メインフェイズ第一サイクル 2

行動:敷村修也

敷村 修也
とりあえずロケーションを決めます
敷村 修也
ST シーン表(4) > 都市の地下。かぼそい明かりがコンクリートを照らす。
GM
地下に逃げた。
敷村 修也
地下街かな……
敷村 修也
下水って感じではない
安武 陸
地下にいる人も針ぶっささってんのかな
GM
うん。
安武 陸
こわいよ~
GM
駅に近いとそうですね。
敷村 修也
空間的には動く者はいないくらいに考えてますね
GM
駅から遠いと大丈夫。
安武 陸
車掌さんも貫かれて電車が止まらずに事故ったりしてそう
GM
事故ってると思う。
GM
駅前近くの地下は人がいっぱい死んでます。
GM
駅から離れてると比較的大丈夫な感じですが、まあ人はいないですね。この事態では。
GM
電車も当然止まってます。めちゃくちゃなので。
敷村 修也
大事だな……うーん、でも少しでも死体の少ない空間の方がいいので駅とは別の、ビルの地下駐車場とかにしましょう
GM
はーい。まあ隙間のちょっとマシな空間をうまいこと見つけましょう。
GM
見つけたんですけどりっくんはどうしますか?
安武 陸
場所の連絡入れといてもらえたら、とりあえず向かうかな
GM
そんな感じで合流しますか。
敷村 修也
そうしましょう
GM
がんばってください。
GM
PC的にもPL的にも相談をしよう。
GM
このゲームは基本的に というかどのゲームも基本的にだが ダイスを振ったら巻き戻らないので
GM
ダイスを振る前にいっぱい確認や相談をするといい結果にたどり着ける確率があがるぞ
GM
やさしいGMアドバイスです
安武 陸
やさしいGMアドバイスだ
迷ノ宮 光葉
やさしい
GM
みんなに強くなってほしい。そう思ってます。
安武 陸
行動の前に全員分のOK出るか待ったりはさせてもらおうかな
GM
時間多めにとってるしね。
GM
4日あればまあ大丈夫
GM
だから慎重に行動を決めてダイスを振っていいですよ
赤木 叶恵
それはたすかる
敷村 修也
うむ
安武 陸
ちょっとルールちゃんと把握してないけど、懸念事項とかは確認していこうと思います
GM
けろっと振ってさっきみたいな事態になっちゃうとたいへんだからね。
GM
GMも急かさないので!
GM
急かさないけどPCの会話は見たいと思っているので、PCの会話がみたいです
GM
素朴な感情です。がんばってください。これからハンターが3人動けるぞ!
赤木 叶恵
“狩り”を返す時がきたようだな
敷村 修也
さてまぁ先に行動としては、狩猟が3回続くのか?
安武 陸
合流前に、今叶恵ちゃんも光葉ちゃんもショック受けてると思うんで、そういう描写が見たいなと思っています
赤木 叶恵
がんばって空気悪くします
迷ノ宮 光葉
とりあえず光葉は叶恵ちゃんの手をひいているかもしれません
安武 陸
あっ、うれしい~~~
迷ノ宮 光葉
なんか…心配だから…
赤木 叶恵
わあーい
安武 陸
うれしい情報
迷ノ宮 光葉
福さんも挟むようにいるよ
敷村 修也
嬉しいな 嬉しいなではないんだよ
赤木 叶恵
むりしないで福さん
安武 陸
そういうロールが見たいよ とりあえずそういうロールしませんか? これは完全に欲望ベースの発言です
迷ノ宮 光葉
します
安武 陸
やっちゃあ~~~~~~~~~~
敷村 修也
襲い来る炎から身を守るために目的地を大きく迂回する。
そう提案してあの場を後にするのがやっとだった。
敷村 修也
「……ひとまずあそこで休みましょう。……安武さんには居場所を連絡してみます」
敷村 修也
はやく向かわなければいけないのはもちろんだったが、明らかに赤木さんの消耗が激しい。
安武 陸
既読は、すぐには付かない。
迷ノ宮 光葉
言葉少なに頷く。叶恵の衝撃も心配だったし、ちゃんと歩けるかもわからなかったので、片手を握って引いて歩く。

その反対側に福が寄り添って脚をかばいながら付いて歩く。
赤木 叶恵
光葉に手を引かれて、その後をついて歩く。
敷村 修也
本当は赤木さんを迷ノ宮さんに任せて1人ででも安武さんを探しに行く方がいいかもしれないとは思っている。
しかし赤木さんと迷ノ宮さんを置いて離れることも1人で御影さんに遭遇することも恐ろしかった。
安武 陸
軽く話してるの見たら合流しようかなの気持ちでいます
GM
高校生の交流ポイントが貯まるのを待ってる
安武 陸
今他人に気を使う余裕ゼロなので……ショックを受けた女の子達にやさしいこと言えないし……
GM
むしろやさしくしてほしいよな今
安武 陸
してほしい
安武 陸
でもこの状態の高校生達にやさしくしろって感じでぶつかるの最悪すぎるんだよ
GM
最悪だよ
敷村 修也
「……ひとまず地下は安全そうです」
赤木 叶恵
「……」
敷村 修也
「ひとまず座って休みましょう。それから……」
敷村 修也
それからの後が続かない。
赤木 叶恵
「……あたしが」
敷村 修也
「………」
赤木 叶恵
「裏切るって、思ってるでしょ」
迷ノ宮 光葉
「叶恵様……」
敷村 修也
「ええっ!?」
敷村 修也
おどろいて声が大きくなる。
赤木 叶恵
「ぜったい……思ってる……」
敷村 修也
「いやそんな……」
迷ノ宮 光葉
「……それが叶恵様の正しいと思う気持ちと選択なら、わたくしは止められません。でも、悩んでいるからこうしてわたくしたちと一緒にいてくださっているのではないですか?」
赤木 叶恵
「……だって」
赤木 叶恵
「…………戦いたく、ないじゃん」
迷ノ宮 光葉
「…………はい」
赤木 叶恵
「でも、だからって」
赤木 叶恵
「あの会話で……先輩を信用するのも……無理じゃん……」
敷村 修也
「……そうですね」
敷村 修也
むしろ信用できない、とは思ったが口にしなかった。
赤木 叶恵
「なんでだろうね」
赤木 叶恵
「あたし、先輩が間違ってるとこ、見たことなかったんだよ」
赤木 叶恵
「ずっと正しいって。迷ったら先輩に従おうって、思ってたのに」
赤木 叶恵
「こんな事になると……思わないじゃん……」
迷ノ宮 光葉
「…………」
赤木 叶恵
もう誰を頼ればいいかわからない。そう言いかけた言葉を、僅かに残った先輩狩人としての矜持が、かろうじて飲み込ませた。
赤木 叶恵
最後に頼るのは自分だ。大事な物事は自分で決めなければならないのだ。
赤木 叶恵
わかっていたはずだ。巣立ちの時はいつか来る。
赤木 叶恵
けれど、心の準備はできてはいなかった。
赤木 叶恵
先輩が倒れていた間、決断を迫られることがなかったわけではない。
赤木 叶恵
そんな時は、必ずこう唱えて決めていた。
赤木 叶恵
『先輩だったら、どうしていただろうか』
赤木 叶恵
その決め方は、もう、出来なくなってしまったかもしれない。
赤木 叶恵
先輩のことがわからなくなってしまったから。
赤木 叶恵
光葉の手を強く握る。
迷ノ宮 光葉
握られた手を握り返す。叶恵も必死に迷って、自分の気持ちと戦っているのだろう。
『埋み火』迷ノ宮御影
あなたを導く灯火はもう燃え尽きた。
『埋み火』迷ノ宮御影
今はもう、灰の中にその熱をくすぶらせるのみ。
安武 陸
じゃり、と、コンクリを踏む音。
敷村 修也
座り込んでいた身を起こし槍を構える。
安武 陸
おぼつかない足取りの靴音が近付く。
安武 陸
「……あ」
安武 陸
「修也、くん……」
赤木 叶恵
「……安武」
敷村 修也
「安武さん……!」
赤木 叶恵
「ちょっ、や、安武?」
赤木 叶恵
立ち上がる。その姿を見て目を見開いた。
安武 陸
全身が血に汚れ、服は刃で貫かれたように破れている。
赤木 叶恵
「怪我っ、それ怪我っ」
安武 陸
「怪我は、してな……」
安武 陸
「……っ、して、ないから」
迷ノ宮 光葉
「陸様……とにかく座って、手当を……?怪我は、していませんか……?」
GM
自分を貫く針の幻影が、陸の瞼にちらつく。
安武 陸
涙が溢れる。
赤木 叶恵
「ちょっ……ねえっ、何。どういうこと」
GM
吹き上がる血しぶきと。
GM
そして、押し殺された悲鳴の幻聴。
安武 陸
顔を覆い、その場にうずくまる。
安武 陸
言葉の通り、大きな怪我はしていない。少なくとも、別れた時と変わらないくらい。
赤木 叶恵
駆け寄り、服の破れた箇所を見る。血で汚れているが、確かに肌に傷痕はない。
敷村 修也
「と、とりあえず奥で少し休みましょう」
赤木 叶恵
そしてふと思い至る。この現象を引き起こす事象を、つい先ほど見たばかりだ。
安武 陸
促されるまま、奥へ。
安武 陸
座り込んだまま、俯いてただ涙を零している。
敷村 修也
1人攫われたはずの安武さんが傷はないのに憔悴しきっている。
こんな姿を見るのは初めてだ。
安武 陸
何かを言おうとして、唇を震わせて、黙り込む。
赤木 叶恵
「……ごめん。助けるって言ったのに」
安武 陸
小さく、首を横に振る。
安武 陸
「俺が……」
安武 陸
嗚咽。
安武 陸
「俺が、悪いから」
迷ノ宮 光葉
「陸様……」
赤木 叶恵
「何いってんの。クロニック・ラヴにやられたんでしょ?」
敷村 修也
「……俺たちが助けに行くはずだったのに、すみません」
迷ノ宮 光葉
「陸様は何も悪くありませんよ」
GM
幼児になっちゃった
安武 陸
これどうしたらいいんだ? どうしたらいいんだろう ちゃんと元気になるのか? ならないと仕方ないのでがんばりますけど今はどうしたらいいんだと思っています
GM
とりあえずぜんぶぶちまけちゃえば?
敷村 修也
ぶちまけやすくしますか?
安武 陸
あっ 助かります
GM
ぶちまけアシストが
安武 陸
クロニック・ラヴが悪い、と言ってしまえばそれまでだが。標を見捨てたのは自分だ。
敷村 修也
「そうですよ。むしろ安武さん1人で脱出するなんて……」
安武 陸
クロニック・ラヴに、死に、全く抗えなかったのも自分だ。
安武 陸
「俺は」
安武 陸
「1人で……」
安武 陸
ぼろぼろと、涙が溢れる。
敷村 修也
「安武さん、そんなに自分を責めないでください」
安武 陸
胸を押さえて、呻き声を上げる。
安武 陸
「師匠が」
敷村 修也
「1人で攫われた時点で仕方がなかったんですよ。今は少しでも休んで……」
赤木 叶恵
「海野さん?」
敷村 修也
陸の言葉に言葉を止める。
安武 陸
「吸血鬼、に」
安武 陸
うずくまり、唇を噛む。
安武 陸
標は死んでいない。 死んでいないはずだ。
安武 陸
でも、血を吸われて。
安武 陸
どうなったかは、分からない。
安武 陸
逃げ出してしまったから!
赤木 叶恵
「……」
赤木 叶恵
なんとなく読めてきた。
敷村 修也
断片的な情報と安武さんの様子からおそらくこうだ、という予想はできる。
敷村 修也
「………海野が、安武さんをクロニック・ラヴから助け出したんですね?」
安武 陸
頷く。
赤木 叶恵
「わかった。何とかしよう」
安武 陸
「何とか、って……」
赤木 叶恵
「正直いま行っても、返り討ちにされて終わりだと思う」
赤木 叶恵
「地道に吸血鬼の力を削らないと、たぶん勝負にすらならない」
赤木 叶恵
「でも、とりあえず動こう。遠回りだけど……ここで頭抱えてるよりはずっと近道だよ」
GM
叶恵ちゃんかっこいい
GM
ここですっとなんとかしようが出てくる
GM
やっぱ自分より大変そうな人をぶつける これっすね
安武 陸
これかも
迷ノ宮 光葉
かなえちゃんがえらすぎる
GM
みんなで支えて奮い立たせた叶恵ちゃんだよ!
安武 陸
涙に濡れた目で、叶恵を見上げる。
敷村 修也
赤木さんの即断即決に内心驚く。
そしてその具体的な手段と提案にも。
敷村 修也
明らかに”プロとしての”ハンターの判断。
迷ノ宮 光葉
「そうですね……。海野様を助けるためにも……、地道にわたくしたちが力を削っていかないと」
安武 陸
叶恵の言う通りだ。 ここで頭を抱えているよりは、そのほうが確実で、標の助けになるはずだ。
敷村 修也
「………そうですね。助けるにしても、地道に力を削がないと」
安武 陸
それでも、幻のように消えた傷口から、覇気がすっかり流れ出してしまっている。
安武 陸
これではいけない、と思う。
赤木 叶恵
「……安武は、しばらくあたしのパシリね」
赤木 叶恵
「あんたの行動、こっちで勝手に決めるから。とりあえず言われた事やる。いい?」
GM
決断コストを請け負ってくれてる……
赤木 叶恵
決断コストを人に委ねるのは楽だと身をもって痛感中の女です
GM
痛感しながらも自分で請け負ってあげてえらい
安武 陸
鼻を啜る。
安武 陸
何かを為せる気はしない。 やるべき行動など、正しい行動など、何一つできる気がしない。
安武 陸
それでも、ここで頭を抱えていては、もっと良くないことになることは、理解できる。
安武 陸
涙を拭って、小さく頷いた。
敷村 修也
*狩猟を宣言。 対象は虐殺結界
GM
了解しました。描写をやっていくか。
GM
地下駐車場から地上に上がれば、また視界は血の色に染まる。
GM
そうしてあなたたちは、不意に気付く。
GM
街の上空で断続的に上がっていた閃光と破壊音が、途切れている。
GM
ST シーン表(8) > 打ち捨てられた廃墟。荒れ果てた景色に心も荒む。
GM
廃墟の虐殺結界 廃墟の虐殺結界?
GM
じゃあ六分儀小学校のプールにしようか。
敷村 修也
最悪な場所が廃墟になってる!
GM
六分儀小学校は別に廃墟ではありませんが。
敷村 修也
違った
GM
まあ街全体が廃墟みてえなもんと思っていただき。
敷村 修也
区別がつかない……。
GM
それはそれとして、いつしか標とクロニック・ラヴが戦っている音。街を揺るがしていた轟音は聞こえなくなっていました。
敷村 修也
「音が……」
GM
一方で、あなたたちはまた不可思議な血の流れを認める。
GM
流体力学の法則に反して、坂を登る血の流れ。
GM
それを追いかけていくと、とある小学校に辿り着く。
GM
六分儀小学校。
GM
そのプールに、死体が山と押し込められている。
GM
まあ銭湯よりマシよ。
GM
銭湯よりひどいことそんなにないと思います。
安武 陸
銭湯、あったまってるからな……
GM
まじで最悪だった
GM
なので巻きでいいんじゃない? 会話長かったし。
敷村 修也
屋上にあるプールには校庭からでもわかるほどの死体が積まれている。
敷村 修也
「……ありました。あれです」
GM
銭湯で感じたのと同じ波動を感じる。
GM
ので、同じように何とかすれば、なんとかなるとおもいます。
GM
冬の風に吹かれ、死体は固まっている。血が固まっている。
GM
強張り固まった肉塊を移動させるのは、これはこれで億劫かもしれない。
赤木 叶恵
「よし。やるよ安武」
安武 陸
「ん……」
安武 陸
先程よりは幾分落ち着いた様子で、叶恵に従う。
敷村 修也
「俺道具とってきます」
GM
りっくんがかわいい幼児になっちゃった 最年長なのに
安武 陸
飼い主とはぐれてしょんぼりしてたら、普段遊んでくれてた近所の子が引き取ってくれたみたいな状態になってる
GM
いぬじゃん
GM
でも飼い主置いて逃げてるんだよ
安武 陸
逃げた……
赤木 叶恵
「水道は……よしよし」
赤木 叶恵
「さっきの要領で手分けしていこう」
敷村 修也
2度目ともなるとより一層人間だったものを片付ける作業でも、作業は作業。作業の側面が強くなる
外気に接した空間であることも幸いだった。
GM
頬を打つ風は冷たく痛いほどに。
GM
野ざらしになった屍は、最早その冷たさを感じはしないだろう。
迷ノ宮 光葉
とりあえずなるべく汚れないよう身支度をできるだけ整える。叶恵の言葉に頷き、道具を手にして死体を片付けていく。
GM
そろそろ判定しますか?
敷村 修也
そうですね
GM
退路からの判定になります。攻撃力でボーナス+1。
安武 陸
体を動かしていると、脳を動かさずに済む。
敷村 修也
これりっくんから援護もらいますけど叶恵ちゃんどうします?
テンション管理的に
敷村 修也
管理的にはしといたほうが多分いい
赤木 叶恵
しまーす!
GM
お誘い合わせの上ご判定ください。
敷村 修也
よし、では宣言しますので援護宣言をお願いします。
赤木 叶恵
*援護
安武 陸
体を動かしていると、余計なことを考えなくて済む。
安武 陸
* 援護
GM
二人分の援護ですね。+2をさらに追加していいですよ。
敷村 修也
はい!
GM
がんばってください。
GM
銭湯での作業とは裏腹に、寒風に指がかじかむ。
敷村 修也
2D6+3>=6 (判定:逃げる) (2D6+3>=6) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
GM
成功ですね。
GM
支配力:虐殺結界 強度2→1
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 11 → 10
[ 安武 陸 ] テンション : 7 → 10
[ 安武 陸 ] 激情 : 0 → 1
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 2 → 5
GM
このようになります。
GM
あとは作業ですね。
GM
命だったものを。
GM
亡骸を。
GM
四人と一匹で手分けして処理していく。
GM
屋上から見下ろせる小学校の校舎も今は赤い光に照らされて禍々しく。
GM
文化祭の喧騒などとは縁遠く、
GM
ただ静寂に沈んでいる。
GM
破壊と殺戮の夜は続く。
安武 陸
1日でこんなに死と死体に触れ合ってもう壊れちゃうよ~~~

行動:迷ノ宮光葉

GM
さて、行動が決まりましたら宣言をお願いします。
敷村 修也
さて光葉ちゃんの行動だが……
安武 陸
光葉ちゃんも打撃力ないから狩猟かなぁと思っていますが
敷村 修也
正直そうだなと思っています
迷ノ宮 光葉
そうですね、退路が近いので虐殺結界をなぐりたい…
安武 陸
修也くんで前哨戦しなかったから、ここで前哨戦するメリットもそんなないかなって気持ち
GM
最後の虐殺結界なら噴水だなぁ
GM
思い出の噴水
安武 陸
いやだ~~
迷ノ宮 光葉
りっくんが行きたくないってなっている
GM
あの場所公園だから
GM
結構りっくんが訓練に使ってそうだね
GM
標と
GM
そうだったのかも(笑)
安武 陸
やだやだっ そんな重みつけるな
敷村 修也
付き合ってんのか?
GM
シバかれてました
安武 陸
師弟なんて付き合ってるようなもんだよ(これはただのオタクのパクチの意見であって、陸の事務所は首を横に振っています)
迷ノ宮 光葉
*狩猟を宣言します。対象は虐殺結界
GM
OK
GM
では血の流れを辿りゆき、最後に辿り着くのは噴水のある公園。
GM
その公園は陸の家のほど近くにある。
GM
この一年、夜のトレーニングに使われることがままあった。
GM
標は人の気配を悟るのも早いから、ジョギング中の人影に慌てて刀を隠させられたりだとか、そういうこともよくあったが。
GM
今は。
GM
血に濡れている。
GM
吸血鬼の姿はない。標の姿もない。
安武 陸
公園が近付くにつれて、ただでさえ悪い顔色が悪くなる。
GM
遊具は歪み破壊され、ブランコの鎖が途中で切れて傾いている。
少し離れた地面にブーツの踵の擦れた線が引かれている。
GM
噴水は赤く。
GM
死体が詰まって、溢れた血が、地面を汚す。
GM
吸い込まれてはいかず、不思議な形を保っている。
安武 陸
動くものは、誰もいない。
迷ノ宮 光葉
陸の様子を見るに、本来なら近づくべきでは無いのかも知れないが、行くしか無い。ここが要ならば。
安武 陸
吸血鬼も、標もいない。
GM
街の上空から響いていた破壊音も今はない。
敷村 修也
他の2か所とおなじおびただしい量の死体と血が眼前に広がる。
安武 陸
先程自分の頭が落ちて、地面を汚した血の跡が、そのまま残っている。
GM
なのに、陸の身体には傷一つない。
GM
少し離れたところにも、血痕。
安武 陸
無意識に、自分の首に触れる。
GM
標が滴り落としたものであったことを思い出す。
安武 陸
その標を置いて、自分は。
赤木 叶恵
「安武」
赤木 叶恵
マスクを手渡す。
安武 陸
「……あ」
赤木 叶恵
先ほど確保した道具と服はそのまま持ってきた。もはや存在しないものを気にする必要はない。人目も気にする必要がない状況、真っ赤に染まった衣服で流れるように作業に入る。
安武 陸
一拍遅れて、受け取る。
GM
破壊音が響かなくなった今、街は正しく静寂に支配されている。
GM
静寂に死の静けさを思い知らされる。冬の寒さに死の冷たさが再確認される。
赤木 叶恵
「とりあえず噴水から下ろしていくから、脇にどかしてって」
安武 陸
力なく頷く。
敷村 修也
「……こうしてみると、最初の銭湯が一番大変でしたね」
迷ノ宮 光葉
叶恵と陸のやり取りを横に、自分も準備を済ませ、作業になってしまったものに取り掛かる。
赤木 叶恵
「あの広さで閉鎖空間はキツい」
敷村 修也
口を開いて狂気を逃がさなければ重苦しい空気に包まれそうで、それだけは避けたい。
敷村 修也
「ここも学校も道具はかなりたくさんありますし……」
赤木 叶恵
「これで最後であってほしいね」
GM
開放的な空間であれば血臭も風に流れていく。
GM
しかし、作業の負担、異臭のきつさは和らげど、
GM
そこに積み重なる死、一つ一つの重みは変わらない。
GM
変わらないはずだ。
GM
扱う手つきは慣れていく。
GM
そういうものだと。作業として。割り切らされていく。
安武 陸
何度も繰り返した死の中で、縋った覚えのある死体を見つける。
安武 陸
一瞬手は止まるが、機械的に運び出す。
GM
命だったものの処理を進めていく。
安武 陸
腹に嘔吐感だけを抱く。 もう吐けるものは何もない。
赤木 叶恵
血の池の中の死体をさらうためには、中に手を入れなければならない。
赤木 叶恵
もはや着替えなど、ほとんど意味をなしていなかった。靴の中にはべっとりと体液の感触がある。
GM
なにがなんだかわからない冷たくどろついた液体に塗れながら、狩人たちは死体を運ぶ。
赤木 叶恵
排水が機能していない。噴水の中の赤い水を、バケツで外へと捨て続ける。
敷村 修也
なるべく何も考えず死体を運ぶ。時折何のためにこんなことをしているのか、と考えそうになるのを口を開いて押し流す。
GM
底に行き着くほどに液体の粘つきがひどくなる。
赤木 叶恵
だんだんと液体の中に個体の混じる割合も増えていく。構わず一緒にすくっては捨てる。
迷ノ宮 光葉
*そろそろ 判定 します
赤木 叶恵
*えんご します
GM
退路の判定ですね。攻撃力で+1の補正。援護でさらに+1。
GM
がんばってください。どうぞ。
迷ノ宮 光葉
2D6+1+1>=6 (判定:逃げる) (2D6+1+1>=6) > 8[2,6]+1+1 > 10 > 成功
GM
出目が安定してきたな……
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 5 → 8
GM
支配力:虐殺結界 強度1→0
GM
支配力:虐殺結界が破壊されました。クロニック・ラヴの退路が潰れます。
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 10 → 9
[ クロニック・ラヴ ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
言わなくてもいいけど、やさしいので言います。
クロニック・ラヴは部位ダメージを受けたため、以降悪鬼アビリティ。常駐。部位ダメージを受けると発動する。
効果は後述。
戦闘体
の効果が発動します。
打撃力にレベルぶんの数値上乗せ。
安武 陸
はわわ
赤木 叶恵
いやだけどたすかります
敷村 修也
持ってるとは思ってました
GM
戦闘体持たない理由ない
GM
このアビリティ持たない理由一切ない
敷村 修也
そりゃそう
GM
赤い水を掻き出していくうちに、
GM
ず、と
GM
排水口に水の吸い込まれていく音。
安武 陸
流れてゆく赤い水を見る。
安武 陸
この排水の中に、どれくらい自分の血が混じっているのだろう。
GM
噴水の周囲に不可思議に溜まっていた血の水の形がほどける。
GM
ばしゃ、と崩れて地面に広がり、地中へと吸い込まれていく。
GM
公園は血の赤に塗れたまま。
GM
しかし、空に浮かぶ赤い月が、
GM
澄んだ白へと変わっていく。
安武 陸
やった~~~~~~~~~
赤木 叶恵
「あっ……」空を見上げる。
GM
街に降りそそいでいた赤い月光もやみ、
GM
遠目からはいつもの風景が取り戻される。
GM
ただし。
GM
血染めの世界はそのままに。
GM
死は覆らず。
安武 陸
死は、覆らない。
GM
あなた達が処理した遺体はその場に積み上げられたまま。
敷村 修也
はぁー、と長い息をつく。
迷ノ宮 光葉
なかったことにはならないのを、悲しもうにも感情が麻痺しつつあった。
赤木 叶恵
マスクを捨てて、息を大きく吸い込む。未だ死臭の漂う場所のはずなのに、すっかり感覚は麻痺していた。
赤木 叶恵
自分の服を、体を、髪を嗅ぐ。
赤木 叶恵
「……絶対臭いのに、自分じゃわかんないのが嫌すぎ」
GM
それでも月はその赤を潜め、
GM
吸血鬼の力の一部が確かに削がれたのだという確信を抱ける。
GM
進んでいる。
GM
どれほど小さな一歩であろうとも。

行動:赤木叶恵

GM
行動はいかがいたしますか?
赤木 叶恵
*狩猟 運命変転血戒『クロニック・ラヴ』《日常》強度3
GM
いいでしょう。こちらから完全にリードします。
GM
虐殺結界の破壊が済み、次の目標を目指して狩人は街を歩く。
GM
車の動きはない。横倒しになったもの、ボンネットが凹んでいるもの、中で人が死んでいるもの。そういうものは見かけられる。
GM
信号機だけは明滅を繰り返している。
GM
死の気配、吸血鬼に力を与えるものの気配を辿ると、足はどうしても自然、駅前を向く。
GM
そこで。
『彼女とともに』高地結凪
とある亡骸を見下ろして立つ、フォロワーの少女の姿を見つけた。
『彼女とともに』高地結凪
顔を隠す仕草はもうしていない。
『彼女とともに』高地結凪
その必要がなくなったのだろう。
赤木 叶恵
足を止める。
『彼女とともに』高地結凪
倒れた遺体は、彼女と大して年の差のない少女のものに見える。
『彼女とともに』高地結凪
足元には紙の束が散らばっている。その尽くが血に染まり、何が印刷されていたかはもう認められない。
『彼女とともに』高地結凪
ただ、駅をよく利用するものであれば、思い当たるかもしれない。
『彼女とともに』高地結凪
六分儀駅の周辺で、よく#0のラストで軽く出ていた。人探しのビラを配っている中学生ほどの少女がいたことに。
『彼女とともに』高地結凪
横たわる遺体は、その女子中学生に思える。
『彼女とともに』高地結凪
フォロワーの少女は。
『彼女とともに』高地結凪
それを見下ろしている。
赤木 叶恵
見覚えのある遺体。ならばあそこに散らばる血染めの紙は恐らく。
『彼女とともに』高地結凪
少女が二人。そのビラでは探されていたはずだが。
『彼女とともに』高地結凪
求められていたその顔を覚えているほどに強い関心があった者は、この中にはいないのではないですか。
安武 陸
あの死体は見たことがある。が、それだけだ。
赤木 叶恵
一番おぼえてなさそう
敷村 修也
覚えてないな~
安武 陸
見つかったらいいな……とは思ってたけど、顔まではわかんないです
迷ノ宮 光葉
たぶん、あまり覚えていないと思います。
『彼女とともに』高地結凪
ただ、目の前のフォロワーらしき少女は、もうマフラーで顔を隠すことをしていない。
『彼女とともに』高地結凪
そういう事実がある。
『彼女とともに』高地結凪
彼女は遺体の隣に膝をつき、その目元に手を添えた。
『彼女とともに』高地結凪
瞼を伏せさせる。
『彼女とともに』高地結凪
何か、小さな声で、囁いたように見えた。
赤木 叶恵
今が好機ではないだろうか。
赤木 叶恵
ここから駆け出して、あちらが武器を取り出す前に取り押さえて息の根を止めてしまえばいい。
赤木 叶恵
こちらには人数もいる。それが最も効率のよい選択だ。……罠でない限りは。
敷村 修也
ちりちりとした緊張感に手がじっとりと汗ばんでいる。
迷ノ宮 光葉
叶恵の考えていることが表情で伝わる。どうすべきか……、それぞれを窺った。ためらうことはないのかもしれない、ここまで来て。
赤木 叶恵
*興奮剤を使用
『彼女とともに』高地結凪
いいでしょう。+2ですね。攻撃力と合わせて+3の修正。
『彼女とともに』高地結凪
判定をどうぞ。
赤木 叶恵
2D6+3>=6 (判定:隠れる) (2D6+3>=6) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
『彼女とともに』高地結凪
成功ですね。
GM
支配力:クロニック・ラヴ 強度3→2
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 9 → 8
『彼女とともに』高地結凪
ではどうぞ。
赤木 叶恵
注射器を握る。駆け出す。
赤木 叶恵
大きく足音が響いた。
『彼女とともに』高地結凪
遺体へと身をかがめていた少女は、ハンターの接近に気付くのが遅れる。
『彼女とともに』高地結凪
足音で辛うじて身を跳ね上げて、
『彼女とともに』高地結凪
叶恵へと向き直り、腰に手を伸ばすものの。
安武 陸
叶恵が駆け出す。驚いて、気が付く。そうだ、これは好機。
赤木 叶恵
そのまま飛び掛かる。
『彼女とともに』高地結凪
「くっ!」
『彼女とともに』高地結凪
身を逸らす。あの吸血鬼のフォロワーだけあって、その動きは俊敏だった。
『彼女とともに』高地結凪
ポニーテールが宙で踊り、叶恵の一撃をぎりぎりで躱す。
『彼女とともに』高地結凪
しかし。
赤木 叶恵
手を伸ばす。掠める。服の端が引っかかった。走る勢いはそのまま、それを全力で引っ張る。
『彼女とともに』高地結凪
叶恵の手をどうにか払ったものの、
『彼女とともに』高地結凪
その服の裾から、
安武 陸
サポートに動いたほうがいい。そう思うが、それは一瞬のことだった。
敷村 修也
フォロワーの退路を断つように走る。
『彼女とともに』高地結凪
赤い星の結晶がころりと落ちる。
『彼女とともに』高地結凪
「……あっ!」
『彼女とともに』高地結凪
虐殺結界と同じ。
『彼女とともに』高地結凪
強い波動が、その結晶からは感じられる。
赤木 叶恵
勢いを殺しそこねて、そのまま通り過ぎて転ぶ。
赤木 叶恵
「……安武!」
安武 陸
「えっ、何」
赤木 叶恵
「それ、奪え!」
『彼女とともに』高地結凪
結凪は慌てて体勢を立て直し、星の結晶へと手を伸ばそうとする。
安武 陸
命令は、明快。
迷ノ宮 光葉
「させません!」福とともに結凪の前にでて遮る。
安武 陸
駆ける。そして、奪う。
『彼女とともに』高地結凪
「っ、だめ」
『彼女とともに』高地結凪
「返して!」
『彼女とともに』高地結凪
陸が結晶に触れた、その瞬間に。
『彼女とともに』高地結凪
結晶が弾けて、光が散った。
GM
狩人たちの視界が光に包まれる。
GM
雨の音がする。
安武 陸
なんだなんだ
敷村 修也
変更されたBGMに聞き覚えがあった。ああっ!?
GM
視界は薄暗い。薄暗いその中に、
灰葉陽
『だから、心配しなくていいよ?』
灰葉陽
『やっすいビニ傘だもん。別に返すとか気にしなくていいし』
灰葉陽
『私はさ、こいつが傘持ってるから、そこ入ってけばいいし!』
灰葉標
『……あんま詰めんなって、ひなた』
灰葉標
『通報されっぞー? 女子高生だからって変質者は変質者だぞ』
灰葉標
『ごめんな、こいつ馴れ馴れしくて。あんま気にしなくていいから』
灰葉標
『傘……は、返さなくていいけど』
灰葉標
『……って』
灰葉陽
『あ! 標が泣かしたー!』
灰葉標
『や、俺は何も』
灰葉陽
『よしよし、大丈夫だからね』
灰葉陽
『どっかであったかいものとか飲んでく? ゆっくりする?』
灰葉陽
『お姉ちゃん、話聞くよ?』
安武 陸
ああ~~~~~っ
敷村 修也
気が狂うわ
安武 陸
相合い傘してたの!?!?
敷村 修也
そこ!?
安武 陸
色々あるけど相合い傘は相合い傘だろ!!
敷村 修也
こちとら記憶と客観的事実と見せられている光景が全てちぐはぐ。自分が信用できなくなっていくんだが
安武 陸
あ~!師匠が女の子泣かせてる~!!
安武 陸
ひなちゃんお姉さんしてるな
GM
光が引いて。
GM
血まみれの世界に戻る。
GM
その間に、フォロワーは姿を消したようだった。
安武 陸
「今のは……」
赤木 叶恵
見えたのは、あの写真の人物たちだった。
赤木 叶恵
右の女性と真ん中の少年。ならば、この記憶の持ち主は。
迷ノ宮 光葉
「どなたかの、思い出のように思えました……」
敷村 修也
垣間見えた記憶の光景に混乱する。
敷村 修也
「…………」
赤木 叶恵
「これって、あの吸血鬼の?」
敷村 修也
「……多分、そうですね」
赤木 叶恵
「灰葉さんと、クロニック・ラヴと、海野さんだよね」
敷村 修也
「………」
安武 陸
ポケットを探る。 指先に、ペンダントの硬い感触。
GM
標の落としたロケットペンダントは今もそこにある。
安武 陸
家族のように見えた写真だったが、光の中に見た思い出は、家族ではないように思えた。
赤木 叶恵
「海野さんとあの吸血鬼、知り合いっぽかったもんね」
赤木 叶恵
あの時は色々なことが起こりすぎて、あまり正確には覚えてはいないが。
赤木 叶恵
「海野さんが捨てた、みたいなこと言ってなかった?」
迷ノ宮 光葉
「確かに……そのようなことを言っていましたね……」
敷村 修也
「確かに写真の男の子と……同じようにみえましたね」
安武 陸
「……クロニック・ラヴは、師匠に恨みがあるみたいだった」
安武 陸
「だから、俺が……」
安武 陸
「……いや、あれ?」
赤木 叶恵
「どした?」
安武 陸
「俺は……、吸血鬼に殺されたんだ」
安武 陸
「でも、死んでない。 死ななかった。 何度殺されても」
安武 陸
「吸血鬼は、俺を殺し続けるだけで、師匠を削ることができるって……」
赤木 叶恵
「……海野さんが何かの力を使って安武を庇ってたってこと?」
安武 陸
「……なのかな」
迷ノ宮 光葉
「なんだか……わたくしたちが行っている吸血鬼の支配力を削ぐ行為にも、似ているような気がしませんか?」
クロニック・ラヴ
『彼があなたを庇護することに、何の得がありますか?』
クロニック・ラヴ
『あなたは、彼に』
クロニック・ラヴ
『なにか一つでも』
クロニック・ラヴ
『与えられるものを持っていますか?』
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴの言葉が、陸の脳裏を蘇る。
赤木 叶恵
覚えがある。一度見た光景だ。
赤木 叶恵
倒れた陸。そこに標が割り込んだのを覚えている。
安武 陸
「……俺が、師匠に与えられるものを持っているか、聞かれた」
赤木 叶恵
それが血戒か何かの仕掛けによるものだとしたら、確かに何のリスクもなく出来ることではないだろう。
安武 陸
「何か、あるのか? 支配力……?」
敷村 修也
「フォロワーの目的も海野を攻撃したがっている、ような……」
GM
どちらにせよ、死を巻き戻す程の力。
GM
並々たるものではない。
赤木 叶恵
「細かい事はわからないけど、海野さんにはまだ生きててもらわなきゃ困る」
安武 陸
クロニック・ラヴは、標を排除したい様子だった。
安武 陸
恨みがある様子だった。
安武 陸
思い出の中では、仲が良さそうに見えるのに。
赤木 叶恵
「安武削って海野さんを削れるなら、そりゃあっちだって安武を狙うでしょ」
赤木 叶恵
「だから安武」
赤木 叶恵
「よく逃げてきた。えらいぞ」
安武 陸
「え……」
安武 陸
きょと、と叶恵を見る。
赤木 叶恵
「あの時、安武が捕まったまんまだったら、もう詰んでたかもしれない」
安武 陸
「…………」
赤木 叶恵
「こっち来て、ドブさらいの仕事とかして役に立ったからえらい」
安武 陸
俺は逃げた。
安武 陸
友達を見捨てて。
安武 陸
逃げた方が正しかった。 捕まったままなら詰んでたかもしれなかった。
安武 陸
また、許されてしまう。
安武 陸
「……うん」
安武 陸
間違っていない。 あのまま留まってもできることはなかった。 足手まといになるだけだった。 ドブさらいの仕事を手伝えなかった。
安武 陸
だから、今、月は青く輝いている。
赤木 叶恵
「細かい話は後にしよう。いま大事なのは……」
赤木 叶恵
「当面の目標。さっきの赤い結晶、あれを見つけ次第壊していこう」
安武 陸
頷く。
迷ノ宮 光葉
「ええ」
敷村 修也
「……クロニック・ラヴの支配力を削いでいけばそうすれば今みたいな記憶が見られるでしょうし」
赤木 叶恵
「少しだけ……勝ち筋が見えたかな」
GM
青い月の下、僅かな希望の光を垣間見る。
GM
微かながらも、やっと見つけた光。
GM
それはしかし、
GM
あの光の中で見たひだまりのような暖かさと比べたら、
GM
どうしても、儚いもののように思えた。
GM
くそっ 支配力強度があと2しかない 狩人の手番はあと4……? バカな……
GM
ふざけるなよ……狩人風情が……
赤木 叶恵
けずるお~
GM
ゆるせねえっ
安武 陸
叶恵ちゃんが慰めてくれたこと自体は嬉しいんだよな なんか複雑だけど
安武 陸
最後まで陸の元気が戻らなかったらどうしようかと思ってたけど、色々ありすぎてなんとかちょっと元気ないレベルまで戻れて安心しています
GM
やっぱ色んなことをさせるのが一番大事ですね
GM
身体を動かさせると精神がついてくる
赤木 叶恵
死体処理セラピー
GM
最悪
安武 陸
最悪!!
GM
初手で一番最悪を引いたからだんだん作業になったのはよかったですね
敷村 修也
屋外活動だったのもよかった よくない
GM
何も良くない 命だぞ
安武 陸
命だぞ
GM
昨日まで生きてた
安武 陸
それぞれに人生があった
GM
それがゴミクズみたいに積み重ねられてとろけて……
安武 陸
しばらく肉料理食えないよ

行動:クロニック・ラヴ 3rd

安武 陸
なんかトークとかして終わりでいいですよ
赤木 叶恵
クロラヴ小粋なトークショー
敷村 修也
トークで破壊されんのも嫌だなあ……
安武 陸
好きな歌手の話とかしよ
GM
トークショーが始まりそうにはない。次の目標に向けて、街を練り歩く
GM
月の赤色は落ち着いたが、やはり死体と血臭はひどいまま、
GM
死体の数の多い区域では血の霧がかかっていることもある。
GM
血の匂いに蒸せる。視界がぼやける。
GM
その中でも、特に霧の濃い区域を潜り抜けて。
GM
敷村修也は、立ちながらに夢を見る。
敷村 修也
うーっ
安武 陸
修也くん!!
灰葉陽
「お」
灰葉陽
「しゅーくんおかえり!」
灰葉陽
「ハッピーハロウィンだねえ」
灰葉陽
「お菓子要る? 用意してるよ~」
GM
五年前。
GM
ハロウィンのあの日。
GM
夜を迎える前の黄昏時に、
GM
どこかに出かけようとする灰葉陽に会った。
GM
クロラヴではないけどトークが始まった。トークしましょう♡
GM
ブラムンやってると急に過去とか夢とかを投げ込まれたときの受け身に慣れていくんだよな
赤木 叶恵
テンション一番低いのはカナエだけど、防御0なのも唯一恐慌するのもカナエなんだな
GM
むずかしいね
安武 陸
むずかしいな
安武 陸
でも激情欲しくはある
GM
同時に激情を使いたい瞬間でもありますが……
安武 陸
ひなちゃんは背徳かぁ
安武 陸
日常のほうかもしれないが……
赤木 叶恵
激情はまあ2サイクル目で得るでもえっちゃええ 戦闘でテンション爆速で溜まるし
安武 陸
そうね
安武 陸
背徳破壊されたら追加行動増えるよね?
赤木 叶恵
増える……
安武 陸
陸が妨害しようかなぁ~
敷村 修也
「ただいま。お菓子……じゃあもらっとこうかな……」
敷村 修也
本当は子供っぽくってちょっと嫌だった。
灰葉陽
「よしよし」
灰葉陽
「じゃあトリックオアトリートは?」
灰葉陽
鞄に手を突っ込んで何かを探しながら、そんなことを。
敷村 修也
「えーっ!それいる??」
灰葉陽
「ハロウィンだよ~」
灰葉陽
「要るに決まってるでしょ!」
敷村 修也
「う~……」
灰葉陽
「ほらほら~」
敷村 修也
もごもごと口を動かす。
灰葉陽
「ん~?」
灰葉陽
耳を近づけます。
敷村 修也
「ト、トリックオアトリート……」
灰葉陽
「よしよし!」
灰葉陽
「よくできました~」
灰葉陽
にこにこ笑って、鞄から何かを取り出します。
灰葉陽
チロルチョコ。ミルク味。
灰葉陽
それをはいっ、と修也へと差し出す。
敷村 修也
「もう中学生なんだからあんまり子供扱いしないでよ」
敷村 修也
そう言いながらチロルチョコを受け取る。
灰葉陽
「そゆこと言うのが子供の証~」
敷村 修也
「……これだけ?」
迷ノ宮 光葉
修也くんかわいいな
安武 陸
かわいいね
灰葉陽
「えー」
灰葉陽
「もっと欲しかった?」
灰葉陽
「したら次は仮装かなぁ~」
敷村 修也
思わず漏れた感想にしまったという顔をする。
灰葉陽
「なーんて、意地悪はなしなし」
灰葉陽
じゃあどうしよっかな~ってまた鞄を探って、
灰葉陽
追加もう一つ個包装のお菓子を渡される。
灰葉陽
カントリーマアム、国産りんご味。
灰葉陽
「秘蔵品だぞ~」
敷村 修也
「……リンゴ味。こういう時ってかぼちゃ味とかじゃないの?」
灰葉陽
「変化球を狙ってみたのです!」
灰葉陽
「かぼちゃはみんな持ってるし、みんな同じじゃ飽きちゃうでしょ?」
敷村 修也
「まぁそれは……。いや、飽きるほど食べてないし」
灰葉陽
「私はこれから街行くからね~」
灰葉陽
「ハロウィンナイトだから」
灰葉陽
「友達と遊ぶんだ。しゅーくんは?」
敷村 修也
「もう帰るよ。遅くなったら心配されるし」
敷村 修也
「ひなちゃんは怒られないの?高校生だから?」
灰葉陽
「高校生だから!」
灰葉陽
「まあでも、あんまり遅くならないようにはするよ。ハロウィンってみんなハメ外すしね」
灰葉陽
「ご心配なく~」
敷村 修也
「いいなぁ高校生」
灰葉陽
「しゅーくんも受験勉強がんばるんだぞ」
敷村 修也
「まだあと2年もあるじゃん」
灰葉陽
「二年なんてあっという間なんだからね!」
灰葉陽
「っと」
灰葉陽
何かに気付いたようにスマホの画面を見る。
灰葉陽
「そろそろ行かないとかな」
灰葉陽
「待ち合わせてるんだ。友達またせちゃう」
敷村 修也
「わかった。じゃーね」
灰葉陽
「じゃあねー」
灰葉陽
「あ」
敷村 修也
「?」
灰葉陽
「あいつにもまた絡んでやってね!」
GM
その言葉に。
GM
どう返したかは、夢の中でさえ曖昧だった。
灰葉陽
灰葉陽が街を歩く。
GM
ハロウィンのオレンジに彩られた街で、
GM
駅前で待っていた、同級生らしき男と合流する。
GM
萩原稜介だ。今の姿と違って、髪は短い。
GM
けれどそれ以外はそっくり同じままの外見をしている。
GM
あなたは夢の中で二人の様子を見ている。
GM
二人で並んで街を歩いて、店を覗き込んだり、カフェに入ったり。
GM
仲良くしているようだが、その手が繋がれたりすることはない。
GM
ほどほどの距離感。男女が並んでいるから恋人には見える。
GM
だが、稜介の方から手を伸ばそうとして、それが引っ込められるようなことは何度もあった。
安武 陸
あっあっ
安武 陸
友達?友達って言ったな
敷村 修也
うわっシンプルに最悪
赤木 叶恵
ああ~~っ
迷ノ宮 光葉
これは…どっちだ…どっちなんだ
安武 陸
手繋いだりはしないんだ……
安武 陸
でも男女が二人っきりでさぁ……
GM
ハロウィンの夜は更けていく。
GM
仮想した人が行き交う歩行者天国の中。
GM
萩原陵介が、何度目かの意を決して手を伸ばしかけたところで、
灰葉陽
「――あれ?」
灰葉陽
灰葉陽が路地裏に、何かを見つけた様子で目を瞬いた。
灰葉陽
「ごめん、ちょっと待ってて」
灰葉陽
稜介の手をすり抜けて。
灰葉陽
灰葉陽が、人気のない路地裏へと入っていく。
敷村 修也
う~~~んかわいいな、と心を分割しています
安武 陸
心が二つになってる人だ
灰葉陽
路地裏の奥で。
灰葉陽
灰葉陽が何かに声を呼びかけている。
灰葉陽
「だめだよ」
灰葉陽
「だめだよ、――ちゃん」
灰葉陽
「どうしたの? こんな時間に」
灰葉陽
「一人じゃ危ないよ。友達の家で、ハロウィンパーティじゃなかったの?」
灰葉陽
「――だめ」
灰葉陽
「だめだって。一人じゃ行かせらんない」
灰葉陽
「ほっといてなんてあげないんだから」
灰葉陽
「ほら――」
灰葉陽
灰葉陽が手を伸ばす。
灰葉陽
その足元に、しかし
GM
ごとん、と
GM
大きなジャック・オー・ランタンが転がり、口を開いた。
GM
世界が。
GM
修也の見る世界が、スローモーションのように緩やかになる。
敷村 修也
目の前の光景は夢だ。
クイーン・オー・ランタン
『この娘、私が殺したんだった!』
GM
魔女の声が脳裏を過ぎる。
敷村 修也
これは、萩原の言葉と、この前のハロウィンと、自分の記憶が混ざり合った夢だ。
GM
あなたは自分に言い聞かせる。
GM
しかしその間も、ジャック・オー・ランタンは灰葉陽を殺そうと牙を剥いている。
GM
殺される。
GM
灰葉陽が。
GM
今まさに、そこで。
GM
そして、
GM
不意に、あなたは気付く。
GM
あなたの手には槍がある。
GM
戦うための得物がある。
GM
松井の元で訓練を重ね、十分に扱えるようになった武器がある。
敷村 修也
だからこれは実際あったことじゃない。自分の頭が情報を補っただけ。
GM
理性にそう言い聞かせている。
GM
しかし本能が。
GM
超常的な部分が、それを確信している。
GM
このかぼちゃを貫けば。
GM
灰葉陽を襲う魔女を止めることができたなら、
GM
あるいは、
GM
その運命は、なかったことになるのではなかろうか?
敷村 修也
あの場には自分は居ない。たとえいても、中学一年生の何も知らない自分がいるだけ。
その理屈とは裏腹に、今この光景を見る自分の手に、槍のしっかりとした感触が伝わる。
敷村 修也
もしこれが夢ならば、むしろ夢であるからこそ。
敷村 修也
その槍を振るってひなちゃんを助けることになんのためらいがあるのだろうか。
GM
今ここにある光景が全て。
GM
灰葉陽の殺される瞬間など、見たいはずがない。
GM
そして、他ならぬ自分が灰葉陽を救うことができる、
GM
その実感が、今の修也の手にはあった。
GM
*敷村修也の幸福『背徳:灰葉陽』を破壊します。
安武 陸
これ妨害したほうがいいやつなんですか?
安武 陸
夢ならば どれほど よかったでしょう
GM
妨害しないと追加行動ですね。
安武 陸
殺せ殺せ!という気分にはなるけど妨害しますね
迷ノ宮 光葉
妨害…しよっ
GM
ふふ
GM
せんげんしてね
安武 陸
せつこちゃんもOKかな
赤木 叶恵
おっけー
敷村 修也
ひなちゃんが殺されなければ、そもそもあんな惰性のような日常になることもなかった。
GM
彼女は今も親しげに修也を呼び、笑いかけてくれたはずだった。
安武 陸
* 妨害
GM
AST ランダム全特技表(3) > 腕部(4) > 斬る
GM
長い手で-2です。
敷村 修也
ひなちゃんが殺されなければ、惰性でできた平和な日常を捨てて、こんな血と暴力と死が支配する世界に生きることもなかった。
敷村 修也
両親が怪我することも、家が燃え尽きることもなかった。
敷村 修也
なにより、もっとひなちゃんと一緒にいられた。
敷村 修也
一緒にくだらない話をすることができた。
敷村 修也
笑ったりふざけたりできた。
敷村 修也
夢の中でひなちゃんに襲い掛かるかぼちゃに槍を構える。
敷村 修也
これは夢だ。夢だとわかっている。
だからせめて、夢の中だけでも。
安武 陸
* 興奮剤使用します
GM
OK。+2修正ですね。
赤木 叶恵
*援護
敷村 修也
*援護を宣言
迷ノ宮 光葉
*援護
GM
3人の援護が乗り、+2と+3と長い手の-2です。
GM
判定をどうぞ。
安武 陸
2D6+2+3-2>=8 (判定:呼吸器) (2D6+2+3-2>=8) > 5[2,3]+2+3-2 > 8 > 成功
GM
っすよねえ~。
赤木 叶恵
援護勝ちィ!!!
敷村 修也
あーーっえらい!!!
迷ノ宮 光葉
よしよしよし
安武 陸
ふ~~~
敷村 修也
判断の勝利だ!
GM
犯罪者を切ります。『ひなたの恋人』萩原稜介。
GM
修正値はそのままに振り直しをどうぞ。
敷村 修也
んん~~~
安武 陸
あっ!!!!!!!!
安武 陸
やっぱこいつ犯罪者か
迷ノ宮 光葉
えうーーーー
赤木 叶恵
がんばれ~っ!
GM
修正値そのままだから5が出れば勝ちよ
GM
まあやっぱ援護は大事ってことがわかりますね
安武 陸
2D6+2+3-2>=8 (判定:呼吸器) (2D6+2+3-2>=8) > 7[2,5]+2+3-2 > 10 > 成功
GM
ちっ。もう何もありません。
敷村 修也
あーっ出た
敷村 修也
よかった
迷ノ宮 光葉
えらい
安武 陸
ふ~
敷村 修也
手がちべたくなっとる
GM
リードします。ちょっとまってね。
敷村 修也
いやぁ~~~めちゃくちゃ壊しかねん方法でこられた
安武 陸
見てる方もやっちゃえ修也くん!という気持ちになっちゃった
GM
では、少し巻き戻します。
GM
血の霧の中をゆく狩人たち。
GM
この中では街は赤く染まって見える。
GM
そうして進む血の霧の中に、特に血臭の濃い方があった。
GM
自然。
GM
足はそちらを向く。
GM
住宅街のゴミ捨て場。
GM
切れかけの街灯の下に備えられたその場所に、
海野標
全身を血に染めた、海野標が倒れている。
安武 陸
!?
敷村 修也
!?
海野標
至るところに貫通痕。
海野標
投げ出された指先は力なく。
安武 陸
「師匠!」
安武 陸
駆け寄る。
安武 陸
息を確認する。
海野標
呼吸はある。辛うじて。
海野標
辛うじての呼吸を、どうにか身体が繰り返そうとしているのが見て取れる。
安武 陸
「よかった……」
安武 陸
深い溜め息を吐く。
赤木 叶恵
「大丈夫、生きてる。でも……」
迷ノ宮 光葉
「でも……随分と弱っていらっしゃいます……。せめて、ここではない場所で休ませて、手当しないと……」
敷村 修也
こ、こええ~~~~
敷村 修也
こええ~~~~~
敷村 修也
いや~~~最悪
GM
あとはおわかりですか?
敷村 修也
おわかりおわかり
GM
よろしく!
敷村 修也
流石の私もおわかりですわよ
迷ノ宮 光葉
おわかりなんだ……???
敷村 修也
みんなのリアクション見てから動きますんで……
GM
まあこうなって ああだったら こうですよ
GM
止めてあげてね
GM
止められなかったらそうでしたね。止めてよかったね!
敷村 修也
あとできれば標をそのままにしておいてね、直前までは
GM
ギャハハ
赤木 叶恵
かなり最悪
敷村 修也
最悪すぎる
安武 陸
いや~~~~~~~~~~~
安武 陸
止めてよかった
GM
スルーするんだ? って思ってめっちゃ面白くなってた
敷村 修也
破壊によって発生することが盛りだくさん過ぎる
安武 陸
やっちゃえとか言ってる場合じゃなさすぎた
GM
ガハハ!
海野標
話をする三人の目の前で、
安武 陸
「そうだな、できるだけ動かさないように運んで……」
敷村 修也
海野の方へとゆっくりと歩を進める。
海野標
海野標の、戦闘服が解ける。
海野標
学生服が内側からまた血に滲んでいく。
敷村 修也
傍から見れば落ち着いて歩みを進めているよう。
安武 陸
標の上半身を起こして、修也の方を向く。
赤木 叶恵
「とりあえず移動かな。敷村さんもそれでいい? ……敷村さん?」
敷村 修也
その手にはしっかりと自分の武器である、化物を討つための槍が握られている。
海野標
喘ぐように呼吸をしている。
安武 陸
「修也くん、運ぶからそっち持ってくれる?」
安武 陸
「……修也くん?」
敷村 修也
その目は海野 標を見下ろしている。
海野標
こうして見れば中肉中背、屈強な体躯などということは決してなく、
海野標
後はただ仕留められる瞬間を待つばかりのか弱い獲物。
敷村 修也
息を吸う。
敷村 修也
手にした槍をとっさに突き下ろすように持ち替えると――
赤木 叶恵
その光景を不思議そうに見つめていた、が。
赤木 叶恵
「! おい敷村!?」
安武 陸
「修也く……」
敷村 修也
穂先を海野 標へと突き下ろす。
迷ノ宮 光葉
「?! いけません!」とっさに槍の柄を掴む。
安武 陸
標の上半身を抱えて庇う。
海野標
温度の低い身体が陸に抱えられる。
赤木 叶恵
修也の腕を掴む。
赤木 叶恵
「敷村!敷村っ!」
安武 陸
槍は、陸に刺さる直前で止められた。
海野標
呼吸は弱々しい。
迷ノ宮 光葉
ぎりぎりと力比べのように槍が押される。危ういところを止めている。
敷村 修也
突き下ろそうとした夢の中で急に体が動かなくなる。
敷村 修也
よくあることだ。夢の中なのに思ったように走れない。動けない。
安武 陸
「修也くん、修也くん!」
敷村 修也
夢だとわかっていても、すべてが自由にできるわけではない。
海野標
その生命活動の儚さを再確認させられた矢先に、
海野標
「――ぁ」
海野標
「あ……?」
海野標
海野標が、ゆっくりと瞼を上げる。
海野標
ぼんやりと。
安武 陸
「──し」
安武 陸
「師匠!!」
海野標
焦点の合わぬ瞳で、自分に覆い被さる陸の姿と、
海野標
その向こうで槍を構える修也の姿を見る。
海野標
「…………」
敷村 修也
ーーーそして、目の前の海野と目があった。
海野標
「……しゅう」
海野標
「や?」
敷村 修也
「………え?」
海野標
辿々しく、唇がその名を呼んだ。
安武 陸
槍を蹴り上げる。
敷村 修也
自分の手に固く握られた槍。海野をかばうように覆いかぶさる安武さん。
槍と腕を止めるように力を込める赤木さんと迷ノ宮さん。
敷村 修也
混乱するうちに安武さんに槍を蹴り上げられた。
海野標
ゴミ捨て場に背を預けて、ぼんやりと天を仰いでいる。
安武 陸
「光葉ちゃん! 叶恵ちゃん!」
海野標
ぱち、と目を瞬いて、
敷村 修也
衝撃で尻もちをつく。
海野標
舌打ちをして背を起こした。
赤木 叶恵
手は離さずに取り押さえる。
敷村 修也
槍が手をはなれどこかに転がった音がした。
海野標
ごほごほと何度も咳き込んで、
海野標
その足元に血を吐く。
迷ノ宮 光葉
「修也さま……!しっかりなさってください!」
赤木 叶恵
「敷村!聞こえてる?」
安武 陸
「あっ、師匠……、師匠!」
海野標
背を丸めている。
敷村 修也
何が起きているかわからないまま自分の視界が低くなる。
敷村 修也
一瞬声の出し方がわからなくなるほど。
海野標
血の臭いだけがいやに濃く、修也の鼻の奥をついた。
[ 安武 陸 ] テンション : 10 → 15
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 8 → 11
[ 赤木 叶恵 ] 激情 : 0 → 1
[ 敷村 修也 ] テンション : 11 → 14
[ 迷ノ宮 光葉 ] テンション : 13 → 16
GM
妨害が成功したため、修也→陸の関係が1伸びて2になります。