結果フェイズ
GM
特に無いならGMがふんわり指名していきます。
GM
順当に行くならまぁお見舞いかなという感じですが……
迷ノ宮 光葉
はい、皆の、特に修也様のお見舞いとお兄様のお見舞い、ですね
GM
はーい。なんか幕間とかでできたらよろしくおねがいします>修也くんと
敷村 修也
幕間で光葉さんがお見舞いくるのなんか照れちゃうな
GM
結果フェイズであんまり複数シーンやりすぎると間延びするから絞っていただきましたが……
結果フェイズ:迷ノ宮光葉
GM
戦いの終わった後、とりあえずの自分の手当てを済ませて身支度をして?
GM
もう少し時間を置きますか? でも一刻も早く会いたいですよね。
迷ノ宮 光葉
はい、そうですね……そう時間をかけないとおもいます
GM
病院の受付はずいぶんとごった返していた。ハロウィン・ナイトの影響だ。
GM
それでも、火事や爆発、暴れ回ったと思われる暴徒の数の割には、被害は驚くほど軽微に済ませられているらしい。
迷ノ宮 光葉
はい。被害の軽微さに海野様に感謝しつつ、会いに行く間際にちょっと前髪を整えたりしつつ。
GM
スカートが破れてたりとかもありますから着替えないといけませんしね……
GM
このタイミングで結果フェイズでは破壊された幸福の修復ができる。修復判定といたしましょう。
GM
迷ノ宮光葉の幸福『背徳:迷ノ宮御影』の修復判定と参りましょう。
GM
幸福リンク部位は《退路》。こちらを目標とした判定をお願いいたします。
迷ノ宮 光葉
2D6>=9 (判定:耐える) (2D6>=9) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
迷ノ宮光葉の幸福『背徳:迷ノ宮御影』は失われます。
GM
「魔女の助けを借りたことを恥じることを失う」方向か
迷ノ宮 光葉
まぁあの、死の間際まで行ってしまったので、そりゃあ抑えが効かなくなる…ですよね
GM
抑え、きかなくなっちまうんじゃねえすか…………?
迷ノ宮 光葉
そうですね、恋心を隠しようもなく抑えきれない、感じにします……わぁ…軽蔑されてしまいそう
敷村 修也
恋心を抑えきれなくなる光葉ちゃんめちゃくちゃ嬉しい
つらい
迷ノ宮 光葉
なんだか、いつもよりもその名前が、眩しく、そして同時に息苦しく感じる。
迷ノ宮 光葉
ノックをしてから「……失礼します、光葉です」そう、呼びかけて許可されてから入りましょう。あるいは兄は眠っているやも…。
安武 陸
まぁ光葉ちゃんの心境考えたら、そりゃそうよ……とはなる
敷村 修也
ドラマとしてはとても嬉しいんだけどめちゃくちゃに辛い
GM
GMからは光葉ちゃん次第としか申し上げがたいが……
迷ノ宮御影
開かれたカーテン、窓の外は明るく、空は青く澄み渡り。
迷ノ宮 光葉
「お兄様、……良かった、起きていらっしゃったのですね……」
迷ノ宮御影
「俺の病室でも、面倒があったようだな」
迷ノ宮 光葉
「ええ……お察しのとおりです。危ういところを、叶恵様に助けていただきました……」
迷ノ宮御影
あなたを見て、あなたの名を呼び、あなたを労る言葉を吐く。
迷ノ宮御影
意識がある。病院のベッドに横たわったまま、顔をあなたに向けている。
迷ノ宮 光葉
「わ、たくしは……光葉は……」真っ直ぐにこちらを見るであろう兄の顔を、まともに見れない。うつむきがちにそばの椅子に座った。
迷ノ宮御影
迷いなくぶれずに注がれる、あなたを見守る兄の視線がある。
迷ノ宮 光葉
いつもなら嬉しく思う視線が、今はとても痛い。射抜かれているような、そんな心地になる。
迷ノ宮 光葉
いや、聡い兄ならもしかしたら……もしかしたら、でも……。
迷ノ宮御影
だから、言い淀むあなたに特別の指摘はない。沈黙を気まずく思うこともないのかもしれない。
迷ノ宮御影
その穏やかなはずの視線を痛いほどに感じるのは、自分の心に疚しいところがあるからか。
迷ノ宮 光葉
兄にならって、沈黙は心地よいと思う。いつもなら、でも、今日は違う。
迷ノ宮御影
久方ぶりにゆったりと過ごせている兄妹の時間を沈黙が支配する。
迷ノ宮御影
そも、迷ノ宮御影はずっと忙しくしていた。こうして腰を据えてあなたと話せる機会すら珍しかったのだ。
迷ノ宮御影
それが、一年の眠りを経て、やっとのことで。
迷ノ宮御影
こうしてお互いに顔を突き合わせている。
迷ノ宮 光葉
「お兄様……お許しください。光葉は、あろうことか憎き魔女の甘言に乗ってしまいました……。」
迷ノ宮 光葉
「いえ、それどころか……その甘言にそそのかされた部分を……抑えきれないのです……」観念したようにぽつぽつと、吐き出し、膝に握りしめてた手を置いて。
迷ノ宮御影
低い声。そこに込められた感情が、今は読み取れない。
迷ノ宮 光葉
「はい……」顔を、上げることが出来ない。恐ろしい。
迷ノ宮御影
どこまで伝わったか。どこまで察せられたか。
迷ノ宮御影
畏れと高揚に弾む少女の心からは、あまりにもその答えが遠い。
迷ノ宮 光葉
己の浅ましい気持ちを、背徳を、見透かされたのだろうか。兄と妹という関係にありながら、それ以上に慕っている、この気持を。
迷ノ宮 光葉
ただただ、兄の次の言葉も沈黙も、重く苦しい。けれど、もはやそれを隠すことも難しい。
安武 陸
いやまだわからんぞ 光葉ちゃん具体的なことなんも言ってないから
赤木 叶恵
師匠は気高くて根っからのハンターだから……色恋みたいなのにはうつつを抜かしたりしない……
赤木 叶恵
師匠はもちろんあたしなんかにも振り向かないし……
迷ノ宮御影
「お前が五体満足で戻ってこられて、良かった」
迷ノ宮御影
「その様子では、他の狩人も命を落としてはいないのだろう」
迷ノ宮御影
「化生どもとの戦いで仲間に死者を出さずに済むのは、僥倖なことだ」
赤木 叶恵
ねええーーーーーそれどういう感情を込めた名前の呼び方ーーーーーー
敷村 修也
ほら、お兄ちゃんしてるだけですから……
赤木 叶恵
ここで呼ぶのは……だって……ここで呼ぶやつじゃん!!!!!!
赤木 叶恵
ここで呼ぶやつだよーーー どういうタイプのここで呼ぶやつなんだーーーー
迷ノ宮御影
「お前が壮健であることが、何よりの望みだ」
迷ノ宮御影
それが心からのものであると理解できる。
迷ノ宮御影
だがしかし同時に、その言葉は、光葉の訴えには応えていない。
迷ノ宮 光葉
「あ…………っ……」震える。兄の心配の気持ちがとても嬉しい。嬉しいけれど、同時に。
迷ノ宮 光葉
「………………」自分の求めているものでは、ない。そこに安堵と、そして狂おしいほどの気持ちがある。
迷ノ宮 光葉
「お兄様……、光葉は、みつはは……、」
迷ノ宮 光葉
「……光葉は、お兄様さえいてくだされば……
それで、よいのです」
迷ノ宮 光葉
「お兄様をお守りするためなら修羅にでもなりましょう」
迷ノ宮御影
「俺も、お前の幸いを一番に願っている」
迷ノ宮御影
「そのためなら手段を選ぶつもりはない」
迷ノ宮御影
「このざまでは、あまり決まらないがな」
安武 陸
話がそらされてないですか?逃がすな!!!!
赤木 叶恵
大事な妹でしょおおおおお!休ませてあげようよおおおおお!!!
安武 陸
幸いって……………なに!?!?!?!?!?!?
敷村 修也
自分の口から言ってもらわねばなるまいて
迷ノ宮 光葉
やっぱり、望んだ答えではないけれど。でも、今は、これでいいのかもしれない。自分の浅ましい気持ちを、否定されなかった、だけでも。
迷ノ宮御影
ひなたを作り、影を作り、あなたの身体をあたためる。
迷ノ宮 光葉
「…………今は、英気を養うときです。ゆっくりお休みください」
安武 陸
もうお兄様に告白した子ってことになっちゃうんだなぁ
GM
””””意味合い””””は……深めていただきますが……………
安武 陸
いや~ 深まった上でどう破壊されるんだろうな~っ
安武 陸
(でもそれはそれとして破壊されてほしい)
結果フェイズ:敷村修也
GM
では、修也はあのあと病院に運び込まれ、そのまま入院。
GM
暴徒が暴走しまくっていましたし、この怪我なら闇病院に回す必要もありません。
GM
まっとうな病院に入院して治療を受けていました。
GM
両親も入院していましたが、こうなってはあなたの方が重傷なほど。
GM
先に歩き回れるようになった両親が見舞いに来て、家が焼けたことや、これからについての話をして……
GM
なんて、そんな、非日常的なあれやこれやすら。
敷村 修也
しばらくは両親との今後の話や、先生と進学についての話や、クラスメイトのお見舞いやらと忙しかった。
敷村 修也
しかしそんな日常の、今まで変化もなくただ惰性のように過ごしていた幸せな日々が遠いものに思えるほどの経験をした。
敷村 修也
都合のいい物語ならここでエンディングでも流れて元の幸せな日常に戻れるのだろうが。
敷村 修也
何度目かため息をつく。来訪者のためにいつも通り振舞うのもなかなか流石に疲れてきた。
GM
終わったはずの日常が、最早なじめもしない日常が、まさに惰性のように続いている。
GM
それが幸福であることを知った上で、どうしても違和は拭えない。
海野標
陸PL「師匠!!」入ってきたのは海野標だった。
海野標
非日常の象徴が、いかにも日常的なビニール袋を提げて入ってきたが、
海野標
既に色々と集められた見舞い品の数々を見て、
海野標
まあいいか、リクにやれば、とか言いながら椅子を出してきている。
海野標
いきなり性欲の話始めたらセクハラどころじゃねんだわ
安武 陸
溜まってるかなってドンキでオナホを買ってきた可能性だってある訳じゃないですか
敷村 修也
「………。“灰葉”と違って、学校行けてたから」
敷村 修也
そういうことだとわかっているから、今とは違う名字で呼ぶ。
敷村 修也
「来るのを待ってたんだよ。聞きたいことがたくさんあるからさ」
海野標
「ヒマなかったんだよな。来ても人いるとダメだし」
敷村 修也
「まじめだなぁ。冗談だよ。人がいない時じゃないと出来ない話を聞きたかったし」
敷村 修也
「聞きたいことが多すぎるな……。あ、そうだ」
敷村 修也
「ほら、ほとんど見えなかったけど最後にさ……」
敷村 修也
「ちゃんとお礼言っとかないと、落ち着かなくて」
敷村 修也
「……じゃあとりあえず、その名字ってどうしたんだ?」
海野標
「あっちにメチャクチャ礼言ったほうがいいぞ」
海野標
「……お前のご両親も、あの人来なかったらわかんなかったからな」
敷村 修也
「もちろん。この前お見舞いに来てくれた時にちゃんと言っておいたよ。……本当に、言葉だけじゃ言い尽くせないほどだけど」
敷村 修也
燃え尽き崩れ落ち何もかもが無くなった家のことを少し思い出す。
敷村 修也
今まで生きてきた思い出も記録もほとんどが燃え尽きて亡くなってしまった。
安武 陸
ローン残ってたのかな……今後マンション暮らしとかになるのかな……
敷村 修也
「なぁ、灰葉。……先に何か話したいことがあるのか?」
海野標
「ただてっきり狩人の世界の話とか聞かれると思ってたから」
海野標
「名字変わってんのだって、大した理由じゃねえしな」
敷村 修也
「そうだったのか。流石に知らなかったな」
敷村 修也
「………まだちょっと受け止めきれてないんだよ」
敷村 修也
「化物どものことも、狩人のことも。あの日のことも」
敷村 修也
「なぁ、ひなちゃん……に何がったか、本当のことを聞いたら、答えてくれるか?」
敷村 修也
「5年前のこと。あの魔女が言ってたこと」
海野標
「姉貴があいつに殺されたってのは、俺も初耳だ」
海野標
「……あいつ、別に狩人とかじゃなかったし」
海野標
隔世遺伝とかあんだよ、一部に出るやつ、とかってごにゃごにゃ言い添えて、
海野標
「例えば、魔女に連れられていく人間のことなんかは、普通に見えるだろ?」
敷村 修也
「……そうか、ひなちゃんはそれを見て……」
敷村 修也
『でも、あの時の、私が誘ったあの娘が――』
海野標
「それだけでもまぁ、ああいうのの気には障らあな」
敷村 修也
相槌をうちながら魔女の言葉の意味を考える。
海野標
考え込む修也の前で、同じように考え込む素振り。
敷村 修也
「魔女が言ってた、『でも、あの時の、私が誘ったあの娘が――』って、なんだと思う」
海野標
迂闊だったとため息を付いて、自分の膝に頬杖をつく。
海野標
修也が海野標と同じクラスになったのは二年生になったからで、
海野標
その上で、あの日に至るまでろくに会話をする機会がなかった。
海野標
「……どうせなら、どっか引っ越したほうがいいんじゃねぇの」
敷村 修也
「……引っ越したところで、狩人をやめられたり狙われなくなるわけじゃないんだろ?」
敷村 修也
「それに灰葉が言ってたよな。一人になるなって。地方に狩人はそんなたくさんいるのか?」
海野標
「割と現地民で協力してなんとかしてんだよ」
敷村 修也
「かなりギリギリってイメージになったな」
安武 陸
吸血鬼とか魔女が多い地域とか少ない地域とかあるのかな
海野標
多分都会のが多いけど都会のが人が多いから狩人も多い
安武 陸
限界集落とかに行ったらさすがに平和かもしれませんよ なんか老人をたぶらかしてゲートボール殺人事件とか起こす魔女いるかもしれんけど
GM
ゲートボール殺人事件起こす魔女は見てえな……
GM
あと限界集落になると逆にそこ一帯が吸血鬼に支配されてたりとかもあり得るね
GM
ちっちゃめの国が吸血鬼に支配されてるやつとかあるから……
海野標
「この前は魔女で、魔女ってのはちっとばかし面倒で……」
海野標
「まあ、だから、ああいう感じになった、けど」
敷村 修也
「ああいうことにならない保証はないんだろ。俺が狙われるだけじゃなくて、父さんや母さんが襲われることも、赤木……叶恵も赤木。クラスの赤木みたいなことも起きるんだろ?」
敷村 修也
「……ひなちゃんみたいな目に遭う人が出るんだろ」
敷村 修也
思考を放棄しているわけでも使命感に燃えているわけでもない。
敷村 修也
自分と周囲のことを考えて、悩んで、決めたことだ。
海野標
「お前が、狩人をやりたがっているように見える」
海野標
「うちの弟子みてえに、怖がって嫌がってるくらいがなんならむしろ丁度いい」
迷ノ宮 光葉
修也くんも叶恵ちゃんも光葉も覚悟決まっている側で、陸くんがすごく一般人感覚なんだなぁ…おもしろい
敷村 修也
「安武さんを見てる灰葉からすれば、俺が狩人をやりたがってるように見えるのは、わかる。……でも」
敷村 修也
「俺は、一方的に、むざむざと奪われたり、壊されたくないんだよ。失いたくないんだ」
海野標
「リクがっつかそういう話じゃなくてだな……」
海野標
俺が何人狩人見てきたと思って、とか、分かってるつもりの一般人がどれだけ、とか、
海野標
そういうような話が出ては半ばで立ち消えて、
安武 陸
そんな……修也くん、あこがれの人の弟でもいいやってなっちゃうのか……?
安武 陸
師匠に女装させて……ひなちゃんって呼んだりするのか……!?
迷ノ宮 光葉
標くんと修也くんの修行回とかみたいな…
安武 陸
ひなちゃんの面影がある……ってなる幻覚を見ました
安武 陸
ほら!!!!!女装待ったなし!!!!!!!!!!
海野標
「じゃ、後でクラブでも曙光騎士団でも滅土でもD7でも……」
海野標
「狩人の組織な。今言ったの。他にもあるけど」
海野標
「まあやる気あるヤツなら受け入れてくれるだろ」
海野標
「俺のお勧めはクラブかね。警察だし一番まともだし」
海野標
「あーでも未成年だと多少口うるさいのが……」
海野標
「まあ適当に決めろ。それくらいの相談には乗ってやる」
敷村 修也
「また一通り詳しく教えてくれよ。次までに何から聞くか決めておくから」
海野標
突っ込みつつ、話がついたと見て腰を上げる。
海野標
立ち上がる。りんごの入ったビニール袋を腕に引っ掛けたまま。
GM
”灰葉標”との思い出はない。想起される過去は彼の姉、
敷村 修也
灰葉陽との思い出はもはや記憶の中の美しい思い出だけになってしまった。
特別親しかったわけでも頻繁に連絡を取っていたわけでもない。
敷村 修也
ただの親しい学年の離れたお姉さん。よく世話をしてくれた上級生。
敷村 修也
思い出の中にだけいるからこそ強く惹かれているのだろうか?
敷村 修也
あの頃の、形にも言葉にもなっていない想いを整理することができないままでいる。
敷村 修也
それを届ける先はどこにもないのに、ずっと手に持ったまま。
GM
空の色ばかりが晴れやかに、その想いを見守っていた。
安武 陸
なんもしてないけどりんごがもらえる事になりました
安武 陸
せっかく貰ったからこれを持って修也くんのお見舞いに行くかぁ~っ(持って帰ることになる)
安武 陸
飼われてないですけど……飼われてないよな?
結果フェイズ:赤木叶恵
GM
叶恵さんの幸福『背徳:自己顕示欲』が破壊されています。
GM
リンク部位は地位。地位を目標とした判定をどうぞ。アイテム使ってもいいですよ。
GM
軽度狂気【お守り中毒】を発症しているため、判定には-1の修正がつきます。
赤木 叶恵
安武くんの背徳と目標値が同じなんですよね
安武 陸
欲しいか欲しくないかで言うなら自分で使った方が……と思います
GM
いいでしょう。さらに+2の修正をつけて判定をどうぞ。
赤木 叶恵
2D6+2-1>=7 (判定:叫ぶ) (2D6+2-1>=7) > 7[2,5]+2-1 > 8 > 成功
安武 陸
とりあえずパパ活ENDは避けられたようだな……
GM
では、赤木叶恵の幸福『背徳:自己顕示欲』は修復されました。
GM
改めて、あなたはその欲望を押し込めることができるようになる。
GM
狩人として。ハンターとして。闇の世界で戦う自分を。
GM
他人に顕示したい、褒められたい、称賛されたい、などという、肥大した欲望を、抑え込むことができる。
GM
一度インターネットに上げられたあなたの動画が消えることも、ない。
GM
教室に足を踏み入れた瞬間に、クラスメイトから突き刺さった視線を思い出す。
GM
取っつきづらい、愛想のない、欠席しがちな目立たない生徒であったあなたが、
GM
こんな風に注目されるのは、珍しいことだった。
GM
それで声をかけてくれるような友人は、あなたにはいない。
GM
代わりに皆があなたを覗き見盗み見て、なにがしか噂をしているようだった。
安武 陸
学校を休みがちで孤立してる愛想の悪い子が、ハロウィンにコスプレして悪と戦うハンターとかゆってた………
赤木 叶恵
気にしていない。気にならない。人の目なんて、どうでもいいことだ……
赤木 叶恵
……虚勢を頭の中で叫んでみても、自分すらも騙せない。
赤木 叶恵
あの記憶は、屈辱の記憶として刻まれた。
赤木 叶恵
ハンターとして、覚悟を決めていたつもりだった。
赤木 叶恵
しかし、あの魔女は自分の中に残った欲を浮き彫りにしてきた。
赤木 叶恵
褒められたい。認められたい。ちやほやされたい。目立ちたい。愛されたい。
赤木 叶恵
人の世を切り離したつもりの心の中に残った、人を求める気持ち。
赤木 叶恵
それは叶恵自身が軽蔑してきた感情でもある。
赤木 叶恵
未熟だと。甘いと。覚悟が決まっていないのだと。
赤木 叶恵
自分に残ったものがそれだと突きつけられて、強烈な心の傷とともにそれを自覚させられた。
赤木 叶恵
少なくとも……あんな形での叶い方は、望んではいなかった。
赤木 叶恵
家族に見られたくない。師匠に見られたくない。
赤木 叶恵
あんな無様な自分など、見られたくない。
安武 陸
あの動画お兄様も見た可能性があるんだなぁ
GM
すれ違う誰も彼もが、あなたを注視しているような気がする。
GM
囁きかわされる言葉の全てが、あなたを噂しているものに思える。
赤木 叶恵
こんな事なら、ずっと影に籠っていればよかったのだ。
GM
ひなたの当たる場所ではなく、ハンターだけの影の世界にこそ。
赤木 叶恵
心がもやもやとする。今は人と話したくない、という気持ち。真逆の気持ち……人に慰めて欲しいという気持ちもあるような気もする。
赤木 叶恵
ひどく緩慢な操作で懐へと手を伸ばし、画面を見た。
迷ノ宮御影
寡黙で無愛想ながらも、電話先を案じる仕草。
赤木 叶恵
「だいっ……全然大丈夫です!先輩こそ……!」
赤木 叶恵
「一年ですよ。一年も先輩は電話もできない状態で……」
赤木 叶恵
「……大、丈夫、です」鼻の通りの悪い声。目元はわずかに滲んだ。
迷ノ宮御影
『お前のことだから、変わらず前線に在り続けてきたのだろう』
迷ノ宮 光葉
叶恵ちゃんのよりどころなんだなぁ…かわいい
赤木 叶恵
愛想がいいわけでもない。それでも、案じる気持ちが伝わってくる声。
迷ノ宮御影
取り繕うものなどなにもない、ただ真意をのみ伝えてくる声。
赤木 叶恵
2年前は、まだ何もわからない頃だった。今よりもずっと、不安をコントロールできない頃。
赤木 叶恵
いろんな不安に押しつぶされていた頃、その不安を吹き飛ばしてくれたのが、この人の声だったんだ。
迷ノ宮御影
媚びもしない。機嫌を取るような振る舞いもない。
迷ノ宮御影
絶対的なものとして、あなたの心を支えてきた。
迷ノ宮御影
一年間の仰臥にやせ衰えた身体であっても、
赤木 叶恵
褒められたいという気持ちがあった。それは醜く膨らんでいった。
赤木 叶恵
それを、先輩はあっさりと……満たしてくれた。
赤木 叶恵
顔を引き締める。これは満足をするべきものだ。これ以上を求めるものではない。
赤木 叶恵
「……この一年は大変でした。今の先輩の声で、救われた気がします……」
迷ノ宮御影
通話越しの限られた言葉では、どうにも。
迷ノ宮御影
『光葉の友達に、なってやってはくれないか』
赤木 叶恵
「ですけど先輩。私、私はその。釣り合わないといいますか」
迷ノ宮 光葉
釣り合わなくないよ……!!!!!!!!!!
迷ノ宮御影
『……お前は、光葉とは見てきた世界が違う』
迷ノ宮御影
『光葉があまり交流してこなかったタイプでもあるだろう』
赤木 叶恵
先輩は、ずっと──光葉さんの身を案じてきたのだ。
迷ノ宮御影
だから、叶恵の答えに、どこか安堵したような声が返る。
赤木 叶恵
あの光葉さんの性格なら、きっと自分を拒む事はしないだろう。
赤木 叶恵
信用できるハンター仲間との交流を得られるのは、全員にとって良い話だ。
迷ノ宮 光葉
こじれたくないっこじれたくないけど……どうなっちゃうの~~~
赤木 叶恵
言ってからしまったと思う。嫉妬に聞こえただろうか。
赤木 叶恵
それは、私を案じてくれる気持ちとどちらが強いんですか、先輩。
赤木 叶恵
「光葉さんは私にとっても憧れの人なので」
迷ノ宮御影
『……何かあったら連絡しろ。すぐには出られないことが多いかもしれんが』
赤木 叶恵
何かあったら連絡をしよう。何かあったら。
赤木 叶恵
先輩頼りのヒヨコの時代はとうに終わった。一人前だと行動で示すためにも、無駄な連絡は控えたい。あくまで師匠と弟子なのだ。
赤木 叶恵
未だ暫く、あの出来事への精算は続くのだろう。噂は明日からも続くし、家族の顔色を見るのは怖い。
安武 陸
叶恵ちゃんこの中で一番ベテランなんだよなぁ……
赤木 叶恵
怖い気持ちも、逃げてしまいたい気持ちもあるけれど。
赤木恵夢
エプロン姿の姉が、玄関にまで迎えに来る。
赤木恵夢
あのハロウィン・ナイト以降から始まったことだ。
赤木 叶恵
「……わざわざ玄関まで来なくていいのに」
赤木恵夢
でも、叶恵が困るのも恐らく分かっているのだろう、
赤木 叶恵
「ったく……騒がしいお出迎えなんだから……」
赤木 叶恵
口先だけだ。抱き着かれても抵抗したことはなかった。
赤木恵夢
姉はおどけた調子で返して、台所へと戻る。
安武 陸
これもうお風呂とか布団とかも一緒でいいんじゃないですか?
赤木恵夢
姉から叶恵への態度の変化は、こんな方向。
赤木恵夢
奇異の目を向けられたりだとか、動画にまつわる何かを訊かれたりだとか、そういうことは一切ない。
赤木 叶恵
悪い心地ではないが、だからといって素直に甘えるような性格でもない。
GM
母の方は忙しいのか、やはり態度は変わらずに、
GM
やはり、この家には自分が必要なのだとは、思わされる。
赤木 叶恵
以前よりもなるべく、帰宅時間の連絡などをこまめに取るようになった。
赤木 叶恵
自分の前では、変わらず笑顔ばかり見せている幸せそうな姉。
赤木 叶恵
けれど、傷つかないわけではない。恐れを知らないわけでもない。
赤木恵夢
今日の夕飯は野菜入り湯豆腐。ぽん酢とごまだれを添えて。
赤木恵夢
木綿豆腐に蒸したブロッコリーやしめじでいっぱいかさ増ししてる。
赤木 叶恵
美味しい食卓。これは守るべき日常の景色。
赤木 叶恵
姉をあのような脅威から守るためにも……自分はまだしっかりとハンターでいなければならない。
赤木 叶恵
思えば、ハロウィンの思い出が悪いものとして刻まれたのは、ある意味ではよい事だ。
赤木 叶恵
もう、あんな歪んだ願望を抱く事もないだろう。またハンターとして戻って来られる。
赤木恵夢
あなたは、強いハンターで在り続けなければならない。
赤木 叶恵
自分から食事を褒めることはあまりないが、姉に問われれば素直に美味しいとは返せるようになった。
赤木 叶恵
帰りの連絡についてもそう。こうして自分が少し何かの所作を改善するたび、姉はわかりやすく喜んで、この家の居心地はまた少し良くなるのだ。
赤木 叶恵
お互いのことを分かり合えているとは言えないだろう。けれど、どこか気持ちが通じているのは感じる。
赤木 叶恵
ハンターとは何か、まで知られなくても。まだしばらくはただの非行少女のような振る舞いのままでも。
赤木恵夢
一度崩れてしまったものであるからこそに、大切に。
赤木恵夢
ハンターの世界のことを何も知らぬ姉であっても、その気持ちはきっと同じだ。
赤木 叶恵
この姉は、自分が何かを頑張っているということを、ぼんやりと理解してくれているような気がする。
赤木恵夢
その決意を力づけるように、姉は弾んだ声を返した。
GM
ありがたいシーンだった。カナちゃんはえらいね…………
結果フェイズ:安武陸
GM
2個もあるし最初に修復判定しちゃった方が良さそう。
GM
安武陸の幸福『海野標』の修復判定からいきましょう。
GM
いいでしょう。陸の全特技が使用可能になります。
GM
では改めて、まずは《日常》を目標とした判定をどうぞ。
安武 陸
2D6>=5 (判定:日常) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
GM
安武陸の幸福『背徳:身の保証』の修復判定を。今度は《退路》です。
安武 陸
2D6>=8 (判定:這う) (2D6>=8) > 8[3,5] > 8 > 成功
安武 陸
こいつ、修復判定は成功するなってちょっと思ってたよ……
GM
もしかしなくても死の恐怖から解き放たれて出目が上向いてるんですか?
GM
光葉ちゃんだけが壊れっぱなしだったという結果に……
迷ノ宮 光葉
んふふ……まぁそれっぽいといえばそれっぽい
GM
では、陸くんも帰り道でしょうか。あのハロウィン・ナイトから一週間とちょっと。
安武 陸
はい なんか導入手酌でやっていきますので、いい感じにアレしてください
安武 陸
学生向けの安アパートが並ぶ住宅街を、スーツ姿の男がとぼとぼ歩いている。
安武 陸
怪我はすっかり、という程ではないが、おおむね治った。自分も、それ以外も、日常が戻りつつある。
安武 陸
広く様々な業種を知ることで、ハンター業をやりながらでも正社員として働ける企業はないか、と思ったのだが。
安武 陸
不定期に休んで、定期的に入院するような人間が商談とかある仕事は絶対無理。まともな仕事に就くのは難しい。休みの取りやすい企業と言っても限度がある。
安武 陸
自然と足取りは重くなる。夕焼けに影が伸びる。
安武 陸
自宅に到着し、鍵を回す。
上京してから3年とちょっとを過ごした自宅。
この六分儀市での、日常の象徴。
安武 陸
家は休むための巣、そして自己を守る殻。
非日常は、いつだって外から来る。
海野標
狭い部屋のベッドに、海野標が腰掛けていた。
海野標
キーホルダーのついた鍵をくるりと指で回す。
安武 陸
「帰ってきて家に人がいたら、不法侵入って思うもんじゃないです~?」
海野標
「敷村んとこ持ってったけど、場所なかった」
海野標
渡しておいてビニール袋に手を突っ込んで勝手に取り出す。
安武 陸
そのへんにカバンを投げ出して、ジャケットを脱いでネクタイを緩める。
海野標
台所に持っていってじゃばじゃば洗ってます。
安武 陸
台所使っていいって言ってないんだけどな……
海野標
ハンターが一般企業に就職することの難しさはあまりにも語られ尽くしている。
安武 陸
そもそも面接会場までたどり着けないこともあるし……。
海野標
なんなら真面目に大学生を続けている陸はガッツがあるまである。
海野標
皮を剥き終わる。最後まで途中で千切れることなく。
安武 陸
闇医者に足を縫われながらレポートを書いたこともあった。
海野標
まな板を出して水に流し、シンクの上に渡してりんごを切る。
海野標
まな板の方はささっと洗って改めて立てかける。
安武 陸
普段はりんごなんて手づかみで食べるのだが、せっかくなのでフォークで刺して食べる。しゃくしゃく。
安武 陸
ただし、知らない間に家の中にいることもある。
海野標
非日常の象徴が、日常のような顔をしてそこにいる。
安武 陸
自分の日常と非日常は、随分と境界が曖昧になってきている。
安武 陸
「……そういえば、聞きそびれてたんすけど」
安武 陸
生々しい話に、この男から吸血されたという実感が込み上げる。
海野標
普通の人間のように、今はりんごを齧っている。
安武 陸
「普段はそんな……、吸いたくなったりはしないんですよね?」
海野標
「半吸血鬼ってのは、別に人の血啜らないといけない生き物じゃないからな」
安武 陸
「それが、我慢できない時もある、んですよね」
海野標
「あれは完全に俺の手落ちだ。クソダッセェ」
安武 陸
フォークで刺した2個目のりんごを、持ち上げる気が起きないまま眺めている。
敷村 修也
両方復元できてるからできる会話だな………
安武 陸
「師匠には完璧超人でいてもらわないと困るんで……」
安武 陸
「無敵だけど……うっかり俺の血は吸うと!!」
安武 陸
「死ぬかと思ったんですけどーーーー!!!」
安武 陸
「もー!信じらんなーい!男子サイテー!!」
安武 陸
ぶらぶらさせていたりんごを、八つ当たりのようにしゃくしゃく食べる。
敷村 修也
年下の師匠に求めていくね……まぁこう返すのね……
海野標
「修也PL「無茶を言わんでくれ」敷村もそれくらいのノリができたらいいんだが」
海野標
「これからも顔合わせることはあるだろうな」
安武 陸
「俺は魔女に拐かされて、修也くんを刺しました」
安武 陸
「多分、正直に言えば修也くんは許してくれる。でも、それで終わり、って訳にはいかないじゃないですか」
赤木 叶恵
この顔ぶれでちゃんと大人なの本当にいい 養分がいっぱい出る
赤木 叶恵
普段あんな……あんな扱いされてるのに……
迷ノ宮 光葉
りっくんえらすぎる……ギャップ萌えというのですね…
安武 陸
「俺は増田の親友を殺したようなもんです」
海野標
「自分がそうした、自分のせいだ、ってのは」
海野標
「……背負い込めばいいってもんでもねぇんだ」
海野標
「だから、俺の弟子であるお前にもそのように語る」
海野標
「お前が俺の言葉を肯定するも否定するも、それは勝手だけどな」
安武 陸
「そう言われると、ぜひとも真似したい所なんですけど」
海野標
「まあ敷村を刺したのがお前なのは事実だけどなー」
海野標
「飲み込めても切り分けられない可能性のほうが高い」
安武 陸
「言っても俺が許されて、俺だけ気持ちよくなるだけじゃないですか」
安武 陸
「叶恵ちゃんも光葉ちゃんも、多分責めないだろうし」
海野標
「結局は、許すように振る舞わなければならない」
安武 陸
「刺したことは許さないけど一旦置いておく、みたいなのはちょっと、大変ですしね」
安武 陸
「わーい褒められたッピ~」
ベッドに仰向けのまま、イェーイとダブルピースを掲げる。
安武 陸
「皆が俺を責めてくれればいいんですけどね」
安武 陸
「日常はそんなに厳しくないんですよね~」
海野標
「一応ごくごく薄い顔なじみだし、代わりに責めようか?」
安武 陸
「本気で思ってないなら責めないで下さいよ~」
安武 陸
「まぁ、でも、本当に責めてもらいたくなったら頼むかもしれません」
安武 陸
「今は、日常に甘やかしてもらいたい気分なので、いいですけど」
安武 陸
日常と、非日常の境界は曖昧になってきている。
安武 陸
ここにいる、自分の師匠で、まだ高校生で、半吸血鬼の男は、
安武 陸
日常の住民だろうか。非日常の住民だろうか。
GM
残りのりんごは、時関経過で赤茶けてきている。
安武 陸
半分も残っていると見るか、半分も無くなっていると見るか。
マスターシーン
海野標
ハロウィン・ナイトの狂騒による被害が街に残した爪痕は大きかったが、
海野標
確かな復興に、人々は変わらず街を行き交う。
GM
駅前で、人探しのビラを配っている少女がいた。中学生ほどか。
海野標
行方不明になったらしき、二人の少女の顔写真と名前が並んでいた。
noname
「――待たせてごめんね、ひなちゃん」
noname
「また、一緒に、笑えるようになるから――」
ブラッドムーンキャンペーン『R:クロニック・ラヴ』