メインフェイズ サイクル1-2
行動:乾咲フラン
フランは前哨戦で血量削りを宣言。
糸賀大亮:「……」フランの言葉に視線を向けて、沈黙を置く。
プルサティラ:「あのねえ」
プルサティラ:「猫かぶってました!」
プルサティラ:ぱっと笑って。
糸賀大亮:「……いや、前からそんなに……」
プルサティラ:「えっ」
糸賀大亮:思わず言葉に出した。
プルサティラ:「えっ、えっ」
プルサティラ:「ええー」
糸賀大亮:「……結構……」
乾咲フラン:「なんだよ、前とは全然違う、とかなら私もなんやかんや理由をつけてやれたのに。」
プルサティラ:「ええー…………」
糸賀大亮:「君は、言いたいことは言う方だと思っていた」
プルサティラ:しゅんってなってる。
糸賀大亮:「君なりにずっと考えていて」
プルサティラ:「…………」
糸賀大亮:「忽亡さんを助けようとして」
糸賀大亮:「そうしたんだろう」
プルサティラ:「……そう、だけど」
プルサティラ:「でも、ほんとに言いたいことは言ってないもん」
プルサティラ:つんと唇を尖らせてそっぽを向く。
糸賀大亮:「俺たちは、忽亡さんの欲しいものを与えられなかった。それは本当のことだ」
糸賀大亮:悪びれるでもなく言って、フランに目を向けた。
乾咲フラン:「まあでも、君の……所詮は魔女の叶え方だ。乱暴なんだよな……」
乾咲フラン:「まったく、善意でやってるんだからタチが悪い。」
プルサティラ:「……やりたいこと、やってまーす」
プルサティラ:ぷらぷらと爪先を揺らす。
乾咲フラン:「糸賀クン、ちょっと足を広げて、膝に手を置いて踏ん張ってくれ。ついでに目を閉じて。」
プルサティラ:「?」
糸賀大亮:ちょっと顔を顰めた。
糸賀大亮:言う通りにします。
乾咲フラン:「ちょっと通りま~す」大亮の背中をハイヒールのかかとが刺さらないように優しく踏み台にして駆け上がり、プルサティラに向かって飛んで行きます。
プルサティラ:「!」
プルサティラ:フランの跳躍力に目を瞠る。
GM:AST
BloodMoon : ランダム全特技表(1,10) → 社会10:笑う
糸賀大亮:土台になったので援護しました(過去形)
GM:はーい。では+1と打撃力+3で。
乾咲フラン:+4かなこれで?
GM:ですね 判定どうぞ
乾咲フラン:2D6+4>=8 (判定:予感)
BloodMoon : (2D6+4>=8) → 2[1,1]+4 → 6 → ファンブル(【余裕】が 0 に)
乾咲フラン:待ってくれないか
乾咲フラン:ブッダは寝ておられるのですか
忽亡ゆかり:おい
夜高ミツル:オホホ
夜高ミツル:ヒー
糸賀大亮:来ましたね~
忽亡ゆかり:こんなことある?
糸賀大亮:い、痛すぎる
夜高ミツル:あと手番が2回あってよかったね!
乾咲フラン:冷静に気が狂いそう
糸賀大亮:大亮もゆかりさんも激情あるから(怯えすぎ)
糸賀大亮:だからこのゲーム怖いんだよ~(半泣き)
GM:大亮さんは恐慌。
乾咲フラン:めちゃくちゃだよ
夜高ミツル:糸賀大亮のテンションが3増加!(テンション:8->11)
夜高ミツル:糸賀大亮は激情を獲得!(激情:0->1)
夜高ミツル:乾咲フランの余裕が8減少!(余裕:8->0)
夜高ミツル:乾咲フランへ1個の部位ダメージ!(部位ダメージ:0->1)
GM:BRT
BloodMoon : 身体部位決定表(3) → 《利き腕》
乾咲フラン:斬れなくなりましたよ
GM:びっくりしちゃった。
プルサティラ:あと、死に至る病。一応振ります。意味ないけど。
プルサティラ:1d6
BloodMoon : (1D6) → 4
プルサティラ:膝に眠る真城をその腕に抱き込む。
プルサティラ:反射的に展開される、紫の花弁。
プルサティラ:その一枚一枚は今までのものとは違い、
プルサティラ:刃のように鋭く尖って、跳び上がるフランを迎撃する。
乾咲フラン:「!」抱き込まれる真城に目を瞠る。
乾咲フラン:「……ッ」手刀を引くタイミングが遅れ、利き腕を裂いていく。
プルサティラ:「……!」
プルサティラ:腕の中の真城をぎゅっと抱いて、噴き上がる血を見ている。
乾咲フラン:「…………」どさりと音を立てて着地して……右腕からボタボタと血を零しながらプルサティラを睨む。
プルサティラ:「びっ…………くりした」
プルサティラ:細い腕で真城を抱き寄せながら。
真城朔:真城といえば、目覚める様子は見られない。プルサティラの胸に頭を預けて眠っている。
乾咲フラン:「素直にやられてくれればよかったんだけど、そうもいかないな……」腕を振るい地面に血の花を咲かせながら飛び退いて。
プルサティラ:「え、えーと、えーと、うーんと」
プルサティラ:「…………」
プルサティラ:「……試練! 試練なので!」
プルサティラ:「試練ですから!」
プルサティラ:謎の言い訳っぽさ。
乾咲フラン:「…………」抱き寄せられた真城に目線をあまり合わせないようにする。なんだかイライラするから。
糸賀大亮:「大丈夫か」
糸賀大亮:こういう時にフランが叩き落されるのは珍しい。慌てて駆け寄った。
糸賀大亮:何かイライラしてるな……
乾咲フラン:「……ちょっと美しくなかったな。失敗だ。……こっちの腕はあまり、使えそうにない。」小声で大亮に答える。
プルサティラ:「私、ほら、あんまり武闘派じゃないし」
プルサティラ:「私に勝てないくらいじゃね、さっくんにも勝てないからね」
プルサティラ:「だからね、だから、結構全力なのですよ」
プルサティラ:「これでも」
プルサティラ:「ちゃんときちんと、さっくんを殺してほしいわけなのですよ」
糸賀大亮:「……、」頷いてから、
乾咲フラン:「勝手な事を言うね……」
糸賀大亮:「……ああいうことは、確かに言う子ではなかった」
プルサティラ:「でも」
プルサティラ:「さっくんが一番欲しいものって、それだよ?」
プルサティラ:再び真城を花の上に寝かせてやっている。
乾咲フラン:「一番欲しいものをただ与えれば満足なのか?」
プルサティラ:「苦しいだけの人生を無理矢理送らせて満足?」
乾咲フラン:「極論だよ、それは」
プルサティラ:「…………」
プルサティラ:「……さっくんは、碧さんを生き返らせようとしてるんだよ」
乾咲フラン:「そうか。」
プルサティラ:「そのために、いっぱい人をモンスターにしてきてね」
プルサティラ:「それが駄目なことだって、許されないことだっていうのも、全部分かってて、そうしてきた」
プルサティラ:「それとは別に、さっくん自身も人を殺してしまってる」
プルサティラ:「……願いを叶えさせてあげて、それで殺してあげるのが一番いいよ」
プルサティラ:「耐えられっこないもん。罪を償わずに生きていくなんて」
乾咲フラン:「……だから殺してやれと?」
プルサティラ:「うん」
乾咲フラン:「傲慢だよ、それは」
プルサティラ:「ミツルさんだって、約束されたんじゃないの?」
夜高ミツル:「……な、」なんでそれを。
プルサティラ:「魔女ですので~」
プルサティラ:真城の髪を梳いている。
夜高ミツル:「……」
乾咲フラン:「……」イライラ+1
糸賀大亮:美が苛ついている。珍しい。
夜高ミツル:「……何かあったら、自分を殺してくれって、たしかに」
プルサティラ:「ね」
夜高ミツル:「真城に、言われたけど……」
夜高ミツル:ぼそぼそと、他の狩人たちに説明するように。
プルサティラ:「『フォゲットミーノット』」
プルサティラ:「吸血鬼を蘇らせる血戒」
プルサティラ:「今は、さっくんがお母さんを蘇らせるための血戒」
プルサティラ:「これはね、もう完成してるの。私がそうしました」
糸賀大亮:「……」
プルサティラ:「さっくんがこれ以上人をモンスターにして、そのことに苦しまなくていいように、私が全部やりました」
プルサティラ:「でも、最後の最後は、どうしてもさっくんじゃないとだめなの」
乾咲フラン:「"吸血鬼"を蘇らせるのか。」
糸賀大亮:彼女のぼんやりとした言葉をつなぎ合わせると、俺たちもその手伝いをしたってことになるんだよな。
プルサティラ:「最初は、そうだったよ」
プルサティラ:「最初はそうだったけど、さっくんはそれを嫌がった」
プルサティラ:「だから、吸血鬼ではなく、人間の碧さんが蘇るように」
プルサティラ:「めちゃくちゃに因果をねじ曲げるためには、力が必要だった」
プルサティラ:「――力を得るためには、犠牲が」
プルサティラ:グラジオラスも。ハイドレンジアも。
プルサティラ:今まで戦ってきた、花の名前のモンスターたちと、彼らの築いた犠牲が。
プルサティラ:「そうして完成したこの血戒を発動させるために、さっくんは吸血鬼になる」
プルサティラ:「そうなったら、でも、もう止められないでしょう?」
プルサティラ:「だから、殺してほしいんだよ」
プルサティラ:「さっくんがこれ以上人を殺してしまう前に、あなたたちに殺してほしいの」
乾咲フラン:「その血戒を破壊することはできないのか?」
プルサティラ:「してもいいけど」
プルサティラ:「したら、ただ今までの犠牲が無駄になるだけだよ」
プルサティラ:「それはそれで、やっぱりさっくんが死にたくなるだけでしょう」
プルサティラ:「……あ、いや」
プルサティラ:「待って」
プルサティラ:「できるっけ? えー……」
プルサティラ:何かを改めています。
プルサティラ:プルサティラの手のひらの中で、蒼い光が淡く光る。
プルサティラ:「………………」
プルサティラ:「………………………」
プルサティラ:「……うん」
プルサティラ:「まあ、ええと」
乾咲フラン:「……」訝しんでいる。
プルサティラ:「とにかく、私はさっくんがね」
プルサティラ:「さっくんの願いを叶えてあげたくてね、そういう感じでね……」
行動:糸賀大亮
大亮は前哨戦で血量削りを宣言。リベンジ。
糸賀大亮:「真城の代わりにモンスターをこの一月生み出してきた」
糸賀大亮:ため息をつくように言った。
プルサティラ:「はい」頷いた。
糸賀大亮:「血戒を完成させるために」
プルサティラ:「そのとおりです」
糸賀大亮:「真城が感じている罪悪感を、君は感じていない」
プルサティラ:「うん」
プルサティラ:「私は魔女なので、そういうのはもう感じません」
糸賀大亮:「……ああ、そうだろう」
プルサティラ:「さっくんも、さっさと吸血鬼になっちゃえば楽で早かったのにねえ」
糸賀大亮:軍手を嵌め直して、杭を取り出す。フランのように華麗には飛べないんだよな。
プルサティラ:大亮と話をするためか、気持ち高度が落ちてきている。
糸賀大亮:魔女と戦うのは苦手だ、彼女たちには緊張感というものがない。
糸賀大亮:それが知り合いともなると、こちらも前のように受け答えをしてしまう。……してしまう。
糸賀大亮:そして、変わってしまったことに愕然とさせられる。
プルサティラ:「でも、吸血鬼でも、魔女でもなくても」
プルサティラ:「罪悪感を感じてたって」
プルサティラ:「人を殺した罪は、同じだよ」
糸賀大亮:「その通りだ」
プルサティラ:「さっくんは、もうどうしようもないくらいの犠牲を生んでる」
プルサティラ:「許されないの。本人も、分かってるの」
糸賀大亮:それは、自分に対しても同じだ。
プルサティラ:「楽になりたいの」
糸賀大亮:知った顔に、助けたいと思っていた少女に杭を突き立てるのに。
プルサティラ:「……して、あげたいの」
糸賀大亮:何の躊躇もない。
プルサティラ:慈しむように、その頬を撫ぜた。
プルサティラ:AST
BloodMoon : ランダム全特技表(6,7) → 環境7:人脈
糸賀大亮:一番遠いんだよなここ。
プルサティラ:なんか今日は遠いとこ出るな……
乾咲フラン:人脈のない人
糸賀大亮:しかも逃げるからなんだよな。
乾咲フラン:援護します
プルサティラ:では合計で+4。
糸賀大亮:2D6+4>=8 (判定:逃げる)
BloodMoon : (2D6+4>=8) → 5[2,3]+4 → 9 → 成功
糸賀大亮:よし、成功。
糸賀大亮:じゃあ……プルサティラとは反対方向に走って、
糸賀大亮:遊具とか土台にして三角飛びするか……
プルサティラ:プルサティラは、じっと大亮を見つめている。
糸賀大亮:フランさんを土台にしようと思ったけどフランさん怪我してるしな。
乾咲フラン:フランは援護とイライラの解消を兼ねて、石を高速で投げます。
糸賀大亮:では飛び上がって……フランよりはだいぶ不格好な跳躍だが……花の隙間から、杭を捻じ込もう。
プルサティラ:今度の花弁は、ごく最小限だった。
プルサティラ:真城を守るためだけに展開されたそれ。
プルサティラ:プルサティラの身体はただ無防備に、大亮の杭を受け入れる。
プルサティラ:貫かれる。
糸賀大亮:吸血鬼でなくとも、魔女でなくとも。人を殺した罪は変わらない。
糸賀大亮:なら、狩人が、人であったモンスターを殺した罪は、いったいどこに行く?
プルサティラ:血が溢れて、空に落ちる。
プルサティラ:乾咲フランのテンションが3増加!(テンション:6->9)
プルサティラ:プルサティラの血量が6減少!(血量:10->4)
プルサティラ:その膝で眠る真城を器用に避けて、
プルサティラ:飛び散った血は、半ばで花弁と変わっていく。
プルサティラ:穿たれた胸の中央を、プルサティラはそっと指で撫でた。
プルサティラ:真城の頭を撫でるのと同じ、
プルサティラ:愛おしむような触れ方だった。
糸賀大亮:「…………」
行動:忽亡ゆかり
ゆかりも血を削る。
糸賀大亮:答えかねて、ゆかりの顔を見つめてしまった。
糸賀大亮:「…………大丈夫だ」
プルサティラ:「ゆかりさんも、遠慮いらないよ~」
プルサティラ:「私は全力ですけど~」
プルサティラ:掌をどけると、その傷は埋まっている。
忽亡ゆかり:「……あなたは、いつも辛そうな顔をしてるな」
プルサティラ:「わかる」
忽亡ゆかり:「いい子だからだよ、君が」
忽亡ゆかり:「私も、プルサティラちゃんには返しきれない恩がある」
忽亡ゆかり:「プルサティラちゃんは賢くて、人のために動ける子だけど」
忽亡ゆかり:「……ちょっとだけ、弱い部分が私に似てる」
プルサティラ:「……いい子なだけじゃだめだもん」
夜高ミツル:ゆかりにとっては恩人とも言える相手となった魔女と対峙する彼女に、気遣うような目を向ける。
忽亡ゆかり:「ほっとけないんだ。私もさ、糸賀さんみたいに、プルサティラちゃんと友達になりたいんだよ」
忽亡ゆかり:「……でも、だからこそかな」
忽亡ゆかり:「プルサティラちゃんの立場になって、何をされたら嬉しいかなって考えたら……」
忽亡ゆかり:「…………私じゃ、プルサティラちゃんを救えないって事が分かるんだ」
忽亡ゆかり:「そして、キミ自身もそれを知ってる」
プルサティラ:「……うん」
忽亡ゆかり:「プルサティラちゃん」
プルサティラ:「なあに?」
忽亡ゆかり:「私は狩人だから、魔女は生かしてはおけない」
プルサティラ:「そっか」
プルサティラ:「そうだね」
プルサティラ:「正しいよ、それが」
忽亡ゆかり:「キミが命を懸けて託してくれたバトン、ちゃんと引き継ぐよ」
忽亡ゆかり:「狩人としてすべき事と、真城くんの望み……ちゃんと向き合って考える。それが例え、彼を殺すという選択になったとしても……」
忽亡ゆかり:「……約束する」
プルサティラ:「ありがとう」
プルサティラ:「さっくんもね、ゆかりさんなら、って思ってたとこ、たぶんあるよ」
プルサティラ:「……心当たり、あるでしょう?」
忽亡ゆかり:「そうだね。彼も、私に託してくれた」
プルサティラ:「ゆかりさんにその権利があること、さっくんは知ってたからね」
プルサティラ:「黙ってたの、ひどいし」
プルサティラ:「そもそもかなたくんを殺したわけでさ」
プルサティラ:「どれだけ責められても仕方なくて」
プルサティラ:「だから、きっと、そうしてほしかった」
プルサティラ:ね、と真城の髪を撫でる。
プルサティラ:癖のない黒髪が指を通る感触を楽しむように、繰り返し。
忽亡ゆかり:「彼は私に、監視役を望んでた」
忽亡ゆかり:「私が彼に、気を許さないように」
プルサティラ:「ほんとは、何を望む権利もないんだけどね」
プルサティラ:「奪っておいて、今更だもん」
プルサティラ:「許さなくていい」
プルサティラ:「許さなくていいんだよ、ゆかりさん」
プルサティラ:「かなたくんが戻っても、彼は、死んだかなたくんじゃないんだから」
プルサティラ:「失ったことは、変わらない」
忽亡ゆかり:「……うん。絶対に、許せない」
忽亡ゆかり:「……何をしてでも大事な人を生き返らせたい、って気持ちは、すごくよく分かるけどね」
忽亡ゆかり:「だからこそ、許しちゃいけないんだ」
プルサティラ:「うん」
プルサティラ:「それじゃあ、どうする?」
忽亡ゆかり:「逃げない」
忽亡ゆかり:「真城くんと向き合うよ。彼の事を知る」
プルサティラ:AST
BloodMoon : ランダム全特技表(2,3) → 頭部3:感覚器
プルサティラ:「そっか」
プルサティラ:「かっこいいね」
忽亡ゆかり:「何言ってんだ。キミがそうさせたんだぞ」
プルサティラ:「そっかあ」
プルサティラ:「それは、嬉しいな」
忽亡ゆかり:「……何年も、何年も、ずっと私の時間は止まってた。ようやく前に進めそうだ」
プルサティラ:「うん」
プルサティラ:「私も、応援してる」
忽亡ゆかり:「なあ、プルサティラちゃん」
プルサティラ:「なあに」
忽亡ゆかり:「私、キミのことが好きだ」
忽亡ゆかり:ナイフを抜く。
忽亡ゆかり:「短い間だけど、友達になってくれないか?」
プルサティラ:「…………」
プルサティラ:目を瞬いて、ゆかりのことを見下ろして。
プルサティラ:そっと笑う。
プルサティラ:「うん」
プルサティラ:「よろしく、お願いします」
忽亡ゆかり:「ん。ありがと!」
忽亡ゆかり:「それじゃ、行くぜ」
プルサティラ:「おいでませ!」
忽亡ゆかり:2D6+3>=6 (判定:見る)
BloodMoon : (2D6+3>=6) → 8[3,5]+3 → 11 → 成功
GM:プルサティラの血量が4減少!(血量:4->0)
プルサティラ:その動きの一つ一つを、刻み込むように注視して。
忽亡ゆかり:ナイフを構えて跳ぶ。足を掠めるように、ナイフを払い……
忽亡ゆかり:手の動きは、花弁へと阻まれる。ぴたりと止まり、足まで届かない一閃。
プルサティラ:ゆかりを見下ろして、待っている。
プルサティラ:見た目の薄さからは想像できない硬度の花弁に包まれながら、彼女はゆかりを見ている。
忽亡ゆかり:その手は開かれていて、手に握られていたナイフは無い。
忽亡ゆかり:手首の動きだけで投擲されたナイフが、プルサティラの体へと。しかしそれも花弁へと阻まれる。
忽亡ゆかり:「そらよっ……と!」
プルサティラ:「わっ」
忽亡ゆかり:もう片方の手で、足を掴み。
プルサティラ:びくっと足がひきつる。
忽亡ゆかり:弾かれ、くるくると飛び降りてくるナイフを、阻まれた方の手で掴み。
忽亡ゆかり:魔女の体へと突き立てる。
プルサティラ:貫かれる。
プルサティラ:貫かれて、血を噴き上げながら、プルサティラはゆかりに微笑む。
プルサティラ:「ゆかりさん」
忽亡ゆかり:「おう」
プルサティラ:「やっぱり、かっこいいよ」
プルサティラ:次の瞬間、弾けた。
忽亡ゆかり:「……言ったろ」
プルサティラ:プルサティラの腰掛けている大きな花ごとに弾けて、細かな紫の花が舞い上がる。
忽亡ゆかり:場に残されたのは花弁。美しく舞うそれらを見つめて。
忽亡ゆかり:「キミがそうさせたんだ」
プルサティラ:ゆかりに応えるように、紫の花が降り注ぐ。
プルサティラ:大量のそれはやがて公園全域を駆け抜けて、狩人の視界を覆い尽くした。
行動:プルサティラ 2nd
GM:そして、フランは繁華街に立っている。GM:常は賑やかな繁華街だが、今はみな眠っている。誰一人例外なく。
GM:道路に横たわり、枕に頭を預けて安らかに眠っている。
GM:看板のネオンの輝きがちかちかと虚しい。
乾咲フラン:孤立させられたことに気づき、舌打ちする。
GM:そのフランの腕を、不意に何者かが掴んで引っ張った。
GM:夜の闇へと。
GM:路地裏へとフランを引きずり込んで、その肩に背を回して、
GM:抱きつく。
乾咲フラン:「っ!?」バランスを崩し引き込まれる
真城朔:「……悪いね」
真城朔:真城朔が、フランに抱きついている。
真城朔:細い体。
真城朔:薄い胸が、淡い紫色に光っている。
夜高ミツル:ギ~~~~~
夜高ミツル:ウギギゴゴ
糸賀大亮:あっPLにダイレクトアタックが
夜高ミツル:ヒィ……ヒィ……
忽亡ゆかり:巻き込まれダメージをうけるミツル
夜高ミツル:私だよ ミツルじゃなくて 私だよ(インナー芭蕉)
糸賀大亮:ありおりさんが思わず俳人に
乾咲フラン:「マシロ、起きたのか!?」
真城朔:「いや」
真城朔:身体をすり寄せながら。
真城朔:「悪いけど、これだ」胸元の紫の輝きを示す。
真城朔:「さっき、一人やったろ?」
乾咲フラン:「……なるほどね。」ぐい、と肘で真城を押す。引き離そうと。
真城朔:その肘が、
真城朔:柔らかな感触に受け止められる。
真城朔:先程の胸の薄さではない。
真城朔:あの雪の日に見た、幻視した、
真城朔:あるいは、懸想した。
乾咲フラン:「 」違う。これは、魔女の作った幻想だ。肘に伝わった感触を内心で否定する。
真城朔:背中に腕が回る。
真城朔:なお密着して、その柔らかさを知らされる。
乾咲フラン:「……趣味が悪い魔女だ!」引き離そうともがく。心の内に湧き上がる物を押さえつけるように、先程より強めに。
真城朔:「いや」
真城朔:「これは、俺のせいだよ」
乾咲フラン:「え?」
真城朔:「……学校とかさ」
真城朔:「あの、雪の日」
真城朔:「あんた、自分がおかしくなったって思ってるだろ」
乾咲フラン:「……真城朔は男だ。そうだろ。私が何年見てきたと思ってるんだ。」
真城朔:「ああ」
真城朔:「でも、おかしいのは俺の方だ」
真城朔:「……あの、血戒」
真城朔:「あの人から受け継いだ血戒」
真城朔:「あれのせいで、俺はもう半吸血鬼でもない」
真城朔:「吸血鬼とかさ、魔女に近いんだよ」
乾咲フラン:「……」聞くためにかどうかはわからないが、藻掻くのを一旦やめて聞いている。
真城朔:その背を、掌が撫ぜる。肩甲骨をなぞって、首の裏から肩に指がかかる。
真城朔:「……魔女って、背徳を誘うものだろ?」
乾咲フラン:「何のつもりだ。」胸に触れぬように、掌で真城の腹を押そうと。
乾咲フラン:「そんなものに、なりきるなよ。」
真城朔:「なりきるんじゃない」
真城朔:「もう、ほとんどなってて、……」
真城朔:「……制御が、できてない」
真城朔:「俺の血」
真城朔:「俺の周りにいると、みんなおかしくなる」
真城朔:「俺といると、みんな欲望が抑えられなくなって」
真城朔:「……そうして、向けられたら、こうだ」
乾咲フラン:「……そう、か。」
真城朔:フランの掌が、避けたはずの胸を触れる。
真城朔:やわらかな感触に受け止められる。
真城朔:「……だから、ずっとあんたは悪くなかった」
乾咲フラン:「いいや、悪いのは私だ。離れろ。……離れてく――」胸に当たる。
真城朔:「俺のせいだった。ああしてあんたが、おかしくなるのは」
真城朔:「だから、大丈夫なんだよ」
乾咲フラン:「こんな事を、私が望んでいた?」
乾咲フラン:「何も大丈夫じゃない!」
真城朔:路地裏の壁へとフランを追い詰めて、
真城朔:その足の間に、真城の膝が入る。
真城朔:「……俺に原因がある」
真城朔:「俺が悪い」
乾咲フラン:「……!!」引き剥がせない。どうして。
乾咲フラン:「自分を責めるな、勝手に背負い込むんじゃない……!」
乾咲フラン:これはマシロじゃない!わかっている。この胸に、腕を突き入れる事ができればそれで終わる。
真城朔:手を伸ばして、フランの頬に触れる。
真城朔:「別にいいんだよ」
真城朔:「今更だ」
真城朔:「今まで何もなかったなんて、まさか思ってないだろ」
真城朔:「それに、本物じゃない」
真城朔:「本物の俺は、プルサティラの膝で眠ってる方だ」
真城朔:「なら、さ」
真城朔:フランの顔に、顔を寄せる。
真城朔:ごく近く。
乾咲フラン:「何も……何もよくない。勝手に諦めるんじゃない……!」これは真城ではないとわかっている。この言葉を言うべきは本物の真城相手にだという事をわかっている。
真城朔:吐息が感じられるほどの距離で。
真城朔:手袋越しに頬を撫でて、
乾咲フラン:腕に力を込める。殴り飛ばすために。
真城朔:唇を重ねる。
乾咲フラン:腕が引き絞られたままの姿勢で硬直した。
真城朔:硬直したフランの唇を割って、
真城朔:舌が潜り込む。
真城朔:人間の口内の、粘膜の熱さ。
乾咲フラン:やめろ、と声を上げようとしたところで熱が入り込む。
真城朔:唾液が甘い。そんなはずはない。
真城朔:そんなはずはないのに、そう感じられてしまう。
乾咲フラン:腕を振り下ろせ、腕を振り下ろせ、そうすればまだ間に合う。間に合う……
真城朔:侵入した舌がフランの中を探って、
真城朔:何かを求めるように、フランの舌を撫ぜる。
真城朔:淫猥な音が静かな路地裏に響く。
乾咲フラン:中を這い回る真城の感触に、ふと碧の顔が過る。言語化できない願望が一瞬だけ脳裏に過ぎって理性に潰される。
真城朔:片腕がフランの身体を撫でながら、下へと降りていく。
夜高ミツル:イヒィ~
糸賀大亮:素直に興奮してしまった
夜高ミツル:ねじ切れそう
忽亡ゆかり:ゲスになることで心の安寧を図っているため、TLの品格を保つために口数が少なくなっています
夜高ミツル:はやく妨害したい気持ちともっと見たい気持ちがある 死にそう
糸賀大亮:引き裂かれてる
真城朔:「…………」
真城朔:唇が離される。
真城朔:離れた唇の間を、銀糸が繋ぐ。
真城朔:やがてそれもぷつりと切れて、真城の唇の端に留まった。
乾咲フラン:息を僅かに荒げ、真城をぎりりと睨む。……自己嫌悪が募ってたまらない。
真城朔:「でも」
真城朔:唇が、静かに動く。
真城朔:「望んでただろ?」
乾咲フラン:「やめろ……」
真城朔:「別にいいんだよ」
真城朔:「俺はいつだって、誰かの代わりだ」
乾咲フラン:「よくない、碧は、こんな事をマシロに……君にさせるために私に任せたんじゃない!」
真城朔:「他に欲しい相手があって、そういう持て余したやつがさ」
真城朔:「そういうやつを満足させられるように、身体は勝手になってさ」
真城朔:「…………」
真城朔:「……あの人は」
真城朔:「あの人に、俺は、救われなくて良かったんだよ」
真城朔:「生まれなくても良かった」
真城朔:「だから、これは精算なんだ」
真城朔:「俺の生まれる前の、あの人」
真城朔:「それならあんたが幸せにできるだろう?」
乾咲フラン:「…………何を、何を言っているんだ」
真城朔:「……今は何も考えなくていいから」
真城朔:腰をなぞり、フランのベルトに手を掛ける。
乾咲フラン:「やめろ、こんなの、何も美しくない……」
真城朔:「好きにしていい」
真城朔:バックルに指が絡む。
真城朔:「好きにしていいから、だから」
真城朔:「代わりに、約束してくれよ」
乾咲フラン:「条件が、めちゃくちゃなんだよ……!」
真城朔:金属音を立てながら、フランのベルトを緩めていく。
真城朔:「……ごめん」
真城朔:「これ以外に差し出せるものが、ないんだ」
真城朔:フランの幸福『背徳:真城朔』を破壊します。
夜高ミツル:妨害します
真城朔:AST
BloodMoon : ランダム全特技表(2,4) → 頭部4:見る
真城朔:「そうだな」
乾咲フラン:しかし、フランの中に過る考えがあった。どうせこれは偽物なのだから、何をしてしまっても対した問題ではないだろうと。
真城朔:そうする間にも、ベルトが緩められていく。
乾咲フラン:最低な考えに頭を振る。
真城朔:いつしか真城はフランの眼の前に膝をついている。
夜高ミツル:2D6+3>=6 (判定:斬る)
BloodMoon : (2D6+3>=6) → 10[5,5]+3 → 13 → 成功
GM:『かなたの級友』有本しおん。
GM:Lv7犯罪者です。
GM:-4をつけて振り直してください。
夜高ミツル:2D6-1>=6 (判定:斬る)
BloodMoon : (2D6-1>=6) → 10[4,6]-1 → 9 → 成功
乾咲フラン:クソッ
乾咲フラン:すいません悪のPLが
乾咲フラン:ダイス目が気合入りまくり
夜高ミツル:気合が乗りまくった
糸賀大亮:気持ちの乗ったダイス目
夜高ミツル:妨害はこれ普通に探して見つけた感じでよいかな
GM:それでOKです
GM:全員ばらばらにされた。
夜高ミツル:全員か OK
GM:散らされる狩人
夜高ミツル:試練だねえ
夜高ミツル:夜高ミツルのテンションが5増加!(テンション:10->15)
乾咲フラン:顔を背ける。蹴り飛ばせ、蹴り飛ばせばいい……そうは思っても体は動かない。
真城朔:フランのベルトを緩め、前を寛げる。
乾咲フラン:「ここでこんな事をされるほど、私は餓えちゃいない……!」真城の肩を掴む。
真城朔:掴まれて、フランの顔を見上げた。
真城朔:挑むような瞳に惑いはなく。
真城朔:こうすることがどうしようもなく当たり前なのだとでも言うように、
真城朔:まっすぐにフランの顔を見つめ返していた。
真城朔:肩を掴まれて、それを剥がすでもなく。
真城朔:「……止めるなら、強引にでも止めろよ」
乾咲フラン:肩を掴みながら真城の頭を抑える。
真城朔:構わず手を伸ばす。
真城朔:寛げられた前から手を突っ込んで、中を探る。
真城朔:皮膚とは違う、革手袋のつるりとした感触。
乾咲フラン:(――しまった!口に気を取られすぎた!)
真城朔:かなり面白いなこの反応……
糸賀大亮:読み合い発生
夜高ミツル:通りから夜闇に漏れる光を見つけてか、路地裏にミツルが飛び込んでくる。
真城朔:触れたところで、手が止まる。
乾咲フラン:「!?!?!」
真城朔:手を突っ込んだままにミツルを向いた。
乾咲フラン:仲間が来てくれたのはありがたい。ありがたいが。
夜高ミツル:そして、そこに思わぬ相手の姿を見て、目を見開く。
夜高ミツル:「……真、城?」
乾咲フラン:「……こ、これは……違うんだ!」
真城朔:フランの前に跪き、ボトムの前を寛げて、
真城朔:大きく膨れ上がったその胸元が、紫色に光っている。
真城朔:「……あーあ」
真城朔:「よりによって、ミツか」
夜高ミツル:「……な、」なんだこれ、どういう状況なんだ。
夜高ミツル:混乱の余りかたまっている。
乾咲フラン:「……どこから話したものか」やや慌てたような手付きでズボンを戻しながら。
真城朔:手を放し、フランから離れる。
夜高ミツル:「お前、起きて……」言いかけてから、遅れて胸元の光に気づく。
真城朔:「ま、別にいいや」
真城朔:「ざまみろだ。俺」
真城朔:そう笑って言い残すと、
真城朔:路地裏の壁を蹴り、空へと跳びあがる。
真城朔:そのまま夜空へと姿を消した。
夜高ミツル:「真城!」
夜高ミツル:呼び止めたが、それも虚しく。
夜高ミツル:後にはフランと自分だけが残される。
乾咲フラン:ベルトを締め直した頃には、もう真城の姿は無く――男子高校生と二人路地裏に残されてしまった。
夜高ミツル:「…………」気まずい。
乾咲フラン:「え、ええと……その、夜高クンのほうはなんともなかったかな?」
夜高ミツル:「……あ、はい」
夜高ミツル:「大丈夫です」
夜高ミツル:「えーっと……」
乾咲フラン:「そ、その……ま、マシロは……FMNから受け継いだ血戒のせいで……」夜高にやや背を向けながら。
乾咲フラン:「いや、アレはマシロであってマシロではないが……」
夜高ミツル:「……?」
夜高ミツル:「魔女のせい、じゃないんですか?」
乾咲フラン:「あっうんそう魔女のせいもある。」
夜高ミツル:「も……?」
乾咲フラン:「魔女のせいというのが結構あって……その、えーと、マシロがああいう……」
乾咲フラン:ふと過る悪魔的な考え――全部魔女のせいにして一旦ここはごまかしてしまったほうがいいのではないだろうか?
乾咲フラン:それにほら、同級生がそういう体になったのって聞くの辛いと思うし……と言い訳が積もっていく
夜高ミツル:魔女によって分断されて、仲間の様子がおかしくなって、それなら全て魔女の仕業だろうと考えるのは極自然なことで。
夜高ミツル:「……あの、何があったんですか」
夜高ミツル:とはいえ、フランが最初に触れたのが魔女ではなく真城のことだったのは気になってしまう。
乾咲フラン:「それはね……」何の気ない前置きの間にどう何を説明すべきか、フランは物憂げな顔のままで頭を高速回転させる。美麗派会話テクニックだ!
忽亡ゆかり:尊厳を守りきれるんですか?ここから?
GM:あきらめたほうがいいとおもう。
忽亡ゆかり:美麗派会話テクニックは割とポンコツだということが判明している
GM:複雑な話になるならここで他の二人が駆けつけてもいいんじゃないですか
GM:後で共有したことにしてもいいが……
忽亡ゆかり:たしかに……
糸賀大亮:共有しといた方がよさそうだし駆けつけるか
乾咲フラン:「真城がFMNから受け継いだ血戒は随分と……厄介なものらしい。」
夜高ミツル:「血戒……プルサティラが言ってたものだけじゃなかったんですか?」
乾咲フラン:「……血戒と言っていいのかはわからないが、マシロの血は……」
忽亡ゆかり:「……!」駆けつけるゆかりの姿。二人の姿を見て、やっと見つけたという顔。
糸賀大亮:そこからわずか遅れて合流しよう。
糸賀大亮:さっきと同じように、走ってきて、……見つけてから、大丈夫そうなのを確認して歩調を緩める。
乾咲フラン:「!……皆揃ったか。マシロについて解った事を、共有しておいたほうがいいな……」
糸賀大亮:「……真城の話?──魔女の攻撃を受けていたんじゃないのか」
夜高ミツル:「忽亡さん、糸賀さん」二人とも何もなかったようで、少し安堵する。
忽亡ゆかり:「どういう状況?」
乾咲フラン:「……マシロ、正確には魔女の作ったマシロだが……あながち完全な偽物というわけでもないと思う。多分記憶などのあたりは……本物なのではないかと。」
乾咲フラン:「……ちょっと魔女の作ったマシロに襲われてな。」
糸賀大亮:「何……」
糸賀大亮:よく無事だったな、と思う。真城の実力のほどはこれまで何度も目にしているので。
忽亡ゆかり:「襲撃ですか……」
夜高ミツル:「……」先程目撃した光景を思い出して目を逸らす。
糸賀大亮:「二人で何とかなったのか」
乾咲フラン:「ああ、大丈夫だ……」大丈夫ではない。
夜高ミツル:「……止めに入ったら、逃げていきました……」
糸賀大亮:「……」
忽亡ゆかり:「怪我がなくて何よりです……」
乾咲フラン:「……それはそれとして、マシロがFMNから血戒を受け継いだ事で……自分は"もう半吸血鬼ではない。吸血鬼や魔女に近い"存在となったと語った。」
乾咲フラン:「で、その血のせいで……他者の欲望を暴走させてしまうのだ、と。全ての原因は自分にあるのだと……」
忽亡ゆかり:「……?」
糸賀大亮:「……欲望?」
糸賀大亮:微妙に話が繋がっているような、繋がっていないような。
乾咲フラン:(まずい……誤魔化せ、ごまかせるのか!?いや、今更ごまかすべきなのか!?仲間に対して!)
乾咲フラン:「ええっと……」
夜高ミツル:「……」それであの状況に繋がるのか、と一人納得して。
乾咲フラン:「白状すると……女になったマシロに襲われて……」
糸賀大亮:「…………?」
忽亡ゆかり:「あ…………」
忽亡ゆかり:雪の中での相談の現場をふと思い出し。
乾咲フラン:「その……なんだ、私ってマシロの母親……FMN……碧の事が好きだったじゃないか?」
乾咲フラン:なんとかハンドルを……安全な方向に……!
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:一番遅れて、相談室のことを思い出して、あっ、という顔になった。
乾咲フラン:「マシロはその……"いつだって、誰かの代わりだ"と。誰かの欲望のはけ口になるように、体がなってしまうと。」
夜高ミツル:「はけ口、って……」
糸賀大亮:「……それは……魔女の見せる幻、ではなくてか?」
乾咲フラン:「……そういった、自分の人生を疎んでいるようだった。」
乾咲フラン:「……多分、あれは……本物だ。」
GM:それそのものが、魔女の作り上げた偽の真城朔であったとしても。
GM:その記憶は。その感情は。思考は。在り方は。
GM:すべてが、恐らく。
乾咲フラン:「生まれなくてよかった、とまで言っていた……」
夜高ミツル:「……」
夜高ミツル:あれが本物と相違ないのだとしたら。自分が刺したあの幼い真城も?
糸賀大亮:「真城は、母親を生き返らせようとしているんだろう 自分の母親を……」
糸賀大亮:しっくりこない顔で言う。
糸賀大亮:プルサティラも真城が殺されたがっているとは言っていたが。
糸賀大亮:それは、人を犠牲にする罪悪感のためだと何となく思っていた。
乾咲フラン:「……清算だとも言っていたな。」
乾咲フラン:「……そう、自分が産まれる前の碧なら、私が幸せにできるだろうと……」
乾咲フラン:あの時は迫られて正常な判断が出来ていなかった――今になって真城の真意を理解した。
糸賀大亮:「……」
行動:プルサティラ ex1
プルサティラ:狩人たちの背後に、プルサティラが現れる。プルサティラ:ふわふわと浮く花に腰掛けて、真城を寝かせてやったまま。
プルサティラ:「あらら」
プルサティラ:「気まずい感じになっちゃってるねえ」
夜高ミツル:「!?」背後からの声に振り向く。
プルサティラ:振り向いたミツルと視線が合う。
プルサティラ:「ミツルさんさ」
プルサティラ:「さっくんに興味ないの?」
夜高ミツル:「……は」
乾咲フラン:「貴様……」
プルサティラ:そういうの今はいいから、とフランを手のひらで制しながら。
プルサティラ:「だって」
プルサティラ:「ずっとずっとずーっと、今日はずーっと」
夜高ミツル:突然の問いかけに驚いて。
プルサティラ:「さっくんのこと考えて、話して、訊いてくるの」
プルサティラ:「ミツルさん以外の人たちだよ」
プルサティラ:「ミツルさん、ずーっと黙ってる」
プルサティラ:「さっきだってさ」
プルサティラ:「フランさんが言ってること、変に思わなかったの?」
プルサティラ:「さっくんの名前が最初に出たの、おかしいと思わなかった?」
夜高ミツル:「……俺は、真城本人から話を聞きたいんだ」
プルサティラ:「聞くのが怖いだけじゃないの?」
夜高ミツル:「……っ!」
プルサティラ:「っていうかさ、本人から話を聞けるときはもう手遅れかもしれないって思わないの?」
プルサティラ:「あの夜だってそうだったよね?」
プルサティラ:「後で話をすればいいって、そうやって後回しにして」
プルサティラ:「それでさっくん取られちゃったじゃん?」
プルサティラ:「今のうちに、わかることはわかっておきたいって思わないの?」
プルサティラ:「なんでずっと黙り込んでるの?」
プルサティラ:「さっくんのこと、どうでもいいんじゃないの?」
夜高ミツル:「な……」
夜高ミツル:「……っ、どうでもいいわけない!」
プルサティラ:「じゃあなんで踏み込まなかったの」
プルサティラ:「フランさんが誤魔化そうとしてるの、黙ってたの」
夜高ミツル:「……俺は、だって」
プルサティラ:「なに」
夜高ミツル:「真城本人を抜きにして、真城が悪いって前提で話が進んでいくのが……」
夜高ミツル:「嫌なんだよ……」
プルサティラ:「別にフランさん、さっくんが悪いって話しようとしてたわけじゃなくない?」
プルサティラ:「どういう話をしようとしてたのか分かんなかったじゃん?」
プルサティラ:「それなのに全然聞き逃してたじゃん」
夜高ミツル:「……っ、」先程見たものを、魔女のせいにしたかった。
夜高ミツル:フランも真城も、魔女におかしくされていたんだと、そう思いたくて。
夜高ミツル:それは彼女の言う通り、怖かったということに他ならない。
夜高ミツル:……この期に及んで。
プルサティラ:「……ま、仕方ないか」
プルサティラ:「ミツルさん、なーんにも気づかないんだもんね」
プルサティラ:「なーんにも気づかない、興味も持たない、知ろうとしないで耳をふさいで、口を噤んで」
プルサティラ:「別に、それでもいいんじゃない?」
夜高ミツル:「……そんな、こと」弱々しく否定する。
elec.:ふええ…
糸賀大亮:あ。ああ~。
糸賀大亮:プルサティラずっとミツルくんを詰めるなと思ったらそういうことか
プルサティラ:「さっくんがもう、ご飯の味も分かんなくなってるの」
プルサティラ:「知ってた?」
夜高ミツル:「……な」
夜高ミツル:……知らなかった。
忽亡ゆかり:「……まじ?」
プルサティラ:「最後の方は食べるのも苦痛だったのは?」
プルサティラ:「眠る必要も本当はなかったのは?」
乾咲フラン:「……」
忽亡ゆかり:「…………」
夜高ミツル:「……」知らない。どれも
プルサティラ:「半吸血鬼だからってさ、あんな寒くてあの薄着で平気なの」
プルサティラ:「おかしいって思わなかったの?」
プルサティラ:「興味なかった?」
夜高ミツル:本人が大丈夫だと言っていた。だから、そういうものなのだろうと思って。
夜高ミツル:自分が気づいていなかっただけなのか、何も。
夜高ミツル:踏み込もうとせず、知ろうとせず。
夜高ミツル:だから真城はずっと、何もかも一人で抱え込んで。
プルサティラ:「他の狩人から血をもらってたのは?」
夜高ミツル:知らない。
プルサティラ:「いつミツルさんをまたああして襲っちゃうか、分かんなくて怯えてたのは?」
夜高ミツル:考えもしなかった。
プルサティラ:「ミツルさんはさっくんと一緒にいて安心してたかもしれないけど」
プルサティラ:「さっくんはミツルさんと一緒にいて、気が休まる時なんてなかったよ」
プルサティラ:「ミツルさんまでいつおかしくなるかもわかんなくて」
プルサティラ:「疑うのも嫌で」
プルサティラ:「そうならないことに安心して」
プルサティラ:「そうならないから、疑った自分が嫌になって」
プルサティラ:「ねえ」
プルサティラ:「少しでも考えてた?」
夜高ミツル:「…………」
夜高ミツル:気づかなかった。知らなかった。何も。
プルサティラ:「……別にさ」
プルサティラ:足をゆらゆらと揺らす。やや苛立たしげに。
プルサティラ:「いいんだよ」
プルサティラ:「さっくんに興味ないなら興味ないで、全然構わないよ」
プルサティラ:「そうなんでしょ?」
プルサティラ:「だから反論もしないんでしょ?」
夜高ミツル:「……違う」
プルサティラ:「じゃあそれでいいんだよ」
プルサティラ:「それでいいから、殺してあげてよ」
プルサティラ:「楽にさせてあげてよ」
プルサティラ:「どうせ何にもしてあげられないんだから、せめて約束くらいは果たしてよ」
夜高ミツル:「……本当に、それしかないのか?」
プルサティラ:「…………」
プルサティラ:「だって、ミツルさんさっくんのことなーんにも知ろうとしないんだもん」
プルサティラ:「っていうかさあ」
プルサティラ:「さっくん本人に聞けないからって、他の人の話聞こうとしないって」
プルサティラ:「別に他の人からの話聞いてもいいでしょ」
プルサティラ:「まさか他の人の話聞いたらさっくんの話ちゃんと聞けないとでも思ってる?」
プルサティラ:「色眼鏡かける気満々?」
夜高ミツル:「……別に、そういうわけじゃ」
プルサティラ:「そういうわけでしょ」
プルサティラ:「ま、仕方ないよね」
プルサティラ:「もう効果、切れちゃったってことかな」
プルサティラ:真城の頭を撫でている。
夜高ミツル:「効果……?」
夜高ミツル:何のことだ。
プルサティラ:「……あの夜」
プルサティラ:「学校で、さっくんから血を吸われたとき」
プルサティラ:「ミツルさん、さっくんのこと好きになっちゃってるんだよ」
プルサティラ:「執着するようにされちゃってるの」
夜高ミツル:「……は」
夜高ミツル:「え?」
プルサティラ:「吸血でそういう風になることあるって、知らないはずないよね」
プルサティラ:「あ、知らないならいいけど」
プルサティラ:「別に」
プルサティラ:「ぜーんぜん?」
プルサティラ:これみよがしに首を傾ける。
夜高ミツル:吸血鬼が吸血によって相手を魅了することを、知識として知ってはいたが。
夜高ミツル:まさか自分がそうされていたなんてことは思いもよらなくて。
プルサティラ:「さっくんも好きでやったわけじゃないだろうけどね」
夜高ミツル:「それ、も、真城の体質でってことか?」
夜高ミツル:魅了されて、それで俺は真城を探してたっていうのか?
プルサティラ:頷く。
プルサティラ:「だからさっくん、嫌がったわけ」
プルサティラ:「ミツルさんが自分を探すのも、自分のせいで危ない目に遭うのも」
プルサティラ:「ミツルさん本人は自分で決めてそうしてるつもりでも、そうじゃなかった」
プルサティラ:「ミツルさんさ」
プルサティラ:「さっくんに家族だけじゃなくて、心も奪われちゃってたんだよ」
夜高ミツル:「…………」
夜高ミツル:「……俺、は」
プルサティラ:「でも、それもおしまい」
プルサティラ:「ミツルさんはさっくんから興味をなくして」
夜高ミツル:「自分で、決めて、あいつを……」
プルサティラ:「さっくんを置き去りにして」
プルサティラ:「ミツルさんの人生を歩んでいく」
プルサティラ:「だから」
プルサティラ:「だから、せめて、殺してあげて」
プルサティラ:「さっくんの人生を、終わらせてあげてよ」
プルサティラ:「ねえ――いいでしょう?」
プルサティラ:夜高ミツルの幸福『背徳:真城朔』を破壊します。
糸賀大亮:あっ。完全に見入ってしまってた。
夜高ミツル:一応 強度が下がるだけでは あるのですが……
糸賀大亮:妨害するとしたら俺かゆかりさんか。
乾咲フラン:……
夜高ミツル:止めてほしくは 止めてほしくはあるけど 強くは言えない
プルサティラ:いいですね 殺してくれますか?
糸賀大亮:んん……
忽亡ゆかり:どうしたもんかな~~~~~~
夜高ミツル:やだあ……
プルサティラ:続けちゃおう。
プルサティラ:表再開しまーす。
糸賀大亮:いや、妨害するか
乾咲フラン:でも次サバトで破壊されちゃうかもしんないし…
乾咲フラン:その方が安全かもな…という気持ちあるな
夜高ミツル:ありがとう!!!
プルサティラ:「っていうかそれで終わった方がミツルさんも楽なんじゃないの?」
糸賀大亮:妨害します。
プルサティラ:AST
BloodMoon : ランダム全特技表(5,10) → 脚部10:這う
夜高ミツル:「楽って、何がだよ……」
プルサティラ:「だってさっくん、ほとんどモンスターだし?」
プルサティラ:「あれやこれやと頭を悩ませなくて良くなるし?」
夜高ミツル:「真城は本当にそれでいいのか……?」
プルサティラ:「…………」
プルサティラ:「……あの約束の意味、ちょっとでも考えないの?」
プルサティラ:「それでよくなかったら、あんな約束しないでしょ?」
糸賀大亮:とりあえず、振るだけ振ります。
乾咲フラン:援護します
糸賀大亮:2D6+2>=6 (判定:逃げる)
BloodMoon : (2D6+2>=6) → 6[3,3]+2 → 8 → 成功
プルサティラ:OK
プルサティラ:では不労の罪。
プルサティラ:次のプルサティラの行動まで、PCのあらゆる行為判定に-2がつきます。
プルサティラ:糸賀大亮のテンションが5増加!(テンション:11->16)
プルサティラ:乾咲フランのテンションが3増加!(テンション:9->12)
プルサティラ:乾咲フランは激情を獲得!(激情:0->1)
プルサティラ:プルサティラのテンションが1増加!(テンション:23->24)
夜高ミツル:「俺は、殺したくないんだ……」
プルサティラ:「は?」
プルサティラ:「さっきさっくんがそれでいいのかって訊いたのに」
プルサティラ:「今は自分が嫌って話するの?」
糸賀大亮:前に出よう。ミツルとプルサティラの間に入る。
プルサティラ:「さっくんがいいなら、それでいいんじゃないの?」
糸賀大亮:「夜高」
プルサティラ:「ねえ、ミツルさん」
プルサティラ:「どっちなの?」
糸賀大亮:「もうそろそろ、いいだろう」
プルサティラ:大亮を見る。
糸賀大亮:「君はどちらか今すぐに決めてほしい」
糸賀大亮:「真城を殺してほしいんだから、それは当然だ」
プルサティラ:「…………」
糸賀大亮:「だが、覚悟の決まっていないハンターに」
糸賀大亮:「流されるように真城と相対してもらったところで」
糸賀大亮:「……真城が殺されることを望んでいたとしても」
糸賀大亮:「役には立たないだろう」
プルサティラ:「だから、覚悟を決めてって言ってるの」
プルサティラ:「そのままほっといたらミツルさん、ずっと逃げ回って覚悟決めらんないでしょ」
糸賀大亮:「今ここで、できそうに見えるのか」
夜高ミツル:「……真城が殺してほしいんだとしても、そうするしかなくても」
夜高ミツル:「……殺したくは、ないよ」
プルサティラ:「結局さっくんにも何にも言えなかったわけじゃん?」
プルサティラ:「後回しにして」
プルサティラ:「…………」
プルサティラ:膝の上で眠る、真城の髪を梳く。
夜高ミツル:「そうするしかないんだって、決めたとしても、殺したいからするわけじゃない」
プルサティラ:「……じゃあ」
プルサティラ:「じゃあ、もっと必死になってよ」
プルサティラ:「全然やる気ないじゃん」
プルサティラ:「そうするしかないわけじゃないかもしれない」
プルサティラ:「そういう可能性を、必死になって探してよ」
糸賀大亮:「……」
糸賀大亮:死んだ
糸賀大亮:死ぬな
乾咲フラン:きびしい
プルサティラ:「……そんなんじゃ」
プルサティラ:「そんな中途半端じゃ、苦しめるばっかりだよ……」
プルサティラ:プルサティラが吐息混じりに言葉を漏らした、次の瞬間には。
プルサティラ:彼女の姿は掻き消える。
プルサティラ:ひらひらと紫の花弁だけが残り、それすらもやがて消え失せる。
プルサティラ:あの日。
プルサティラ:あの夜。
プルサティラ:届かなかった、白い花弁と同じように。
夜高ミツル:「……っ、」消えた……。
糸賀大亮:「夜高」
夜高ミツル:「……」視線を先程まで魔女のいた場所から大亮に移す。
糸賀大亮:「……終わったことは、終わったことだ」
糸賀大亮:「取り返しはつかない」
夜高ミツル:「……はい」
糸賀大亮:プルサティラがミツルをいやに責める理由について、ぼんやりと考えている。
糸賀大亮:「お前は真城の傍にいて、プルサティラの言う通り何も気づかなかったかもしれないが」
夜高ミツル:情けなさに項垂れている。
糸賀大亮:「……たぶん、真城だって、気づいてほしいと思ってたわけじゃないだろ」
糸賀大亮:仕方ない、どうしようもない、無理な話だった。
糸賀大亮:そう切り捨てる意味について考えながらも、ぼんやりと言葉を紡ぐ。
夜高ミツル:「……そうかもしれないですけど。でも多分俺が気づけてたら、真城はもっと楽になれて……」
糸賀大亮:「そうだな」
夜高ミツル:今更だ。それでも後悔する気持ちを抑えることができない。
糸賀大亮:「でも、お前にはできなかった」
糸賀大亮:「やれることをやるしかない」
糸賀大亮:「それを無能だとか、臆病だとか」
夜高ミツル:「…………はい」
糸賀大亮:「なじられても、どうしようもない……」
糸賀大亮:「だから、次だ。真城について……知るんだろ」
夜高ミツル:……頷く。
夜高ミツル:真城のことを知るのが怖い。
夜高ミツル:真城が本当に罪を犯しているのだとしたら、それを確信してしまうことが怖い。
夜高ミツル:だけど、目を逸していたら。きっと、そこに違う可能性があっても見落としてしまう。
夜高ミツル:どんなに不都合な真実でも知るしかなくて、だから。
夜高ミツル:「……行きましょう」
夜高ミツル:「……魔女が作った真城。あいつを探せば、何か分かるはず……」
忽亡ゆかり:「……」