? 1話「愛は不可侵」導入

「愛は不可侵」 導入2

遭遇シーン

GM:それではミツルくん。
夜高ミツル:はい
GM:バイトの許可届がですねー
GM:なんか今年から校長が変わって、改革がどうとかでちょっと面倒な感じになってまして。
GM:そのあたりの説明で結構時間を食われましたね。
夜高ミツル:え~?
夜高ミツル:なるほど
GM:しかも担任がねえ
GM:ついでとばかりに進路の話とかも始めて
夜高ミツル:ああ……
GM:大学行かないのか? 本当に? ちょっとバイト減らして勉強に時間取ればこことか狙えるぞ? みたいな。
GM:というわけで、結構遅くなってしまいました。
夜高ミツル:いや~先生しつこかったな……
GM:早期帰宅命令が出てる割に、学校にはちょこちょこ人が残ってます。
夜高ミツル:そんな感じだからミツルも大して緊張感なく
GM:あんまりみんな深刻に捉えてない。いっぱい行方不明の人出てるし、この学校の生徒もその中には含まれてるのに。
GM:夕日が傾いている。
夜高ミツル:いなくなった人のことは心配ではあるけど 友だちもいるし
GM:妙に赤い夕焼けの光が廊下を染め上げている。
GM:長く濃い影が、校舎内に落ちる。
夜高ミツル:結局自分が当事者になるまではなかなか意識が変わらなかったりね するから
GM:しますね。
GM:紅と黒のコントラスト。
GM:その中をミツルは歩いている。
夜高ミツル:廊下をぼんやりと歩いていく。
GM:何やらお気楽に話す女子生徒とすれ違ったりなんかして。
夜高ミツル:女子はさすがに早く帰ったほうがいいんじゃねーのとか思う。
GM:その女子生徒二人がですね。
GM:すれ違った直後に、唐突に倒れますね。
夜高ミツル:えっ
GM:人の倒れる音。
夜高ミツル:「!?」
GM:投げ出された鞄と、スマートフォン。
夜高ミツル:驚いて振り向く
GM:そしていつしか
夜高ミツル:「おい……大丈夫か?」
GM:赤い日の光の差す校舎内には、
GM:それよりも濃い、どす赤い霧が漂い始めている。
GM:ふたりとも意識がありません。完全に昏倒している。
GM:揺さぶっても、声を掛けても動かないですね。
夜高ミツル:「救急車……先に職員室……?」
GM:漂い始めた赤い霧。
夜高ミツル:「ていうか、なんだこれ……霧……?」
GM:視界が霞む。
GM:吸い込むと、頭がくらくらする。
GM:そうしてぐらつくミツルの視界の中に、
夜高ミツル:「……っ、なんなんだよ……!?」
GM:やがて一人の、男の姿が映り込む。

夜高ミツル:霞む視界に映る影を
夜高ミツル:ぼんやりと見つめる
GM:黒い外套。
GM:赤い髪の下に隠れた、金色の瞳が、
GM:ミツルを見ている。
グラジオラス:「……夜高?」
夜高ミツル:「……は?」
夜高ミツル:誰だこいつ
グラジオラス:「…………」
グラジオラス:その男はどこか驚いた様子でミツルを見ている。
夜高ミツル:悪い夢みたいだ
グラジオラス:周囲を見回す。女子生徒の他にも、あらゆる人間は意識を失っている。
グラジオラス:この中で立っているのは、目の前の男とミツルだけ。
夜高ミツル:学校の様子は明らかにおかしいし、目の前には妙な格好の男が立ってるし
グラジオラス:それを不審がってかミツルを見ているが、
グラジオラス:「……ああ」
グラジオラス:不意に、納得したように声を漏らす。
グラジオラス:「真城か」
グラジオラス:「なるほど」
夜高ミツル:「……真城の知り合いか?」
グラジオラス:「……まあな」
夜高ミツル:こんな変なやつとつるんでたのか?
グラジオラス:目の前の男は腕を振るう。
グラジオラス:その腕に血で出来たと思しき、長刀が握られる。
グラジオラス:明らかな凶器。
夜高ミツル:「……!」
グラジオラス:その男は悠然とミツルへと近づいて、
夜高ミツル:目をみはる
グラジオラス:一切の躊躇なく、その刃を振り抜いた。

GM:――ミツルの視界が暗くなる。
GM:何かに覆われている。何も見えなくなる。
GM:痛みはない。浮遊感。
夜高ミツル:「……」
GM:それから、遅れて、
GM:何かに抱きすくめられていることに気付く。
GM:人間の体温。
夜高ミツル:死んだ、と思った
GM:薄い胸へと、抱き寄せられている。
夜高ミツル:予想した痛みは襲ってこなかった
GM:代わりに。
夜高ミツル:ギュッと閉じていた目を、恐る恐る開いて
GM:浮遊感の半ばでどん、と突き放される。
夜高ミツル:「!?」

真城朔:「――っ」
真城朔:背中から血を拭き上げて、
真城朔:真城朔がその場に立っていた。
夜高ミツル:「――真城!!」
真城朔:ミツルを突き放した腕を伸ばした格好のまま、
真城朔:その身体に、何本もの血の刃が突き立つ。
夜高ミツル:「真城……!」
真城朔:「――が、っ!!」
夜高ミツル:それ以上の言葉が出てこない
夜高ミツル:急に色んなことが起こりすぎて
真城朔:真城はその場でたたらを踏む。
夜高ミツル:突き飛ばされたのに、真城の方に駆け寄ろうと
真城朔:身体を貫かれて二歩三歩とよろめいて、
真城朔:ぎりぎりで倒れず、踏み止まる。
真城朔:「……っ」
真城朔:「来るな!」
夜高ミツル:「……!!」
夜高ミツル:足が止まる
真城朔:「……っああ、くそ」
真城朔:なんとか踏み止まった真城の身体を貫いていた血の刃が、不意に霧散する。
真城朔:代わりに開いた傷口から血が溢れる。
真城朔:学ランを、シャツを赤く染め上げる。
真城朔:「……最初からミツを狙ってたのかよ」
真城朔:ミツルを庇うように背を向けて、吸血鬼を振り返る。
夜高ミツル:傷が 血が 自分を庇ったせいで 真城が
真城朔:よく見ればミツルには見慣れない武装をしていますね。真城は。
真城朔:腰や太腿に巻いたベルトに銀色に光る杭に、黒い手袋。
グラジオラス:「いや」
グラジオラス:「偶然だ。……まさか、残ってるとは」
グラジオラス:「……ただ、好都合ではあった。お前には悪いが」
グラジオラス:吸血鬼は――グラジオラスは掌をかざす。
グラジオラス:あわせて血の刃が浮き上がる。
夜高ミツル:真城の格好とか、もう本当に現実感がない
夜高ミツル:ただ、血の匂いが、これが現実だと伝えてくる
真城朔:それを見て真城は太腿から杭を抜き放つと、
真城朔:「逃げるぞ、ミツ!!」
真城朔:ミツルの手を取って走り出した。
夜高ミツル:「……あ、おう!」
夜高ミツル:手を引かれるままに
真城朔:その手もまた血に塗れている。
真城朔:走れば走るほどに血の痕が残される。
夜高ミツル:「大丈夫なのか……その……いや、大丈夫なわけない」
真城朔:夥しい出血量と、深い傷であることが、横からでも分かる。
夜高ミツル:「……俺を……俺を庇ったから……」
真城朔:「大丈夫だよこれくらい、慣れてっし……っ」
真城朔:「あんま気にすん――」
真城朔:廊下を走る真城とミツルの目の前の床に、銃弾が撃ち込まれる。
真城朔:銃声。非日常の象徴のような響き。

糸賀大亮:野嶋! てめえ!(気が早い)

真城朔:真城は足を止めて舌打ちする。
夜高ミツル:「!?」
夜高ミツル:身体がすくむ。
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:「……悪いが、逃がすわけにはいかない」
『パシられていた』里井雅也:「こ、……ここでお前を殺せたら」
『パシられていた』里井雅也:「あとが楽に、なるからな」
GM:スーツの男と、学ランの男子高生ですね。この学校の。

乾咲フラン:ほら~~~!!!
糸賀大亮:やはり殺しておくべきだったようだな……
忽亡ゆかり:ああ~~~~~
忽亡ゆかり:も~~~~~~~~~
糸賀大亮:元パシり

夜高ミツル:「なんなんだよ!どーなってんだ!?」
GM:ふたりとも拳銃を構えています。
夜高ミツル:床に銃痕とかできてるし
GM:いつしか周囲を取り囲む赤い霧が濃くなっている。
GM:濃くなるごとに、血の臭いがむせ返るように強くなっていく。
夜高ミツル:なんなんだ? 俺は死ぬのか?
夜高ミツル:そういえば人って、何の前触れもなく死ぬんだったなとか、思い出したり
『数の妹』冬園文:「……しょうたくんのこと、いじめたら、やだよ」
『数の妹』冬園文:その霧の中から、小学校中学年くらいの女の子も姿を見せますね。
『数の妹』冬園文:恐らく背後からは吸血鬼も迫っている。
真城朔:真城はもう一度舌打ちをしますね。
真城朔:前後を敵に挟まれている。せめてミツルを庇うように壁際へと押し込めるが。
夜高ミツル:聞き覚えのある名前が聞こえたけど、それどころじゃない
真城朔:窓を見ます。
夜高ミツル:「なぁ、どうなってるんだよ真城……」
真城朔:手袋をした手でミツルの襟首を掴む。
真城朔:ぐっ、と、掴みます。ぐいっと。
夜高ミツル:「あ!?」
真城朔:「……後で説明する」
真城朔:「だから、今は――」
真城朔:そうして振りかぶろうとしたところで――
糸賀大亮:えーとでは、
糸賀大亮:椅子を……ぶつけるか。
乾咲フラン:純暴力
GM:小学生に?
糸賀大亮:銃持ってる方だな
糸賀大亮:全力で振りかぶって投げる。教室には椅子がたくさんある。
GM:二人いるけどまとめて後ろから?
糸賀大亮:うん。どっちかにあたりゃいいだろぐらいで。
『パシられていた』里井雅也:じゃあそうだな~
『パシられていた』里井雅也:学生服の男の方にはもろに椅子が命中します。
『パシられていた』里井雅也:「ぶっ!?」
『パシられていた』里井雅也:ずてーんって横ざまに転ぶ。
夜高ミツル:「!?」
夜高ミツル:今度はなんだってなってる
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:「! ちっ」
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:椅子が飛んできた方に銃を向けて、威嚇に一発発砲。
糸賀大亮:さすがに腐っても狩人か。
真城朔:「!」ミツルを投げようとした手が止まりますね。真城もそちらを向く。
糸賀大亮:今度は机盾にして突っ込もう。でも銃相手だから不安だが。
糸賀大亮:考えなしの蛮人か?
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:狩人だからな。
乾咲フラン:大学生はやることがチゲェぜ
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:野嶋はじゃあ、威嚇にもう一度撃つんですけど
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:床に転がった里井の首根っこを引っ張って担ぐので、
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:照準が定まってないですね。そのままバックステップで机は避ける。
糸賀大亮:机放り投げて、杭に持ち替えよう。
夜高ミツル:呆然と眺めている。
夜高ミツル:銃を持ってる相手にあんな躊躇なく突っ込んでいくとか正気か?
糸賀大亮:見覚えある気がする顔だ、と口に出さないまま野嶋を見る。
糸賀大亮:夜高と真城を確認する余裕は……まだないな。
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:「お前は……」野嶋の側もそうだったっぽいですね。銃を構えたまま大亮を見返すが
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:こちらは夜高と真城の方にも意識を取られている。
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:というよりは真城にか。視線を大亮に向けたまま、改めて拳銃は真城の方に向けている。
忽亡ゆかり:突如、窓が破れ
忽亡ゆかり:破片と共に、ハイヒールの蹴りが野嶋へと向かう
糸賀大亮:「おっ……」
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:「ぐっ!?」
忽亡ゆかり:「おいコラ、野嶋あああああああ!」
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:ハイヒールいてえなあ!
忽亡ゆかり:「何やっとんじゃ、おのれはー!!」
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:思いっ切り食らって、里井を取り落します。
糸賀大亮:杭を構えたところで窓が割れたので、びくつく。
『パシられていた』里井雅也:「いでっ」
『数の妹』冬園文:こちらはけっこうびっくりして目を丸くしている幼女。
夜高ミツル:今度は女の人が窓を割ってくるし、何が何やら。
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:「っつ……ててて」
忽亡ゆかり:「ふうっ」戦場の真ん中へと割って入り、周囲の状況を確認する
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:取り落とした拳銃を拾おうとするけど
糸賀大亮:幼女の方を気にする。フォロワー……だよな。
糸賀大亮:っと、拳銃は蹴り飛ばしとくか。
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:蹴り飛ばされまーす。舌打ち。
『数の妹』冬園文:「……どうして?」
『数の妹』冬園文:「どうしてみんな、じゃましに来るの?」
忽亡ゆかり:「仕事ですので」
糸賀大亮:「……」
『数の妹』冬園文:少女が目を潤ませる。
『数の妹』冬園文:「しょうたくん」
『数の妹』冬園文:「しょうたくん、助けてくれるのに……」
糸賀大亮:やりにくそうに顔をしかめるが、杭はしっかり握ったままだ。
『数の妹』冬園文:少女の呟きに応じて、周囲を立ち込める霧も濃くなってきますね。
『数の妹』冬園文:狩人たちにはそれが、何かよくない性質のものであることは分かる。
真城朔:「…………」
糸賀大亮:「……おい、」 そこではじめて、夜高と真城の方へ目を向ける。
真城朔:ミツルを庇い続けていた真城の足元がぐらりと揺れます。
夜高ミツル:「は、はい?」
糸賀大亮:「いるのか……」
夜高ミツル:「! 真城!」
夜高ミツル:真城を支える。
真城朔:支えられる。小さく舌打ちしたが、
乾咲フラン:濃くなった血煙の中で尚ちらちらと瞬く光がある。妖精か?ビーストか?いや――美麗派だ!
乾咲フラン:ピンヒールの硬質な音が高速で廊下の向こうからやってくる。
糸賀大亮:吸血鬼か……!? と思ったら美しい光がですね、瞬いてですね。
『数の妹』冬園文:「!?」
夜高ミツル:「なんだ……光……?」
乾咲フラン:「マシロ~~~~!!!そこにいるのか~~~~!!」
『数の妹』冬園文:他のフォロワーたちもびっくりして止まってますね。
真城朔:「……はは」
忽亡ゆかり:「!?」
真城朔:「マジ相変わらずかよ……」
真城朔:ミツルに支えられたまま、その声を聞いている。
乾咲フラン:圧倒的脚力で走り混んできた美麗派は小学生の前で止まり、美しくポーズを決めます。
乾咲フラン:「ん?小学生……」
『数の妹』冬園文:ぽかーん。
糸賀大亮:顔を引き攣らせている。
夜高ミツル:「なんだあの……何だ? 真城の知り合いなのか?」
『数の妹』冬園文:突然現れたあまりにも美しすぎる男を見上げている。
乾咲フラン:小学生に圧倒的な"""美"""を図らずともぶつけてしまう
『数の妹』冬園文:けど、途中ではっ、と我に返って
『数の妹』冬園文:「しょ……しょうたくん!」
『数の妹』冬園文:と、恐らくグラジオラスを呼びますね。
『数の妹』冬園文:呼ぶので
『数の妹』冬園文:逃げてください。
乾咲フラン:こちらもハッと気を取り直す。明らかに戦闘の様相を呈している。
忽亡ゆかり:「はっ」
糸賀大亮:「ハッ」
『数の妹』冬園文:他のフォロワーたちも立ち上がり始めますので。
『数の妹』冬園文:あたらしい拳銃とか出し始めてるので。
真城朔:真城は
乾咲フラン:ここは……引くぞ!と目で合図をましろくんに向ける。
真城朔:どこか気が抜けたようにがくりと膝を折ります。
真城朔:というよりは、もたなくなったかな。血を流し過ぎたので。
糸賀大亮:真城連れてくのを手伝おう。
真城朔:合図に応えられない。誰か運んでほしい。
夜高ミツル:どうしよう 両脇から二人でかな
糸賀大亮:「おい、逃げるぞ」と、ミツルに声をかける。
真城朔:廊下、かなりベッチャベチャに血に汚れてるからね
真城朔:それでいいと思います。>二人で
夜高ミツル:そうしよう
忽亡ゆかり:「!……」四人の前に立ち、しんがりを務めようと
夜高ミツル:「……は、はい!」
糸賀大亮:もう片側から腕を差し込んで支える。顔が引きつる。
真城朔:「っ………」
真城朔:血の匂いが濃くなる。
真城朔:というところで、脱兎で逃げましょうか。
糸賀大亮:「クソッ……!」
真城朔:狩人、脱兎!
夜高ミツル:二人で真城を支えて、ダッシュ
糸賀大亮:撤退だ撤退!
乾咲フラン:ワ~
夜高ミツル:ウオオ~

グラジオラス:狩人が脱兎した後に、ようやくグラジオラスが到着します。
『朽ちた銀弾』野嶋浩樹:「……遅いぞ」拳銃を拾い上げながら文句を言う野嶋に、
グラジオラス:「……構わない。どちらにせよ、同じことだ」
グラジオラス:そう答えて、消え去った狩人たちを見つめている。
グラジオラス:「……文ちゃん」
グラジオラス:「あんま一人で動くなよ」
グラジオラス:「危ないから」
『数の妹』冬園文:「…………」
『数の妹』冬園文:「……ん」
『数の妹』冬園文:少し不満そうに顔をうつむけた少女を最後に、シーンを切りましょう。

集合シーン

GM:GST どこにしよっかなー。
BloodMoon :学校シーン表(9[3,6]) → 音楽室。作曲家の肖像画がピアノを見下ろしている。

GM:だそうです。
GM:というわけで、そういうところに狩人たちは逃げ込みました。
真城朔:「…………」
真城朔:運び込まれて、降ろされたかな。
夜高ミツル:「真城……」
乾咲フラン:真城くんに簡易な手当でもしていいかな
真城朔:床にぺたんと腰を落として頭を押さえている。
真城朔:ああ、大丈夫です
糸賀大亮:「…………」
真城朔:途中でフランを制して首を振る。
真城朔:「……大丈夫」
真城朔:深呼吸。
糸賀大亮:複雑そうな顔で見下ろしている。
忽亡ゆかり:ドア側に張り付いて外側を警戒している
真城朔:「もう、なんとかなった」
真城朔:思えばいつの間にか出血も止まってますね。
真城朔:普通に考えて血が止まるような傷ではないのですが。
夜高ミツル:「なんとかって、お前……」
乾咲フラン:憮然とした表情で見下ろしています。呼んでおいて一人で突っ込むとは何事か、と言いたげに。
糸賀大亮:常識がないってそういう…
真城朔:背中に袈裟斬りの一撃、身体を貫いた刺し傷は五箇所くらいかな。
真城朔:大亮は真城に見覚えがあってもいいですよ。どこで、までは分からないかもしれませんが。
真城朔:まあそれなりに名前の知れたハンターですので、そういうのかもしれません。
糸賀大亮:同じ杭使ってるしな。俺はペーペーだけど……
真城朔:「はー…………」
真城朔:フランの非難の視線を受け流して、もう一度、深くため息。
乾咲フラン:「なんとかなったと言うならいいですがね、よくないですよ。まったく。」は~んと腕組んでため息
夜高ミツル:「本当に大丈夫なのか?」
夜高ミツル:「無理してるんじゃ……」
真城朔:「大丈夫だって。こんぐらいはさ」
真城朔:「まあある傷だし」な、とフランに同意を求めますが。
夜高ミツル:でも確かに血は止まっているように見える。理由はわからないけど。
真城朔:止まってますね。そこは嘘ついてないです。
乾咲フラン:イ~っと怒ったフリで返します
真城朔:怒れる美
忽亡ゆかり:「ふう……」気配が感じられないことに一安心して、皆の近くへと
忽亡ゆかり:「お疲れ様です」
真城朔:「……まあ、でも、助かったよ。ありがとな、おっさん」
真城朔:「あんたらも……」
真城朔:大亮とゆかりを見ます
夜高ミツル:「あ……助けてもらった、んですよね」
夜高ミツル:「ありがとうございます」
忽亡ゆかり:「……ん」
糸賀大亮:「……ああ。こいつは……」と、ミツルの方を見る。
真城朔:「こいつは一般人」
糸賀大亮:「……一般人か」
真城朔:頷く。
乾咲フラン:「ここから出せるかな……すぐには無理かもしれないな。」
乾咲フラン:ミツルを見ながら腕組み
真城朔:「いや」
真城朔:「悪いけど」
真城朔:「先ちょっと、あいつの相手頼む」
夜高ミツル:「……」
真城朔:「俺はこいつ外逃がしてくるから」
乾咲フラン:「わかった。」
糸賀大亮:「……ああ」
真城朔:「四人いればなんとかなるだろ。……たぶん」
忽亡ゆかり:「あいつ……か」
忽亡ゆかり:「あなた、真城くんだよね?」
真城朔:なんとか膝を伸ばして立ち上がります。
真城朔:「? ああ」
真城朔:ゆかりを振り返る。
真城朔:「なんかあったっけ?」
乾咲フラン:二人を見る。
糸賀大亮:ちらっと音楽室の入口の方を気にする。
忽亡ゆかり:「聞きたい事が」
忽亡ゆかり:「女の子が言ってた『しょうたくん』」
忽亡ゆかり:「紅谷菖太くんのことで間違いない?」
真城朔:「…………」
真城朔:ちら、とミツルを見てから、
真城朔:ため息。
夜高ミツル:「そうだ、あの子が言ってた、しょうたって」
真城朔:「……そうだよ」
真城朔:「あれは元は紅谷菖太」
糸賀大亮:「行方不明の高校生か」
夜高ミツル:「あいつが……俺たちを殺そうとしたやつが?」
夜高ミツル:信じられない、という顔
真城朔:「……ま、顛末はだいたい察せられてんじゃねえの? そっちでもさ」
乾咲フラン:「そうだな……」
忽亡ゆかり:「……そう」
真城朔:「あー……」ミツルを見て、眉を寄せて
真城朔:「……まあ、とりあえず」
真城朔:「行くぞ、ミツ」
夜高ミツル:「なんなんだよ真城、説明してくれよ」
夜高ミツル:「行くぞって、言われても」
真城朔:「いや、困るだろ」
真城朔:「このまま巻き込まれても」
夜高ミツル:「ていうか、俺だけじゃなくて皆逃げた方が……」
真城朔:「大丈夫大丈夫、みんなハンターだから」
糸賀大亮:「いや」
夜高ミツル:「……ハンター?」
真城朔:ミツルの腕を掴みます。無理矢理引っ張ろうとする。
真城朔:あー。って顔。余計なこと言ったなこれ。
糸賀大亮:「……逃げるなら早めにしろ」
夜高ミツル:ぐいっと、腕を引かれる
真城朔:「ほらこのなんかヤバそうな人もそう言ってる」
夜高ミツル:ヤバそうだけど言ったらダメだろ!
真城朔:言っちゃった。
乾咲フラン:「キミを守りながらでは、私達も戦いづらいからね。」やんわりとした声色で。
真城朔:「……納得は行かねえかもしんないけど」
夜高ミツル:「……」
真城朔:「今は、……ほら」
夜高ミツル:さっき、真城にかばわれたことを思うと
真城朔:「あとで慰めてやっから」
夜高ミツル:確かに自分がいても、何もできないどころか邪魔になるなと
真城朔:「お家でいい子にしてろって」
夜高ミツル:渋々、腕を引かれて歩いていく。
真城朔:ミツルをそのまま引っ張っていこうとするんですがね
糸賀大亮:おっと
真城朔:その途中で、がくりと膝が折れます。
真城朔:舌打ち。
夜高ミツル:「……!」
真城朔:「…………」
夜高ミツル:「やっぱり、大丈夫じゃないだろお前!」
真城朔:「あー……」額を押さえている。
夜高ミツル:再び真城を支えて
真城朔:髪を掻き上げながら、
真城朔:「大丈夫、……大丈夫だから」
乾咲フラン:「……その調子でちゃんと逃がせるのか?」
真城朔:「外出すくらいなら平気だろ」
真城朔:「あいつだって……別に積極的にミツを狙うことは、多分しない」
真城朔:とはいえ
真城朔:再び血が滲み始めていますね。
糸賀大亮:無理そうか。
真城朔:シャツが白いので、結構目立つ。まあそのうちそれもわからなくなるかな。
夜高ミツル:支える手に、ぬるりと血の感触
真城朔:ほとんど真っ赤になってますからね。
夜高ミツル:「なぁ、やっぱり大丈夫じゃないって。お前も逃げろよ、一緒に」
乾咲フラン:「こうなると、2人とも外に出したほうが良さそうだな……」
真城朔:「はあ?」
真城朔:「三人でやるつもりか?」
真城朔:「無理だよ」
乾咲フラン:「1人で行けると思って突っ込んだキミに言われたくはないな~」
糸賀大亮:「……足手まといは」
糸賀大亮:自分で言ってからぎくりとした顔をした。
糸賀大亮:「いない方がいい」
糸賀大亮:「……返って、危うくなる……」
真城朔:「…………」
真城朔:「あいつ吸血鬼も殺してるっつったろ」
真城朔:「食ってんだよ、その時」
忽亡ゆかり:「吸血鬼を?」
乾咲フラン:吸血鬼を食った、という真城の言葉にやや険しい表情になった。
真城朔:「……あの、シルバーバレットのハンター」
真城朔:「先週の狩りで、あいつが狩ったはずの吸血鬼」
真城朔:「それを殺したのもあいつだ」
忽亡ゆかり:「!」
真城朔:「グラジオラス」
真城朔:「……それでシンパつけやがったな、あいつ」
真城朔:「だから、まあ……厄介なんだよ。けっこう」
忽亡ゆかり:「うげ……」
夜高ミツル:吸血鬼とかハンターとか、漫画か?って感じなんだけど、実際巻き込まれてるので何も言えない
真城朔:「……なあ、乾咲さん」
真城朔:「知ってるだろ」
乾咲フラン:「……」腕を組んだまま顔を向ける。
真城朔:「俺は大丈夫だよ。このまま戦える」
真城朔:「……っていうか」
真城朔:「あんまり揉めてる暇も、多分ねえんだ」
乾咲フラン:「そうだね。そこはそうだ。」
真城朔:「あいつの血戒」
真城朔:「このままだと、この学校に残った全員が食われる」
忽亡ゆかり:「どういうこと!?」
糸賀大亮:「……!」
真城朔:「そもそも血戒刻む必要なんてないだろ」
夜高ミツル:「全員が、食われる……?」
真城朔:「全員殺せば、それで済むんだから」
真城朔:「そうしないのには、それだけの理由があって」
糸賀大亮:落ち着きなくあたりを見回し始める。
真城朔:だから、と深呼吸を繰り返して、
乾咲フラン:ざわつく二人を見ている。ここに関係者でもいるのだろうかな、と当たりをつけながら。
真城朔:「……この校舎内に残った人間を直接、エネルギーに変換して取り込む」
真城朔:「そういう血戒だ。あいつが刻んだのは」
乾咲フラン:「急いでやるしかない、か。」
真城朔:「あいつの相は強欲だからな」
真城朔:「無駄なくやろうってとこかね」
真城朔:「だから、押し問答してるヒマはないわけ」
糸賀大亮:「クソ……」
夜高ミツル:細かいことはわからないけど、どうも学校の皆が危ないらしい、というのは分かる。
夜高ミツル:それを、あいつが……紅谷が?
真城朔:ミツルの腕を引く。
真城朔:「俺はこいつを逃がす」
真城朔:改めて、宣言。
真城朔:「その間、あんたらが引きつけといてくれ。終わったら戻るから」
夜高ミツル:腕を引かれて、たたらを踏む
真城朔:「……血戒の場所だって、俺しか分かんねえしな」
乾咲フラン:「……」しょうがないな、とため息。
忽亡ゆかり:「…………それしかないか」
糸賀大亮:「……おい、待て」
真城朔:「ンだよ」
糸賀大亮:いや、これを言っていいのかどうか悩みながら、
糸賀大亮:「……保健室はどこだ」
真城朔:「…………」
真城朔:「一階だけど……」
真城朔:保健室、だいたい一階じゃない? みたいな顔。
糸賀大亮:「…………知り合いがいる。逃がしたい。そいつを……逃がすなら……」
真城朔:「……あー」
真城朔:あー。
糸賀大亮:急に私情を挟んでしまった。いや、何言ってるんだ……
乾咲フラン:(手負いに一般人2人か……)思うものの顔には出さない
真城朔:「わかった、わかった、あとでやる」
真城朔:「から、ほら」
真城朔:「行くぞ」
夜高ミツル:「……」
夜高ミツル:腕を引かれる
真城朔:ミツルを引っ張っていく。
夜高ミツル:「……いや、俺は、確かに、いても邪魔かもしれないけど……お前も、その怪我で、だって」
真城朔:その腕は血に汚れている。
乾咲フラン:「今日のことは、悪い夢だと思って忘れるといい。」ミツルに向かって。
真城朔:「…………」
真城朔:血でぐしゃぐしゃに濡れた学ランの袖が張り付いて、
真城朔:腕の細さが明らかになる。
真城朔:「……大丈夫」
真城朔:「大丈夫だから」
夜高ミツル:「……こんな、お前を残して俺だけ逃げるなんて……」
真城朔:「……頼むから」
忽亡ゆかり:「……君」
忽亡ゆかり:「彼のことを思うなら、大人しくついていってあげて」
夜高ミツル:「……」
真城朔:じゃあそうですね
真城朔:ここで一旦別れますか。
夜高ミツル:従うしか、ないのだろうか。渋々とついていく。
真城朔:他三人と、真城とミツルで。
真城朔:最後に真城は他のハンターに言いますね
真城朔:「戻ってきたら、俺の方で刻まれてる血戒を削る」
真城朔:「場所、結構分かるから。……それで発動、遅らせられると思う」
真城朔:「ああ、あと保健室の一般人もか」
忽亡ゆかり:「了解」
糸賀大亮:「…………頼む」
真城朔:ひらりと掌を振って、
糸賀大亮:足手まといとか言っちゃったけどめっちゃ働くじゃんこいつ……
真城朔:ミツルの腕を引いて音楽室を出て行く。
夜高ミツル:足取り重く、引っ張られていきます。
乾咲フラン:「……」その背中を見送る
糸賀大亮:息をつく。

真城朔:というわけで、一旦場面転換して、えーと。ふるだけふるか。変なとこ出そうだけど……

真城朔:GST
BloodMoon :学校シーン表(11[6,5]) → 工作室。机の大きな傷には木くずが詰まっている。

真城朔:やっぱり変なとこ出たな。
夜高ミツル:ふふ
真城朔:じゃあそうだなあ。窓からだな。窓から逃げちゃおう。
真城朔:周囲を見回してから、がら、と廊下の窓を開ける。
真城朔:太陽はほとんど沈んで、あたりは夕闇に包まれている。
夜高ミツル:「……お前、本当に戻る気なのか?」
真城朔:ミツルの腕を掴んでいる。
真城朔:「そりゃな」
夜高ミツル:「……その怪我で」
夜高ミツル:自分を庇ってついた傷で

糸賀大亮:うぐっ……
乾咲フラン:どうして…?
糸賀大亮:庇い傷が……ちょっと……
乾咲フラン:大亮さん……

真城朔:「いやー」
真城朔:「まあこんなことここで言うのも結構だっせえけど」
真城朔:「多分あん中で一番強いの、俺だし」
夜高ミツル:「そう、なのか……?」
真城朔:よいしょ、と窓に足をかけながら外を見回す。
夜高ミツル:ちょっとにわかには信じがたい。一番詳しく知ってるようではあったけど。
真城朔:「まあフランのおっさんは得体が知れねえが……」
真城朔:「だから――ッ」
真城朔:見回す途中で目を瞠り、
夜高ミツル:「どうした?」
真城朔:ミツルを掴んだ腕ごと身を引いた。
夜高ミツル:「!?」
真城朔:その鼻先に、血の刃が何本も突き立つ。
真城朔:「……おいおい」
真城朔:「引きつけといてくれっつったんだけどな」
グラジオラス:「二人、そっちに行った」
夜高ミツル:これは、さっきの
グラジオラス:夕闇から再び、現れる。
グラジオラス:「仕事はしてるぞ。奴らも」
グラジオラス:「優先順位を読み違えたのはお前の方だ」
夜高ミツル:「……紅谷?」
グラジオラス:「…………」
グラジオラス:「ああ」
グラジオラス:「悪いな、夜高」
夜高ミツル:恐る恐る、呼びかけて
夜高ミツル:「……本当に、紅谷なのか……」
夜高ミツル:「なんで……」
夜高ミツル:色々となんで
真城朔:「聞くな」
真城朔:「……聞いても、仕方ねえし」
真城朔:「吸血鬼だ」
夜高ミツル:「でも」
真城朔:ミツルを背中に庇っている。この期に及んで。
夜高ミツル:あいつは良いやつで
夜高ミツル:「吸血、鬼……」

紅谷菖太:『夜高!』
紅谷菖太:『おまえ弁当自分で作ってんだっけ?』
紅谷菖太:『いや、真城から聞いてさ』
紅谷菖太:『すげーよなあって話したんだよな、二人で』
夜高ミツル:紅谷は、バイトとかで忙しくて付き合いが悪い自分にも、気にせずいつも声をかけてくれて
夜高ミツル:自分に限らず、誰に対しても
夜高ミツル:紅谷が誰かを、自分を殺そうとするなんて、やっぱり信じられない

グラジオラス:「…………」
グラジオラス:「……抵抗するな」
グラジオラス:「真城」
グラジオラス:「お前が動かなければ、夜高は見逃す」
真城朔:「……お優しいこって」
夜高ミツル:「!」
グラジオラス:「元よりお前の巻き添えだ。夜高は」
グラジオラス:「特別に殺す必要も、本来はない」
グラジオラス:いっそ無警戒なほどに、グラジオラスは二人へと近づいてくる。
グラジオラス:警戒する必要のないことを知っている。
夜高ミツル:「……お、俺のことは気にするな。真城、お前、強いんだろ」
夜高ミツル:気にせず、動けと
真城朔:「…………」
真城朔:真城はミツルを庇って数歩下がります。
真城朔:壁際にその身体を押し付けるようにしながら、
真城朔:死角でミツルの手に何かを握らせる。
夜高ミツル:「……?」
夜高ミツル:渡された何かを手に取る。
真城朔:小さな布包みに包まれていて、中身は確認できませんね。
夜高ミツル:わからないけど、今渡されるならきっと大事なものだ。
真城朔:ポーチくらいの大きさかな。固い感触。
真城朔:はあ、と深い溜め息。
真城朔:「……オーケイ」
真城朔:軽く両腕を掲げる。
真城朔:「お優しいグラジオラスさまが仰るなら、まあ嘘じゃあねえよな」
真城朔:「好きにしろ。ミツには手を出すな」
夜高ミツル:「真城……!」
グラジオラス:「…………」
グラジオラス:グラジオラスは真城へと手を伸ばす。
夜高ミツル:「真城をどうするつもりだ、紅谷……!」
グラジオラス:それからその襟首を掴んで引き寄せ、
グラジオラス:腹へと拳を突き入れる。
夜高ミツル:「真城!!」
真城朔:「っ――」
真城朔:昏倒して、膝を折る。その身体をグラジオラスが支える。
夜高ミツル:反射的に、二人の方へ踏み出して
グラジオラス:肩に担いで。
グラジオラス:「さて」
グラジオラス:「どうしたものかな」
夜高ミツル:「……降ろせよ」
グラジオラス:「口で止まるなら」
グラジオラス:「誰も苦労はしない」
夜高ミツル:「なんなんだよ! 何がしたいんだお前、紅谷!」
グラジオラス:「……力がなければ、止められるものも止められない」
グラジオラス:「そういうものだろう」
グラジオラス:「お前は、そんなことも分からないのか?」
夜高ミツル:「……っ!」
グラジオラス:グラジオラスは手に長刀を握り、
グラジオラス:振り払う。
グラジオラス:斬り裂かれる空間。
グラジオラス:巻き起こる血の霧。
夜高ミツル:「……!!」
グラジオラス:それがミツルの視界を揺らして、
グラジオラス:覆い隠し、晴らされた時には。
GM:その場にはもう、誰の姿も残らなかった。
GM:残っているのは血の痕だけ。
夜高ミツル:慌てて、辺りを見渡す。
夜高ミツル:誰もいない。足音とかもない。
GM:あなたを庇って立っていた、真城の残した血の痕だけだ。

GM:さて。
GM:帰りますか?
GM:ミツルくん。
GM:ああ
GM:確認していいですね。渡されたものを。
夜高ミツル:じゃあ、その場にへたりこんで
夜高ミツル:そう言えば、何か渡されていたなと
夜高ミツル:手に握っていたものを見ます。
GM:黒い布包みに包まれていたものはですね
GM:何やら四角い容器に包まれた
GM:塩です。
夜高ミツル:え?

乾咲フラン:わろた
糸賀大亮:塩だ
乾咲フラン:大事だけれども!!!!!
糸賀大亮:料理には塩が必要だからな
乾咲フラン:料理道具だ~~~~~!!
GM:塩です。

GM:それと、もう一つ。
GM:手のひらに収まるサイズの、銀色のナイフ。
GM:それだけ。
夜高ミツル:「…………」
夜高ミツル:ナイフと、塩を呆然と見つめる。
夜高ミツル:ナイフはまだ分かるけど塩、塩は何? なんだ?
GM:どうしますか?
GM:帰ります?
GM:塩とナイフ持って。
GM:ナイフランプ鞄に詰め込んで。
夜高ミツル:帰らない!!!!
GM:帰らなかった。
GM:では……改めて合流しましょうか。

GM:GST
BloodMoon :学校シーン表(5[3,2]) → 講堂。ワックスのかかった床が、靴とこすれて甲高い音で鳴る。

乾咲フラン:じゃあ講堂の真ん中で美しく立ってます
GM:美しく。
GM:眩しくて、光っている。
糸賀大亮:もうぜえぜえ息を上げている。
糸賀大亮:何で美しいんだ……何であんなに余裕なんだ……
GM:味方に疲れてる。
GM:フォロワーを振り切ったあとでいいですよ。
GM:なんか三人で適当に喋ってよ。
GM:ミツルくんくるまで。
GM:結構ね、フォロワーが、思ったより、うざい。
GM:拳銃なんかいっぱい持ってるのと。
GM:なんかね、多分力も貰ってます。吸血鬼から。
GM:やたらタフだったり。腕力あったり。
GM:さっきは奇襲でデバフかかってたんじゃないかな。
GM:精神だけは強化できないからね。
糸賀大亮:「何丁持ってんだよ……クソッ」
乾咲フラン:「なんとか振り切ったものの、マシロに面目が立たないな……」
糸賀大亮:へたり込んでいる。味方は美しい。
乾咲フラン:モデル立ちをしている。美しい。
糸賀大亮:「……そういや、吸血鬼を見なかったな……」
乾咲フラン:「……マシロの方に行ってしまったのかもしれないな。」
忽亡ゆかり:「だとすると……まずいですね」
糸賀大亮:顔を歪めるが、悔しがってもどうしようもなく。
糸賀大亮:「今からでも追いかけるか、いや……」
糸賀大亮:がりがり頭を掻く。
忽亡ゆかり:「こっちも手一杯です。それにこのままじゃ、こっちの敵を真城くんの元に連れて行くことになる」
糸賀大亮:一般人を庇っている手負いの狩人のところに。
GM:気軽に拳銃ぶっぱなしてくる敵を。
GM:なんか強いっていうより、しぶといんですね。
GM:痛みをあんまり感じていないのかもしれない。あるいはダメージがすぐ回復するのか。
GM:少女の方はあんまり姿見せてないんですけど。
乾咲フラン:ため息を一つ、美しく。
糸賀大亮:「……だが、あいつがいないと血戒の場所が……」
乾咲フラン:「そうだな……」二人を見て、ふと「そうだ、名前を聞いておいても?」
GM:あ、じゃあそろそろ
GM:ミツルくん来ていいですね
夜高ミツル:そうだね
夜高ミツル:慎重に、講堂のドアを開けます。
GM:ギィィー……
糸賀大亮:ビクッ
夜高ミツル:鍵かけてたりしたかな まあいいや……
乾咲フラン:ギュンと構えます
糸賀大亮:身構える。
忽亡ゆかり:「なにやつ!」
夜高ミツル:「……あ、の」
夜高ミツル:逃されたはずの一般人が、のこのこと
夜高ミツル:講堂に入ってきました
忽亡ゆかり:「ちょ、え、えええ!」
糸賀大亮:「……お前」
糸賀大亮:顔を強張らせる。
夜高ミツル:「……真城が」
夜高ミツル:「紅谷に、拐われ、て」
忽亡ゆかり:「マジか……」
糸賀大亮:「何だと……」
乾咲フラン:「そうか……」構えを解いて、考えるポーズに。
夜高ミツル:俺のせいで、という気持ちで俯いている
忽亡ゆかり:「……殺された、ではなくて、拐われた?」
糸賀大亮:「……あいつ、妙だったな」
夜高ミツル:「え、っと。……多分、そうです」
夜高ミツル:「紅谷が、真城を抱えて、いなくなって」
糸賀大亮:「もしかして、最初から攫うつもりであれだけ刺してたのか」
忽亡ゆかり:「…………」
乾咲フラン:「……まともには攫われてくれないだろうしな」
GM:あー
GM:フランさんは塩見て気付いていいですよ。
GM:魔法少女の特別製です。
GM:振ると敵の傷に効いたり、燃えたりするやつ
夜高ミツル:ナイフは手に持ってるけど塩はポケットかな
夜高ミツル:どうしたら良いか分からなかったので
GM:なんか……輝きを感じ取っていいと思う
GM:塩の。
GM:ナイフはよくわかりませんね。普通のナイフなんじゃない?
糸賀大亮:ポケットに入れてなおわかる塩の輝き。
忽亡ゆかり:「そのナイフは?」
夜高ミツル:「あいつが、俺に」
乾咲フラン:「……」ミツルに歩み寄ります。
乾咲フラン:「その塩を……見せてもらっても?」真剣な顔で
忽亡ゆかり:「しお?」
夜高ミツル:「……え? こ、これですか?」
夜高ミツル:なんでわかったんだろう
夜高ミツル:ポケットから取り出して渡します。
糸賀大亮:何のやり取りだ?という顔。
忽亡ゆかり:「何なんですか」
乾咲フラン:「まぁ、君たちには見えないかな……"美の光"が」
夜高ミツル:「それも、あいつから……なんですけど」
夜高ミツル:「???」
乾咲フラン:美をポケットの中から感じ取りました。
夜高ミツル:ミツルには見えませんね
糸賀大亮:「おい……」
乾咲フラン:「この塩は……力になりうるということさ。」美しく。
GM:ではそうですね
GM:フランさんの光を受けて、その塩がやたらキラキラ光ります。
夜高ミツル:マジか
糸賀大亮:あからさまに、それ今やってる場合? みたいな感じを出していた、
糸賀大亮:のが、硬直する。
糸賀大亮:「マジか」
GM:なんか……光ってる。
乾咲フラン:な?って顔をする。
夜高ミツル:「ひ、光った……」
忽亡ゆかり:「これって……」
GM:明らかに普通のものではないとわかる。
GM:フランさんは知ってていいんじゃない?
GM:塩で戦う狩人がいることも。
GM:しかもけっこう人によってはガチな戦い方だってことも。
乾咲フラン:「そう……世の狩人には色々なスタイルがいるからね。そう……"料理"を己の戦いのスタイルとする者がいるのさ。」
糸賀大亮:「何だそれ……」
夜高ミツル:「はぁ……」
乾咲フラン:「この塩はそういった手合の……ファンシー、ラブリー……」塩の成分分析をしています。
糸賀大亮:成分
夜高ミツル:料理は趣味だけど。真城もそれを知ってるけど。
GM:よく見たら結構細かい装飾も施されてるんですよ。蓋に。
GM:ぱっと見ではよく分かんないんですけど。
乾咲フラン:「コレを託されたということは、キミは料理が……"できる"のか?」意味合いが違いそうな問いかけ
忽亡ゆかり:「……」
夜高ミツル:「料理は……まあ……できますけど……」
乾咲フラン:「なるほどね……」理解のすれ違いが発生します
夜高ミツル:普通の料理のつもりで普通に答えています
忽亡ゆかり:「(あっ、今何かすれ違ったな)」
糸賀大亮:「おい、さっきから何の話をしてるんだ……」
夜高ミツル:何のはなししてるんだろうね……
GM:まあでも
GM:料理ができるにせよなんにせよ
GM:帰らずにここに来たってことは
GM:ミツルくんはそのつもりということではないですか?
糸賀大亮:そうだなあ。
乾咲フラン:「私は乾咲フラン。キミの名前は?」塩を返しながら。
忽亡ゆかり:「ちょっ、まさか彼も巻き込む気じゃ」
夜高ミツル:「……夜高ミツル、です」
乾咲フラン:「夜高くん、キミはどうしたい?」
夜高ミツル:塩を受け取って、とりあえず再びポケットに
夜高ミツル:「……俺は……」
夜高ミツル:「……俺は、真城を助けたいです」
乾咲フラン:(他の2人の名前まだ聞いてないな)と思うがもちろん顔には出さない。
乾咲フラン:「どう思う?二人は……」ゆかりと大亮の方を見て
夜高ミツル:「……あいつの怪我、俺を守ってのものなんです」
夜高ミツル:「それで、俺のせいで、だから、真城を置いて俺だけ帰ったり、やっぱりできません」
糸賀大亮:「……」
糸賀大亮:胃の辺りを押さえている。
忽亡ゆかり:「だからって……」
忽亡ゆかり:「危ないよ」
夜高ミツル:「……危なくても」
忽亡ゆかり:「一緒に闘いたいの?」
夜高ミツル:「一緒に闘っても、いいなら」
糸賀大亮:「……俺たちは、お前を庇わないぞ」
乾咲フラン:「死ぬかもしれないよ」
乾咲フラン:威圧的に美しく立っています。

糸賀大亮:いざとなったらかばうかも知れないけど……
糸賀大亮:俺は庇われて助かったんですけど……
GM:大亮さんはさ……
乾咲フラン:大亮さん一挙一動シリアスに面白いのでダメ
GM:マジで本当に深刻なのにな 本人は

夜高ミツル:「……真城だって、死ぬような怪我をして俺を助けてくれた」
夜高ミツル:あの時。5年前家族が殺された時は。
夜高ミツル:ミツルは何もできなかった。
夜高ミツル:今は。今なら、まだ。
夜高ミツル:「なるべく、足手まといにならないように気をつけます」
夜高ミツル:「学校の中のことなら、俺は分かるし」
夜高ミツル:「俺にも、手伝わせてください」
忽亡ゆかり:大亮さんを見る
忽亡ゆかり:「……この人は、庇わないなんて言ってるけど、本当は優しい嘘かもしれない」
忽亡ゆかり:「君が参加することで、今度は、この中の誰かが君を護って怪我するかもしれない」

GM:ゆかりさん!!!!!
糸賀大亮:ギャーッ
GM:ゆかりさん~~~~
乾咲フラン:横から棒で殴られる
糸賀大亮:ギャ、ギャーッ
GM:何しても殴られる人どうすればいいんだよ

夜高ミツル:「……それ、は」
忽亡ゆかり:「死ぬかもしれないんだよ」フランさんが先程言ったことを繰り返す
夜高ミツル:言い返せなくて俯く。
忽亡ゆかり:「死ぬのは君かもしれないし、私達かもしれない」
夜高ミツル:視界の端には、握ったままのナイフ。
GM:では、そうですね。
GM:そのナイフには奇妙な熱がある。
GM:人肌の体温が残っている、というのとも、なにか違うけれど。
夜高ミツル:「……?」
GM:どこかで、
GM:誰かを想ってかたちづくられたような、
GM:そういう温もりが。
夜高ミツル:「……」
夜高ミツル:ナイフを、強く握って。
夜高ミツル:「一緒にいたら邪魔なら」
夜高ミツル:「……俺一人で行きます」
夜高ミツル:「……それなら、迷惑かけませんよね?」
糸賀大亮:「やめろ」
糸賀大亮:咄嗟に口に出して、顔をしかめる。
糸賀大亮:「戦い方も知らない、一般人が、一人きりで何とかなるか」
糸賀大亮:「……お前は見たんだろう、吸血鬼の力を」
夜高ミツル:「……はい」
糸賀大亮:「お前が行ったって、あいつにあっさり殺されるか」
糸賀大亮:「それとも、取り巻きどもに殺されるかだ」
夜高ミツル:「でも」
夜高ミツル:「……じゃあ、教えて下さい」
夜高ミツル:「どうしたらいいか」
夜高ミツル:「どう闘えば良いのか」
糸賀大亮:「……」
糸賀大亮:フランとゆかりの方をちらりと見た。
糸賀大亮:それから、ミツルに向き直る。
乾咲フラン:余裕のある笑顔で腕組みをしてあなたたちを見守っている
夜高ミツル:「真城は、俺に武器を渡しました」
夜高ミツル:「本当に帰れって言うなら、こんなもの渡したりしない」
忽亡ゆかり:「……あー」
忽亡ゆかり:「それを言われると痛い」
忽亡ゆかり:「ぶっちゃけちゃんとしたノウハウが組み上がってない業界というか……その、みんな割と我流でやってるとこ……ありますよね……」
乾咲フラン:「私、誰かのために戦おうとする人に共感しちゃうタイプなんだよね~。だから、止めらんないな……」
糸賀大亮:「……俺たちは」
糸賀大亮:「……人間は、吸血鬼よりもずっと弱い」
糸賀大亮:「……だから、その、……」
夜高ミツル:「……」
糸賀大亮:「それぞれが我流でやるなかでも、絶対やっていることはある」
糸賀大亮:「群れることだ」
夜高ミツル:「群れる、こと」
糸賀大亮:「……チームを組んで、対抗する」
糸賀大亮:「ひとりでは犬死にでも、力を合わせれば何とかなる…………かも知れない」
夜高ミツル:「……じゃあ」
糸賀大亮:「ひとりで出て行って死なれるよりは、ずっとましだ」
夜高ミツル:「……!!」
忽亡ゆかり:「…………実際のところ……」
忽亡ゆかり:「正直に言うと……人手が増えるのはすっごい助かる」
夜高ミツル:「……あ、ありがとうございます!」
糸賀大亮:「礼を……言われることじゃない」
糸賀大亮:胃の辺りを押さえている。
忽亡ゆかり:「でも動機が“恩返し”は良くない。君がしようとしてるのは、彼が身を張って助けてくれたことを無意味にするかもしれない行為なんだから」
夜高ミツル:「そ、うかもしれません……」
忽亡ゆかり:「ちゃんと、真城くんのことが大事で、自分の意思で助けたいって言うなら……」
忽亡ゆかり:「……利害が一致するかもね!」
夜高ミツル:「俺は……」
夜高ミツル:「俺は、俺の友だちの真城を、助けたい」
夜高ミツル:「助けたいです」
忽亡ゆかり:「……ん」
夜高ミツル:だから、一緒によろしくおねがいしますと頭を下げて
忽亡ゆかり:「よく言った」
乾咲フラン:「じゃあ、今から仲間だね。」
忽亡ゆかり:「忽亡(くちなし)ゆかりです。よろしく」
糸賀大亮:「……糸賀大亮だ」
夜高ミツル:「乾咲さん、忽亡さん、糸賀さん」
夜高ミツル:「よろしくお願いします」
忽亡ゆかり:「ウッス。よろしくな、少年」
乾咲フラン:「よろしくね」
糸賀大亮:「……ああ」 目を逸らした。

GM:集合はこんな感じで大丈夫かな!
乾咲フラン:イエ~
糸賀大亮:イェイイェーイ
GM:はー 結構かかったな ごめんね。
夜高ミツル:ワオワオ
乾咲フラン:いえいえ
夜高ミツル:ミツルがごねてしまったね ごめんね
GM:いや~ここはごねるのが自然だからね
GM:ではまあ出てるんだけど
GM:改めてデータを開示します。
乾咲フラン:ギャアア
糸賀大亮:ウオオ
乾咲フラン:ヒーンヒンヒン

◆吸血鬼:グラジオラス
耐久力12 余裕12 血量12
初期テンション17 激情1

◆支配力
・冬園数《人脈》強度3
 一番最初に助けた人。ずっと助けたかった人。
・救った相手《自信》強度3
 誰かを助けたという事実。成し遂げる力を持っているという、自信。

◆フォロワー
・『朽ちた銀弾』野嶋浩樹
・『パシられていた』里井雅也
・『数の妹』冬園文

GM:このうち冬園文は、前哨戦で襲撃の対象に取れません。
GM:そういうデータです。
乾咲フラン:恐ろしいねえ~
GM:フォロワー襲うなら他の二人にしてね。
糸賀大亮:ふむふむ
夜高ミツル:幼女を襲いたくはないからな……
GM:襲うとグラジオラスが怒って来るよ。
夜高ミツル:大変だ