決戦フェイズ
海野標
落ちた流星は地に叩きつけられ、バウンドし、
海野標
きらめきと血を散らしながら狩人たちの前へと倒れ伏す。
クロニック・ラヴ
地に伏した海野標を目掛けて、死が降りそそぐ。
クロニック・ラヴ
針はアスファルトを抉り、破片を高く飛び散らす。
クロニック・ラヴ
少女の形をした死が、そこに佇む。
クロニック・ラヴ
威圧感はそのままに。死の気配を漂わせたまま。
クロニック・ラヴ
空よりふわりと陸地へと降り、つかつかと狩人たちへと歩み寄る。
『ひなたの恋人』萩原稜介
灰葉陽の恋人を名乗る男と、
『彼女とともに』高地結凪
ポニーテールを揺らす少女が。
赤木 叶恵
じわりと全身に汗が滲む。引きそうになる足を踏みとどまらせ、意識して前のめりの戦闘姿勢を取った。
敷村 修也
口を結び槍を構える。
この前のハロウィンとは違う、ハンターとして化物を討つために。
迷ノ宮 光葉
大きなトランクを持ち、福とともにその場に立つ。吸血鬼の向こう側、兄をじっと見て。
海野標
抱え込まれた海野標に反応はない。力なく腕が下がる。その手には最早得物すらなく。
安武 陸
かろうじて、標に息があることは分かった。が、いつまで持つのかは分からない。
クロニック・ラヴ
「雌雄は決しました。あとはその男を殺すだけです」
安武 陸
手が震える。 幾度も繰り返される死が思い起こされる。
安武 陸
疑いようもなく、自分はあの吸血鬼に怯えている。
クロニック・ラヴ
彼女の存在そのものが定める、死の『運命』を。
クロニック・ラヴ
あなたたちは逃れようもなく実感する。
安武 陸
前と同じように、標を差し出せば自分は助かるかもしれない。
海野標
まだ熱はある。溢れ出る熱が陸の身を浸している。
海野標
流れた血はアスファルトへと伝い落ち、広がっていく。
安武 陸
血に濡れて、体温が失われゆく少年を見る。
安武 陸
もはや何もできない、息をするだけの少年を。
海野標
あなたを背に庇ってきた少年が、今はあなたの腕の中に。
安武 陸
標を差し出せば、自分は助かるかもしれないのに。
安武 陸
足は震える。 今すぐ逃げ出したい気持ちは変わらない。
安武 陸
それでも、標が死んでいいだなんてことにはならない。
クロニック・ラヴ
「結晶を全て破壊し、虐殺血戒も解除した」
クロニック・ラヴ
「とんでもない事態に巻き込まれているが、PCたちはレベル1ハンターである。あなたたちのレベルにしては上々の戦果です。褒めて差し上げましょう」
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴの声が響く。その圧が増す。
GM
血に蝕まれたように、再び紅く染め上げられる。
安武 陸
このまま故郷まで逃げていけば、死ぬことはないだろうか。
安武 陸
「嫌だけど、今日くらいは俺が代わりをやりますか」
赤木 叶恵
「大丈夫。あっちも弱ってる。さっきの凄味に比べればかわいいもんだよ」
赤木 叶恵
ハッタリだ。吸血鬼の顔色に変化は読み取れないし、全身は危険を訴えている。だが、少なくともデータ上は支配力を全て削られて耐久力が6になっているはずである。そうあるはずなのだ。そうでなくては勝てない。
安武 陸
叶恵が言うように、弱っているようには見えない。
が、そうであったらいいな、と思う。
そう、あるはずだ。
赤木 叶恵
「……うちで一番の小物が頑張るってのに、ここで引く奴は居ないでしょ」
安武 陸
「はは、そりゃあ頑張る甲斐があるなぁ!」
敷村 修也
「できるだけのことはやってきましたし、ここでも俺たちのできるだけのことをやるだけですからね」
迷ノ宮 光葉
「できるだけのことをして、勝ちます」
安武 陸
「じゃあ……、精一杯頑張りましょうか!」
ラウンド1
クロニック・ラヴ
戦闘開始時、クロニック・ラヴは本気を出したため
クロニック・ラヴ
シンプルに有り得ない数値の上昇。レベルが5上昇。
テンションが6、テンション上限が20上昇。
特性値が4上昇。
耐久値が5上昇します。
[ クロニック・ラヴ ] テンション : 20 → 26
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 6 → 11
安武 陸
本気出すな!!!舐めプしてろ!!!!!!
GM
こんなことやってるモンスターがレベル4で留まるわけないよね。
クロニック・ラヴ
吸血鬼のプレッシャーが膨れ上がる。
クロニック・ラヴ
あまりにも確かなものとして、あなたたちの全身を縛りつける。
GM
IST 先制判定指定特技表(3) >
《日常/環境3》
赤木 叶恵
2D6>=6 (判定:隠れる) (2D6>=6) > 10[4,6] > 10 > 成功
安武 陸
2D6>=8 (判定:呼吸器) (2D6>=8) > 6[2,4] > 6 > 失敗
敷村 修也
2D6>=7 (判定:走る▲) (2D6>=7) > 8[3,5] > 8 > 成功
迷ノ宮 光葉
2D6>=10 (判定:殴る) (2D6>=10) > 6[1,5] > 6 > 失敗
クロニック・ラヴ
凄絶な殺気を放ちながら、クロニック・ラヴは光の針を纏う。
クロニック・ラヴ
凍りついた空気が、相対するハンターの全身にまといつくようだった。
敷村 修也
*修也から行動します 暴力で攻撃 対象クロニック・ラヴ
敷村 修也
2D6+1>=5 (判定:笑う) (2D6+1>=5) > 2[1,1]+1 > 3 > ファンブル(【余裕】が 0 に)
敷村 修也
2d6 (2D6) >
5[2,3] > 5
クロニック・ラヴ
2D6-2+4>=7 (判定:騙す)回避判定 (2D6-2+4>=7) > 8[2,6]-2+4 > 10 > 成功
[ 敷村 修也 ] 激情 : 1 → 0
[ 敷村 修也 ] テンション : 22 → 26
[ クロニック・ラヴ ] テンション : 26 → 29
敷村 修也
相対する吸血鬼から放たれるプレッシャーが膨れ上がる。
力を削いできたはずだったが経験のない自分にもわかるほどの力を目の前の吸血鬼は持っている。
敷村 修也
ついさっき、海野に降り注いだものとは比べ物にならないくらいの速度。
敷村 修也
攻撃を仕掛けるために踏み出そうとした機先を制される。
クロニック・ラヴ
槍の穂先が弾かれる。それも幸運が招いたこと。
クロニック・ラヴ
槍で弾かれることがなかったら、その針はあなたの脳天を貫いていた。
敷村 修也
そしてそれでもなおバランスを崩すことなく立っていられるのは間違いなくとレーニングの賜物のはずだが、そんなことを実感する余裕すらない。
赤木 叶恵
2D6>=5 (判定:撃つ) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
GM
毒殺により回避不可。
7点ダメージと、部位ダメージが1つ発生します。
[ 赤木 叶恵 ] 激情 : 1 → 0
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 17 → 26
[ 赤木 叶恵 ] 激情 : 0 → 1
[ クロニック・ラヴ ] 余裕 : 12 → 5
[ クロニック・ラヴ ] 部位ダメージ : 2 → 3
赤木 叶恵
BRT 身体部位決定表(8) >
《口》
クロニック・ラヴ
2D6>3 (2D6>3) > 10[4,6] > 10 > 成功
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴは修也へと追撃の針を閃かす。
クロニック・ラヴ
「ただひとつをがむしゃらに信じ、戦うことしか知らなかったあなた」
クロニック・ラヴ
「ただひとつきりを拠り所にする」
クロニック・ラヴ
「それだけを胸に、それに責任を預けて、進み続ける」
クロニック・ラヴ
「――さぞかし、楽だったことでしょうね」
赤木 叶恵
動きが止まる。が、これならこれでいい。明らかに格上の吸血鬼をこうして足止めできるのなら。
赤木 叶恵
「アンタにっ、何がわかる!」睨み返し、そのまま飛び掛かった。
クロニック・ラヴ
瞼を伏せて、叶恵を受け止めてみせすらする。
赤木 叶恵
喉元へと針を立てる。避ける素振りもない。戸惑う。
クロニック・ラヴ
毒を受けながら至近距離に、叶恵を見返した。
クロニック・ラヴ
「私も、同じ過ちに甘んじましたから」
クロニック・ラヴ
すらりと伸びた白い脚で叶恵の腹を蹴り、突き放す。
クロニック・ラヴ
その傷もすぐに繕って、変わらぬ死としてそこに立つ。
赤木 叶恵
あの吸血鬼も何かを信じたのだ。そしてあるいは、彼女もまた、その信じたものに裏切られたのかもしれない。
赤木 叶恵
腹の一撃に咳き込む。顔を上げたときには、先ほどの一撃の傷はもう見えなくなっていた。
『埋み火』迷ノ宮御影
蒼い炎を纏ったままに、御影は狩人とクロニック・ラヴの戦いを見つめる。
クロニック・ラヴ
――あなたたちは、彼女の動きを見切れない。
クロニック・ラヴ
*もうめちゃくちゃ。陸に░░。░░を組み合わせます。
クロニック・ラヴ
2D6+4>=9 (判定:落ちる) (2D6+4>=9) > 6[2,4]+4 > 10 > 成功
クロニック・ラヴ
5D6+4+9+6 (5D6+4+9+6) >
17[1,2,2,6,6]+4+9+6 > 36
クロニック・ラヴ
回避ペナルティは-12。噛むからどうぞ。
安武 陸
2D6-12>=7 (判定:叫ぶ) (2D6-12>=7) > 6[2,4]-12 > -6 > 失敗
クロニック・ラヴ
余裕6をふっ飛ばし、残りが30。
クロニック・ラヴ
耐久力が5なので、6部位ですね。
クロニック・ラヴ
口、逆腕、呼吸器、心臓、利き腕、利き脚をもらいましょう。
[ 安武 陸 ] 部位ダメージ : 1 → 7
安武 陸
1D6>7 (1D6>7) >
5 > 失敗
GM
░░の効果により陸の血量が3減少し、クロニック・ラヴの血量が3増加します。
[ 安武 陸 ] テンション : 20 → 23
[ 安武 陸 ] 血量 : 6 → 3
[ クロニック・ラヴ ] 血量 : 12 → 15
[ クロニック・ラヴ ] テンション : 29 → 40
[ クロニック・ラヴ ] 激情 : 2 → 4
GM
また、░░による追加行動が1回、░░による追加行動が1回発生します。あと2回動きます。
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴは陸に視線を流し、
クロニック・ラヴ
両腕が、吹き飛ばされて千切れ飛んだ。
クロニック・ラヴ
「――運命変転血戒『クロニック・ラヴ』」
クロニック・ラヴ
「あらゆる犠牲は、そのために積み上げられてきました」
安武 陸
標の死が、『クロニック・ラヴ』の最後の発動条件?
安武 陸
あれら全てが、標の死へのお膳立てだったのか?
安武 陸
そんなにも、この女は標の死を望んでいるのか?
安武 陸
息をしようとして、また前と同じように血の泡が肺を満たす。
海野標
『マジでどうしようもなくなったら、まあ諦めて俺を呼べ』
海野標
『多少無理してでも駆けつけてやっからよ!』
安武 陸
海野標は、神ではない。 本当に誰にも負けないなんてことはない。
安武 陸
そんなことは、最初から分かっていたはずだったのに。
安武 陸
頭のどこか冷めた部分が、これじゃ本末転倒だ、と思っている。
安武 陸
自分が助かるために縋った男を、守ろうとして死んでは意味がない。
クロニック・ラヴ
広がった血の上を蹴り、跳び上がった。
敷村 修也
声をあげる間も息をつく暇もなかった。
赤木さんが間に割って入って、それから。
敷村 修也
クロニック・ラヴが地面を蹴る音ではじめて安武さんの状態が認識できた。
敷村 修也
明らかに立ち上がることができないどころか命さえ危ういであろう量の出血。
赤木 叶恵
一瞬のことだった。腹を蹴られて息を止めている間に、仲間が貫かれている。
赤木 叶恵
いや、たとえ万全の状態であって、すぐ動けたとしても、今の動きを止められる気が、避けられる気がしなかった。
赤木 叶恵
判断を誤ったのだろうか。鼓舞するべきではなかったのだろうか。かける言葉が違えば、彼はこうして血の海に沈んでいる事もなかったかもしれない。
迷ノ宮 光葉
理解できない。一瞬のうちに陸が倒れ伏した事実をようやく遅れて見て取った。瞬間で狩人一人を殺せる相手に、自分は、何をすべきなのか──。
敷村 修也
敷村修也には経験が足りない。
敷村修也には冷淡さが足りない。
目を離すべきではない相手から目を離し、思考から外すべき相手を見つめるのは、クロニック・ラヴの前では死に等しい。
クロニック・ラヴ
上空より修也の方へと身体を向け、
クロニック・ラヴ
展開した針の先を、彼へと向ける。
クロニック・ラヴ
その光だけが、奇妙に鮮烈だった。
負けイベを悟ったPL一同は、長い相談の末、無力化させられた陸を撤退させる結論を出す。
GM
では、決まりましたら判定をどうぞ。対象が1名なので-2の修正と、防御力の+1の修正です。
迷ノ宮 光葉
2D6-2+1+2>=10 (判定:殴る) (2D6-2+1+2>=10) > 6[3,3]-2+1+2 > 7 > 失敗
[ 敷村 修也 ] テンション : 26 → 29
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 26 → 29
GM
地に伏した陸へと向かおうとした光葉の爪先に、
迷ノ宮 光葉
地面をえぐる程の光の針が、自分の行く手を遮るように突き立つ。
クロニック・ラヴ
「秘めたふりの想いに溺れ、懸想に酔うてみせるあなた」
クロニック・ラヴ
「相手の本質を省みぬ思慕の在り方は、楽しかったですか?」
クロニック・ラヴ
「或いはそれも、美しかったのかもしれませんね」
敷村 修也
ほらっ!光葉ちゃんがへにゃへにゃになっちゃったでしょ!
クロニック・ラヴ
2D6+4>=9 (判定:落ちる) (2D6+4>=9) > 6[1,5]+4 > 10 > 成功
クロニック・ラヴ
5D6+4+9+6 (5D6+4+9+6) >
18[2,4,4,4,4]+4+9+6 > 37
安武 陸
くそっ……クロニック・ラヴ……受けちゃんになれ……!!
迷ノ宮 光葉
*武装:人形の補助アビリティ。コスト6。アビリティ強化を受けている。
このアビリティを組み合わせたブロック判定に成功すると、人形1個を消費してそのダメージを0にする。身代わり人形を宣言
GM
OK。ブロックの指定特技が叫ぶに変更されます。+1の補正はそのまま。
迷ノ宮 光葉
2D6+1>=5 (判定:叫ぶ) (2D6+1>=5) > 7[2,5]+1 > 8 > 成功
GM
身代わり人形の効果により、光葉は人形を1コ消費。
GM
クロニック・ラヴの░░のダメージが0点に変更。
GM
しかしダメージ以外の効果は打ち消されません。修也は血量を3減少し、クロニック・ラヴは3上昇。
[ クロニック・ラヴ ] テンション : 40 → 45
[ 敷村 修也 ] 血量 : 6 → 3
[ クロニック・ラヴ ] 血量 : 15 → 18
[ 迷ノ宮 光葉 ] テンション : 16 → 25
[ 迷ノ宮 光葉 ] 激情 : 0 → 1
クロニック・ラヴ
立ち竦んだ修也へと差し向けられた光の針。
迷ノ宮 光葉
かろうじて手元にあったトランクを針の進路に両手で投げる。
敷村 修也
光葉の声にかろうじて目を離しているクロニック・ラヴのことへ思い至った。
クロニック・ラヴ
光の針がトランクを串刺しにする。
迷ノ宮 光葉
ずたずたに砕かれたかばんの中から球体関節の人形の部品が散らばった。同じように針に貫かれてまるで身代わりのように砕かれる。
クロニック・ラヴ
その破片を散らしながら、追撃はやまない。
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴ、最後の追加行動です。
クロニック・ラヴ
2D6+4>=9 (判定:落ちる) (2D6+4>=9) > 9[3,6]+4 > 13 > 成功
クロニック・ラヴ
5D6+4+9+6 (5D6+4+9+6) >
15[1,2,3,4,5]+4+9+6 > 34
GM
いいでしょう。回避ペナルティ-12と防御力+1をつけて噛むでの判定をどうぞ。
敷村 修也
2D6-11>=8 (判定:掴む) (2D6-11>=8) > 5[2,3]-11 > -6 > 失敗
GM
余裕6をふっ飛ばし、残りが28。耐久力が6だから4部位ですか。
[ クロニック・ラヴ ] テンション : 45 → 50
[ クロニック・ラヴ ] 激情 : 4 → 5
[ 敷村 修也 ] テンション : 29 → 30
[ 敷村 修也 ] 激情 : 0 → 1
[ 敷村 修也 ] 血量 : 3 → 0
[ クロニック・ラヴ ] 血量 : 18 → 21
クロニック・ラヴ
感覚器、心臓、消化器、せっかくだから呼吸器をいただきましょう。
[ 敷村 修也 ] 部位ダメージ : 0 → 4
敷村 修也
1d6>4 (1D6>4) >
1 > 失敗
[ 敷村 修也 ] 激情 : 1 → 0
クロニック・ラヴ
光の針はトランクを突き破り、修也へと至る。
クロニック・ラヴ
その胴体を針の山へと変えて、吹き飛ばす。
クロニック・ラヴ
「あなたのことも、五年前のあの日に」
クロニック・ラヴ
「殺して差し上げればよかったのかもしれませんね」
敷村 修也
目の前に現れたトランクと、身代わりのように弾け飛んだ人形で生まれたほんの一瞬。
敷村 修也
その一瞬のおかげで気を失わずに済んでいる。
その一瞬のおかげで体中をつらぬかれ、血を流しながらも気を失うこともできない。
クロニック・ラヴ
吸血鬼の言葉の意味は、あなたの頭には理解されない。
敷村 修也
言葉も出ずただ痛みと目の前の吸血鬼の圧倒的な強さにうろたえるばかり。
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴの胸元から、血が落ちた。
海野標
たやすく吹き飛ばされて、三度、地を転がった。
クロニック・ラヴ
「最初から、あなたを殺せばいいのでした」
クロニック・ラヴ
慌てた様子でクロニック・ラヴが腰に手を当てる。
クロニック・ラヴ
そこに下がっていたはずの、星型のヘアピンが、なくなっている。
クロニック・ラヴ
灰葉陽のつけていたものと同じそれは、
海野標
それにも負けぬまばゆい光が、海野標の足元から立ち昇る。
安武 陸
伸ばしても、何かを掴める訳じゃないけれど。
安武 陸
俺は弱くて、根性なしで、自分のことしか考えてなくて。
安武 陸
どうしようもない甘ったれで、わがままばかりで。