#3 みをつくし 導入
惨殺シーン
導入:赤木叶恵
GM
モノビースト『ワンダー・トリップ・ラヴァー』を斃して二月が過ぎた。
GM
厳しい冬の寒さを乗り越え、色とりどりの花の芽吹く頃が来る。
GM
そういった希望に満ちた全てから切り離されて、あなたは狩人としての生をゆく。
GM
なのでちょっと前くらいを想定していただけると助かります。
赤木 叶恵
一つ向こうの表の通りでは、制服を着た高校生たちが歩いているのが見える。
赤木 叶恵
ふざけあって、クラスの誰がどうだとか、進学のあれこれが面倒だとか、そんな話をしているのが聴こえる。
赤木 叶恵
しわのない真っ白なシャツを見て、血で汚れたら目立つだろうなと考えてしまう。
赤木 叶恵
学校にいた頃も、どこか他人事ではあったが。
赤木 叶恵
少なくとも、あの世界の中には居たのだ。
赤木 叶恵
表の通りを歩いて、学校へ向かって、よくわからない授業の間なんかを過ごす権利があったのだ。
GM
同じように学校に通い、本当ならば既に高校を卒業していたはずだ。
GM
思えば、その後の進路の予定について聞いた覚えがない。
GM
ともに食事を摂る時間くらいはあったのに、どうして話題にのぼらなかったのだろう。
赤木 叶恵
進路の話題などしたこともない。当然だ。自分が避けていた。
赤木 叶恵
突っ込まれたくない話題だから、姉から持ち掛けられる事がないのを、これ幸いにと。
赤木 叶恵
学年を考えれば、姉が先の道を何も考えていなかったとは考えにくい。
赤木 叶恵
家庭の都合、自分の存在……姉にとっても、持ち出しにくい話題だったのかもしれない。
赤木 叶恵
……もはやその答えも聞けなくなってから、今更にそんな事を思う。
赤木 叶恵
そして……その答えがどうであろうと、意味のないことだ。
GM
かつての生活を懐古する中で、ふと気付かされたことがあった。
GM
ワンダー・トリップ・ラヴァーによって損害を被った街並み。
GM
何もかもが、あの夜などなかったかのように元通りになっている。
GM
その全てが元に戻って、街は変わらぬ日常に回帰している。
GM
ふざけあって街をゆく学生たちは、その違和に気付かない。
GM
この場でそのことに気付いているのは恐らく、あなた一人。
赤木 叶恵
──本当に、全てだったらよかったのに。
GM
この不可思議について、あなたは知っている。考えるまでもない。
GM
――恵夢の言っていた『願いを叶えてくれる存在』の噂。
赤木 叶恵
この話ってもう他のみんなとは共有できてる扱いでいいのかな
赤木 叶恵
最初にこの事を知った時、一瞬だけ、仲間が願った可能性を考えた。
赤木 叶恵
……魔女がどのような存在かを知った上で、こんな事を願う馬鹿など……
赤木 叶恵
ある意味では、自分は将来を考えることから逃れられたとも言える。
赤木 叶恵
受験、就職、結婚、子育て、老後、貯金、何も考えなくていい。ただ今を生き続けていればいいのだ。
赤木 叶恵
学は無い。金も無い。表で役立つような人脈もないだろう。
赤木 叶恵
こんな人間が、通りの向こうの明るい世界へと放り出されても、どう生き残れるというのか。
赤木 叶恵
こちらの方が向いている。こちらの方が楽だ。
GM
その欠落を埋めることを求めている。どうしても。どうしようもなく。
GM
割り切って、諦めて、手を引いてしまったつもりでも、
GM
心に空いた欠落こそが、願うものの存在したことを示すしるしだ。
GM
やがて来る満月の夜に、あなたは魔女に問われることとなる。
導入:迷ノ宮光葉
GM
雪がちらつく頃はとうに過ぎて、今は柔らかな色の花が咲いている。
GM
その中にりんと響く、緊張感に満ちた訓練の声。
福
ばうわうと吠え立てながら犬の俊足で目標の人型大の藁人形にアタックする福。
GM
消耗が激しい。そろそろ交換を考えたほうがいい頃かもしれない。
GM
この藁人形も、少し前に新調したばかりだったのだが。
福
一定の攻撃を繰り返すとまた俊敏に主人のもとへ戻ってくる。
迷ノ宮 光葉
たっぷり褒めて特性の餌を少し与える。
安武 陸
福さん……!!足は……足はもういいんだね……!!
GM
一月の一件以来、こうして福と訓練する機会が増えた。
GM
今までの戦い方では守れないことを知ったからだ。
GM
赤木叶恵の姉で、ほとんどあの一夜を共にしただけの付き合いだった少女。
迷ノ宮 光葉
(もう二度とあんな思いを誰にもさせたくない。したくない。)
迷ノ宮 光葉
そう決意したから戦い方もより攻撃的になれるように訓練をし直した。
福
福の足は兄に焼かれた傷が残っているが、それでも懸命に頑張ってくれている。
迷ノ宮 光葉
「わたくしも、頑張らないと」
一人奮い立たせるように呟いた。
迷ノ宮 光葉
一通りの訓練を終え、休憩をとろうと、縁側に腰を下ろす。福もそばに伏せ、水を飲む。置いてあった携帯端末を手に取ると、じっと狩人たちとつながっているグループ連絡を見る。
迷ノ宮 光葉
特にあれから、親しく話すようになったとか、そういうことはなく、必要最低限の情報のやり取りにとどまっているが……。
迷ノ宮 光葉
それまで自分の世界は、兄と福と、自分の生活と、遠ざけられ垣間見える程度だった狩人の世界という狭いものだった。
迷ノ宮 光葉
それが今はこうして、繋がる相手が増え、狩人としての経験もそれなりに得られるようになった。
迷ノ宮 光葉
兄以外にも大事に思えるものが増えたことに戸惑いはある。けれど、今は失いたくないと強く思えるようになった。
GM
端末を確認していると、あなたに来客があります。
GM
楠瀬新。かつて御影とよく組んでいたという、バベルネットの狩人ですね。
迷ノ宮 光葉
では身支度を簡単に済ませ、急いで玄関に向かいましょう。福も一緒に。
楠瀬新
陸PL「キャ~~~!!楠瀬さ~~~ん!!師匠のこと思い出して~~~~!!(うちわ)」「どうも~」
迷ノ宮 光葉
「楠瀬様、いらっしゃいませ。お世話になっております。今日はどういったご用件ですか?」
楠瀬新
「来てもうてから気付いたけど、光葉さんは別にデータで良かったかもしれんなあ」
迷ノ宮 光葉
「ありがとうございます、なにかわかったのですね」ファイルを受け取り、中身を確認します。
GM
流れ星に願うと会えるだとか、どんな願いも叶えてくれるだとか。
GM
なくしたものが戻ってきただとか。テストで100点が取れただとか。
GM
そしてその情報のほとんどが、どう情報を得たのやら。小学生から得られたものらしかった。
迷ノ宮 光葉
「随分と些細な願いも叶うのですね……。それも小学生から……」
楠瀬新
「まあ大人も学生もちょこちょこ引っかかるけど」
迷ノ宮 光葉
そういえば、クロニック・ラヴも元をたどるとどうやら当時は小学生であったと思い出す。これはなにか関係があるのだろうか……?
楠瀬新
「訓練中やったんと違う? 邪魔してごめんな」
迷ノ宮 光葉
「いえ、休憩中でしたからどうぞお気になさらず。それより上がっていかれますか?重要な情報のお礼にお茶でもお出しいたしましょう」
楠瀬新
「いいお屋敷でお紅茶~なんてガラでもないし。さっさとおいとまさしてもらいますわ」
楠瀬新
すす、と玄関から辞去する姿勢を見せつつ、光葉を振り返る。
楠瀬新
「願いを叶える魔女についてーなんて言うから、てっきりそっちかと思うたけど」
赤木 叶恵
光葉ちゃんが ………… になっちゃった
迷ノ宮 光葉
しばらく呆然と、楠瀬が閉めた引き戸を見つめていた。
迷ノ宮 光葉
兄のことはもういいのか?
よくなどない。けれど……果たして魔女に願って例えば兄を健康に戻してもらったり、狩人の宿命とは無縁の生き方を送ってもらったり、そういうことを望むのは……兄は喜ぶだろうか?
迷ノ宮 光葉
わからない、今はまだ。もっと考える時間が必要な気がする。
迷ノ宮 光葉
そう言って、もらったファイルを居間のテーブルの置くと、再び庭に戻った。
GM
考える時間が必要。
そう思いながらも、どうしてもその時間の多くを訓練に割いてしまっている現状がある。
GM
訓練の成果もあり、福の動きは日を追うごとに良くなっている。
GM
脚の怪我のある前よりも鋭く俊敏で、正確な動きでもって、追うべき獲物を捉える。
GM
この時間は決して無駄ではない。守るべきものを守るための力を得るための、必要な時間だ。
GM
――兄の炎に焼かれたはずの傷が、いつしか福の後ろ脚から消え失せていることに。
導入:敷村修也
GM
ワンダー・トリップ・ラヴァーの残した爪痕などさっぱり消え失せた、平和な街のさまを眺める。
GM
今日は高校の卒業式だった。三年間通い詰めた、その集大成となる日。
敷村 修也
卒業式の実施ができるかも難しいところだったはずだ。
避難所のように使用されていたし、炊き出しや給水のためにグラウンドをつかったりしていた。
敷村 修也
卒業式までに体育館が使えるようになるか、なんて言われていたのが。
敷村 修也
あれほどまでに破壊された駅前もすっかりの記憶通りになっている。
あんな大規模な破壊跡が文字通り消えてなくなった。
GM
あの夜の出来事そのものが、まるで夢のように。
GM
しかし、そうではないことをあなたはよく知っている。
安武 陸
修也くん責任とって師匠の分も卒業証書授与やって 手書きで卒業証書書いて校長役やって
敷村 修也
まるですべてがはりぼてでできたような違和感の中での卒業式。
敷村 修也
卒業式があたりまえに行われる。
その一方で、欠けている席がある。
敷村 修也
卒業証書の授与式では赤木 恵夢の名前が呼ばれ、受け取り手のいない壇上で校長が卒業証書を授与した。
敷村 修也
それは一人だけではなく、学年でも幾人そういう扱いになった生徒がいた。
敷村 修也
だから、ワンダー・トリップ・ラヴァーの襲撃そのものがなくなったわけではない。
敷村 修也
合わないつじつまは合わないまま。何かをごまかすように一部だけがなかったことになっている。
敷村 修也
本来呼ばれるはずだったもう一人は、名前が呼ばれることも席が用意されることもなかった。
敷村 修也
そんな卒業式を終えた。
両親にも卒業する姿をきちんと見せられたのは良かったと思う。
敷村 修也
血が上っているのか降りているのか、視界がとらえた姿に一瞬あゆみが止まる。
灰葉陽
「ウソじゃないよ! 無敵だから、ほんとに」
敷村 修也
5年経とうと、その死を受け入れようと、そのつながりは一方通行で細いものだったとしても。
敷村 修也
それでも自分の心を揺さぶるにはこれ以上になく充分な。
空韻風香
「ひなちゃん、すぐ無敵言うんだもん……」
空韻風香
隣には中学生らしき少女が、どこか懐疑的に相槌を打っている。
安武 陸
なんでこの2人がいて師匠と恵夢ちゃんはおらんのだ?
GM
修也の背徳を見ながら言っている。背徳、変更してもいいですからね!
敷村 修也
「ひなちゃん」
くちをついて出そうになった言葉をぐっと飲みこむ。
5年前のハロウィンが何もなかったかのような、5年分の時間を過ごしてきたかのような姿。
敷村 修也
その隣に居る中学生らしき少女も、それなら、きっと、おそらくは。
ロケットの中の写真のことを思い出す。
灰葉陽
「行ってみればわかるから。予約取ってないし、さっさと――って」
灰葉陽
少女の手を引いて歩き出そうとした、その矢先。
敷村 修也
自分に向けて、5年前と、記憶の中と同じ呼び方で。
灰葉陽
「いつの間にか引っ越しちゃってるんだもん」
敷村 修也
さっきまでグルグルと回っていた思考がまとまらない。
敷村 修也
嬉しいという気持ちと、警戒心と、困惑が混ざり合っている。
敷村 修也
「………えっと、どちら様でしたっけ?俺のことをそう呼ぶのは一人しか覚えてないんですけど、最近会ってなかったからな~」
灰葉陽
「昔はひなちゃんひなちゃんってほんとの弟みたいに懐いてきてたくせに~!」
灰葉陽
「下のきょうだいいなかったから嬉しかったんだぞ~!」
敷村 修也
この世の終わりの情報ばっかぶつかってくるんですけど
敷村 修也
目の前にいるひなちゃんから出てくる言葉はまさしくひなちゃんのそれで。
そしてその言葉の内容は自分の知るひなちゃんとは異なるもの。
敷村 修也
「えー、そう言うなら今日何の日かぐらいわかんない?この格好で。OGでしょ?」
灰葉陽
「いや~あんなにちんまりしてたしゅーくんもついに卒業とはね~」
灰葉陽
「時の流れは早いとはよく言ったものですなあ」
空韻風香
ちらちら修也を窺っている。ひなたの背から。
敷村 修也
「ひなちゃんだってそんなかわんないでしょ。えっと、その子は?」
敷村 修也
「はじめまして、敷村 修也です。ひなちゃん……灰葉お姉さんの……」
敷村 修也
「あー、なんて言ったらいいと思う?」
ひなちゃんに問いかける。
灰葉陽
「でももうどばっちり近所のガキんちょ言動しちゃってるし……」
敷村 修也
「へぇー。じゃあひなちゃんのデートプランを聞いてみましょう」
灰葉陽
「去年末にできたとこ。あそこ美味しいんだよね~」
灰葉陽
ワンダー・トリップ・ラヴァーの件で見事に破壊された店だったが。
灰葉陽
「あ、しゅーくんも行ったことあるの? 彼女と?」
敷村 修也
「ええー?ないよ。別に彼女もつくってないし」
灰葉陽
「しゅーくんこまっしゃくれてたから、すぐ作りそうな感じだったけど」
灰葉陽
がしっと風香を抱き寄せる。ぎゅっと胸の中。
敷村 修也
「その言い方は誤解しか呼ばないでしょ!だいいちその気になればすぐなんて言ったことないし!」
赤木 叶恵
あいつに彼女ができないのは……君のせい!!
迷ノ宮 光葉
修也くんはなー勝手にひなちゃんを想って、勝手に未亡人になってたんだぞー!
安武 陸
勝手に未亡人になってたけど、その気になれば秒で作れそうなのはそう
赤木 叶恵
たぶん世界がひっくり返ってもウチの男子はその子に惚れはしないんよ
敷村 修也
「じゃあきっとひなちゃんも同じこと言ってたよ。絶対」
灰葉陽
「フツーになんか違うってなってフワッと別れた」
敷村 修也
「ひなちゃんが子供っぽ過ぎるだけなんじゃない?」
灰葉陽
「同レベルの会話を繰り広げておってからに……!」
灰葉陽
わなわな……となっていましたが、気を取り直して風香と手を繋ぐ。
敷村 修也
「あ、そうだ。ひなちゃん連絡先教えてよ」
敷村 修也
表用のスマホをとりだすと連絡先を交換する。
灰葉陽
「大学生活となるとわからないことも多かろうとも」
敷村 修也
駅前へと向かう二人に手を振って別れた。
灰葉陽
「千奈美ちゃんと結凪ちゃんにも自慢していいよ」
灰葉陽
「なんなら私、三人まとめて奢っちゃうし!」
GM
二人、日常のような会話を交わしながら、街並みの中に消える。
迷ノ宮 光葉
なんかひなちゃんがいる世界線が正しい気さえしてくる…
敷村 修也
2人が歩いていくのを見送る。
姿がみえなくなるまで。
敷村 修也
家に帰るでもなくその辺の塀に背中を預けるとさっきまでの時間を思い返す。
敷村 修也
冷静な、ハンターとしての自分がハロウィンから今日までの記憶を確かめる。
敷村 修也
記憶に欠落も違和感もない、なんてことを断言はできない。
ただひなちゃんは自分で『したのきょうだいはいなかった』と言った。
敷村 修也
だから、灰葉標のことは消えたままなんだろう。
でもじゃあ、上のきょうだいはいたのだろうか。なぜわざわざ『下の』とつけたのだろうか。
GM
疑問は尽きない。しかしその中で、確信できることがある。
GM
その結果がああして結実したに過ぎないのだと。
GM
あなたはまだ、魔女に願ってはいないのだから。
敷村 修也
そもそもに、ひなちゃんと空韻 風香がそろって歩いているということがおかしい。
何もかもが理屈に合わない。
誰が願ったのか。
敷村 修也
ハンターとしての自分が思考を巡らせる。
狩人用の端末をとりだし情報をまとめる。
敷村 修也
一方で、自分の中に振り切ったはずのあたたかい気持ちがあることだけが気持ち悪かった。
GM
春のひなたの温もりが、あなたの身体をあたためていた。
導入:安武陸
GM
太陽が傾き、暗くなり始めた空に丸い月が浮かぶ。
GM
闇に活動するものたちを嗅ぎつけ、追い求め、殺すための時間が。
GM
願いを叶える魔女の情報は、既に仲間たちから共有されている。
GM
夜に出るという魔女を探しに出る前に、狩りのための支度をする。
安武 陸
バッグを開いて、中を確認する。武器やら、薬やら。
安武 陸
問題がないことを確認すると、そのままファスナーを上げる。
安武 陸
ジャケットを羽織る。
最近は黒く、防水のものを着るようになった。
血が目立たないし、縫えばなんとかなる。
安武 陸
バッグを背負って、スポーツ用の眼鏡をかける。
安武 陸
ワンダー・トリップ・ラヴァーから大量の血を浴びせかけられた後、眼鏡があると便利だな、と思って、かけるようになった。
安武 陸
誰かの姿かたちを真似しようとしているのかもしれない、とは思う。
安武 陸
その姿がこの世界のどこにもなくなったとしても、それに似たものは残っている。
安武 陸
ちらりと、部屋にある絵本やヘアピン、ペンダントに目を向ける。
安武 陸
残るものはある。 それに意味があろうと、なかろうと。
敷村 修也
何故か毎度恒例になっている陸の新規アイコンにどよめく面々。うわっ
迷ノ宮 光葉
どんどんりっくんがえっちな方向へ向かっていく…こいつ…!こいつ…!やめろ…!
安武 陸
バッグを抱え直して、ドアノブに手をかける。
安武 陸
標がりんごを切って、半分だけ食べて、そのままこのドアから出ていった日のこと。
安武 陸
あの日、ベッドに仰向けになったまま背中を見送った自分を思い出して。
安武 陸
やっぱり、切り分けて考えるのは難しいな、なんて思って。
GM
吸血鬼『傀儡師』、モノビースト『マンティコア』。数々の手強いモンスターの出現の報せが来、狩りへの招集がかかる。
安武 陸
安アパートの安全性が心許ない階段を、軽く駆け下りる。
安武 陸
あたたかくなり始めた春の夜の風が、僅かに髪を揺らした。
安武 陸
ちらと空を見上げたが、それは月齢を確認するためで、それ以上の感傷はない。
安武 陸
歩きながらスマホを見る。 新しく得た情報や、まだ調査していない場所を確認する。
安武 陸
バベルネットなんかにも目を通す。真偽不明の情報でも、当たらない訳にはいかない。
GM
山積する情報の奔流の中から、もがくように真実を追い求める。
安武 陸
サイレンに意識を向けることはない。 身近な悲劇に注意を払うことはない。
安武 陸
手元の曖昧な有象無象から、正解を探すための作業を、ただ行う。
安武 陸
今日も、あまり大した成果はなさそうだ。
だが、別にそれでもいい。
安武 陸
スマホをポケットにしまい、そのまま手を突っ込んだままにする。
安武 陸
いやその前に連絡した方がいいな、と思い直してまたスマホを取り出す。
安武 陸
どうしよう……流れ星みた!みたいなファンシーな文言しか頭に浮かばない……。
GM
メッセージを送信して、あなたが顔を上げると。
安武 陸
ぬるついた手汗に、スマホが滑りそうになる。
安武 陸
振り返らずにこの魔女は倒せない、と思う。
安武 陸
初めて狩りに出た頃から何か成長できたとするなら、それは、躊躇する時間が減ったことだ。
安武 陸
振り返りたくない、と、思いながら振り返る。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニック修得
常駐アビリティ【武装:幸運の常駐アビリティ。
コストはアビリティ調整により5→3に。
対象に指定したキャラクターのダイス目に、自分の激情を使用できる。バディ】
迷ノ宮 光葉
怒られポイントの高まりをかんじますね…
赤木 叶恵
初手いきなりマジで予想つかんの来たな!?
バレエ・メカニック
その姿はあなたの知るものによく似て、
バレエ・メカニック
あなたの知っている声であなたに語りかけ、
バレエ・メカニック
けれど呼び慣れた名であなたを呼ぶ。
安武 陸
初めて狩りに出た頃から何か成長できたとするなら、それは、躊躇する時間が減ったことだ。
バレエ・メカニック
「あなたの願いを聞かせてくれ」
バレエ・メカニック
その声が感情を抑えるさまは何度も聞いてきたが、
バレエ・メカニック
そもそも、乗せるべき感情というものが、これには存在しない。
バレエ・メカニック
化生の側に属するものが、そこに在る。
安武 陸
荷物には刀。服のあちこちにはナイフを仕込んでいる。
安武 陸
が、その全てを忘れて、目の前の化生に掴みかかる。
バレエ・メカニック
しかし、触れたその衣服の下の肉体は、
バレエ・メカニック
血の通わない、機械の冷たい硬さ。
バレエ・メカニック
星を瞬かせる瞳があなたを見返す。
GM
決まってるだろ 来るに バレエ・メカニックが(倒置法)
迷ノ宮 光葉
クロニック・ラヴからのバレエ・メカニック…
安武 陸
「もっと、あるだろ。 俺のことを憶えてるなら」
バレエ・メカニック
「何か、勘違いをしているようだが」
バレエ・メカニック
淡々と、事実を告げるのみの機械的な声。
バレエ・メカニック
彼は流暢に応える。願われたから。
バレエ・メカニック
「海野標が運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を発動した結果、この運命に生まれ落ちた」
バレエ・メカニック
「運命変転魔法『クロニック・ラヴ』を発動するのは、そのどちらかしか有り得ない」
バレエ・メカニック
「海野標は、自分が『クロニック・ラヴ』を発動する運命を採択した」
バレエ・メカニック
「迷ノ宮御影を、迷ノ宮光葉を、赤木叶恵を、敷村修也を、灰葉陽を、空韻風香を」
バレエ・メカニック
「生かすために、彼は願い、その運命を受け入れた」
バレエ・メカニック
「……魔力不足で、深い運命をたどるのには時間がかかってしまったが」
バレエ・メカニック
「願いは確かに、こうして果たされた」
安武 陸
もうハンター引退して田舎の山奥に引っ込んで誰とも会わない生活しながら自給自足の生活していい?
バレエ・メカニック
「海野標は、その運命に抗おうとしていたようだが」
バレエ・メカニック
「意味のないことだった。全てが」
バレエ・メカニック
「だから今、こうして私が存在している」
バレエ・メカニック
星のまなざしが、あなたを射抜く。
バレエ・メカニック
その瞳はあなたの深くを覗き込み、あなたの心の奥を見透かして露わとする。
バレエ・メカニック
「――あなたの願いを、聞かせてくれ」
バレエ・メカニック
あなたが願うのを、待っている。
安武 陸
その話を聞いた時に、自分だったら何を願うだろうと思いはした。
バレエ・メカニック
掴みかかる距離をいいことに、その後頭部に腕が回る。
安武 陸
ただ、海野標だった事があるだけの魔女だ。
バレエ・メカニック
硬い腕が、硬い胸へと陸の頭を抱き込む。
バレエ・メカニック
「全てを、忘れてしまえばいい」
バレエ・メカニック
「それがきっと、あなたにとっての幸いだろう」
安武 陸
この海野標の姿をしたひとがそう言うのだから。
バレエ・メカニック
「あなたが狩人として生きる理由はない」
安武 陸
このひとに、そう言ってもらいたかったのかもしれない。
バレエ・メカニック
「苦しまなければならない道理は、どこにもない」
バレエ・メカニック
「すべてを忘れてしまえばいい」
バレエ・メカニック
「私は、バレエ・メカニックの名の下に」
バレエ・メカニック
「あなたを戦いから解放しよう」
安武 陸
ただ自分を擦り減らして生きて、その途中で死ぬだけの人生ではなく。
バレエ・メカニック
「海野標では成し遂げられなかった救いを、あなたに齎そう」
安武 陸
もうちょっと、まっとうで、ありふれた人生を。
バレエ・メカニック
「それこそが、彼の真に望むことだろう――」
福
陸が受け入れようとしたその時、犬の吠え声が割り込んだ。
福
バウバウとやかましいくらいの吠え立て方で、静寂を引き裂こうと、四肢を踏ん張って。
迷ノ宮 光葉
「……陸様っ!」
そうしてその後ろから光葉も現れる。
敷村 修也
犬の、吠え声。
それを福だろうとあたりをつけて公園へ。
赤木 叶恵
陸の前に立つ何かの姿を見て、少し驚いて。
バレエ・メカニック
その男が、ゆっくりと瞼を上げて
敷村 修也
標の顔だからこそ、槍を手に警戒の色を強める。
安武 陸
少年の姿の化成に頭を抱かれて、仲間が来たことに声も上げない。
バレエ・メカニック
「クロニック・ラヴと読む。止まぬ愛を原動力に、私は駆動する」
赤木 叶恵
「そっか。あんたが、あのニワトリを……」
バレエ・メカニック
「あなたの願いを聞かせてくれ」
バレエ・メカニック
目の前の狩人たちに向けて、繰り返しの問いをかける。
バレエ・メカニック
「それともいっそ、夢を見続けていたい」
バレエ・メカニック
「……その全てを、私は叶えてみせよう」
迷ノ宮 光葉
パクチさんの戦意が喪失してしまった…
バレエ・メカニック
「叶う。そこに確かな願いさえあれば」
バレエ・メカニック
「願いを代替するための機能を、私は十分に備えている」
赤木 叶恵
「最悪だったんだけど。あんたの願いの叶え方」
バレエ・メカニック
「赤木恵夢のことをさして言っているのなら、それは筋違いだ」
バレエ・メカニック
「ワンダー・トリップ・ラヴァーは、正しく彼女の願いを具現化した存在だ」
バレエ・メカニック
断言してみせる。恥じることなく。
バレエ・メカニック
その声に迷いはない。虚実を述べているのでもない。
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックには、その機能が存在しない。
赤木 叶恵
「姉とその他もろもろ、死んだんですけど」
バレエ・メカニック
「それが願いの導く先だったということになる」
バレエ・メカニック
「無論、その結末を変えたいとあなたが願うのであれば」
赤木 叶恵
「……………………、信用できるわけない」
敷村 修也
「それで、次の願いも望まない結末だったら、それを変えることを願うなら承ろうって言うんですか?」
迷ノ宮 光葉
「そんなの……そんなことは、到底許されません…!」
バレエ・メカニック
「以上も以下もない。ただそれだけの機能だ」
敷村 修也
「それでハッピーエンドにならないから俺たちみたいなハンターがいるんですよ」
安武 陸
「それが、どう、望まない結末になるんだ?」
安武 陸
頭を抱えられたまま、仲間達の方を見ない。
安武 陸
「生きていたほうが、いいに決まってるだろ」
安武 陸
またパクチPC1はこういうことを言い出してるな……となる
安武 陸
「俺が言っていることは、間違っているか?」
バレエ・メカニック
冷たく硬い機工の腕が、陸の頭を抱いている。
赤木 叶恵
どうすればよいかわからなくなって、修也と光葉を見る。
敷村 修也
「どんな形でもって。本気で言ってますか?」
敷村 修也
「俺に向かって本気でそんなこと言ってますか?」
敷村 修也
「死んだはずのひなちゃんを泥人形みたいに弄ばれて、ひなちゃんを生き返らせようとするのも止めて。自分の中でひなちゃんが死んだことに整理をつけて」
敷村 修也
「生き返ったってその存在に一番違和感を感じるのは自分自身ですよ」
敷村 修也
「たとえすべてが都合よく変わったって自分だけはそれを知ってるんですよ」
敷村 修也
「自分だけはそのことを忘れることはできないんですよ」
敷村 修也
「安武さんが標のことを覚えていたみたいに」
安武 陸
修也くんずっと死を受け入れてきたもんな……
赤木 叶恵
一回だいじなひとをゾンビで起こされてるので重みがある
安武 陸
冷たく硬い胸から、ゆっくりと顔を上げる。
バレエ・メカニック
目の前には、よく知る顔がある。
バレエ・メカニック
迷いなくあなたを見返している。
安武 陸
「君の悲しみは、君の悲しみだ。 それは気の毒だと思うし、君の選択は尊敬できるものだ」
安武 陸
「でも、それが、俺の考えを変える理由になるか?」
安武 陸
「考える時間はいくらでもあった。死を受け入れる時間があった」
安武 陸
「俺が何も言わずに憶えていたのは、恵夢ちゃんだけだった」
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックの身長は陸より低い。
バレエ・メカニック
けれど、その身体は僅かに浮いている。
バレエ・メカニック
だから問題なくその頭を胸に抱え込める。
GM
このイケのツラで見た目年下の少年の魔女のオスによちよちされないでって思ってますよGMは
安武 陸
私もなんでよちよちしてくんのって思ってますよ
迷ノ宮 光葉
「……陸様、あなたが帰ってきてほしかった人は、本当にその人なのですか?皆に、覚えていてもらいたかったのは、本当にその人なのですか?」
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックは海野標ではない。
バレエ・メカニック
否定できぬ繋がりのあることを、本人はどこかで確信している。
安武 陸
「多分こいつは、学校で病弱キャラを演じたり、ハンバーグとかラーメン食べたり、俺を小馬鹿にしたりとかもしない」
安武 陸
「いや、願えばしてくれるかもしれないけど」 笑う。
迷ノ宮 光葉
「…………また、彼に願って、その身体から金を剥がし、宝石を剥がし、それでも全てを叶えてもらうのですか?」
迷ノ宮 光葉
「わたくしには……少なくとも、海野様は『人間』だったように思います……。叶えられることには、限界のある……」
バレエ・メカニック
「……海野標は、不完全な人間だった」
バレエ・メカニック
「あの器は、ただの魔女のなり損ない」
バレエ・メカニック
「魔法少女に多少の毛が生えた程度の力しか持たない、陸PL「あ!?師匠のことdisんのか!?」不完全な機構の代替者」
バレエ・メカニック
「その無力への憤怒から、私というモノが在る」
バレエ・メカニック
「あなたが彼の不完全性に責を負う必要はない」
敷村 修也
だってプレス機に飛び込んで出て来ないのあなたよ!
安武 陸
プレス機に挟まれるまで体がボキボキになるとは思わなかった
安武 陸
「あんたの体の黄金には、限りがあるのか?」
バレエ・メカニック
「焚べられれば焚べられるほどに、止まぬ愛は燃え上がる」
バレエ・メカニック
「今は叶えられぬ規模の願いにも、いつかは必ず手が届こう」
バレエ・メカニック
「ただ一つだけ、叶えられぬ願いがある」
バレエ・メカニック
「彼の存在が焚べられたことにより、私が在る」
バレエ・メカニック
「海野標とバレエ・メカニックが両立する運命は、有り得ない」
バレエ・メカニック
「その願いを叶えれば、私は消えてしまう」
安武 陸
ボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキボキ
迷ノ宮 光葉
「……不完全だからこそ、それこそが人間のしるしなのだと、思います」
迷ノ宮 光葉
「まるで機械仕掛けの神のような人を、海野様とは……認めたくないのです」
安武 陸
「これは師匠じゃない。 師匠だったもの」
安武 陸
「師匠がいないよりは、これでいいんだよ、俺は」
迷ノ宮 光葉
「きっと今、あなたはこれでいいと、満たされているだろうけれど、でも一度願いが叶う背徳の味わいを知ったら」
迷ノ宮 光葉
「いつか必ず、本当の海野様を願わずにはいられなくなる」
安武 陸
「一度願いが描かう背徳の味わいを知ったら、本当の何かを願ってしまうの?」
迷ノ宮 光葉
「……わたくしは、弱い人間です。今までだって、何度も背徳が脅かされてきました。でも」
迷ノ宮 光葉
「それでも最後まで抗えたのは、陸様たちが居たからです」
迷ノ宮 光葉
「本当の何かを願わずにいられたのは、皆様がいたから。もちろん、海野様を含めて」
安武 陸
「じゃあ俺も、本当の師匠を願わずにいられるかもよ」
迷ノ宮 光葉
「いいえ、きっとわたくしたちの細い縁の糸がきれてしまったら、あなたはきっと弱い人」
迷ノ宮 光葉
「だから、お願いです。あなたから糸を切らないでください……」
安武 陸
「切ろうとしているのは、きみたちの方だ」
安武 陸
女子高生に弱い人って言われてるのウケる(そして完全に事実)
迷ノ宮 光葉
むじゅかしいね……がんばったけど…むじゅかしい…
安武 陸
「俺は変わらずきみたちが大事だし、信頼している。 止めるのももっともだと思う」
安武 陸
「でも、だからって、わかりましたとはならないんだよ」
迷ノ宮 光葉
「……受け入れるのが、怖いのですね……」
安武 陸
「自分の心を押し殺して、意識の底に沈めて封をして」
迷ノ宮 光葉
「でも、わたくしたちはそうして戦ってきました!」
迷ノ宮 光葉
「生きることは、戦いでしょう……?」
安武 陸
「このまま生きても、自分を擦り減らして生きて、その途中で死ぬだけだ」
安武 陸
「それでもいい。でも、そこに、ひとかけらの希望が欲しいだけなんだよ」
赤木 叶恵
「どうなるのかな。安武がそれを見逃して置いといたら」
赤木 叶恵
「装置なんでしょ。きっと、みんなの願いを叶えて回るんだよね」
赤木 叶恵
「で、また、あのニワトリみたいなのが生まれるかもしれない……」
バレエ・メカニック
「より強い願いが勝つことになるだろう」
バレエ・メカニック
「止まぬ愛でもってそれを処理し、実現する」
バレエ・メカニック
「愛への共振が強くあるほどに、その現実は強度を増す」
赤木 叶恵
「今こうして街が平和なのって、きっと、たまたまなんだよね」
赤木 叶恵
「運よく街が残ってるだけ。ねえ、バレエ・メカニック、だっけ?」
赤木 叶恵
「今まで何体ぐらい、モノビーストに関わった?」
安武 陸
ここ最近の、モンスター出現の連絡を思い出している。
バレエ・メカニック
「ラタトスク、スレイプニル、ワンダー・トリップ・ラヴァー、スキュラ、カーバンクル、ヘカトンケイル、ケルベロス、サテュロス、マンティコア」
バレエ・メカニック
「これらは全て、人間が私に願って生まれ落ちたモノビーストになる」
バレエ・メカニック
悪びれることもない。願いを叶えただけだから。
バレエ・メカニック
それを是とするだけの機構だから。
赤木 叶恵
「だから、これはただ戦いから逃げるって話じゃない。地獄行きの選択だ」
バレエ・メカニック
星の輝きをまとってそこに在る。
バレエ・メカニック
わずかに浮いた脚は、陸地からは離れていた。
バレエ・メカニック
あなたは、バレエ・メカニックにそれを願ってはいない。
赤木 叶恵
「安武が選んだことなら、受け入れる。拒絶もしない」
赤木 叶恵
「どっちの地獄を選んでも、付いていくよ」
安武 陸
「叶恵先輩みたいな頼もしいハンターとお近づきになれて、よかったよ」
GM
下手したら2人フォロワーになってたってコト?
GM
鋭く研がれた鋼糸が、陸の首を刈るように飛んだ。
『毒蜘蛛』楠瀬新
「話は終わったよな? ほなさっさと帰ってもらおか」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「ったく、その気もないのにいつまでも独占されてしゃあないわ」
『毒蜘蛛』楠瀬新
バレエ・メカニックの隣に立つと、しっしっと狩人たちを追い払うように掌を振る。
『毒蜘蛛』楠瀬新
「用ないんならおうち帰りな。あんたらだけのもんでもなし」
『毒蜘蛛』楠瀬新
「俺は願い叶えてもらいに来ただけ。あんたらのごちゃごちゃした理屈なんか知ったこっちゃあない」
『毒蜘蛛』楠瀬新
かんかん、とバレエ・メカニックの胸元を拳で叩く。
『毒蜘蛛』楠瀬新
「使わないんなら、さっさとどっか行きぃよ」
バレエ・メカニック
「あなたたちに願いがないのならば」
バレエ・メカニック
「私は、私に願う者の願いを優先する」
バレエ・メカニック
バレエ・メカニックが言うや否や、
バレエ・メカニック
その光は狩人たちを取り巻いて、
バレエ・メカニック
次の瞬間には、その姿を掻き消していた。
バレエ・メカニック
「この夜は、願いごとが叶う夜」
GM
次の瞬間、その一つ一つが鮮やかな輝きを放ち始める。
◆魔女:バレエ・メカニック
相:憤怒
耐久力16 余裕16 血量16
初期テンション19 激情1
◆支配力
・クロニック・ラヴ《日常》強度4
星の形をした結晶。その魔力の源は募る想いにある。壊すと壊れる。
・願い《地位》強度3
魔女の叶えた願いの数々。破壊すると、魔法と現実の結びつきが削がれる。
・無敵《自信》強度3
無敵の存在なので、負けない。負けると、ちょっとそれが疑わしくなる。
◆フォロワー
・『毒蜘蛛』楠瀬新
・『槍を手に』松井美乃梨
・『文学少女』白瀬礼子