? 2話「魔女の生まれる日」導入

「魔女の生まれる日」導入

GM:それでは
GM:ブラッドムーンキャンペーン「あなたへの花」第二話!
GM:「魔女が生まれる日」やっていきましょう。
GM:よろしくお願いします!
糸賀大亮:よろしくお願いします!
忽亡ゆかり:ぱちぱち
夜高ミツル:よろしくおねがいします!!
夜高ミツル:魔女め……
乾咲フラン:生まれるな!(クレーム)
GM:てへっ
GM:では惨殺シーン。

惨殺シーン

GM:「…………」
GM:「……それで」
GM:「……それで本当に、あの子が、救われるの?」

GM:以上です。

乾咲フラン:さ~て今週の惨殺サザエさんは?
夜高ミツル:短い
糸賀大亮:ハイスピード
忽亡ゆかり:挨拶代わりの惨殺
糸賀大亮:もう辛くなってきた

導入シーン

GM:シンプルに導入フェイズに入っていきましょう。
GM:えーと やりたいことある人いる? GMリードでいい?
夜高ミツル:任せます
乾咲フラン:いいです
糸賀大亮:はい~大丈夫!
GM:じゃあGMリードでやっちゃお~
糸賀大亮:お茶会をするつもりでPLは来た(PCはお茶会…って及び腰になってる)
GM:なんか思いついたら言ってね
GM:ではフランさんから。

導入:乾咲フラン

GM:あなたは夢を見る。
GM:それはあの日の、
GM:遠い日の夢だ。

真城碧:「――フラン!」
真城碧:制服姿の真城碧が、あなたに笑いかけながら、
真城碧:繁華街の出店を指差して、首をかしげる。
真城碧:クレープ屋さんだ。
真城碧:「ねえ、あれ」
真城碧:「買ってきても大丈夫?」
乾咲フラン:マシロが指差す方を見て自分も笑った。この頃はまだ髪の毛もそこまで光っていない。
乾咲フラン:「買い食いは学生の花だ。私もたべちゃお~何にする?」
真城碧:「わーい」
真城碧:「ええと、そうだなあ」
真城碧:メニューの一覧をまじまじ眺め、考え込み。
真城碧:「……こういうの、何が鉄板なのかな……」
真城碧:あまり経験がないようで、考え込んでいる。
乾咲フラン:その横で一緒になって覗き込み、色とりどりの品を見ながら。
乾咲フラン:「通ぶってシュガーバターじゃ物足りないけどアイスが入ると溶けて美しくないんだよなあ。」
乾咲フラン:「やはり、いちご・生クリームあたりが無難か……?」
真城碧:彼女の着ているセーラー服は、県内でも評判のお嬢様学校のものだ。
真城碧:こうして学校帰りに遊びに出るのも、買い食いだって、
真城碧:――薄く施された、化粧ですら、
真城碧:彼女は、あなたと出会うまでは、知らなかった。
真城碧:「じゃ、それにしちゃおっかな」
真城碧:「溶けちゃってべたべたになるの、きれいじゃないもんね」
乾咲フラン:共に考え込む。普段はもっとティールームとかそういう所に行く人間だったもので、あまりクレープに造詣は深くない。
乾咲フラン:「そうだね……」マシロの手を見て。
真城碧:「フランは? 同じ? 違うやつ?」
乾咲フラン:「今度の休みにネイルでもやってみようか。」二人分、同じものをと注文する。
乾咲フラン:そしてそっと金も出す。
真城碧:「ネイル」
真城碧:ぽかんと繰り返して、自分の手元を見下ろす。
乾咲フラン:「きっと君の手に映えるぞ~」ニコニコと笑う。マシロを見ていると、新しいキャンバスを見るような高揚感があった。

糸賀大亮:フランさんが同級生の女子にクレープを奢っている…
夜高ミツル:百合……なのでは……?
夜高ミツル:ではないよ
糸賀大亮:PLの百合センサーが
忽亡ゆかり:百合かもしれない
糸賀大亮:百合な気がしてきた
乾咲フラン:狂うな
夜高ミツル:狂わないでブラッドムーンがやってられるか!
見学の水面:女の子と美だから、百合ではないですね
夜高ミツル:百合ではないか……
糸賀大亮:なるほどなあ
忽亡ゆかり:深い

真城碧:爪はきれいに切りそろえられてはいるが、特別な手入れはされていない。
真城碧:それを握りしめて、開いて、それからフランの指を見て。
真城碧:「……指も、あなたのそれみたいに?」
真城碧:そう、開いて両手のひらを翳して、首をかしげる。
乾咲フラン:フランの爪はよく整えられ、シンプルなグラデーションのネイルで彩られていた。
乾咲フラン:「そうだね、何色が似合うかな……マシロは手がもともと綺麗だからな。それを活かすような色合いで……」
真城碧:桜色の爪が、光を受けて柔らかく光る。
真城碧:「色……どんな色かな」
乾咲フラン:「……色とか、……色とか、水色とかね、そんな色も以外に合ったりして……」二人分のクレープを受け取りながら。
真城碧:「水色!」
真城碧:弾んだ声で。
真城碧:「あの空みたいに?」
乾咲フラン:「そう!透き通って、どこまでも鮮やかな……」
真城碧:「素敵な色ね」
真城碧:「きっと、すごく心が軽くなる。そういう色」
真城碧:笑いながら、碧はあなたからクレープを受け取る。
乾咲フラン:「塗らなくっても、私やマシロは美しいがね、たまにはそういう所も着飾って見るのも楽しいんだよ」
真城碧:いつもありがとうと笑う。最初は代金を払いたがったものだったが、今はもう厚意を受け取ることに慣れてきた。
真城碧:「そうね」
真城碧:「なんだか、お化粧とか、そういうふうにきれいにするのって」
真城碧:「私は……あんまり良くないって、言われてたけど」
真城碧:「でも、そんなことないんだって」
真城碧:「あなたに教わってるとね、思うんだ」
乾咲フラン:クレープを持って笑う真城の姿は、年相応――いや年以上に美しい。自分の見出した美の原石は、これからも美しくなっていくだろう。
乾咲フラン:「ふふふ。美しくなることが良くないことなんて、それは美しくなりきれない者の嫉妬だよ。」
乾咲フラン:冗談っぽく笑いながら。
真城碧:「そういうふうに考えるのも、美しいからできることなのかな?」
乾咲フラン:「うーん、心が美しくなりたいかどうかが一番かな。」もすりと生クリームを噛みながら。
GM:あなたと碧が話していると、
GM:不意にあなたの携帯電話に着信が入る。
GM:20年ほど前の頃だから……折りたたみ式の携帯電話かな。スマホではない頃。
GM:仕事先からの連絡ですね。
乾咲フラン:「っと、失礼……」鞄から携帯を取り出して。
乾咲フラン:ちょっとまってね、と碧にウィンクして「もしもし?私です。」
GM:「ああ、乾咲フランさん? ええとねえ――」
GM:ちょっと込み入った要件のようです。
GM:仕事の用事ということで、
GM:あなたはその場に碧を置いて、一度席を外すことにしました。
乾咲フラン:この時は一般美として、モデルだの手タレだの、色々な美に関わってきた。
乾咲フラン:ごめんね、と碧に合図しながら少し離れて行く……

GM:一般美の頃
糸賀大亮:精力的な美
夜高ミツル:様々な美案件に

GM:少々面倒な用事ではありましたが、話自体は思ったより早く片付きました。
乾咲フラン:ふぅ、と一息吐いて携帯をパカリと閉じます。
GM:碧を残した場所へと戻ると、
GM:彼女はあなたに言われた通りその場に残っている。
GM:ただし。
真城碧:年の近い男子学生に話しかけられて、困惑している様子です。
真城碧:食べかけのクレープを握りしめて、縮こまっている。
乾咲フラン:(おや)ナンパか――しょうがない。あれだけの美を他人が放っておくわけもないのだ。
真城碧:所在なさげに身を縮めたまま碧は視線を彷徨わせていたが、
真城碧:フランの姿を認めて、ほっと息をつく。
乾咲フラン:カツカツと靴を鳴らし、二人の間に立つ。
乾咲フラン:「やあやあ、この子に何か御用かな?」キラキラと、堂々と男に向かって。
真城碧:ささっとその背中へと逃げ込んで、背中越しに彼を見た。
GM:「え、ええと!」
乾咲フラン:一般的な男は私の美を見ると萎縮するのだ。
GM:目の前の少年は碧の身長と同じくらいの……170cmを少し越えたくらいですね。
GM:少し癖のついた髪。
GM:それがフランと相対させられて、緊張気味に背を伸ばして、
GM:「お、俺は――」

GM:あなたは目を覚ます。
乾咲フラン:小鳥のさえずりの中、ゆっくりと目を開ける。
乾咲フラン:「ああ……」
GM:彼の名を聞くよりも前に、いつもあなたは目を覚ます。
GM:繰り返し見る、いつもの夢だった。
乾咲フラン:過ぎ去った美しい日々の夢。優雅に伸びをする間に少しずつ夢の輪郭は曖昧になっていく。
乾咲フラン:思い出せるのは、いつも名前を聞く前に終わるという感想と、碧の笑顔ばかりであった。
GM:カレンダーを見ると、今日は約束の日だった。
GM:あの夜、学校に集った狩人たちとの約束の日。
乾咲フラン:シーツから優雅に這い出す。「……お茶会の日だ。」
GM:フランにとっては、碧の忘れ形見――真城朔との、再会の日でもあった。

GM:と、いうわけでお茶会です。
GM:全員揃ってしまいましょうか。
夜高ミツル:みんなでもうテーブル囲んでる感じ?
GM:でいいんじゃないかな?
糸賀大亮:高級レストランみたいな美テーブルに……?
乾咲フラン:周りには美メイドも居るぞ
忽亡ゆかり:美メイド
夜高ミツル:落ち着かねえ~~
乾咲フラン:花壇では美庭師が手入れをしているのが見えます。
糸賀大亮:お茶から麗しい香りがするのだが味が分からない
糸賀大亮:庭師まで美しい
真城朔:真城はまあ真城で結構所在なさそうに座ってますね。
真城朔:さすがに、あの、まー、けっこう、きまずい。
夜高ミツル:落ち着かない感じで座っています。
糸賀大亮:時々真城の方を見やってるけど話しかけられない。
乾咲フラン:気まずい様子の朔を見てちょっと笑っています。
真城朔:ミツルくんほどではないがまあ気まずそうにいます。
真城朔:「…………いや、まあ」
真城朔:「そのー」
真城朔:「……その節は…………」
糸賀大亮:「…………」
乾咲フラン:「まあ皆、そう固くならずに。気軽にお茶を楽しんでくれたまえよ。砂糖も一杯あるぞ。」
乾咲フラン:「……」ニコニコしている。
夜高ミツル:「は、はい……ありがとうございます」
夜高ミツル:そわそわ
糸賀大亮:「……ああ……」
糸賀大亮:こういう時ってどういう会話をすればいいんだっけ……
真城朔:「…………」この笑顔怖くないですか?
乾咲フラン:フランとしては連絡があったので安心してるのでまあ……怖い意味の笑顔ではないですね
真城朔:プレッシャーを感じる側が勝手に感じているタイプの笑顔だ。
糸賀大亮:とりあえず間が持たないのでお茶を飲んでいる。
真城朔:真城も結構そんな感じですね。あまり菓子には手が伸びずにいる。
忽亡ゆかり:「んじゃ、ども。いただきます」
乾咲フラン:「うんうん、スコーンはいくらでも出るから。いくらでも食べて。」
乾咲フラン:「まあいろいろあったが、夜高クンの努力の甲斐があったというものだよな。まったく」
夜高ミツル:「えっ」
真城朔:「努力っていうか……」努力? みたいな顔でミツルを見ます。
夜高ミツル:「努力だったのか……?」 真城と顔を見合わせて。
夜高ミツル:「いや、乾咲さんとか忽亡さんにも色々頼らせてもらいましたし……ありがとうございました」
糸賀大亮:「……」確かに、もう顔を合わせることはないんじゃないかと思ってたからな(口に出さない)
忽亡ゆかり:「いやいや、ホントすごかったよ、夜高くんは」
忽亡ゆかり:自分も圧倒されてないわけではないけど、他が縮こまっているのを見てちょっと楽しんでいる側の顔をしている
乾咲フラン:美メイドが大亮のカップに勝手におかわりを注ぎます
真城朔:「すごかった……?」顔を見合わせている。
糸賀大亮:「あ、どうも……」
真城朔:だいたいミツルが真城を見つけてから一週間後くらいなので、六月の中旬くらいかな。
真城朔:幸いにして雨のない、麗らかな日射しの午後。
夜高ミツル:お茶の味の情報が多いなあと思っている。
乾咲フラン:「アレだけの怪我をした後に、毎晩探しに行くというのは……あまりできることじゃないよ。」
真城朔:「なんで止めてくれなかったんだ……」ぼそっ
糸賀大亮:「……」そんなことしてたのか……という顔。
夜高ミツル:「あの時の怪我は思ったより大丈夫で……どっちかってーとその後の方が大変になってますね……」
真城朔:「大変にしたのはお前だろ……」
夜高ミツル:「いや、まぁ、そうなんだけど」
忽亡ゆかり:「あ、これ美味しいですね。なんてお茶ですか?」
乾咲フラン:「これはね……」なんか旬のいい感じの紅茶の名前が出てきます。
糸賀大亮:呪文みたいだ。
乾咲フラン:「良かったら持って帰るかい?弟さんのお土産に」おやつと一緒に、なんて。
忽亡ゆかり:「めちゃくちゃありがたいです!弟もきっと喜ぶと思います!」
乾咲フラン:ニコっと笑って、メイドに持ち帰り用を……多分皆のも。手配させています。
真城朔:「……弟」
真城朔:きょとんとした顔で、真城はゆかりを見ますね。
忽亡ゆかり:「お?」
忽亡ゆかり:「あ、言ってなかったっけ。うち、弟がいるんだよ」
真城朔:「あ、まあ……俺はあんまり、話すことなかったんで」
真城朔:「……仲、いいんすか?」
忽亡ゆかり:「超いいよ!これがまた可愛くて可愛くて」
乾咲フラン:ゆかりと朔の会話を聞きながら、糸賀には柿ピーとかがよかっただろうか?と表情を変えずに思案しています。
乾咲フラン:ニコニコと紅茶を飲んでいる。高校生の弟を可愛いっていうの、かなりブラコンだな~って思いながら。
真城朔:「はあー」
真城朔:少し圧倒されている。
忽亡ゆかり:「ちょうど君たちと同い年ぐらいだな」
真城朔:「……ミツは聞いてたのか?」ミツルに振りますね
夜高ミツル:「ああ、俺は入院してた時に何回かお見舞いに来てもらったから、その時に色々」
夜高ミツル:「真城は、まぁ……あれ以来だもんな。そりゃ知らないか」
糸賀大亮:話をぼんやりと聞きながら、真城の方を見ている。
真城朔:こうして話している真城は、普通の男子高校生に見える。
糸賀大亮:紅茶を飲んでいる。病院のことを思い出している。口には出せない。
GM:彩花ですが、あれ以来退院できてませんね。なんだかんだで。
糸賀大亮:そうか……
GM:特別に病状が悪化した、というような話もないのですが、なかなか改善もされないようです。
糸賀大亮:何度か見舞いに行ってると思うけど、見舞いの花は変わってたりしたのかな。
GM:白い花はあれ一回きりですね。
GM:真城とすれ違うようなことも特にありませんでした。
糸賀大亮:なるほど。
真城朔:「……結局あのあとなんにも話せずに逃げちゃったから」
真城朔:「今日結構、吊し上げ食うの覚悟してたんだぜ、俺」
真城朔:はあ、と息をついて、紅茶を啜る。
夜高ミツル:「吊し上げって、お前……」
夜高ミツル:忽亡さんたちがそんなひどいことするわけないだろの目
乾咲フラン:「それならこんなオープンで明るいところでやらないさ。」ハハハと笑って。
真城朔:「あんなん見せちまったらなー……」
忽亡ゆかり:「ま、そりゃ聞きたい事は山程あるけどね」
乾咲フラン:「そうそう。できるだけ聞かせてもらいたいよなあ~?」
糸賀大亮:「……別に、こっちが何か言う筋合いは」
乾咲フラン:「硬いこと言うなよ糸賀クン~一緒に戦った仲間だろ?」
乾咲フラン:「聞きたいだろ~?」急なウザ絡み
糸賀大亮:「……まあ、それは……」
真城朔:「うー」
真城朔:やぶへびったー、みたいな顔で小さく呻く。
夜高ミツル:「うーじゃねえだろ」
真城朔:「……っても、何から説明したもんだかってのもあって……」
真城朔:ゆかりを見る。
真城朔:「……なんか、聞きたいこととか……あるんだっけ?」
真城朔:「てかさっき言ってたか」
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:つられてゆかりを見た。俺は順番を守る。
乾咲フラン:ゆかりが聞くだろうな、と見にまわります
忽亡ゆかり:「まあ、ねえ」
真城朔:「答えられることは答えるよ、前もそう言ったし」
真城朔:「……ミツが世話、なったっぽいし」
忽亡ゆかり:「やっぱ君、いいヤツだな」
真城朔:「はい?」
真城朔:紅茶のカップを置いて、ゆかりを見ています。
忽亡ゆかり:「んー、そうだな……」
忽亡ゆかり:「こういう場所で、聞きたい事といえば」
忽亡ゆかり:「君の事だ」
忽亡ゆかり:「よくよく考えて見れば、お互い知らないことばっか」
忽亡ゆかり:「すっごく今更だけど……あらためて自己紹介といかないか?」

乾咲フラン:イヨッいい踏み込み!
糸賀大亮:ゆかりさん~
夜高ミツル:ゆかりさんすき
夜高ミツル:結婚したい……
乾咲フラン:最高に潤滑油…

真城朔:「…………」
真城朔:唖然とした様子でゆかりを見ていた、が。
真城朔:「……まあ」
真城朔:「狩人として組むなら、必要なことか……」
真城朔:「俺も一人でやってる場合じゃなくなってきたし」
真城朔:茶会に集まった、全員の顔を見回す。
乾咲フラン:ウンウン、って感じで朔に笑顔を向けている。
真城朔:こりゃ自分からか、と肩を竦めて、
真城朔:「……真城朔。ハンターやってる」
真城朔:「所属は特にしてなくて……まあ、色んなとこに世話なったり世話したりはしてる、けど」
真城朔:「……で、ええと、半吸血鬼で」
真城朔:「…………」
真城朔:「……杭使います……?」
真城朔:早くもネタが尽きてきた趣がある。
乾咲フラン:「もう一声!」
乾咲フラン:野次。
忽亡ゆかり:「もう一声!」
真城朔:「ええ~~」
真城朔:「あと何? 何言えばいいんだこれ」
真城朔:「あ、最近よくミツを蹴ったり投げたりしてます」
真城朔:「合意の上で」
乾咲フラン:「バイオレ~ンス」
夜高ミツル:「もっと他にあんだろ!」
真城朔:「いやでも事実だし……」
真城朔:「こいつめっちゃ投げやすいっすよ」
夜高ミツル:「くそ……ちょっと……めちゃくちゃ強いからってバカにしやがって……」
乾咲フラン:「強いよな~マシロ。」ニコニコしながらチョコレートをつまんでいる
真城朔:「ま、人間より色々できっからな」
忽亡ゆかり:「半吸血鬼ってことはさ、ご両親のどっちかが吸血鬼だったの?」
乾咲フラン:フランは何も言いません。
真城朔:「…………」
真城朔:真顔に戻って、
真城朔:ぱち、と目を瞬いてから。
真城朔:「……父親が」
真城朔:「そうだったって、話」
忽亡ゆかり:「……そのお父さんは今は?」
糸賀大亮:それ、聞くのか……という顔をして茶を飲んでいる。
夜高ミツル:「……」 真城の親の話にはこちらも口を挟まず。
真城朔:「……討伐されたって聞いてる」
真城朔:「ま、当たり前だよな」
忽亡ゆかり:「……そっか」
真城朔:紅茶を飲んで、ひと息つく。
真城朔:「別に地雷って話題でもないけどな。父親のこと全然知らねーし」
真城朔:「おっさんのが詳しいだろ、そのあたりは」
真城朔:フランを見た。
乾咲フラン:「ええ?うーん」
忽亡ゆかり:「そうなんですか?」
真城朔:「おっさんと俺の母親、知り合いだったから」
夜高ミツル:こいつよくあの人のことおっさんとか言えるよな……
乾咲フラン:「まあ……どこから話したものかな? そうだね、古い仲……でもおっさんじゃないよ」
乾咲フラン:美しいだろ?美しいからおっさんじゃないんだよ、という雰囲気の自慢げなポーズ。
真城朔:美ポージング。
真城朔:「ははは」
夜高ミツル:「へぇー、付き合い長いとは聞いてたけど……」
糸賀大亮:子供のフランと大人の真城の母親の姿をぼんやり思い浮かべている。
真城朔:「ま、掘り下げても仕方ない話題ではあるか」
真城朔:「もっと楽しい話しようぜ。おっさんのさ」
忽亡ゆかり:「うまいこと話題をそらしたな」
真城朔:「はっはっは」
乾咲フラン:「ええ、私のかい?何から話したものか……誰か何か聞きたい事はあるかい?」
真城朔:「結局何歳なの?」
乾咲フラン:「秘密?」かわいいポーズ。レア。
真城朔:SSRかわいいポーズ
糸賀大亮:大人の男がするポーズじゃない。美しい。
真城朔:「質問したのに……」
夜高ミツル:なまじ真城の母親のことを知ってるだけに色々聞きにくい……
乾咲フラン:「年齢不詳美麗狩人乾咲フランとでも言おうか……」カッコいいポーズ。「普段はこの家で色々な美を扱っているよ。」
夜高ミツル:「美を……」
夜高ミツル:分かってない感じのオウム返し
忽亡ゆかり:「ここまで聞いても全然わからないですね、乾咲さん」
真城朔:「付き合い長いけど俺も全然わからん」
乾咲フラン:「美を高めるには体力づくりも欠かせないからね……格闘をかじってるうちに戦えるようになってしまったんだよね。」
真城朔:「まあ、狩人の集まりのセオリーとしてはあれだよな」
真城朔:「なんで戦ってるのか、みたいな話はしたりしなかったりするよな」
忽亡ゆかり:「真城くんは?」
真城朔:「あんたねじ込むな~」
真城朔:肩を竦めてから、
真城朔:「まあ、こう生まれたら戦わざるを得ないとこあるんだよ」
真城朔:「結構狙われるしな、半吸血鬼」
真城朔:「でも人間はそこまででもないだろ?」
真城朔:だからどうなん、って視線を巡らして。
忽亡ゆかり:「あー」
忽亡ゆかり:「確かになあ。だからその若さでベテランか」
乾咲フラン:「強いよーマシロは。でもやっぱり1人は無理があるよ。」
真城朔:「一回バレたらもう無理だぞー結構」
真城朔:けらけら笑ってる。
真城朔:「まあ、ミツ連れて二人は一人よりも無理あるし」
真城朔:「しばらくはこうしてつるむと思うよ」
夜高ミツル:「う……」
真城朔:「そこの人は?」
真城朔:大亮を見る。
真城朔:「なんかずっと黙ってっけど」
糸賀大亮:「……」え、俺? 顔を上げた。
真城朔:目が合う。
糸賀大亮:「……別に、俺は」目を逸らす。
夜高ミツル:「そういえば、糸賀さんとは会うのあれ以来ですね」
夜高ミツル:しかもあの時は俺、最後気絶してたし……
乾咲フラン:「じゃあ次は糸賀クンの自己紹介と行こうか」無情なフリ。
真城朔:「別にでやってらんないだろ、狩人とか」
糸賀大亮:「大した理由じゃない。狙われたわけでもない」
真城朔:「?」
糸賀大亮:「……巻き込まれて、たまたま……」
糸賀大亮:「助けられて、」
糸賀大亮:「生き残った……」
真城朔:「生き残って良かったじゃん」
糸賀大亮:「…」ちらりとミツルの方を見た。
糸賀大亮:「……運がよかったけど、珍しくはない」
夜高ミツル:「……?」 目が合う
真城朔:「まあ半分くらいだもんな」
乾咲フラン:「そうだね……」
糸賀大亮:「ああ。……運がよかった」
真城朔:「え、ていうか専業狩人?」
真城朔:警官っぽくはないよな、クラブって狩人に給料出すんだっけ、とか思ってる。
糸賀大亮:「……いや、今は……」
糸賀大亮:「休学している」
真城朔:「きゅうがく」
忽亡ゆかり:「えっ」
夜高ミツル:「……学生!?」
乾咲フラン:「ええ」
糸賀大亮:「…………」なんだこの空気は。
糸賀大亮:なんか変なこと言ったか? 俺は? と怪訝な顔になります。
乾咲フラン:「えっと、そうだな。普段は何をしているんだい?狩人業以外で……」慌てたのか、面接のような事を聞く
糸賀大亮:「何を……」
糸賀大亮:「………何も………」
真城朔:「何も……」
乾咲フラン:美メイドたちも心なしか遠くにいる。
忽亡ゆかり:「……趣味とかは?」
乾咲フラン:「なにもってことは……」ないだろう、という視線。ゆかりを見てそうそう趣味とか、と頷いた。
糸賀大亮:「……」そういえば何もしてない。俺は何をしてきたんだ? と思っている。
糸賀大亮:「今は、何も……」
糸賀大亮:「…………」
夜高ミツル:オロオロしている
真城朔:「……ゆ、友人関係とかは……」
真城朔:「知り合いとか? なんか……仲間とかは?」
乾咲フラン:(よせっマシロ……!)
乾咲フラン:(普段やることのない人間の、人間関係は多分……!!)
糸賀大亮:「…………ああ、」
糸賀大亮:そうだ、という顔をして、真城に目を合わせたが、顔が強張って、また俯く。
乾咲フラン:(仲間はもう……!!)表情を変えないことに努めている。
糸賀大亮:「…………死んだ」
真城朔:「……あー」
糸賀大亮:「……生き残ったのは、俺だけだ」
夜高ミツル:「……」
真城朔:「……まあ、うん」
真城朔:「そういうこともあるよな」
真城朔:「あるんだぞーミツ」
真城朔:雑にパスした。
糸賀大亮:「…………」
夜高ミツル:「お、俺に振るなよ……」
乾咲フラン:「えっと、糸賀クンは……趣味とか作ると、いいとおもいますよ」ゆるやかな微笑み
糸賀大亮:「それより、」
糸賀大亮:「お前、病院に……」と、真城の方を見て言いかけて、
真城朔:「病院?」
糸賀大亮:よく考えたら彩花ちゃんの交友関係を俺が詮索していいのか? という気持ちになって、ぼんやり語尾が飲み込まれる。
真城朔:「???」
糸賀大亮:「……いや…………その、見舞いに、来ていなかったか」
真城朔:「え、ミツの? 行ってないけど」
夜高ミツル:「薄情だよなー」
乾咲フラン:「なんだマシロ行かなかったのか。お見舞いメロン1玉は多かったかな……?」

夜高ミツル:メロンは冷蔵庫に入れて残ってたのを真城と食べたりしたかもしれない
糸賀大亮:冷やしたメロン食べたくなってきた。
真城朔:むしゃむしゃ
乾咲フラン:妻
乾咲フラン:すいませんメロン切ってる夜高くんの後ろ姿の事を考えてつい漏らしました
夜高ミツル:ヒヒヒ
真城朔:妻
糸賀大亮:妻

真城朔:「お気持ちは振り込んだろ」とかってミツルに答えてたけど、
真城朔:きょとんと大亮を向いて。
糸賀大亮:「……いや、彩花ちゃんの」
真城朔:「……え、知り合い?」
真城朔:「え?」
真城朔:「なんで?」
真城朔:なんでこれと? みたいな顔になっているが。
糸賀大亮:「…………あの夜に、残っている知り合いが」
糸賀大亮:「いると、言ったろう。あれが、」
糸賀大亮:「……」
糸賀大亮:確かに、そうだな。同じ学校の生徒同士より、俺と彩花ちゃんが知り合いの方が変だな……
忽亡ゆかり:「彩花ちゃんって、保健室にいた子ですか?」
糸賀大亮:「……ああ」
糸賀大亮:「入院した時に、知り合った」
真城朔:「はー」
真城朔:「そういう」
乾咲フラン:高校生の女の子と友達って、複雑な人間関係だなあと自分の事を棚に挙げて聞いています。
真城朔:「まあ彩花とは先輩後輩だし、そんな感じだよ」
糸賀大亮:「……そうか」
夜高ミツル:「お前学校来ないくせに後輩の知り合いとかいたんだな」
真城朔:「学校あんま来れない同士って?」
真城朔:「そういうちょっと外れた同士のがむしろ縁できるだろ、俺とお前とか」
夜高ミツル:「学校来ない同士だとますます知り合う機会なくないか……?」
乾咲フラン:「彩花ちゃんっていうの、調子悪そうだったな……」
糸賀大亮:「……ああ、まだ入院中で」
真城朔:「…………」
糸賀大亮:「花も──」
糸賀大亮:「白い花が、あった。病院に……」
糸賀大亮:聞こうとしているんだか独り言だかあやふやになってきた。
真城朔:「見舞いの定番だろ。花は」
真城朔:「持ってかねえの?」
糸賀大亮:「…………そうだな」
糸賀大亮:「…………」
真城朔:「いやーしかし彩花にこんな知り合いが」
真城朔:「…………病院でビビられねえの?」
真城朔:風体を見回して。
真城朔:大亮の。
乾咲フラン:見舞いで持ってってはいけない花とか糸賀クンは解るのだろうか、と場違いな不安を覚えた。
糸賀大亮:「…………気にしたこともなかった」
真城朔:「気にしてやれよ……」
乾咲フラン:「ええ」声が出た
乾咲フラン:身だしなみを気にしない――フランにはカルチャーショックであった。
糸賀大亮:「……」彩花ちゃんは何も言わなかった……でも彩花ちゃんに指摘されるレベルになったらおしまいだな。
糸賀大亮:「……次からは気を付ける」茶を飲んだ。
真城朔:「そっか……」

乾咲フラン:そっか……で爆笑してる
真城朔:そっか……というほかない
糸賀大亮:そっか……でしかないよこんなの

真城朔:「……えー、あー」
糸賀大亮:茶を飲んでいる。
真城朔:「俺のことやたら訊いてきたけど」
忽亡ゆかり:「お」
真城朔:「そのぶんあんたのことも聞かせてもらわないとな」
真城朔:ゆかりを見る。
忽亡ゆかり:「確かに!私から聞いてばっかだったな、ごめんごめん!」
真城朔:「弟いるって話以外あんま聞いてないからなー」
忽亡ゆかり:「えーと、じゃあ、そうだなあ」皆の方をぐるりと見て
忽亡ゆかり:「忽亡ゆかりです。普段は会社員。狩人としては曙光騎士団に。理屈はさっぱりわからんが、よく効くんで聖銀のナイフを愛用してます」
真城朔:「あれどういう理屈なんだろうなあ」
糸賀大亮:テキパキしている……お手本のような自己紹介だ……
乾咲フラン:「おお~、曙光騎士団かぁ。」
真城朔:「けっこうカタめのバックだよな、曙光騎士団」
夜高ミツル:「会社員って……普通のですか?」
忽亡ゆかり:「普通のというと……ちょっと、微妙な感じだな。一応裏からのコネではあるんだけど」
真城朔:「まあ曙光騎士団ってそゆとこだからな」
乾咲フラン:「普段は会社員なんだ……いやあそれにしてはキレのある動きだったよね。トレーニングとかしてるの?」筋力に感心を抱いています。
乾咲フラン:「曙光は手広いからねえ」
真城朔:「金あるし」
忽亡ゆかり:「めっちゃ筋トレしてますね。あとまあ、ハンター歴は浅いけど喧嘩歴はそれなりに長いんで」
真城朔:「喧嘩歴」
糸賀大亮:「……喧嘩歴?」
乾咲フラン:「ワオ、やるね~」
夜高ミツル:「喧嘩」
真城朔:「まあ最後は暴力だしな」
乾咲フラン:「実戦形式は"早い"からね~」
真城朔:「俺もそんな感じでこいつ鍛えてっし」ミツルを示す。
忽亡ゆかり:「今なんか引かれたか?」
真城朔:「大丈夫大丈夫、平常、平常ハンターです」
乾咲フラン:「なるほどぉ……」
夜高ミツル:「い、いや、どうりで強いわけだなぁ~と」
糸賀大亮:「……」そういえばヒールで豪快な蹴りとかしてたな、と思い出している。
忽亡ゆかり:「あはは!」
忽亡ゆかり:「あとは、さっきも言ったけど弟がいます」
忽亡ゆかり:「護るっていうとちょっと偉そうな言い方だけど、頑張る事で弟の生活が平穏になれたらなって感じで頑張ってるね」
真城朔:「は~」
真城朔:「やっぱそれが理由? ハンターなったのは」
忽亡ゆかり:「両親がやられたのが切っ掛けだねー。そっから成り行きでズルズルと」
真城朔:「さらっという」
乾咲フラン:「そうか……」
忽亡ゆかり:「珍しくもないしね」
真城朔:「……まあ、そうなったらな」
真城朔:「弟のことはそりゃ、守りたいよな」
糸賀大亮:目を泳がせている。
忽亡ゆかり:「弟は私と違って、非力でおとなしい子だからね」
真城朔:「喧嘩歴もなく……」
忽亡ゆかり:「ないない!」
真城朔:「ないか~」
乾咲フラン:「大事にしてるみたいだね。」
忽亡ゆかり:「今となっちゃ、たった一人の身内ですから」
真城朔:なるほどなあ、と息をつき。
真城朔:「こういう覚悟だぞー、ミツ」
夜高ミツル:姉とは喧嘩ばっかりしてたなあ、とかぼんやりしてたら
夜高ミツル:「……だから俺に振るなっていちいち!」
真城朔:「いや、でももうミツしか残ってねえし」
真城朔:「ミツの番じゃねえの? これ」
夜高ミツル:「あー、まあ」
真城朔:違う? って首かしげる。
夜高ミツル:「そうだな、えーっと」
夜高ミツル:「夜高ミツル、です。高3で、真城とは同じクラスで……」
真城朔:一応まだなーって相槌。
乾咲フラン:「高校は出ておいたほうがいいぞぉ」常識アドバイス
夜高ミツル:「あ、最近真城にD7って所連れて行かれて、一応そのままそこに所属することになりました」
真城朔:「正直そこまで勧めないんだけどな……」
真城朔:「給料出るのは悪くないけど」
糸賀大亮:「D7……」あの怪しげな……という顔。
乾咲フラン:「あ~」D7か~って顔
忽亡ゆかり:「そんな事になってたんだ」
夜高ミツル:「え、そんなに?」 みんなから言われるほどの?
夜高ミツル:「行った感じは結構親切でしたけど……」
真城朔:「養成プログラムは悪くないからな、あそこ」
乾咲フラン:「そうだね~」
真城朔:「そこだけ世話になってトンズラしようかと思ってたんだけど」
真城朔:「まあ……なんていうか」
真城朔:「人手不足だからな……」
真城朔:「まあ危なくなったら逃げりゃよろしい」
忽亡ゆかり:「あそこ大丈夫なん?」
真城朔:「教育自体は悪くないよ。モンスターの情報も結構網羅されてるし」
乾咲フラン:「う~んまあ……体験入学ならまあ……」
糸賀大亮:「そうなのか……?」
夜高ミツル:「そんなにか……そうか……」
真城朔:「忠誠心は持たないほうがいい」
夜高ミツル:「き、気をつける」
真城朔:「よしよし」
乾咲フラン:「合う人は合うんだろうけど、まあ夜高クンにはもっといいとこがあるだろうな……って思うかな」
真城朔:「美麗派よりは合ってねえ?」
乾咲フラン:「美しくなろうとする心があれば誰だって美麗派になれるさ」キラ……
真城朔:そうかあ~って顔
夜高ミツル:「えーっと、それから……一人暮らしで……趣味は……料理?」
真城朔:「そう料理、こいつ弁当自分で作ってるからな」
忽亡ゆかり:「料理!いいね」
忽亡ゆかり:「料理トークできる仲間だったかー。もっと早く知っておけば」
真城朔:「忽亡さんも結構得意なんだ?」
乾咲フラン:「へえ、料理いいねえ。私は家に任せっきりだからなあ。」
夜高ミツル:「あ、でも男子高校生のメシなんでそんな……アレですよ……!」
夜高ミツル:米!大皿におかずドン!というメシ
夜高ミツル:「と言っても、最近は真城にボコられまくってて全然ですけど」
真城朔:「だってミツ避けねえし……」
夜高ミツル:「避けてえよ!」
糸賀大亮:相当やられてるんだな……
真城朔:「避けろよな~」
乾咲フラン:「……今度身体の動かし方とか、ここでも教えようか?」ミツルと真城のやりとりに苦笑しながら。
真城朔:「あ、助かる。俺だと毎回殴って気絶させて終わるから」
真城朔:「わかんねえんだよな、教えるとか」
乾咲フラン:「ンモー 加減しなさいよ~」
真城朔:「してるつもりなんだけど……」
夜高ミツル:「お願いします……乾咲さんなら殴って覚えさせる以外もしてくれそうですし……」
忽亡ゆかり:「持ち回りで夜高くんをシゴく会やりますか!」
糸賀大亮:「えっ」
真城朔:「特訓回じゃん」
乾咲フラン:多分何かいい感じの身体の動かし方を教えたりするスポットが解放されるシステムメッセージが出る回
乾咲フラン:「おっいいね~、忽亡クンのところで武器持ち相手との戦い方とかやってもらったり」
夜高ミツル:「が、頑張ります……!」

乾咲フラン:「糸賀クンも、ヒゲの剃り方とか教えようか?」
糸賀大亮:えっ
真城朔:やさしい
糸賀大亮:そ、剃り方は知ってるんで…………

夜高ミツル:「あと何言えばいいんだっけ……そんなもん?」
真城朔:「もう一声?」
夜高ミツル:「もう一声か……」
夜高ミツル:「……」
真城朔:にまにまミツルを眺めている。
夜高ミツル:「あー、ハンターになろうと思ったのは、この間の件も、なんですけど……」
真城朔:「えっ」
夜高ミツル:「えってなんだよ」
糸賀大亮:「?」
真城朔:「いや……それ言う必要ある?」
忽亡ゆかり:「お?聞かれちゃまずい話か?」
夜高ミツル:「みんな話してたから言わないとダメなのかなって……」
真城朔:「まずくないけど、なんつーか」
真城朔:「……結構恥ずくない?」
乾咲フラン:「言っちゃえ言っちゃえ」
真城朔:「ええ~」
夜高ミツル:「すげえ言いづらくなってきたな……」
真城朔:「…………」
真城朔:目をそらす。
夜高ミツル:「いや、言わないでいいなら俺だって別に話したいわけでは……」
糸賀大亮:「……何だ?」
真城朔:「さあ……」
GM:とはいえこの空気はかなり
GM:逃げられるかと言ったら ねえ という感じですね
乾咲フラン:逃げられませんぞ~
夜高ミツル:エーン
忽亡ゆかり:糸賀さんとかあんなにがんばって自己紹介したんですよ
真城朔:真城は頬杖をついています。
糸賀大亮:そうだ、俺が頑張って自己紹介を……
糸賀大亮:自己紹介だったかな……
夜高ミツル:「あー……」
乾咲フラン:自信持って
GM:がんばれがんばれ~
夜高ミツル:「俺、その。一人暮らししてるの、家族いなくて……」
夜高ミツル:上手く説明できない。何せちゃんと誰かに話すのは初めてだ。
真城朔:頬杖をついて、黙って聞いている。やや所在なさげに。
夜高ミツル:「……殺されて」
夜高ミツル:「5年前」
夜高ミツル:「……吸血鬼、に」
糸賀大亮:「……」
夜高ミツル:「……つっても、昔はそんなの分かんなかったんで」
忽亡ゆかり:「きみもか」
夜高ミツル:「……はい」
夜高ミツル:「学校の、あの日に、そうだったのかって、やっと分かったっていうか……」
乾咲フラン:真剣な顔で聞いている。
真城朔:押し黙っている。
夜高ミツル:真城の隣でこの話するのすげ~気まずい
糸賀大亮:「……その吸血鬼は」と聞いてから、五年前では分からないか、と思う。
真城朔:「俺の母親」
真城朔:真城が即答する。
夜高ミツル:「……、」
糸賀大亮:「母……」
糸賀大亮:「……吸血鬼なのは、父親じゃなかったのか」
真城朔:「五年前だぞ」
乾咲フラン:「……」
真城朔:「俺が生まれた時は、まだ人間だったわけ」
糸賀大亮:「……ああ? ああ……」
真城朔:「生まれた、つか、産んだ、つか、……あー」
糸賀大亮:怪訝な顔をしてから、納得の声。を上げてから。
真城朔:「まあ、とにかく、そんな感じで」
糸賀大亮:そういえばフランの友人だったな、と思い至った。
真城朔:「五年前に吸血鬼になって、それで、ミツの家族を殺したわけだ」
乾咲フラン:何も言わず、ゆっくりと茶菓子を嗜んでいる。
忽亡ゆかり:「……」
夜高ミツル:「……別に今言わなくてよかったのに」
真城朔:「じゃあいつ言うんだよ」
真城朔:すぱっと言い返して紅茶を飲んでいる。
夜高ミツル:「いや……まぁ……」口ごもって
真城朔:「バカだよなー」
真城朔:「せっかく生き残ったんだからハンターなんてならなくていいのによ」
夜高ミツル:「……うるせー」
糸賀大亮:「……」
糸賀大亮:「……いや、それは…………」
真城朔:「あ?」
糸賀大亮:「…………何でもない」
糸賀大亮:そうだともそうじゃないとも言えなかった。
夜高ミツル:「……?」
乾咲フラン:「まあ、原因を解っちゃったらさ……立ち向かいたくなっちゃう人もいるんだよね。」
真城朔:「…………」反論はしないけど。
忽亡ゆかり:「個人的には、夜高くんみたいな良い奴にはこんな事して欲しくないんだけどなあ」
真城朔:「だろー?」
乾咲フラン:「ふふ、それもそうだけどね。」
夜高ミツル:「俺、ずっと家族が死んだ日のこと忘れようって、考えないようにってしてて……」
夜高ミツル:「でも、本当はそういうのがすごく嫌だったんです」
夜高ミツル:「だから、まぁ……もう見ないふりとかしたくなくて」
夜高ミツル:「それで」
真城朔:「…………」
夜高ミツル:「……あーー、そんな感じ、です!」
糸賀大亮:お茶を飲んだ。
乾咲フラン:「うんうん、立派じゃないか」柔らかな拍手。
真城朔:はあ、と息をつく。
真城朔:「……まあ、こいつ、こんな感じだけど」
真城朔:「とりあえず使い物になるまではきっちり扱くんで」
真城朔:「……っていうか、手伝ってもらえるって話も出てたか」
真城朔:「まあ……」
真城朔:「……よろしくしてもらえると助かる、って感じかな……」
乾咲フラン:「そうだね。」
夜高ミツル:「保護者か……?」
忽亡ゆかり:「はー……」
夜高ミツル:「迷惑にならないよう頑張るので、よろしくおねがいします……」
糸賀大亮:「……」
真城朔:「狩人じゃ大先輩だぜ、俺」
真城朔:ミツルの背中をばしばし叩いている。
夜高ミツル:身体と一緒に自信もベコベコにされつつあった
夜高ミツル:「はいはい、お世話になってます真城大先輩」
夜高ミツル:いてーんだよ真城に叩かれると
夜高ミツル:力が
真城朔:一応加減してるのにな~
夜高ミツル:傷に響いて……
GM:お茶会こんな具合かな? まだなにかあります?
GM:あります?
乾咲フラン:OK!
夜高ミツル:大丈夫です
忽亡ゆかり:大丈夫!
GM:オッケエーイ

導入:忽亡ゆかり

GM:ではお茶会が解散したあと。
GM:ゆかりさんはそうですね、曙光騎士団のオフィスに戻ります。
GM:色々と……お仕事がある。会社員なので。
忽亡ゆかり:会社員だからね
GM:会社員は大変。

夜高ミツル:大変だ……
夜高ミツル:やっぱ仕事って悪だな……
糸賀大亮:こんなにテキパキしているゆかりさんがお茶会の後に会社に顔を出さなきゃいけないなんて

GM:で、曙光騎士団のオフィスに戻るとですね、
GM:来客があります。
GM:少し前からゆかりさんを待っていたとのこと。
忽亡ゆかり:おっ
GM:ゆかりさんはその来客と面識がありますね。
野嶋優香:野嶋の妹です。
忽亡ゆかり:ハッ
野嶋優香:野嶋浩樹の妹、野嶋優香。女子大生ですね。
野嶋優香:家族といたところをモノビーストに襲われて接触者になった女性です。
野嶋優香:あなたは野嶋と組むことになった狩りで、彼女を吸血鬼の手から守ったことがあった。

夜高ミツル:野嶋ァ妹
糸賀大亮:野嶋ァ(妹)
忽亡ゆかり:接触者!
糸賀大亮:接触者だったのか
野嶋優香:接触者なんですけど、ハンターではないです。
糸賀大亮:なるほどなあ
野嶋優香:モノビーストが見えるようになってしまった、という感じですね。
夜高ミツル:見えるけど自分じゃ対抗できないの、大変な生活だ……

野嶋優香:「お久しぶりです、忽亡さん」
野嶋優香:淡黄色のカーディガンを来た優香が、礼儀正しく頭を下げる。
忽亡ゆかり:「……お久しぶり」
野嶋優香:「急な訪問でごめんなさい。兄ならともかく、私とか」
野嶋優香:「びっくりしたでしょう?」
野嶋優香:「本当は兄が来られたら良かったんですけど、色々なところに顔を出さなくちゃいけなくて……」
忽亡ゆかり:「ううん。どうしたの?」
野嶋優香:「実は……」
野嶋優香:「兄はもう、ハンターをやめることになりまして」
野嶋優香:「あ、シルバーバレットと完全に手を切るとかじゃないんですよ。それができたらそれが一番ですけど」
野嶋優香:「そういうわけにもいかないですから。私のせいで」
野嶋優香:自嘲気味に笑う。
忽亡ゆかり:「!……」

夜高ミツル:野嶋お前……?
乾咲フラン:野嶋…
糸賀大亮:野嶋……?

野嶋優香:「だから、そうですね。ハンターというよりは後方支援に回る、という形になるんでしょうけど」
野嶋優香:「なんにせよ、今までのようには行かなくなりますし」
野嶋優香:「お世話になってきた人には、挨拶に回りたいね、って、そういう話になりまして……」
忽亡ゆかり:「ごめん、ちょっといい?」
忽亡ゆかり:「野嶋……さんと、そういう話になったの? それっていつ?」
野嶋優香:「はい?」
野嶋優香:「ああ、ええと」
野嶋優香:「一週間くらい前に、兄とは話し合って決めました」
野嶋優香:「私はずっと、ハンターやめてほしいって言いたかったくらいなんですけど」
野嶋優香:「兄は私を守るためって言うから、なかなか強く出られなくて、でも」
野嶋優香:「この前の怪我は、ひどかったですから……」
野嶋優香:優香はそっと瞼を伏せる。
忽亡ゆかり:「……は、はは」
忽亡ゆかり:「そっか。そりゃいいや」
野嶋優香:「ありがとうございます。こんなこと言ったら悪いんでしょうけど」
野嶋優香:「私も、正直安心してます」
野嶋優香:そっと微笑んで。
野嶋優香:「……忽亡さん」
忽亡ゆかり:「はい」
野嶋優香:「忽亡さんにも、弟さんがいるんでしょう」
忽亡ゆかり:「……うん」
野嶋優香:「こんなこと、私が言うまでもないことなんですけど……」
野嶋優香:「きっと、忽亡さんの弟さんも」
野嶋優香:「すごく、……ものすごく、忽亡さんのこと、心配してると思います」
野嶋優香:「ハンターなんて、できることならやめてほしいくらいに」
忽亡ゆかり:「……うん……」
野嶋優香:「忽亡さんにまでやめろだなんて、私は言えませんけど」
野嶋優香:「でも、……その」
野嶋優香:「…………弟さんのこと」
野嶋優香:「よく、考えてあげてくださいね」
忽亡ゆかり:「うん、わかってる」
忽亡ゆかり:「こんな仕事、ずっと続くとも思ってない。やめる区切りは付けてるよ」
野嶋優香:「……良かった」
野嶋優香:安心したように、優香は笑う。
忽亡ゆかり:「両親の仇、ってわけじゃないけど……」
忽亡ゆかり:「縁がある相手がいる。それが片付いたら、ひとまずは一段落だ」
野嶋優香:「そうですか」
野嶋優香:「そんな相手が……」
忽亡ゆかり:「特に恨みとかじゃないんだけどね」
忽亡ゆかり:「うちに直接、降り掛かってきた災いだ。そればっかりは何とかしなきゃってね」
野嶋優香:「……忽亡さんは、強いんですね」
野嶋優香:そっと微笑む。
野嶋優香:「……私も、あなたみたいに」
野嶋優香:いえ、と途中で首を振った。
野嶋優香:「頑張ってください。応援してます」
忽亡ゆかり:「うん、ありがとう」
忽亡ゆかり:「野嶋さんも強かったよ。妹のことを考えて、それを曲げない人だった」
忽亡ゆかり:「それをずっと信じて、耐えて待ち続けた優香ちゃんも強かった」
忽亡ゆかり:「……野嶋さんに、よろしくね」
野嶋優香:「はい」
野嶋優香:「ありがとうございました」
GM:優香は菓子折りを置いて去っていった。
GM:中身は小分けのカステラですね。それはともかくとして。
GM:疑問に思ったあなたは、一ヶ月前の事件――グラジオラスの事件について、改めて調べる。
GM:事件の犠牲者、巻き込まれて命を落とした者として。
GM:野嶋浩樹。
GM:その名前は、確かに記載されていた。
忽亡ゆかり:「…………」
忽亡ゆかり:何度も調べる。間違いない。やはり死んでいる。
忽亡ゆかり:だとすれば、あの話は何だったんだろう?
GM:シルバーバレットからは、新しい渉外役が顔を出している。
GM:曙光騎士団への銃の融通も今はその男を通して行われている。
GM:しかし、優香が嘘をついている様子はなかった。
GM:彼女の言葉の内容はともかく、その振る舞いに不自然さは見受けられなかった。

夜高ミツル:やはり死んでいた野嶋
糸賀大亮:野嶋ァ……?
乾咲フラン:野嶋……野嶋ァ?
夜高ミツル:まさか野嶋が双子だったとはね~
糸賀大亮:なるほどなあ~双子トリックかあ~

忽亡ゆかり:優香ちゃんの言っていた言葉が気になる。
忽亡ゆかり:そしてもう一つ、何か大きな違和感を感じた。
忽亡ゆかり:──なぜ自分は、あの話をすんなりと受け入れたんだろう? この手で葬った記憶が、確かに残っていたのにも関わらず。
忽亡ゆかり:それは生きていて欲しいという願いだとか、そういう単純なものではなくて
忽亡ゆかり:胸に引っかかる何か、言いようのない、強い苛立ちのようなものを感じた
GM:あなたの思考を遮るように、スマートフォンが鳴る。
忽亡ゆかり:「……!」
GM:スマートフォンの画面を確認すれば。
GM:そこに映る、弟の名前が、目に入る。
忽亡ゆかり:「はいっ」秒で応答
忽亡かなた:『うわっ』
忽亡ゆかり:「かなたぁ!」
忽亡かなた:『かなただけど!!』

夜高ミツル:かわいいね~
夜高ミツル:かわいい!!!!
糸賀大亮:ビビる弟くんだ
忽亡ゆかり:『かなただけど!!』 かわいい
忽亡ゆかり:もう声がめっちゃいい
糸賀大亮:ゆかりさんが弟の声を聞いている。
夜高ミツル:私も聞きた~い
乾咲フラン:シャブ

忽亡かなた:『え、姉さん今大丈夫だった? 仕事は?』
忽亡ゆかり:「大丈夫大丈夫!」
忽亡ゆかり:「どした? あ、もちろん用がなくてもいくらでも電話してくれていいんだけど!」
忽亡かなた:『大丈夫ならいいけどさ……』
忽亡かなた:『あ、えーと』
忽亡かなた:『今日俺、学校の用事で遅くなるかもって話だったけど』
忽亡かなた:『それ、なしになって』
忽亡かなた:『だから』
忽亡ゆかり:「お」
忽亡かなた:『……えーと』
忽亡かなた:『……たぶん、一緒に夕飯、食べられます』
忽亡ゆかり:「おおーっ!」
忽亡かなた:『連絡しようか迷ったんだけど……』
忽亡かなた:『姉さん帰ってきて、俺いると大騒ぎになるだろ』
忽亡ゆかり:「いや、してよ、して!嬉しいから、喜ぶから!」
忽亡かなた:『うん、だから、その』
忽亡かなた:『待ってる、ので』
忽亡かなた:『……気をつけて帰ってきてほしい……』
忽亡ゆかり:「うん、うんっ!」
忽亡ゆかり:「ささっと片付けてすぐに戻ります!」
忽亡かなた:『ん。……うん』
忽亡かなた:『それじゃ』
忽亡ゆかり:「うん」
忽亡ゆかり:「あとで会おうね。愛してるよ!」
忽亡かなた:『……ああもーっ』
忽亡かなた:『愛してるよ、はい、愛してます!!』
GM:やけくそ気味に叫んで、切れます。
忽亡ゆかり:「……」
忽亡ゆかり:「言ってくれたぁ~っ!!!」
GM:同僚の視線が
GM:それとな~く
GM:刺さっているが
GM:ゆかり、我関せず!!
忽亡ゆかり:「ふふっ、ふふん」携帯電話を抱きしめる
忽亡ゆかり:同僚と視線が合うと
GM:ぎょっとなる同僚
忽亡ゆかり:「ブラコンは何も恥ずかしい事じゃないぞ!」そう開き直った
GM:「お、おう…………」

導入:夜高ミツル

GM:7月4日 土曜日 深夜
GM:夜の公園。
GM:満ちかけた月が空に輝き、
GM:夏の虫の鳴く声が聞こえる。
真城朔:銀の杭を片手に、ミツルの前に真城朔が立っている。
真城朔:「ほら、もう一回」
真城朔:あなたの持つ真剣に目をやって、指でそれを誘った。
夜高ミツル:「……おう」
真城朔:「いい加減ビビんなって」
真城朔:「もう一月くらい経ったろ?」
夜高ミツル:特訓を始めてしばらく経つが、真剣で真城に斬りかかるというのは慣れそうもない。
夜高ミツル:「だってお前……真剣だぞ!」
真城朔:正確には、まだ一月も経っていない。
真城朔:あなたが真城にD7に連れられて、刀剣を武器に選んで戦うようになってから、概ね三週間ほどか。
夜高ミツル:真城はいつもひょいひょいと自分の攻撃を躱してしまうが、万が一がないとは限らない。
真城朔:「どうせ当たんねえんだから心配すんなって」
真城朔:「丸腰でもないんだし」
真城朔:ほら、と杭を手元でくるりと回してみせる。
夜高ミツル:「まぁ当たんねえけど……当たんねえんだけどさ……」
真城朔:「相手が吸血鬼だと思って!」

乾咲フラン:ましろくんのブラックジョーク
真城朔:半分はそうだからだいたいあってる!
糸賀大亮:自虐ブラック

夜高ミツル:気を取り直して、刀を構える。
真城朔:半身になって、それに応える。

夜高ミツル:「……っ!!」 踏み出して、横薙ぎに斬りかかる。
真城朔:その軌道を読んで、斜め右に飛び退る。
真城朔:刀の切先は飛び退った真城から数センチを空振り、
真城朔:カウンターに、ミツルの右肩を狙ったハイキック。
夜高ミツル:「……っとぉ!」 左に身体を捻って、その蹴りを躱す。
真城朔:ひゅ、と風を断つ音。
真城朔:高く振り上げられた足が、今度はミツルの首を狩るように戻される。
夜高ミツル:咄嗟に頭を下げる。頭上を真城の脚が掠めていく。
真城朔:「反応は悪くなくなってきたよな」
夜高ミツル:「お陰様でな」
真城朔:言いながら、今度は逆の足でミツルの足元を払う。
夜高ミツル:足元を払われ姿勢を崩すが、すぐに横に転がりつつ態勢を立て直す。
夜高ミツル:「……こういうことばっかりされてりゃ、流石にな!」
真城朔:「よく学んでる~」
夜高ミツル:立ち上がる勢いのまま駆け寄り、今度は下から切り上げるように刀を振るう。
真城朔:一歩退いて、胸を反らす。
真城朔:刀を振り上げた腕を取り、力任せにその身体を引いた。
夜高ミツル:「!?」
真城朔:引き寄せた鳩尾に、杭の尖っていない方をめり込ませる。
真城朔:そのまま突き放す。
夜高ミツル:「ぐぅ……っ!」
真城朔:「でもまー、攻める方はやっぱ甘いわ」
真城朔:手元で杭を弄びながら。
夜高ミツル:ニ、三歩ふらついて、少し距離を取った場所で立ち止まる。
真城朔:「もう一歩二歩踏み込めればいいんだけどな」
夜高ミツル:「うるせーな」
真城朔:「こう、一発で首落としてみるつもりでさ」
真城朔:「無理?」
夜高ミツル:「首ぃ~…………?」
真城朔:「せっかくの刀だぜ」
真城朔:親指で首を切るハンドサイン。
真城朔:「モンスターならそれでも結構生きてるって。フォロワーは結構死ぬけど」
夜高ミツル:「……お前だって首は当たったらヤバいんじゃないのか」
夜高ミツル:もっと強くなってから言えとまた笑われそうだが
真城朔:「試してみるか?」
夜高ミツル:「ぜって~やだ」
真城朔:「ちぇ」
真城朔:空を仰いで。
真城朔:「まあでも、今晩はもうこんくらいか」
真城朔:「ほら、最後にもう一発。どこでもいいから」
真城朔:小さく投げた杭をキャッチし直して、また構える。
夜高ミツル:「……ん」
夜高ミツル:刀を構え、走り寄る。首……はやっぱり無理なので、肩に振り下ろすように。
真城朔:真城はそれを、最初から避けない。
真城朔:振り降ろされる刀の、月光を映して煌めくそれを、黒い瞳で眺めている。
夜高ミツル:「……っ!?」
夜高ミツル:避ける気配のない真城に、慌てて振り下ろす腕にブレーキを掛けるが、勢いのついた鉄の塊は簡単には止まらない。
真城朔:研ぎ澄まされた刃が真城の肩口へと届く、
真城朔:その寸前に杭の側面で、斬撃の軌道を受け流した。
真城朔:無理に止まろうとしてバランスを崩したミツルの胸元へと、無造作な前蹴りを叩き込む。
夜高ミツル:「……つっ!!」
真城朔:「そこで止まっちまうのがなー」
夜高ミツル:「……お前! なんで避けねーんだよ!」
真城朔:「いや、受けたじゃん」
真城朔:ほら、と杭を見せつける。
夜高ミツル:「受けたけど! 当たるかと思っただろ!」
真城朔:「いや……」
真城朔:「当たったらその時だろ」
真城朔:「俺だってお前に散々当ててんのに」
夜高ミツル:「いや……まぁ……でも刀だし……」
真城朔:見せつけた杭を腰へと戻している。
真城朔:「お前の刀よりも俺の蹴りの方が当たりどころヤバかったらヤバいだろ」
真城朔:「てかお前、モンスターとかフォロワー相手にもそのノリでやるつもりか?」
夜高ミツル:「……流石にやんねえよ」
真城朔:「どーだか」
真城朔:はあ、とため息をついて、大きく伸びをした。
真城朔:「まあいいけど。今晩はこれで終わり」
真城朔:「明日も休みで、一日中扱けるしな」
夜高ミツル:「狩りに連れてかれた時はちゃんとやれてるだろ……やれてるよな?」
夜高ミツル:刀を鞘に収め、竹刀袋にしまう。
真城朔:「まあ思ったよりは頑張ってるよ」
真城朔:「帰りコンビニ寄ってこーぜ」
真城朔:「暑いしさ。アイスとか買ってこ」
夜高ミツル:「……あー。そうすっか」
夜高ミツル:ジャージの土埃を払う。
夜高ミツル:バイトはしばらく前に辞めている。休みの日は大体真城に特訓でしごかれていた。
真城朔:代わりにD7からの給金が入るようになった。以前のバイト代とそう差のない額だ。
真城朔:真城に連れて行かれた先で妙な武器やら異形やらを見せられたことを覚えているだろう。
真城朔:何故か流れで真城が渋々血戒を披露する羽目になったりもしていた。

夜高ミツル:渋々披露させられる真城くんかわいいね?
真城朔:なんでえ~? みたいなノリで披露させられる
乾咲フラン:D7だしな…
乾咲フラン:ミツルくんのお給料がほしければ……わかるね真城くん……
乾咲フラン:我へ すぐエロ同人になるのをやめてください 我より
夜高ミツル:ピピー!!警察です!!
糸賀大亮:悪霊だ

真城朔:「あとはなんだろ。サラダチキン? タンパク質? あと牛乳?」
夜高ミツル:「牛乳は前買ってきたのがまだ余ってんだよ」
真城朔:「えーそうだっけ」
真城朔:公園を出て道を歩きながら、適当なことを言っている。
夜高ミツル:「真城が毎回買ってくるから」
真城朔:「なんか牛乳飲んでればだいたいなんとかなるかなって」
夜高ミツル:「なんなんだお前のその牛乳に対しての信頼は……」
真城朔:他愛ない会話を交わしながらコンビニに向かい、適当に買い物をして、帰路につく。
真城朔:そうしたらシャワーもそこそこに、布団を並べて二人で眠る。
真城朔:いつの間にか日常になりつつある、狩人としての生活。
真城朔:本日もそれに変わりはなかった。

GM:7月5日 日曜日 早朝
GM:翌朝。
GM:全身を突き刺すような、あるいは肌に染み入るような、
GM:おそろしい寒さで、ミツルは目を覚ます。
夜高ミツル:「……寒っ!?」
GM:吐く息が白い。
夜高ミツル:エアコンでも壊れたのか? にしても寒すぎる。
GM:夏の室内にあるまじき寒さ。というか、冬であってもこれほどの寒さはそうそう経験にない。
真城朔:真城は隣で布団にくるまって眠っている。
夜高ミツル:「こいつよく寝れてんな……」
夜高ミツル:外はどうなっているのかと、布団を肩からかけたまま窓に近づく。
GM:結露で濡れた窓越しに、
GM:一面に広がる、眩しいほどの銀世界。
夜高ミツル:「………………は?」
GM:ぼたりぼたりと。
GM:大きなぼたん雪が、今も空から降り注いでいる。
GM:どさどさと屋根からの落雪が視界を覆って、
GM:それが収まったあとは、やはり、銀世界。
GM:外を歩く人々はみなコートを着込み、防寒具をつけている。
GM:はしゃいで雪道を駆ける子どもが、足を取られて滑ってころんだ。
夜高ミツル:「……雪……雪!?」
夜高ミツル:「真城……真城、起きろ!」
夜高ミツル:「なんか外やべぇ!」
真城朔:「んんー…………」
真城朔:むずがるような声を上げながら布団を引っ張って、丸くなる。
夜高ミツル:「お前この寒さでよくスヤッスヤ寝てられるな!?」
夜高ミツル:布団を引っ剥がす
真城朔:スヤッスヤ
真城朔:「ん、……うー…………」
真城朔:「…………」
真城朔:「…………あ?」
真城朔:ぱちっ、と瞬き。ミツルを見上げる。
夜高ミツル:「やっと起きたか」
真城朔:「……ん? なんだこれ」
真城朔:よいしょと上体を起こして、外を見る。
真城朔:ぼんやりと髪を梳きながら。
真城朔:「……あー」
夜高ミツル:「なんか外やべーんだよ! 雪! 雪降ってる!」
真城朔:「まあ千葉の夏だからな~」
夜高ミツル:「…………は?」

糸賀大亮:千葉の夏だもんね~
乾咲フラン:これが……千葉だ!

真城朔:「冗談冗談」
真城朔:起き上がる。欠伸をして、大きく伸びをする。
夜高ミツル:「おっ前…………!」
真城朔:「ってことは、ミツは波長が合ってんのか」
真城朔:「魔女デビューがこれかー」
夜高ミツル:「魔女……?」
真城朔:「魔女だよ、魔女。こんなん魔女しかないだろ」
夜高ミツル:「……あー、前に説明されたアレか」
真城朔:そうそう、と頷いて、
真城朔:「てことで、今日は狩りだな。残念ながら休日出勤」
夜高ミツル:「夏にこんな大雪降らすとか、どうなってんだ本当に……」
夜高ミツル:吸血鬼の使う血戒でも、ミツルにとっては魔法じみて見えるのに。
真城朔:「どうにかしてるのが魔女だからな~。外普通に寒いはず」
真城朔:「できる限りコートとか出したほうがいいぞ」
真城朔:「あーあ、せっかくダッツ買ったってのに」
真城朔:間の悪い魔女だなーとか毒づいてる。
夜高ミツル:「めんどくせー……押入れの奥だよ冬服」
真城朔:「夏服で出たければ止めねえけど……」
真城朔:外の雪を一瞥しながら。
真城朔:ぺたんと座り込んだままスマホを取り出してなにやら連絡を取り始めている。
夜高ミツル:「めんどくせーって言っただけだろ。出すよ出す」
夜高ミツル:リモコンを取って、暖房を入れる。
真城朔:「ついでに朝メシもよろしく」
夜高ミツル:「へーへー、分かってる分かってる」
夜高ミツル:慣れたもので、今更文句も言わない。
真城朔:ミツルに朝食の用意を任せたまま、真城は狩人たちと連絡を取っている。
夜高ミツル:「お前服取りに帰る? 俺の服貸すか?」
真城朔:「いや、俺は普段通りで大丈夫」
真城朔:「そんな寒いとか実はねえんだよ」
夜高ミツル:「……は? マジで? このクソ寒いのに?」
真城朔:「マジマジ。結構なんとかなる」
夜高ミツル:思わず冷蔵庫から卵を取り出していた手が止まる。
夜高ミツル:「マジか~……まぁ大丈夫ってんなら大丈夫か」
真城朔:「からミツは自分の心配だけしてること。オーケー?」
夜高ミツル:「……ん、分かったよ」
真城朔:「いい子いい子」
真城朔:そう言って真城が笑った矢先に、
GM:つんざくようなブレーキの音と、破壊音が響く。
GM:アパートをまるごと揺らす衝撃。
真城朔:「……あー」
夜高ミツル:「……っ!? なんだ今の!」
GM:人々の悲鳴と、ざわめき。
GM:窓の外を見れば、
GM:向かいの一軒家のベランダに突っ込んでしまった乗用車。
GM:そして事故現場を取り巻き囁きかわす通行人たち。
真城朔:その様子を窓越しに眺めながら、真城は小さくため息をついた。
真城朔:「まあこうなるよな……」
夜高ミツル:「うわ~……」
夜高ミツル:「雪なんか滅多に降らねーもんな……」
真城朔:「こりゃ急いだほうが良さそうだ」
真城朔:「ってことで頼んだ、ミツ」
夜高ミツル:「……まぁ腹減ってると動けないしな」

GM:やりあったからけっこうかかっちゃったな
夜高ミツル:めっちゃかかっちゃった ひぃひい
糸賀大亮:いちゃいちゃタイムだった
夜高ミツル:たっぷりイチャつかせてもらってすまねえ!
夜高ミツル:どんな謝罪だ
糸賀大亮:すさまじいのろけ

導入:糸賀大亮

GM:まあ、大亮さんも同じように寒さで目覚めたわけですよ。
GM:意味分かんないからね。
糸賀大亮:寒い…………
GM:寒いねえ。
GM:で、真城から連絡が来て、
GM:波長が合ってることが確認取れたので、落ち合おうということになりました。
糸賀大亮:分かった(寒い)
GM:寒いね。着込もうね。
GM:指定先は公園ですね。ミツルくんの家の近くの公園ですが、そんなことは別に知らなくても問題なく。
GM:外を出ても、雪、雪、雪。
糸賀大亮:これがいちばんあったかいやつだから、下を冬用に着替えよう。
GM:積雪は……そうですね、だいたい20センチくらいかな。
糸賀大亮:嘘だろ……
糸賀大亮:何にも知らなかったら見たこともない積雪にはしゃぐ心ぐらいはあったかもしれないのだが。
糸賀大亮:魔女の仕業だと思うと死ぬほど憂鬱になってくる。
GM:一般人は普通に外に出てるので、
GM:人が歩いて踏み締められてたりとか、車が何回も通ったりとかで、
GM:意外と歩くのには苦労しないです。滑るけど。
GM:「いやー派手に積もりましたねえ」「子どもは大はしゃぎですけど、我々はねえ」
GM:なんて、コートを着込んで世間話に興じるご老人など見かけたりなどして。
糸賀大亮:いつものスニーカーで出たのでつるっつる滑るわ雪は靴の中に入って来るわ
糸賀大亮:冷たすぎて足がかゆくなってきた。
GM:滑って転んでも恥ずかしくないですよ。
GM:結構そういう通行人は他にもいるので。
GM:何回も見かけた。あと事故現場も。
糸賀大亮:生まれたての小鹿よりは少しマシなぐらいの歩き方をしている。
糸賀大亮:悪い冗談のようだ。
GM:で、そうして指定された公園に向かっているとですね、
GM:途中でスマートフォンに着信が入る。
糸賀大亮:滑稽にすら感じてしまうが、シャレになってないな。
GM:クラブの狩人から。
糸賀大亮:ポケットからスマートフォンを取り出して、手が冷たい。出ます。
糸賀大亮:軍手では寒さを防ぎきれない。
GM:『おー、出た出た』
GM:『糸賀、お前今晩あいてねえ?』
糸賀大亮:「……糸賀です」
GM:クラブの狩人ですね。1話でも連絡くれた人
GM:結構情報をくれたり、狩りに誘ったりなどしてくれるくらいの付き合いかな……。
糸賀大亮:なるほど。「今、別の狩人と合流中で……」
GM:『マジかー。欠員出たからどうかと思ったけど別件あったか』
GM:とかなんとか言ってる電話越しに、
糸賀大亮:と説明する。「そっちでも動いてる人いるんすか」
GM:なにやらわあわあと喚く声が聞こえてくる。
GM:『いや、『ストラテジスト』狩りが今晩予定あったんだけど』
糸賀大亮:わあわあと。
糸賀大亮:ストラテジスト。
GM:『ずっこけて骨折ったバカが――ああもううるせえ!』
糸賀大亮:ああ、なるほど……
GM:『いや、でもおかしいでしょ! 雪ですよ! なんでみんな普通に受け入れてるんですか!?』
GM:『今何月だと思ってるんです!?』
糸賀大亮:波長合ってる人だ。
GM:だとかなんとか、喚く声が通話越しに。
GM:そういうこともあるだろうが、と狩人は一喝して、
GM:『悪い。まあ駄目なら仕方ねえな』
糸賀大亮:そういうこともあるだろうなあ……
糸賀大亮:「……はい、こっちはこっちで……すいません」
GM:『おー。がんばれよ』

夜高ミツル:狩人グループの中で自分しか波長合ってない状態、かなり絶望だろうな……

GM:そうして切れる、かと思いきや、
GM:『……あ、そうだ』
糸賀大亮:敬語使ってんのが自分で新鮮だな。
糸賀大亮:「はい」
GM:『……いや、えーと』
GM:『これはなー』
GM:『言うか迷ってたんだけど、まあメールで伝えることでもねえなって感じでよ』
GM:『まあこの際だから言っちまうわ』
糸賀大亮:「……?」
GM:『Cチームの件』
糸賀大亮:「…………はい」
GM:『ちょっとこっちの方で調査して、分かったことがあって』
GM:『遺骨とか、遺灰とか』
GM:『そういうのがごっそりなくなってたんだとよ』
糸賀大亮:「…………」
糸賀大亮:手応えが。
GM:『……ま、それだけの話だ』
GM:『終わりだ終わり』
GM:『良い狩りを!』
GM:投げつけるように言い捨てて、通話が切れる。
糸賀大亮:蘇る。
糸賀大亮:スマートフォンを持つ手に力が籠もって、返事はできないまま。
糸賀大亮:切れた。……
GM:立ち止まった大亮の上に、今も降り続くぼたん雪が積もっていく。
糸賀大亮:俺が殺したのは。俺が、望んで生き返らせたのは。
糸賀大亮:……
GM:身を裂くような寒さ。
GM:それは寒さだけか?
GM:突っ立ったままの大亮の隣を、向かいから歩いてきた通行人が迷惑そうに避けて通る。
糸賀大亮:かぶりを振って、雪とともに考えを振り払った。こみ上げてきたものを咳払いで誤魔化して、スマートフォンをポケットに突っ込む。
糸賀大亮:今は、関係ない。
糸賀大亮:今はそうじゃない。俺のすべきことは、魔女を狩ることだ。
糸賀大亮:相手が吸血鬼でも、魔女でも。……魔女でも。
糸賀大亮:ぎくりと首の後ろに走った嫌な気持ちに気づかなかったことにして。
糸賀大亮:公園に向かおう。
GM:公園に到着すると、他に狩人の姿はなかった。
GM:一番乗り、だったらしい。
GM:しかし、他に誰もいないというわけではなく。
糸賀大亮:雪が降り積もった公園を見渡す。
GM:遊び回る子供の姿、見守る親、
GM:そして、屋根つき休憩所に備えつけられたベンチに。
糸賀大亮:うん。

皆川彩花:皆川彩花が、ぼんやりと座っていた。
皆川彩花:帽子を被って、マフラーをして。
糸賀大亮:……うん?
皆川彩花:スキーウェアと見紛うあたたかそうな格好。
糸賀大亮:待った。待った。

糸賀大亮:かわいい
乾咲フラン:はわわ
夜高ミツル:かわいい~~~
夜高ミツル:もこもこだねえ
乾咲フラン:かわいいね?どうなるのかな?
糸賀大亮:かわ……かわ……おえっ(胃を押さえる)

皆川彩花:隣に柴犬が座っている。あなたはそのフカフカの柴犬に見覚えがある。
皆川彩花:胡桃の愛犬だ。サクラという名前の。
糸賀大亮:退院してたんだっけ、退院してたか?
皆川彩花:彩花はちょこんとベンチに座って、楽しそうに雪を眺めている。
皆川彩花:そういう話は聞いていませんね。
糸賀大亮:だよな。退院してたところで。
糸賀大亮:……こんなところにひとりでいるはずない。
皆川彩花:犬がいますよ。
糸賀大亮:そういうことじゃない!
皆川彩花:フカフカのパンみたいな柴犬が。
糸賀大亮:(悲鳴)

夜高ミツル:ふかふかのワンちゃん!!
乾咲フラン:イヌチャン
忽亡ゆかり:微笑ましい光景だなあ
夜高ミツル:いぬちゃんたちは夏毛で真冬になっちゃって大変だねぇ……
夜高ミツル:は~~ふかふかの食パンみたいな柴犬……

糸賀大亮:ほかの狩人を待つべき……待つべきじゃないか、いや。でも。
皆川彩花:彩花はにこにこと降り積もる雪や、遊び回る子供やらを見回していましたが。
皆川彩花:その視線がやがて大亮をとらえて、
皆川彩花:ぱっと笑顔になる。
皆川彩花:「大亮さんだ!」
糸賀大亮:こんなに寒いのに汗が出ている。雪の中苦労して歩いてきたせいじゃない。
糸賀大亮:「…………ああ、」
糸賀大亮:絞り出すような声で答えて、観念して近づいていく。
皆川彩花:見れば見るほど、彩花の防寒はばっちりだった。
皆川彩花:他の通行人などは冬用コートをどうにか引っ張り出してきた、といった程度だが、
皆川彩花:彩花の格好はやはり、冬の千葉で見かけるものというよりは、むしろスキー場だとかの方がふさわしいほどで。
皆川彩花:「おはよ、大亮さん」
糸賀大亮:「……おはよう。その……」
糸賀大亮:「暖かそうだ。すごく」
皆川彩花:近づいていくと、違和感に気付く。
皆川彩花:この休憩所は妙に暖かい。
皆川彩花:「うん。すっごくあったかいです」
皆川彩花:得意げに胸を張る。
皆川彩花:「胡桃ちゃんが用意してくれてね、これなら大丈夫って」
糸賀大亮:うん……
糸賀大亮:「…そうか、それは……」
糸賀大亮:「……それは、よかった」
皆川彩花:休憩所の中だけが妙にぽかぽかとしている。少しでもその外に出れば、凍えるほどの風が吹きつけるのに。
皆川彩花:「大亮さんは、何をしているんですか?」
皆川彩花:サクラの頭を撫でてやりながら、彩花が問いかける。
糸賀大亮:「…………朝の散歩に」
糸賀大亮:我ながら微妙な誤魔化し方だ。
皆川彩花:「健康的~」
糸賀大亮:「……その、胡桃ちゃんは?」
皆川彩花:「用事があるんだって」
糸賀大亮:辺りに気を配るべきか、彩花ちゃんに注意を払うべきか。
皆川彩花:「部活とか色々、忙しいもんね」
糸賀大亮:分からないままでいる。集中できない。
皆川彩花:そんな風に彩花と大亮が会話してるあたりで、
GM:他の狩人が来て良さそうですね。
GM:まあ……目立つでしょう。大亮さんは。
糸賀大亮:雪の中で目立つ男。
乾咲フラン:きっと周囲の奥さんたちの目も
GM:ヒソヒソ……ナニカシラアノヒト……
糸賀大亮:世間の目は痛くない。それどころじゃないから。
糸賀大亮:それどころじゃない……本当にやめて……
皆川彩花:ちぎれるほどに尾を振っているサクラを撫でてやりながら、
皆川彩花:「大亮さん、あんまり朝早く出歩いてるイメージなかったけど」
皆川彩花:「生活改善、……みたいな?」
皆川彩花:「えーと、リズム?」
糸賀大亮:「……まあ、そんなところ」
皆川彩花:「よいことですね~」
糸賀大亮:「最近は……そういう感じで」
皆川彩花:「うんうん」
糸賀大亮:「……彩花ちゃんは、それで代わりにサクラの散歩か」
皆川彩花:「代わりにっていうか」
皆川彩花:「胡桃ちゃんと一緒に来たの。いまは休憩中」
糸賀大亮:「ああ……」
糸賀大亮:それで用事で。胡桃ちゃんがいなく。
皆川彩花:「サクラ、雪好きだもんね~」
夜高ミツル:大亮に遅れて、真城とミツルが公園にやってくる。入り口から中を一瞥して大亮を見つけると、そちらに近づいていき。
皆川彩花:「あっ」
皆川彩花:「さっくんだ」
糸賀大亮:大亮はもう全然気が付かないんだけど、それを見て。
糸賀大亮:振り返る。真城と夜高が目に入る。
夜高ミツル:大亮の話し相手に気づいて、少し驚いた後
夜高ミツル:「……さっくん?」
糸賀大亮:「…………」
真城朔:「…………」
皆川彩花:彩花は真城を見て、目を丸くしている。
糸賀大亮:さっくん……
夜高ミツル:ミツルは冬物のコートを着込んで、竹刀袋を肩にかけている。
真城朔:真城はいつもどおりですね。この中では明らかに寒々しい。
真城朔:彩花の姿を見て、額に手を当てている。
夜高ミツル:「あ、あー……おはようございます糸賀さん。積もりましたね~……」
夜高ミツル:彩花の手前、当たり障りない挨拶。
糸賀大亮:「…………」深刻な顔で真城に目を向けている。
真城朔:「…………ええーーっと」
皆川彩花:「? さっくんと大亮さん、知り合い?」
糸賀大亮:「ああ、たまたま……」
皆川彩花:「やっぱりそんな感じなの?」
糸賀大亮:やっぱりそんな感じとは?
真城朔:「いや、えーとちょっと待って」
真城朔:「やっぱりってなんだやっぱりって」
真城朔:「って、いうか」
夜高ミツル:やっぱり……?
GM:とかなんとかごちゃごちゃになり始めるので
GM:このあたりで……ゆかりさんとフランさんに来てもらおうか!!!
乾咲フラン:ではスノーブーツを履きモコモココートを着た美しいフランも現れ何の集まりかわからなくしていきましょう
糸賀大亮:うっ雪の中でも美しい。
GM:眩しい~~~ッ
夜高ミツル:美しいな~
糸賀大亮:空間の美の濃度がいきなり上がった。
乾咲フラン:「寒そうな格好だな!マシロ!」雪をザクザクと踏み抜きながら美が寄ってきます。
真城朔:「え? ああ、あー」
真城朔:彩花に何事か言いかけたところで話しかけられて、フランを振り返る。
真城朔:「まあでもこのほうが動きやすいしさ」
皆川彩花:「さっくん寒くないの?」
真城朔:「寒くない、寒くない、大丈夫」
忽亡ゆかり:「はーっ……慣れない。慣れない。お疲れ様で~」ぎゅっ、ぎゅっと雪を踏み、浅いところを歩きつつも
忽亡ゆかり:その顔ぶれの中に見覚えのある、しかしここに相応しくない少女の姿を見て一瞬固まる。
糸賀大亮:お通夜みたいな顔をしている大亮。
糸賀大亮:人が増えたから無口になっちゃった……
夜高ミツル:「乾咲さん、忽亡さん。おはようございます」
忽亡ゆかり:「んん? ああ、うん、おはよう」
真城朔:彩花に適当に答えながら、集まった狩人を見回して、あー、と。
真城朔:あー。となってから、ええと、と。
真城朔:ちらりと彩花を見て。
真城朔:「……とりあえず、場所移さねえ?」
真城朔:ここだと無理だわ、の意。
糸賀大亮:「…………そうしよう」
忽亡ゆかり:「………………そうだね」
乾咲フラン:「喫茶店でも行くかい?」
皆川彩花:「?」
真城朔:「そんなゆっくりしてる気分じゃねえな……」

GM:と、いうわけで。

GM:ST
BloodMoon : シーン表(7) → 明るく浮かぶ月の下。暴力の気配が満ちていく。

GM:うそでしょ。
GM:まだ朝だよ。
糸賀大亮:夜じゃん
夜高ミツル:決戦か~?
糸賀大亮:まあ昼に月が出ることもあるよ
GM:まあいいや。ちょうどいい空き地に移ろう。
GM:夏の千葉に雪が振り、昼に月が出ることもある。
夜高ミツル:魔女め~
乾咲フラン:おのれ魔女め
GM:狩人たちは住宅街にあるちょうどいい空き地に移りました。
真城朔:なんとも言えない顔をしている。
乾咲フラン:土管に片足を置いて美しいポーズになっています
糸賀大亮:胃を押さえている。
糸賀大亮:「……」
真城朔:「……まあ、なんだ」
真城朔:「5人波長が合ってよかったよな、とりあえず……」
真城朔:などと頷いている。
真城朔:寒々しい格好ですが。
真城朔:平気そうではある。平気そうですね。
乾咲フラン:「奇しくもこの間と一緒のメンバーか……」この場にいる一般人も含め。
真城朔:「この前交流深めたし丁度いいんじゃね?」
糸賀大亮:「…………」頷きもできず。いいえとも言えず。
夜高ミツル:「真城に千葉の夏は雪だよな~とか言われた時は俺がおかしくなったのかと思ったわ」
真城朔:「実際波長合ってないやつから見たらそうだからなあ」

糸賀大亮:実際クラブは一人だけっぽかったもんなあの場では。
糸賀大亮:そう考えると僥倖だ僥倖。全然よくないが。
真城朔:あのクラブ狩人、どういう背徳を抱えてるんですかね。
糸賀大亮:確かに……

真城朔:「魔女が相手だとさ、数が集まんないのが一番めんどくさいんだよ」
夜高ミツル:「街の人たち、本当に全然普通にしてたな……」
忽亡ゆかり:「ああ……」
糸賀大亮:「………」
乾咲フラン:「おかげで花壇の花が尽く枯れてしまいそうだよ」
真城朔:「ああー……」
真城朔:「すぐ魔女殺してどうにかなるかなあ」
真城朔:「まあ関係なく早くした方がいいのは確かだけど」
忽亡ゆかり:「魔女に心当たりは?」
乾咲フラン:「私は、まだ。」しかし完全防備の彩花ちゃんが気になるのは確かです
真城朔:「それは――」
GM:真城がゆかりに答えようとした、その矢先。
GM:狩人たちを覆う、大きな影が落ちる。
GM:空を見上げれば、
糸賀大亮:なに。
乾咲フラン:「!」影の方向を見る
夜高ミツル:来ちゃった……
GM:「たああーーーーーーーっ!!!」
GM:本当に大きな、空き地全体をそのまま潰してしまえるほど大きな、
GM:花を模したハンマーが、狩人たちへと振り降ろされる。
真城朔:「……っ!!」
真城朔:いち早く反応した真城が地を蹴る。
忽亡ゆかり:「うおあ!?」
夜高ミツル:「はぁ!?」
糸賀大亮:「──ッ!?」
乾咲フラン:「なにっ」華麗に飛び退こうとします。
夜高ミツル:ハンマーから逃れようと走る。
糸賀大亮:逃れようとしたところで。何?
真城朔:振り降ろされたハンマーに向けて、全力で飛び蹴りを叩き込み、
真城朔:それを跳ね返すと同時に吹き飛ばされて、雪へと頭から突っ込んだ。
真城朔:ぼすっ。
夜高ミツル:「! 真城!」
夜高ミツル:戻って、真城を雪から引っ張り上げる。
糸賀大亮:あいつ、めちゃくちゃだ……っていうか。
忽亡ゆかり:目をそらさず、そのハンマーの持ち主へと視線を向ける。
GM:空からは花が降り注ぐ。
GM:その花は、
GM:桃色の紫陽花の、装飾花。
糸賀大亮:っていうか……
糸賀大亮:その声。
GM:ゆかりが見上げたその先で長い髪を翻して笑う魔女の顔を、
GM:あなたたちは知っていた。

ハイドレンジア:「っはーもー!」
乾咲フラン:「あの子は……!」見たことのある顔。
忽亡ゆかり:「おいおいおい……」
ハイドレンジア:「一発で片付けて楽にさせてやろうと思ったのに、何してくれてんの!?」
ハイドレンジア:「これだからあんた嫌いなのよ、邪魔、本当に邪魔!」
夜高ミツル:「……!」
糸賀大亮:「……」
真城朔:「悪かったな……」ミツルに引っ張り起こされながら。怪我はない。
真城朔:雪まみれにはなっているが。
ハイドレンジア:その魔女は空き地全体を潰すほどだったハンマーを縮めて、しかしそれでも巨大な武器の柄に腰掛けて、宙で笑う。
ハイドレンジア:違う色の髪を翻し、違う色の瞳を瞬かせて、

石原胡桃:いつかあなたに、大亮に向けられたものと、

ハイドレンジア:同じ顔で、笑っている。
忽亡ゆかり:「どういう事だ、こりゃあ」
ハイドレンジア:「おはようございます、狩人さんたち」
ハイドレンジア:「長々話すの性に合わないから、手早く本題から言うね」
糸賀大亮:顔を引き攣らせている。よく知った声。
糸賀大亮:知らない声音だ。
夜高ミツル:呆然と、初めて相対する魔女を見上げている。
ハイドレンジア:「お願いを聞いてあげるから、戦うの、やめない?」
ハイドレンジア:「別に私、吸血鬼とは違うからさ、みーんな殺しちゃうとかしないし」
ハイドレンジア:「悪くない取引だと思うんだけど。どう?」

見学の水面:魔女はやさしい
ハイドレンジア:やさしいよ!
糸賀大亮:しくしく泣きながらぎるちーずの魔女のちりぎわの項目開いちゃった
ハイドレンジア:かわいそう。
乾咲フラン:フフッ
糸賀大亮:幸福 これ幸福
糸賀大亮:これって言うな
乾咲フラン:これ
糸賀大亮:絶対だめだろうなって思いながら幸福にしました。
ハイドレンジア:かわいそう……

乾咲フラン:「殺そうとしたわりには随分と落差のある提案だな。」
ハイドレンジア:「大丈夫! ぺちゃんこにしたあとは、ちゃんとなかったことにしてあげるから」
ハイドレンジア:「あなた達が私に刃向かいさえしなければそれでいいの」
乾咲フラン:「何をする気だ?」
ハイドレンジア:「私はみんなの願いを叶えるの」
ハイドレンジア:「かわいそうな子の、苦しんでるみんなの、つらいことみんななくしてあげたい」
糸賀大亮:脳裏に雪の中で楽し気にしている彩花の姿がよみがえる。
糸賀大亮:そうだろう。願いをかなえる力があったら、きっと真っ先にそうするだろう。
ハイドレンジア:「狩人さんだって同じだよ」
ハイドレンジア:「あ、でも!」
ハイドレンジア:魔女はじろりと真城を睨むと、吐き捨てるように、
ハイドレンジア:「そこのだけはちょっと無理!」
真城朔:「……はいはい」
乾咲フラン:「……マシロ、あの魔女と一体何があったんだ?」ハハッと笑いかけつつ。
真城朔:「まあ生前嫌われてたなって覚えはありますね……」げんなりと呟く。
糸賀大亮:嫌われてたんだ……
糸賀大亮:「…………」ちらりと辺りを見回す。
夜高ミツル:「……魔女の『願いを叶える』なんて、ロクなことにならねーって聞いてるぞ」
ハイドレンジア:「それはそういうふうに伝えないとみんな魔女に屈するからじゃない?」
ハイドレンジア:「人間ってそういう情報操作すぐするもんねー」
真城朔:肩を竦めた真城は立ち上がると雪を払い、腰から杭を抜く。
真城朔:「で、魔女」
真城朔:「お前のことはなんて呼べばいい」
ハイドレンジア:「なんであんたに名乗んなきゃなんないの」
ハイドレンジア:咄嗟に言い返すが、しかし、
ハイドレンジア:「……まあ、でもね、こうなったら、そうだよね」
ハイドレンジア:くるりとハンマーを振り回しながら浮き上がり、
ハイドレンジア:魔女は狩人たちを一人ひとり見回して、笑う。
ハイドレンジア:「私は魔女。魔女ハイドレンジア」
ハイドレンジア:「あなたたちの、願いを叶えるもの」
乾咲フラン:「雪を降らせて交通機関を麻痺させるのが誰かの願いなのか?」腕を組んで見上げる。
ハイドレンジア:「私はただ、雪を降らせただけ。素敵でしょう? 雪。みんな喜んでるじゃない」
ハイドレンジア:「――ねえ。あるでしょう? あなたたちにも、叶えたい願いが」
ハイドレンジア:狩人を見回すハイドレンジアの視線はやがて、
ハイドレンジア:ゆかりを射抜いて、止まる。
忽亡ゆかり:「あーん?」
ハイドレンジア:にっこりと笑みを深めて、首をかしげてみせる。
ハイドレンジア:「ないの?」
忽亡ゆかり:「決めつけないでくれ。私の願いは平穏。願いは自分の力で叶えたいタイプなんだ」
ハイドレンジア:「…………」
忽亡ゆかり:「──魔女の事は詳しくないけど、笑顔で人を殺せるヤツの事は信用しないようにしてる」
ハイドレンジア:「……んー。そっか」
ハイドレンジア:「そっかあ」
ハイドレンジア:「まあ、いいや」
ハイドレンジア:「そこはあとでゆっくり話すとして、ひとまずは」
忽亡ゆかり:「……?」
ハイドレンジア:ハイドレンジアは再びハンマーをくるりと回す。
ハイドレンジア:ふわりと雪の上に着地したかと思えば地を蹴り、
ハイドレンジア:振りかぶったハンマーで、真城を思いっ切り殴り飛ばした。
糸賀大亮:あっ。
真城朔:「……っはあ!?」
夜高ミツル:「真城!」
乾咲フラン:「マシローっ!?」
真城朔:杭で受け止めたものの吹き飛ばされて、アパートの二階の屋根に突っ込む。
ハイドレンジア:「とりあえず、あんたから潰す!」
忽亡ゆかり:「ちっ……」その隙にすかさず飛びかかろうと足に力を込めて、積雪の深さに思いとどまる
ハイドレンジア:「目障りなんだよー! いい加減あの子に付き纏うのやめろって言ってんじゃん!」
ハイドレンジア:真城を追い掛けたハイドレンジアの一撃が、アパートの屋根を吹き飛ばす。
真城朔:「つきまとってねーよ!!」
真城朔:すんでのところで回避している。
真城朔:「……ああっくそ、おっさん!」
乾咲フラン:「おっさんではない!」
乾咲フラン:お決まりの応答です。
真城朔:「はいはい乾咲さん!」
真城朔:振られるハンマーを杭で受け、避けながら、
真城朔:「俺はこいつの相手してっから、えーーと……支配力とか……フォロワーとか……」
真城朔:「あとそいつ! そいつ落ち着かせ、だあっ!?」
乾咲フラン:「オッケー!」
ハイドレンジア:ハンマーが真城にもう一撃ヒットした。吹っ飛ばす。
ハイドレンジア:「なーにがこいつの相手してっからだよ! 潰す!」
真城朔:「潰されてたまるか!!」
GM:騒々しい口論と破壊音が、雪の中に遠ざかりゆく。
忽亡ゆかり:「……」その戦いを目で追っていたところで、ある一点で視線が止まる。
忽亡ゆかり:「糸賀さん」懐からナイフを取り出し
忽亡ゆかり:「貴方は、どちら側ですか?」

GM:ゆかりさんは冷静で最高だな!!!!!
乾咲フラン:ね~~~
夜高ミツル:LOVEだな~

糸賀大亮:「……」杭にかけていた手を下ろして、横目でゆかりを振り返った。
糸賀大亮:「……聞かれるまでもない」息を吐く。声はひどく引き攣れている。
夜高ミツル:「……」流石に真城を追うようなことはないが、どうにも浮足立っている。
糸賀大亮:「行くぞ、夜高。できることをやる……」と、声をかけて踵を返そう。
夜高ミツル:「……はい」 糸賀の背中を見る。
忽亡ゆかり:「…………」
乾咲フラン:「できるか?」横を通り過ぎながら、糸賀の背中を無遠慮にパンパン叩く。
糸賀大亮:「…………公園で彩花ちゃんを見た時に、薄々は分かってた」
糸賀大亮:「大丈夫だ」叩かれるまま、自分に言い聞かせるように言う。
乾咲フラン:「支配力を削ぐ……グラジオラスの血戒のように。なにか不自然に感じるモノがあるはずだ。……探すぞ。」
忽亡ゆかり:「……ですね」
夜高ミツル:「そういえば、フォロワーは一緒に出てこなかったですね……」
乾咲フラン:「それらも居るはずだ……」
乾咲フラン:「あとはそうだな。できるだけ一人には……なるな。」無駄かもしれないが。
忽亡ゆかり:「奇襲にも気をつけましょう」
糸賀大亮:「……ああ、確実に、魔女の力を削ぐ」
糸賀大亮:公園で、薄々は気づいていた。本当だ。
糸賀大亮:ただ、気のせいならいいと思っていたのも本当で。
糸賀大亮:…………でも、どうしようもない。
糸賀大亮:分かっている。
糸賀大亮:魔女になったものは、もう人間には、戻らない。
糸賀大亮:本当に。
糸賀大亮:夜高の次の、俺の番だ。

GM:すごい重い 職人の重さ
夜高ミツル:さすがだな……
GM:ほんとうにすごい
乾咲フラン:重力屋さん
糸賀大亮:重力屋さん
糸賀大亮:重力屋さん……?
GM:良質な重力がお出しされた……
夜高ミツル:紅谷だってな~あんなことになるとはな~
糸賀大亮:もう重さを出していくしかない。俺の幸福が魔女になった。
夜高ミツル:かわいそう…………
乾咲フラン:避けられぬ

GM:はい、では
GM:魔女のデータを公開しましょう。

◆魔女:ハイドレンジア
耐久力14 余裕14 血量16
初期テンション23 激情2
◆支配力
・皆川彩花《人脈》強度4
 ずっと病に苦しんできたことを知っている、大切な友達。
・救ってあげる!《自信》強度4
 苦しむ人たちを、かわいそうな人たちを、私が、みんな!
◆フォロワー
・『兄想いの』野嶋優香
・『愛犬の』サクラ
・『傷心少女』戸松絵理子

GM:3人目のフォロワー出せなかったので雰囲気だけ伝えるね。女子高生です。
夜高ミツル:フォロワー兄妹め……
GM:兄想いなんですよ~。
GM:というわけで、あれだな。
GM:それぞれ導入フェイズで感情1ずつ伸ばしてほしい。
GM:0→1でね。
乾咲フラン:ではミツルくんに 期待 で。
糸賀大亮:夜高に取ろうと思ったけどゆかりさんが痛いこと聞いてくれたし、ゆかりさんに取るか
糸賀大亮:義務感にしよう。疑われたり大丈夫かと思われるのは当たり前だから、応えねばならない。
夜高ミツル:フランさんに信頼にしとこ
忽亡ゆかり:糸賀さんに
忽亡ゆかり:困惑かな。心配している、優しくしたい、けど信じ切るわけにはいかない、そもそもこの人何したら喜ぶのかよくわかんない
GM:そうだね……