メインフェイズ第一サイクル 2
行動:敷村修也
敷村 修也
ST シーン表(4) > 都市の地下。かぼそい明かりがコンクリートを照らす。
敷村 修也
空間的には動く者はいないくらいに考えてますね
安武 陸
車掌さんも貫かれて電車が止まらずに事故ったりしてそう
GM
駅から離れてると比較的大丈夫な感じですが、まあ人はいないですね。この事態では。
GM
電車も当然止まってます。めちゃくちゃなので。
敷村 修也
大事だな……うーん、でも少しでも死体の少ない空間の方がいいので駅とは別の、ビルの地下駐車場とかにしましょう
GM
はーい。まあ隙間のちょっとマシな空間をうまいこと見つけましょう。
安武 陸
場所の連絡入れといてもらえたら、とりあえず向かうかな
GM
このゲームは基本的に というかどのゲームも基本的にだが ダイスを振ったら巻き戻らないので
GM
ダイスを振る前にいっぱい確認や相談をするといい結果にたどり着ける確率があがるぞ
安武 陸
行動の前に全員分のOK出るか待ったりはさせてもらおうかな
GM
だから慎重に行動を決めてダイスを振っていいですよ
安武 陸
ちょっとルールちゃんと把握してないけど、懸念事項とかは確認していこうと思います
GM
けろっと振ってさっきみたいな事態になっちゃうとたいへんだからね。
GM
急かさないけどPCの会話は見たいと思っているので、PCの会話がみたいです
GM
素朴な感情です。がんばってください。これからハンターが3人動けるぞ!
敷村 修也
さてまぁ先に行動としては、狩猟が3回続くのか?
安武 陸
合流前に、今叶恵ちゃんも光葉ちゃんもショック受けてると思うんで、そういう描写が見たいなと思っています
迷ノ宮 光葉
とりあえず光葉は叶恵ちゃんの手をひいているかもしれません
安武 陸
そういうロールが見たいよ とりあえずそういうロールしませんか? これは完全に欲望ベースの発言です
敷村 修也
襲い来る炎から身を守るために目的地を大きく迂回する。
そう提案してあの場を後にするのがやっとだった。
敷村 修也
「……ひとまずあそこで休みましょう。……安武さんには居場所を連絡してみます」
敷村 修也
はやく向かわなければいけないのはもちろんだったが、明らかに赤木さんの消耗が激しい。
迷ノ宮 光葉
言葉少なに頷く。叶恵の衝撃も心配だったし、ちゃんと歩けるかもわからなかったので、片手を握って引いて歩く。
福
その反対側に福が寄り添って脚をかばいながら付いて歩く。
赤木 叶恵
光葉に手を引かれて、その後をついて歩く。
敷村 修也
本当は赤木さんを迷ノ宮さんに任せて1人ででも安武さんを探しに行く方がいいかもしれないとは思っている。
しかし赤木さんと迷ノ宮さんを置いて離れることも1人で御影さんに遭遇することも恐ろしかった。
安武 陸
軽く話してるの見たら合流しようかなの気持ちでいます
安武 陸
今他人に気を使う余裕ゼロなので……ショックを受けた女の子達にやさしいこと言えないし……
安武 陸
でもこの状態の高校生達にやさしくしろって感じでぶつかるの最悪すぎるんだよ
敷村 修也
「ひとまず座って休みましょう。それから……」
迷ノ宮 光葉
「……それが叶恵様の正しいと思う気持ちと選択なら、わたくしは止められません。でも、悩んでいるからこうしてわたくしたちと一緒にいてくださっているのではないですか?」
赤木 叶恵
「あの会話で……先輩を信用するのも……無理じゃん……」
敷村 修也
むしろ信用できない、とは思ったが口にしなかった。
赤木 叶恵
「あたし、先輩が間違ってるとこ、見たことなかったんだよ」
赤木 叶恵
「ずっと正しいって。迷ったら先輩に従おうって、思ってたのに」
赤木 叶恵
「こんな事になると……思わないじゃん……」
赤木 叶恵
もう誰を頼ればいいかわからない。そう言いかけた言葉を、僅かに残った先輩狩人としての矜持が、かろうじて飲み込ませた。
赤木 叶恵
最後に頼るのは自分だ。大事な物事は自分で決めなければならないのだ。
赤木 叶恵
わかっていたはずだ。巣立ちの時はいつか来る。
赤木 叶恵
けれど、心の準備はできてはいなかった。
赤木 叶恵
先輩が倒れていた間、決断を迫られることがなかったわけではない。
赤木 叶恵
そんな時は、必ずこう唱えて決めていた。
赤木 叶恵
『先輩だったら、どうしていただろうか』
赤木 叶恵
その決め方は、もう、出来なくなってしまったかもしれない。
赤木 叶恵
先輩のことがわからなくなってしまったから。
迷ノ宮 光葉
握られた手を握り返す。叶恵も必死に迷って、自分の気持ちと戦っているのだろう。
『埋み火』迷ノ宮御影
あなたを導く灯火はもう燃え尽きた。
『埋み火』迷ノ宮御影
今はもう、灰の中にその熱をくすぶらせるのみ。
赤木 叶恵
立ち上がる。その姿を見て目を見開いた。
安武 陸
全身が血に汚れ、服は刃で貫かれたように破れている。
迷ノ宮 光葉
「陸様……とにかく座って、手当を……?怪我は、していませんか……?」
赤木 叶恵
「ちょっ……ねえっ、何。どういうこと」
安武 陸
言葉の通り、大きな怪我はしていない。少なくとも、別れた時と変わらないくらい。
赤木 叶恵
駆け寄り、服の破れた箇所を見る。血で汚れているが、確かに肌に傷痕はない。
敷村 修也
「と、とりあえず奥で少し休みましょう」
赤木 叶恵
そしてふと思い至る。この現象を引き起こす事象を、つい先ほど見たばかりだ。
安武 陸
座り込んだまま、俯いてただ涙を零している。
敷村 修也
1人攫われたはずの安武さんが傷はないのに憔悴しきっている。
こんな姿を見るのは初めてだ。
安武 陸
何かを言おうとして、唇を震わせて、黙り込む。
赤木 叶恵
「何いってんの。クロニック・ラヴにやられたんでしょ?」
敷村 修也
「……俺たちが助けに行くはずだったのに、すみません」
安武 陸
これどうしたらいいんだ? どうしたらいいんだろう ちゃんと元気になるのか? ならないと仕方ないのでがんばりますけど今はどうしたらいいんだと思っています
安武 陸
クロニック・ラヴが悪い、と言ってしまえばそれまでだが。標を見捨てたのは自分だ。
敷村 修也
「そうですよ。むしろ安武さん1人で脱出するなんて……」
安武 陸
クロニック・ラヴに、死に、全く抗えなかったのも自分だ。
敷村 修也
「安武さん、そんなに自分を責めないでください」
敷村 修也
「1人で攫われた時点で仕方がなかったんですよ。今は少しでも休んで……」
安武 陸
標は死んでいない。 死んでいないはずだ。
敷村 修也
断片的な情報と安武さんの様子からおそらくこうだ、という予想はできる。
敷村 修也
「………海野が、安武さんをクロニック・ラヴから助け出したんですね?」
赤木 叶恵
「正直いま行っても、返り討ちにされて終わりだと思う」
赤木 叶恵
「地道に吸血鬼の力を削らないと、たぶん勝負にすらならない」
赤木 叶恵
「でも、とりあえず動こう。遠回りだけど……ここで頭抱えてるよりはずっと近道だよ」
GM
やっぱ自分より大変そうな人をぶつける これっすね
敷村 修也
赤木さんの即断即決に内心驚く。
そしてその具体的な手段と提案にも。
敷村 修也
明らかに”プロとしての”ハンターの判断。
迷ノ宮 光葉
「そうですね……。海野様を助けるためにも……、地道にわたくしたちが力を削っていかないと」
安武 陸
叶恵の言う通りだ。 ここで頭を抱えているよりは、そのほうが確実で、標の助けになるはずだ。
敷村 修也
「………そうですね。助けるにしても、地道に力を削がないと」
安武 陸
それでも、幻のように消えた傷口から、覇気がすっかり流れ出してしまっている。
赤木 叶恵
「……安武は、しばらくあたしのパシリね」
赤木 叶恵
「あんたの行動、こっちで勝手に決めるから。とりあえず言われた事やる。いい?」
赤木 叶恵
決断コストを人に委ねるのは楽だと身をもって痛感中の女です
安武 陸
何かを為せる気はしない。 やるべき行動など、正しい行動など、何一つできる気がしない。
安武 陸
それでも、ここで頭を抱えていては、もっと良くないことになることは、理解できる。
GM
地下駐車場から地上に上がれば、また視界は血の色に染まる。
GM
街の上空で断続的に上がっていた閃光と破壊音が、途切れている。
GM
ST シーン表(8) > 打ち捨てられた廃墟。荒れ果てた景色に心も荒む。
GM
まあ街全体が廃墟みてえなもんと思っていただき。
GM
それはそれとして、いつしか標とクロニック・ラヴが戦っている音。街を揺るがしていた轟音は聞こえなくなっていました。
GM
一方で、あなたたちはまた不可思議な血の流れを認める。
GM
それを追いかけていくと、とある小学校に辿り着く。
GM
そのプールに、死体が山と押し込められている。
GM
なので巻きでいいんじゃない? 会話長かったし。
敷村 修也
屋上にあるプールには校庭からでもわかるほどの死体が積まれている。
GM
ので、同じように何とかすれば、なんとかなるとおもいます。
GM
冬の風に吹かれ、死体は固まっている。血が固まっている。
GM
強張り固まった肉塊を移動させるのは、これはこれで億劫かもしれない。
安武 陸
先程よりは幾分落ち着いた様子で、叶恵に従う。
GM
りっくんがかわいい幼児になっちゃった 最年長なのに
安武 陸
飼い主とはぐれてしょんぼりしてたら、普段遊んでくれてた近所の子が引き取ってくれたみたいな状態になってる
敷村 修也
2度目ともなるとより一層人間だったものを片付ける作業でも、作業は作業。作業の側面が強くなる。
外気に接した空間であることも幸いだった。
GM
野ざらしになった屍は、最早その冷たさを感じはしないだろう。
迷ノ宮 光葉
とりあえずなるべく汚れないよう身支度をできるだけ整える。叶恵の言葉に頷き、道具を手にして死体を片付けていく。
GM
退路からの判定になります。攻撃力でボーナス+1。
安武 陸
体を動かしていると、脳を動かさずに済む。
敷村 修也
これりっくんから援護もらいますけど叶恵ちゃんどうします?
テンション管理的に
敷村 修也
よし、では宣言しますので援護宣言をお願いします。
安武 陸
体を動かしていると、余計なことを考えなくて済む。
GM
二人分の援護ですね。+2をさらに追加していいですよ。
GM
銭湯での作業とは裏腹に、寒風に指がかじかむ。
敷村 修也
2D6+3>=6 (判定:逃げる) (2D6+3>=6) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 11 → 10
[ 安武 陸 ] テンション : 7 → 10
[ 安武 陸 ] 激情 : 0 → 1
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 2 → 5
GM
屋上から見下ろせる小学校の校舎も今は赤い光に照らされて禍々しく。
安武 陸
1日でこんなに死と死体に触れ合ってもう壊れちゃうよ~~~
行動:迷ノ宮光葉
GM
さて、行動が決まりましたら宣言をお願いします。
安武 陸
光葉ちゃんも打撃力ないから狩猟かなぁと思っていますが
迷ノ宮 光葉
そうですね、退路が近いので虐殺結界をなぐりたい…
安武 陸
修也くんで前哨戦しなかったから、ここで前哨戦するメリットもそんなないかなって気持ち
迷ノ宮 光葉
りっくんが行きたくないってなっている
安武 陸
師弟なんて付き合ってるようなもんだよ(これはただのオタクのパクチの意見であって、陸の事務所は首を横に振っています)
GM
では血の流れを辿りゆき、最後に辿り着くのは噴水のある公園。
GM
この一年、夜のトレーニングに使われることがままあった。
GM
標は人の気配を悟るのも早いから、ジョギング中の人影に慌てて刀を隠させられたりだとか、そういうこともよくあったが。
安武 陸
公園が近付くにつれて、ただでさえ悪い顔色が悪くなる。
GM
遊具は歪み破壊され、ブランコの鎖が途中で切れて傾いている。
少し離れた地面にブーツの踵の擦れた線が引かれている。
GM
吸い込まれてはいかず、不思議な形を保っている。
迷ノ宮 光葉
陸の様子を見るに、本来なら近づくべきでは無いのかも知れないが、行くしか無い。ここが要ならば。
敷村 修也
他の2か所とおなじおびただしい量の死体と血が眼前に広がる。
安武 陸
先程自分の頭が落ちて、地面を汚した血の跡が、そのまま残っている。
GM
標が滴り落としたものであったことを思い出す。
赤木 叶恵
先ほど確保した道具と服はそのまま持ってきた。もはや存在しないものを気にする必要はない。人目も気にする必要がない状況、真っ赤に染まった衣服で流れるように作業に入る。
GM
破壊音が響かなくなった今、街は正しく静寂に支配されている。
GM
静寂に死の静けさを思い知らされる。冬の寒さに死の冷たさが再確認される。
赤木 叶恵
「とりあえず噴水から下ろしていくから、脇にどかしてって」
敷村 修也
「……こうしてみると、最初の銭湯が一番大変でしたね」
迷ノ宮 光葉
叶恵と陸のやり取りを横に、自分も準備を済ませ、作業になってしまったものに取り掛かる。
敷村 修也
口を開いて狂気を逃がさなければ重苦しい空気に包まれそうで、それだけは避けたい。
敷村 修也
「ここも学校も道具はかなりたくさんありますし……」
GM
しかし、作業の負担、異臭のきつさは和らげど、
GM
そこに積み重なる死、一つ一つの重みは変わらない。
GM
そういうものだと。作業として。割り切らされていく。
安武 陸
何度も繰り返した死の中で、縋った覚えのある死体を見つける。
安武 陸
腹に嘔吐感だけを抱く。 もう吐けるものは何もない。
赤木 叶恵
血の池の中の死体をさらうためには、中に手を入れなければならない。
赤木 叶恵
もはや着替えなど、ほとんど意味をなしていなかった。靴の中にはべっとりと体液の感触がある。
GM
なにがなんだかわからない冷たくどろついた液体に塗れながら、狩人たちは死体を運ぶ。
赤木 叶恵
排水が機能していない。噴水の中の赤い水を、バケツで外へと捨て続ける。
敷村 修也
なるべく何も考えず死体を運ぶ。時折何のためにこんなことをしているのか、と考えそうになるのを口を開いて押し流す。
GM
底に行き着くほどに液体の粘つきがひどくなる。
赤木 叶恵
だんだんと液体の中に個体の混じる割合も増えていく。構わず一緒にすくっては捨てる。
GM
退路の判定ですね。攻撃力で+1の補正。援護でさらに+1。
迷ノ宮 光葉
2D6+1+1>=6 (判定:逃げる) (2D6+1+1>=6) > 8[2,6]+1+1 > 10 > 成功
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 5 → 8
GM
支配力:虐殺結界が破壊されました。クロニック・ラヴの退路が潰れます。
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 10 → 9
[ クロニック・ラヴ ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
言わなくてもいいけど、やさしいので言います。
クロニック・ラヴは部位ダメージを受けたため、以降悪鬼アビリティ。常駐。部位ダメージを受けると発動する。
効果は後述。戦闘体の効果が発動します。
打撃力にレベルぶんの数値上乗せ。
安武 陸
この排水の中に、どれくらい自分の血が混じっているのだろう。
GM
噴水の周囲に不可思議に溜まっていた血の水の形がほどける。
GM
ばしゃ、と崩れて地面に広がり、地中へと吸い込まれていく。
GM
あなた達が処理した遺体はその場に積み上げられたまま。
迷ノ宮 光葉
なかったことにはならないのを、悲しもうにも感情が麻痺しつつあった。
赤木 叶恵
マスクを捨てて、息を大きく吸い込む。未だ死臭の漂う場所のはずなのに、すっかり感覚は麻痺していた。
赤木 叶恵
「……絶対臭いのに、自分じゃわかんないのが嫌すぎ」
GM
吸血鬼の力の一部が確かに削がれたのだという確信を抱ける。
行動:赤木叶恵
赤木 叶恵
*狩猟 運命変転血戒『クロニック・ラヴ』《日常》強度3
GM
いいでしょう。こちらから完全にリードします。
GM
虐殺結界の破壊が済み、次の目標を目指して狩人は街を歩く。
GM
車の動きはない。横倒しになったもの、ボンネットが凹んでいるもの、中で人が死んでいるもの。そういうものは見かけられる。
GM
死の気配、吸血鬼に力を与えるものの気配を辿ると、足はどうしても自然、駅前を向く。
『彼女とともに』高地結凪
とある亡骸を見下ろして立つ、フォロワーの少女の姿を見つけた。
『彼女とともに』高地結凪
顔を隠す仕草はもうしていない。
『彼女とともに』高地結凪
その必要がなくなったのだろう。
『彼女とともに』高地結凪
倒れた遺体は、彼女と大して年の差のない少女のものに見える。
『彼女とともに』高地結凪
足元には紙の束が散らばっている。その尽くが血に染まり、何が印刷されていたかはもう認められない。
『彼女とともに』高地結凪
ただ、駅をよく利用するものであれば、思い当たるかもしれない。
『彼女とともに』高地結凪
六分儀駅の周辺で、よく#0のラストで軽く出ていた。人探しのビラを配っている中学生ほどの少女がいたことに。
『彼女とともに』高地結凪
横たわる遺体は、その女子中学生に思える。
赤木 叶恵
見覚えのある遺体。ならばあそこに散らばる血染めの紙は恐らく。
『彼女とともに』高地結凪
少女が二人。そのビラでは探されていたはずだが。
『彼女とともに』高地結凪
求められていたその顔を覚えているほどに強い関心があった者は、この中にはいないのではないですか。
安武 陸
あの死体は見たことがある。が、それだけだ。
安武 陸
見つかったらいいな……とは思ってたけど、顔まではわかんないです
迷ノ宮 光葉
たぶん、あまり覚えていないと思います。
『彼女とともに』高地結凪
ただ、目の前のフォロワーらしき少女は、もうマフラーで顔を隠すことをしていない。
『彼女とともに』高地結凪
彼女は遺体の隣に膝をつき、その目元に手を添えた。
『彼女とともに』高地結凪
何か、小さな声で、囁いたように見えた。
赤木 叶恵
ここから駆け出して、あちらが武器を取り出す前に取り押さえて息の根を止めてしまえばいい。
赤木 叶恵
こちらには人数もいる。それが最も効率のよい選択だ。……罠でない限りは。
敷村 修也
ちりちりとした緊張感に手がじっとりと汗ばんでいる。
迷ノ宮 光葉
叶恵の考えていることが表情で伝わる。どうすべきか……、それぞれを窺った。ためらうことはないのかもしれない、ここまで来て。
『彼女とともに』高地結凪
いいでしょう。+2ですね。攻撃力と合わせて+3の修正。
赤木 叶恵
2D6+3>=6 (判定:隠れる) (2D6+3>=6) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
[ クロニック・ラヴ ] 耐久力 : 9 → 8
『彼女とともに』高地結凪
遺体へと身をかがめていた少女は、ハンターの接近に気付くのが遅れる。
『彼女とともに』高地結凪
足音で辛うじて身を跳ね上げて、
『彼女とともに』高地結凪
叶恵へと向き直り、腰に手を伸ばすものの。
安武 陸
叶恵が駆け出す。驚いて、気が付く。そうだ、これは好機。
『彼女とともに』高地結凪
身を逸らす。あの吸血鬼のフォロワーだけあって、その動きは俊敏だった。
『彼女とともに』高地結凪
ポニーテールが宙で踊り、叶恵の一撃をぎりぎりで躱す。
赤木 叶恵
手を伸ばす。掠める。服の端が引っかかった。走る勢いはそのまま、それを全力で引っ張る。
『彼女とともに』高地結凪
叶恵の手をどうにか払ったものの、
安武 陸
サポートに動いたほうがいい。そう思うが、それは一瞬のことだった。
『彼女とともに』高地結凪
赤い星の結晶がころりと落ちる。
『彼女とともに』高地結凪
強い波動が、その結晶からは感じられる。
赤木 叶恵
勢いを殺しそこねて、そのまま通り過ぎて転ぶ。
『彼女とともに』高地結凪
結凪は慌てて体勢を立て直し、星の結晶へと手を伸ばそうとする。
迷ノ宮 光葉
「させません!」福とともに結凪の前にでて遮る。
『彼女とともに』高地結凪
陸が結晶に触れた、その瞬間に。
『彼女とともに』高地結凪
結晶が弾けて、光が散った。
敷村 修也
変更されたBGMに聞き覚えがあった。ああっ!?
灰葉陽
『やっすいビニ傘だもん。別に返すとか気にしなくていいし』
灰葉陽
『私はさ、こいつが傘持ってるから、そこ入ってけばいいし!』
灰葉標
『通報されっぞー? 女子高生だからって変質者は変質者だぞ』
灰葉標
『ごめんな、こいつ馴れ馴れしくて。あんま気にしなくていいから』
灰葉陽
『どっかであったかいものとか飲んでく? ゆっくりする?』
敷村 修也
こちとら記憶と客観的事実と見せられている光景が全てちぐはぐ。自分が信用できなくなっていくんだが
GM
その間に、フォロワーは姿を消したようだった。
赤木 叶恵
見えたのは、あの写真の人物たちだった。
赤木 叶恵
右の女性と真ん中の少年。ならば、この記憶の持ち主は。
迷ノ宮 光葉
「どなたかの、思い出のように思えました……」
赤木 叶恵
「灰葉さんと、クロニック・ラヴと、海野さんだよね」
安武 陸
ポケットを探る。 指先に、ペンダントの硬い感触。
GM
標の落としたロケットペンダントは今もそこにある。
安武 陸
家族のように見えた写真だったが、光の中に見た思い出は、家族ではないように思えた。
赤木 叶恵
「海野さんとあの吸血鬼、知り合いっぽかったもんね」
赤木 叶恵
あの時は色々なことが起こりすぎて、あまり正確には覚えてはいないが。
赤木 叶恵
「海野さんが捨てた、みたいなこと言ってなかった?」
迷ノ宮 光葉
「確かに……そのようなことを言っていましたね……」
敷村 修也
「確かに写真の男の子と……同じようにみえましたね」
安武 陸
「……クロニック・ラヴは、師匠に恨みがあるみたいだった」
安武 陸
「でも、死んでない。 死ななかった。 何度殺されても」
安武 陸
「吸血鬼は、俺を殺し続けるだけで、師匠を削ることができるって……」
赤木 叶恵
「……海野さんが何かの力を使って安武を庇ってたってこと?」
迷ノ宮 光葉
「なんだか……わたくしたちが行っている吸血鬼の支配力を削ぐ行為にも、似ているような気がしませんか?」
クロニック・ラヴ
『彼があなたを庇護することに、何の得がありますか?』
クロニック・ラヴ
『与えられるものを持っていますか?』
クロニック・ラヴ
クロニック・ラヴの言葉が、陸の脳裏を蘇る。
赤木 叶恵
倒れた陸。そこに標が割り込んだのを覚えている。
安武 陸
「……俺が、師匠に与えられるものを持っているか、聞かれた」
赤木 叶恵
それが血戒か何かの仕掛けによるものだとしたら、確かに何のリスクもなく出来ることではないだろう。
敷村 修也
「フォロワーの目的も海野を攻撃したがっている、ような……」
赤木 叶恵
「細かい事はわからないけど、海野さんにはまだ生きててもらわなきゃ困る」
安武 陸
クロニック・ラヴは、標を排除したい様子だった。
安武 陸
思い出の中では、仲が良さそうに見えるのに。
赤木 叶恵
「安武削って海野さんを削れるなら、そりゃあっちだって安武を狙うでしょ」
赤木 叶恵
「あの時、安武が捕まったまんまだったら、もう詰んでたかもしれない」
赤木 叶恵
「こっち来て、ドブさらいの仕事とかして役に立ったからえらい」
安武 陸
逃げた方が正しかった。 捕まったままなら詰んでたかもしれなかった。
安武 陸
間違っていない。 あのまま留まってもできることはなかった。 足手まといになるだけだった。 ドブさらいの仕事を手伝えなかった。
赤木 叶恵
「細かい話は後にしよう。いま大事なのは……」
赤木 叶恵
「当面の目標。さっきの赤い結晶、あれを見つけ次第壊していこう」
敷村 修也
「……クロニック・ラヴの支配力を削いでいけばそうすれば今みたいな記憶が見られるでしょうし」
GM
あの光の中で見たひだまりのような暖かさと比べたら、
GM
くそっ 支配力強度があと2しかない 狩人の手番はあと4……? バカな……
安武 陸
叶恵ちゃんが慰めてくれたこと自体は嬉しいんだよな なんか複雑だけど
安武 陸
最後まで陸の元気が戻らなかったらどうしようかと思ってたけど、色々ありすぎてなんとかちょっと元気ないレベルまで戻れて安心しています
GM
初手で一番最悪を引いたからだんだん作業になったのはよかったですね
GM
それがゴミクズみたいに積み重ねられてとろけて……
行動:クロニック・ラヴ 3rd
GM
トークショーが始まりそうにはない。次の目標に向けて、街を練り歩く。
GM
月の赤色は落ち着いたが、やはり死体と血臭はひどいまま、
GM
死体の数の多い区域では血の霧がかかっていることもある。
GM
クロラヴではないけどトークが始まった。トークしましょう♡
GM
ブラムンやってると急に過去とか夢とかを投げ込まれたときの受け身に慣れていくんだよな
赤木 叶恵
テンション一番低いのはカナエだけど、防御0なのも唯一恐慌するのもカナエなんだな
赤木 叶恵
激情はまあ2サイクル目で得るでもえっちゃええ 戦闘でテンション爆速で溜まるし
敷村 修也
「ただいま。お菓子……じゃあもらっとこうかな……」
敷村 修也
本当は子供っぽくってちょっと嫌だった。
灰葉陽
鞄に手を突っ込んで何かを探しながら、そんなことを。
灰葉陽
にこにこ笑って、鞄から何かを取り出します。
敷村 修也
「もう中学生なんだからあんまり子供扱いしないでよ」
敷村 修也
そう言いながらチロルチョコを受け取る。
敷村 修也
思わず漏れた感想にしまったという顔をする。
灰葉陽
じゃあどうしよっかな~ってまた鞄を探って、
敷村 修也
「……リンゴ味。こういう時ってかぼちゃ味とかじゃないの?」
灰葉陽
「かぼちゃはみんな持ってるし、みんな同じじゃ飽きちゃうでしょ?」
敷村 修也
「まぁそれは……。いや、飽きるほど食べてないし」
敷村 修也
「もう帰るよ。遅くなったら心配されるし」
敷村 修也
「ひなちゃんは怒られないの?高校生だから?」
灰葉陽
「まあでも、あんまり遅くならないようにはするよ。ハロウィンってみんなハメ外すしね」
GM
駅前で待っていた、同級生らしき男と合流する。
GM
けれどそれ以外はそっくり同じままの外見をしている。
GM
二人で並んで街を歩いて、店を覗き込んだり、カフェに入ったり。
GM
仲良くしているようだが、その手が繋がれたりすることはない。
GM
ほどほどの距離感。男女が並んでいるから恋人には見える。
GM
だが、稜介の方から手を伸ばそうとして、それが引っ込められるようなことは何度もあった。
GM
萩原陵介が、何度目かの意を決して手を伸ばしかけたところで、
灰葉陽
灰葉陽が路地裏に、何かを見つけた様子で目を瞬いた。
灰葉陽
灰葉陽が、人気のない路地裏へと入っていく。
敷村 修也
う~~~んかわいいな、と心を分割しています
灰葉陽
「一人じゃ危ないよ。友達の家で、ハロウィンパーティじゃなかったの?」
GM
大きなジャック・オー・ランタンが転がり、口を開いた。
GM
修也の見る世界が、スローモーションのように緩やかになる。
クイーン・オー・ランタン
『この娘、私が殺したんだった!』
敷村 修也
これは、萩原の言葉と、この前のハロウィンと、自分の記憶が混ざり合った夢だ。
GM
しかしその間も、ジャック・オー・ランタンは灰葉陽を殺そうと牙を剥いている。
GM
松井の元で訓練を重ね、十分に扱えるようになった武器がある。
敷村 修也
だからこれは実際あったことじゃない。自分の頭が情報を補っただけ。
GM
その運命は、なかったことになるのではなかろうか?
敷村 修也
あの場には自分は居ない。たとえいても、中学一年生の何も知らない自分がいるだけ。
その理屈とは裏腹に、今この光景を見る自分の手に、槍のしっかりとした感触が伝わる。
敷村 修也
もしこれが夢ならば、むしろ夢であるからこそ。
敷村 修也
その槍を振るってひなちゃんを助けることになんのためらいがあるのだろうか。
GM
灰葉陽の殺される瞬間など、見たいはずがない。
GM
そして、他ならぬ自分が灰葉陽を救うことができる、
GM
*敷村修也の幸福『背徳:灰葉陽』を破壊します。
安武 陸
殺せ殺せ!という気分にはなるけど妨害しますね
敷村 修也
ひなちゃんが殺されなければ、そもそもあんな惰性のような日常になることもなかった。
GM
彼女は今も親しげに修也を呼び、笑いかけてくれたはずだった。
GM
AST ランダム全特技表(3) > 腕部(4) > 斬る
敷村 修也
ひなちゃんが殺されなければ、惰性でできた平和な日常を捨てて、こんな血と暴力と死が支配する世界に生きることもなかった。
敷村 修也
両親が怪我することも、家が燃え尽きることもなかった。
敷村 修也
なにより、もっとひなちゃんと一緒にいられた。
敷村 修也
一緒にくだらない話をすることができた。
敷村 修也
夢の中でひなちゃんに襲い掛かるかぼちゃに槍を構える。
敷村 修也
これは夢だ。夢だとわかっている。
だからせめて、夢の中だけでも。
GM
3人の援護が乗り、+2と+3と長い手の-2です。
安武 陸
2D6+2+3-2>=8 (判定:呼吸器) (2D6+2+3-2>=8) > 5[2,3]+2+3-2 > 8 > 成功
GM
犯罪者を切ります。『ひなたの恋人』萩原稜介。
安武 陸
2D6+2+3-2>=8 (判定:呼吸器) (2D6+2+3-2>=8) > 7[2,5]+2+3-2 > 10 > 成功
敷村 修也
いやぁ~~~めちゃくちゃ壊しかねん方法でこられた
安武 陸
見てる方もやっちゃえ修也くん!という気持ちになっちゃった
GM
そうして進む血の霧の中に、特に血臭の濃い方があった。
海野標
辛うじての呼吸を、どうにか身体が繰り返そうとしているのが見て取れる。
迷ノ宮 光葉
「でも……随分と弱っていらっしゃいます……。せめて、ここではない場所で休ませて、手当しないと……」
敷村 修也
みんなのリアクション見てから動きますんで……
GM
止められなかったらそうでしたね。止めてよかったね!
敷村 修也
あとできれば標をそのままにしておいてね、直前までは
GM
スルーするんだ? って思ってめっちゃ面白くなってた
敷村 修也
破壊によって発生することが盛りだくさん過ぎる
安武 陸
やっちゃえとか言ってる場合じゃなさすぎた
安武 陸
「そうだな、できるだけ動かさないように運んで……」
敷村 修也
傍から見れば落ち着いて歩みを進めているよう。
赤木 叶恵
「とりあえず移動かな。敷村さんもそれでいい? ……敷村さん?」
敷村 修也
その手にはしっかりと自分の武器である、化物を討つための槍が握られている。
安武 陸
「修也くん、運ぶからそっち持ってくれる?」
海野標
こうして見れば中肉中背、屈強な体躯などということは決してなく、
海野標
後はただ仕留められる瞬間を待つばかりのか弱い獲物。
敷村 修也
手にした槍をとっさに突き下ろすように持ち替えると――
赤木 叶恵
その光景を不思議そうに見つめていた、が。
迷ノ宮 光葉
「?! いけません!」とっさに槍の柄を掴む。
迷ノ宮 光葉
ぎりぎりと力比べのように槍が押される。危ういところを止めている。
敷村 修也
突き下ろそうとした夢の中で急に体が動かなくなる。
敷村 修也
よくあることだ。夢の中なのに思ったように走れない。動けない。
敷村 修也
夢だとわかっていても、すべてが自由にできるわけではない。
海野標
その生命活動の儚さを再確認させられた矢先に、
海野標
焦点の合わぬ瞳で、自分に覆い被さる陸の姿と、
敷村 修也
ーーーそして、目の前の海野と目があった。
敷村 修也
自分の手に固く握られた槍。海野をかばうように覆いかぶさる安武さん。
槍と腕を止めるように力を込める赤木さんと迷ノ宮さん。
敷村 修也
混乱するうちに安武さんに槍を蹴り上げられた。
海野標
ゴミ捨て場に背を預けて、ぼんやりと天を仰いでいる。
敷村 修也
槍が手をはなれどこかに転がった音がした。
迷ノ宮 光葉
「修也さま……!しっかりなさってください!」
敷村 修也
何が起きているかわからないまま自分の視界が低くなる。
海野標
血の臭いだけがいやに濃く、修也の鼻の奥をついた。
[ 安武 陸 ] テンション : 10 → 15
[ 赤木 叶恵 ] テンション : 8 → 11
[ 赤木 叶恵 ] 激情 : 0 → 1
[ 敷村 修也 ] テンション : 11 → 14
[ 迷ノ宮 光葉 ] テンション : 13 → 16
GM
妨害が成功したため、修也→陸の関係が1伸びて2になります。