メインフェイズ第一サイクル

GM
メインフェイズの行動順はなんと全員ランダム!
GM
みんな1D6を振ってね。
GM
高い順に行動だぴょん。
安武 陸
1D6 (1D6) > 3
クイーン・オー・ランタン
2D6 魔女は2回動く (2D6) > 10[4,6] > 10
赤木 叶恵
1d (1D6) > 5
迷ノ宮 光葉
1d6 (1D6) > 3
敷村 修也
1d6 (1D6) > 1
安武 陸
納得のやる気。
敷村 修也
こんな説得力ある行動順
GM
ハンター側の一番高い出目を6として扱う超絶やさしいシステムを導入しております。
安武 陸
やさし~い!
GM
ので、叶恵>魔女・魔女>陸・光葉>修也 の順番ですね。
GM
というわけで、叶恵さんの手番から……どうぞ!
GM
ちなみに行動なんですが
GM
p110ですね
安武 陸
たすかります
GM
狩猟、前哨戦、交流、休息、調達、迎撃。
GM
狩猟は支配力を削るやつです。
>・ハロウィン・ナイト!《退路》強度3
>・ごうつくばりたちのパレード《人脈》強度3
GM
今回はこの二種類があります。
GM
退路の支配力を削る場合は退路で判定、人脈の場合は人脈で判定。
GM
攻撃力のぶん判定にボーナスがつきます。
GM
支配力が削れきったら部位ダメージが入って魔女がいやんです。
敷村 修也
実は修也が一番相性がいいです
安武 陸
才能がある
GM
前哨戦は魔女を直接殴ったりするやつです。余裕とか血量とかを削ります。
あるいはフォロワーを殴ります。
GM
で、前哨戦はそういう感じで、打撃力がボーナスにつきまーす。
GM
交流はイチャつきます。ああああ~~っ
GM
もう全てがだめ!!!!!
GM
関係はやすの、わすれてた~~~~っ
GM
今から喋って関係生やして……
月夜
OK!
GM
関係の属性はなんと自由に取れるんですよこのゲーム。
GM
何生やしてもOK。妹を生やしてもOK。やりたい放題です。
月夜
elonaかよ
GM
ETをふらされて事故ることもないぞ

行動:赤木叶恵

sezco
ひえー 初手
安武 陸
がんばれ~
GM
経験者が初手を取った
sezco
初手逆にわかんねーな 判断材料が……
GM
とりあえずRPしてもいいよ
sezco
人脈と退路か……
GM
シーン表振ってみる?
sezco
ふってみる!
赤木 叶恵
ST シーン表(12) > 高い塔の上。都市を一望できる。
GM
ここで?
GM
やる気ありすぎっしょ
赤木 叶恵
敷村 修也
高所
GM
高いとこ
GM
迷ノ宮邸の物見台とか行ったの?
GM
あるのか? 物見台
赤木 叶恵
あるのか?
GM
なんか豪邸が出てくると何はやしてもいい気分になっちゃうんだよなこのゲーム
GM
破壊へのボルテージが高まるから
迷ノ宮 光葉
あってもいいのかな……
GM
いいんとちがう!?
敷村 修也
ズオ……と物見台があるのか
安武 陸
お屋敷自体が高台にありそうな気もする
GM
そうかも
安武 陸
ハザードマップで色が薄い
GM
じゃあそういう見下ろせる場所から街に降りてく感じでいいか
迷ノ宮 光葉
そうですね、市内の一望できる場所にありそう
GM
お屋敷だからな
GM
暴龍院の分家っぽいよな~迷ノ宮
赤木 叶恵
屋敷を出て、街を見下ろす。
赤木 叶恵
ライトアップされた街並み。ここから見える光の粒ひとつひとつが窓や街灯、などから発せられたものだ。
赤木 叶恵
こんな場所から見下ろして、コウモリや魔女が見えるとは思っていない。
GM
無駄にやたらにちかちかしてるし……
赤木 叶恵
光の粒が動いているのが見える。人々の持ったランタンや、点滅する電飾など。
赤木 叶恵
「うざ。ハロウィンってこんな浮ついたイベントだったっけ」
赤木 叶恵
溜息。ちかちかと動く光。なにやら暴れているようにすら見える。
GM
完全に忘れていたので、申し訳ありませんが、今から軽くイチャつきつつ任意の誰か1名に関係を1生やして下さい。
GM
両思い式でもいいし片思い循環式でもいいです。
安武 陸
は~い
安武 陸
叶恵の後ろから歩いてきて、同じように街を見下ろす。
安武 陸
「今年のハロウィンは、妙に派手になっちゃったな~」
敷村 修也
「でもここ最近夜はこんな感じですよ」
赤木 叶恵
「朝からまあ元気なもんだよ」
安武 陸
「そういやまだ午前中だった」
赤木 叶恵
「……敷村さん……それにしたんだね」修也へと振り向いて、手に持つ武器を見る。
安武 陸
「このきらびやかな景色のどのくらいが魔女の仕業なのか……あるいは近所の人にマウントを取りたいイルミ合戦のものなのか……」
敷村 修也
「ええ。迷ノ宮さんありがとうございます」
敷村 修也
手にする武器は袋槍……の穂先を、中空の金属パイプに取り付けたもの。
赤木 叶恵
「それで女の姿した敵を殺すイメージ、できてる?」
安武 陸
夜景の写真撮っちゃお。パシャー
敷村 修也
「正直、そこまではまだ……あまり現実感がありません」
赤木 叶恵
なんとなくウザいのでその動きはなめらかであった。ノールックで携帯をはたき落とす
迷ノ宮 光葉
「……いえ、どういたしまして。ですが、どうぞご無理はなさらないでくださいね」
安武 陸
なんで今携帯はたき落とされた!?
安武 陸
画面が割れてないか心配そうに拾い上げている。
迷ノ宮 光葉
じゃれ合っている陸と叶恵にくすりと笑ってしまう。微笑ましい。
敷村 修也
「ただこれくらいの長さなら刃先の付いた金属バットぐらいの気持ちで扱えますから……」
安武 陸
「いやいやぁ、金属バットを女の子に振るうのも、なかなかどうしてヘビーだよぉ」
赤木 叶恵
「いけるいける。ていうか、行けるって思ってないと行けないよ」
敷村 修也
「………そうですよね」
敷村 修也
どちらへの返答かはわからない。
赤木 叶恵
町の方へと視線を戻す。
赤木 叶恵
「近くまで様子見に行くか。異状が起きてるかも」
安武 陸
「おっ、いいね。 ついでに修也くん、そのへんのかぼちゃで試し切りとかどう?」
GM
←そのへんのかぼちゃ
敷村 修也
「………やめておきますね」
敷村 修也
「爆発したりしたら嫌ですし」
GM
シュン……
安武 陸
「修也くん……」
安武 陸
「もっと激しくツッコんでくれてもいいんだよ……?」
敷村 修也
「どういうことですか?」
安武 陸
「いや……、はい、なんでもないです……。いいです……」
敷村 修也
変わった人だなぁ……。
敷村 修也
「そういえば皆さんは何を武器にするんですか?」
赤木 叶恵
先ほど魔女に向けて振りかぶった筒状のものを見せる。押し込むと針が出てきた。
安武 陸
「おっ、隠し注射器」
敷村 修也
「うわ、注射器ですか」
迷ノ宮 光葉
「赤木様のお力でも扱うのが難しくなく、隠しやすい、良い武器だと思います」
安武 陸
「俺は師匠と同じでこれ」
そう言って、背負った竹刀バッグから刀をチラ見せする。
敷村 修也
なるほど刀はわかりやすい武器だ。
迷ノ宮 光葉
「先程も、切り結んでおられましたね」
安武 陸
「一応剣道もやってたしね。 まぁ大学入る前にやめたけど……」
安武 陸
「お嬢様はさっきの……?」
イッヌの方を見る。
迷ノ宮 光葉
「わたくしの武器は……その、すぐお見せするには少し……ショッキング、なので……」
敷村 修也
しとやかなお嬢様から飛び出してくるショッキング。ショッキング
敷村 修也
思わずオウム返ししてしまった。
迷ノ宮 光葉
「はい、福は武器、とは言えませんがとても頼りになります」

寄り添って時折顔を上向ける。
敷村 修也
「こんにちは」
敷村 修也
福へとあいさつする。
安武 陸
「福ちゃん! いい名前~! かわいいね~! 男の子? 女の子?」

ふんふん、修也の足元を嗅ぐ。
赤木 叶恵
「一体どんなやばいもん隠し持ってるやら」
迷ノ宮 光葉
「男の子です、兄が連れてきた子で……とてもよく躾けられています」
敷村 修也
確かに、と福の様子を目で追いながらうなずいた。
安武 陸
「男の子かぁ~っ! 精悍な顔つきをしている……」 撫でられるかな……怒られるかな……と思いつつ手を出してみる。
赤木 叶恵
「迷ノ宮先輩が!?」
迷ノ宮 光葉
「撫でても大丈夫ですよ、先に手の匂いを嗅がせてくださいね」
赤木 叶恵
大丈夫?よくみるとりりしくてかっこいい顔つきかもしれない……
安武 陸
「わ~い!」 言われた通り、手の匂いを嗅がせたり撫でチャレンジをしたりしている。
迷ノ宮 光葉
「ありがとうございます、福も兄も喜ぶと思います」

撫でられている……。匂いを覚えている素振り。
敷村 修也
アニマルセラピーの時間だ。
赤木 叶恵
「……」手を近づける。人の匂いに混ざって、石鹸と接触者と、ついでにコウモリの血の匂い。
GM
ジャック・オー・ランタンがアニマルセラピーを見守っています。

叶恵の匂いに独特のものを感じて、ふんふん鼻先を近づけたあと、ふいっとそっぽを向く。
赤木 叶恵
「そんな……」
安武 陸
あっ……
敷村 修也
「あちゃ、コウモリの匂いでも残ってたのかな」
赤木 叶恵
「別に……気にしてない……」
迷ノ宮 光葉
「あら……すみません、あまり人を選り好みするような子じゃないんですが…」
赤木 叶恵
「…………」
安武 陸
人を選り好みするような子じゃないのに選り好みされてる……。
赤木 叶恵
陸にやつあたりのローキック。
安武 陸
「なんで!?」
赤木 叶恵
「いつまで遊んでんの。師匠戦ってるんだよ」
敷村 修也
狩人だハンターだと聞いていたが、少し話をしただけでも自分とそう変わらない人間なんじゃないかという思いを抱く。
安武 陸
「あ~、はい、行きますか。 まぁ、あの人は余裕だと思うけどぉ~」
迷ノ宮 光葉
「きっと、魔女と接触したから、気が立っているのかも知れません。また別の機会に、ぜひ遊んであげてくださいませ」
赤木 叶恵
「次ダメだったらやだからいい。次挑戦しなかったら次もダメだったってことにならないからいい」
sezco
陸くんは狩猟しないだろうし……やるか……狩猟!
sezco
どっちも7で狙えるんだけど、PT的には人脈の方が得意
GM
暴徒制圧
sezco
どっちも落とすを狙うのが地味にキツいな~~~っ
GM
あ、ハロウィンナイトの方は 魔女殴ればいいです。シンプルに。
GM
シンプルに
GM
シンプル暴徒は暴徒を鎮圧して下さい
sezco
わかりやすい!
GM
最初はシンプルイズベスト!
sezco
さて
sezco
ここでカナエが人脈を狙うと……後々退路を削るのがけっこう大変になるな!
GM
退路狙えるのがしきむと叶恵ちゃんだけね
GM
まあでも興奮剤クソあるしええんとちゃう?
sezco
初手でさくっと人脈つぶすか、みんなに人脈任せるか!
GM
やりたい方えらんじゃえ
月夜
修也的には対応可能ですね
sezco
これカナエ的には判定難易度変わらないのでどっちかというとパーティーの行動予定とあわせての相談ですね
sezco
二つとも潰すぜー!のスタンスでいくとまあ退路選んだ方が楽
GM
え~ん ふたつもつぶさないでよ~
GM
ぴーんぴーん
月夜
そうですね
安武 陸
なんにもわかってないので、何したらいいかわかってないです。前哨戦よりは狩猟の方がいいのか……?とおもってるくらい
月夜
カナエちゃんの難度は一緒だし……
sezco
では退路をいただこうか 本体を直接叩く!
GM
ニャアーッ
月夜
かっこいいところ見せてくれ!
安武 陸
がんばれ~!
赤木 叶恵
坂道を降りると、街の様子が先ほどよりも鮮明に見える。
GM
車やバイクのエンジン音が響いている。
GM
いつもより皆様たいそう飛ばしていらっしゃる。
GM
あと……人の叫び声とか……
GM
悲鳴とかっていうより……怒号っていうか……
GM
シンプルに乱痴気騒ぎっていうか……
安武 陸
「盛り上がっていらっしゃる」
赤木 叶恵
「明らかに異常じゃん」
敷村 修也
「ここまではちょっと……」
迷ノ宮 光葉
「異様な光景ですね……」
GM
降りていってすぐ、麓の人が酒を飲んで騒いでいたりします。
安武 陸
近くの店のショーウィンドウにバイクが突っ込んだ。
安武 陸
ガシャーン
GM
キキー ガシャーン
GM
バリーン
敷村 修也
「夜なら、酔っ払いたちでこうなってることも……でもここまでじゃあ……」
安武 陸
「…………盛り上がってんな~」
GM
なんか人々が噂してたりする。
GM
「あっちでなんか見世物やってるらしいぜ~」
GM
「何? ピエロとか? ハロウィンだし」
GM
「なんか大道芸?」
GM
「かぼちゃ女とマントの男がさ~」
赤木 叶恵
「!」
GM
ざわざわがやがや……
赤木 叶恵
マントの男は心当たりがないし、かぼちゃ女なんてこの状況に於いては他にもいるのかもしれないが。
GM
指差しつつ囁き交わしつつ、かぼちゃと人が流れゆく。
赤木 叶恵
「行ってみよう」
赤木 叶恵
そう判断した。
安武 陸
「行きたくね~」 軽く駆け出す。
GM
では移動しますとね。
クイーン・オー・ランタン
「やだーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
海野標
「てっめ約束はどーしたよ約束は! ああ!?」
海野標
「逃げねえんじゃなかったのか!?」
クイーン・オー・ランタン
「知らなーーーーーーーい!!!!」
クイーン・オー・ランタン
「もう全部しらなーーーーーい!!」
安武 陸
あっ、盛り上がってるな~
赤木 叶恵
「なんだ、ほんとに無事じゃん」
安武 陸
「ほらぁ」 ドヤ……
クイーン・オー・ランタン
「私あなた嫌いだもん、やだもん、それすっごく嫌!」
クイーン・オー・ランタン
「あなたとなんか友達にならなくても――」
クイーン・オー・ランタン
ぎゃんぎゃん言いながら逃げてきたクイーン・オー・ランタンですが、
クイーン・オー・ランタン
そのゆく先にはちょうど噂を聞きつけてやってきた狩人たちが。
クイーン・オー・ランタン
標から逃げるのに必死で気付いていない様子です。
クイーン・オー・ランタン
ぴゃぴゃーーーっと走ってきます。
赤木 叶恵
「……」
クイーン・オー・ランタン
ちなみに色とりどりのコスプレしたり半裸になったりしてる民衆がかなりスマホパッシャパシャにやりまくってる。
クイーン・オー・ランタン
もうめちゃくちゃ。
クイーン・オー・ランタン
というところで、飛んで火に入る夏の虫だぞ!
クイーン・オー・ランタン
これを失敗したら……恥ずかしいぞ!
赤木 叶恵
注射器を手に持つ。
GM
バイクも全部横倒し!
安武 陸
都会のハロウィンおっかね~!
赤木 叶恵
*狩猟判定 ハロウィン・ナイト!《退路》
クイーン・オー・ランタン
判定をどうぞ! アイテム使ってもいいよ。
赤木 叶恵
ンンッ 使うか~
クイーン・オー・ランタン
スッと興奮していく
赤木 叶恵
狩人必携アイテム。
行為判定に+2の補正をつけられる。
興奮剤
使用
クイーン・オー・ランタン
では興奮剤で+2と狩猟判定には攻撃力のぶんだけボーナスがつく。攻撃力で+1ですね。判定をどうぞ。
赤木 叶恵
2D6+2+1>=7 (判定:這う) (2D6+2+1>=7) > 6[2,4]+2+1 > 9 > 成功
クイーン・オー・ランタン
あ~ん
クイーン・オー・ランタン
え~ん
クイーン・オー・ランタン
支配力:ハロウィン・ナイト! 3→2
[ クイーン・オー・ランタン ] 耐久力 : 12 → 11
クイーン・オー・ランタン
というわけで、カモがねぎしょって突っ込んできます。
赤木 叶恵
逃げこんできた先に構え、抱くような体勢で受け止める。
赤木 叶恵
「お久」
クイーン・オー・ランタン
「ごふっ!?」
クイーン・オー・ランタン
いいのが入った。
赤木 叶恵
右手には注射器。突き刺して中の液体を注入する。
海野標
「お」
海野標
「ナイス狩猟」
クイーン・オー・ランタン
「みみみぎゃ~~~~~~!?」
クイーン・オー・ランタン
「なんか入った! ヤバいの入った!」
クイーン・オー・ランタン
「異物混入~~~!」
安武 陸
「ナイッシュー!(ナイス狩猟)」
赤木 叶恵
「うるさいな。おかわり行っとく?」
クイーン・オー・ランタン
手足をばたつかせています。
クイーン・オー・ランタン
「やだーーーーッ」
クイーン・オー・ランタン
叶恵を突き放してぴょーいと空へと。
敷村 修也
「………」
敷村 修也
調子は狂うしげんなりするな……と思っている。
クイーン・オー・ランタン
宙を漂うジャック・オー・ランタンを足がかりに空を駆け上がり、
赤木 叶恵
「……」見上げて。
迷ノ宮 光葉
「あらあら……まぁまぁ」
安武 陸
あっ! リアルお嬢様のリアルあらあらまぁまぁだ!
クイーン・オー・ランタン
「みんなが私をいじめる……」
クイーン・オー・ランタン
高いところでべそべそぐすぐすしてます。
敷村 修也
気を取り直して魔女を視線で追う。
赤木 叶恵
「わかってると思うけど……やってる事は殺し合いだからね」後ろの修也へと向けて。
敷村 修也
「………」
敷村 修也
心の内を見透かされたような言葉に口元を結びなおした。
海野標
地を蹴る。
海野標
魔女と同じように空へと高く、
クイーン・オー・ランタン
「わわっ」
クイーン・オー・ランタン
「来ないで~~!!」
クイーン・オー・ランタン
かぼちゃ爆弾を複数投下!
赤木 叶恵
「ヤバ……!」
赤木 叶恵
下がる。
海野標
されたのを宙で両断して、標は魔女へと肉薄するが――
海野標
「!」
クイーン・オー・ランタン
両断されたかぼちゃの中から、かぼちゃ色のキャンディがいくつも。
クイーン・オー・ランタン
ころころと転がり落ちて狩人たちの足元で跳ね、
クイーン・オー・ランタン
ぼふん。
クイーン・オー・ランタン
煙幕。
敷村 修也
「うわっ!」
クイーン・オー・ランタン
白い煙に、狩人たちは視界を覆われる。
安武 陸
「うわっ! げほっ、ごほっ!」
迷ノ宮 光葉
「皆様、ご無事ですか?!」
クイーン・オー・ランタン
声を張る光葉の背後より手が伸びる。
安武 陸
煙の外に走り、空を見上げる。
クイーン・オー・ランタン
彼女の手を取り、引っ張って、
クイーン・オー・ランタン
ずるり
安武 陸
その判断が間違っていたことに、一瞬後に気付く。
クイーン・オー・ランタン
光葉の身体を、得体のしれない感覚が襲う。
迷ノ宮 光葉
「きゃ、っ……?!」
海野標
「――っち!」
赤木 叶恵
「くそ、どこだ!?」
GM
霧が晴れた時には、彼女の姿はもうない。
GM
光葉も魔女も姿を消して、
赤木 叶恵
「やばい、連れてかれた!」
GM
後には喧騒だけが残される。
敷村 修也
「あっ……そんな!」
迷ノ宮 光葉
さらわれてしまった……びっくり
GM
おともだちになろうね~
安武 陸
お嬢様がさらわれてしまった…… これは姫では?
GM
かなり武家の姫って感じする
安武 陸
今お助けしますぞ姫ーっ!
迷ノ宮 光葉
武家の姫っぽい感じに動きましたね…自分でもびっくり
GM
かなり頼れる姫さん
GM
あ!!! マジで今度こそは忘れちゃいけないやつ
GM
次の魔女の行動前に決めるぞ! 決めるぞ! 関係を決めるぞ!!!!
GM
みんな~! 矢印を伸ばしたい相手は決まったかな~?
GM
なんか被らないほうが美しいけど被ったらそれはその時でいいんじゃないとGMは思ってるので伸ばしたい相手に伸ばしていいよ
安武 陸
そこの孤独を愛するハンターに友情向けていいですか?
GM
孤独を癒やしに来てる
安武 陸
友達ごっこ嫌がりそうだから……
赤木 叶恵
そんな……
GM
叶恵ちゃんは誰に感情を抱いてしまうのカナ!?
赤木 叶恵
そこの新入りに困惑を抱きます ほんとにこいつ使えるのかなあ?
GM
おっ両思いじゃんやったね
GM
じゃあ修也くんと光葉ちゃんはどうだろ
安武 陸
新入りって修也くんのほうでは?
赤木 叶恵
です!
安武 陸
フラれた……
GM
あっそうだった
GM
完全にまちがえてた
安武 陸
フレッシュさでは負けねぇ!
GM
なんか使えんのかなあ? って思われそうなオーラが陸くんからすごくて
GM
じゃあ陸→叶恵→修也ですね
安武 陸
そんな~
GM
思われて……思われてそうじゃん!!!
赤木 叶恵
あいつうざいけどまあまあ使えるから……
安武 陸
思われてくれたほうが助かります。 頼られると困るので……
GM
認めてる
安武 陸
そんな……
GM
修也くんと光葉さんはどうしましょう かぶってももういいよ
GM
素直に伸ばしたい相手に伸ばしな
敷村 修也
迷ノ宮さんお先にどうぞ
GM
新人だから先輩に譲ってる
迷ノ宮 光葉
では…わたくしも敷村様へ、過酷な運命に巻き込まれてしまったのを憐憫の思いという感じで。
GM
おっモテモテじゃん
敷村 修也
あっモテてる
安武 陸
くそ~! 陽キャめ~!
敷村 修也
ではそこの一番小さい狩人へ敬意で
GM
陸くん……
GM
はい、ではなんか……誰にも矢印が向けられない人が生まれるのもまた人生だからね
赤木 叶恵
ウッソ
GM
そのようにね やっていきましょうね
安武 陸
モテ男とモテ女が生まれた
敷村 修也
ほんとだ
GM
ある意味アリっちゃありかもしれん 集中できるから 援護を
GM
この関係というやつがある相手にはテンションを3消費して関係深度ぶん行為判定へのプラス修正が入れられます。
GM
援護って言います。
安武 陸
援護してる
GM
だいたいシノビガミとかであるやつ。感情修正みたいなもんですが、メインフェイズではサイクルごとの回数制限はありません。
GM
クライマックスではラウンドにつき1回です。使うたびにテンション3あがるからそこは気をつけてね。
安武 陸
はーい
GM
あと、このゲームはテンションが10,20,30になる段階での判定に失敗すると変調の一種。
恐慌すると一部特技が使用不能になる上に受けるダメージが全て+3される。
恐慌
に陥りますが
GM
援護で10,20,30になる瞬間の場合も、相手が判定に失敗したら恐慌します。
GM
気をつけようね! へけっ
安武 陸
くしくし
GM
ミーフーン
GM
と、いうわけで、
GM
メインフェイズを……再開していきましょう!
GM
魔女の行動です。

行動:クイーン・オー・ランタン 1st

GM
迷ノ宮光葉は手を引かれ、歩いていく。
GM
ジャック・オー・ランタンの浮かぶ白い煙幕の中を。
GM
今朝は握り返されることのなかった手を、今は他の誰かに握られて、
GM
先導されるがままに歩かされている。
迷ノ宮 光葉
困惑しながら、連れられていってしまう。人波に流されるように。
GM
有無を言わさぬ力がその手にはある。
クイーン・オー・ランタン
「実際さあ」
クイーン・オー・ランタン
「あなたにも、欲しいものは、あるわけでしょう?」
クイーン・オー・ランタン
こんなことをしている場合ではないと理解しているのに。
クイーン・オー・ランタン
ともに散歩する友人のような柔らかな声音で問いかけられる、
クイーン・オー・ランタン
その話を聞いてしまっている。
迷ノ宮 光葉
魔女の甘言をなんとか振り切ろうと、人混みの中に他の狩人たちか、福がいないか視線をさまよわせつつ……、戸惑ってしまう。
クイーン・オー・ランタン
「私、わかるよ」
クイーン・オー・ランタン
魔女が振り返る。かぼちゃ色の髪が翻る。
クイーン・オー・ランタン
「だって私、相が強欲。欲しがりの魔女なんだもん」
クイーン・オー・ランタン
「どうしてもどうしても欲しいものが胸の奥にあって」
クイーン・オー・ランタン
「手を伸ばしても届かない」
クイーン・オー・ランタン
「”欲しい”と、伝えることさえできない」
クイーン・オー・ランタン
「そんなの、悲しいったらありゃしないよ」
クイーン・オー・ランタン
「違う?」
迷ノ宮 光葉
「わ、わたくしは……別に、そんなこと……」
クイーン・オー・ランタン
「思ってないの?」
クイーン・オー・ランタン
一歩踏み込まれる。
クイーン・オー・ランタン
顔を近づけられ、小首を傾げられる。
クイーン・オー・ランタン
既に友人同士であるかのような距離感。
迷ノ宮 光葉
「お、思ってなど……」
クイーン・オー・ランタン
魔女の瞳が、あなたを見ている。
迷ノ宮 光葉
思ってないとはっきり言い切ればいいのに、どうにもオレンジの瞳に覗き込まれると、言い切れない。
クイーン・オー・ランタン
煮詰めた蜂蜜のような鮮やかな橙が、あなたを奥の奥まで見透かす。
クイーン・オー・ランタン
「……言えないのって」
クイーン・オー・ランタン
「つらいことでしょう?」
迷ノ宮 光葉
「……それは……」
クイーン・オー・ランタン
「欲しがることさえ許されないなんて」
クイーン・オー・ランタン
「そんな残酷なことったら、ないよ」
迷ノ宮 光葉
「そんなこと……そんなことって、……でも、いけないのです……わたくしの胸にだけ、秘めなければ……」
安武 陸
がんばれがんばれ……
月夜
かわいい
安武 陸
言ってもろくなことにならないぞ!!がんばれ!!
安武 陸
許されないこともあるだろ!! そういうもんだぞ!!
クイーン・オー・ランタン
「…………」
クイーン・オー・ランタン
蜂蜜色が悲しげに揺れて、
クイーン・オー・ランタン
また、あなたの手を引く。
クイーン・オー・ランタン
「じゃあ」
クイーン・オー・ランタン
「せめて、許される方の願いは、どう?」
迷ノ宮 光葉
「えっ……」
クイーン・オー・ランタン
近場の居酒屋の扉に魔女が手を掛ける。
クイーン・オー・ランタン
押し開け、光葉の手を引き、その中に。
クイーン・オー・ランタン
そこはどうして、
迷ノ宮御影
朝に訪れたばかりの、御影の入院する病室につながっていた。
迷ノ宮御影
穏やかに眠る兄の姿が、そこにある。
迷ノ宮 光葉
「お、兄様……」
迷ノ宮御影
あなたの愛が、
迷ノ宮御影
あなたの全てが。
迷ノ宮御影
眠り続ける彼に向けて、魔女があなたの背中を押す。
クイーン・オー・ランタン
「伝えられなくても」
クイーン・オー・ランタン
「せめて、言葉を交わすことを、願えはしない?」
迷ノ宮 光葉
「それは……だって……、そんな、ことは……」
クイーン・オー・ランタン
「誰かに迷惑をかけること?」
クイーン・オー・ランタン
「それって、悪い願い?」
クイーン・オー・ランタン
「この人が目覚めることで、一体誰が悲しむの?」
迷ノ宮 光葉
普段ならば気丈に首を振って魔女の言葉を跳ね除けられるだろうに、どうしても体がこわばってしまう。
クイーン・オー・ランタン
きゅ、と魔女があなたの手を握る。
クイーン・オー・ランタン
握った手をまた引き、
クイーン・オー・ランタン
御影の手のひらと重ねさせる。
迷ノ宮 光葉
「あ……」
クイーン・オー・ランタン
「愛されなくとも」
クイーン・オー・ランタン
「また名を呼ばれたいとは、願えない?」
迷ノ宮 光葉
ほのかにまだ生命の暖かさを感じる兄の手のひら、その手のひらが再び動き、自分の手を握ってくれるのを……望んでいないとは言わない。
クイーン・オー・ランタン
「あなたの願いが悪いものだなんて」
クイーン・オー・ランタン
「私、全然思えないよ」
クイーン・オー・ランタン
「大切な人と一緒にいたい」
クイーン・オー・ランタン
「また話したい」
クイーン・オー・ランタン
「笑ってほしい」
クイーン・オー・ランタン
「当たり前のことで、誰を苦しめるものでもない」
迷ノ宮 光葉
「で、でも……魔女の言うことは、悪いことだって……お兄様が……」
迷ノ宮 光葉
かろうじて、兄の言いつけを思い出すも心は揺れてしまう。これが――魔女の誘惑。
クイーン・オー・ランタン
「悪いことかもしれないけど」
クイーン・オー・ランタン
「悪いことだって、この際良くない?」
クイーン・オー・ランタン
「だって、あなたのお兄さんは悪い人じゃないでしょう?」
クイーン・オー・ランタン
「魔女の言うことは悪いことでも」
クイーン・オー・ランタン
「この人が目覚めることが悪いことだなんて」
クイーン・オー・ランタン
「そんなことは、有り得ないでしょう?」
迷ノ宮 光葉
「わ、わたくしだって……それは、お兄様は……う、うぅ……」
安武 陸
やめろやめろ やめろやめろやめろ
月夜
さてまぁこの卓はモンスターの行動が自動成功なのでPCが妨害に入らないと確実に通る。妨害のあれそれを練らねばなりませんね
安武 陸
こういうのって誰が行ったほうがいいとかあるんです?
ありおり
防御力があるとメインフェイズの妨害判定と決戦フェイズの回避・ブロック判定に+の修正がつく。防御力の高い人ですね
クイーン・オー・ランタン
防御力があるとこの妨害判定にプラスの修正がつきますからね
月夜
まぁないんですが……
安武 陸
防御力、ないなー
クイーン・オー・ランタン
全員防御力0!
安武 陸
じゃあ誰でも同じなのかな
クイーン・オー・ランタン
関係がある相手への妨害は
クイーン・オー・ランタン
その関係数値ぶんコストがマイナスされるんですが
クイーン・オー・ランタン
光葉さんに関係のある人がいない感じになったからね
クイーン・オー・ランタン
妨害コスト、6です。テンションが6あがります。
クイーン・オー・ランタン
これは成功の可否に関わらず。
安武 陸
お兄ちゃんの関係者だし、叶恵ちゃんがいい気はするな
月夜
テンションが妨害で10超えるのは個人的には避けたいかな~って感じ
クイーン・オー・ランタン
叶恵ちゃんに止めさせるんですか?
赤木 叶恵
いきづれえ……
赤木 叶恵
いくか……
安武 陸
おっ
月夜
行きづらいよなと思うので行こうかなと思ってましたが
月夜
行きますか
安武 陸
叶恵ちゃんが止めるのが見たい(シンプル欲望)
月夜
んっふっふ
sezco
ふふっ
sezco
いきましょう
クイーン・オー・ランタン
「ん」
クイーン・オー・ランタン
よしよしと光葉の頭を撫でる。
クイーン・オー・ランタン
「難しいよねえ」
クイーン・オー・ランタン
「世の中、難しいこといっぱいで、困っちゃうよね」
クイーン・オー・ランタン
「だからね」
クイーン・オー・ランタン
「私のせいでいいよ」
クイーン・オー・ランタン
「私、けっこうそういうのはどうでもいいからね」
クイーン・オー・ランタン
「お友達のためにちょっぴり悪者になることくらい、へっちゃらなのです!」
迷ノ宮 光葉
「あぁ、……やめて、やめてくださいまし……おにいさま、たすけて……お兄様……っ」
迷ノ宮御影
兄は応えない。
迷ノ宮御影
ただ無言に眠るのみ。
クイーン・オー・ランタン
「大丈夫」
クイーン・オー・ランタン
「大丈夫だよ」
クイーン・オー・ランタン
「私、お友達のために、ちょっとくらい頑張っちゃいます!」
クイーン・オー・ランタン
魔女が行動のときに使えるやつ。
血量を6消費し、その行動への妨害コストを上げつつ、妨害判定にマイナス修正をかける。
サバト
を使用します。
クイーン・オー・ランタン
*迷ノ宮光葉の幸福『背徳:迷ノ宮御影』を破壊します。
クイーン・オー・ランタン
サバトペナルティにより、妨害へのコストが+5。妨害判定に-5の修正です。
クイーン・オー・ランタン
というわけで、妨害、するんですか?
迷ノ宮 光葉
わーん…これはちょっと大変そう…!
安武 陸
たいへんそう
クイーン・オー・ランタン
この場合成功しようがしまいがテンションが11あがるんですが……
安武 陸
たいへんでは
クイーン・オー・ランタン
ヤバいっすね(笑)
ありおり
サバトの妨害なんてしない方がいいですよ
月夜
あー完全に失念してたそうだったな
クイーン・オー・ランタン
サバトがあるのよ~
クイーン・オー・ランタン
魔女にはサバトがある! サバト最高! サバト最高! サバト最高!
月夜
うっかりしていた
迷ノ宮 光葉
そうですね……なんかサバトのときはしちゃだめだった(にわか知識)
クイーン・オー・ランタン
サバトは……サバトだから……見逃してもいいんと違う!?
sezco
……
クイーン・オー・ランタン
テンション11を支払ってまでお兄様を眠らせておくんですか?
クイーン・オー・ランタン
成功できるとも限らないのに……?
安武 陸
どうするんですか?
sezco
…………………………
クイーン・オー・ランタン
よくにゃい?
安武 陸
みすみす見過ごすんですか!?
クイーン・オー・ランタン
カナちゃんコストたいへんだよ~?
クイーン・オー・ランタン
毒殺戦闘色で12でしょ~?
安武 陸
死者が蘇るのはよくないことですよ!!
sezco
昏睡状態なだけ。しんどらんわ!!!!!!!
クイーン・オー・ランタン
死んでないんだわ
安武 陸
死んでなかったわ
月夜
あーうっかりしてたな
『こねてつくった』はいばひなた
死者が蘇ったのはこっち!
迷ノ宮 光葉
笑ってしまった…(笑)
月夜
急に沸いてこないで!
安武 陸
そっちだったな~
月夜
びっくりしちゃうから!
sezco
しんどらんので見送るか……
クイーン・オー・ランタン
ごめんごめん
迷ノ宮 光葉
はい、だめでも仕方ない…!
安武 陸
しんどらんなら仕方ないか……
月夜
ルールブックチェックしてたときに血量な~って思ってたのに
クイーン・オー・ランタン
サバトは無視さえすれば
クイーン・オー・ランタン
魔女が勝手に血量6も削ってくれる行動ですからね
月夜
完全にうっかりしていた
月夜
まぁ仕方ないと思うこればっかりは
sezco
すまねえ……俺は弱ェ……
安武 陸
コストがでっかすぎる
クイーン・オー・ランタン
「ほら、だから」
クイーン・オー・ランタン
「ね?」
クイーン・オー・ランタン
光葉の手を取り、御影の手のひらから
迷ノ宮御影
その胸元へと移動させる。
迷ノ宮御影
眠るうちに肉の衰えた兄の胸板。
安武 陸
肉が衰えてる……
sezco
あんなに強そうだった先輩が……
月夜
間接的に抉られている
迷ノ宮 光葉
「あ、ぅ……」
迷ノ宮御影
けれどその下に、心臓の拍動がある。
クイーン・オー・ランタン
「私、わかるよ」
クイーン・オー・ランタン
「お兄さんはね、ちょっと魂が灼き切れてしまっているだけ」
クイーン・オー・ランタン
「だから――あなたが願ってあげて」
クイーン・オー・ランタン
「彼を誰よりも大切に想う人の、その願いが」
クイーン・オー・ランタン
「再びその火を燃え上がらせることが叶うから」
迷ノ宮 光葉
がくりと、兄のそばに顔を伏せ、その痩せた頬に両手で包み込みます。
迷ノ宮御影
皮膚の下の頬骨の感触が指に伝わる。
迷ノ宮御影
呼吸をしている。
迷ノ宮 光葉
「……ゆるして、おにいさま……」
GM
このゆるしてさいこうですね
GM
さいこうでうれしいです
GM
嬉しい!
安武 陸
健康にいい
迷ノ宮 光葉
えーと、通されたので、…ねがって、いいんですね?!
迷ノ宮 光葉
破壊されるよっ
GM
妨害ないっぽいから……いいんじゃないカナ!?
GM
うれちい♡
sezco
ウグッ
迷ノ宮 光葉
本音。よっしゃ…
月夜
ふふっ
安武 陸
よっしゃになってる
迷ノ宮御影
微かな息の気配を感じる。
迷ノ宮御影
声は、まだ届かない。
迷ノ宮 光葉
そっと、おそらく御影の意識のあった頃には一度のしたことがない触れ合い。兄の頭をかき抱いて、頬を寄せ合う。抱きしめる。
迷ノ宮 光葉
「おにいさま……、おねがい、めをさまして……」
迷ノ宮御影
かさついた肌が擦れ合う。
迷ノ宮御影
頬と頬が触れ合って、
迷ノ宮御影
少女の願いが、静寂に響く。
迷ノ宮御影
長い長い沈黙があった。
迷ノ宮御影
けれどその沈黙も、兄が意識を失ってからの一年と比べれば瞬きの間に過ぎない。
迷ノ宮御影
ひく、と
迷ノ宮御影
重なった頬が震えた。
迷ノ宮 光葉
「あ……」
迷ノ宮御影
だらりと落ちた腕が、ゆっくりと上がる。
迷ノ宮御影
筋肉の落ちたそれが、縋るようにあなたの背中を握り締める。
迷ノ宮御影
「…………」
迷ノ宮御影
「み」
迷ノ宮御影
「つ、は……?」
迷ノ宮 光葉
「お、に…さ、ま……っ」
迷ノ宮御影
掠れた、低い声が。
迷ノ宮御影
確かにあなたの名をなぞった。
迷ノ宮御影
ゆっくりと身体を離すようにして、
迷ノ宮 光葉
困惑と後悔と、ほんの少しの喜びに満ちる胸の内。
迷ノ宮御影
兄があなたの顔を見る。
迷ノ宮御影
その瞼が上がっている。
迷ノ宮御影
あなたの名を紡いだ、その唇が開かれている。
迷ノ宮 光葉
「あぁ……おにいさま……」
迷ノ宮御影
「…………」
安武 陸
最初に名前呼ぶのいいな ちゃんと叶ってるね
月夜
あ~~~よくない悲痛で感動的なシーンだ
GM
うれち!
月夜
めちゃくちゃいいシーンになってしまった。いいことだがよくないぞ???
迷ノ宮御影
ゆっくりと瞬きをして、病室を見回す。
迷ノ宮御影
魔女の姿は既にない。
迷ノ宮御影
ただ窓の外、とっぷりと沈んだ闇の中に浮かび上がる橙色の狂騒と、
迷ノ宮御影
目の前、感動に打ち震える妹の姿を見る。
迷ノ宮御影
「…………」
迷ノ宮御影
「……光葉」
迷ノ宮 光葉
「あの……」
迷ノ宮御影
「苦労を、かけたな」
迷ノ宮 光葉
お兄様、と言いかけた唇がわななく。肩が、体が小刻みに震え、止まらない……。
迷ノ宮御影
眉を寄せる。
迷ノ宮御影
光葉に背中に回した腕に、辛うじて力を込めた。
迷ノ宮御影
痩せた胸に妹を抱く。
迷ノ宮 光葉
良かった、という思いとともに、ごめんなさい、という罪悪感で押しつぶされそうになる。震えが止まらない。
迷ノ宮 光葉
「いいえ……いいえ、お兄様がいらして、無事でいてくれるなら……、幼女になってしまった。みつはは……みつはは……」
迷ノ宮御影
その震えごと、ぎこちない手つきで背を撫でる。
迷ノ宮御影
寡黙な兄らしく、あなたの言葉への返答はないまま、
迷ノ宮御影
代わりに背を撫でる手のひらの熱があった。
安武 陸
この兄妹……仲がよすぎないか!?
敷村 修也
そうなんですか?
GM
両親死んでるし……
GM
せっかくだから間に合わなかったなりに目撃していいよ♡叶恵ちゃん♡
月夜
わぁ
安武 陸
サービスだ~~~
月夜
良くないのにありがたいシーンが出ちゃう
安武 陸
たすかる
sezco
……
sezco
やってやらあ!!!!!!!!
安武 陸
いけいけー
赤木 叶恵
「先輩……」
迷ノ宮御影
「…………」
迷ノ宮御影
光葉を胸に抱いたまま、視線だけを叶恵に向ける。
赤木 叶恵
病室の前にたどり着いたのは。見失った仲間を見つけたのは、既に光葉の願いは叶い、御影が目を覚ましてしまった。手遅れになってから。
迷ノ宮御影
「……叶恵か」
赤木 叶恵
再び顔を合わせる事を待ち望んでいた。しかしこのタイミングで叶うこれは……
迷ノ宮 光葉
「あ、赤木様……っその、これは……」
迷ノ宮 光葉
慌てて目元を拭い、兄から離れる。
赤木 叶恵
「……先輩、状況はわかりますか」
迷ノ宮御影
「概ね、理解している」
迷ノ宮御影
「魔女の仕業だろう」
赤木 叶恵
「わ、私……どうしたらいいですか」
迷ノ宮御影
支えをなくした腕が落ちる。
迷ノ宮御影
「お前達、ふたりとも」
迷ノ宮御影
「魔女とは波長が合っているんだろう」
赤木 叶恵
「……はい。あたしたちは魔女を追えます」
迷ノ宮御影
「ならば迷うな」
迷ノ宮御影
「……などと」
迷ノ宮御影
自重したように目を伏せる。
迷ノ宮御影
「このざまで偉そうに言えることでも、ないがな」
迷ノ宮 光葉
「……」そっと、兄の背を支えます。
迷ノ宮御影
自らを支える妹の腕に辛うじて指を添えて、
迷ノ宮御影
「光葉」
迷ノ宮 光葉
「はい、お兄様」
迷ノ宮御影
「狩人としての道を選んだのならば、立ち止まるな」
迷ノ宮御影
「過ちを犯したとて、それに惑うて足を止めるような真似はするな」
迷ノ宮御影
「化生はお前の懊悩に付け込む」
迷ノ宮 光葉
「…………」
迷ノ宮御影
「……ひとつ」
迷ノ宮御影
「信じたことがあるのなら、それを信じぬけ」
迷ノ宮御影
「何より――」
迷ノ宮御影
ちらりと叶恵を見る。
迷ノ宮御影
「支えてくれる仲間を、大切にしろ」
赤木 叶恵
「……」
迷ノ宮御影
狩人は一人になってはならない、とは、
迷ノ宮御影
迷ノ宮御影が、赤木叶恵に繰り返し教え込んだことだった。
安武 陸
陸何してるかな 多分病室わかんないから他の部屋覗いてたりする感じかな
GM
こらこら
月夜
タイミングを逸した
GM
多分引っ張っていかれる
月夜
何かこれというのがあったわけでは全然ないですけど!
GM
がし ずるずる
月夜
そうですね
GM
別に見る必要ねえし……みたいな感じ
安武 陸
病室の入り口から、陸が顔を出す。
安武 陸
「…………」
海野標
そこから少し離れたところからは標も彼らを見ている。
赤木 叶恵
「……光葉さん。よろしく」御影の言葉に対してはひどく素直だ。今までのおざなりな態度を改めて、手を差し出す。
迷ノ宮 光葉
「……心得ました。迷ノ宮として、狩人として恥じぬ行いをします……。」兄の言葉に頷いて、
安武 陸
部屋を見回して、魔女がいないことを確認する。
海野標
「次」
海野標
「行くぞ」
安武 陸
「はぁい」
海野標
陸を誘って、足早に立ち去る。
安武 陸
修也を引きずって、次の場所へ。
迷ノ宮 光葉
差し出された叶恵の手に、戸惑いつつ、そっと手を伸ばす。過ちを犯してしまったけれど……、
迷ノ宮 光葉
「叶恵様……、どうぞ、よろしくお願いいたします」
赤木 叶恵
「……ん」
赤木 叶恵
しっかりと手を握る。
赤木 叶恵
「あの」御影の方を見る。
赤木 叶恵
「片つけてきます。先輩は休んでてください」
迷ノ宮御影
「……ああ」
迷ノ宮御影
「叶恵」
赤木 叶恵
「はい」
迷ノ宮御影
「光葉を、よろしく頼む」
迷ノ宮御影
「それと――」
赤木 叶恵
「わかりました」
迷ノ宮御影
「……いや」
迷ノ宮御影
なにがしか言い掛けて、ふいと首を振る。
迷ノ宮御影
「気をつけろ」
赤木 叶恵
「? ……はい」
赤木 叶恵
「あれから一年が経ちました。あたしも成長してます」
赤木 叶恵
「いってきますね、先輩」
迷ノ宮御影
「……ああ」
迷ノ宮御影
頷く。
迷ノ宮御影
重たげに身体を動かし、ベッドに横たわる。
GM
思い出したように外の狂騒の音が響く。
GM
それでもこの病室ばかりは、どうしてか不思議な静寂が支配しているようだった。
GM
迷ノ宮光葉の幸福、『背徳:迷ノ宮御影』が破壊されました。
耐久力が1減少します。
GM
狩人の背徳が破壊されるとモンスターは追加行動を獲得する。これは魔女に限らない。背徳が破壊されたため、魔女は追加行動を1回獲得
GM
また、サバトを使用したため、血量が6減少。
また、アビリティ『背徳を破壊するたびに耐久力が1ずつ上がる、魔女の必携常駐アビリティ。背徳の輝き』の効果により、耐久力が1上昇します。
[ クイーン・オー・ランタン ] 血量 : 14 → 8
[ 迷ノ宮 光葉 ] 耐久力 : 6 → 5
[ 迷ノ宮 光葉 ] 部位ダメージ : 0 → 1
[ クイーン・オー・ランタン ] 耐久力 : 11 → 12
月夜
いいシーンだった
安武 陸
いいシーンだった
迷ノ宮 光葉
せっかく削った耐久が……
sezco
げえ

行動:クイーン・オー・ランタン 2nd

GM
それでは皆で連れ立って病院を出ましょう。出ましたね?
GM
出たものとしてちゃっちゃと進めちゃうぞ。
敷村 修也
出ましたね
GM
したらなんと、一人いません。
安武 陸
出た出た
GM
同じ病院のドアを潜ったはずなのに。
安武 陸
なんだってー
GM
赤木叶恵の姿だけがぽつんと消えています。
赤木 叶恵
ちょっとおーーーー!!
安武 陸
さっきいたのに……
敷村 修也
身構えたらそっち!
迷ノ宮 光葉
まぁ……迷子になってしまわれたのかしら……?
安武 陸
迷子なら仕方ないな……
海野標
「……あーー」
海野標
「めんどくせえなマジで!」
海野標
分断戦法は魔女や吸血鬼の得意とするところなのですが……
海野標
得意とするところだから本当に嫌だな……
敷村 修也
結構のんきだな……
安武 陸
「なんか一人いないっすね」
海野標
「探すぞ!」
安武 陸
「はぁ~い」
海野標
「あいつの心当たりどこだか……」
迷ノ宮 光葉
「はい、そう遠くへは行ってないと思いますが……」
海野標
「相手は魔女だからなぁ……」
海野標
ぶつくさ言いながら地を蹴り、壁を駆け上がります。
海野標
めちゃくちゃレベルの高い半吸血鬼ハンターの動き。人間離れした動きでぱぱっとビルを登って、高所から街を見下ろす。
敷村 修也
見当もつかない。せめてはぐれたりして足を引っ張らないようにと……。
安武 陸
「出たーっ!! 師匠の壁登り!!」
敷村 修也
するするとビルを登っていく標に流石に気後れした。
海野標
「そういうこと言ってるから年下に遠巻きにされてんだぞ!」
安武 陸
「そんな~」
海野標
上の方から陸に声を張ります。
安武 陸
「……ま、俺らも下探しましょか」
敷村 修也
「あ、はい」
迷ノ宮 光葉
「……はい」病院の中を探したり。
敷村 修也
陸や光葉の視界からなるべく外れないように周囲を探し回る。
GM
狩人たちがああだこうだやってるその時一方……
GM
赤木叶恵は、突如群衆の乱痴気騒ぎの中に一人ぽつねん。
赤木 叶恵
最年少ながら一番経験が長いだけあって、肝が据わっている。さっそくか
GM
騒々しいジャック・オー・ランタンに取り囲まれて、浮かれた人々の流れを見ている。
GM
見せられている。
GM
何も知らない民衆が、能天気に笑って嬉しそうに騒ぐ姿を。
赤木 叶恵
ばかみたいな光景だ。
赤木 叶恵
全員バラバラになったのか?それとも自分だけ引き剥がされたのか?
GM
警戒する叶恵の前に、派手な格好をした男女が通る。
GM
片方はアメコミヒーローのコスプレで、片方は……
クイーン・オー・ランタン
「私、あなたと友達になりたいの!」
GM
「うわー熱烈な逆ナン来たな」
GM
「でも君の格好いいね~、気合入っててイカしてる」
GM
「なんかのアニメキャラ?」
クイーン・オー・ランタン
「これは私オリジナルでございますの!」
クイーン・オー・ランタン
なんか、普通に馴染んでます。
赤木 叶恵
何を見せられてるんだ?
クイーン・オー・ランタン
人の群れの中に。
クイーン・オー・ランタン
何も知らない人間たちの間に、邪悪な魔女が潜んで笑っている。
クイーン・オー・ランタン
自分はあの輪の中に入れないのに、
GM
「いやーでもすっげー本格派って感じ、布とかいいやつ使ってんじゃん」
GM
「自分で作ったの?」
クイーン・オー・ランタン
「もちろんもちろん~」
クイーン・オー・ランタン
「でもあなたの格好だって、とってもクールで素敵に見えるわ!」
クイーン・オー・ランタン
異端であるはずの魔女は、無邪気に称賛を受けて笑っている。
赤木 叶恵
「……ちっ」
クイーン・オー・ランタン
ガードレールの上に飛び乗って、爪先を揃えてスカートの裾を摘み、優雅に一礼。
クイーン・オー・ランタン
その所作の洗練されている様に、通りすがる民衆も感嘆の声を漏らす。
クイーン・オー・ランタン
人々に、認められている。
クイーン・オー・ランタン
それを全身で満喫している。
赤木 叶恵
──別に羨ましくなんてない。自分の心の中でそう呟いた。
赤木 叶恵
こんな光景を見せつけてくることに腹が立つ。
月夜
あ~そういう方向の
安武 陸
なるほどね
aisa
これもこれでえげつない……
安武 陸
ハロウィンにクオリティが高い仮装の人がクオリティの高いパフォーマンスをしてる感じだもんな
クイーン・オー・ランタン
ダッフルコートの冴えないJKよりそりゃ称賛されますよ
安武 陸
ダッフルコートの冴えないJK、ハロウィンナイトになんか言われる理由ないもんな
安武 陸
酔っ払いのナンパとかはいるかもしれないが……
クイーン・オー・ランタン
「あ!」
クイーン・オー・ランタン
その内心など知らぬとばかりに、魔女があなたを見つけてぱっと微笑む。
クイーン・オー・ランタン
ガードレールから優雅に飛び降り、たたたっと叶恵へと駆けてくる。
赤木 叶恵
「……何」
クイーン・オー・ランタン
「ね、あなたも一緒に遊びましょうよ?」
クイーン・オー・ランタン
ダッフルコートの袖を掴む。
赤木 叶恵
「はあ!?」
クイーン・オー・ランタン
「そんな片隅で寂しそうにしてないでさ~」
クイーン・オー・ランタン
「なんなら私のコーディネートでおめかししちゃう?」
赤木 叶恵
「どういう神経してんの。敵同士のくせに」
クイーン・オー・ランタン
「だって」
クイーン・オー・ランタン
「私、あなたとお友達になりたいの!」
クイーン・オー・ランタン
手を引く。
クイーン・オー・ランタン
群衆の真ん中に引っ張り出される。
赤木 叶恵
「こっちは御免だよ。魔女なんかと友達になりたくない!」
クイーン・オー・ランタン
「悲しいこと言わないで~」
クイーン・オー・ランタン
街ゆく人々の視線が二人に注がれている。
赤木 叶恵
対話に応じてはいけないと判っているのに、どうにもこの友好的な振る舞いに勢いを削がれる。
クイーン・オー・ランタン
妙に視線を惹きつけていた女が、それを眺めていた冴えない子供を連れてきた。
クイーン・オー・ランタン
さながらショーの壇上に上げられた観客のような様相。
クイーン・オー・ランタン
「着飾るのが嫌なら、他のことでもいいのよ?」
赤木 叶恵
「ち、ちょっと……」人の目が突き刺さる。
クイーン・オー・ランタン
「なんせ今日はハロウィンの夜だもの」
クイーン・オー・ランタン
「色んな出鱈目、有り得ないことだって、きっと許されるわ」
クイーン・オー・ランタン
「私がこうして受け入れられているみたいに!」
赤木 叶恵
「や、やめろ……」
クイーン・オー・ランタン
「えいやっ」
クイーン・オー・ランタン
魔女がくるりと手のひらを振ると、叶恵の姿が光に包まれる。
クイーン・オー・ランタン
魔女によく似た、派手な色彩のクラシカルロリータ。
赤木 叶恵
「なっ……」
クイーン・オー・ランタン
フリルとレースのふんだんにあしらわれた、叶恵の痩せた手足に良く似合うコーディネート。
クイーン・オー・ランタン
構造はやや地味だが、揃いの色彩でハロウィンの夜に負けない華やかさを得ている。
aisa
おめかしかわいいい~~~~
安武 陸
かわいい~~~~
月夜
かわいいねぇ~~~~~~~
安武 陸
かわいいお洋服のかわいい女の子が二人いるねぇ
aisa
画面が華やか
月夜
きらきらしてるね
sezco
これを見越して魔女服差分を用意しなかった私の負けです
安武 陸
見越せるわけないよ
月夜
んな無茶な>魔女差分
クイーン・オー・ランタン
おお、と民衆がどよめく。
赤木 叶恵
「あ……」足が震える。
クイーン・オー・ランタン
取り囲む人々の、あなたを見る目が明らかに変わる。
赤木 叶恵
人の目が、目が、目が、突き刺さる。
クイーン・オー・ランタン
値踏みするようだった瞳に感嘆の気配が滲む。
クイーン・オー・ランタン
「ね、ね」
クイーン・オー・ランタン
「ねっ?」
クイーン・オー・ランタン
「悪くないでしょう?」
クイーン・オー・ランタン
「たまにはこういうの、楽しいでしょう?」
クイーン・オー・ランタン
「なんたって今日はハロウィン・ナイト!」
赤木 叶恵
16年の人生で、こんなに目立った事はない。
クイーン・オー・ランタン
「なんだって許される夜なんだから、これくらい全然だいじょうぶなのよ!」
クイーン・オー・ランタン
魔女が震える叶恵の背を撫でる。
クイーン・オー・ランタン
奇しくも御影が光葉にしていたように。
赤木 叶恵
いつも日陰を歩いてきた。人前に立たされたり人前で喋ったりする経験を積む学校という場所を、馬鹿にして避けてきた。
赤木 叶恵
こんな服装を着たこともない。
クイーン・オー・ランタン
勇気づけるように、あなたを支えてくれる手のひらがある。
クイーン・オー・ランタン
「ねえ」
クイーン・オー・ランタン
「大丈夫よ」
クイーン・オー・ランタン
「今ならみんな、あなたを認めてくれるわ」
赤木 叶恵
受け入れられたことも、ない。
クイーン・オー・ランタン
「もしかしたら、褒めてもらえるかもしれない!」
赤木 叶恵
いつのまにか自分の心の余裕は全くなくなっていた。
クイーン・オー・ランタン
「だから、ほら」
クイーン・オー・ランタン
「みんなに認められたくて、あなたがいつも黙ってること」
赤木 叶恵
目の前の魔女を倒すことよりも、人の視線の方で頭がいっぱいになっていた。
クイーン・オー・ランタン
「今なら全部、言っちゃっていいのよ?」
クイーン・オー・ランタン
*サバトを使用。
クイーン・オー・ランタン
*赤木叶恵の幸福『背徳:自己顕示欲』を破壊します。
月夜
そりゃそうなんだよな
aisa
ああ……またサバト……!!!!
月夜
そりゃそう……
安武 陸
そりゃあそう
赤木 叶恵
「あ、あ……」
赤木 叶恵
言えない。
赤木 叶恵
ハンターとしての矜持だとか、そんな大層な理由ではなく。
クイーン・オー・ランタン
手を握られる。
赤木 叶恵
今、頭の中は、大きな感情で埋め尽くされていたからだ。
赤木 叶恵
緊張。そして恥じらい。
赤木 叶恵
うまく声が出ない。
クイーン・オー・ランタン
手を握る手、背中を撫でる手、
クイーン・オー・ランタン
あなたを案ずるように覗き込む顔。
クイーン・オー・ランタン
それがまた笑う。
クイーン・オー・ランタン
「大丈夫」
クイーン・オー・ランタン
「怖くないわ」
クイーン・オー・ランタン
「私よりも、あなたの方がよっぽど立派なひとだもの」
赤木 叶恵
「……」
クイーン・オー・ランタン
「だって、本当にいつもがんばってるんだもんね?」
赤木 叶恵
魔女に慰められている。事実としてそうなっていることを認識しながらも、この状況で魔女に敵意を向ける余裕がない。
赤木 叶恵
言葉がぬるりと心の隙間へと入ってくる。
クイーン・オー・ランタン
「こうしてみんなが楽しく遊んでいられるのも」
赤木 叶恵
「……っ」
クイーン・オー・ランタン
「あなたがいつも頑張ってるから」
クイーン・オー・ランタン
「いっぱいいっぱい、戦ってるから!」
クイーン・オー・ランタン
「そうして守った平和の上に、彼らの笑顔と営みがある」
クイーン・オー・ランタン
「喜びがある」
クイーン・オー・ランタン
「そのことを私は知ってるよ?」
赤木 叶恵
先ほどから自分はろくに口を動かしていない。なのに、一方的に投げかけられる言葉は全て的確で。
赤木 叶恵
それは言われたくない言葉だ。それは言われたい言葉だ。
クイーン・オー・ランタン
何も言えない叶恵の代わりに、ついにクイーン・オー・ランタンが声を張る。
クイーン・オー・ランタン
「ねえ、みんな!」
クイーン・オー・ランタン
「この子はね、いつもおっかないバケモノたちと戦っているハンターなの!」
クイーン・オー・ランタン
「ハンターって、意味わかる? 狩人!」
クイーン・オー・ランタン
「怪物を狩る狩人ってやつよね!」
赤木 叶恵
「なっ、ちょっ!?」
クイーン・オー・ランタン
民衆がざわめく。
クイーン・オー・ランタン
いきなり何を話し始めるのかと最初は目を丸くしていたが、
クイーン・オー・ランタン
そのうち破顔して手を叩く。
クイーン・オー・ランタン
「ハンター、狩人かぁ!」
クイーン・オー・ランタン
「そいつぁすげえな~!」
クイーン・オー・ランタン
「おっかないバケモノって、具体的にはどんなだよ?」
赤木 叶恵
「……………………」
月夜
うわっ最悪
安武 陸
うわ~~~
安武 陸
ここのやんややんやする民衆のロールたのしそう
月夜
これカナエちゃんの服装は女児アニメ魔法使いっぽいな
安武 陸
平和を守るヒロインじゃん
月夜
あ~~あ~~~
月夜
かなり最悪
月夜
この……民衆の民度!
aisa
えーーーん……
月夜
この渋谷!
安武 陸
渋谷だ
クイーン・オー・ランタン
「ほんとうに怖いのよね?」
クイーン・オー・ランタン
「すっごく大きくて、とんでもない牙や爪を持った動物だとか!」
クイーン・オー・ランタン
「人の世に潜む狡猾な吸血鬼だとか!」
クイーン・オー・ランタン
「そ、れ、と~」
クイーン・オー・ランタン
くるりとターンし、スカートの裾をつまんでお辞儀。
クイーン・オー・ランタン
「私みたいな、カワイイ魔女だとか?」
GM
どっと笑う。
GM
「そりゃあ大変だ!」
GM
「そんなバケモノが相手じゃな~」
GM
「なかなか勇気が要るんじゃねえか?」
GM
「まだ子供なのにすごいな~」
GM
称賛の声が、あなたの耳に届く。
GM
気付けばカメラが構えられている。
GM
無数のスマホのレンズがあなたと魔女に向けられ、
GM
繰り返し、フラッシュ、シャッター音。
赤木 叶恵
「あ……あ……」
赤木 叶恵
自分は先ほどからずっと、動揺して無言で震えているだけだ。
クイーン・オー・ランタン
「応援ありがとー!」
クイーン・オー・ランタン
魔女は大きく手を振っている。
赤木 叶恵
にも拘わらず、観客たちはそれを受け入れている。
赤木 叶恵
奇妙なことだ。なのに、その奇妙さに救われている。
クイーン・オー・ランタン
あなたの手を掴み、あなたの背を撫でながら、身体を精一杯に使って腕を振っている。
赤木 叶恵
民衆は、心を映す鏡のようなものだった。
赤木 叶恵
確かに、自分は頑張っていると思っていた。
赤木 叶恵
それを評価されたいという願望も、自覚していた。
赤木 叶恵
だけれど。
赤木 叶恵
かわいく着飾った自分を褒められたいなんて自覚してなかった。
赤木 叶恵
ハンターのことをばらしてしまいたいなんて自覚してなかった。
赤木 叶恵
目立ちたいなんて自覚してなかった。
赤木 叶恵
騒ぎたいなんて自覚してなかった。
赤木 叶恵
撮られたいなんて、自覚してなかった。
赤木 叶恵
「……ああ……」
赤木 叶恵
隣で堂々と皆に手を振る魔女がまぶしく見える。
赤木 叶恵
震えて縮こまっている自分が小さく惨めなものに見える。
クイーン・オー・ランタン
ハリウッド・スターのように笑う彼女に比べて。
クイーン・オー・ランタン
着飾っていても、自分のなんと見窄らしいことか。
クイーン・オー・ランタン
胸を張れず、背中を丸めて、俯いて、
クイーン・オー・ランタン
称賛の声に応えることもできず。
赤木 叶恵
「ううっ」
赤木 叶恵
みっともない姿だ。
赤木 叶恵
心の殻を全て剥がれて、まるで裸で立っているようだ。
クイーン・オー・ランタン
裸の王様。
クイーン・オー・ランタン
女王の隣で、みっともなく震えている。
赤木 叶恵
屈辱で、目に涙が滲む。なのにどうして心の奥に、嬉しいと感じる気持ちがあるのだろう。
クイーン・オー・ランタン
口笛の音が響く。
クイーン・オー・ランタン
名前を教えてー、などと、囃し立てる声に、
クイーン・オー・ランタン
「私はクイーン・オー・ランタン、ハロウィンの魔女!」
クイーン・オー・ランタン
「そしてこちらの勇気ある狩人は――赤木叶恵ちゃん!」
クイーン・オー・ランタン
「みんな、覚えて帰ってねー!」
赤木 叶恵
大きい声が出せる。
クイーン・オー・ランタン
歓声が上がる。
赤木 叶恵
発声はすらすらと美しい。噛んだりすることもない。
赤木 叶恵
声が震えたりもしない。足も震えたりもしない。
クイーン・オー・ランタン
クイーン・オー・ランタンを称える声と。
クイーン・オー・ランタン
赤木叶恵を称える声と。
クイーン・オー・ランタン
どちらが大きいかなど、比べるべくもない。
赤木 叶恵
すさまじい熱気。町を照らす暖色の光。
赤木 叶恵
自分の身体だけが冷たくなっている。
赤木 叶恵
後ろへと下がる。
赤木 叶恵
戦う気持ちなど今は奮い立たせようもなく。
赤木 叶恵
逃げるように、人々から離れるように、後ろへ、後ろへ。
クイーン・オー・ランタン
人々はそれを気に留めない。
クイーン・オー・ランタン
なぜなら、彼らが本当に注目しているのはクイーン・オー・ランタンの方だからだ。
クイーン・オー・ランタン
添え物のあなたに、価値はない。
赤木 叶恵
「っ……」
赤木 叶恵
それでいいはずだ。逃げられるのだから。
赤木 叶恵
体を反転して、その場から駆け出す。
赤木 叶恵
それでいいはずだった。なのになんだ、この物足りなさは。
クイーン・オー・ランタン
ハロウィンの狂乱があなたの背を追い縋る。
クイーン・オー・ランタン
あなたの名前を呼ぶ声はとうに薄れて、
クイーン・オー・ランタン
今はクイーン・オー・ランタン一色。
赤木 叶恵
胸にぽっかりと穴が空いた。
赤木 叶恵
自覚していなかった小さな穴を、満たすフリして押し広げられた。
赤木 叶恵
これ以上ないほどの完敗を味わった。
安武 陸
ほらぁ!新しい性癖開花してる!!
クイーン・オー・ランタン
うれしい~~~~~!!
月夜
ハンター喧伝の二段構えが巧みだった
クイーン・オー・ランタン
少女の性癖開花、サイコ~~~~~~!!
aisa
かわいそうすぎて…ありがとうってなってしまった…
安武 陸
ほらぁ~~~~~~~~~~~!!!!!
月夜
わはは(笑い事ではない)
月夜
多くの部署からは拍手が贈られております
月夜
わぁあ~~~~もうほんっと最悪
安武 陸
健康にいい(最悪だよ~~~~~~~~)
赤木 叶恵
「っ……」
赤木 叶恵
戦いたく、ない。
赤木 叶恵
強さへの恐怖からではない。友好的な態度への同情心でもない。
赤木 叶恵
再び魔女と顔を合わせれば、この劣等感を思い出してしまうからだ。
GM
赤木叶恵の幸福『背徳:自己顕示欲』は破壊されました。
GM
これにより魔女は追加行動を獲得。
アビリティ『背徳の輝き』により耐久力もアップ!
サバトを使用したので血量は6減少~。
[ 赤木 叶恵 ] 耐久力 : 6 → 5
[ 赤木 叶恵 ] 部位ダメージ : 0 → 1
[ クイーン・オー・ランタン ] 耐久力 : 12 → 13
[ クイーン・オー・ランタン ] 血量 : 8 → 2
GM
また、先程もあったことで忘れていたんですが
GM
破壊判定が成功したため、光葉と叶恵から魔女への関係が1伸びます。
ご両人、関係の内容を決めてください。
赤木 叶恵
劣等感………………………………………………………………………………
GM
かわいいね
迷ノ宮 光葉
わたくしは、甘言に乗ってしまったので罪悪感を…
GM
かわいいね~~~~~~
敷村 修也
わぁ……
GM
では叶恵が劣等感、光葉が罪悪感ですね。クイーン・オー・ランタンに対して関係が1。
GM
次のシーンプレイヤーは陸か光葉の好きな方ですね。ご相談の上動きたい方からどうぞ。
迷ノ宮 光葉
昨日、安武様に先にお譲りしたので、安武様からでお願いします。
GM
はあーい