メインフェイズ第一サイクル
GM
では、1サイクル目の順番決めをしましょうか。
ワンダー・トリップ・ラヴァー
2D6 (2D6) > 8[2,6] > 8
GM
光葉>WTL>陸>叶恵>WTL>修也 ですね。
GM
そんな感じで、1サイクル目やっていきましょうか。
行動:迷ノ宮光葉
迷ノ宮 光葉
*狩猟をします 対象は赤木恵夢《退路》強度3
迷ノ宮 光葉
ST シーン表(7) > 明るく浮かぶ月の下。暴力の気配が満ちていく。
GM
狩人たちはワンダー・トリップ・ラヴァーを振り切った後、改めて病院前へと戻ります。
GM
ひび割れたアスファルトの隙間に血が吸い込まれて滴り落ちる。
GM
野次馬もすっかりいなくなりましたね。車も救急車もベキボコです。
GM
患者の移送がどれほど無事に済んだかも怪しいことです。
安武 陸
わ~いキャッキャッ(ゴア表現を喜ぶピュアパクチ部門)
安武 陸
ウッオエッ なんて酷いことを……(感情移入している部門)
迷ノ宮 光葉
虹色の炎を遠目に見ながら、先程残してきてしまった恵夢がいないかどうか皆で探してみましょう。
GM
その中に恵夢と断言できるものはありませんが……
安武 陸
死体の服を見たり、顔を確認したりしている。
GM
女子高生が結構普通に巻き込まれてますからね。
安武 陸
コートとか……制服とか……髪型とか……バッグとか……そういうので似た女性を確認していきます。
敷村 修也
死体の山を片付けた経験から、順調に狩人として感覚を麻痺させられている。この光景にショックを受けつつも受け入れている自分がいる。
赤木 叶恵
付近を見回す。視線は水平。生きた姉を探している。
敷村 修也
個人を判別するには難しく、そして病院には炎が燃え盛るまま。
迷ノ宮 光葉
夢うつつの状態でどれほど巻き込まれずに逃げられているかはわからないけれど、同じように生きていると信じて死体より周囲に目を向けましょう。
GM
焼き尽くされた階は綺麗さっぱり消え去ってまっさらに。
安武 陸
地面に伏せる恵夢に似た女子高生をひっくり返し、割れた頭蓋に眉をひそめる。
GM
炎はゆっくりじっくりと建物を焼いて、その火脚を少しずつ下げていく。
GM
死体より周囲に目を向けていた光葉は、ふと建物を見上げて気付きます。
GM
そのうちの一人が、見覚えのある赤毛をしています。
迷ノ宮 光葉
「皆様、あそこを!」指差して狩人たちに伝えましょう。
GM
病院を燃やす炎は今は七階ほどに至っていますね。
GM
降下する速度はゆっくりなのでまだ時間はありますが、同時に時間の問題ということでもあります。
敷村 修也
視線を落としていたが光葉の声で病院を見上げる。
窓に映る人影と蝋燭のように減っていく病院。
GM
エレベーターが生きてるはずないし。非常階段ですね。
GM
病院の中は混乱を極めていたことが一目で分かる惨状ですね。
GM
色んなものが散乱している。幸いにして逃げ遅れた人は病院内にはいないようだが。
『ともだちの』卯田千奈美
彼女に寄り添う中学生ほどの少女が一人。
『兄として』卯田清史
それと、少し離れたところに立つ男も。どこか神経質そうな外見で、木刀を持っています。
『ともだちの』卯田千奈美
少女はしきりに恵夢に語りかけている。
その姿には、見覚えのある者もいるかもしれません。
『ともだちの』卯田千奈美
駅前でビラを配って人探しをしていた少女であり。
『ともだちの』卯田千奈美
12月の戦いで、殺されていたはずの少女でもある。
『ともだちの』卯田千奈美
「やっぱり、私も、夢だと思う……」
赤木恵夢
悲しげに俯く少女の頭を撫でて、恵夢もそれを肯定する。
『ともだちの』卯田千奈美
「全部、夢で、嘘だもん」
『ともだちの』卯田千奈美
「お母さんもお父さんも、ほんとは家にいるの」
『ともだちの』卯田千奈美
「結凪ちゃんは、死んでないし」
『ともだちの』卯田千奈美
「風香ちゃんだって、きっと……」
赤木恵夢
相槌を打ちながら、千奈美の話を聞いている。
迷ノ宮 光葉
「皆さん、一体何の話を……いえ、それよりも今はこの場から逃げませんと……!」
『兄として』卯田清史
男はどこか所在なさげな表情で視線をさまよわせています。
『兄として』卯田清史
そして、それゆえに、一番最初に気付く。
『兄として』卯田清史
木刀を構えます。素人くさい構え。
赤木 叶恵
「上、燃えてんだけど……!死ぬつもり?」
『兄として』卯田清史
だから大丈夫だ、とは、どれほど信じているかは怪しい声音で。
『ともだちの』卯田千奈美
千奈美は怯えたように恵夢にしがみつきます。
『兄として』卯田清史
それ自体は恐るるに足る動きではないが、
『兄として』卯田清史
ぼ、とその尖端に虹色の炎が灯った。
『兄として』卯田清史
木刀の先で、虹色が揺らめいている。
『兄として』卯田清史
「……こんなことが起こるんだ」
『兄として』卯田清史
「そりゃ、まあ、夢でいいだろ」
安武 陸
「とりあえず、力づくで連れていくのは難しそうだ。 」
『ともだちの』卯田千奈美
悲嘆に暮れている少女の様子と、
『兄として』卯田清史
男の様子は一線を画している。
『兄として』卯田清史
木刀を持つ腕も僅かに震えて、正気の気配を残したまま、
『兄として』卯田清史
それでも退けぬ覚悟に唇を引き結んでいる。
敷村 修也
なんとも「説得が通じそう」なフォロワーだな
敷村 修也
まぁ説得をすることは……稀だろうが……
安武 陸
これが恵夢ちゃんとかなら説得してみようよ!って言うんだけど、見ず知らずの男だからな……
赤木恵夢
彼に庇われたその背中で、恵夢はハンターたちを見る。
赤木恵夢
叶恵以外の人間が誰か、やっと気付いたように
赤木恵夢
「あと……」他はとっさに名前が出てこないようだが。
赤木恵夢
視線を巡らす。そっか、そうだ、と、一人なにか納得したように。
赤木恵夢
「なんか、知ってるんじゃないか、って……」
赤木恵夢
「ハロウィンの、ときに、いてくれたのも」
赤木恵夢
「もしかしたら、同じなんじゃないか、って……」
赤木恵夢
しかし、追い求めるもののおぼろげな様に、どこか覚えがある。
赤木 叶恵
まとまりのない、考えていることがそのまま口に出たような言葉の数々。
赤木恵夢
「困っちゃうよね、カナちゃんも、みんなも」
赤木恵夢
「こんな、おかしなこと、言われても……」
安武 陸
「修也くんと、叶恵ちゃんと、光葉ちゃんと、俺と」
赤木恵夢
「申し訳ないなぁっていうか、すごく、嫌だなぁ、って……」
安武 陸
「いや、いいよ。 話したいこと話してくれて」
『ともだちの』卯田千奈美
どこか緊張気味に恵夢の話を聞いて、
『兄として』卯田清史
こちらはハンターたちを睨みつけはしているが、何か仕掛けてくる気配はない。
赤木恵夢
「違う、そうじゃなくて、もともとあんまりいなかったけど」
GM
どう光葉ちゃんに持っていってもらうかを考えています
GM
なんかいい感じにみんなで存在を後押ししてくれたら判定してもらいましょう
GM
要するに、恵夢の支配力削りは概ねこういう筋です。
敷村 修也
「俺たちも、海野のことを覚えているのは俺たちだけだって思ってた」
敷村 修也
「俺も、叶恵さんも、安武さんも、光葉さんも。覚えてるよ」
赤木 叶恵
「あたしは……二人に言われて、そういえばって感じで」
迷ノ宮 光葉
「はい、叶恵様と同じで、先程わたくしも思い出して……」
迷ノ宮 光葉
「……海野様は、確かにいました。だから、わたくしたちはここにいます」
安武 陸
えっ なんでそんなことを気にするんですか?
敷村 修也
一番説明が難しいんだよな。
これ話者がだれであっても気になると思うけども……
安武 陸
叶恵ちゃんは妹だからあれだけど、光葉ちゃんはほとんど面識ない女の人だもんなぁ
迷ノ宮 光葉
「え、ええと、知り合い……だったというか……少し、困ったことを手伝っていただく、間柄、というか……」
赤木恵夢
どこか、値踏みするような目を向けている。
迷ノ宮 光葉
「……はい。とても窮地に陥ったところを、助けていただいた、はずなんです。でも先程も言ったとおり、すっかり忘れていて……」
迷ノ宮 光葉
「叶恵様のお姉様のようには、きちんと、覚えてはいなかったのです」
迷ノ宮 光葉
「けれど、わたくしたちを助けてくださった海野様は確かに貴方様も助けてくださいましたし、居ました」
GM
*いいでしょう。対象は支配力『赤木恵夢』ですね。
GM
退路での判定になります。攻撃力で+2の補正。
安武 陸
「君のほかにも4人の記憶の中に、海野標はいるんだ」
迷ノ宮 光葉
2D6+2+2>=6 (判定:逃げる) (2D6+2+2>=6) > 5[1,4]+2+2 > 9 > 成功
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 支配力『赤木恵夢』 : 3 → 2
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 耐久力 : 16 → 15
[ 安武 陸 ] テンション : 7 → 10
[ 安武 陸 ] 激情 : 0 → 1
[ 敷村 修也 ] テンション : 8 → 11
[ 敷村 修也 ] 激情 : 0 → 1
敷村 修也
「……詳しくは説明できないけど、みんな海野に助けられたからここに居る。だから憶えてる」
『ともだちの』卯田千奈美
「じゃあ、説明、できないんですか」
『ともだちの』卯田千奈美
恵夢を引き留めるように、その腕を縋る。
『ともだちの』卯田千奈美
丸い瞳を精一杯吊り上げて、ハンターを睨む。
『ともだちの』卯田千奈美
「話、合わせてるだけじゃ、ないんですか」
『ともだちの』卯田千奈美
「うやむやにして、言いくるめて」
『ともだちの』卯田千奈美
「いい感じに納得させようってだけじゃ、ないんですか!」
行動:ワンダー・トリップ・ラヴァー 1st
GM
しかし、同時に、その熱はまだ肌を焼きはしない。
『ともだちの』卯田千奈美
「だって、いないん、ですよね」
『ともだちの』卯田千奈美
「実際、いないんだって。おかしいんだって、そう、言ってて」
『ともだちの』卯田千奈美
「そんなの、ちょっと覚えてる人がいた、からって」
『ともだちの』卯田千奈美
「なんにも、覆らないじゃないですか」
『ともだちの』卯田千奈美
「お父さんも、お母さんも」
『ともだちの』卯田千奈美
「いないんです。いないの。どこにもいない」
『ともだちの』卯田千奈美
「覚まさなくて、いいんですか――」
赤木 叶恵
結凪ちゃんの名前を聞いてなかったのが後々響いてくるとはな
安武 陸
わからないというか 状況証拠はあるが……
赤木恵夢
狩人たちへと向きかけた身体を捕まえられたまま。その腕を振りほどけないまま。
赤木恵夢
どくどくと耳に鼓動ばっかりやかましくて、
安武 陸
あんたはそうやってェ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!
赤木恵夢
その映し出す光景を、ぼんやりと見つめている。
赤木 叶恵
助けてくれたという言葉の意味は……そんな。あの時。
赤木 叶恵
「さっきの、生きてるはずが、ないって……」
赤木恵夢
「これもう、絶対助からないやつだ、って」
赤木恵夢
「標くんがいないのに、私が生きてる世界は」
安武 陸
いや、なんかこうあれですね これから死ぬ人間でも救える力を持った親しい知人がいると大変なんですね
GM
間違った世界からの目覚めを促すように、熱をあげていく。
GM
AST ランダム全特技表(6) > 環境(4) > 隠れる
GM
出せるものはなにもない。モノビーストは無力であった。
GM
では援護と防御力、合わせて+4で判定をどうぞ。
敷村 修也
2D6+4>=8 (判定:走る▲) (2D6+4>=8) > 5[1,4]+4 > 9 > 成功
[ 敷村 修也 ] テンション : 11 → 16
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 6 → 9
[ 迷ノ宮 光葉 ] テンション : 7 → 10
[ 迷ノ宮 光葉 ] 激情 : 0 → 1
敷村 修也
「それでも、赤木さんが生きてるのはおかしくないよ」
敷村 修也
「……俺たちも、赤木さんと同じように海野に命を助けられたから。説明するのは難しいけど、俺は少なくとも2回助けられてる」
敷村 修也
「詳しく説明できないから信じられないかもしれない。でも、さっきの記憶にあった魔法を……海野が唱えたところも聞いたことがある」
敷村 修也
「……なにがあったか、俺たちにもわからないことばかりなんだ。赤木さんもきっとそうだと思うけど、海野に助けられたって記憶は残ってる」
赤木 叶恵
「さっきお姉ちゃんが体験したみたいな……不思議な力を使う悪いやつとか、人を食べるわるい化け物とか」
赤木 叶恵
「敷村さんが言ったことは本当で、私たちも何があったのか正しくはわからない」
赤木 叶恵
「けど、海野さんはこの場所を、私たちを守るために……私たちの目の前で、あの魔法を使った」
赤木 叶恵
「言えないような、ことだから、ずっと黙ってた」
赤木 叶恵
「だけど、これでも頑張ったつもりだったんだ。おねえちゃんのことを守ろうって。実際、少しは守れたつもりでもいた」
赤木 叶恵
「生きてるのは間違い、みたいな顔されんのはさ」
GM
おっとここに助けられたのに今の状況が罰だと思っている人八犬伝だが
安武 陸
いやでも……師匠が何を思っているのかはわからなくて……
安武 陸
わからないので、叶恵ちゃんはお姉ちゃんに伝えられてよかったねと思いますが……
敷村 修也
「……海野に守ってもらったおかげで、俺たちはその悪いやつを倒すことができた」
敷村 修也
「でもその悪いやつを倒したのは、俺たちだ。海野に助けてもらった命で戦うことができた」
安武 陸
別にクロニック・ラヴは悪いやつではないが……
敷村 修也
「戦って倒して、だから生きてる。何が起きたかわからなくてもこれは夢なんかじゃないって」
敷村 修也
「海野が助けて、叶恵さんが頑張ってきて。必死に戦って。それで守ってきたものが夢だなんて、俺も言ってほしくない」
赤木恵夢
まだ表情に覇気は感じられないままだが、ちらりと叶恵を見て、
『ともだちの』卯田千奈美
「そっちに、行っちゃうの?」
『ともだちの』卯田千奈美
「私は私で、決めてる、から」
ワンダー・トリップ・ラヴァー
収束した炎は、モノビーストの形をとって顕現する。
GM
あとはしっちゃかめっちゃかにするので恵夢だけ連れて逃げてください。
ワンダー・トリップ・ラヴァー
叫ぶ。夜明けを告げる声で。
ワンダー・トリップ・ラヴァー
5メートルもの巨体が天井を吹き飛ばし、破片を散らしながら暴れまわる。
『ともだちの』卯田千奈美
虹の炎とともに、そのすぐそばに寄り添っている。
『ともだちの』卯田千奈美
少し、寂しそうに笑いながら。
『ともだちの』卯田千奈美
「聞いてくれて、嬉しかった」
GM
一方でモノビーストの重みに耐え切れない建物が、床に亀裂を走らせ始める。
敷村 修也
残された時間はもうない。
病室に二人のフォロワーを残し走る。
迷ノ宮 光葉
声に急かされるまま、非常階段を駆け下りる。
安武 陸
全員が通過したのを確認して、階段を駆け下りる。
誰かが倒れないように、転ばないように気を付けながら。
GM
その役目を、かつては誰が率先して行っていたか。
安武 陸
ココフォリアには文字を書いて送信できる機能があるといっても限度がありますよ?
行動:安武陸
安武 陸
ST シーン表(4) > 都市の地下。かぼそい明かりがコンクリートを照らす。
GM
虹色の炎から逃れるように、あなたたちは地下通路へ。
赤木恵夢
普段あまり運動しないからか、恵夢は苦しげに息を切らしている。
安武 陸
特に座るところがないので、あんまり清潔じゃないけど階段とかに座らせちゃおう。
安武 陸
自動販売機で適当に飲み物を買って、差し出す。 冷たいものと温かいもの。
赤木恵夢
よろよろと手を伸ばして、少し迷いますが……
安武 陸
恵夢からペットボトルを受け取って、蓋を開けて返す。
迷ノ宮 光葉
りっくんかっこいいけど目が死んでいる…
赤木恵夢
わりと盛大に息を漏らしてしまってから、恥じるように口を抑えた。
安武 陸
「恵夢さんさ、海野標と同じクラスだったんだよな」
安武 陸
「どんなだった? って言っても、あんまり学校行ってないんだっけ」
安武 陸
「修也くんから話聞いてるから、メガネかけてたとか、休みがちだったとかそういうのは知ってるんだけどさ」
安武 陸
「命を助けてくれた相手と同じクラスだったのって、どんな感じだったんだろ、って思って」
敷村 修也
「赤木さんの方が知ってることもあると思うよ」
赤木恵夢
落ち着かない様子でペットボトルを握る指をしきりに動かしています。
安武 陸
「そりゃあそうだ。師匠、分かんないようにしてたもんな」
安武 陸
「思い込みでクラスメイトの病弱男子を命の恩人扱いする人。恥ずかしいな~」
迷ノ宮 光葉
なんだか微笑ましくなって見守っています…。
安武 陸
「あ、師匠っていうのは海野さんのことね。 あの人、俺の師匠やってたんだ」
赤木恵夢
もやもやと何がしかを考え込んでいる様子だが……
赤木恵夢
これ言ってるの2回目かも……になっている。
安武 陸
「あれだろ、なんかキラキラした、アイドルみたいな服着ててさ」
安武 陸
「軍服寄りの王子様っぽい服で、マントとか付けて、このへんに歯車とかあって。 かかとが高いブーツ履いてさ」
安武 陸
「俺の師匠は、お姫様の命を救った王子様って訳だ」
赤木恵夢
「図書委員だったんです。二人で。委員会決めるときに、標くん、いなくて」
赤木恵夢
「合意なしにそんなの、良くないとは、思うんですけど……」
赤木恵夢
「標くんがあんなに学校来るの珍しいとも、あのときは誰も思ってなくて……」
安武 陸
「いや、師匠の話は何でも聞きたいから、嬉しいよ」
赤木恵夢
「それで、そうです、久しぶりに標くん来て、見かけた時に」
赤木恵夢
「誰も標くんに、委員会のこと言ってなかったから……」
安武 陸
「それはそれで、担任最悪ってなるじゃん」
赤木恵夢
「標くんは、すごく申し訳なさそうにしてた、し」
赤木恵夢
「病気なら、仕方ないと思うって言った、し」
赤木恵夢
「無理しなくていいよって、伝えたんですけど」
赤木恵夢
「でも筋が通らないからって、できる限りはする、って」
赤木恵夢
めちゃめちゃ語りになっちゃって申し訳無さを得ているGMです
赤木恵夢
もっと段階を追って出すつもりが一発で幸福の王子抜かれると思わねえのよ
赤木恵夢
GMとしてはうんうん、どっかで図書委員の話を出してね、そこから順序を追っていいタイミングでこのエピソードをね、みたいな構えでいたわけですよ
赤木恵夢
「図書委員でやってる、チャリティーっていうか、ボランティアの」
赤木恵夢
「それ、ちゃんと出てくれて、手伝ってくれて」
安武 陸
標らしいな、と思うが、もう少し手を抜いても罰は当たらないのに、と思う。
赤木恵夢
「……その時に、売れ残った絵本があったんです。すごく古くて、まあ誰も買わないだろうなーって」
赤木恵夢
「私の好きな挿絵のやつで、家にも二冊あって」
赤木恵夢
「……三冊目だけどどうしようって思って」
赤木恵夢
「もらってくれる? って、訊いてみたら」
赤木恵夢
「圧かけたつもりは、なかったんですけど」
安武 陸
2D6+3>=7 (判定:這う) (2D6+3>=7) > 5[1,4]+3 > 8 > 成功
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 9 → 12
[ 赤木 叶恵 ] 激情 : 0 → 1
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 支配力『赤木恵夢』 : 2 → 1
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 耐久力 : 15 → 14
赤木恵夢
「標くんが図書委員だったのは、一年の頃だけの話なので」
赤木恵夢
「図書委員としてどうこうとかは、それだけだったんです、けど」
赤木恵夢
「たまに、家まで持っていったりとかは、してました」
安武 陸
「だって、そうじゃないと世界中の友達って結構減りそうじゃない?」
赤木恵夢
「二年生になっても同じクラスだった、のは」
赤木恵夢
「そういう係的なの、あったんだと思います」
赤木恵夢
「二年の秋くらいから、標くん、保健室登校増えたから」
赤木恵夢
「プリント持ってく機会、なくなっちゃったんですけどね」
安武 陸
「俺が師匠に拾われたの、一年くらい前だ」
安武 陸
「……化け物に襲われてる所を助けてもらってさ」
安武 陸
「また襲ってくるっていうから、死にたくなくて、助けて欲しくて」
松井正幸
『ここ最近はずっと街にいっけど、前は海外飛び回ってたって話だし』
松井正幸
今では全てを忘れ去っていますが、かつて松井にそのように語られていました。
安武 陸
海外飛び回ってたんだ~へ~とは思ったけどさ
敷村 修也
「……あ、そういえば。松井さん……海野に紹介してもらった俺の師匠にあたる人なんだけど、その人が」
敷村 修也
黙って聞いていたが、思い当たるふしがある。
敷村 修也
「海野のこと、前は海外飛び回ってたって言ってました」
敷村 修也
「多分、その時期と重なるんだと思います」
迷ノ宮 光葉
「あの、その時期と兄が倒れた時期も……一致するのですが、これは偶然でしょうか……?」
迷ノ宮 光葉
「ご心配いただき、ありがとうございます。……お医者様も原因不明と仰っていたので、大丈夫とはいい難いのですが……海野様と何かしらの接点、がある人だったので……」
GM
ここすごい複雑な関係になってるなっておもしろくなってきちゃった
赤木恵夢
けっこう途方も無い話になっていることを察しつつあります。
赤木 叶恵
「たぶん、同時期かな? 吸血鬼のクロニック・ラヴも各地を飛び回ってたんだよね」
赤木 叶恵
「うん、吸血鬼。色々あったんだ、ほんとに」
赤木 叶恵
「で、海野さんが日本に根っこを落ち着ける」
赤木 叶恵
「そのタイミングで御影さんが入院……というか」
赤木 叶恵
「クロニック・ラヴの阻止を、放棄した」
敷村 修也
「そこで安武さんは海野に助けられた。……何があったかはともかく、クロニック・ラヴを追ってた海野は、次は日本だって判断したんでしょうか」
行動:赤木叶恵
赤木 叶恵
話す。ハンターの事情。吸血鬼、魔女、モノビーストの話。
赤木 叶恵
「……たとえば、あのハロウィンの……お姉ちゃんが襲われた時のこと」
赤木恵夢
言葉少なに頷き、ときに相槌を挟みながら、叶恵の話を聞いていた。
赤木 叶恵
「あれも、あんなに人々が騒いで暴れてたのは魔女の力のせいだし」
赤木 叶恵
「それから、吸血鬼のクロニック・ラヴ」
赤木 叶恵
「たぶん……海野さんと親しい人だった。風香っていう」
赤木 叶恵
「そういうのを、やっつけ……いや……」
赤木恵夢
「卯田、千奈美ちゃんって言うんだけど……」
赤木恵夢
スマートフォンに画像を表示させて、狩人たちに見せる。
GM
片方は空韻風香(そらおと ふうか)。五年前の十二月に失踪。当時小学四年生。
GM
もう一方は高知結凪。四年前の十月に失踪。当時小学五年生。
安武 陸
そんな前に失踪した子達をずっと探してるのか
安武 陸
片方は殺したけどもう片方は自殺しちゃったよ
赤木 叶恵
見覚えのあるビラの写真。かつて駅前で見たときはすぐに忘れた顔。今では、どちらも忘れられない顔。
赤木恵夢
「風香ちゃんとは……仲良くなったばっかりだった、けど」
赤木恵夢
「でも、ハロウィンの日に仲違いしちゃった、って……」
赤木恵夢
「できないまま、風香ちゃんがいなくなっちゃって」
赤木恵夢
「発端は、よく覚えてないみたいだったの」
赤木恵夢
「つまんないことだったんだと思う、って」
赤木恵夢
「でも、結凪ちゃんと千奈美ちゃんが、すごく喧嘩しちゃって」
赤木恵夢
「それで、仲裁に入ろうとした風香ちゃんに」
赤木恵夢
「すっごくひどいこと、言っちゃった、って……」
赤木恵夢
「家もちょっと、ワケありだった、とか、で」
赤木恵夢
こんなことペラペラ言っていいのかな……という気分になってきたが……
赤木恵夢
自分も色々教えてもらったのは事実なので、腹を括った様子。
赤木恵夢
「だから、なかなかクラスに馴染めなくて……」
赤木恵夢
「なったばかりの頃の、ハロウィンパーティで」
迷ノ宮 光葉
なんとなく、言われて傷つくような内容を察することはできるし、口にしにくいのもわかるので、促すことはしない。
GM
仲良しの友達二人組のところに混ぜてもらったばかりの、それまではクラスに馴染めなかったらしい転校生。
GM
授業参観で家の事情が浮き彫りになることもあっただろう。
赤木 叶恵
「喧嘩別れしたまま……二ヶ月後に失踪か」
安武 陸
「本当は、真ん中に師匠がいる写真だったんだ」
敷村 修也
「うん。灰葉陽は……5年前のハロウィンで、死んだんだ」
赤木 叶恵
「……そうだ。その家、まだ残ってるのかな」
敷村 修也
「ねぇ赤木さん、そのマンションって……」
敷村 修也
自宅だったところからすぐの住所を、建物や周囲の様子と共に伝える。
赤木恵夢
「あんまり、踏み込まなかったんだけど……」
赤木 叶恵
「空韻風香の家の事情にも関係あるかもしれないんだよね」
赤木恵夢
「ふ、風香ちゃんのおうちのことまでは詳しく聞けてないよ……」
敷村 修也
「……千奈美ちゃんならもう少し詳しいかもしれないですけど」
赤木 叶恵
「空韻風香と高知結凪は、どっちも死んだ」
赤木 叶恵
「あんな態度なんだ。そのあたりも察してるのかもね」
赤木恵夢
叶恵のみならず、この場にいるハンター全員に。
赤木恵夢
純粋に意味が諒解できなかったように、小首を傾げる。
安武 陸
「叶恵、ちゃん」
言わなくてもいいんじゃ、という言葉を言外に滲ませる。
赤木 叶恵
「その時の出来事が原因で、化け物を取り込まないと動かない体になった」
赤木 叶恵
「燃える病院の前にいた野次馬は、何もわからないまま踏みつぶされた」
赤木 叶恵
「……まあ、今回はマシな方。食べるのに抵抗少ない見た目だから」
赤木恵夢
だいぶ脱線していることに自分で気付いた。
赤木恵夢
「カナちゃんにも同じように、なにか、あって」
赤木恵夢
「それはなんていうか、譲れない、とか、あるんだろうって」
GM
そう 序盤は援護 激情とれたら興奮剤 これがかしこい
赤木 叶恵
2D6+2+2>=7 (判定:這う) (2D6+2+2>=7) > 9[3,6]+2+2 > 13 > 成功
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 支配力『赤木恵夢』 : 1 → 0
GM
ワンダー・トリップ・ラヴァーの支配力『赤木恵夢』が破壊されました。
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 耐久力 : 14 → 13
[ ワンダー・トリップ・ラヴァー ] 部位ダメージ : 0 → 1
赤木 叶恵
「それは、違う。あたしも……バカだから、気付いたのは最近になってからだけど」
赤木 叶恵
「学校さぼって、働かず外ほっつき歩いて、いつだかわかんない時間に帰ってくる妹にさ」
赤木 叶恵
「やな顔ひとつせず、家事やって家計支えて……」
赤木 叶恵
「……そういうの、あんまりお礼言えてなかった」
赤木 叶恵
「あたしだって、今やってる事ぐらいしか出来ない」
赤木恵夢
「ハロウィンのときだって、助けてくれて……」
安武 陸
「色々できる人だと、無理する心配もあるしなぁ」
赤木 叶恵
「私も、陸PL「師匠の気持ちを勝手に代弁するな!!と思うけどまぁ思わないなとなるので、そうだな!!となる」海野さんだって」
赤木 叶恵
「お姉ちゃんに戦ってほしいなんて思ってない」
赤木 叶恵
「でも、お姉ちゃんは別の戦い方であたしを支えてくれてたんじゃん」
赤木 叶恵
「疫病神なんだよ。なんなら、身内にハンターがいる方がむしろ危ないぐらい」
赤木 叶恵
「お姉ちゃんがいなくなったら、あたしは家を出て専業のハンターになるかもしれない。たぶん、そっちの方がお母さんは安全」
赤木 叶恵
「……家に帰ってるのは、帰りたいからだよ」
赤木 叶恵
「ちゃんとしてよ。生かしてもらったんなら尚更じゃん」
赤木恵夢
「『助けてくれて、ありがとう』って――」
赤木恵夢
叶恵の背に腕を添えながら、涙を落としながら、恵夢は頷く。
GM
赤木恵夢の幸福『背徳:海野標』が修復されました。
GM
しかし、一度破壊された背徳は、叶えられた願いは、修復されても覆せない。
GM
ワンダー・トリップ・ラヴァーから目覚めさせられつつある”夢”を食い止め、
GM
この世界を確かな現実とすることができるかどうかは、あなたたち狩人にかかっている。