お茶会 ラウンド2
GM
2R目の行動順をせっかくだからランダムで決めましょう。
行動:楠瀬新
楠瀬新
1d12 荒野シーン表 (1D12) > 8
楠瀬新
8 瓦礫の山。積み上がった夥しい量の建物の残骸。一昔前は、大きな街だったのかもしれない。
GM
木々も瓦礫も何もかもが凍りつき、雪が降り積もっている。
GM
ここ数日に感じていた冬の訪れは、気候の変化によるものではなかった。
GM
冬と雪と氷を纏うあの亡者によってもたらされたものであった。
GM
その証左を示すように、ゆく先の何もかもが凍りついている。
GM
二人でかかるには危ないと避けた亡者も、容易く氷の中に閉じ込められていた。
GM
――この寒風の中の行軍は、救世主の足であっても過酷だった。
楠瀬新
下敷きになるような形で荒野へと叩きつけられる。
楠瀬新
あなたと同じく、寒風に晒され続けたその身体はひどく冷たい。
楠瀬新
なんとか起き上がって、あなたの身体を押し退ける。
伊月鮮己
「だいじょうぶ です ごめん ごめんね」
GM
強行軍に限界が来たのだろう。馬は起き上がることができないでいる。
楠瀬新
「できれば捌いてやりたいとこやけどなあ……」
楠瀬新
薄汚れた上着を脱ぎ、あなたの肩へとかけながら、
伊月鮮己
「はい うん だいじょうぶ 大丈夫、です」
楠瀬新
村の方を見れば、そちらはもはや荒野ではなく雪原といった有り様。
伊月鮮己
「ごめん ごめんなさい まってね 違うの 待たなくていい」
楠瀬新
あなたのぶんの手弁当は取り上げて背負いましょうか。
伊月鮮己
足手まといにならないようにしなければ。動かなければ。機嫌を損ねないようにしなくては。守らなくては。
楠瀬新
才覚型とはいえ成人男性並の腕力は普通にある。
伊月鮮己
だめ、自分の役割を、こなさなければ。そうじゃなきゃ、生きていたって仕方がないのでしょう?
伊月鮮己
「荷物も、ごめん。持ちます。あたし、暴力担当だもん。」
伊月鮮己
「…………ごめん、違うね。ありがとう。楠瀬さんに言われると、変な感じだね。」
楠瀬新
「こんな25にもなる男捕まえといてJKが」
伊月鮮己
「そう?楠瀬さんって、なんか弟みたいだもん。褒められると変な感じ、するよ。」
楠瀬新
ちょっとは前向きになってる雰囲気を感じてきたので、とりあえず足を進めます。
楠瀬新
多分身体を動かした方がいくらかマシだろう。
楠瀬新
そもそもが立ち呆けている場合ではない状況だったのだが。
伊月鮮己
少しは余裕が出てきたので、追従しつつ自分でも状況を確認する。
楠瀬新
歩きやすさ重視で選んだブーツの靴底が、冷えた砂を踏みしめる。
伊月鮮己
「そうじゃないけど。褒めるのって、基本お姉ちゃんの役目でしょう?」
伊月鮮己
「だからなんか、不思議な感じだったの。」
楠瀬新
こちらは地図を出しています。
吐く息も白い。
楠瀬新
この状況では長い行軍はキツいので、近場にある他の辺鄙な村へと向かっています。
一応方角的には街とも一致してるので。
伊月鮮己
「弟って、生きていてくれるだけで偉くて、可愛いもの。先に生まれたんだから、あたしが守ってあげなくちゃ。」
伊月鮮己
そこに疑問はない。もう何度となく繰り返したようにスラスラと述べる。
伊月鮮己
「あたしの弟に生まれてきてくれたから。あたしの手を握ってくれたから。」
伊月鮮己
「それだけでもいっぱい褒めてあげたい。いっぱい守ってあげたい。幸福に、生きてほしい。」
伊月鮮己
「そういうものなんじゃないのかなあ?お姉ちゃんて」
楠瀬新
「アザミちゃんも大概な家庭環境しとるよな」
楠瀬新
あなたの過去の話に踏み込んでくるのは初めてであった。
楠瀬新
問いかけのトーンも、あなたの答えを引き出す意図は薄く。
楠瀬新
あなたが拒むなら、ただの感想として流せるように。
伊月鮮己
「あんまりいい環境じゃ、ないかもねえ。」
楠瀬新
「バケモノをな~信仰対象にして邪魔してくる奴おんねん」
伊月鮮己
少しこぼしてしまうほどには、この男を信頼してしまっていた。
伊月鮮己
「なんか世界ってもうすぐ滅びるらしくてさ、それを救ってくれるんだって。救世主様は。」
伊月鮮己
「それとはちょっと違うかも。私がいた世界、普通に平和そのものだったから滅ぶ感じしなかったし。」
伊月鮮己
「何で滅ぶかって重要じゃなくてさ。まあなんていうか…」
伊月鮮己
「滅ぶと思わせてた方が都合がいい人たちがいて、で、あたしの母さんはそれをどっぷり信じてましたって」
楠瀬新
「巻き込まれる側はたまったもんやないなあ」
伊月鮮己
歩みを止めず、吹き荒ぶ雪風の中では表情も良く見えない。
楠瀬新
あなたの顔は見ず、地図に視線を落としている。
伊月鮮己
「怖いことも、痛いことも。あたしは大丈夫だけど、あの子は。」
伊月鮮己
「…あのこは、そういうのから全部、守ってあげなきゃいけないから。」
伊月鮮己
ただ前を向いて、歩いている。楠瀬に借りたジャケットをぎゅっと握りしめて。
伊月鮮己
聞かせるための声ではない、自身に言い聞かせるようなそれが、相手の耳に届いたかはわからなかった。
伊月鮮己
「そうだねえ。この力、本当に便利だもんね。」
楠瀬新
「ぶっちゃけ最悪具合じゃプラマイゼロやけど」
楠瀬新
「俺、やったことあるで。そういうアカン宗教団体ふっ飛ばしたん」
楠瀬新
「まあ母体バケモノのやつやったちゅうのもあるけど」
楠瀬新
「そういう奴が関わってることにして、全部ふっ飛ばしてまうんや」
楠瀬新
「そういうのの被害者の面倒見てくれる組織もまああるで」
楠瀬新
凍える荒野をゆきながら、馬鹿げた夢物語を語っていた。
楠瀬新
*鮮己の心の疵『陰謀の犠牲者』を才覚で舐めます。
伊月鮮己
*システム的に横槍を入れますがこんなん通しだよ!!!!!!
伊月鮮己
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
伊月鮮己
2d6=>7 (2D6=>7) > 10[6,4] > 10 > 成功
楠瀬新
2d6+3+2-6=>7 判定(+才覚) (2D6+3+2-6>=7) > 2[1,1]+3+2-6 > 1 > 失敗
[ 楠瀬新 ] ティーセット : 1 → 0
[ 伊月鮮己 ] HP : 17 → 16
GM
お茶会中のスペシャルとファンブル
PCがお茶会中の判定でスペシャルを起こした場合〔自身の所有する六ペンス/2〕までの価値の小道具を1つ入手します。
PCがお茶会中の判定でファンブルを起こした場合、所持している小道具を1つランダムに失います。
失うべき小道具を1つも所持していない場合、キャラクターのHPを1D6点減少させます。
GM
*判定にティーセットを使用しており、失うべき小道具の所持がないので、楠瀬はHPを1d6点減少します。
[ 楠瀬新 ] HP : 14 → 11
楠瀬新
運命の分岐に立ち会ったあの頃も、確か、雪の降る頃合いであったか。
楠瀬新
だから、二人の少女の命を落とすさまをただ見送った。
楠瀬新
自分の言葉が他人の心を動かせるはずもない。
楠瀬新
こんなごみ溜めの底のふざけた世界で夢物語を語ることの、
楠瀬新
それが頭の中をも正しく冷ましてくれていれば良かったのにと、
行動:伊月鮮己
GM
7 レンガの道。申し訳程度に整備された、街と街を繋ぐ街道。歩きやすい以上の意味は無い。
GM
ですが、そこから少し歩いて、メアリが言っていた街へと向かっていくと、
GM
少しずつ暖かさが増していく感じがありました。
GM
その間あなたたちは荒野の中をどうにか野宿などして生き延びてきました。
GM
アンディがそうしていたように、瓦礫ですらこの世界では雨風をしのげる物体のひとつに含まれます。
GM
そういった劣悪な環境で、どうにか亡者の肉で作った手弁当のかけらをかじり、時には木の皮を剥いでそれをしゃぶる。
GM
ろくな食糧もなく疲弊しきった身体を、それでも動かすことが叶っているのは六ペンスコインの力か。
GM
奇跡の力で生を繋ぎながら、この堕落の国を二人で歩く。
GM
その果てで、ついに街に繋がるレンガの道にたどり着きました。
GM
レンガの道は凍えていません。あの亡者は別の方角に向かったようです。
楠瀬新
足取りは重いが、それでも砂を踏むよりは相当楽だ。
楠瀬新
心に灯る希望は、救世主の身体を動かす源となる。
伊月鮮己
街があって人がいる。きっと、この人を、殺さなくてもいい。その可能性に安堵する。
伊月鮮己
ここ数日、心を覆っていたのはそれだった。だから、希望が見えて、少し会話をする元気が出る。
楠瀬新
饒舌さで何もかもを誤魔化してきたはずの男の、
伊月鮮己
「いろいろ全部。ちゃんとお礼、言いそびれてたから。」
伊月鮮己
「最初に助けてくれたことも、あの亡者から逃げるのに手を引いてくれたことも。」
伊月鮮己
「…この前、同じ日本だったらって、言ってくれたことも。」
伊月鮮己
*楠瀬の心の疵『憧憬』を猟奇で舐めます。
楠瀬新
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
楠瀬新
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 6[3,3]+0 > 6 > 失敗
[ 楠瀬新 ] HP : 11 → 10
伊月鮮己
2d6+3=>7 (2D6+3=>7) > 3[2,1]+3 > 6 > 失敗
楠瀬新
首の皮一枚繋がってるはずなのに繋がった気が一切しません
伊月鮮己
「うん、すごく。…あんなこと言ってくれた人、いなかったから。」
伊月鮮己
「なのに、あたしその…失礼な態度、取っちゃったと思うから。」
伊月鮮己
「あの、ほら…その、明らかに怖がっちゃったでよ。楠瀬さんのこと。」
伊月鮮己
「楠瀬さんは助けてくれた人だって、わかってるのにね。」
伊月鮮己
「…あたしに優しくしてくれたひとのこと、怖がりたくないよ。」
伊月鮮己
「楠瀬さん、あたしにとってはずっと、優しい人だったから。」
伊月鮮己
「……引っかかってるのかな。自分じゃわからないや。」
伊月鮮己
「悪い人ではあるんでしょう?自分でずっと言ってるから、楠瀬さんの中では。」
伊月鮮己
「でも、あたしが見てた楠瀬さんは、軽口が多いけどなんだかんだ親切で、…助けてくれて、とっても優しい人だったから。」
伊月鮮己
「あたしには、いい人だったよ。世間とか、楠瀬さんの中ではどうであっても。」
伊月鮮己
我ながら酷いエゴだと思う。きっとこの男の本心にも届かないかもしれない。それでも、言わずにいられなかった。
伊月鮮己
あなたは、優しい人だよと。迷子の弟みたいな目をした目の前の男に。伝えずにいられなかった。届かなくても。
楠瀬新
誰かを導くことのできる人間ではない。憧れられるような存在ではない。
楠瀬新
愛する者のために己の信じた道を道を貫き通す度量はなく、
楠瀬新
運命に抗い、信念のもとに戦い続ける強さもなく、
楠瀬新
犠牲に屈さず、心に決めたことを最後まで堅持し続ける一途さもない。
伊月鮮己
…願ったことが叶ったことなんて、一度もなかった。
伊月鮮己
それでも、ずっと願っていた、きっと誰かに助けて欲しかった。
伊月鮮己
……少しでも、幸福であるようにと。そう願っては、いけないだろうか。
伊月鮮己
半歩、距離を詰める。大丈夫、体は震えない。
伊月鮮己
たとえ泡沫のひと時だとしても、どうか今だけは。温もりが近くにありますように。
マスターシーン
GM
あの村に比べたらそれなりにましな格好をした末裔たちが、新たに訪れた救世主たちを出迎える。
GM
他の救世主たちは、丁度この街から出払っている最中であるそうだった。
GM
彼らがいつ帰ってくるのか。末裔たちには分からない。
末裔
怯えた末裔たちが、救世主であるあなたたちの顔色を窺っている。
末裔
白兎に限らず、あの村と違ってさまざまな末裔がいます。
末裔
救世主を恐れ、救世主に縋るしかない、無力な存在のかんばせ。
末裔
あなたがたに向けられる顔はそういったものだ。
末裔
「救世主さまが相手なら、宿だけでなくともっ」
楠瀬新
不幸中の幸いにしてまだ一日の猶予が残っており。
楠瀬新
その一日の間に、他の救世主が戻ってくる可能性は
楠瀬新
そのために、ひとまずは休息を取るべきだと。
楠瀬新
それでもあの辺鄙な村の宿よりは相当に上等だった。
伊月鮮己
「そういうの、あたし、あんまわかんない、かも。ごめん。」
楠瀬新
「身体休めてもろた方が、裁判の時動けるやろ?」
楠瀬新
さっさと話を切り上げて、襤褸の毛布を取って床に転がる。
伊月鮮己
「……ごめん じゃあ これ使って。無いよりいいと思うから。」
伊月鮮己
ベッドのうわかけとか、ありったけの布系のものを持って楠瀬のそばに行く。無いよかましだろう。
伊月鮮己
「……腕、痺れちゃうよ。……楠瀬さん罠張るのに、困っちゃう。」
楠瀬新
「あれは……心の疵でできるやつやけん……」
伊月鮮己
深呼吸をして心を落ち着かせて、大丈夫。大丈夫。この人は怖く無い人。大丈夫。
楠瀬新
相当な疲労困憊状態からの解放ゆえにか、背中が寝息に上下している。
伊月鮮己
楠瀬の腕をそっと頭から外して、シーツを折りたたんで枕がわりにしたものを代わりに置く。うわかけはそっと体の上にかける。
伊月鮮己
「…ごめんね」と呟いて、楠瀬の頭をひとなでしてからベッドに戻る。
伊月鮮己
そのままベッドの上に体育座りで寝ます。この姿勢が落ち着く被虐待児童。
GM
やっと辿り着いた宿の一室で、あなたたちは眠りにつき。