃないと無理でしょ
安武 陸
今ならキエエエエエって発狂して勢いで止められんこともない
敷村 修也
「かかったな!のこのこ出てきやがって!」とかいって襲い掛かって死ぬ役だよここでの妨害
迷ノ宮 光葉
理屈はあとからついてくることもあるので妨害きええええーしたいならしてもいいんですが
安武 陸
なんかでも分かってたのにわざわざ運命変転魔法とか言われるとキエエエとはなるよ
敷村 修也
襲い掛かる文脈が発生することもあるとは思うけど、今回はないです……
迷ノ宮 光葉
光葉はとりあえずむりです……むりだよ
安武 陸
もういいだろうと思って表のRPを進めるGM。あーーーあーーー進んでるよ
安武 陸
あんなことを言っておいて、止めた方がいいな、と思う。
赤木 叶恵
「運命を変えることが、本当に悪い事なら」
バレエ・メカニック
恵夢の身体を彩って、恵夢の身体を輝かせる。
赤木 叶恵
「海野さんのした事は間違いで、あたし達は、死んでおくべきだったってことだ」
バレエ・メカニック
あなたの腕の中にある、小さくて
安武 陸
誰かを助けるために、標が失われることが正しい訳がない。
赤木恵夢
気の抜けた、ふにゃふにゃとした声で、あなたを呼ぶ。
赤木 叶恵
「おねえちゃんがっ……おねえちゃんが起きたぁっ……!」
赤木恵夢
そっと腕を伸ばして、叶恵の頭を抱え込んだ。
赤木恵夢
「カナちゃんの言いつけ、正しかったのにね」
赤木恵夢
抱き込まれる姿勢から、抱き締め合う姿勢に。
赤木 叶恵
「おねえちゃんが居ない間……ぜんぜん、がんばれなかった」
赤木恵夢
あなたを認め、あなたを慰撫し、あなたを支える幸いが。
赤木 叶恵
「生きようとしても、全然うまくいかなくて」
赤木恵夢
「私のために、いっぱい頑張ってくれてたんだもんねえ」
赤木恵夢
「カナちゃんみたいにすごくないけど、カナちゃんのためにがんばろうって決めてたこと、あるんだよ」
赤木恵夢
「手当てできるように看護学校行こうって」
『文学少女』白瀬礼子
「そこまでは初耳だし、それ以外もカナちゃんには初耳ってことで!」初耳の顔。
赤木恵夢
ついでにそのまま他の面々にも視線が行く。
バレエ・メカニック
「……願いは、ここに果たされた」
安武 陸
どう説明しようか悩んでいたが、空似ロボの一言で片付けられてしまった……。
赤木恵夢
そうなのかな……そうなのかも……という空気感です。
赤木 叶恵
「あれは、おねえちゃんの願いをニワトリにした魔女だよ」
『文学少女』白瀬礼子
「クソオタクの語彙。魔女の雛のオス」
『文学少女』白瀬礼子
雛なのは標の方なので。この表現嫌だな……
赤木 叶恵
「だからあいつがお姉ちゃんを起こすのは当たり前なんだ。礼なんて言ってやらない」
赤木 叶恵
「あたしも……ただいま、しなきゃ……」
GM
生きていてほしい。ただそれだけの素朴な願いが。
GM
*赤木叶恵の幸福『背徳:赤木恵夢』が破壊されました。
[ 赤木 叶恵 ] 耐久力 : 6 → 5
[ 赤木 叶恵 ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
*バレエ・メカニック修得、常駐アビリティ【背徳の輝き】により、耐久力が1点上昇。
[ バレエ・メカニック ] 耐久力 : 11 → 12
GM
*赤木叶恵→バレエ・メカニックへの関係が1伸びて2になります。
今は希望ですね。何か内容に変更がありましたら書き換えておいてください。
GM
*背徳破壊により、バレエ・メカニックは追加行動を1回獲得します。
GM
*そしてこれはルール外の処理ですが、赤木叶恵の幸福『背徳:赤木恵夢』が破壊されたことにより、
フォロワー『文学少女』白瀬礼子は無力化されます。決戦フェイズにも登場しません。
赤木 叶恵
耐久5 フォロワーの攻撃でもそこそこ飛ぶ
敷村 修也
誰よりもバレエ・メカニックに関係が伸びてる
GM
破壊でも1伸びるのに接触が2しか伸びないのどうかと思う。
敷村 修也
そうだった まぁ叶恵ちゃんの関係の中でも1番になってる
行動:安武陸(再)
安武 陸
行動一旦置いておいて、話をしましょうか。
安武 陸
なんか……叶恵ちゃんも礼子ちゃんも積もる話もあるだろうし……
安武 陸
バレエ・メカニックがいたあたりをぼんやりと見て、寄り添う姉妹に視線を戻す。
安武 陸
「……もう一杯くらい、お茶飲んでから行こっか」
迷ノ宮 光葉
そそそ、と冷めたお湯を入れ替えてきましょう。
赤木恵夢
ポケットからスマホを出します。いじり……
『文学少女』白瀬礼子
腕を組んで、うむ……になっています。
安武 陸
「卒業式も終わったんだっけ」
修也を見ながら。
赤木恵夢
わけわかんなくなりながらスマホをいじってましたが……
安武 陸
「そういえば大翼も普通に生きてることになってたな」
赤木 叶恵
「お姉ちゃんの葬儀とか、無かった事になってるのかな」
迷ノ宮 光葉
「周りと齟齬が出ないようにしてくださったのは……ありがたいことですが……なんだか、相手の運命を乗り換える力の凄さを、感じますね……」
敷村 修也
「記憶や体験と、事実や記録が全然かみ合いませんからね」
赤木 叶恵
「修也さんが言ってた通り、いくらでも叶えて欲しい願いなんて出てくるんだろうけど……」
赤木 叶恵
「細かいところでこうやって予想しない事が起こるし、願った人が死ぬところも見たし……」
赤木 叶恵
「……どこかで止めないと、確実に破滅するんだろうな」
迷ノ宮 光葉
相手の強大さに恐ろしさを感じるのは叶恵と同じ気持ちだ。
もし、このまま戦っても、相手が必ず勝利する運命に乗り換えたら?
自分たちの戦いは、無駄なのだろうか……。
敷村 修也
「誰かの願いと矛盾したりすれば、それこそ……」
敷村 修也
より強い願いが優先される、とも言っていた。
安武 陸
「正直、戦争とか起こってないのかなり奇跡だと思う」
安武 陸
「なんかそういうの扱う人の間で、願いキャンセルバトルが繰り広げられてるのかもしれないけど」
敷村 修也
「……とりあえず部屋だけでも移りませんか?」
敷村 修也
願いによって目を覚ました恵夢の前であまり話はしたくなかった。
安武 陸
「そう? 知らないことがいい事とは限らないと思うけど」
赤木恵夢
「なんとなく、わかってるんですけど……」
『文学少女』白瀬礼子
礼子視点だとちょくちょく標の名前を聞き取れない。ちょくちょく聞き取れない音が混ざる。
安武 陸
「叶恵ちゃん、状況説明とか任せていい?」
赤木 叶恵
「調子を取り戻し始めたかわいいカナちゃん……しょうがないなー安武は! 任せろ!」
安武 陸
「そっちもね。 せっかくお姉ちゃん戻ってきたんだし、ちゃんと守らなきゃ」
赤木恵夢
はい……ちゃんと守られなかった姉です……
赤木 叶恵
「う、うるさい! 今度はちゃんとするし!」
安武 陸
そう言って立ち上がって、部屋を出る前に振り返る。
敷村 修也
装備をまとめると立ち上がりついていく。
安武 陸
「光葉ちゃんは、ごめんけどお姉ちゃん達頼まれてくれる?」
『文学少女』白瀬礼子
なんかきょろきょろしてます。
安武 陸
「それを破壊すると、魔法と現実の結びつきが削がれるんじゃないか、って話したよね」
安武 陸
廊下に二人分の足音。 急いでも、ゆっくりでもなく、いつもどおりの速度。
安武 陸
「なんか脅しちゃったけどさ、灰葉陽や空韻風香をどうにかする気はないんだ」
安武 陸
「そりゃそうだよ、お姉ちゃんを生き返らせてもらったしね」
安武 陸
「吸血鬼クロニック・ラヴに、普通の女の子として生きてもらいたいし」
GM
ちなみにそのあたりを破壊したら一発で支配力0になっていいと思ってます。
安武 陸
えっ そうなんだ そっちにしたらよかったな
赤木 叶恵
かなえの願いを叶えさせてから即座におねえちゃんを殺すという抜け道があったわけだな
GM
まあでもモンスターはそれくらいの気持ちで利用するのが正しいとこはあると思いますよ。
赤木 叶恵
最短効率で挑まないとモンスターは殺せねえ
安武 陸
最短効率がわかっててもできるとは限らないんだなぁ~
安武 陸
「どうしても、優先順位は生まれてしまう」
安武 陸
「じゃあ、今俺にとって優先順位が低いのはどこかっていうと」
敷村 修也
「……一応、具体的にどうするつもりか教えてもらえますが」
安武 陸
「修也くんさぁ、曙光騎士団の備品持ち出せるよね」
敷村 修也
「あるか無いかで言えばあると思いますけど……」
敷村 修也
別にミリタリーに詳しいわけでもなければ取り扱いに詳しいわけでもない。
が、探せばそれぐらいはあるだろう。
安武 陸
「よかった。建物破壊するのって、結構大変だからさ」
安武 陸
「炎を使うハンターがいれば、もっと簡単なんだろうけどなー」
安武 陸
そんなことをぼやきながら、迷ノ宮の屋敷を出る。
敷村 修也
何から言えばいいかわからないくらい安武さんがめちゃくちゃなことを言っている。
敷村 修也
「本気で、爆弾使って建物壊して誰かが叶えた願いを破壊するって言ってるんですか?」
敷村 修也
「詰めに定評のある修也。さっきの言葉は、それで知らない人の命を巻き込んでも構わないってことですか」
安武 陸
見晴らしのいい屋敷から、眼下に見える景色の中の一点を指差す。
安武 陸
「あそこにあるのは、前の騒動で全焼した病院だ」
安武 陸
「本来入院していた人は、別の病院に移動させられてる」
安武 陸
「多分、あそこには死者しか入院していない」
安武 陸
「俺にとって、優先順位が低い死者だけがね」
GM
本来は死者であったはずの人間しかいないという話だと思う
安武 陸
まぁお見舞客とかは来てるかもしれないんですが(笑)
安武 陸
ジェネリック師匠のせいにはしたくないな……
GM
弟子がモンスターを殺すために病院を爆破しようとしているなあ
安武 陸
師匠……見てますか!!見てなくていいです
敷村 修也
見ろ!!!!弟子がこんなことしとるぞ!!!!!
敷村 修也
「……そんなわけないでしょう。あれから何日経ったと思ってるんですか。入退院もすればシフトも変わるんですよ」
安武 陸
「どうかなぁ、怪我したら願うんじゃない? 早く治れって」
安武 陸
「まぁ、別にそこの正確性をどうこう言う気はないよ」
安武 陸
散歩するような、ごく普通の足取りで下り坂をゆく。
安武 陸
「他にさ、いい案思いつかないだけなんだ」
安武 陸
「バレエ・メカニックが叶えた願いで、こんなものは叶わなくてよかった、って思える願い」
安武 陸
「俺達が、俺達の都合で踏み躙ってもいいと思える願い」
敷村 修也
「確認ですけど、安武さんはバレエ・メカニックを狩るためにそんなことをする、んですよね」
敷村 修也
「……理屈はわかります。狩るために仕方のない犠牲だってこともわかります」
敷村 修也
「ただ、他人の願いなら踏みにじっても構わないって考えてることと、本来死んでるはずの人間だからかまわないって考えてることがひっかかってます」
敷村 修也
「安武さんにとって他人ってなんなんですか?」
安武 陸
「まぁ、大事な人達以外全員を他人と称するなら」
安武 陸
「皆、それぞれ平和に、幸せに暮らして欲しいと思うよ」
安武 陸
「でも、その気持ちは優先順位が高くない」
安武 陸
「俺のやりたいことのために、大事な人達以外を犠牲にすることに」
安武 陸
「残念ながら……俺はあんまり躊躇できない」
安武 陸
修也の体を指す。 以前、自分が魔女にそそのかされて刺したあたり。
敷村 修也
「”この”時は、俺のことは大事な人達に含まれてなかった。少なくとも、優先順位が低かったってことですよね」
安武 陸
「刺さなきゃ自分や師匠が危ないと思わされていたし」
赤木 叶恵
ここまで振り切れてはなかったけど、りっくん元々他人には割と淡泊な傾向はあるんだよな
安武 陸
自分さえよければどうでもいいです。よろしくお願いします。
安武 陸
なんで幸福の王子のバディに自分さえよければいい男を?
敷村 修也
「今俺が、ひなちゃんを自分で殺しに行きますって言ったらどうしますか?」
安武 陸
「修也くんは、大事な人よりもその他大勢の方が大事なタイプ?」
安武 陸
「トロッコ問題で、5人の作業員を助けるために、1人の子供を犠牲にするタイプ?」
敷村 修也
「どちらかと言えばそうなるんでしょうね」
敷村 修也
「安武さんは、自分にとって大事な人がどっちに居るかによって変わるタイプですか?」
安武 陸
「もっと言えば、子供1人と大人5人なら大人5人だし、素人と作業員なら作業員」
安武 陸
「病院にいる人達と、灰葉陽の違いってなんだ?」
安武 陸
「君と、師匠の思い入れだけじゃないのか」
安武 陸
「そういう意味で言うなら、今から戻って赤木恵夢を殺すのも変わらない」
安武 陸
「本当は死んでいた人間全員、わざわざ誰かが願って、誰かが生き返らせたんだ」
安武 陸
春の風がそよぐ。 まだ夜は空気が冷たい。
GM
バレメカ呼んで御影を起こしてもらって御影を殺してもいいぞ
安武 陸
その場合光葉ちゃんの背徳ってどうなるんですか?
安武 陸
「恵夢ちゃんを起こした時点で、俺達がやることはどうしても矛盾するよ」
敷村 修也
だから最初から言っていたのに、と矛盾したことを思う。
安武 陸
「嫌なら戻っていいよ。 俺一人でも頑張ってみるから」
安武 陸
「誰か経由でできたはずの人脈。知り合いにクラブとか騎士団のハンターいるから、まぁ、なんとかなるでしょ」
敷村 修也
「………安武さん、俺がひなちゃん殺しに行くって言ったら止めるって言いましたけど」
敷村 修也
「それって俺にそんなことさせたくないからですか?それとも、海野標の願いが踏みにじられるからですか?」
安武 陸
「友達2人の大事な人が生き返ったのに、友達が殺さないといけないのが嫌だから」
敷村 修也
「どうしても病院じゃないといけませんか?別にもっと小さな願いも、もっと規模が小さい目標もあると思いますけど」
安武 陸
「具体的に叶った願い、あんまりわかんないんだよ」
安武 陸
「建物は見ればわかるけど、駅とかビルはそれこそ人の出入りが多いし」
安武 陸
「いや、この時間はあんまり人いないか……」
安武 陸
スマホを出して、時間を確認する。いつの間にか日付が変わっている。
安武 陸
今から駅に行く頃には、終電も止まっているだろう。
安武 陸
「駅員さんがいるかもしれないけど、ほとんど人がいない駅を爆破するのと」
安武 陸
「多分本当は死んだ人ばっかり入院してる病院……」
安武 陸
「病院の方が、壊せる願いの数は多そうだなぁ」
安武 陸
「修也くんは、どっち爆破するのがいいと思う?」
敷村 修也
「思ったんですけど、俺をつれてきたことといいどうして俺に聞くんです?」
敷村 修也
「俺に反対されるとか思いませんでした?」
安武 陸
「本当は一人でやろうかなと思ったけどさぁ」
安武 陸
「師匠に、もっと話して欲しかったと思ったから」
安武 陸
「いやあ、女の子達に話すの恥ずかしくって」
敷村 修也
「突然凄まじく切れ味を増す。自分の一番の願いが叶わなくて拗ねてるんですか?」
安武 陸
「修也くんにさ、灰羽陽の件について死を受け入れる時間があったって言ったじゃん」
安武 陸
「大翼に関してはさ、俺、受け入れる時間があったんだよ」
安武 陸
「だから、生き返って嬉しくはあったんだけど、神に感謝したいとか、絶対に守らなきゃとか、そういう感覚が薄いんだ」
安武 陸
「逆に、師匠のことは全然受け入れられてないから……」
安武 陸
「師匠だったものが、そこにいて、動いて、俺が何か言うと返事をしてくれて、師匠が考えていたことを教えてくれて」
安武 陸
「それだけで、結構、もう得難いものをもらっている気がする」
安武 陸
「だから、あとは、師匠が守りたかったものを守ろうって思ってる」
敷村 修也
それは別に安武さんに限った話ではない。
自分だってそうだ。
敷村 修也
「……そうですか。じゃあせめて、それだけでもがんばりましょう」
敷村 修也
「それならまだ人が少ない方がいいですよ」
敷村 修也
「目的が変わってますよ。俺は嫌だって言ってるんです」
安武 陸
「そう言ってくれると思ったから逆のこと言ってるんだって」
GM
まさかこんなこと言わなきゃならなくなるとはね
敷村 修也
「どうしても病院がいいっていうなら俺帰りますよ」
安武 陸
「本当は、まだ、バレエ・メカニックを壊さなくていいんじゃないかって思ってる」
安武 陸
「たくさんの人の願いが叶うのは、いいことだ」
安武 陸
「もう会えないと思った人に会えるのは、いいことだ」
安武 陸
「死んだ事実すらなくなって、恵夢ちゃんは進学だってできるし、大翼は東京に遊びに来ることもできる」
安武 陸
「でも、今から、それを壊そうとしているんだ」
安武 陸
「できるだけ被害が少ない所を選ぶくらいなら、バレエ・メカニックを壊さなくっていいんじゃないかって、そう思ってしまう」
安武 陸
「いい人ぶるなら、全ての願いを肯定するべきだと思ってる」
安武 陸
「そうじゃないなら、自分にとってどうでもいい願いは全部壊していいって」
安武 陸
「でも、こんな風に考えるのは間違ってる」
敷村 修也
「俺だってそういう思いはありますよ。なかったら、もっとドライにバレエ・メカニックを狩ることだけ考えていればよくて楽だったんですけどね」
敷村 修也
「でも、俺たちにはハンターって立場があります。バレエ・メカニックと波長の合ってるハンターっていう責任があります」
敷村 修也
「よっぽど俺の方がいろんなものを見ないようにして、考えないようにして、都合のいいようにふるまってると思いますよ。ハンターだから仕方ないって」
敷村 修也
「………最終的に、バレエ・メカニックさえ狩ることができたら同じはずなんですけどね」
安武 陸
波長が合ってないハンターもいっぱいいるんだなぁ
GM
波長が合わないまま願いを叶えてもらったハンターも多い
安武 陸
バレメカと波長合うの、そりゃあ合うやろがいって感じだけど、合うんだな~う~んう~ん(寝込み)って感じ
敷村 修也
「でもだからって、俺は安武さんのすることを全部肯定はできません。たとえ合理的であっても、安武さんがやってほしくないと思うことがあるように俺もやりたくないことややってほしくないことがありますから」
安武 陸
「多分この話、どうしようもないんだよな」
安武 陸
「死者は生き返るべきじゃないって気持ちと、誰かに死んで欲しくないって気持ちは、矛盾しない」
敷村 修也
「それを整理できるのは自分自身しかないですよ。だから、安武さんがバレエ・メカニックを倒すために必要なことだっていうなら、進んで協力はしたくなくても、これ以上止めることはしません」
安武 陸
「なんとなく、そっちの方がいい気がするってだけだ。
数多の人の願いを犠牲にするんだって意識が欲しいだけかもしれない。
死者が生き返ることに怯えて、数を減らして調整したいだけかもしれない」
安武 陸
「俺には、どっちに行くことが逃げることになるのか」
安武 陸
「だから、楽じゃないほうに行こうとしている」
敷村 修也
「どっちを選んでも逃げることにはならないですよ」
敷村 修也
「バレエ・メカニックを狩るために願いを台無しにすることを選んだ時点で。立ち向かおうと思って行動してることに変わりはないですよ」
敷村 修也
「ここでやっぱり倒さなくていいんじゃないかって言われたら、そうも言ったでしょうけど」
敷村 修也
「安武さんはバレエ・メカニックを倒すことにも悩んでて、それでも逃げない方をもう選んでると思いますよ」
安武 陸
「やけに気持ちよくなること言ってくれるじゃん」
敷村 修也
「少しでも気持ちが前向きになるのならその方がいいですよ」
安武 陸
「まぁ、そりゃそうだよな。 爽快感ないし」
安武 陸
「よく壊されるのは、ランドマーク的なやつ」
安武 陸
「駅はどうだったかなー。 電車はあるけどなー」
敷村 修也
「ランドマークだとどこが襲われてるかはっきりするからですかね」
安武 陸
「そういえば、野次馬が写真撮っても腹たたない度で言えば、病院より駅の方が上だなぁ」
安武 陸
「おっと、危ない危ない。手ぶらでテロ活動するとこだった」
『槍を手に』松井美乃梨
「なんのために、戦ってるんですか」
『槍を手に』松井美乃梨
「街や、人を、守るために」
『槍を手に』松井美乃梨
「そのために、化け物と戦ってるんだって」
安武 陸
* 狩猟 対象は願い《地位》強度3
常識を使用します。
GM
*では攻撃力により+2と、援護で+1をつけて判定をどうぞ。
安武 陸
2D6+2+1>=6 (判定:騙す) (2D6+2+1>=6) > 8[2,6]+2+1 > 11 > 成功
[ 安武 陸 ] テンション : 12 → 15
[ 迷ノ宮 光葉 ] テンション : 9 → 12
[ 迷ノ宮 光葉 ] 激情 : 0 → 1
[ バレエ・メカニック ] 支配力『願い』 : 3 → 1
[ バレエ・メカニック ] 耐久力 : 12 → 10
安武 陸
「ま、今のままだと街や人も自壊しちゃうんで」
『槍を手に』松井美乃梨
美乃梨は槍を構えて修也を足止めします。
安武 陸
あと楠瀬さんのSuica!いい感じに残金なくなっててくれ!!
『毒蜘蛛』楠瀬新
それどころか改札を飛び越えました。
赤木 叶恵
たとえデータ的に違ったとしても奴は犯罪者
『毒蜘蛛』楠瀬新
「多少の無茶が効くんはええとこやね」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「今あんたらがやろうとしてること、なんなのか教えてやろか」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「御影さんがクロニック・ラヴについたの、正直残念やったんで」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「あんだけのお人が、まあつまらんことしよるってな」
『毒蜘蛛』楠瀬新
声を便りにか、足音が近づいてくる。
安武 陸
「全然わかんないな、もっと俺にもプライベートの話してくださいよ~」
安武 陸
「じゃあ、そのうちサシで飲みにでも行きましょうよ」
安武 陸
「修也くんが、騎士団から爆弾を借りてきてくれました」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「あっちについてやった方が良かったかもなあ」
安武 陸
「今、このホームのどこかに仕掛けたところです」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「みのりちゃん、うまくやっとるかな~」
安武 陸
「言動がヴィランのそれ。あの素人の子が、修也くん相手にどれだけできるんですか?」
安武 陸
「一旦解散しませんか。俺も至近距離で爆発されたくないし」
安武 陸
「時間になったら爆発しちゃうんですよ~」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「んな日和んなら、最初から仕掛けんなや」
バレエ・メカニック
果たして言い伝えられる通りに、
安武 陸
「バレエ・メカニック! 楠瀬さんを安全なところへ飛ばしてくれ!」
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックはその場に残る。
安武 陸
バレエ・メカニックの、星を散りばめた瞳を見る。
バレエ・メカニック
責めるものではない。咎めるものでもない。
バレエ・メカニック
その姿は、吸血鬼クロニック・ラヴよりこの街を守るために存在を焚べたものと同一だ。
安武 陸
「俺がやろうとしていることは、クロニック・ラヴと同じだってさ」
バレエ・メカニック
「根本的に異なる部分が、一つある」
バレエ・メカニック
「吸血鬼クロニック・ラヴはその目的を成し遂げることによって、犠牲を無に返す手段を持っていた」
安武 陸
踵を返す。 線路を囲むフェンスをよじ登り、道路へ。
バレエ・メカニック
「あなたたちに戦いの苦しみを強いた、彼の決断を否定する」
バレエ・メカニック
「私は海野標の抱く、自らへの憤怒により形作られた」
バレエ・メカニック
「故に彼の不完全性を深く熟知している」
バレエ・メカニック
「彼の願いは間違っている。そう判断せざるを得ない」
安武 陸
「じゃあ、どういう願いなら間違っていないんだ?」
バレエ・メカニック
「全てを忘れ、安穏のもとに暮らせばいい」
バレエ・メカニック
「私の力であれば、それが叶う」
バレエ・メカニック
「私は願いを叶え続けることをやめない」
安武 陸
「魔女はかわいくて優しくて親切、って、言い出したの誰なんだろうな」
安武 陸
衝撃が窓ガラスを震わせ、近隣の住民が顔を出す。