GM
『貴方』が目を覚まして、どれくらいたったでしょうか?
GM
『貴方』はこの国のことをどこまで知りましたか?
GM
猟奇、才覚、愛。全てを押しつぶし、飲み込んで。
GM
Dead or AliCe シナリオ
「Swallow the sacrifice.」
プロローグ
GM
それはあなたたちが荒野を移動していた最中のことでした。
GM
あなたたちは街を目指し、ある程度の食糧をたくわえ、村を出ましたが……
GM
嵐の原因はどうやら救世主のようですね! それもなんか……脅威度がめっちゃ高そうな!
GM
脅威度3ならかろうじてその場にいられるでしょうが、もうちょっとコインがなかったら即死でした。危ない危ない。
セシリア
足を踏みしめて、なんとか踏みとどまっている。
イーデン
しっかりと外套を掴んでいても裾がばたばたにはためく。
GM
なんてったって相当……破滅的な救世主のようでしたからね。なんというか。
イーデン
「あれは……」
喧嘩を売るのは無謀だろうな、と嵐の元凶たる救世主を見上げている。
セシリア
靴裏が地面を捕らえて踏ん張れているとはとても思えない。
セラ
いいんですかイーデンさんこんな早くデレて……
セシリア
才覚型がいきなり離脱したらパーティーとして不全を起こす
イーデン
張り合える相手ではない。なるべく刺激せずやり過ごすのが最善だろう。
セシリア
荒野にはそのようなものはない。険しい顔をしている。
GM
その後しばらくすれば、嵐は収まりました……というか、元凶はいなくなりましたが……
GM
あなたたちのあらゆる食糧が奪われていますね。
イーデン
雨を吸って重たくなった外套を脱ぎ捨てる。
セラ
「ふー……なんとか一命は取り留めましたね!!」
セシリア
同じようにただ湿って重くなっただけの外套を脱ぎ捨てて、外気にさらされる肌の感触に顔を顰める。
イーデン
「あの規模ならコインを狙われても歯が立たなかったろう」
イーデン
「裁判もなく掠め取られている様子はないな」
GM
幸いにしてコインを奪う感じの余裕はなかったようです。
セシリア
コインはそのようにして奪われていても不思議と持ち主の手元に戻ってきている、という話も聞きますが。
セラ
「大丈夫ですよ! 僕はピンピンしてます!」
コインも大丈夫そう。
セシリア
あなたの決める方針を待つように、頷いて己の胸に手を置いた。
セシリア
アイコンが出るだけで怖がられることある?
セラ
精霊、より上の存在って感じしたなぁ、なんて思いながら通り過ぎていった方を見ています。
GM
それはあなたたちの目の前ですたっと着地すると、ぴょんと跳ねて立ち上がりました。
イーデン
セラがなにかに気付いたのに合わせて、こちらも空を見上げる。
セシリア
視線を向けた途端、目の前に麦色の塊が着地した。
セラ
飛んできた高さと、目の前の末裔を見比べている。
イーデン
この末裔、コインを持っている様子はありますか?
セシリア
それは……さっきの嵐で死ななかった的な意味で?
イーデン
「よくもまあ死ななかったもんだ。末裔があれほど吹っ飛ばされて」
セシリア
怪我も見たところない、ように見えますね。
セラ
うまいってなに……? 末裔投げ遊びでもする救世主とかいるの……?
三月兎
「お腹いっぱいたべられるし、たのしい村だよ!」
イーデン
そもそも堕落の国で遭遇するものに怪しくないものはなく。
三月兎
「ぼくたちのアリスはねえ、アリスをもてなすのが大好きなアリスなんだ!」
イーデン
それが罠でも、道標があるのは悪くはない。
イーデン
俺がやたら率先して対応しないといけないタイム……!
イーデン
それが自分たちを狙うものであれ、罠であれ、なんらかの意図があるならば。
イーデン
そこにつけ込むか利用することで生き延びるしかない。
イーデン
全てに対して身から出た錆が襲いかかってくる
イーデン
こんなことあるか? こんなことあるか? こんなことあるか?
セシリア
不満は特にないですが、傷つくためにやったので相応に傷ついています 大丈夫
イーデン
なんでそれで依存が恋心になってんだよこいつ!
GM
では、あなたたちはそうして村に向かいました。
GM
村に到着して、まず視界に入るのは、一面の原っぱ。
GM
そして、村全体に微かに甘い香りが漂っています。
GM
草花が絨毯のように広がり、まるで絵本の中の世界に来たかのよう。
GM
奥の方にポツポツと家屋や倉庫などの建物があり、その中心には一際大きな建物が立っています。
イーデン
とかく食べるのに困らなさそう、というような。
三月兎
あなたたちを興味津々に見てくる三月兎とか、
三月兎
今にもいたずらしてきそうな三月兎とかがいます。
セラ
この三月兎たち、性別どっちでもありえるな………
セシリア
三月兎の末裔は堕落の国には多いと聞きますが……
麦藁の冠を被った女
そして、その二人と喋っている、妖艶な少女。
セシリア
イーデンさんと対照的な声がデカい男と、セシリアみたいなおとなしそうな女がいるなあ
麦藁の冠を被った女
あなたたちに視線を向けて、声をかける。
麦藁の冠を被った女
「いえ、こんなに救世主様がいらっしゃるのは珍しいんですよ」
麦藁の冠を被った女
「私は『ストレナエ』。この村を管理しているものです」
ストレナエ
「そしてこの二人はあなたたちと同じように、つい先程いらしたお客様」
イーデン
仲間じゃなかったか、と二人に視線をやる。
イーデン
この女たちのそれも、この村の迎える様子も。
イーデン
そして経験則として往々にしてろくでもない流れには行き着くのだが、無闇矢鱈に仕掛けることにも意味はない。
セラ
ええっ!?こんな場所がいっぱいあるなんてすごいなぁ~(棒)
イーデン
事態を静観している。目の前の男と女を見る。
シャマシュ
「俺はシャマシュ!!!!! シャマシュ・ニムルド!!!!!!」
イーデン
元気がいいと子供作りそうで好きか? 好きだろうな……
カノン
あなたたちと協力したい、みたいな……そういった視線が込められている。
イーデン
「……どういう意味で”よろしく”することになるかはわからんが……」
カノン
「……穏やかによろしくできることを祈っていますよ」囁くような声。
セシリア
「セシリア・アンティカイネンと申します」
イーデン
見た目上の協力的態度にマイナスはないので、とりあえずはそういう態度をとっておく。
セシリア
三人組のPK救世主なのかなと思ってたらミッドサマーの先に殺されるカップルみたいな空気になってきたな
セシリア
GMとシナリオ製作者が笑っている(※編集者注:GMとシナリオ制作者はボイスで雑談のやりとりをしている。)
ストレナエ
「あらあら、もしかして『不可視の救世主』のせいでここに?」
ストレナエ
「今は『雷雨の救世主』がこのあたりで大規模な力を振るっておりまして」
セシリア
高脅威度の救世主が争うと、周囲にもかなりの影響が出ると聞きますが。
イーデン
救世主の争いに常に巻き込まれ続けている末裔どもも似たような立ち位置だ。
ストレナエ
「はい、土地が潤うかもしれませんが、今外に出るのはあまりにも危険かと」
ストレナエ
「となると、しばらくここにいたほうがいいですねえ」
ストレナエ
「この村は私と三月兎に守られているので、安全なんですよ」
セラ
「そういえば、なんかさっきすごい着地してましたが……」
イーデン
「こちらから差し出せるものは何もないがね」
GM
まず、特にコインを持っているわけではなさそうです。
GM
末裔は寿命が短めとはいえ、成人している末裔がいなさそう。
GM
そして、知能もなんとなく……普通の三月兎より、低いような気がします。
セラ
元々そんなに賢いイメージはないけど、余計に……
イーデン
三月兎の傾向ではあるが……少々過剰に思える。
セシリア
大人からきちんとした教育を受けていない、幼い三月兎の集団ですか……
GM
あと全員似たような格好をしているとか、そのくらいです。
イーデン
基本的に堕落の国で教育もクソもないが……
GM
見分けがつかないのもいますが、大体男女比半々くらいだと思います。
セシリア
私の元の世界の知識を引くなら、もう少し違う呼び方が適当だと思うのですが……
セシリア
家畜、あるいは実験動物、という言葉が頭にちらついています。
イーデン
「あれはあんたの支給品かい」適当な兎の胸元のネックレスをさししめして、ストレナエにたずねます。
セシリア
ただ、それをここで口に出すのはさすがにはばかられるため、黙っています。
セラ
どっごたごについては知りませんが、文字が書かれているなぁと思います。
ストレナエ
「私がつけたのもありますし、そうではないのもあるかもしれません」
イーデン
「そうかい」答えに期待はしていなかったので、特に深掘りはしません。
セラ
そういえば、家畜って管理のために耳を切ったりするなぁ
ストレナエ
「お部屋に案内するので、そこでくつろいでくださいな」
GM
そうしてあなたたち5人は大きな建物――三月兎が言うところの、ストレナエの屋敷の客室へ案内されました。
ストレナエ
「この部屋はご自由にお使いくださいね」
ストレナエ
「食べ物、飲み物は三月兎たちに言いつければ、すぐに出てきます。この村はとても豊かですので、食料が余っているんですよ」
ストレナエ
「特にワインはとてもおすすめです。アルコールが苦手な方でも、ぶどうジュースがありますので、ぜひ飲んでみてくださいね」
セシリア
当たり障りのない相槌を打ちながらやや微妙な顔をしています。
セシリア
三月兎の亡者の肉に三月兎の亡者のワインじゃないの???
イーデン
俺たちまあまあ慣れてるからな PLもPCも
セラ
初心者がやってるの見るのウキウキすぎるシナリオ
イーデン
そういうことだけど そういうことであることは悪くないな という感じになっちゃう
セシリア
初心者PC向けシナリオを中脅威度救世主がやる味わいを感じています
セシリア
三月兎の亡者のジャーキー、なんなら我々もけっこうちょくちょく食べてるだろうからな
イーデン
むしろかなり安定的な食料としてありがたい方だよね
セシリア
その前の三月兎の顔を見て会話することはあんまりないだろうけど……
ストレナエ
「あ、そうそう……よければ、あのこたちとも、遊んであげてください。きっと喜びますよ」
イーデン
まあなんか怪しいものがないか調べてるくらいです。
イーデン
まだ大っぴらに悪意を露呈される段階ではないようだ。
GM
普通に……まぁ、前泊まったとこよりはいくらか豪華な部屋って感じ。
GM
ストレナエの趣味にしてはちょっと質素っぽい気も……しないでもない。
GM
そうして、部屋にはあなたたちと、もうふたりの救世主が取り残されました。
クエストNo.1 村にやってきた救世主と手を組む
概要
あの『ストレナエ』という救世主は怪しい…………。
いざという時のために、他二人とも手を組んでおこう。
目標値
-(自動成功)
消滅条件
成功するか、お茶会ラウンド①終了時に消滅。
成功
子山羊皮の手袋を1つ取得します。
道中で物資を失ったPCを心配して小道具を渡してくれます。
失敗
-
放置
特になし。
クエストNo.2 麦藁の冠を作る
概要
三月兎の末裔たちはあなたたちと遊びたがっています。
そのうちのひとりが「麦藁の冠を作ろう!」と声をかけてくることでしょう。
目標値
-(自動成功)
消滅条件
成功するか、お茶会ラウンド①終了時に消滅。
成功
ウサギのお守りを1つ取得します。
三月兎の末裔たちはとても嬉しそうにお礼を言ってくれることでしょう。
上手に作れた麦藁の冠も渡してくれます。
失敗
特になし。
三月兎の末裔たちはとても嬉しそうにお礼を言ってくれることでしょう。
上手くできなかった麦藁の冠は、そのうちひとりが貰ってくれます。
放置
特になし。
クエストNo.3 屋敷の地下室に入る
概要
ストレナエの屋敷には閉ざされた部屋があるようです。
PCたちが中に入ろうとすれば、三月兎の末裔たちが止めようとしてきます。
PCたちが暴力を振るえば、この部屋を無理やりこじ開けて中に入ることも可能でしょう。
目標値
-(自動成功、ただし、PC全員の合意が必要)
消滅条件
成功するか、お茶会ラウンド①終了時に消滅。
成功
難易度がNOFUTUREになります。
PKがワンダーを取得し、一部技能が変更されます。
お茶会が強制終了し、PKとの裁判になります。
三月兎の末裔たちは無惨に殺され、あなたたちは地獄に足を踏み入れます。
失敗
-
放置
特になし。
無謀な挑戦者の救世主であれば、挑戦してもよいかもしれません。
イーデン
これ疵舐めたり抉ったりしながらしなきゃいけないんだな
セラ
クエスト3、もうちょっと破天荒なPTならやろうぜって言ったけど……
セシリア
すべてが合意の上で行われていても人間は傷つくと言うことが分かる
麦藁の村のシーン表
1
花畑。三月兎の末裔たちが花輪を作っている。
2
洞窟の前。村の出入り口。今は大きな岩によって閉まっている。
3
村中央の原っぱ。三月兎の末裔たちがかけっこをして遊んでいる。
4
小さな露店。三月兎の末裔がワインとぶどうジュースを配っている。
5
大きな壁画の前。三月兎の末裔が空から落ちている絵が大きく描かれている。
6
妙なあずまや。ベッドが置いてある。誰かがこんなところで寝ているのだろうか?
GM
*PKのデータはまだですが、心の疵も貼っておきます。
ストレナエ:心の疵
麦藁の女王
彼女は正気だからこそ、狂気の女王を演じている。
孤独/正気/演技/役割/運命
酩酊
狂気に陥った者の力を増幅させて従わせる力。
酔い/狂気/快楽主義/残虐/衝動/支配/ごまかし