メインフェイズ サイクル1
GM:よしではGM:1サイクル目の順番を出しましょう。
GM:1D6ふってくださーい。
忽亡ゆかり:1d
BloodMoon : (1D6) → 3
乾咲フラン:1d6
BloodMoon : (1D6) → 5
夜高ミツル:1d6
糸賀大亮:1d6
BloodMoon : (1D6) → 3
ハイドレンジア:2d6 魔女は二回動く
BloodMoon : (2D6) → 11[5,6] → 11
乾咲フラン:オギギギギ
夜高ミツル:助けて
ハイドレンジア:ウケる
忽亡ゆかり:オエー
糸賀大亮:ギャー
夜高ミツル:魔女め……!!
糸賀大亮:ギャッギャアーッ
ハイドレンジア:フランさん→ハイドレンジア→ハイドレンジア→他狩人3人!
乾咲フラン:オエッオエオエオエオエ
GM:いや~ハイドレンジアやる気満々っすねえ~!!
GM:それではハイドレンジアと真城を見送り、改めて狩りへの決意を新たにした狩人たちですが、
GM:支配力について、先ほどの公園の休憩所のことが話題に出ます。
GM:何せ妙に暖かかったので。
乾咲フラン:何かがありますねえ
GM:あるかもしれない。
夜高ミツル:やっぱりってなんだったんだろうねぇ
糸賀大亮:やっぱりって何だったんだろうな
糸賀大亮:ぽかぽかいぬと彩花ちゃんがあたたまっていた場所
GM:という感じで、公園に戻りましょうか。
GM:雪はまだまだ降り続いている。遊び回る子どもたちと、見守る大人も同じように。
皆川彩花:そして、彩花もサクラも、休憩所のベンチにまだ残っていた。
GM:ただし、少し様子が違いますね。
糸賀大亮:様子が。
GM:彩花の休んでいた屋根付き休憩所なんですが。
GM:なにやら看板が下がっている。
GM:やたらポップな字体で
GM:『彩花ちゃん相談所』
GM:って書いてあります。
糸賀大亮:世界観
GM:テーブルが並べられ。椅子が並べられ。
乾咲フラン:ええ…
夜高ミツル:相談所……??
『傷心少女』戸松絵理子:並べられた椅子に女子高生が座って、何やら彩花に話している。
糸賀大亮:気が遠くなってきてるよ俺は
夜高ミツル:気を強く持って!!
見学の水面:かわいいね
見学の水面:彩花ちゃんに聞くといまの好感度を教えてくれるよ
夜高ミツル:「……なんでしょうね?」
『傷心少女』戸松絵理子:「……あのね、だからね」
『傷心少女』戸松絵理子:「ひどいと思わない?」
『傷心少女』戸松絵理子:「もうすぐ、もうすぐで二周年だったの!」
糸賀大亮:「魔女の…………」
糸賀大亮:「…………仕業だと、思うが……」
乾咲フラン:「真剣10代喋り場かな?」年齢の垣間見える発言
『傷心少女』戸松絵理子:「それを……何? ちょっと高校が別になったからって、遠距離恋愛ってわけでもないのに」
『傷心少女』戸松絵理子:「記念日の寸前で他の女の子が好きになったからって、そんな理由!」
『傷心少女』戸松絵理子:「有り得ないと思わない!?」
皆川彩花:「それは、確かに……なんていうか……」
『傷心少女』戸松絵理子:「ねえ!?」
皆川彩花:「うーん……」
乾咲フラン:フフッ
糸賀大亮:魔女に詳しいのは……フランだろ……
糸賀大亮:みたいな顔で目を向けるけど、喋り場とか言ってる。
『愛犬の』サクラ:「わう」
『愛犬の』サクラ:番犬めいて座ってます。
糸賀大亮:犬
糸賀大亮:何だこの空間は
乾咲フラン:庶民的な犬がいるな、という目で見ています。
『兄想いの』野嶋優香:呆然とする狩人たちに、野嶋優香が近づいてくる。
『兄想いの』野嶋優香:なかなかの防寒バッチリ態勢です。
『兄想いの』野嶋優香:「……忽亡さん」
忽亡ゆかり:「優香ちゃん……!?なんでここに」
『兄想いの』野嶋優香:「忽亡さんこそ、……いえ」首を振る。
『兄想いの』野嶋優香:「……聞くまでも、ありませんか」思いつめた表情。
乾咲フラン:「おや……友達かい?」
忽亡ゆかり:「……」迷うようにフランと優香を見比べ
忽亡ゆかり:「……野嶋さんの、妹さんです」
糸賀大亮:「野嶋……」
乾咲フラン:「……」なるほどな、という顔で黙る。
夜高ミツル:「……!」
『兄想いの』野嶋優香:「……狩人仲間の方々、ですか?」
『兄想いの』野嶋優香:野嶋優香は頭を下げる。
『兄想いの』野嶋優香:「兄がお世話になってます。……なんて」
『兄想いの』野嶋優香:「もうやめちゃったんですけどね。ハンター」
『兄想いの』野嶋優香:「……あーあ。やめちゃったのになあ」
『兄想いの』野嶋優香:と、ぼそりと。
忽亡ゆかり:「…………一体、どういう事?」
乾咲フラン:「それはそれは……え?」頭を下げようとしたところで齟齬を感じる。
糸賀大亮:「……」
夜高ミツル:「……え?」
『兄想いの』野嶋優香:「この雪で人手が足りないからって、なんだかんだと引っ張り出されてしまって……」
『兄想いの』野嶋優香:「二ヶ月前の、学校の……ええと、グラジオラス? の時の怪我、大変だったから、あれが最後って約束だったのに」
『兄想いの』野嶋優香:「ひどい話ですよね」
乾咲フラン:「……」どういう事だ、と聞こうとしてもわかるような人間が居ない。
乾咲フラン:「それは、心配だよな……」とりあえず目の前の少女にあわせてやる。
夜高ミツル:ミツルは気絶していたので野嶋の最期は見ていないが、その顛末は聞いている。
夜高ミツル:困ったようにゆかりを見る。
忽亡ゆかり:迷うような顔の後、はっとして
忽亡ゆかり:「あなた……まさか」
糸賀大亮:「……魔女だ」
糸賀大亮:ぼそりと、押し殺した声で言う。
糸賀大亮:めちゃめちゃ具合が悪い顔をしている。
『兄想いの』野嶋優香:「だから私、魔女にお願いしようと思って!」
『兄想いの』野嶋優香:掌を合わせる。
『兄想いの』野嶋優香:「今度こそ兄さんが、きちんと、ハンターをやめられますようにって」
乾咲フラン:「…………それは、やめたほうがいいかな。」
『兄想いの』野嶋優香:「?」
『兄想いの』野嶋優香:「どうしてですか?」
乾咲フラン:「魔女の願いの叶え方はね……おおよそ望み通りのモノではない、残酷なものなんだよ。」
『兄想いの』野嶋優香:「……でも」
『兄想いの』野嶋優香:「今度こそ、兄さんは、本当に死んでしまうかも、しれないんですよ」
『兄想いの』野嶋優香:「私……私だって、死んでしまうかと思った。それくらい、二ヶ月前の兄さんの怪我はひどくて」
乾咲フラン:「そうだよな、死んでほしくないよな……」しかし、死んだはずだ。
糸賀大亮:「やめよう……」と、妹よりはフランとゆかりに向かって声をかける。
糸賀大亮:「……話が噛み合うはずない。こんなもの……」
皆川彩花:彩花は絵理子の話を聞いてうんうん頷いていますね。
乾咲フラン:今から優香が願おうとしてるのなら、野嶋の復活を願ったのは誰なのか、そもそも誰かが願ったのか……などと色々考えつつ糸賀にや同意してやんわり頷きます。
夜高ミツル:「あんまりゆっくり話してられる状況でもないですしね……」
忽亡ゆかり:「…………」眉間にしわをよせ、目頭をつまむ。
忽亡ゆかり:「ごめんね、優香ちゃん」
『兄想いの』野嶋優香:「はい?」
忽亡ゆかり:「その魔女を狩るのが私たちの仕事」
『兄想いの』野嶋優香:「…………」
『兄想いの』野嶋優香:「……です、よね」
忽亡ゆかり:「それに……」
忽亡ゆかり:「野嶋さんは、もう居ないんだ」
『兄想いの』野嶋優香:「……?」
『兄想いの』野嶋優香:きょとんと首をかしげる。
『兄想いの』野嶋優香:「どういうことですか?」
忽亡ゆかり:「彼は二ヶ月前に死んだ」
『兄想いの』野嶋優香:「…………」
忽亡ゆかり:「吸血鬼に協力した。だから……」
忽亡ゆかり:「……私が殺した」
乾咲フラン:ゆかりさんのナイフっぷり
夜高ミツル:あ~ん ゆかりさん ゆかりさん
『兄想いの』野嶋優香:ゆかりさんに言ってもらえて嬉しいな~?
糸賀大亮:大亮は正気の限界について考えてるからPLがゆかりさんを応援しよう
糸賀大亮:ゆかりさん、ちゃんと向き合う ゆかりさん 強い
『兄想いの』野嶋優香:見ていましたが、しかし、不意に破顔して。
『兄想いの』野嶋優香:「ふふっ」
『兄想いの』野嶋優香:「何をいきなり、おかしなことを言っているんですか?」
『兄想いの』野嶋優香:「笑えない冗談ですよ。いや、笑っちゃいましたけど……」
『兄想いの』野嶋優香:「兄さん、今日だって出ていったんですからね。寒い寒いって情けない声あげながら」
『兄想いの』野嶋優香:「吸血鬼さえいなければ、一緒にスキーに行けたかもしれなかったのになあ」
『兄想いの』野嶋優香:ころころと笑っている。
忽亡ゆかり:「…………っ」
忽亡ゆかり:「っ、だって、」
忽亡ゆかり:「事実は事実なんだ」
忽亡ゆかり:「どんなに辛くたって、受け入れなきゃならない」
『兄想いの』野嶋優香:じっとゆかりを見ている。
『兄想いの』野嶋優香:「何か、悪い夢でも見たんじゃないですか?」
『兄想いの』野嶋優香:「それとも……見ている、のかな。今も」
『兄想いの』野嶋優香:「真夏に雪だなんて、おかしいですものね」
夜高ミツル:「……忽亡さん、もう」 これ以上は、きっと話してもどうしようもないだろうと
糸賀大亮:「……口で言っても仕方がない」
糸賀大亮:「現実の受け入れさせ方は、……ほかにもある」
乾咲フラン:「……うん、先に行こう。」諦めたような表情で。
忽亡ゆかり:「悪い夢を見てるのは優香ちゃんの方だ……身内が死んだからって……」
『兄想いの』野嶋優香:「死んでません」
『兄想いの』野嶋優香:「兄は、死んでいませんよ」
『兄想いの』野嶋優香:「私、だから、今度こそちゃんと縁を切れるようにって」
『兄想いの』野嶋優香:「魔女にお願いしなきゃいけないんです」
『兄想いの』野嶋優香:「……モノビーストに襲われて、お父さんもお母さんも死んでしまって」
『兄想いの』野嶋優香:「兄さんまで失うなんて……絶対に、考えたくないから」
忽亡ゆかり:「死んだんだ!!」
忽亡ゆかり:「死んだんだよ!」
『兄想いの』野嶋優香:「……忽亡さん?」
忽亡ゆかり:「大事な身内だ。ただ一人残った身内だろう。知ってる、知ってるよ!」
糸賀大亮:ちらっと相談所の方を見た。
糸賀大亮:「……」
忽亡ゆかり:「けど、それを見なかった事になんてさせるもんか!」
忽亡ゆかり:「私を恨んだっていい。憎んだっていい。でも、けど、だって」
忽亡ゆかり:「野嶋さんだって君を大事にしてたのに……見送って貰えないなんて、そんなの、あんまりじゃないか……!」
『兄想いの』野嶋優香:優香はゆかりを見て、痛ましげに眉を寄せている。
『兄想いの』野嶋優香:「……落ち着いてください。忽亡さん」
『兄想いの』野嶋優香:「そんな……らしくないですよ。あなたはいつも、もっと、冷静で……」
忽亡ゆかり:「重なるんだ」
忽亡ゆかり:「私もそうだ。両親が襲われて、ただひとり肉親が残った」
皆川彩花:激昂したゆかりの声に、少女らも心配げに二人の様子を見ている。
乾咲フラン:「…………別のお願いを考えておくといい、……君のお兄さんは、きっと今回で……辞めてくれるから。」ゆかりと優香の間に割り込むように。
忽亡ゆかり:「……、…………!」フランが割り込んだ姿を見て、冷静さを失っていた自分に気付く。
『兄想いの』野嶋優香:「忽亡さん」
『兄想いの』野嶋優香:優香は再び頭を下げる。
忽亡ゆかり:「……なんだい」
『兄想いの』野嶋優香:「……よく、わからないけど、…………」
『兄想いの』野嶋優香:「ありがとうございます」
『兄想いの』野嶋優香:「あなたが言っていることは、わからないけれど」
『兄想いの』野嶋優香:「あなたが兄さんを想ってくれていることは、……なんだか、わかるような気がするので」
忽亡ゆかり:「お礼を言われる事なんてない」
『兄想いの』野嶋優香:「…………」
忽亡ゆかり:「私は魔女を止める立場なんだから……」
『兄想いの』野嶋優香:「……はい」
『兄想いの』野嶋優香:「私は、魔女に願います」
『兄想いの』野嶋優香:「それは、変わりませんから」
『兄想いの』野嶋優香:頷いた優香がその場から下がる。
『兄想いの』野嶋優香:「あ、でも、狩人さんたち」
『兄想いの』野嶋優香:「魔女が気になるなら、そこの相談所は多分、行って損がないですよ」
『兄想いの』野嶋優香:と、彩花ちゃん相談所を示す。よく見ると、テーブルの上に何やらチラシが重ねられている。
『兄想いの』野嶋優香:「私も、いっぱい兄さんのことを聞いてもらいましたから。……ふふ」
忽亡ゆかり:「……?」
糸賀大亮:何……
乾咲フラン:「ええ」 相談所にちょっと気が抜ける。
『兄想いの』野嶋優香:失礼します、と言い残して、優香が公園を出ていく。
『愛犬の』サクラ:「ワン!」
乾咲フラン:犬だな、と思う。
乾咲フラン:「……彼女は多分、魔女の影響下にある。だから、今は……」ゆかりの方を見ながら。どうしようもない、と言外に――
忽亡ゆかり:「……はい。わかってます」
糸賀大亮:ふかふかだな……
『愛犬の』サクラ:休憩所の周囲は、今も暖かい。
『愛犬の』サクラ:暖かい休憩所にフカフカの犬。
皆川彩花:「……えっと…………」
皆川彩花:案ずるように、彩花がゆかりを見ている。
夜高ミツル:改めて相談所を見て、やっぱりなんなんだこれ……となっている。
忽亡ゆかり:「……ごめん、聞いていいかな」
忽亡ゆかり:「ここはどういう場所なの?」
皆川彩花:「!」
皆川彩花:「えと、それは」手袋に包まれた手でチラシを取って、彩花は狩人たちに渡す。
皆川彩花:「こんな感じ、らしいです!」
乾咲フラン:「どうもどうも」頂く。
糸賀大亮:受け取ろう……
夜高ミツル:「どうも……」
忽亡ゆかり:「……ありがう」
忽亡ゆかり:噛んだ。
GM:『彩花ちゃん相談所』と、同じフォントで書かれたチラシ。
・彩花ちゃんに大切なものや悩みについて打ち明けたり相談したりしよう!
・なんでもいい! でも本音で頼む! 彩花ちゃんが満足するまで喋り倒せ!
・一人一回まで。狩人の皆様は同伴者三人を必須とする
・一巡したら……いいことあるかも!?
糸賀大亮:「…………」
夜高ミツル:首を捻りながらチラシの文面を読んでいる。
皆川彩花:「ええと、いっぱいお話を聞かせてもらってね」
皆川彩花:「いっぱい聞いて、あーうれしい! ってなったら」
皆川彩花:テーブルの下からくるみの木の実を取り出す。4つ。
皆川彩花:それと、ハイドレンジアが持っていたものと同じ形の、小さな花形のハンマー。
皆川彩花:「これを割るといいよって、胡桃ちゃんに言われててね」
皆川彩花:「それで、四人分聞いたら、この中から好きなの取っていいよって」
皆川彩花:くじ引きの箱みたいなものも出てきた。
糸賀大亮:「……………」眉間に皺が寄る。
糸賀大亮:いや、元々寄ってる。深くなる。
忽亡ゆかり:「…………どう解釈すればいいんだ、これ?」
夜高ミツル:「魔女が用意したものを信用していいんですかね……?」小声で
乾咲フラン:「わからない……が、支配力に関係はするかもしれない……」ぼそりと答える。
GM:大亮は思い出すことだろう。
石原胡桃:『彩花はさー』
石原胡桃:『あれでなんていうか、あれでっていうか、まあ』
石原胡桃:『誰かの話とか聞くの、すごい好きなんだけどさ』
石原胡桃:『ほら。あの子ずっと病院で、あんまり学校もいけてないじゃん?』
石原胡桃:『どうやって話題振ればいいかよくわかんないみたいなんだよね。自分から振ってみてもなんか気を使わせちゃったりで気まずくなったりするらしくてさ』
石原胡桃:『だから大亮さん、なんでもいいからさ』
石原胡桃:『彩花とはいっぱい話してあげてほしいな』
石原胡桃:『それであの子、すごい喜ぶから』
乾咲フラン:見てえなあ!大亮さんの(人生における物事の)告白タイム!
GM:(人生における物事の)
GM:ちなみに一人一回までってありますけど、これはRP的な問題なので、
GM:手番的には同じ人が二回やってくれても大丈夫ですよ。
乾咲フラン:はい
夜高ミツル:助かるな~
糸賀大亮:「…………ハイドレンジアが、」ぼそりと呟くように。
糸賀大亮:「雪を降らせたのは、彩花ちゃんのためだ」
糸賀大亮:「……真城以外は、敵対しないなら排除しない、と言ってもいた」
夜高ミツル:「……じゃあ、これも?」チラシと相談所を交互に見つつ。
GM:実際、彩花が取り出したくるみの実からは奇妙なものを感じる。
GM:なんとなく直感で、これがきっと、魔女のリソース源になるものだろう、とは思えてしまう。
糸賀大亮:「……ああ」
糸賀大亮:「だから、彩花ちゃんの望みを叶えて、なにか悪いことが起こるというのは…………」
糸賀大亮:「……ない、と思うが」
忽亡ゆかり:「でも……誘惑の弱みをこちらから晒す事になりません?」
乾咲フラン:「……晒さなくても、勝手に暴くのが魔女さ。」
忽亡ゆかり:「…………」
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:俺は前のシーンで……覚悟を決めたはずなのだが……
乾咲フラン:「でもま、友達なんだろ?糸賀クン。お話してあげたらいいじゃないか」 無神経になります
糸賀大亮:眩暈がしてきた。
GM:ではそうこうしているうちにですね。
GM:ゆかりのスマートフォンに着信が入ります。
忽亡ゆかり:「……なんだ?」
GM:取り出した液晶の画面にゆかりが見るのは、かなたの名前。
忽亡ゆかり:「!? し、失礼!」
忽亡ゆかり:電話を取ります
忽亡かなた:『姉さん?』
忽亡ゆかり:「かなた!今どこ!大丈夫!?」
忽亡かなた:『え、大丈夫だよ、家だし』
忽亡ゆかり:「……!」胸を撫で下ろす
忽亡ゆかり:「どうした?」
忽亡かなた:『……あのさ』
忽亡かなた:『今日、雪、すごいじゃん。それで休日なのに姉さん、朝から大変そうだからさ』
忽亡かなた:『その……たまには、俺が夕飯、作ろうかと思って』
忽亡かなた:『鍋くらいなら作れると思うから』
忽亡かなた:『今から材料買いに行こうと思って……』
忽亡ゆかり:「!!」
夜高ミツル:できた弟だな~~~
忽亡かなた:弟です
乾咲フラン:ウンフ…興奮する
忽亡かなた:『姉さん、何鍋が』
忽亡ゆかり:「た、たんま!後で、後でいいから!」
忽亡かなた:『?』
忽亡ゆかり:「遅くなっていいから、私が食材買ってくる! その、こんな天気だし、外出るのはやめときなよ!」
忽亡かなた:『ええ……? まあ確かにけっこう積もってるけどさ』
忽亡かなた:『俺ももう高校生だよ? 外に出るくらい……』
忽亡ゆかり:「今日だけ!今日だけだから!」
忽亡かなた:『…………』
忽亡かなた:『……どうしても、ダメ?』
忽亡ゆかり:「~~~~~っ」
忽亡ゆかり:「だ、ダメ!」
忽亡かなた:『ずっと姉さんに働かせてさ、料理まで作らせてるのに、俺だって、…………』
忽亡かなた:『……わか、った』
忽亡かなた:落胆を隠せない声。
忽亡ゆかり:胸が痛む。
忽亡かなた:『でも、じゃあ』
忽亡ゆかり:「かなた……」
忽亡かなた:『かわりにちゃんと、無事に帰ってきてくれよ』
忽亡ゆかり:「……うん、絶対」
忽亡かなた:『……それで、帰ってきてから、一緒にスーパー行こ』
忽亡かなた:『それなら姉さんも安心だろ』
忽亡ゆかり:「……うん!」
忽亡かなた:『……ん。じゃ』
忽亡かなた:『仕事、気をつけて』
忽亡かなた:『……あ、いしてます』
忽亡ゆかり:「……!!!!!」
夜高ミツル:先に!!
夜高ミツル:先手!!!
乾咲フラン:合意!!!!!!!!!!!!!!!
糸賀大亮:俺たちがこうしている間にも真城くんがハンマーで叩かれてるんだな……
糸賀大亮:と思ってしまった
夜高ミツル:真城…………
忽亡かなた:『…………』
忽亡かなた:『……あ、あとで!!』
忽亡かなた:遅れて気恥ずかしさがこみ上げてきたのか、叫ぶような声を最後に切れる。
忽亡ゆかり:「フウ~……あっ」幸福を噛み締めようとしたところで、状況を見て正気に戻る
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:電話しているゆかりさんを見ている。見ていた。
乾咲フラン:イチャイチャしてる……と思っていますが、ツッコミを入れない情がフランにはありました。
乾咲フラン:素知らぬ顔で犬を見ています。
皆川彩花:見ています。
夜高ミツル:すごかったな……
忽亡ゆかり:弟好きを恥じる気持ちはないが、状況が状況なのでさすがにちょっと気まずい。
忽亡ゆかり:「……えっと。弟に、外に、出るなって、感じの、話、でした……」
『傷心少女』戸松絵理子:「……私も愛してたのにな…………」
『傷心少女』戸松絵理子:めそめそした女子高生がテーブルに突っ伏した。彩花に頭を撫でられている。
『傷心少女』戸松絵理子:「え~ん…………トシのバカぁ~…………」
糸賀大亮:フォロワーなのかな、これ……フォロワーか? これ……
糸賀大亮:という気持ちでいます。大亮は。
『愛犬の』サクラ:「くぅ~ん……」
『愛犬の』サクラ:絵理子の足元で悲しげに鳴いている。
糸賀大亮:「…………それで、」
糸賀大亮:「まずは何からやる」
忽亡ゆかり:「あっ、はい!」
忽亡ゆかり:「……どうしましょう?私の方はその……あまり魔女の経験は……」フランを見る
夜高ミツル:「俺も、真城から少し聞かされてるくらいで、魔女は初めてで……」
乾咲フラン:「やることはおおよそ吸血鬼と大差ないが……そうだな、魔女本体をある程度襲撃して妨害するのもいいだろう。」
乾咲フラン:「というわけで、私はちょっと……マシロの方を見てくるよ」
夜高ミツル:「じゃあ……前みたいに二人ずつで別れて動きますか?」
乾咲フラン:「そうだね。そうしよう。」
忽亡ゆかり:「わかりました」
糸賀大亮:「……分かった」
乾咲フラン:「ドキワク相談室は、その後だな。」
夜高ミツル:「お願いします、乾咲さん。真城の方は……多分俺が行かない方があいつも気が散らないと思うので」
乾咲フラン:「フフ、解った。」
GM:気が散ると思われている。
糸賀大亮:心配しちゃうから
夜高ミツル:1話のことを思い出している
糸賀大亮:ミツルくんに気を遣わせる真城くん
GM:学習~
見学の水面:ミツくんが気になって気が散っちゃう真城くんか~
乾咲フラン:いいってことよ
GM:ではフランさんから、前哨戦で血削りですね。
行動:乾咲フラン
乾咲フラン:ST
BloodMoon : シーン表(11) → ざわめく木立。踊る影。
乾咲フラン:木
GM:なんか……あれかな。じゃあそうだな。
GM:車の行き交う大通りの真ん中に立ってる木だな。
乾咲フラン:「まるでクリスマスツリーだな」雪の積もった木を見ながら。
真城朔:それを足がかりに真城が大通りの上空を横断して、
ハイドレンジア:ハイドレンジアはハンマーを振り回してそれを追い掛けている。
ハイドレンジア:「あーもーちょこまかと!」
真城朔:「まあーまともに当たったら死ぬからなあ!!」
GM:フランさん誰といるかな。ミツルくん以外?
糸賀大亮:さっき覚悟を決めたつもりだが彩花ちゃん相談室でぐでぐでになったし
糸賀大亮:ゆかりさんに行ってもらえるとありがたい
乾咲フラン:フフ
GM:大亮さん……
夜高ミツル:ぐでぐでの大亮さん
糸賀大亮:世界観が……
乾咲フラン:ではグニャグニャになった大亮さんを残し、ゆかりさんと2人で向かいます。
忽亡ゆかり:大丈夫かなあの二人
GM:真城とハイドレンジアは殴り合いながら道路の上空を行き交い、
GM:やがてハンマーの一撃を受け止めた真城が勢いよく叩き落される。
真城朔:受け身をとって跳び上がるが、足元が滑って、舌打ち。
乾咲フラン:「!」追撃をさせてはならぬと、ゆかりさんに合図をしつつ走り込んで行きます。
忽亡ゆかり:アイコンタクトで把握し、すぐに地を蹴って真城の方へ
乾咲フラン:こういう合図……自分がされたら絶対わかんねえなって思う
糸賀大亮:ふふふ
ハイドレンジア:ハンターはすごい!
忽亡ゆかり:「? ?」(何言おうとしてるんだろう、あのひと……)
ハイドレンジア:かわいい
糸賀大亮:(よく分からないなりにハンドサインを返す)
夜高ミツル:分かってないけど頷いておこう……
乾咲フラン:(わかった)(全然違うとこ行く)
ハイドレンジア:真城めがけて真っ逆さまに。
乾咲フラン:ではそのハンマーに真横から飛び蹴りを入れて逸しましょう
ハイドレンジア:「うわっ!?」
ハイドレンジア:軌道を逸らされて、ハンマーが空を切る。
ハイドレンジア:「えー! なに!?」
真城朔:「……おっさ、……」雪を頭から被っている。なんとか体勢を立て直し。
乾咲フラン:「道路に穴を空けると……市民が困るよ。」反動で宙返りして着地。
乾咲フラン:おっさんではないぞ、と真城に笑顔でウィンクを返す。
忽亡ゆかり:逸れた着地地点に、ナイフを構えたスーツの女
ハイドレンジア:「後で直すから、いいの、……っとぉ!?」
ハイドレンジア:ゆかりに気付いて方向転換しようとするが、勢いは殺しきれない。
忽亡ゆかり:「ぬおりゃぁ!」一閃!
ハイドレンジア:「っ!」辛うじてその一閃を、ハンマーの柄で受け止める。
忽亡ゆかり:「その武器で、その体勢でナイフを受け止めるかい!」
ハイドレンジア:「魔女ですから!」
忽亡ゆかり:「勘弁してくれ……かわいい女子がやっていい身のこなしじゃないぞ」
GM:ってとこで判定でいいかな。
GM:えーと、何するんですっけ
乾咲フラン:血量を減らします
GM:OK前哨戦ね 特技が
GM:AST
BloodMoon : ランダム全特技表(5,8) → 脚部8:踏む
乾咲フラン:2D6+2>=7 (判定:跳ぶ)
BloodMoon : (2D6+2>=7) → 9[4,5]+2 → 11 → 成功
乾咲フラン:イエ~~~
ハイドレンジア:ハイドレンジアの血量が6減少!(血量:16->10)
ハイドレンジア:フランさんが……来る!
ハイドレンジア:魔女ですから、と言うものの、流石に体勢に無理がある。
乾咲フラン:そこに美が駆けてきます。踵からブレードを出した雪用ブーツで、しっかりと地面を踏みしめてからの回し蹴り。
夜高ミツル:フランさんの様々な武装すき
ハイドレンジア:美武装
忽亡ゆかり:うつくしガジェット
ハイドレンジア:ゆかりにドヤ顔をしている場合ではなかった。
乾咲フラン:踵のブレードでハイドレンジアを切り、すぐさま飛び退いて真城の方へ向かいます。
ハイドレンジア:「いった……!」
ハイドレンジア:肩口を斬り裂かれて、魔女の血が噴き上がる。
乾咲フラン:「立てるかな?」真城に手を差し伸べる。
ハイドレンジア:その血は端から紫陽花の装飾花となり、霧散する。
真城朔:「……世話かけますねー」
真城朔:伸べられた手を取って、立ち上がった。雪の足元を踏み締めて。
乾咲フラン:「魔女は何でもアリだからな。苦労する事になりそうだ……」立ち上がったのを見届けて、ハイドレンジアの方へ向き直る。
真城朔:「ミツと糸賀さんは?」
乾咲フラン:「さっきの休憩所に。」
真城朔:「ええー……?」
真城朔:さっきのお? みたいな声。
乾咲フラン:「……どうやらあそこ、というかあそこの女の子がな。魔女の力に関係ありそうだ。」
ハイドレンジア:「あ、彩花に相談してくれるの?」
ハイドレンジア:「でも狩人さんたちは、4人で1セット扱いのはずなんだけどな。なんで2人来ちゃうかなー」
乾咲フラン:「そうだな、恋バナでも相談してみたりしようかなと思っているよ」フフ、と笑いかけてみせる。
乾咲フラン:「大人には事情があるのさ。」色々なところで色々しなきゃいけない。
ハイドレンジア:ハイドレンジアが肩を押さえると、傷口に紫陽花の花が咲く。
ハイドレンジア:そうして傷口はふさがっていく。
ハイドレンジア:「ふーん。そこのお姉さんも?」
忽亡ゆかり:「……さあね」
ハイドレンジア:「……ふーん」
ハイドレンジア:「まあ、でも」
ハイドレンジア:「私にも、事情はあるかな」
忽亡ゆかり:「事情?」
乾咲フラン:「マシロを狙う、事情が?」
行動:ハイドレンジア 1st
ハイドレンジア:「そう!」ハイドレンジア:「あんた、邪魔だから!!」
乾咲フラン:「よかったらお兄さんに教えてくれないかな?」構えます。
ハイドレンジア:びし、と真城を指差して吠えると同時に、
ハイドレンジア:真城の足元から桃色の紫陽花が噴き上がる。
忽亡ゆかり:「うお、真城くん!?」
乾咲フラン:魔女の気配!「マシロ!」
真城朔:「……っ私情100パーだろうがそれ!!」
真城朔:その勢いに身体を巻き上げられ、宙に高く浮き上がった真城へと、
ハイドレンジア:ハイドレンジアはハンマーで殴り掛かる。
真城朔:真城は空中でそのハンマーに手をつき、もう一段高く跳びながら、
真城朔:「大した事情じゃねーよ! こいつは俺が嫌いで、俺が彩花んとこ行くのが――」
真城朔:「っであ!?」
乾咲フラン:「ち……!」フランはその辺の狩人より高く飛べますが、魔女ほどは飛べない。
ハイドレンジア:「だってどうせろくな男じゃないでしょーが!」
ハイドレンジア:振り回したハンマーが、再び真城を撃ち落とす。
乾咲フラン:「!? そういう関係なのか!?」無神経になります。
忽亡ゆかり:突然無神経になるおっさん
乾咲フラン:興奮する人
糸賀大亮:いきなり無神経に
夜高ミツル:ちょいちょい無神経になっていくフランさん かわいいね
糸賀大亮:この状況で思わず無神経になるフランさん、余裕を感じる
真城朔:ハイドレンジアの追い打ちに備えたが、場所が悪かった。
真城朔:大通りの中央。
真城朔:着地した真城の隣を横切ろうとした社用のハイエースがハンドルを切り違えて、
真城朔:「……ッ!?」
真城朔:真城の身体を高く打ち上げる。
乾咲フラン:「!!!」交通事故だ。
忽亡ゆかり:「ちょっ」
ハイドレンジア:ハイドレンジアは氷をまとい、その真城へとさらにハンマーを振り下ろす。
ハイドレンジア:「この、……ッ!!」
真城朔:一撃。
真城朔:下からのフルスイングで吹き飛ばされた真城の身体は、
真城朔:そのままフランへの直撃コースを描く。
乾咲フラン:「!」
乾咲フラン:(受け止められるか……!?)
ハイドレンジア:「こいっつ……!」
ハイドレンジア:一瞬の交錯の、いつの間に。
ハイドレンジア:ハイドレンジアの脇腹に銀の杭が突き立っている。
ハイドレンジア:受け止めて大丈夫ですよ。
乾咲フラン:では受け止めて、勢いを殺しながら二人ごろごろと転がって行きます。
ハイドレンジア:「そういう仲とか、ふざけんなっての! 絶対認めないし! っていうか違うから!」
ハイドレンジア:「あーもう、これほんとう嫌い、痛……っもー!!」
ハイドレンジア:わあわあわめきながら、ハイドレンジアは花と化して姿を消す。
乾咲フラン:「つつつ……」ビルの壁で漸く止まりながら身を起こす。
忽亡ゆかり:「これだから魔女ってやつは!」
真城朔:真城はフランに受け止められている。
真城朔:受け止められたその身体の、
真城朔:こちらも脇腹に、長い氷柱が突き立っていた。
真城朔:いつもの白いシャツが、血で濡れていく。
真城朔:「……っ、悪い、おっさん」
乾咲フラン:「マシロ、大丈夫……」腕の中の真城を見て、言葉がつっかえます。
真城朔:「大丈夫、大丈夫……あー」
真城朔:いつかと同じような返事をして、真城はその氷柱に手をかけた。
真城朔:深く突き刺さった氷柱を、どうにか自ら引き抜こうとする。
乾咲フラン:「……ちょっと深くないか、これは」真城の身体を動かさないようにしながら。
乾咲フラン:といってもそのまま刺しっぱなしでもいいようなものでもなさそうだが……
真城朔:「でも抜くしかないだろ……」
忽亡ゆかり:「めちゃくちゃだね、君は」二人の元へと歩いてくる
忽亡ゆかり:「ふつー、こんなん引き抜いたらダメなんだぞ」
真城朔:血の匂いがする。真城の血の匂いだ。
真城朔:空も明るく、降りしきる雪は白く。
乾咲フラン:……静かに息を止める。
真城朔:広がる赤が、奇妙に鮮やかで。
真城朔:「いや、魔女のだし……」
真城朔:「抜いた方がいいだろ、どう考えて、も、……ッ」
乾咲フラン:その赤から少し目を逸らす。
忽亡ゆかり:「……ま、そっかあ」
乾咲フラン:エロシーン
夜高ミツル:うう……えっち……かわいそう……やめてよ……
糸賀大亮:めちゃくちゃになっている……
乾咲フラン:「凍傷にもなりかねないからね……」
忽亡ゆかり:「せめて私達に……あーもー……」
真城朔:塞がれていた傷から血が溢れて、積もった雪を濡らしていく。
乾咲フラン:真城の身体をできるだけ動かさぬように抱えながら、できる限り冷静を努めんと。
GM:その血を。その赤を見ていると。
GM:そうしてフランが抱える身体に、
GM:その感触に、違和感。
GM:違和感? そうではない。これは。
GM:むしろ、懐かしさすらこみ上げてくる。
乾咲フラン:(まずい)そうだ、魔女のやり方というのは。
GM:真城の方を抱く感触に。抱え込んだ身体の熱に。
GM:あなたは、いつかの真城碧を、思い出す。
乾咲フラン:いっそ地面に横たえてしまったほうがいいのか、しかし。
GM:――歳を重ねれば、歳を重ねるほどに。
乾咲フラン:腕を離す事ができない。
GM:その面影が似通っていくことに、あなたが気付かなかったはずはない。
乾咲フラン:そう、美しく、美しくなっていく。
GM:かつての真城。――フォゲットミーノットを殺した、あの日の真城と比べてさえ。
乾咲フラン:もう少し、髪が伸びれば。
乾咲フラン:あの日のマシロのように。
GM:性別の差があればこそ。
GM:性別の差が、あるはずなのに。
GM:それでも。それ、が、
乾咲フラン:あの日の、あの時のように。
GM:不意に、あなたは気付く。
GM:抱き寄せた肩が、身体が、
GM:――奇妙に、やわらかい。
GM:碧を思い起こさせた、肩のやわらかさ。
夜高ミツル:………………
糸賀大亮:ありおりさん……
夜高ミツル:たすけてほしい
見学の水面:黙っちゃった
糸賀大亮:大変だよ
真城朔:「……問題ねえよ」
乾咲フラン:腕に通じる、肉の感触。
真城朔:かすれた声で真城は答える。
真城朔:身を起こそうとする。雪と血に濡れて、肌に張り付いた白いシャツ。
乾咲フラン:「大丈夫か、ならよかった。」上滑りする言葉。
GM:その胸元が、
GM:影を作っている、ように、
GM:あなたの目には、映る。
乾咲フラン:目の前がぐらりと歪む心地だった。
GM:やわらかく、なだらかな曲線。
見学の水面:お胸
夜高ミツル:ううう
夜高ミツル:ひい~~
夜高ミツル:こんなことある!?
見学の水面:ありおりさんが好きなジャンルでよかったね
糸賀大亮:フランさんの背徳破壊、常にありおりさんに直撃する
夜高ミツル:なんで!?!?
糸賀大亮:なるほどな~ なるほどな~これが魔女かあ~ってなってる
真城朔:「この程度、――」
乾咲フラン:これは、いや、幻覚。
乾咲フラン:マシロも何事もなさそうに
GM:真城の声も耳を上滑りしていく。
GM:目の前の真城は、
GM:腕に抱いた彼は、
GM:彼は? 分からない。けれど、しかし、
GM:その姿も、面影も、
乾咲フラン:もしかして、マシロは、マシロ。
GM:いつしか、あなたが。
GM:あなたが手を、伸ばすことのなかった。
乾咲フラン:こんな事は、こんな事は望んでいない。
GM:ハイドレンジアはサバトを使用。
GM:ハイドレンジアの血量が6減少!(血量:10->4)
GM:行動は接触。
GM:常駐アビリティの『堕落への誘い』の発動を宣言。
乾咲フラン:オッホホホホwwwww
GM:乾咲フランの幸福『己の美しさ』を、
GM:『背徳:真城朔』へと変更します。
GM:――その願いは、美しくない。
GM:あなたは美しくないことを知っていたはずだ。だから、だからこそ、
乾咲フラン:人の本来持つ美を上書きする、冒涜的な願いだ。
GM:あなたはあなたの美学に従って、彼女の背を押した。
GM:全てを認めて、受け入れて、手放した。
GM:ああ、でも。
乾咲フラン:そうだ、諦めた。黙った。何も言わなかった。
GM:今、この腕の中には、願いがある。
GM:叶えられるかもしれない、望みがある。
乾咲フラン:あの日掴むことのできなかった願いが。
GM:美しくはないことを知って、理解してなお、
GM:手放せぬほどに、その面影は。
GM:彼は。
GM:彼女は。
GM:抱え込まれた真城の胸が、繰り返される深呼吸に上下する。
GM:その起伏から、あなたは目を離せずにいる。
乾咲フラン:「……」
乾咲フラン:言葉を出すことが出来ない。黙り込む。
GM:確かめたい、とすら思う。
GM:血の匂いが。あの血の匂いが、それを、
GM:誘って、許すから。
乾咲フラン:傷を見せてくれ、と言えば見せてくれるだけの信頼はあるはずだった。
乾咲フラン:しかし。
GM:その願望は。欲望は。
GM:――背徳は。
乾咲フラン:脳に鉄の棒を差し込まれたような重さ。衝撃。
GM:フランの幸福『己の美しさ』が『背徳:真城朔』へと変更されます。
GM:これを事実上の幸福破壊として、フランの秘密2を公開しましょう。
乾咲フラン:事実上
【追加の秘密:乾咲フラン】
あなたは密かに真城碧を愛していた。
高校生となった真城碧に恋人ができた時も彼女が幸せならばいいと思っていた。
その恋人が吸血鬼となって彼女を襲うなどとは考えもしなかった。
真城朔はそうして生まれた半吸血鬼で、母親から形見として何らかの血戒を受け継いでいる。
忽亡ゆかり:フラン~~~~~~~~~~~~
乾咲フラン:どうも、精神的寝取られ男です
夜高ミツル:ふらんさん…………
糸賀大亮:そんな……まさかフランさんが……
乾咲フラン:フランの特技はだ~~~まる~!!!
糸賀大亮:フランさん………………
夜高ミツル:うう…………
見学の水面:寝取られ男だが寝取り男になることも可能
忽亡ゆかり:美しすぎる寝取られ男だな
糸賀大亮:ダブル役満
乾咲フラン:お得~
GM:あなたは彼女を手放した。あなたの美学に従った結果だった。
GM:その果てに彼女を失った。
乾咲フラン:「マシロ……」かすかな声。
真城朔:「…………?」
乾咲フラン:幸せであればいいと思って、それで全てはこともなく……
乾咲フラン:だというのに、このザマだった。
真城朔:真城はぼんやりと顔を上げる。その横顔もまた、彼女に酷く似通って。
GM:魔女に願うのはよくないことだ。魔女に自分の願いを託してはならない。
GM:碧を蘇らせることは、許されないことだ。
GM:しかし、朔にその面影を見出すことは?
乾咲フラン:「なんでもない、なんでもないよ……」あの日の後悔が、腕の中で柔らかく生きている。
GM:これほどまでに似通って。これほどまでに近しくて。
GM:そして、やわらかな身体は。
乾咲フラン:あの日得られなかった美しいものが。
GM:あなたの欲をこそ、受け止めるに、
GM:――或いは。
GM:あるいは――
乾咲フラン:(また、誰かに)
乾咲フラン:2度も――いや、これはマシロの息子だ。違う。
GM:腕の中の身体は無防備だ。あなたを信頼して、すべてを預けている。
乾咲フラン:喪失と、後悔と、未練が。
乾咲フラン:その心の疵を、癒せるかもしれない希望が?
GM:今であれば、手が届く。
GM:真城の唇が動く。あなたを呼ぶ。
GM:呼んでいる。
乾咲フラン:あの日決断できずに後悔した、失った美しさを思う。
乾咲フラン:ならば――
GM:ならば、願うまま。
GM:思いのままに。
GM:そろそろゆかりさんがツッコミ入れても大丈夫ですよ
忽亡ゆかり:……でもちょっとこれ見てたくない?
忽亡ゆかり:だめだ、止めなければ
糸賀大亮:フランさんが背徳をグラグラさせてる時いつも真城くんズタボロだから
糸賀大亮:フランさんが真城くんが重傷なのに気にせず興奮する人みたいになってて
糸賀大亮:毎回趣深くなってしまう
GM:許される間はやっていくぞ!
乾咲フラン:やれーーっ ゆかりーーっ
夜高ミツル:止めてくれ……っ
乾咲フラン:でないとヤってしまうーーっ
糸賀大亮:いひひひひ
GM:びっくりすぎる
elec.:ギャハハ
忽亡ゆかり:「おい!乾咲ッ!」
乾咲フラン:二人の世界に無遠慮に差し込まれる声。
真城朔:「……乾咲、さん……?」
真城朔:真城は呆然とフランを見上げている。
忽亡ゆかり:いつの間にか、ゆかりの両手がその肩を掴んでいた。痕が残るほどに強く。
乾咲フラン:腑抜けた、呆然とした顔で真城を見てからゆかりを見る。
忽亡ゆかり:「……乾咲さん。大丈夫ですか?」
乾咲フラン:遅れて、じわりじわりとやってくる肩の痛み。
乾咲フラン:「……」ゆっくりと、真城の身体を雪のない場所に横たえる。
真城朔:横たえられる。が、ひょっこり起き上がって。
真城朔:「いやなんでだよ」
乾咲フラン:「今は、大丈夫ではなかった。 ありがとう。」
真城朔:「大丈夫だからな、別に、…………」
真城朔:フランを見て、少し黙る。
乾咲フラン:「…………すまない。」
乾咲フラン:誰にともなく謝罪。
真城朔:「……なんか謝られるようなこと、あった?」
忽亡ゆかり:「や。こちらこそ、すんません」自らの両手を開いて閉じて。そのあとに肩を見る
乾咲フラン:「迂遠で、それでいて最悪な叶え方をするのが魔女なんだ……」深く息を吐きながら、肩の痛みを戒めとして受け止める。
真城朔:「……あー」
真城朔:なんとなく察した雰囲気。
真城朔:それから瞼を伏せて、脇腹に手を添える。深呼吸。
真城朔:手を放して、また深呼吸をした。顔色が戻る。
乾咲フラン:「なんなら次は殴り飛ばしてくれたってかまわないよ。顔以外なら。」笑う。少しばかり精彩を欠くようす。
忽亡ゆかり:「……そうさせてもらいます。私にもそうして下さい」
乾咲フラン:「ああ、手荒にするぐらいじゃないと。戻ってこれないかもしれない。」降り積もる雪に視線を逃しながら。
真城朔:「魔女相手じゃなあ」
真城朔:「悪い。世話かけたな」
真城朔:「俺、あいつ追いかけるから」
乾咲フラン:「ああ。気をつけろよ。」できる限りいつもの調子で、朔に声を掛ける。
忽亡ゆかり:「その傷で?」
真城朔:「大した傷じゃねえって。グラジオラスの件覚えてるだろ?」
忽亡ゆかり:「また、あんな無茶する気か」
真城朔:その雪も血に染まって、その上からさらに新しい雪が降り積もる。
真城朔:「前ほどヤバいことはないって。あんたらも頼れるって分かってるからな」
真城朔:「信頼してんだぜ、これでも」
忽亡ゆかり:「応えられるように頑張るよ」
真城朔:「ん」
真城朔:「よろしくな」
乾咲フラン:「ああ。」頷く。
真城朔:言い残すと道路を蹴り、
真城朔:壁伝いに建物の屋根の上へと登って、そのまま二人からは見えなくなる。
乾咲フラン:その背を暫く、見送っていた。
GM:血の匂いも、雪に隠されて消えていく。
GM:何もかも。面影も。
忽亡ゆかり:「とんでもねえヤツだ」
乾咲フラン:遠く、去っていく。
乾咲フラン:「まったくだ。」深呼吸を一度して、笑いながら。
GM:あの日の彼女の笑顔も、フランの眼の前からは。
GM:もはや。
GM:接触の成功により、フラン→ハイドレンジアの関係が2ですね。属性は嫌悪。
GM:ではでは。
行動:ハイドレンジア 2nd
『愛犬の』サクラ:「わおん!」ハイドレンジア:「あーいたいたいたたた……ありがとね、サクラ」
ハイドレンジア:適当な空き地でサクラと一緒にいます。
ハイドレンジア:銀の杭を引き抜いて捨てて、サクラから何かを受け取る。
ハイドレンジア:スポーツドリンクですね。なんですが。
ハイドレンジア:ペットボトルに入ったその中身が、妙に濁っている。
ハイドレンジア:Lv6吸血コウモリ『愛犬の』サクラの上位特殊能力により
ハイドレンジア:ハイドレンジアの血量が1D6回復します。
ハイドレンジア:1d6
BloodMoon : (1D6) → 1
夜高ミツル:よっし!!!!!
糸賀大亮:おっ、やった~
乾咲フラン:わーい!
夜高ミツル:このフェイズ中にいぬを排除すればノーサバトだ
忽亡ゆかり:いぬを……排除……?
乾咲フラン:ドッグトレーナーになろう
糸賀大亮:吸血ドッグめ
ハイドレンジア:ハイドレンジアの血量が1増加!(血量:4->5)
ハイドレンジア:ハイドレンジアの血量が2増加!(血量:5->7)
乾咲フラン:アーン
夜高ミツル:輸血パック
糸賀大亮:持ってるだろうなとは思った
夜高ミツル:まあ1個はね~あるよね~
ハイドレンジア:「彩花のこと、たのむぞー」
『愛犬の』サクラ:「わん!」
ハイドレンジア:では、大亮さん。
糸賀大亮:はい……
乾咲フラン:ヒヒヒヒヒ
夜高ミツル:大亮さん……
忽亡ゆかり:ご指名
乾咲フラン:死刑宣告
ハイドレンジア:先ほどまでミツルくんと一緒にいたはずのあなたが不意に顔を上げると、
ハイドレンジア:桃色の紫陽花の花畑が広がっていました。
糸賀大亮:どこにいたんだろう。花畑だ……
ハイドレンジア:雪が降っている。紫陽花には不似合いな雪がしんしんと降り積もり、花畑を白く染めていく。
糸賀大亮:七月の夏に雪が降って紫陽花の花畑。
ハイドレンジア:「こんにちは、糸賀さん」
ハイドレンジア:背後から、声。
ハイドレンジア:知っている。知らない。魔女の声。
糸賀大亮:杭に手をかけて、
糸賀大亮:振り向きながら、相手から離れるように下がる。
ハイドレンジア:花畑の中で、にこにこと笑っている。
糸賀大亮:「……、」開いた口からは、一瞬名前が零れそうになったが、呑み込まれて。
糸賀大亮:「……ハイドレンジア」魔女の名前を呼ぶ。
ハイドレンジア:後ろに手を組んで、少女の足取りで、大亮へと近づく。
ハイドレンジア:「はい、ハイドレンジアです」
糸賀大亮:足元では花が踏みつけられている。雪が降り積もる。
糸賀大亮:「……」周囲に注意を向けるが、一緒にいたはずの夜高はいない。
ハイドレンジア:「ねえ、大亮さん」
ハイドレンジア:大亮が呼び方を変えたのに合わせてか、下の名で呼ぶ。
糸賀大亮:分断された。から、ひとりでこの魔女と対峙するしかない。
糸賀大亮:「……話すことは、」声はかすれている。
ハイドレンジア:「私はあるよ」
ハイドレンジア:「だって、大亮さんに願ってほしいから」
ハイドレンジア:にこにこと。
糸賀大亮:「……」言葉に詰まる。
ハイドレンジア:少女の笑顔が、そこにある。
ハイドレンジア:「大亮さんさ、二ヶ月前、大変だったよね」
糸賀大亮:願っている。当たり前だ。俺の願っていることは。
糸賀大亮:恐らく、目の前のこの魔女も願っていることで。
ハイドレンジア:「あの時、色々苦労かけたよね」
ハイドレンジア:「でも、大亮さんはすごいよ。吸血鬼に願わなかったんだもん」
糸賀大亮:この魔女は、それを叶える。それを認めるわけには。
ハイドレンジア:「願ってしまいかけたかもしれないけど、最後の一線は越えなかったでしょう?」
糸賀大亮:……いかないのだ。
ハイドレンジア:「……ねえ、大亮さん」
糸賀大亮:指先に嫌な手応えが蘇る。
糸賀大亮:それが、自分を正気に繋ぎ止めてくれると、信じている。
ハイドレンジア:「私、吸血鬼とは違うよ?」
糸賀大亮:「……」
ハイドレンジア:「あなたたちを皆殺しにしたりとかしないし、……えーと、死んじゃった人がいても、後で直してあげるし、それができるし」
ハイドレンジア:「協力しろだなんてことも、別に言わないしさ」
ハイドレンジア:「なんでダメなの?」
糸賀大亮:「……だめだ」
ハイドレンジア:ハイドレンジアはあなたを見ている。
糸賀大亮:「……君は、」どうしても。
糸賀大亮:もう違うのだと分かっていても、頭の中で彼女を胡桃だと認識してしまう。
糸賀大亮:「あの真城を、殺そうとしたな」
糸賀大亮:「あれは例外だと言って」
ハイドレンジア:「え、うん」
ハイドレンジア:「だって絶対良くないよ。ああいう男」
ハイドレンジア:「彩花はなんか……喜んでるけどさ」
ハイドレンジア:「だからこそ嫌じゃない?」
糸賀大亮:「……そうかもな」ため息をつく。
ハイドレンジア:「ね」
糸賀大亮:「だが、そうやって君が気に入らないと言って、」
糸賀大亮:「……殺せてしまうようなら、それはだめだ……」
ハイドレンジア:「…………」
ハイドレンジア:「……じゃあ」
ハイドレンジア:「あなたは彩花が、死んじゃってもいいの?」
糸賀大亮:「…………」
ハイドレンジア:「彩花、まだ治ってないよ」
糸賀大亮:「…………ああ」
ハイドレンジア:「あなたは願わないの?」
ハイドレンジア:「昔の仲間のことは、ああして願おうとしたのに」
糸賀大亮:「…………ッ」
ハイドレンジア:「彩花はダメなの?」
糸賀大亮:「それは、……」
ハイドレンジア:あなたの目の前に。
糸賀大亮:答えられない。
ハイドレンジア:足元に。
糸賀大亮:願っていないはずがない。
皆川彩花:苦しげにうずくまる、皆川彩花の姿が映る。
皆川彩花:いつかの。病院で初めて出会った時。
皆川彩花:廊下で胸を抑えて蹲って、浅い呼吸を繰り返していた。
皆川彩花:あの日の皆川彩花の、幻影。
糸賀大亮:朝に。楽しそうな彩花ちゃんの顔を見た時。
糸賀大亮:見たことのないような、元気そうな姿で。
糸賀大亮:初めて会った時とは重ならないほどで。
ハイドレンジア:「願ってよ」
ハイドレンジア:「あなたが、彩花を、願ってよ」
糸賀大亮:…………それが、悪いことだなどと。
糸賀大亮:どうして思えるだろう。
糸賀大亮:「だめだ…………」 言葉だけだ。
ハイドレンジア:紫陽花の花畑。降り積もる雪。
ハイドレンジア:桃色と白が、
ハイドレンジア:いつしか、闇に染まる。
糸賀大亮:弱々しく、空々しく、言葉は消えていく。
ハイドレンジア:苦しそうに膝を折る彩花の姿だけが、残される。
ハイドレンジア:「あなたが、彩花を、願って」
ハイドレンジア:「あの子のために」
ハイドレンジア:「あの子の、明日のために」
ハイドレンジア:「それが、できないはずがないでしょう」
糸賀大亮:こういう風に、苦しむ彩花ちゃんの姿を、
糸賀大亮:たとえ幻でも見せつけてくることこそ、
糸賀大亮:この目の前の魔女が、もう胡桃ちゃんではないのだと、示してくるようで、
糸賀大亮:……だが、そんなことは、今は。
ハイドレンジア:魔女のような詰問するようでいて、甘い。
ハイドレンジア:甘く耳に滑り込んで、あなたの思考を鈍らせていく。
ハイドレンジア:「彩花、きっと喜ぶよ」
糸賀大亮:「…………」息苦しさに、吐息に荒く声が交じる。
ハイドレンジア:「喜んでほしくないの?」
糸賀大亮:しっかりと厚着をして、ニコニコと雪を眺めていたあの姿が浮かぶ。
糸賀大亮:彩花ちゃんに苦しんでほしいなんて思っていない。本当だ。
糸賀大亮:思わず、言い訳をしたくなってしまう。……以前のように。
石原胡桃:かつての胡桃も、あなたには厳しかった。
石原胡桃:当たり前だ。女子高生の友人の元に見るからに荒れた風体の無精髭の男が通い詰めるようになったのだから。
石原胡桃:それが少しずつ、少しずつ。あなたが訪問を繰り返すたびに態度が緩和されて、
石原胡桃:『……大亮さん。あのね』
石原胡桃:『彩花、実は――』
石原胡桃:やがては、信頼のままに。
糸賀大亮:彼女は本当に、彩花ちゃんのことを大切に思っているんだ。
糸賀大亮:ずっと、……彼女を助けたいと考えていたんだ。
ハイドレンジア:その信頼のままに。
ハイドレンジア:ハイドレンジアは、あなたに求める。
ハイドレンジア:「大亮さん」
糸賀大亮:彼女にその話を聞いた時、脳裏に、魔女のことが頭に浮かんだ。
ハイドレンジア:「ねえ」
ハイドレンジア:「お願い」
糸賀大亮:もちろん、胡桃ちゃんにそのことを話したりはしなかった。
糸賀大亮:魔女に狩人が何かを望む。そんなことがあってはならないからだ。
ハイドレンジア:「私は、あなたに彩花を救ってほしい」
糸賀大亮:でも、そのこと自体が、彼女たちに対する裏切りではなかったかと、
糸賀大亮:彼女と話していると、そういう気分にさえなってくる。
ハイドレンジア:その彼女が、今はこうして、大亮に求める。
ハイドレンジア:ハイドレンジアは手を伸ばす。
ハイドレンジア:大亮の頬に触れて、その顔を覗き込んで。
糸賀大亮:その手を、
糸賀大亮:振り払えない。
ハイドレンジア:サバト使用。
ハイドレンジア:糸賀大亮の幸福『背徳:皆川彩花』を破壊します。
糸賀大亮:「俺は……」
ハイドレンジア:桃色の瞳が妖しく輝いて、大亮を射抜く。
ハイドレンジア:その奥にどこか、切実さすら帯びて、
ハイドレンジア:あなたに対して、期待をかけている。
糸賀大亮:「……」助けを求められているようにさえ感じる。その目。
ハイドレンジア:「お願い。……お願いよ」
ハイドレンジア:「大亮さん、お願いだから」
糸賀大亮:「……それは……」
ハイドレンジア:「じゃあ、仕方ないから真城も生き返らせてあげるよ」
糸賀大亮:助けたい。助けてやりたい。魔女の手を借りてでも。
ハイドレンジア:「それならいい? それなら、あなたは望んでくれる?」
糸賀大亮:そんな風に気軽に命を扱えてしまう存在に。願うべきではないと頭の中で警鐘が鳴る。
糸賀大亮:だが、そんな風に助けてしまえるのだ。
ハイドレンジア:大亮の頬を、ハイドレンジアの指が撫でる。
糸賀大亮:俺さえ願えば。
ハイドレンジア:命に触れる、魔女の指。
糸賀大亮:何も、死人を生き返らせようっていうわけじゃない。
ハイドレンジア:誰も悲しまない。
ハイドレンジア:この願いは、誰を傷つけるものでもない。
ハイドレンジア:魔女の言う通り、吸血鬼とは違う。協力を求められているわけでもない。
ハイドレンジア:ただ、願えと言われているだけだ。
糸賀大亮:そうだ、……ただ、魔女の力を借りるというだけ。
ハイドレンジア:それで、彼女が。
糸賀大亮:助かるんだ。彼女が。
ハイドレンジア:「大亮さん」
ハイドレンジア:ハイドレンジアが、大亮を呼ぶ。
ハイドレンジア:答えを求めて、唇が動く。
糸賀大亮:きっと喜んでくれる。
糸賀大亮:「…………」唇が、戦慄く。
ハイドレンジア:じっとあなたを待っている。
糸賀大亮:「…………あ、」周囲は闇に包まれている。
ハイドレンジア:いつしか彩花の幻影も消えている。
ハイドレンジア:闇の中には、あなたと魔女。
糸賀大亮:感覚は朧気で、ハイドレンジアの目がこちらを覗き込み、
ハイドレンジア:二人だけ。
ハイドレンジア:あなたの願いを聞き届けるのは、ここに佇む、魔女一人だけだ。
糸賀大亮:指先が、触れている。
忽亡ゆかり:糸賀さんの花びらを一枚ずつ千切るかのような丹念な敗北ロール、申し訳ないけど最の高やな
ハイドレンジア:見事に負けてくれてうれしい
夜高ミツル:ブラムンがうますぎる
乾咲フラン:丹念な敗北
忽亡ゆかり:映える
乾咲フラン:空気がおいしい
ハイドレンジア:「なあに?」
糸賀大亮:そうして、やがて
糸賀大亮:…………頼む、と。
糸賀大亮:唇が、動いた。
ハイドレンジア:「なにを?」
糸賀大亮:「……胡桃ちゃん、」
糸賀大亮:「彩花ちゃんを………助けてくれ」
ハイドレンジア:「…………」
ハイドレンジア:ハイドレンジアは、あなたを見ていた。
ハイドレンジア:桃色の瞳がじっとあなたの瞳を覗き込んで、
ハイドレンジア:花のように、ぱっと笑う。
ハイドレンジア:「――ありがとう、糸賀さん」
糸賀大亮:その目を、見つめている。
GM:【秘密:糸賀大亮】
あなたは皆川彩花が既に余命一年の宣告を受けていることを知っている。
あなたは彼女からそれを口止めされているがどうにかしてやりたいと葛藤している。
そして狩人として活動してきて、それを可能とする力の存在も知ってしまっている。
夜高ミツル:ああ……
乾咲フラン:ああ~~~
夜高ミツル:一年……
糸賀大亮:(倒れている)
夜高ミツル:でもこれしょうがなくないですか?
夜高ミツル:助けてあげたいよ……
忽亡ゆかり:こんなん勝てんて……
皆川彩花:皆川彩花が、あなたの顔を覗き込んでいた。
皆川彩花:膝枕をされている。
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:「…………!?」
糸賀大亮:慌てて起き上がった。
皆川彩花:例の休憩所だ。
皆川彩花:ベンチに身体を横たえられていた。
皆川彩花:「……大亮さん」
糸賀大亮:汗をびっしょりかいている。……寒い!
糸賀大亮:寒くない!
皆川彩花:錯乱している。
糸賀大亮:暖かいんだここ。
皆川彩花:結構ぽかぽかしてますね。
糸賀大亮:「……彩、花、ちゃん」
皆川彩花:他には誰もいない。大亮と彩花だけだ。
皆川彩花:「大丈夫?」
糸賀大亮:今のは、夢…………
糸賀大亮:と、思ってしまいたい…………
皆川彩花:「胡桃ちゃんが、大亮さんが倒れてたからって、連れてきてくれて」
糸賀大亮:「……ああ、」
皆川彩花:「病院行かなくていいのって思ったんだけど、それはいいってて言ってたけど」
皆川彩花:「でも……」
糸賀大亮:「いや、」
糸賀大亮:「大丈夫だ、胡桃ちゃんが正しいよ」
皆川彩花:「…………」
皆川彩花:膝に手を揃えて、大亮を思わしげに見つめている。
皆川彩花:顔色は、良い、ように見えるが。よくはわからない。
糸賀大亮:「……心配かけてすまない」
糸賀大亮:「彩花ちゃんは、」
皆川彩花:元より、見た目で分かるような病状でもあまりなかった。
皆川彩花:「ん、うん、…………」
皆川彩花:「?」
糸賀大亮:「いや──その。 調子、良さそうだな」
糸賀大亮:「今朝からずっと」
皆川彩花:「うん」
皆川彩花:「今朝からね、うん、けっこういい感じで、だから外にも出られてね」
皆川彩花:「胡桃ちゃんが連れ出してくれて」
糸賀大亮:「うん……」
皆川彩花:「でも、さっきからはなんか、もっといい感じ!」
皆川彩花:「わーってあの雪の中、駆け回ってみれそうなくらい!」
皆川彩花:そう言って、実際にそうしている子どもたちを指差す。
忽亡ゆかり:ハッピーエンドかな
糸賀大亮:エーン
夜高ミツル:よかったね
乾咲フラン:よかったね~
見学の水面:fin
糸賀大亮:俯く。
皆川彩花:途中で行儀悪いことに気付いたのか、指ではなく掌に変更した。
糸賀大亮:「…………そうか」
皆川彩花:「私、昔から雪、けっこう好きでね」
皆川彩花:「まっしろできれいで、ふわふわして」
皆川彩花:「冷たいのは、ちょっと困るかも、だけど……」
糸賀大亮:「ああ」
皆川彩花:「でも、だから、今ね」
皆川彩花:「いま、すっごく楽しい!」
糸賀大亮:「……ああ」
糸賀大亮:「…………そうか、そうだな」
皆川彩花:「…………」
糸賀大亮:これは、思ってはならないことのはずだ。
糸賀大亮:願ってはならなかったことだったはず。
糸賀大亮:だが。
皆川彩花:「……大亮さん」
糸賀大亮:「……よかった」
皆川彩花:「うん、……うん」
糸賀大亮:そう言ってしまう。
皆川彩花:「……でも」
皆川彩花:「…………」
皆川彩花:「……ごめんね」
糸賀大亮:「……?」
糸賀大亮:怪訝な顔をする。
皆川彩花:「……なんだか」
皆川彩花:「大亮さん、悲しそう、だから……」
糸賀大亮:「……いや、……」
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:辺りを見回す。
糸賀大亮:チラシが目に入る。夜高とははぐれたままだと思い出す。
皆川彩花:「…………」
糸賀大亮:「…………あとで、」
糸賀大亮:立ち上がる。
皆川彩花:「あとで?」
糸賀大亮:「また、相談に来る。……話、聞いてくれるか」
皆川彩花:「!」
皆川彩花:ぱっと、笑顔。
皆川彩花:「はーい」
皆川彩花:「待ってます!」
糸賀大亮:とりあえず、夜高と合流しよう。
糸賀大亮:「それじゃあ、また」
糸賀大亮:…………
皆川彩花:にこにこと掌を振る。
糸賀大亮:休憩所から一歩出ると、また寒さが突き刺さる。
糸賀大亮:振り返ると、手を振る彩花ちゃんの姿が目に入る。
糸賀大亮:……ハイドレンジア。
糸賀大亮:胡桃ちゃん。
皆川彩花:吐く息が白いのを認めて、笑っている。
糸賀大亮:俺は……本当に、戦えるのか。こんなんで。
糸賀大亮:首を振って、公園を立ち去った。
GM:ハイドレンジアの血量が6減少!(血量:7->1)
GM:糸賀大亮へ1個の部位ダメージ!(部位ダメージ:0->1)
GM:えーとじゃあ大亮さん→ハイドレンジアの関係がしんどいで1ですね。
GM:大亮さんの背徳が破壊されたことにより、ハイドレンジアは追加行動を獲得。
GM:それと耐久値が1上昇します。背徳の輝きですね。
GM:耐久値が15になったのに伴って余裕も15へと増加。
GM:よいしょ
BloodMoon : (2D6) → 6[1,5] → 6
夜高ミツル:めっちゃ積もるな……