メインフェイズ第一サイクル 2
行動:ワンダー・トリップ・ラヴァー 2nd
GM
ST シーン表(8) >
打ち捨てられた廃墟。荒れ果てた景色に心も荒む。
GM
それはワンダー・トリップ・ラヴァーが放った炎だ。
GM
この現実を夢と規定し、焼き尽くすことでそれを確かなものとする虹の炎。
GM
その炎をモノビーストの手がかりとして、狩人たちは足を向ける。
GM
その途中、揺らめく虹の炎が、あるアパートの一室に灯されているのを見つけた。
GM
そのアパートは狩人御用達のいわゆる闇病院で、
GM
六分儀大附属病院の出火により、迷ノ宮御影が搬送された先でもあった。
GM
だがその事実が逆にあなたの心を不吉にざわめかせる。
迷ノ宮 光葉
皆で連れ立って歩いている最中、その一室に気づくと「少し、失礼します!」と言って慌てて部屋の近くへ移動します。
GM
上がらないと誰がいるかは分からない。ましてや真夜中、部屋に電気も灯っておらず。
安武 陸
「え、ちょ、光葉ちゃん?」
突然駆け出した光葉に困惑する。
GM
少なくとも今は置いてけないんじゃないかな……
安武 陸
まぁそれはそうだな できれば待ってて欲しいけど、待っててって言う余裕もない気がするな
迷ノ宮 光葉
階段が無事なら二階へ駆け上がります。中に誰かいるか確認しようと。
安武 陸
見上げる。一部屋だけから炎が上がっている。
GM
ただ、その部屋には鍵がかかっています。当然のことながら。
迷ノ宮 光葉
「鍵が……」がちゃがちゃとノブを回したり扉を叩いたりします。
GM
玄関の側からはなんの変哲もないように見える。
GM
しかし、その部屋に虹色の炎が灯っていることを、あなたたちは確かに確認している。
敷村 修也
追いつきながら槍を収納したバットケースを振り上げ、ドアノブに叩きつける。
安武 陸
現代日本のドア、かなり頑丈だと思うので、かなり思いっきりいったんだろうな……
敷村 修也
アパートとのことなので木製ドアだと想定してやりました
GM
開かれた部屋は闇に沈んでいる。一見普通の家族用アパート。
赤木恵夢
肩で息をしながら到着し、ひゃあ……になってます。破壊されたドアを前に。
赤木恵夢
一般人なので、狩人の常識にビビる。え? 入っていいの?
迷ノ宮 光葉
修也に礼を述べる間も惜しいというように、中に入り、誰かいないか探しましょう。
迷ノ宮 光葉
「ここは危険です!すぐ外に出て避難を……」そういいつつ、奥へと進みます。
GM
「あー、あーあー」男はOKOK、と頭を抱えてスマホを出します。連絡。
GM
ベッド。医療機器。バイタルサインばかりが呑気に平常を示し。
迷ノ宮御影
眠る迷ノ宮御影の姿が、部屋ごとに虹の炎に包まれている。
GM
部屋に飛び込んだ光葉をも、その炎は受け入れる。包み込む。
迷ノ宮御影
当然だ。この男があなたに語りかけてくれたのは、あの血色の夜が最後。
迷ノ宮御影
あなたに触れて、その身の下にあなたの身を組み敷いて。
迷ノ宮御影
あなたに語りかけたのも、すべて、あの夜が最後の出来事。
GM
虹色の炎があなたの身を焼く。不思議と熱は感じない。
迷ノ宮 光葉
不思議と熱を感じない不気味さに、とにかく兄を避難させようと抱えようとする。一人で無理なら、誰かに声をかけ手伝ってもらうつもりで。
『埋み火』迷ノ宮御影
あなたの願いを叶えた兄の感触が。
『埋み火』迷ノ宮御影
あの夜。あの迷ノ宮の屋敷で。
『埋み火』迷ノ宮御影
迷ノ宮御影は、あなたを抱いた。
『埋み火』迷ノ宮御影
触れる掌の皮膚は硬く、思いの外体温は高かった。
『埋み火』迷ノ宮御影
そして壊れものを扱うように、
『埋み火』迷ノ宮御影
やわらかな蕾をほころばすように愛を注いだ。
迷ノ宮 光葉
都合のいい夢見させられている感じかな…
安武 陸
凡百の女と同じようにって言ったのに!!!!!!
安武 陸
愛を注いだ!!!!!!!!!!!!!!!
迷ノ宮 光葉
違う……、そんな現実は起こってない。拒絶したはずだ。なのに炎の中に起こっているのはそうなってしまった過去か。
GM
ハンターとしてあなたの手を取り、あなたを背に戦い、
GM
夢と現実のあわいを焼き焦がす、この虹色の炎の中では。
GM
*迷ノ宮光葉の幸福『背徳:迷ノ宮御影』を破壊します。
GM
3→1で、光葉ちゃんがこれを現実と思い込みます。
GM
3→1で止まった場合、修復チャンスはありません。
安武 陸
これちょっと妨害するべきか難しくてよくわかんないな……
迷ノ宮 光葉
はれんちなおんなのこになりたくないよー
敷村 修也
思い込みを正すチャンスがないのおっそろしいな
GM
削れただけの幸福には修復判定が発生しませーん。
敷村 修也
だってこれ現実のお兄様が意識なく生きてることと記憶が矛盾するってことじゃん
迷ノ宮 光葉
思い込む…あの、今言うべきことじゃないけど
迷ノ宮 光葉
処女のまま、お兄様に抱かれたという思い込み?!
GM
まあ生でしてもらったと思い込む処女になりますね
敷村 修也
流石にここで言うのははばかられることを考えてしまった
GM
0になったら生でしてもらったことになりますよ
安武 陸
いっかい0にしてもいいのでは?(たぶん妨害したほうがいいよね)
迷ノ宮 光葉
しんじゃやだし、そんな、妄想を、抱えて、生きていたくはないよ…
赤木 叶恵
してないけど生きるか、生でして死ぬかの最悪二卓これなに?
敷村 修也
光葉ちゃんの中では死んだはずのお兄様が意識なく生きてるの、すごいいろいろ考えてしまう
GM
してないけど生きるか、生でして死ぬか、生でしたと思い込む光葉ちゃんが生まれるかの三択ですよ
赤木 叶恵
ちょうど今の我々と同じ状況ですからね(記憶の中の人間の挙動が世界と矛盾している)
GM
夢を見るのは自由だから生でしたと思い込む光葉ちゃんが爆誕するくらいいいだろ
安武 陸
叶恵ちゃんどうする? 入りにくかったら陸でもいいよ
敷村 修也
ちょっとどころじゃなく光葉ちゃんの精神衛生によくなさすぎるんよ
迷ノ宮 光葉
そんな破廉恥はできないよ…かなえちゃんにも顔向けできないよ…
安武 陸
私は光葉ちゃんが破廉恥お嬢様になってしまったら嬉しくはあるが……
GM
AST ランダム全特技表(6) >
環境(10) > 逃げる
赤木 叶恵
2D6+2>=6 (判定:這う) (2D6+2>=6) > 9[3,6]+2 > 11 > 成功
『兄として』卯田清史
-3をつけて振り直してください。
迷ノ宮 光葉
なにがなんでも処女の思い込み女にさせてくるーーーーーこわいよーーーー
『兄として』卯田清史
モノビーストが犯罪者持ち込んでないワケないだろ!!!
安武 陸
なんか卯田兄がセックスさせようとしてるみたいに見えて面白いな
赤木 叶恵
2D6+2>=6 (判定:這う) (2D6+2>=6) > 7[3,4]+2 > 9 > 成功
迷ノ宮 光葉
うおーありがとう・・・泣いてしまう…
安武 陸
妨害しなくていいんじゃあ……とか言ってごめんねという気持ちになっています
GM
彼らをその”向こう側”へと連れて行こうとする。
GM
先程の恵夢を見ていた、叶恵の目にはそれが分かる。
赤木 叶恵
ちっ、と舌打ち。部屋の中に足を踏み入れる。一番部屋の奥にいて、一番ぼんやりとした様子の光葉の元へ。
赤木 叶恵
ごつ、と鈍い音。光葉の頭へと拳を振り下ろした音。
迷ノ宮 光葉
「うっ……」振り下ろされた拳で思わず頭を痛みに抱える。
迷ノ宮 光葉
「ご、ごめんなさい…大丈夫、です……!おきてます……っ」慌てて身をすくませる。
迷ノ宮 光葉
「は、はい……ごめんなさい。兄が自分を抱く光景。おそろしい……光景が見えて……」
GM
光葉が叶恵に答えると同時に、部屋を包み込む虹の炎が晴れる。
迷ノ宮御影
横たわる迷ノ宮御影の姿を揺らめかせていた。
赤木恵夢
騒々しくなってきた表から逃れるように、恵夢がおろおろと部屋へと逃げ込んでくる。
赤木 叶恵
やはりそうか。姉が取り戻したような、悪夢のような記憶か、それとも何か身の毛もよだつような出来事か。さぞ禍々しいものを見たに違いない。
赤木恵夢
虹の炎が御影を包んでいる様子を認め、ひゃっと息を呑んだ。
安武 陸
「そうは言っても、この火をどうにかしないと……」
GM
この炎は、あなたの願いから発され、そして現実の御影を焼くもので。
GM
あの夜、本当にあった出来事を、他の人間と共有する他ない。
安武 陸
「部屋が鎮火したのはなんだったんだ? 何かと連動してるのか……?」
GM
安武陸が、自分の師匠とのことを語ったように。
GM
あなたにとっての兄が、どのような存在であったのかを。
GM
他人に共有することで、それを確かなものとするしかない。
安武 陸
「どっちにしても、早くなんとかしないと燃えてしまう」
迷ノ宮 光葉
「お、お兄様の……火を消すには……」
GM
その存在を今も夢の向こうへと焼き尽くそうと。
迷ノ宮 光葉
うろたえる。あの夜のことを認め、現実にしなければ兄は燃え尽きてしまう。けれどすぐに話せるほど、軽い内容でもない……。
安武 陸
「時間が惜しい、何でもいい、教えてくれ!」
敷村 修也
我に返ったこと言うんですけどPC達ノリノリやな……
GM
悪意のない羞恥プレイ。いーえ! いーえ! って取り囲んでる
安武 陸
御影の姿は炎に包まれている。 人間が焼死するのには時間がかかるものだが、火傷はそうではない。
安武 陸
体の何割を火傷したら人は死ぬんだっけか。
安武 陸
火傷で済めばいい。 どう火が回っているかわからない以上、体の一部が炭化してしまう可能性もある。
GM
何が起きているか分からない。何を引き起こすか分からない。
迷ノ宮 光葉
「……あの夜、お兄様がクロニック・ラヴ側について、わたくしに会いに来た夜……」
安武 陸
あの日はたしか、御影さんが光葉ちゃんと部屋にいて……。
迷ノ宮 光葉
「いえ……いえ……それ以前から、わたくしは、光葉は……」
赤木 叶恵
これは……耳を傾けるべきか?
それとも、もう一発殴るべきか?
安武 陸
この話がどう炎に関係があるのか。いや、先程部屋の火が消えた時、何があった?
安武 陸
「……この炎、精神的なものに影響されるのか」
赤木恵夢
視線を向ける。御影へと。揺らめく虹へと。
迷ノ宮御影
炎に包まれ、眠る兄は語らない。現実を言葉で確かにする力を持たない。
迷ノ宮 光葉
「この虹色の炎を、消すためには本当にあったことを認める、夢と過つ炎を……現実で正しく認識するしかない、と思うんです……」
迷ノ宮 光葉
「わたくしは……、以前からお兄様をお慕いしていました。家族以上に……」
迷ノ宮 光葉
「だから、あの夜、お兄様はわたくしの気持ちを知って、…………叶えてくださろうとしたのです」
赤木 叶恵
「空気を読まない切り込み隊長。もうちょっとわかりやすく」
安武 陸
「いや……」 言わせていいのか? 聞いていいのか?
GM
炎は変わらず揺らめいている。まだ足りないとばかりに。
GM
その過去はまだ、現実として定められるほどには、語られていない。
敷村 修也
光葉の言葉に、あの日のあの部屋のことを思い出している。
迷ノ宮 光葉
「でも、でも……!わたくしは、光葉は、結局、お兄様を拒絶してしまった……。ひとりの、女としては、いられなかった……。それは、許されるべきでは、ないから……!」
赤木恵夢
わからないなりに察して口を押さえている。
迷ノ宮 光葉
「ごめんなさい……雑談タブが沸きに沸いた。光葉は、ひとりの女として、お兄様を愛しています……今も、変わりなく……」
赤木 叶恵
「言い方!!!やっぱこれ交尾の話だよね?」
赤木 叶恵
「だって……必要な確認でしょって……」
赤木恵夢
「確認しなくてもそうだよ! わかって!」
赤木恵夢
なるべく声を抑えてこしょこしょと叶恵に耳打ちしてます。
迷ノ宮 光葉
ほんとうにかわいそう。顔を覆ってしまいます。いたたまれない。
安武 陸
「言い方が……言い方がさ、ほら、光葉ちゃん女の子なんだから……」
赤木 叶恵
「遠まわしにするから燃えたままなんじゃん!」
安武 陸
「セックスとか、えっちとか、抱くとか、寝るとか……」
安武 陸
いや……、これマシか? そうでもないか?
敷村 修也
「真っ当な突っ込み。………直接的な表現が重要な場面なんですか……?」
安武 陸
「まぁ細かいところはいいか、そういう話……で間違ってないよね?」
光葉の方を見る。なんだこの確認。
赤木恵夢
耳を押さえた手を下ろして恐る恐るに光葉を見る。
敷村 修也
「その、光葉さんが御影さんに、家族としての愛情じゃなく男女としての……」
心苦しい。
安武 陸
「それで、御影さんが、えー、セックスしてくれようとしたけど、断ったと」
敷村 修也
収まる気配はあるのに収まらないのか……
赤木恵夢
勇気を出したように声を振り絞る。光葉へと。
赤木恵夢
「どういう存在、だったん、でしょう……?」
赤木恵夢
「それが、……それだけ、だったのかな、って」
赤木恵夢
「全部ひっくるめて、どういう存在だったのかな」
赤木恵夢
ちらりと、揺らめく虹の炎と御影の姿を見た。
迷ノ宮 光葉
「……わたくしにとってのお兄様……」
GM
あなたの。あなたにとっての、迷ノ宮御影という存在。
迷ノ宮 光葉
「……兄と言うには、遠い間柄、だったように思います」
迷ノ宮 光葉
「一緒に暮らすこともなく、遠ざけられていて、兄について詳しいことを知らなくて」
安武 陸
歳が離れているとは思ったが、一緒に暮らしてすらいなかったのか。
安武 陸
それでは、家族という意識が薄くなるのも仕方がないかもしれない。
敷村 修也
産まれながらのハンターの家ということを思い出している。
産まれた時から狩人の世界。
迷ノ宮 光葉
「復讐心で生きる兄、迷ノ宮家として狩人の務めを果たす兄に、罪悪感があったのは……本当のところです」
迷ノ宮 光葉
「そしてそんな兄の遠い姿に、都合の良い男性像を重ねてしまった……」
迷ノ宮 光葉
「守られて生きるのは辛かったけれど、同時に心地よくもありました」
迷ノ宮 光葉
「はい……好きです。浅ましくも、光葉は、お兄様の何を知っているわけでもないのに、自分を守ってくれる存在として、だからこそ好いてしまいました……」
安武 陸
これ……、こういう方法しか鎮火できないの、最悪では……?
迷ノ宮 光葉
鎮火したのを見て取ると緊張の糸が切れたようにへなへなと兄のそばに座り込む。
迷ノ宮御影
あなたの愛する、あなたがあの夜一時を共にした、
迷ノ宮御影
あなたの願いを叶えることのなかった兄のままに。
迷ノ宮 光葉
周りの人間に現実を知らしめることでしか、炎を消し去ることが出来ない。
迷ノ宮 光葉
自分は、全てをさらけ出してしまった。それでも、それでもまだ兄に触れていていいのだろうか。
迷ノ宮御影
兄は答えない。今は消え失せた虹色の炎も、なんら答えを齎してはくれない。
赤木 叶恵
聞いて、反芻して、首を傾げる。薄々感づいていた事ではあるのに、実感があまり伴わない。
迷ノ宮御影
眠っている。眠る師はあなたにも応えはしない。
赤木 叶恵
自分が抱えているこの気持ちは……恋心、とは違うと思う。大事に思う気持ちも、憧れる気持ちも認められたい気持ちもあるけど、抱かれたいと考えていたわけではない。
赤木 叶恵
だからといって、この人と光葉さんがくっついてしまうのも……なんだかモヤっとする。そもそも当事者たちが恐らくそれを望んでいないのだろうけれど。
赤木 叶恵
「(セックスだとか……えっちだとか……抱くだとか寝るだとか……)」
赤木 叶恵
「(大人の言葉っぽくてやだな。サラっと言った。安武のくせに)」
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 12 → 17
GM
今の妨害で光葉→叶恵が2になりましたね。関係。
行動:敷村修也
GM
とりあえず、先程の看護師の人がほうぼうに連絡をつけて入院患者を移送する……
GM
みたいな話になりかけたところで炎が消え、オイオイ……になりました。
GM
曙光騎士団にドアの修繕費請求していい? された。
GM
というわけで、曙光騎士団のオフィスでやや休憩しつつ調達しますか。
松井正幸
隠居気味というか、普段はあまり狩りに出ない方だけど、隠居した狩人を引っ張り出さなきゃならないほどにモンスターの出現が増えている。最近は駆り出されるようになったみたいですね。
松井正幸
「聞いてるぞ、お前ら《ワンダー・トリップ・ラヴァー》の方だろ」
GM
聞いてることにしちゃう。曙光騎士団は人が多いし。
安武 陸
松井に対して面識がある相手ではないが、修也の師として標が紹介したことは知っている。
敷村 修也
「この人は松井さん。曙光騎士団で俺にいろいろ教えてくれてる人」
松井正幸
「ま、気張ってこい。俺は《ヘカトンケイル》の方だ」
松井正幸
松井に声かけて休憩ついでに調達する感じでいいんじゃないですか。
敷村 修也
「はい、ちょっと補給にと思って。事務所つかってもいいですか?」
松井正幸
「あー、勝手に使え使え。今日は事務も引っ張りだこでよ、適当に記帳しときゃいいだろ」
松井正幸
「モノビーストだからなァ。俺は嫌なんだが……」
松井正幸
今あなたがたが戦ってるのも5メートルある鶏ですが……
安武 陸
5メートルある鶏と戦いたい訳ではないが……
敷村 修也
「こっちはでかい鶏ですよ。火吹きますけど」
赤木 叶恵
「そっちはウチも──あ、D7──も一緒してたよね確か。 頑張れー」
GM
一段落したところで、とりあえず判定だけしますか。
敷村 修也
指定アイテムは
狩人の骨が5つ、勝利の護符が2つ
敷村 修也
2d6-3>=5 (2D6-3>=5) > 3[1,2]-3 > 0 > 失敗
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 17 → 20
[ 赤木 叶恵 ] 激情 : 1 → 2
[ 敷村 修也 ] 激情 : 1 → 0
GM
こうですね。では狩人の骨5つと勝利の護符2つを獲得。
敷村 修也
勝利の護符を陸と叶恵に。
狩人の骨を各位1つずつ。
あまりの骨1つはとりあえず陸に。
GM
陸:刀剣 ナイフ 興奮剤 勝利の護符 狩人の骨 狩人の骨
叶恵:注射器 勝利の護符 狩人の骨
修也:槍 鎮静剤 興奮剤 狩人の骨
光葉:人形 人形 人形 興奮剤 興奮剤 狩人の骨
GM
では物資を適当に見繕いつつ、事務室でなんかあの……
GM
多分金があり、設備が整っている。曙光騎士団にはちょっとしたドリンクバー的設備があると思うんで……
敷村 修也
備品帳簿はすでにぎっしりと埋まっていた。
相当な出入りがあったことがよくわかる。
赤木恵夢
ミルクティーをホットで頂いてほう……になっている。
敷村 修也
「必要なものとってきますからそれまで休んでてください」
赤木 叶恵
「設備いいな。 ずるくない? 曙光騎士団」
敷村 修也
「拠点置いてるから起きるトラブルも多いらしいですよ」
敷村 修也
「何かあった時に持ち出さないといけないものが多かったりとか、直接襲撃うけることもあるらしいですし」
敷村 修也
あまり聞かせたくない話だな、と思う。
もうどうにもならないことだけど。
赤木恵夢
落ち着かない様子でしばらく紙コップを回したり覗き込んだりしていたが……
赤木恵夢
なんかめちゃめちゃ心配されてる。え? 私なんか文句つけるように思われてる?
赤木恵夢
「ちょっと、気付いちゃったかも、のこと」
赤木恵夢
どんどん声が小さくなり、背中が丸くなっていきます。
赤木恵夢
「…………」ちらちらと狩人たちを見回す。
赤木 叶恵
「?」熱いホットミルクをごくごく飲んでいる。
安武 陸
「気のせいでもいいから、言ってもらえると助かるな」
安武 陸
修也が運んできた備品をバッグにしまって、チャックを閉める。
赤木恵夢
「あの、ええと、にわとり? なん、ですけど」
安武 陸
コーヒーで冷えた指先を温める。 温めるだけ。
そのまま、次の言葉を待つ。
敷村 修也
「うん、にわとりとしか言いようがないね」
赤木恵夢
「この前ね、えっと、金曜のバイト帰りかな……」
敷村 修也
安武さんと叶恵さんの圧が強く見えそうだな、などと思っている。
赤木恵夢
「……何に、かは、よく覚えてないんです。夜遅くに、たまたま出会って……」
赤木恵夢
「それを叶えようって、そう言われて……」
安武 陸
「嫌な予感に支配されている。願いを、聞かせてくれって言ってくる……、よく覚えてない相手……」
赤木恵夢
「私、そのときは名前も思い出せなかったから……」
安武 陸
恵夢ちゃんを責める気はないんですが、バカ!!!!!!!!と思うことは許して頂きたい
安武 陸
「願いを言っただけでどうにかなるなんて、思う訳ないし」
赤木恵夢
「似てるな? っていうか、その、願いとか、夢とか、そういうのが」
赤木恵夢
さっき恵夢が光葉ちゃんに助け舟を出したのは
赤木恵夢
女心分かる人間が他にいなさすぎたのもありますけど、このあたりも関わってますね。
赤木恵夢
なんとなく、こういうのが大事なんじゃないかな? というのがわかった。
安武 陸
「そんなの関係ないって、とは言いにくいな……」
敷村 修也
「一人で、何も知らない状態で出会ったらどうしようもないと思います」
迷ノ宮 光葉
「……願うこと自体は悪いことではない、と思います。叶えようとすると、また違いますけど……」
敷村 修也
「……あいつらはそういうところに付け込んでくるから」
敷村 修也
「あー……魔女とか、そういうやつら。俺も海野やみんなに助けてもらったから」
赤木恵夢
「私が会ったのも、その、魔女? だったってこと……?」
赤木恵夢
「じゃあ、噂になっているっていうのも……」
赤木恵夢
「私が願ったって話をしたら、聞いたことあるって」
赤木恵夢
「学校とかで噂になってるらしいんです。
そういう、願いを叶えてくれる人がいるんだって」
赤木恵夢
「私が会ったのも、きっとそうだ、って……」
赤木 叶恵
「……それが、つまり、そういう事なら……」
赤木 叶恵
「そいつがわるいからそいつをボコす。にわとりの後に」
安武 陸
別に俺たちがボコさなくてもいいとは思うが……どっちにしても誰かがボコさないといけないからな……
安武 陸
「いや~、お姉ちゃん。 あの願いの叶え方で悪い人じゃないは通らないよ……」
迷ノ宮 光葉
「例えば兄に抱かれたいだとか。何もかも無差別に叶えていい願いというわけでも、無いと思います。叶え方にも道理があるように」
敷村 修也
「ゾンビ状態で蘇らされたり、家を燃やされたり。願いの叶え方がズレてることもあるし……」
赤木恵夢
背を丸めて頷いている。小さく。控えめに。
赤木恵夢
「さっき、忘れてたんだけど」
わたわたとスマホを出します。画面をタップしている。
赤木恵夢
「表の方、しか、見せてなかったなって……」
GM
人探しのビラの裏側。彼女らの失踪した詳細と、連絡先。
GM
空韻風香は五年前に。
その際両親が殺されており、彼女だけが攫われたのだと当時は思われていた。
GM
結凪は四年前。こちらは家族ごとの行方不明。
旅行先にて、詳細不明。荷物はそのまま残されていた。
赤木 叶恵
「5年前の12月に……両親が殺された……」
安武 陸
「…………」
家族が死んでいたんだな、と思う。
敷村 修也
「……ひなちゃん。……灰葉陽の両親も」
安武 陸
「なんか、いちいち記憶がいじられてるっぽいよな」
安武 陸
「その願いを叶えてくれるマンも、よく覚えてないみたいだし」
GM
魔女にとって認識障害は割とお手の物ですからね。
GM
血戒も魔法も割と物理法則に反した外法ですが、魔法はかなりレベルが違う。
GM
人間の認識や記憶をすり替える、常識を塗り替える、なんて技は魔法の得意分野です。
敷村 修也
「……実は、俺の記憶と実際に残ってた記録に食い違いがあるんだ」
敷村 修也
「俺の記憶では、灰葉陽には弟がいた。でも、光葉さんが持ってた記録には灰葉家には弟なんていなかった」
敷村 修也
「でもおれは海野を見た時、ひなちゃんの弟だって思いだしたんだ。思い出したって言うより、そう思ったって言うほうが正しいかもしれないけど」
敷村 修也
「……でも、安武さんが持ってる写真に写ってた海野には、俺は見覚えがなかった」
安武 陸
「俺が見た限りでは、普通に昔の師匠に見えたんだけどな」
赤木恵夢
「標くんがいなくなって、学校の名簿からもなくなって……」
敷村 修也
「俺の記憶には残ってて、でも記録には残ってない」
敷村 修也
「あんまり、自信が持てない。多分きっと、そうだったんだと思う」
敷村 修也
「同じ学年だし、小学校も一緒だったはずだ。ひなちゃんの話にも出てきた」
敷村 修也
「……でも、俺はハロウィンの日に海野に言われるまで思い出せなかった」
敷村 修也
「同じクラスにいても思い出せないくらいだったのか、何か操作されてるのかはわからないけど……」
赤木恵夢
「最初から修也くんのこと、わかってたと、思うよ」
敷村 修也
「………。どうだろうな。同じクラスでも思い出せないような……」
赤木恵夢
「私も今、思い出した感じだから、あれ、なんだけど……」
赤木恵夢
「標くんが学校であんなに気にしてるふうだったの」
赤木恵夢
「カナちゃん? なにがどういうことかな?」
赤木恵夢
「中途半端に止めるのよくないよ? 怖いから言って?」
赤木 叶恵
「あたし達の目の前で一度、アレを……例の運命なんちゃらを……使って見せたわけじゃん」
赤木 叶恵
「多分それが原因で居なくなったわけなんだから……ほら。その……つまり……」
赤木 叶恵
「…………以前にも、一度使ってるわけで。……さ……。ね?」
安武 陸
「恵夢ちゃんは師匠に、命を助けてもらったことがある」
安武 陸
「……師匠がその魔法を使ったお陰で、俺は死なずに済んだんだ」
安武 陸
「でも、皆の記憶から海野標が消えて、本人の存在すらなかったことになりかけてる」
敷村 修也
「………だから記憶と記録がかみ合わない、か」
敷村 修也
「…………なんで、ひなちゃんが死んだときや、両親が死んだときには使わなかったんだ………?」
赤木 叶恵
「使えなかったんじゃない? 大がかりな準備が必要みたいだし」
迷ノ宮 光葉
「……わたくしも、そう思います。何らかの理由で使えなかったのではないかと」
安武 陸
「準備かぁ。もしかしたら、前にも大量の死体がなかったことにされてたのかもなぁ」
敷村 修也
「……それは、確かにそうかもしれないですね」
赤木恵夢
「みんな当たり前に言ってるから、使えるのかなって思った……」
赤木 叶恵
「今のところ確定はそこだけ。あとたぶん、空韻風香もかな」
赤木恵夢
「なんか普通に話してるけど、条件とかってあるの……?」
安武 陸
「空韻風香っていうか、クロニック・ラヴは血戒って言ってたかも」
赤木 叶恵
「吸血鬼の技みたいなやつね。だから人間じゃそもそも使えなさそう」
赤木恵夢
「けっかいと魔法は違くて……吸血鬼はけっかいを使えて……」
安武 陸
「……言われてみれば、なんで師匠は魔法使えるんだろうな。 魔法少女なのか?」
赤木恵夢
「あ、標くんもカナちゃんと同じで、人間じゃない……?」
安武 陸
奥様は魔女ならぬ師匠は魔女。自分で言っておいて、ちょっと笑う。
敷村 修也
「………海野は半吸血鬼では、ありますね」
赤木恵夢
はんきゅうけつき……はんきゅうけつき? ダンピール? は知ってる……
安武 陸
情報量ヤバいよね、なんて言いながら、騎士団備え付けの初心者用パンフレットなんかを取ってきて簡単な説明をする。
「人間は人間で、接触者が……」
赤木恵夢
陸に渡されたパンフレットを見てなんとか相槌を打っています。
赤木 叶恵
「あと、例のあれについては準備にけっこう手間をかけないといけないって話だった」
赤木 叶恵
「これは海野さんの受け売りだけど、とんでもない量の血が要るって」
敷村 修也
「……あれ、じゃあ赤木さんを助けたのは」
赤木恵夢
陸の話に相槌を打っていたのでよくわかってません。
赤木恵夢
わかんなくなったまま、陸がくれたパンフレットに視線を落とす。
赤木恵夢
「標くんは、半吸血鬼……で」パンフレットに指を滑らせる。
赤木 叶恵
「あの……あれだ。『クロニック・ラヴ』ってのがそもそも……魔法を血戒で再現する……的な話だったんだよ」
赤木恵夢
うん……? とりあえず頷いたけどけっこうむずかしい気がする……
敷村 修也
「そうか、使ったのが血戒なのか魔法なのか……」
赤木 叶恵
「だから、日常的に海野さんが魔法をポンポン使える……的な話ではないと思うんだよね、たぶん」
赤木 叶恵
「まあ、魔法みたいで魔法じゃない技は使えるわけだから、ややこしいよね」
赤木恵夢
一度落ち着いた話題に、冷めきったミルクティーを啜る。
赤木恵夢
飲み干して、紙コップを手元に下ろして、こそっと。
迷ノ宮 光葉
「……? どうしました……?」耳を寄せる。
赤木恵夢
「私は、そんなに悪いことだと、思わないですからね!」
迷ノ宮 光葉
「…………」彼女なりの励まし、なのだろうか。胸中は未だに複雑ではあるが、声を受け取り。
赤木恵夢
「その、なんていうか、不純とか思わないですし」
迷ノ宮 光葉
「…………?」ちょっと困ってしまう。
迷ノ宮 光葉
かなえちゃんもおねいちゃんもやさしいので優しい姉妹…
安武 陸
師匠を相手に淫夢を見たりしているんですか?
敷村 修也
姉妹百合が急にぶつけられてびっくりした
迷ノ宮 光葉
標くんにほの字だと思っていたけど違うのかな…
GM
今までやってきたRPの延長で解釈してもらいたいですが……
安武 陸
これはそれぞれが信じるカップリングによって戦争になるやつでは?
赤木恵夢
しゅううになってしまった。頭を抱えている。
迷ノ宮 光葉
こそこそ、と耳打ちを返して。「どなたか、お好きな方が、いらっしゃる、のですね…?」
迷ノ宮 光葉
「…………好きな気持は、止めようがないですから、難しいですね」
赤木恵夢
勇気づけるつもりで勇気づけられてしまった。
迷ノ宮 光葉
「お姉様が、安心して、好きな気持を持ち続けられるよう、わたくしも今の事態を何とかいたします」
迷ノ宮 光葉
「だから、甘い夢を見続けるよりかは、現実を……見つめないと、ですね」
迷ノ宮 光葉
そう小さく恵夢にだけわかるように話して、紙コップを捨てます。
赤木恵夢
すごいなぁ、と小さく、感嘆したような声を漏らした。
安武 陸
光葉ちゃんがお姉様って言ってくれるの嬉しくなるな
GM
では、メインフェイズ第一サイクルがこれにて終了。