裁判
セラ
セラが開くと、ランプに閉じ込められていた精霊が現れた。
ランプの中の精霊
何か身振り手振りで伝えようとしている。
セラ
「……パンディオンが、広場で待っているそうです」
パンディオン
石造りの道の先にある広場。 そこにパンディオンは待っていた。
イーデン
「大体のところは、あんたも把握してるんじゃないのか」
セシリア
微笑んで、お飾りの女のようにイーデンの傍らに控えている。
パンディオン
「くだらんことだ。 精霊達は私を愛さずにはいられない」
セラ
視線がしばし彷徨い、イーデンとセシリアを見る。
セラ
うつむいて、すい、とパンディオンの方へ飛んだ。
イーデン
セラがパンディオンの方へ向かうのを見ている。
パンディオン
自分の元に帰ってきたセラに、言葉を投げることはしない。
イーデン
「救世主様は、無駄な犠牲を嫌うって話だ」
イーデン
「それには俺も同意でね。さらに言えば、無駄な時間ってのも厭わしい」
イーデン
「さっさと始めよう。それがお望みだろう」
パンディオン
「法を投げ捨て、凶器を振るい、敵を斬り伏せ」
パンディオン
「猟奇と才覚と愛によって己の正しさを貫き通させて頂こう」
セシリア
*仕込の宣言を行い、水パイプをふたつ取得いたします。
[ セシリア ] 水パイプ : 0 → 2
パンディオン
1D6+3 (1D6+3) > 5[5]+3 > 8
イーデン
1D6+1+1 才覚 着慣れた衣装 (1D6+1+1) > 3[3]+1+1 > 5
イーデン
ワンチャンあるかと思ったが普通に相手が高すぎたな。
セシリア
PKに先手とられるの嫌だけど才覚型相手に猟奇愛が頭取れるはずない
ラウンド1
パンディオン
イーデン
セシリア
パンディオン
ココフォリアくんカードちゃんと切った?????
[ パンディオン ] 眠り鼠のポット : 1 → 0
[ イーデン ] 封印@1Rパンディオン : 0 → 2
イーデン
そんな気はしていたが じゃあ封殺はセシリアか
パンディオン
どうせ水パイプあるだろうがよというのもある
パンディオン
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
パンディオン
わし……こんなに殴るのつよかったんだ……
セシリア
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[2,2]+3 > 7 > 成功
セシリア
4点軽減で、6点ダメージと封印を受けます。
[ セシリア ] HP : 21 → 15
パンディオン
ふっ……素のダメージよりでかいな……得をした気分だ……
聖霊セラ
2d6+2=>7 判定 (2D6+2>=7) > 7[6,1]+2 > 9 > 成功
セシリア
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 4[2,2]+3 > 7 > 成功
セシリア
ずっと怖いな。4点軽減で1点ダメージです。
聖霊セラ
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《猛毒》
イーデン
1D6+2(上質な凶器)
+1D6(終幕)
+3(鋭気)
+2(援護)
+1(発狂)
+3(逆鱗)
イーデン
妨害が入るだろうから水パイプ切るならそこに遊撃も入れられるから通れば転がせる公算は高い
[ イーデン ] 水パイプ : 1 → 0
[ イーデン ] 封印@1Rパンディオン : 2 → 0
イーデン
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 7[4,3]+3 > 10 > 成功
パンディオン
2d6+3-6=>7 判定(+才覚) 許さん!! (2D6+3-6>=7) > 5[4,1]+3-6 > 2 > 失敗
イーデン
遊撃のダメージは猟奇3+看破2+発狂1+逆鱗3で9点。
[ パンディオン ] HP : 17 → 8
イーデン
2d6+3+2=>7 判定(+猟奇)援護あり (2D6+3+2>=7) > 7[2,5]+3+2 > 12 > 成功
イーデン
2D6+2+3+2+3 終幕 上質な凶器 鋭気 援護 逆鱗 (2D6+2+3+2+3) > 3[1,2]+2+3+2+3 > 13
[ パンディオン ] HP : 8 → 0
パンディオン
2d6+2-0-2 判決表 (2D6+2-0-2) > 5[3,2]+2-0-2 > 5
イーデン
ゆっくりエピローグができそうでよかったです
イーデン
セシリアさんとやりあってるところもやってほしいですね
パンディオン
近くにあるランプを掴み、イーデンに投げつける。
周囲に聖霊の粉が舞った。
パンディオン
「聖霊の粉は魔法薬の材料になる、という話は聞いたな?
体の動きが鈍かろう」
イーデン
パンディオンの行動を止めようとした矢先に粉を振りかけられ、その動きが鈍る。
精霊
周囲のランプから、精霊たちが出てくる。
パンディオンに力を与える。
パンディオン
「ふふふ……ははは! 見ろ!私は精霊たちに愛されている!!」
パンディオン
手にした王笏を地面に突き立てる。 それはまるで天災のように地面を割り、セシリアへと向かう。
セシリア
呼応するよう、魔法使いのように手を差し出す。
セシリア
衝撃が走り抜け、遅れて痛みが身体を貫く。
セシリア
だが、女の足は割れた大地を踏みしめ、まだ倒れることがない。
パンディオン
「ははははは!! お前もだ!! お前も体が動かないだろう! この街にいる者は全て!わしの思うがままなのだ!」
セシリア
確かに、動きは鈍る。先ほどイーデンが受けたのと同じ魔法の粉が降りかかっているのだろう。
セシリア
だが、この程度ならまだ戦える。水の精霊に聞いて、備えもしてきている。
セシリア
そのことを、このパンディオンは理解しているのかどうか。
パンディオン
「さぁ、お前もやるのだ、セラ! 私への愛を示して見せろ!!」
セシリア
その攻撃を未然に防ぐのではなく、受けて相手の隙を増やすのが、セシリアの戦い方であるからだ。
聖霊セラ
「この期に及んで、パンディオンの側に立つ僕を愚かだと思いますか?」
セシリア
心の疵の力というもの、そして心の在りようというものが。
聖霊セラ
刃は確かに、セシリアを傷付けようと閃く。
セシリア
刃に切り裂かれ、わずかに血がしぶくが、本当に些細なものだ。
セシリア
加減しているのか、それとも言った通りにセラは弱い救世主なのか。
セシリア
じわじわと染み入ってくる嫌な痛みに顔を顰める。
セシリア
けれど、これもまだ命には届くことはない。
セシリア
「……許す、とは、少し、違うでしょうね……」
セシリア
「ただ、そういうものだ、と、諦めているだけですよ」
セシリア
セラにだけ聞こえるようなささやかな声、それも、風の精霊が介してパンディオンに届くだろうか。
パンディオン
「そうだ、お前にはこそこそとした小細工くらいしかできないのだからな! それでいい!」
パンディオン
妖精の粉を浴びさせ、聖霊の力で毒を受けた救世主達の姿に、パンディオンは笑う。
パンディオン
「聖霊どもの悪巧みなど、子供の悪戯のようなものよ! 昨日今日現れたばかりの救世主に何ができるものか!」
パンディオン
「この街の平穏は!豊かさは!わしの命ある限り続く!それは簡単に覆されるようなものではなァい!!」
パンディオン
「我はパンディオン王!! 精霊の街を統べる救世主王なり!!」
イーデン
「随分と華々しい御伽噺で、結構なことだ」
イーデン
気付けば、パンディオンの胸元に血の華が咲いていた。
イーデン
赤く濡れたナイフが、その胸に突き立てられている。
イーデン
資源の枯渇した堕落の国において、煙草の薬効はとりわけ特別な意味を持つ。
イーデン
救世主の身体の異常を取り除き、その動作を万全のものとするための薬。
イーデン
それにより身体の動きを取り戻しながら、男はパンディオンを見下ろしている。
イーデン
「俺はまあ、あんたみてえなのとは違う木っ端救世主なもんでね」
イーデン
「こそこそとした小細工ぐらいしかできねえわけだ」
パンディオン
「馬鹿な……、大地の精霊が与えた煙草は、精霊が盗んだはず……」
イーデン
「あんた、頭を回すのが取り柄の救世主だろうに」
イーデン
パンディオンの喉元に爪先を突っ込み、その身体を仰向けにひっくり返す。
パンディオン
「見つけないはずがない……奪わないはずがない……!」
パンディオン
なされるがままに仰向けになり、咳き込む。
パンディオン
王は石畳に転がり、咳とともに血を吐いた。
イーデン
「この男は随分とお前らのことを信用していたようだぜ」
セラ
「盗みなんて真似、僕にはできませんよ。他の精霊に頼んだらどうです?」
セラ
「もっとも、水の精霊も地の精霊も彼らに好意的ですし、風の精霊は興味を引かなかったようで。 火の精霊は、そんなまどろっこしいことしませんし」
セラ
「あなたより、彼らのほうが好かれているかも」
イーデン
「……まあ、恨まれたところで構いやしねえが」
パンディオン
「セラ! お前は! 私を愛していないと言うのか!!」
イーデン
一方的に言い放って、パンディオンの傍に膝をつく。
イーデン
彼らの見守るその中で、血の滴るナイフをゆっくりと振り上げて。
パンディオン
「やめろ……殺すな! 殺すなあああ!!!」
GM
遮るように突き出していたパンディオンの腕が、ごとりと落ちた。