お茶会 ラウンド1
◆ 心の性感帯
セッション開始前に、心の疵のうち一つを指定し、GMに申請します。指定された心の疵は属性「心の性感帯」が付与されます。
どの心の疵が「心の性感帯」かは非公開情報で、他のプレイヤーには秘密にしてください。
「心の性感帯」である心の疵が舐められた、あるいは抉られたとき、状態「○○への恋心」が付与されます。
○○は、「心の性感帯」である心の疵を舐めた、あるいは抉ったPCに対しての名前が入り、○○へ恋心を抱いていることを示します。
◆ 恋心の効果
恋心は心の疵による効果を強化します。
技能強化:判定の達成値と与えるダメージと回復量を更に+1
ダメージ軽減:受けるダメージを更に1点軽減
看破:恋心を抱いてる対象から受けるダメージを更に+1
GM
PKはPCの行動の後に行動します。全部で3回です。
宮城ユウキ
*行動順含め話し合いのRPをしてもいいですか?
宮城ユウキ
さてはて、亡者を殺すとは相成ったものの。
宮城ユウキ
「迂闊に近づくと”ああ”っぽいけど」
村の惨状の適当なところを指さします。
藤花
「旦那はん以外のひとに、ああまでしたる理由はないなあ」
藤花
にっこり笑っている。絶対に嫌だと言っている。
GM
いちゃいちゃする様を建物の陰から眺めて大号泣してる人なんかもいます。
宮城ユウキ
「じゃあやっぱ、とりあえず俺が様子見してくるか」
藤花
「斥候向きなんと、毒とかに強いんはうちや。ああなるのは御免やけど、ああならんようにしつつ見にいく言うんならうちが適任。」
宮城ユウキ
「俺の世界で言う一般人よりは耐性があるけど、藤花さんより強いとは思わない」
宮城ユウキ
「別にああなってもいいかなって思ってる方っぽいから」
宮城ユウキ
「あと、化け物相手の立ち回りには一日の長がある」
シェリ
「ほんの少しなら、ぼくの力でなんとかできる…かも?だし…」
宮城ユウキ
「まとめて毒を食らっちゃうよりは、食らったあとに治してもらうの方が助かるかなって気持ちがあって……」
宮城ユウキ
「シェリの力がおかしくされちゃったら相当困るし」
藤花
「こんなかで一番腕っ節が立つのは坊主、あんたはんや。」
藤花
言いながら一塊のようになっている村人たちを指す
宮城ユウキ
「化け物を殺すことに関してはそこまで揺るがない自信があるんだけど」
藤花
村人たちを見たところの症状は興奮、発熱、情緒不安定。瞳孔に開きも見られる。催淫作用も…あるのか…?
藤花
毒の詳細はわからないが、まあ興奮作用があると見て間違いはなさそう。
藤花
猟奇型がそんな状態になったら、まあたまったものではない。
宮城ユウキ
「藤花さんも触れられたくなかったら気をつけてね」
宮城ユウキ
「俺、最終的には腕力で止めるしかできないと思うから」
藤花
「商売道具に傷つけられたら敵わんなあ。ヘマせんように気ィつけるわ」
宮城ユウキ
「こっちはこっちで情報収集とか……まあ……」
行動:藤花
GM
ラビング・ラビットの疵を抉るとのことですが、今回シナリオの方で初手に抉る疵が決まっておりまして。
GM
『淡い恋の端っこ』の方から抉っていただきます。
藤花
*ラビング・ラビットの心の疵『淡い恋の端っこ』を才覚で抉ります
[ ラビング・ラビット ] HP : 66 → 65
ラビング・ラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ラビング・ラビット
2d6+0=>7 判定(+才覚) (2D6+0>=7) > 7[2,5]+0 > 7 > 成功
藤花
2d6+3+2-1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2-1>=7) > 5[3,2]+3+2-1 > 9 > 成功
[ 藤花 ] ティーセット : 2 → 1
GM
ラビング・ラビットの『淡い恋の端っこ』が抉れました。
[ ラビング・ラビット ] 淡い恋の端っこ : 0 → -1
GM
ということで、藤花さんが出発しようとしたその時にですね。
宮城ユウキ
まあまあ壮年くらいのみみがはえたひとだ。
GM
「救世主様方。亡者を倒しに行かれるんですか」
GM
男は荷物をたくさん持っています。行商なのでしょう。
GM
「あなた方……『リサ』という娘は知っているかい」
GM
救世主の顔を眺め回して、男はそう問いかけます。
藤花
割と冷静なのは、この村の人じゃないからなのかな
宮城ユウキ
あんまりいい予感はしませんが聞いています。
藤花
ここでこの話が出るなら まあ いい話ではないだろうなと思いつつ。
GM
「……先日、村の外に行く私の馬車に乗せたんです」
GM
「私は命からがら逃げることができましたが、リサは、その時に……」
GM
亡者がどこから来るか、『何』からなっているのか。
GM
「……リサは、多分。あなたがたを追いかけていったんです」
藤花
荒野での移動は、危険が伴う。力のない末裔であれば特に。
GM
「理由は、話しちゃくれませんでしたけどね……」
シェリ
非力な末裔が、荒野の救世主を追う道理はないはず。
GM
「あなた方の誰かに、惚れとったんでしょうなあ……」
GM
「危ないって止めたんですがね。まるであなた方以外のことは考えられないみたいな様子で……」
ラビング・ラビット
話を遮るように、再び足音が響きます。
ラビング・ラビット
ラビング・ラビットが再び現れる。
ラビング・ラビット
その一つしかない瞳は、はっきりと
藤花
「そういうお仕事やからね。にしたって困ってまうわあ。」
ラビング・ラビット
差し出された心臓が脈打っている。
藤花
軽口を叩きながら、油断はしない。面越しに亡者を見据えている。
ラビング・ラビット
たった一言、藤花が名前を呼ぶだけでも、この淡い恋の端っこは抉れるでしょう。
宮城ユウキ
「情に付け込んで引き回すのも、特技の一つなんじゃないかと思ったけど」
藤花
「やだわあ うち、そおんな悪い女に見える?」
藤花
「でもなあ坊主、あんまり女にそゆこと言うたらあかんよお」
藤花
「悪うく見える言われて喜ぶ女、あんましおらんのやから」
宮城ユウキ
「女の人としてじゃなくて、救世主として」
ラビング・ラビット
他の人と話さないでと言うように。
藤花
「いやあ、ほんま、求められすぎて困ってまうなあ」
ラビング・ラビット
地団駄を踏んでいた足は止まっている。
ラビング・ラビット
ぴくり、と長いまつげが震える。
ラビング・ラビット
ただ、視線を向けられるだけ、名前を呼ばれるだけで。
ラビング・ラビット
亡者には、そうなる以前のような知性はないとされている。
ラビング・ラビット
話しかけるあなたの言葉が通じているのかどうか。
ラビング・ラビット
しかし少なくとも、亡者は静かにあなたの声を聞いている。
宮城ユウキ
心亡き者が、女の言葉を聞くのを見ている。
藤花
目眩しと、弱体化。一般人もいる今、ここで戦闘になることは避けたい。
藤花
そうしながら、致命となりうる弱点を探っている。
ラビング・ラビット
それらは、弱点のように見えます。
ラビング・ラビット
ラビング・ラビットの大きな耳が震える。
ラビング・ラビット
一歩、後退する。地面が揺れる。
ラビング・ラビット
そのまま、大きな足で地面を蹴る。
ラビング・ラビット
再び、どこかへと去ってゆきます。
藤花
一人で偵察に行くつもりだった。ここにいる商人の存在が想定外だ。
藤花
ひとまずここでの戦闘は避けたい。亡者が去ったことに安堵する。
宮城ユウキ
「俺は俺のできる範囲で殺しをするだけだから」
シェリ
「こうしてみんな無事だし、だいじょぶだいじょぶ」
藤花
「さて、一旦下がろか。商人の旦那はんも人多いとこに戻り。」
藤花
いつもと変わらない。面の下の伺えない女がいる。
GM
男は促されるままに、どこかへと去っていきます。
宮城ユウキ
「色欲と乙女心が厄介なのは万国共通みたいだ」
藤花
「まあでも、その通りやね。厄介で利用しやすいもんや。」
宮城ユウキ
「当事者よりは傍観者の立場が多かったけどね」
宮城ユウキ
「だからこそ見えてくるものもあった、って感じだけど」
藤花
「ええ心がけやね。あんたはんらは、恋にも下半身にも振り回されたらあかんよ?」
シェリ
この世界においても、ある程度の変化の力は残されている。
藤花
「別にどっちだって構わんけど。あんまり大きなられて宿で場所取るといかんなあ」
藤花
「はい。あとは移動しながら話そかね。また戻ってこられたらあかんから」
宮城ユウキ
「どこかではやり合わなきゃならないけどね」
宮城ユウキ
藤花に応えながら、スニーカーで村の惨状の中をゆく。
藤花
歩き出した二人に並んで、一瞬だけ歩速を落として。
GM
*ラビング・ラビットに『藤花への恋心』が付与されました。
行動:宮城ユウキ
宮城ユウキ
1d12 シーン表 (1D12) > 12
GM
12 村はずれ。整備されていない道が続いている。
宮城ユウキ
救世主三人、ラビング・ラビットの足跡を辿り、道をゆく。
宮城ユウキ
そういえば自分たちが亡者を討伐するのに行った道もここだったか。
宮城ユウキ
あの商人とリサという末裔の少女も、同じくここを通ったことになろうが。
宮城ユウキ
……今の自分たちには関係のないことだ。
宮城ユウキ
「どうなっちゃうかとか、結構わかんないんじゃないの」
シェリ
「ぼくの形は、愛してもらうことではっきりするから」
宮城ユウキ
「末裔のままだったらともかく、亡者だとな……」
シェリ
”こうであったらいいのに”という願望がこのいきものに齎す影響。
藤花
きっと一滴の毒でも混ざれば、その純粋さは喪われてしまうように思う。
宮城ユウキ
「シェリが、堕落の国に落ちたばかりの頃」
宮城ユウキ
「シェリに情愛を注ぐ存在のないはずの環境の中で」
宮城ユウキ
「今よりかはいくぶん、不安定ではあったけれども」
宮城ユウキ
「外だけでなく、シェリ自身の裡にも在ることには」
シェリ
今まで得てきた形の数など、もう憶えていようはずもない。
シェリ
時には、誰かにとって大事な人間を汲み取って、化けてみせたことすらあった。
シェリ
そんなものはもとより無かったのか。それとも―。
宮城ユウキ
*ここで入っちゃうか。
シェリの心の疵『×××との死別』を猟奇で舐めます。
[ ラビング・ラビット ] HP : 65 → 64
ラビング・ラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ラビング・ラビット
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 8[3,5]+3 > 11 > 成功
[ 宮城ユウキ ] ティーセット : 3 → 2
宮城ユウキ
2d6+3+2-5=>7 判定(+猟奇) (2D6+3+2-5>=7) > 6[4,2]+3+2-5 > 6 > 失敗
宮城ユウキ
*シェリの寵愛を使用。
達成値を1上昇します。
[ 宮城ユウキ ] シェリの寵愛 : 1 → 0
[ シェリ ] ×××との死別 : 0 → 1
宮城ユウキ
「シェリはその存在を、より意識したほうがいい」
宮城ユウキ
「思い出せなくてもいい。分からなくてもいい」
宮城ユウキ
「でも、自己を定義する存在が自分の中にあることを」
宮城ユウキ
「不本意に形を歪められることを避けられる」
宮城ユウキ
「愛を求めることは自らを定めるための欲求ではなく」
宮城ユウキ
「……その方が、健全だよ。この国ではきっとね」
宮城ユウキ
「亡者に愛されて歪められるなんて御免だろう?」
宮城ユウキ
「いくらでも起こるよ。似たようなこと。末裔相手にも、救世主相手にも」
宮城ユウキ
「それが変な横槍でおかしくなっちゃうのは、まあ、結構いやだな」
シェリ
強大な亡者。より多くのコインを持った救世主。
シェリ
いままで出会わなかったのは、幸運によるものでしかない。
シェリ
この国では致命的な在り方であることには、とっくに気が付いている。
藤花
背後を気遣いつつ、口は出さない。手も出さない。
シェリ
お世辞にも綺麗とは言えないが、小さな泉がある。
藤花
堕落の国の歪んだ水面に、果たして正しい形が映されるのか。
宮城ユウキ
「藤花さん、ちょっとごめんね」
先をゆく藤花に声をかける。
宮城ユウキ
手を繋いだまま、同じようにしゃがんでやる。
シェリ
もう一方の手も地面について、水面を覗き込む。
シェリ
水面は偽ることなく、いまのシェリの形を映し出す。
宮城ユウキ
濁水にシェリが触れてしまわぬよう、沈んでしまわぬよう、手を繋いでいる。
藤花
油断なく背後を警戒している。そして傍観している。
シェリ
答える声はないままに、もう一度水面を覗き込む。
宮城ユウキ
「それはきみの中から引き出されたものだ」
シェリ
聞こえない声に、耳を澄ませる。見えない情景に、目を凝らす。
シェリ
どれだけ時間が経っただろうか。名残惜しくも頭を上げる。
シェリ
色も、温度も違うけれど―この形は、間違いなくあの子のもの。
シェリ
涙ではない。己の一部が、ほどけて落ちたそれ。
宮城ユウキ
いくらでも手放すことが叶うことを、よく理解しているけれど。
シェリ
あの子が死んでしまったあの日、ぼくが流せなかったもの。
宮城ユウキ
それは今この存在にくれてやるべき言葉ではない。
シェリ
この世界にも、あの世界にも、もうあの子はいない。
宮城ユウキ
自分ではないものに語りかけるあなたの姿を。
シェリ
それでも伝えたい言葉が、己の裡にはまだ残っていた。
宮城ユウキ
その水底に導かれる運命に近しき眩さを見出して、
GM
*『×××との死別』は心の性感帯ではありませんでした。
行動:シェリ
シェリ
ユウキの手を頼りにして、泉の淵から立ち上がる。
シェリ
今度はしっかりとした足取りで、藤花のもとへ。
宮城ユウキ
足取りの定まったことを確認して、手を離した。
シェリ
名残惜しさの残る手で、ローブを握りしめる。
宮城ユウキ
握りしめたその指先に、再び手のひらを開いた。
藤花
「うちが前の方見といたるさかい、仲良うしとき」
GM
3 万屋。日用品や雑貨、食料、服など。店主が熱いまなざしでこちらを見ている。
GM
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
宮城ユウキ
そういうのじゃないって言ってもいいんだけど。
宮城ユウキ
「思えば討伐帰りでこんなんだから、お腹空いてきて」
GM
ユウキに声をかけられると、しゅばっと立ち上がります。
藤花
「あら、お代まけてくれるん?坊主がかっこよくてよかったなあ」
宮城ユウキ
「まあもともと村のための亡者討伐なんだし」
宮城ユウキ
あんまり大量に出されると申し訳ないけど……。
宮城ユウキ
差し出された山の食糧を両手で受け取って、
宮城ユウキ
「ちょっとだけ藤花さんの気分がわかった」
GM
返してもらった食料を大事に抱えながら、ユウキの後ろ姿を見つめている。
宮城ユウキ
適当に見つけたことにして舐めに移行していい気がします。
宮城ユウキ
万屋で場所を作ってもらって食べてもいいのだが……
シェリ
歩くうちに、いい具合にひっそりとして最低限清潔が保たれそうな感じの…ガゼボ?ガゼボだったのかなこれ。みたいなところへ。
宮城ユウキ
まあ腰さえ降ろせれば上々です。この国においては。
宮城ユウキ
かちかちのパンとカピカピの干し肉を挟んだものを頬張る。
藤花
同じく硬いパンをもぐもぐ。食べている時も不思議と顔は見えない。
藤花
時々なんか……毒々しい色の葉っぱも挟んで……
宮城ユウキ
俺はそういうの別に要らないので、そのまま食べます。
シェリ
そんなこんなで、二人はなんとか糧を繋ぎます。よく食べました。
宮城ユウキ
人でないものに見守られながら三大欲求のうちの一つを満たしました。
藤花
食べ物も食べ物じゃないものもいっぱい食べました。
藤花
「そおねえ、満腹になったら気力も湧くわなあ。」
シェリ
「この村に来てから、ずっとむつかしそうな顔してたから」
藤花
「あらあ、うちの顔見えとるん?」コトコト笑っています
宮城ユウキ
この前散々に解体した自覚があるので今は黙っています。
藤花
「ほんならありがたく受け取っとくわあ。おおきに。」
藤花
「嫌やないよ?ただ、うちにとってはそれ、お仕事やからなあ……」
藤花
「今は仕事中ちゃうし……働いてない時に仕事せえ言われても、困らん?」
藤花
「ああ、あんたはんには向かん言い方してしもたか」
藤花
「うちはね、恋や愛を、お金を対価に売っとるの。」
藤花
「さっきの店で、坊主は金出してこのおまんま買ったやろ?」
藤花
「うちにとっての愛や恋は、店にとってのパンとおんなじ。道具。」
藤花
「だから、一方的にあげるとか、欲しいとか言われても困ってまうわ。商品はうちが自由にするもんではないもの。」
シェリ
「…恋に夢中になってる人を見るのも、嫌がってるように見えたよ」
シェリ
「トーカのその心にも向き合っておくのが、いいんじゃないかって…」
シェリ
藤花のその感情が、何に由来するものなのか。
シェリ
痛みを伴うとしても、向き合う価値はあるはずだ。
シェリ
「分からないままよりは、分かっていたほうが」
宮城ユウキ
シェリが促すことを遮るほどのものではない。
シェリ
藤花が面の裏でだけ苦しんでいるのを、放っておきたくはなかった。
シェリ
あるいは、愛で動くシンプルなこころにとってはそちらの理由が大きいのかもしれない。
シェリ
*藤花の心の疵「妓女の誇り」を、愛で舐めます。
[ ラビング・ラビット ] HP : 64 → 63
ラビング・ラビット
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ラビング・ラビット
2d6+1=>7 判定(+猟奇) (2D6+1>=7) > 9[4,5]+1 > 10 > 成功
[ シェリ ] ティーセット : 2 → 1
ラビング・ラビット
はい。では+3+2-5でどうぞ!
シェリ
2d6+3+2-5=>7 判定(+愛) (2D6+3+2-5>=7) > 8[6,2]+3+2-5 > 8 > 成功
[ 藤花 ] 妓女の誇り : 0 → 1
ラビング・ラビット
*『妓女の誇り』は心の性感帯ではありません。
藤花
「それに向き合って、どないするん。うちのせいやねとでも思えばええの?」
宮城ユウキ
「これから殺す相手に感情移入して耐えられる人じゃないでしょ、藤花さん」
藤花
「あんたらほんま、うちのことなんだと思っとるの。」
宮城ユウキ
「でも、向き合うべき部分があるというのには同意」
宮城ユウキ
「シェリが言ってるのは、これから殺す相手に向き合えってことじゃない」
宮城ユウキ
「あんたは意図的に論点をズラしている」
宮城ユウキ
そうだろ? とシェリに視線をくれます。
藤花
「……うちのことは、うち自身が一番わかっとる。」
藤花
「……妓楼には女がおって、男がおる。恋と愛を売り買いしとる。」
藤花
「恋も愛も、商品。……このルールをな、踏み外したやつから死んでいく。」
藤花
「女は弱い。すぐに慰み者になる。だからこそ、何にも寄らず立たなあかん。自分の足だけでも立ってやってけるようにな。」
藤花
「自分の価値も、指針も、生き方も自分で決める。他人になんか任せとったらすぐにお釈迦や。」
藤花
「うちはそう思っとる。そう生きてきた。周りにもそう言うとった。」
シェリ
自分が発生した森とは何もかも違う、妓楼の話。
藤花
「あんたの在り方とは、相容れんもんかもしれんけど。」
藤花
「愛や恋なんて、ええもんやない。不確かで、一時的で、身ィ滅ぼす毒みたいなもんや。」
藤花
「そんなもんに身ィ任せるのは、恐ろしゅうて敵わん。」
藤花
「……やから、そんな一時のもんに踊らされて、破滅するんは。」
藤花
少女を一人、そんな愚かな存在にしてしまったこと。
藤花
ずっと言い聞かせ続けてきた。自分にも、周囲の妓女たちにも。
藤花
愚かになるなと。妓女たるもの、恋を売っても溺れるなと。
藤花
……あの娘が死んだことは、自分のせいではない。理解している。
藤花
愚かだと思う。勝手だと思う。自分に責任は直人思う。
シェリ
与えることこそが目的となる愛はあるけれど、恋はそうではなくて。
藤花
それでも、自分はそれら全てを飲んで流せるような人間ではないことを、理解している。
シェリ
『あの人に振り向いてほしい』『自分だけを見てほしい』そんな独占欲も、恋は連れてくる。
シェリ
覚えがある。恋に狂った人間の瞳。その末路。
藤花
「うちは、自分の生き方をこれでいいと思っとる。誇っとるよ。」
藤花
「……なあ、あんたはん。恋も愛も、あんまりええもんではないよ。」
藤花
「お気遣いいただいて、ありがとう。うちはちゃんと、うちのことわかっとる。」
藤花
「うちが恋や愛やが嫌なん、わかってもらえた?」
シェリ
「またあの子を前にして、揺れないで向き合えるなら」
シェリ
あの子の在り方をくだらないと一蹴するのなら、それもいい。
藤花
「うちが、あの亡者殺すの躊躇わんか心配しとる?」
藤花
「躊躇わんよ。きっちり殺したる。ほんで、殺してもうちの心は揺らがん。」
藤花
「もう終わったもんに、引導渡すだけやもの。」
宮城ユウキ
「生前から引き継いだ反射運動みたいなものだと思っていい」
宮城ユウキ
真実そうではないかもしれないが、そう思うことに益がある。
宮城ユウキ
「シェリが藤花さんを心配してるのは本当だし」
宮城ユウキ
「言ってることも、シェリにとっては正しいと思うけど」
宮城ユウキ
「藤花さんにそのやり方がそぐわないのも、どうやら事実みたいだ」
藤花
「うちは、あんたはんら生かすために立ち回るつもりがちゃあんとある。」
藤花
「あんたはんらの命を、一番に優先しとる。問題はないやろ?」
藤花
「ああ、自分のは当然すぎて勘定に入れとらんからな?」
宮城ユウキ
「俺たちは言っちゃえば、単なる急造チームだ」
宮城ユウキ
「いつ殺し合いになるかも分からない。救世主同士なんだから」
宮城ユウキ
「だから……シェリにあんなこと言っておいて、言えることじゃないけど」
宮城ユウキ
「自分の在り方に干渉されること自体、けっこうリスキーだよ」
シェリ
人ならざるもの。人に存在を担保され、人を庇護してきたもの。
藤花
「そう、うちら利害の一致で動いとる30日のお友達や。油断したらあかんのんよ?」
宮城ユウキ
自分はどこまでも人間で、人ならざるものには成り得なかった。
シェリ
実際、シェリの中に2人の人の子を害する意図はないと言っていい。
宮城ユウキ
同時に人ならざるものと長く多く接してきたのが自分だ。
だからそういったものとどのように距離を測るべきかに関しては、わずかばかり、知っている。
シェリ
自分の命が彼らの命を繋ぐなら、それもいいと―今となっては、思えてしまっている。
宮城ユウキ
その在り方を、あの宿で話した時から危うく思っていた。
宮城ユウキ
手のひらを差し出す。シェリへと向けて。
藤花
危ういと思う。他人の愛に身を任せるあり方を、恐ろしいとさえ思う。
藤花
それでも、その純粋さを美しいとも思う。穢れないまま在れるようにと、思うほどには。
宮城ユウキ
水と油の在り方を繋ぐように、二人の境に立つ。
宮城ユウキ
正しくは水と毒であろうが。
自分は多分、どちらにも通ずるところを持っているから。
藤花
2人に手を伸ばそうとして、やめる。純粋な水に毒を混ぜてしまうことを、善いとは思わない。
藤花
代わりに、いつも通りの顔で。面はにっこりと笑んでいる。
藤花
「あんたらのことは、それなりに好ましゅう思っとるから。ちゃあんと守ったるよ。」
藤花
守ってあげる。こんな国で、どうせ長くもない身だもの。
シェリ
手を伸ばしてもらえたら、握り返してあげられる距離で。
割り込み:ラビング・ラビット 1
ラビング・ラビット
いつの間にか、再び桃色の霧が満ちていきます。
ラビング・ラビット
ラビング・ラビットの毒は、恋の毒。
宮城ユウキ
一歩引いて全体を見据えていた少年が、いち早くそれに気付く。
ラビング・ラビット
吸ったものの心に作用して、幻覚を見せる。
ラビング・ラビット
肉持たぬ精霊であるシェリにも。
ラビング・ラビット
いっとう濃い霧に包まれて、はたと気づいた時には、あなたは森の中にいました。
シェリ
理解する。この世界ではないどこかの、ぼくが生まれたところ。
シェリ
人としての生をすっかり終えて、今はぼくの手の届かないところに―。
シェリ
声もかたちも、あの頃とすっかり同じだから。
シェリ
どうしようもないことだと分かる。理解できている。
シェリ
一度立った波は、そう易々と消えるものではない。
×××
水面に映したような同じ顔が、あなたを見つめる。
シェリ
今のぼくには、他にもなにか、大事なものがあった気がするのだけれど―
×××
「それは、僕が君の前を去ってしまったから必要だっただけで」
×××
「もう有象無象からの愛を求める必要なんてない」
ラビング・ラビット
*シェリの心の疵『×××との死別』を愛で抉ります。
藤花
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
藤花
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 6[4,2]+3 > 9 > 成功
ラビング・ラビット
2d6+3-3=>7 判定(+愛) (2D6+3-3>=7) > 10[5,5]+3-3 > 10 > 成功
[ 藤花 ] HP : 15 → 14
[ 藤花 ] ヤリイカ : 1 → 0
[ シェリ ] ×××との死別 : 1 → 0
シェリ
それがあんなにもうれしくて。だから、ぼくは―
シェリ
「きみが、今度こそずっと一緒にいてくれるなら」
シェリ
だから―毒を含んだ水は、より快いほうへと流れる。
シェリ
あの子がいて、ぼくがいるなら。それ以外を選ぶ理由なんかない。
シェリ
握り返す。泣きたくなるような気持ちが渦を巻く。
シェリ
「きみがいなくなっちゃってから。ずっと、ずっと、寂しかったんだよ」
シェリ
さみしさのあまりに作り上げた、まぼろしのきみ。
シェリ
目の前にきみがいることの、なんとしあわせなこと!
×××
「僕を忘れてしまっても、僕の形を保っていてくれて、うれしかった」
×××
「僕以外から与えられた名前なんて、忘れてしまってよ」
シェリ
こんなにいっぱいあるから、もう、他にはなにも―
シェリ
誰かを求める人が、ぼくを呼ぶときに使ったことば。
シェリ
ぼくのほんとうを知っている君がここにいるのだから。
シェリ
毒を含んだこころは、どこにも行けやしない。
シェリ
名を呼ばれることも、触れられることも、きみだからこんなにうれしい。
宮城ユウキ
重ねた手のぬくもりはあなたの心をあたためない。
藤花
精霊の目に、払いきれないものがあることを理解している。
シェリ
「もういなくならないって。ずっとずっと、いっしょだって―」
宮城ユウキ
夜こそが夢を見る時間であるというのは、亡者にはお構いなしのことらしい。
宮城ユウキ
「応用すればそれくらいはできるかもね」
宮城ユウキ
亡者となった少女がもはや”リサ”には戻らないのと同じように。
宮城ユウキ
「『夢だったとしても、会えてよかった』」
宮城ユウキ
「『夢だけに終わるのなら、会いたくなんてなかった』」
シェリ
ほんものじゃないなら、いらない。哀しくなるだけだから。
ラビング・ラビット
それを覚めぬ夢とすることも、あなたが望むなら叶うかもしれない。
宮城ユウキ
けれど、今はこの手があなたを繋ぎ留めている。
シェリ
そのことが、救世主としての形を繋ぎ止めている。
シェリ
きみたちが、ぼくの名前を呼んで。手を握ってくれるなら。
宮城ユウキ
あなたの心を知らず、少年はそのように言う。
シェリ
「もしまた、ぼくが。あんな風になったら。…その時は」
シェリ
あのままでいたかった心にも、この二人を守り慈しみたい気持ちにも、嘘はない。
シェリ
どうあっても、ぼくを定義するのはぼくじゃない。そう在ることはできない。
藤花
他人の形を歪めることを、毒に犯してしまうことを、望まない。
藤花
そんな気持ちを覆い隠すように、煙に紛れている。