◆お茶会

クラレット
*ティーセットの1つをエールに譲渡します
エール
*ヤリイカエリートを1コセンバくんに譲渡。
クラレットさんからティーセットを1コ受け取ります
センバ
*受け取りました。

[ クラレット ] ティーセット : 2 → 1

[ エール ] ヤリイカエリート : 2 → 1

[ センバ ] ヤリイカエリート : 0 → 1

[ エール ] ティーセット : 0 → 1

GM
お茶会は庭園でPKから逃げたり追ったりして進行します。
GM
よかったら庭園シーン表をお使いください(1d6)
クラレット
*手番をもらいます。

お茶会シーン1 行動:クラレット

クラレット
1D6 庭園シーン表 (1D6) > 3
GM
3 ガゼボのある一角。ここなら休息できるかもしれない。
クラレット
果たして本当に休息できるんでしょうか?
GM
さあ……
クラレット
まあ、とにかく誘い出さないことには始まらないでしょう。ガゼボで堂々と休んで赤い靴が来るのを待ちます。
“赤い靴”
じゃあ、茂みを蹴り破ってまっすぐやってきます。
クラレット
他の仲間たちには茂みに隠れててもらっていたんですが大丈夫? 居ない方の茂みだったよね?
“赤い靴”
まあ、いないほうで。
“赤い靴”
「本当に“お茶会”でもするつもり?」
“赤い靴”
すぐには攻撃しない。さっきの技を警戒している。
クラレット
「まあね。救世主の裁判の前にはお茶会がつきものよ」
クラレット
先程の険しい顔は消えて、落ち着いた笑みを返す。
クラレット
「あなただってそうでしょう。他の救世主を出合い頭に蹴り殺すことなんてなかなかできないはず」
クラレット
「この庭園に来られる程度に力のある救世主なら、流石にね」
“赤い靴”
「末期の言葉ぐらいは聞いてあげてもいいわよ。そこまで残酷ではないから」
クラレット
「慈悲深いことね」
“赤い靴”
「代わりに、いたぶる趣味もない」
“赤い靴”
一定の距離を保って歩いている。いつでも攻撃に入れる圏内。
“赤い靴”
「さっさと蹴り殺せるなら、それに越したことはないわね」
クラレット
赤い靴が鈍い陽光にかがやいている。
濁った血に濡れてなお、鮮やかにつやめいている。
クラレット
「最期の言葉はいいけど、あなたのことを聞かせてくれない?」
クラレット
「どこから来たの? どうやって過ごしているの? 何が目標なの?」
“赤い靴”
「教える義理はないわね」
“赤い靴”
「ある程度は知っているでしょう? “赤い靴”について」
“赤い靴”
「それが全てよ」
クラレット
「ある程度でしかないわよ。前の持ち主の詳細も聞いていないし、出処がどこなのかも分からないし……」
クラレット
「お茶の一杯くらいは淹れてあげるから、どれか一つくらいは聞かせてくれていいんじゃない?」
“赤い靴”
「私はずっと“一人”よ」
“赤い靴”
「ただ……“踊る”ための靴でしかない」
“赤い靴”
「これで満足?」
クラレット
「……まあ、目的は少しくらいはっきりしたかもね」
クラレット
「“踊る”ためなら誰でもいいの? 誰が履いても?」
“赤い靴”
「あなたって凶器にはこだわるタイプ?」
“赤い靴”
「私はこだわらないほう」
クラレット
「拘らない方だからお揃いね。別に使えるならナイフでも斧でも靴でも何でもいいわよ」
“赤い靴”
「もちろん──あなたでもいい」
クラレット
目を細める。
“赤い靴”
とん、とんと靴がリズムを刻む。
クラレット
「その言葉を待っていたわ」
クラレット
「あたしたち、あなたの“回収”を依頼されてきたの」
クラレット
席を立つ。
クラレット
赤い靴の攻撃が届く範囲。それに一歩、一歩と近づいて。
“赤い靴”
動く。
“赤い靴”
つま先が円の軌道を描いて、あなたの首を刈りにかかる。
クラレット
「“おいたはだめよ、まだ”」
クラレット
完全に止めることはできはしないだろう。それでも身体は軋む。
“赤い靴”
一度見た“技”に怯むことはない。
“赤い靴”
止められ、届かずとも何度も攻撃を繰り返す。
クラレット
「“あら、おてんばさんね”」
クラレット
「あたしの脚と仲良くはしてくれないの?」
“赤い靴”
「あなたの脚以外とは、仲良くする必要はないの」
クラレット
「ふうん……肉体が損傷しても使えるの?」
“赤い靴”
「さあ……」
“赤い靴”
「そこまで探究心は高くなくて」
“赤い靴”
「試して駄目だったら、別の身体を待つだけね」
クラレット
「じゃあ、ラサの身体で試してはいないのね?」
クラレット
「あなたが今使ってる身体のこと」
“赤い靴”
答えはない。
“赤い靴”
しかし、致命的な損傷があるようには見えなかった。
クラレット
「あのね、あたし、あなたを履きたいのは本当よ」
クラレット
「だって、そうしたらラサが戻ってくるかもしれないんだから」
クラレット
「…………」
クラレット
途方に暮れたように目を伏せる。
クラレット
「ラサは……あたしたちの、仲間で」
“赤い靴”
「随分と余裕があるのね」
“赤い靴”
「仲間の心配なんて」
“赤い靴”
かすかに、声に険が宿る。
クラレット
この靴は、どのような道程を経てここに在るのだろう。
クラレット
その道中で、こうして対話したひとは如何ほどだろう。
“赤い靴”
「くだらない」
“赤い靴”
「弱い者ほど群れたがる……」
クラレット
教えてもらえないものは、想像もできない。
クラレット
険しい言葉が、不理解から来るのか、理解の裏返しなのかすら。
“赤い靴”
「そんなものを大切にしているから、死ぬのよ」
“赤い靴”
「今、まさに、ここで!」
クラレット
「いいわよ、それで!」
クラレット
一転して、鋭い声が出る。
クラレット
苛立ちが伝染したようでもあるし、煽りに堪えかねてのことのようでもあった。
クラレット
「仲間を……家族を、大切にしないで生きることに何の価値があるの?」
クラレット
「あたしは、ラサを見捨てるくらいならここで一緒に死ぬ!」
クラレット
「……あなたには、解らないでしょうけど!」
クラレット
*赤い靴の心の疵を才覚で抉ります。
“赤い靴”
*横槍します。
“赤い靴”
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
“赤い靴”
2d6+3>=7 愛判定 (2D6+3>=7) > 9[5,4]+3 > 12 > 成功
“赤い靴”
1d6 減少量 (1D6) > 4
“赤い靴”
*ラストヤリイカを使用。

[ “赤い靴” ] ラストヤリイカ : 2 → 1

“赤い靴”
-8でどうぞ。
クラレット
*ティーセット使用

[ クラレット ] ティーセット : 1 → 0

[ “赤い靴” ] HP : 21 → 20

クラレット
2d6+4-8+2=>7 判定(+才覚-横槍+ティーセット) (2D6+4-8+2>=7) > 9[4,5]+4-8+2 > 7 > 成功
GM
成功ですね。どちらを抉りますか?
クラレット
*「仲間」を抉ります。

[ “赤い靴” ] 疵:仲間 : 0 → -1

“赤い靴”
「なら死ねッ!」
“赤い靴”
断頭斧のように振り下ろされた脚は狙いがそれ──
“赤い靴”
ガゼボを破壊する。
“赤い靴”
二人の間に瓦礫が飛び散った。
クラレット
「ッ――」
クラレット
打ち付ける瓦礫に身を竦める。
クラレット
脅し、ではないだろう。そのような性格ではなさそうだから、狙いが逸れた?
クラレット
「あなたは……」
クラレット
「……あなただって」
クラレット
「解って、いるでしょう」
クラレット
「そうじゃないの……」
クラレット
弱弱しい少女の呟き。
“赤い靴”
「それが遺言?」
“赤い靴”
今度は死神の鎌のような横薙ぎが、狙い過たず振るわれ──
一方その頃……
エール
「一人で行っちゃうなんて、興味なさそうに見えてなんかあったのかなあ」
茂みの中。クラレットと"赤い靴"の様子を窺いながらぽつりと。
センバ
「どうでしょう、なんか昨日はやたら緊張してる雰囲気はありました……」
エール
「緊張?」
エール
首を傾いで、センバの顔を見ます。
センバ
「なんか荷物漁ってたんです。どうしたのかな~って話しかけたら緊張かもって」
エール
「荷物」うーん。また逆に首傾げ。
「まさか、赤い靴持ってたなんてはずないし……」ほんとにない。
センバ
「依頼のあの時は普通のローファーでしたよ」
エール
「だったよねえ」
センバ
「だから、本当に多淵さんなのか……いや、……それ言い出したら何でもありですね」
エール
「見た目だけが彼女を模している……とかなら」
エール
「そりゃあ、救いはある話だけれども」ごそごそ。茂みの中で体勢を変える。音を立てないようにしながら。
センバ
「不意にひょっこり戻ってきてくれないかなって思っちゃいます」
エール
「それで」睨むように赤い靴そのものを見ている。
エール
「四人で、あれと、と」指をさす。
センバ
「……四人でもまあ、厳しいかも」
エール
「三人よりかは、ましだろうけれど」同じことを考えていたらしい。息をつく。
エール
「……でも、どうやら」
エール
「三人で覚悟を決める必要は、ありそうだ」靴の語る言葉を聞いている。
センバ
「多淵さんが戻ってこない最悪は想定しないとですね」
エール
「…………」
エール
「寸止めなんてする余裕は、残らないだろうからね……」
センバ
「……いやだなあ」
エール
「……いやだねえ」
エール
考えている。
自分が迂闊に興味を示さずに、きっぱりと依頼を拒んでいたら。
公爵家の依頼人に背を向けていれば。
センバ
「……ただ、いずれにせよ。時間の問題だったと思います」
エール
「…………ん」
クラレットと赤い靴の方からは、今は目を逸らさない。
センバ
「!!」
エール
僅かな緊張が呼気に漏れる。
エール
クラレットは、まだ大丈夫。のはずだ。
あれは彼女が”踏み込む”ための所作。疵に触れるための手順。
分かっていても肝は冷える。
エール
果たして、自分の判断が、正しいものか。
エール
赤い靴に対してのそれと同じ。
エール
常に疑問を抱き続けている。
センバ
視線は逸らさない。未だ攻撃は届かない。彼女の実力は知っている。
エール
同じくらいに彼女の脆さも知っている。
パーティの中で最も打たれ弱い彼女。
頼もしさと裏腹の、事実としての脆弱さ。
センバ
何度も場を潜り抜けて来た。だから信じている。今は。
エール
信じている。信じているからってなんだ。
信じて、任せて、盲目になって。
その末失ったものがあったくせ?
センバ
「……戻って来るって、信じたい所ではありますね。それでクラレさんが居なくなるのは嫌ですけど」
エール
「…………」
エール
戦力的には、クラレットが抜けているよりも、ラサが抜けている状態の方が。
自分たちはバランスがいい。
エール
そう思ったことを、口に出すか迷って、出さない方の判断を下す。
エール
「……皆が」
エール
「揃っていると」
エール
「嬉しい……」
エール
そんな、毒にも薬にもならない夢物語だけ吐いて。
エール
少女たちの舞踊を睨む。
センバ
「……俺は誰も死なないで普通に終わって欲しいですよ」
エール
「……うん」
エール
「うん……」
エール
賢しらな少女の、仲間を想う言葉を聞いている。
エール
その白熱を。
エール
確かに少女の命を刈り取るだろう暴力を前に、衝動を抑えて膝をつく。
センバ
まだここから出て行くべきではない、と判断している。
センバ
それが臆病風ではないと否定しきれない。
エール
仲間を見殺しにする可能性を看過して。
仲間の見出す勝機に希望を託しながら。
エール
"その時"を――
センバ
今しかない!!

センバ
そして、自明ではあることだが。
一人で三人に勝つことは難しい。
だから俺たちは待っていた、割って入れる瞬間を。
エール
仲間が十分にその疵を探り、暴き立て、露わにする成果を。
確かめたのならば、もう十二分。
エール
疵のままに振るわれる力を、疵の力で受け止める。
“赤い靴”
舌打ち。
センバ
そしてクラレさんの手を引く。
今出来る事は十分した、ハズですよね。
エール
「……ご承知、だったろうに」
分かっていても痛いな。流石に。息を抑えながら。
クラレット
「……行きましょう」
クラレット
「じゃあね、“赤い靴”。あたしの足にぴったりなことを祈ってるわ」
“赤い靴”
防がれ、崩した体勢を立て直す。
“赤い靴”
「そうね」
“赤い靴”
「あんたは、殺さないであげる」
クラレット
「お優しいこと」
クラレット
「そのときは、優しくしてね?」
GM
GM
PCの二回目の手番です
センバ
*手番を貰います

お茶会シーン2 行動:センバ

センバ
1d6 庭園シーン表 (1D6) > 5
GM
5 女王のクロケー場。フラミンゴの亡者が首を狙っている。
GM
実際にはフラミンゴの亡者だったものが転がっています。
センバ
どれも既に事切れた後の姿だ。彼女の仕業だというのか。これが。
センバ
次は俺がやる、とカッコつけたのは良いんだけど。
センバ
耳を澄ました。
センバ
足音が。聞こえる。
GM
足音。無音。足音。
エール
殿でクラレットを気遣いながら周辺を警戒している。
クラレット
二人に挟まれた位置で、周囲を見回す。
“赤い靴”
足音が長く途切れたと思った瞬間──
“赤い靴”
蹴り飛ばされたものと思しき肉塊が三人目掛けて飛来する。
センバ
「ッ!!」
“赤い靴”
一射。二射。三射。
センバ
一つをバットで殴り落とす。残りは、
エール
クラレットに向けられたものから優先して叩き落とす。
エール
肉塊の潰れる嫌な感触が腕に伝わるが、それだけだ。
“赤い靴”
おびただしい腐敗臭と血臭があたりに漂う。亡者の肉片だ。
クラレット
エールが叩き落すのを見守るのみ。いつもの光景だ。
クラレット
「酷い臭い……」
エール
「随分と」
エール
「猟奇性を持て余しているようで」
エール
コートの血潮を払う。
“赤い靴”
「逃げ回って防ぐだけ?」
センバ
「……まだお茶会って事に、なってますから」
“赤い靴”
植え込みの影から姿を現す。
“赤い靴”
「“お茶会”にも色々あるでしょうに」
センバ
「じゃあ、殴り合いでもしますか。赤い靴さん」
“赤い靴”
「賢しいふるまいは苦手なのよね」
“赤い靴”
「所詮、私は靴でしかないから……」
エール
それは到底ラサの言葉ではない。
センバ
やっぱりこの人は多淵さんじゃない。
センバ
俺はそんな都合のいい考えに浸っていた。
“赤い靴”
「何事も……」
“赤い靴”
「シンプルなほうがいいでしょう」
センバ
「……俺たちを倒したら次はどうするんですか」
センバ
「最後まで、同じことを続けますか」
“赤い靴”
「そうなるんじゃない?」
“赤い靴”
「このゲームは最後の一人になるまで終わらないみたいだし」
“赤い靴”
「“踊る”以外の手段を、私は知らないもの」
センバ
「……他に覚えてること、無いんですか」
“赤い靴”
「友達になってくれるかもって思う?」
“赤い靴”
「自分の履いてる靴に毎日話しかけてみたら」
“赤い靴”
「ある日、突然気さくに喋りはじめちゃったりして」
“赤い靴”
「愉快な思いつきね。あはは」
“赤い靴”
笑っていない。
センバ
「いえ」
センバ
「俺、思ったんです」
センバ
「靴は黙って履かれてろよ」
センバ
バットを手に取った。
ふざけるな。靴が喋るなよ。そんなことあり得る訳がない!!
“赤い靴”
「黙らせてみれば?」
センバ
バットを振るう。足下を狙って。
“赤い靴”
「あなたの都合の良い現実を、押し付けてみなさいよ」
センバ
都合の良い考えを何時も持っている。
“赤い靴”
靴がそれを迎え撃つ。
センバ
寝て起きたら普通に明日が始まって。
空想やファンタジーのような、自然現象であり得ないことは存在しない。
センバ
そんな都合の良い考えを俺は押し付けるようにして足下を狙う。
センバ
ああ、ただこれって何か。
“赤い靴”
「私は邪悪な魔女で──」
センバ
「女子虐めてるみたいでイヤだな」
“赤い靴”
「そいつを倒せば、あなたのお友達は帰ってくる?」
センバ
「俺の世界じゃ靴は喋らない。魔法は無いし、漫画の出来事」
センバ
「だから、黙れよ」
“赤い靴”
「あなたの世界では、そんなに確かなものなのかしら」
“赤い靴”
「仲間って」
“赤い靴”
「友情って」
“赤い靴”
「信頼って」
“赤い靴”
「靴が喋ることよりも」
センバ
「頭悪いからわかんねえ」
“赤い靴”
「人はいつか死ぬ」
“赤い靴”
「肉はいつか腐る」
“赤い靴”
「愛はいつか裏切られる……」
センバ
思考停止。俺は都合の悪い言葉を受け止めない。
“赤い靴”
「夢はいつか覚めて……」
“赤い靴”
「新しい悪夢が始まる」
“赤い靴”
「現実という名のね」
センバ
俺は俺にとって欲しい現実だけを選ぶ。
センバ
退屈で。平凡で。安穏で。
センバ
クソつまんねえくせに、一番強固な顔して寄って来る。
“赤い靴”
「ねえ、どうする?」
“赤い靴”
「私を黙らせて」
“赤い靴”
「お仲間が帰ってこなかったら」
センバ
「そうなったら、」
センバ
「探しますよ。多淵さん遅いな、まだ戻って来ないのかなって」
センバ
バカだよ。俺は。
センバ
現実に縋り付いているくせして、都合の良い時だけ現実逃避するんだ。
センバ
脛を狙った。足先ばかりは狙えない。そもそも、避けるにも受けるにも。
“赤い靴”
防ぐ。
“赤い靴”
防ぐ防ぐ防ぐ。
“赤い靴”
「狙うなら頭のほうがいいんじゃない?」
センバ
「俺、女子の顔殴る趣味無いんです」
センバ
「ああ、靴か……じゃあ。いいか」
センバ
横薙ぎにバットを振るう。次はあたま。
“赤い靴”
潜るように上体を沈め、水面蹴りを放つ。
センバ
爪先は狂気。
凶器であり狂気。
水面を滑るような動き。
それを見て受け止めにかかり、
センバ
飛ばされた。
センバ
起き上がる。
普通ならば死んでいただろう。
俺も結局、普通の人間では居られない。
“赤い靴”
「もっと踊りましょうよ」
センバ
「身体が捩れて、足が壊れて、血肉が軋んでも?」
“赤い靴”
「そう」
“赤い靴”
「それ以外、できないでしょう?」
センバ
「暴走してるようなもんですよ」
センバ
「身体が壊れても続けるなら、制御なんて出来てない」
センバ
「力に溺れてるんだ」
“赤い靴”
「私に言ってるの?」
センバ
「靴は喋らないので身体の方に言ってます」
“赤い靴”
「欲しがるのよね、皆」
“赤い靴”
「力がないと何も得られず……」
“赤い靴”
「ただ奪われるばかり」
“赤い靴”
「踊りの果てに、自らを失うとも知らずに」
“赤い靴”
「いや……」
“赤い靴”
「知っていても、なお」
センバ
力が欲しかったんだろうか。多淵さんも
センバ
勝手な想像だ。この人は、違う。違うと信じている。
違うんだ。
センバ
「俺は、そんな力なら終わりにした方がいいと思いますよ」
センバ
*赤い靴の心の疵を猟奇で抉ります。
“赤い靴”
*横槍。
“赤い靴”
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
“赤い靴”
2d6+3>=7 愛判定] (2D6+3>=7) > 4[3,1]+3 > 7 > 成功
“赤い靴”
1d6 減少量 (1D6) > 1
“赤い靴”
小道具使用はなし。

[ “赤い靴” ] HP : 20 → 19

センバ
*ティーセットを使用

[ センバ ] ティーセット : 1 → 0

センバ
2d6+4=>7-1+2 判定(+猟奇) (2D6+4>=8) > 7[2,5]+4 > 11 > 成功
センバ
*心の疵、力を抉ります。
“赤い靴”
「思ってるだけ?」
センバ
バットを振るった。
センバ
「行動に出すの、あんま得意じゃないんです」
“赤い靴”
手でそれを受け止める。指の骨の折れる小さな音がした。
センバ
脆い。
センバ
嫌な音がした。ただ、それを。
“赤い靴”
「力を止められるのは……」
“赤い靴”
「より大きな力だけ」
センバ
少し嬉しく思ってしまう。
俺も結局、変わらずには居られない。
センバ
「はは……じゃあ、止めますよ」
センバ
「俺が!!!」
“赤い靴”
「やってみなさい」
“赤い靴”
「楽しみにしているわ」
“赤い靴”
唇が薄く笑みを作った。
センバ
ああ、そうだよ。主人公みたいだろ。これ。
カッコつけやがって。

[ “赤い靴” ] 疵:力 : 0 → -1

センバ
ただ、そう思わないとやってられないんだよ。もう。
“赤い靴”
踊れ。さもなくば死あるのみ。
一方その頃……
エール
クラレットをいつでも守れる位置取りを保ちながら、
そういうこと言うよなあ、というようなことを考えている。
エール
センバのこの手の言動には、ラサよりもヒヤッとさせられる瞬間がある。
クラレット
センバは、いつもあの調子だ。
気が狂っているほどにあの調子なのだ。
クラレット
やり合いが始まったと判断して、センバとラサの二人から距離を取る。
エール
その中間。
どちらに対しても援護が可能な立ち位置。
エール
時折救世主めいた策を考えたり、勘繰りを見せたりなどするが。
あくまでも後天的な振る舞い。未だに彼の中には根付いていない。
彼の本質と強みは、いつまでも揺るがぬ常識と、それを衒いなく振り翳せる独善にある。
エール
自分が意図的に為す思考停止を、彼は息をするようにやり遂げる。
クラレット
「あれで初心な態度を貫き続けているのも異常なのにね」
クラレット
囁くように、観戦中の私語。
エール
「……頼もしいけれどね」
エール
「あれがこの世界に適応してしまったら」
エール
「多分だけど、力は失せるよ」
エール
彼の常識に自分たちは太刀打ちできない。
余計な口を挟む必要もない。
エール
そもこの凄絶な猟奇の交錯へ、生半可に割って入れるはずもないのだが。
クラレット
「彼の彼たる由縁だものね」
エール
「初めて会ったときとか」
エール
「だいぶ無理して勘繰ってたんだなって、思う」
エール
「事あるごとに」
エール
「まあ、あれはあれで、彼の常識だったのだろうけれども……」
クラレット
「まあ、あの時は……そうね、『あんなうまい話があるはずが』が彼の常識ってところかしら」
エール
「居心地は、悪そうだった――け、ど」身構える。
吹き飛ばされたセンバのさまを注視する。
エール
中途に無事を悟り、胸を撫で下ろす。
クラレット
吹き飛ばされた、が、また立ち上がる。
流石にこの実力まで上り詰めただけある。
エール
じりじりと間合いを測るばかりのこの時間は苦手かもしれない。自分も。
お茶会のたびに、そんなことを思っている。
エール
「……常識があって、良心がある。
かれの中の常識は、どうにも……ずいぶんと」
エール
「ひとに優しく、あるようだから」
クラレット
「元は平和な世界から来ているんでしょうね」
クラレット
「それでここまで適応できるのって、どうなのかしら」
エール
「ううん」首をすくめる。
エール
「異常性」
エール
「だなあ」
クラレット
「“救世主は狂っている”」
クラレット
「元からか、堕落の国のせいかはともかくとして」
クラレット
「この言説は守られるみたい」
エール
「……今でも」
エール
「ラサが戻ってくることを、望めるくらいだからね」
エール
「一番の筋金入りじゃあないかしら」
クラレット
「……」
クラレット
「あたしもけっこう、ラサが戻ってくるのを期待しているのだけれど」
エール
クラレットを見る。
エール
「…………」
エール
「わたしも」
エール
「そうなったらいいとは、思っている……」
クラレット
「じゃあ、三人そろって仲良く筋金入りね」
エール
「ううん」唸り声。
エール
「今更だけれども」
エール
「わたしを受け入れただけは、あるね……」
クラレット
「受け入れると約束したから」
クラレット
「あの兎たちと」
クラレット
今はもうみな死んだ。
エール
自分が死なせたようなものだ。
エール
約束をしようか、と言いたかった。
ラサを取り戻すために全力を、最善を尽くそうか、なんて。
エール
でも、多分、自分にはその約束ができないから。
エール
「……きみたちは」
エール
「本当に、律儀だ」
エール
だからこうして、当たり障りのない言葉を返すことしかできなかった。

お茶会シーン3 行動:赤い靴(1回目)

GM
一度、赤い靴の救世主は姿を晦ます。
GM
それを追う過程で、庭園の大樹が嫌な音を立てて、三人に倒れかかってくる。
GM
赤い靴が幹を蹴ってへし折ったのだ。
エール
クラレットを庇う。センバは自分でなんとかできるだろう。
GM
特にダメージは受けなくていいですが、いろいろあって分断されます。
GM
クラレットとそれ以外に。
クラレット
「ッ……」
センバ
どうにか避ける。幹を弾き飛ばす。
エール
「っ…………」混乱の中に、背に庇っていたはずの彼女を見失い。
センバ
「大丈夫ですか!?」
エール
「クラレットが!」
センバ
「クラレさんが!?」
クラレット
「生きてるわ」

大樹の向こう側に向かって声を掛ける。
クラレット
「ただ、……」

目の前に横たわる機の大きさたるや。

「そっちに行くのは時間がかかりそうね」
“赤い靴”
話しているうちに、靴音がクラレットへと近づいてくる。
エール
「じゃあ、すぐに――」と言いたいところだが。
本当に大きすぎる。
センバ
「跳んで登るにしても迂回するにしても遠すぎますよ」
“赤い靴”
すご~ そんなでかいんだ
“赤い靴”
知らなかった
センバ
でかいな でかすぎるか?
エール
救世主を分断する規模ですよ!
センバ
じゃあ、それくらいか……
クラレット
任意のデカさの大樹であろう。
エール
脅威度5の救世主を分断する規模。
声届いてんのスゲエかも。
クラレット
声も疵の力かなんかのおかげかもしれません。
GM
あんま細かく突っ込まんといて 話の都合だから
クラレット
ということだ。
センバ
「とにかく早く合流した方がいいですよ……ッ」
エール
「……私は登るのを試す。
センバは迂回できる?」
GM
ここからシリアスにやっていきます。
センバ
「はい……」
エール
「……よろしくね」
クラレット
二人の相談は、流石に聞こえない程度には離れているだろう。
今はただ、近づく足音に注意を向けるのみ。
エール
言うやいなや、木の幹に取りついて登り始めます。
“赤い靴”
とん、と跳んで庭園に積み上がった瓦礫の上からクラレットを見下ろす。
“赤い靴”
「さっきぶり」
クラレット
「ええ、また会えて嬉しいわ」
クラレット
「そろそろラサを返す気はないかしら?」
“赤い靴”
「妬けてしまうわね」
“赤い靴”
馬鹿にするような大仰な身振り手振り。
“赤い靴”
「私を見てくれないなんて……」
クラレット
「もちろんあなたとの逢瀬も期待してるわ」
クラレット
「綺麗な赤い靴」
クラレット
「あたしの家じゃそんなの履く機会なんてなかったから」
“赤い靴”
「はじめからこの装いだったわけではないわね」
“赤い靴”
「最初はみすぼらしい見かけのものだった」
“赤い靴”
「年老いた、靴屋の女が古い羅紗(ラシャ)を縫って、作った不格好な一足の靴」
“赤い靴”
「それが最初の私だった」
クラレット
原典の話だろうか。
クラレット
「それがどうして、こんなに鮮やかなものに?」
クラレット
「誰かが張り替えたの?」
“赤い靴”
「さあ……」
“赤い靴”
「ずっと昔のことだったから、細かいことは忘れてしまったな」
“赤い靴”
「あるいは、どこかで混ざってしまったのか……」
“赤い靴”
どこか遠いところを見るようにした。
クラレット
「似たような話が沢山の世界に在るという」
クラレット
「それらが混ざったのか、それとも……」
“赤い靴”
「誰かから見れば、ひどくみすぼらしいものでも」
“赤い靴”
「誰かの心を奪い、呪いを育てるには充分だったということだけが、確かだった」
“赤い靴”
「どんな呪いも……」
“赤い靴”
「最初は愛から始まる」
クラレット
「…………」
“赤い靴”
「あの靴屋の女が……」
“赤い靴”
「やさしさから、裸足の孤児に靴を与えなければ……」
“赤い靴”
「この物語は始まらなかった」
“赤い靴”
「あなたたちの物語は、なにをきっかけに始まった?」
“赤い靴”
「ラサ、と呼ばれたかわいそうな子が、私のところへとやってきた時に?」
“赤い靴”
「それとも──」
“赤い靴”
「もっとずっと昔?」
クラレット
「ひとはそれぞれ物語を持つ。あたしたちのうちの誰かの物語が始まったときを話すなら、際限がないわね」
クラレット
「呪いは愛から始まるというのなら」
クラレット
「あなたも愛から生まれた存在」
クラレット
「いい加減、反抗期はやめてあたしたちと仲良くしてくれないかしら?」
“赤い靴”
「それは無理ね」
“赤い靴”
「靴は人間とは仲良くできないの」
クラレット
「ふふっ、さっきのセンバの話を根に持ってる」
“赤い靴”
「ただの事実よ」
“赤い靴”
「どこまで行っても靴は踊るだけの存在……」
“赤い靴”
「それが結果として誰かを活かすこともあれば」
“赤い靴”
「誰かを死に至らしめることもある」
“赤い靴”
「それだけのこと……」
“赤い靴”
かつ、と踵で瓦礫を叩く。
“赤い靴”
「それにしても不思議」
“赤い靴”
「まるで無邪気に信じているのね」
“赤い靴”
「ラサとかいう子と──」
“赤い靴”
「仲良くできていたと、ほんとうに思っているのかしら?」
クラレット
「――……」
“赤い靴”
「それとも、考えないようにしてる?」
クラレット
「あなたが知ったことじゃないでしょう」
クラレット
「あたしたちとラサの関係なんて」
“赤い靴”
「教えてほしいのよね。私にもわからないから」
“赤い靴”
「なんでラサは──」
“赤い靴”
「たった一人で、私のところに、来たのかしら?」
“赤い靴”
良く知ってるでしょう?
“赤い靴”
だってあなたたちは、仲間なんですから。
“赤い靴”
*「賢しらな瞳」を抉ります。
エール
*横槍に入ります。
エール
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
エール
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
エール
1d6 (1D6) > 2
エール
*ヤリイカエリートを使用します・・・・・・・

[ エール ] HP : 26 → 25

[ エール ] ヤリイカエリート : 1 → 0

“赤い靴”
-5修正か。
“赤い靴”
Thinking
“赤い靴”
*手袋のみ使用。

[ “赤い靴” ] 手袋 : 2 → 1

“赤い靴”
2d6+5-5+2>=7 才覚判定 (2D6+5-5+2>=7) > 11[5,6]+5-5+2 > 13 > 成功
クラレット
答えられない。
クラレット
最後に話したのはセンバだという。確か緊張していると話していたとか言っていたか。
クラレット
それが本当なのかは分からない。何か思惑があって嘘を吐いたのかもしれない。
クラレット
何のために?
“赤い靴”
「そう。答えられないのね」
“赤い靴”
「なら、踊りましょうよ」
“赤い靴”
ステップを踏み始める。
“赤い靴”
「愛や憎しみという不純なものを脱ぎ捨てて」
“赤い靴”
「純粋なる踊りの世界に没入するの」
“赤い靴”
円を描く軌道で、赤い靴がクラレットに迫る。
“赤い靴”
「それが、私の与えられる、たった一つの救い!」
クラレット
息を吞む暇すら、与えられたかどうか。
クラレット
一人では、非力な女でしかない。六ペンスコインの力で、死は免れるだけ。
クラレット
身体は軽々と吹っ飛び、瓦礫にぶつかる。
クラレット
「か……ッ」
“赤い靴”
「おっと」
“赤い靴”
「今のは止められなかったの?」
“赤い靴”
靴を鳴らして近づく。
クラレット
咳き込んでよろよろと立ち上がる。
クラレット
「今のは……ッ、……あなたが考えさせるから、じゃない」
“赤い靴”
「それが“お茶会”でしょ?」
“赤い靴”
胸ぐらを掴む。
“赤い靴”
「簡単に壊れてもらっちゃ困る……」
“赤い靴”
「履くんでしょう? 私を」
クラレット
「そうね……」
クラレット
胸倉を掴まれて、息が詰まる。それでも口端に笑みを作る。
クラレット
「もう少し初歩的なステップから教えてくださらない?」
“赤い靴”
「そんな必要はないわ」
“赤い靴”
膝を腹に入れる。
クラレット
「ぐ、ぇ……ッ」
“赤い靴”
「手取り足取り覚えさせてあげるもの……いや、“足取り足取り”かな?」
“赤い靴”
指が折れたままの手で髪を掴み、瓦礫だらけの地面に叩きつける。
クラレット
頭蓋が叩きつけられる鈍い音。
“赤い靴”
「悔しい?」
クラレット
「ぁ……、」
“赤い靴”
「無力が悲しい?」
“赤い靴”
踏みつけにする。
クラレット
「いッ、」
“赤い靴”
「何も考えられない?」
“赤い靴”
「ご自慢の頭も、うまく動かないかしら……」
クラレット
揺れてぶれて真っ白になる頭を何とか働かせようと呻く。
“赤い靴”
「よく味わって」
“赤い靴”
「石を噛むみたいに」
“赤い靴”
「そして叫んで……」
“赤い靴”
「讃美歌をうたうみたいに」
“赤い靴”
高揚の熱のない声。
“赤い靴”
暴力への酩酊はそこにはない。
“赤い靴”
「その才覚の無力さを強く味わったものこそが──」
“赤い靴”
「私の持ち主たる者」
クラレット
奥歯を噛み締め、隙間から獣のように唸り声を漏らす。
“赤い靴”
痛めつけ続ける。
クラレット
とてもすましてはいられなくて。
“赤い靴”
苦しめ続ける。
“赤い靴”
傷つけ続ける。
“赤い靴”
僧侶が祈る敬虔さにそれは似ていた。
クラレット
「ぁ、っぐ、うぅ゛……ッ!」
センバ
息が切れている。遠回りをして、幾つもの幹を越えた。
幾つもの枝を踏み崩した。幾つもの葉を靴裏で擦り潰した。
センバ
「クラレさッ……」
クラレット
たやすく翻弄され、踊るように吹き飛ばされ、踏み躙られる姿。
クラレット
それはこっけいなペアダンスだった。
“赤い靴”
「遅かったわね」
“赤い靴”
「言ったのに……」
“赤い靴”
「私にはいたぶる趣味なんてないって」
センバ
踊っていた。踊っている。踊らされている。
無事なのは片方だけ。どちらも無事ではないとも言える。
“赤い靴”
暴力を止めることはない。
センバ
「ああああああ!!!!」
センバ
俺は目を閉じなかった。
踊りは終わりだ、俺が終わらせる。
センバ
それが日常に戻る方法だと信じて。
靴を、その舞踏を、止めるために暴力を振りかざす。
“赤い靴”
腕を盾にして受ける。みしり、という嫌な感触。
エール
靴の気の逸れた隙を掻い潜って、血濡れのクラレットを引き剥がす。
センバ
もう一度、バットを振りかざす。一方的に潰すように。
クラレット
虫の息で、仲間の腕の中に戻る。
エール
センバに少し遅れて大樹の幹から飛び降りていた。
どうしようもない手遅れぶりに唇を噛みながら。
クラレット
「ラ、サ」
クラレット
どうして。
クラレット
どうしてあなたは行ってしまったの?
クラレット
どうして……。
“赤い靴”
「どうしてでしょうね」
“赤い靴”
心を読んだかのような声。
エール
「クラレット――」なにがしか、呼びかけはするが。
エール
腕の中の仲間には届いていない。
彼女が聞くのは別の声だけ。
“赤い靴”
「あなたたちにわからないのなら──」
“赤い靴”
「誰にもわかることはないのでしょう」
“赤い靴”
「永遠に」
“赤い靴”
姿を消す。
センバ
何でも良い。何でもいい。なんでもいい。
俺はどうしてを考えない。考えたくはない。
センバ
姿を消した彼女を、今は追えなかった。
クラレット
ぐらぐらと揺れる赤い視界の中で、
クラレット
ついに答えは見つからなかった。

[ クラレット ] 賢しらな瞳 : 0 → -1

お茶会シーン4 行動:エール

GM
お茶会の残りはエールの手番、PKの手番1回となっています。
エール
では、センバを殿にその場を離脱し、赤い靴からは距離を取り――
エール
クラレットさんの疵を……舐めたいですが……
エール
舐めます(宣言)
エール
シーン表を振ります。
エール
1d12 (1D12) > 1
GM
1d6っすよ
エール
1d6 はい……間違えました…… (1D6) > 5
GM
5 女王のクロケー場。フラミンゴの亡者が首を狙っている。
エール
亡者は亡骸になっていそうですね。
GM
たぶんそうですね
エール
無気味ではあるが今は好都合だ。
エール
襤褸屑のようにされたクラレットを抱えたまま、慎重に膝を折る。
エール
「センバ」
エール
「警戒を」
センバ
「当然……」
エール
祈りの際には、周囲に気を払う余力は失せる。
エール
それをセンバに託し、背中を預け、
エール
クラレットの身体を抱きながらに祈る。
エール
この世界では、心の疵のもとにおいては、
エール
愛が祈りが実利を齎す。
エール
誠心誠意にしんのそこから、対象を想うているという事実が。
エール
確かな現象のもとに証明されうる。
エール
……皮肉なことだ、と
エール
祈りの中に思うた。
クラレット
赤に塗れてぐったりとする身体が、祈りに応じて生命力を取り戻す。
クラレット
打撲が薄まり、創傷が塞がって。
クラレット
「……ん……」
センバ
声に僅かに振り返る。そして周りを見るのに戻った。
エール
漏れ出だ声を聞く。
クラレット
傷があらかた塞がって、ただ、胸元のひとつの疵から流れ出る赤は滲むまま。
クラレット
眼を開く。
クラレット
「……」
クラレット
「世話をかけたわ」
エール
呼吸のましになったのを感じて、
エール
「……いいや」
エール
ゆっくりと瞼を上げ、抱く力を緩める。
エール
「……わたしたちが」
エール
「不覚を取った」
エール
「きみを」
エール
「一人にするべきでは、ないのに……」
クラレット
「……そんなにお姫様のような扱いを受けたいわけじゃないんだけど」
クラレット
「まあ、事実ね」
エール
「…………」笑い返してみせて。
エール
「戦力と傾向的に」
エール
「どうしてもね」
エール
どうにか浮かべた笑みは。
エール
けれど、視線がその胸の赤から逸らせないまま。
センバ
良かった、いつも通りだ。と僅かに安堵した。
そう、こんな風に俺たちは危機的な状況を切り抜けてきた。
エール
ぎこちなく固いそれ。
クラレット
胸元の疵から流れ出た血は、白いエプロンを染めている。
エール
靴と同じの鮮烈な赤。
エール
祈りの届かぬ深い傷がそこに残っている。
エール
……珍しいことではない。
救世主の力は万能とは程遠い。
エール
むしろ、こんなことばかりで。
クラレット
痛みの引かないのに気づいて、眉を顰める。
エール
その度自分の力不足と、愛の不足を実感する。
クラレット
こんなことは、往々にしてある。
クラレット
心の疵が力を持つ世界。
疵を抉られた痛みと流れ出る血が、どうして身体に表れないといえようか?
エール
そんな世界の中。
エール
格上を相手に血塗れの戦いを繰り広げてこそ、
繰り返し裁判を積み重ねてこそ、今の自分達はここに在る。
エール
センバ、クラレット、ラサ。
エール
……そして自分は。
エール
時に生死の境を彷徨いながら、
屍山血河を乗り越えて、誰一人欠けないままにここまで来た。
エール
それが、けれど、今。
エール
一人が抜けて、聖遺物の傀儡となり。
いまだかつて相対したことのない強大な敵として、
自分たちの命を狙っている。
エール
何もかもが"今まで"とはいかないと。
鈍った才覚がその事実を認識している。
エール
これほどまでに激しい彼我の戦力差が、今までにあったろうか。
エール
目の前の相手を、こんなにも殺したくないと思ったことは?
エール
あまりの圧倒的な戦力差の中で、何もかもが逆風に感じられている。
その自覚がある。
"いつも通り"では勝てない。いつものやり方は通用しない。
エール
何らかの奇策、決定的な一手、リスクを甘んじた上での博打。
無理に無理を積み重ねた上で奇跡を掴むことで、辛うじて勝利が得られる。
エール
……かも、しれない。
エール
けれど、時間がない。
エール
……裁判の始まりを告げるのは、きっと彼女の方だ。
いつだって彼女はそれを始められる。
今は救世主らしい様式に付き合ってくれているだけ。
エール
恐らくだが、彼女がもう一度自分たちに辿り着いたなら。
それが最後で、自分たちに与えられる猶予はもはやない。
エール
クラレットを見る。
その胸に咲く赤い花を、その顔を。
クラレット
その顔には焦燥が浮かんでいる。
クラレット
単に傷が痛むからではない。
『赤い靴』の言うことを気にして。
エール
その心の疵の深さは、容易く致命傷に繋がりうる。
クラレット
「……ラサは」
クラレット
「どうして、一人で行ってしまったんでしょう」
エール
情の深い彼女が、
ラサを特別に可愛がっていた彼女が。
クラレット
「解らない」
クラレット
「わからない……」
エール
あの救世主から与えられた心の疵は深く。
エール
「……わたしにも」
エール
「わからない。ラサは……」
エール
「不思議なことを、言うひとで」
エール
「自信満々に振る舞うし、その通りの強さも持ち合わせるけれど」
エール
「その分の脆さも、確かに、あって」
エール
「それでも……」
エール
「彼女の思考回路を理解できたことは」
エール
「わたしには、一度もなかった」
クラレット
「……結局、あたしも何も分かっていなかったのかもしれない」
クラレット
「だから、ラサは何も言わずに出ていったのかも……」
センバ
「じゃあ誰もわかんないんじゃないですか」
センバ
「俺も、あの人のことはわかりません。ただ、」
センバ
「わかりたかったかと言われると、そうじゃなかったかもしれない」
エール
センバを見る。
センバ
「二人は、どうだったんですか。わかる気、ありました?」
エール
「…………」
クラレット
「解りたかったわよ」
クラレット
「……いえ、本当は」
クラレット
「あたしだって、ラサのする突飛な話を信じてはいなかったから」
クラレット
「結局、何もする気のない人と変わりなかったのかもしれない……」
エール
沈黙がそのまま肯定となる。
これが一番ましな形の肯定であると知っていたから、そうなった。
エール
真の意味で彼女を理解できるとは思えなかったから。
共に在れることをだけ喜ばしく思って、相手への興味は二の次だった。
エール
どうにかその疵の機嫌をとって、
できる限りに快くいてもらいたかった。
嘘ではないが、ひどい欺瞞だ。
エール
……けれど。
エール
自分と彼女は、きっと、違うだろう。
エール
「……クラレットは」
エール
「それでも」
エール
「ラサのことを、想っていたでしょう」
センバ
「それは、俺も間違いないと思いますよ」
クラレット
「……」
クラレット
旅仲間の中で、唯一の同じ女で。
クラレット
だから、仲間意識を持っていた。
クラレット
贔屓といってもいいかもしれない。
エール
才覚を武器とするしかなかった、
それでも愛を手放せずにいる少女。
クラレット
「……彼女には、邪魔だったのかもしれない」
エール
その痛ましさが今の自分には目の毒で、
けれど、ひどく眩しく映っている。
クラレット
「こんなものは」
クラレット
「まったく、欲しいものと違っていたのかも」
クラレット
「あたしはラサのことが好きだったわ。突飛だけれど独創的で、いざというときは冷静になれる彼女を」
エール
聞いている。
クラレット
「ラサを……守りたかった。裁判でいつも守られてばかりだとしても」
クラレット
「旅の中での生活や、考えていることだとか、不安なことだとか……そういうものを、手助けしたかった」
エール
「……うん」
クラレット
「……全部、余計なお世話だったのかもしれないわね」
エール
「かもしれない」
エール
「けれど……」
エール
「ラサがほんとうは、どう考えていたかなんて」
エール
「そんなのは、ラサにしかわからないことだよ」
エール
「……クラレット」
エール
「"期待"はもう、失せてしまった?」
エール
*手番の宣言。
クラレットの心の疵『愛の奴隷』を愛で舐めます。
“赤い靴”
*横槍。
“赤い靴”
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
“赤い靴”
2d6+3>=7 愛判定 (2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
“赤い靴”
1d6 減少量 (1D6) > 2
“赤い靴”
*最後のラストヤリイカ使用。

[ “赤い靴” ] ラストヤリイカ : 1 → 0

“赤い靴”
-6修正でどうぞ。

[ “赤い靴” ] HP : 19 → 18

エール
*ティーセット使用。

[ エール ] ティーセット : 1 → 0

エール
2d6+4+2-6=>7 判定(+愛) ティーセット 横槍 (2D6+4+2-6>=7) > 9[6,3]+4+2-6 > 9 > 成功
クラレット
期待。期待……。
なんのことだろう、とすこしだけ考えて。
クラレット
『あたしもけっこう、ラサが戻ってくるのを期待しているのだけれど』
クラレット
エールとの話で、そう言ったことを思い出す。
クラレット
多少なり解っていると思っていた相手は理解の遥か遠くに行ってしまって。
クラレット
誰も彼女の気持ちは分からない。
クラレット
それでも、
クラレット
「……いいえ」
クラレット
「まだ期待している」
クラレット
「ラサが戻ってきて、あたしたちに理由を教えてくれること」
クラレット
「また、一緒に旅をしてくれることを」
クラレット
「だって」
クラレット
「だって、仲間だもの……」
エール
「……ふふ」
エール
「相変わらずに、筋金入りだ」
センバ
「そうなるって俺も信じます」
クラレット
「……みんな揃って、筋金入りね」
エール
「……どう思うかな」
エール
「ラサが聞いたら」
クラレット
「さあ……また何かの陰謀だと思うのかしら」
センバ
「いつも通りですね、それ」
エール
「証明する方法がないなあ」
クラレット
「いつも通りよ、きっと」
クラレット
「……そうじゃないとラサらしくないわ」
エール
「……うん」
エール
「そうだね」
センバ
「やっぱ、帰って来るって信じましょう」
センバ
「しつこいくらいがちょうどいいんですよ。こういうの、多分」
エール
「そうかもしれない」
エール
「……彼女には」
エール
「とりわけね」
エール
わたしはね。
エール
『そうなったらいいとは、思っている』。
エール
嘘じゃあないよ。思っているんだ。
想っているとも。
エール
けれど、ほんとうのところは、
それは決して叶わないだろうとも思っている。
エール
わたしたちにその余裕はない。
生き延びることができるかさえ怪しい。
エール
ラサのことが好きだよ。
なんだかんだと口喧しいながらも、わたしのことを受け入れてくれた。
わたしは鈍いから、フォローだってたくさんにさせた。
エール
クラレット。きみのことも好ましく思っている。
きみのその擲つ愛は、わたしには本質持ち得ないものだ。
それが眩しくて、それが失われないことを祈って、今そこに在ることが尊ばしい。
エール
けれどわたしは先程に、
きみを見捨てる選択肢を見た。
エール
きみの心の疵を癒し、立ち直らせるよりも、
あのくつに対抗しうるなんらかの聖遺物を探す道を模索しかけた。
エール
きみの疵の深さを看過して。
せめてセンバだけでも生かせないかと。
エール
そんなふうに、一瞬、迷ったんだ。
エール
……それを早々に諦めたのは、実現可能性の低さを見てのこと。
この広い庭園で都合の良い聖遺物を見つけ出すよりは、
今ここにいるきみを癒すほうが、ずっといいと思って。
エール
愚かなわたしは、結論だけでなくその過程でさえも愚かだ。
エール
……それでもこの選択が、この祈りが、この言葉が。
エール
愛が。
エール
真なる尊い愛を持つきみの心を、いくばくか動かすことが叶うのなら。
エール
それが人を救うに値するものであると思うことが、
エール
果たして許されるものだろうか。

[ クラレット ] 愛の奴隷 : 0 → 1

“赤い靴”
靴音が鳴る。
“赤い靴”
「楽しそうな話で盛り上がっているようね──」
“赤い靴”
「混ぜてくれる?」
エール
「!」

お茶会シーン5 行動:赤い靴(2回目)

“赤い靴”
「こんなところで疵の舐めあいか……」
“赤い靴”
「どうやら逃げるつもりはなさそうね」
“赤い靴”
「もっとも、逃げようが立ち向かおうが、結果は同じだけど」
クラレット
「話が早くて助かると思ってもらいたいわね」
“赤い靴”
“赤い靴”が三人の前に姿を現す。
センバ
「結果は同じかは、分からないと思いますよ」
エール
クラレットを庇うように腕を出し、"赤い靴"と相対する。
“赤い靴”
「やる気ね……」
“赤い靴”
「これから死にゆく者の目ではない」
“赤い靴”
「希望があるのね」
エール
「……どうだったんだい」
エール
「きみが今までに見てきた救世主たちは」
エール
「存外、希望を持つ者は少なくはないのではないかと」
エール
「わたしは思うのだけれども」
“赤い靴”
「そうね。色々よ」
エール
なにせ、救世主は狂っている。
“赤い靴”
「自棄になる者」
“赤い靴”
「命乞いをする者」
“赤い靴”
「私という力を齎す宝物を前に、ギラギラとした眼差しを向ける者」
“赤い靴”
「そして──」
“赤い靴”
「あなたたちのように、大いなる思い違いをしている者」
クラレット
「思い違い」
センバ
「……勝てると思うのは、間違いってことですか」
“赤い靴”
「それもある」
“赤い靴”
「あなたたちは、私に勝って何を手に入れる?」
“赤い靴”
「大いなる力?」
“赤い靴”
「30日の猶予?」
“赤い靴”
「6ペンスコイン?」
“赤い靴”
「勝利の悦楽?」
センバ
考える。彼女の挙げる中には、無い。
本当に俺が欲しいものは何も。
エール
わずかに考え込んで、
エール
はたと目を見開く。
“赤い靴”
「私には理解しがたいことに。どれも違うのでしょう?」
クラレット
「そうね」
クラレット
「少なくともあたしは違うかしら。二人は?」
センバ
「俺もクラレさんと同じ意見だと思います」
エール
「……う、ん」
エール
嫌な予感がする。胸騒ぎが。
自分の思い違いであればよいが。
“赤い靴”
「そう」
“赤い靴”
「なら、残念ながらそれは、決して得られない」
“赤い靴”
「私に勝利したとしても」
“赤い靴”
軽く脚を上げ、
“赤い靴”
片方の靴を、無造作にその場に落とした。
クラレット
息を呑む。
センバ
口の中に鉄錆の味が満ちた。
苦い。感情と同じ味だった。
“赤い靴”
みし。
“赤い靴”
みしみしみし……。
エール
それを見ている。
“赤い靴”
「だってこの身体は」
“赤い靴”
“ラサ”がつま先から音を立てて朽ち果てていく。
“赤い靴”
「もう、死んでいるのだから」
エール
取り返しのつかない缺落を見ている。
“赤い靴”
「ねえ……」
エール
予想して然るべきだったな、と
エール
鈍い頭が今更の後悔を繰り返す。
“赤い靴”
「なぜ、私と戦うの?」
“赤い靴”
*クラレットの愛の奴隷を抉ります。
センバ
*ヤリイカエリートをエールに譲渡

[ センバ ] ヤリイカエリート : 1 → 0

[ エール ] ヤリイカエリート : 0 → 1

エール
*センバからの譲渡を受け、横槍に入ります
エール
c
エール
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
エール
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
エール
1d6 (1D6) > 5
エール
*ヤリイカエリート使用。

[ エール ] HP : 25 → 24

[ エール ] ヤリイカエリート : 1 → 0

“赤い靴”
-8か。
“赤い靴”
*ティーセット、手袋使用。

[ “赤い靴” ] ティーセット : 1 → 0

[ “赤い靴” ] 手袋 : 1 → 0

“赤い靴”
2d6+5-8+4>=7 才覚判定 (2D6+5-8+4>=7) > 4[1,3]+5-8+4 > 5 > 失敗
“赤い靴”
失敗。
“赤い靴”
*エプロンは使いません。
クラレット
「――」
クラレット
息が止まる。
クラレット
みしみしと音を立てて崩れるラサの身体を見る。
クラレット
つま先だけだからまだ、なんてことではないのは分かっている。
“赤い靴”
何事もなかったかのように靴に片脚を収め直す。
“赤い靴”
ラサの──“救世主の残骸”の崩壊はそこで止まった。
クラレット
「……そう」
エール
ラサであったものを見ている。
クラレット
歯を食いしばった隙間からかろうじて声を返す。
クラレット
押しとどめている。
クラレット
怒りで、悲しみで、叫び出したいのを、堪えている。
エール
”全滅した"救世主のうち一人の身体に寄生したという話。
エール
その意味について、もっと早く考えるべきであった。
センバ
分かりたくなかったのだろう。自分も。
エール
……クラレットであれば気づき得たろう。
愛にその目を濁らされてさえいなければ。
エール
自分は、賢しげに思考を回してさえ、これだ。
クラレット
「……おかしいと思っていたわ。亡者の蔓延るこの庭園に入って“赤い靴”に出会うまでしておいて、無傷なんて」
クラレット
「いくら巧妙に身を隠しても……傷一つない姿で居られるわけがない」
“赤い靴”
「三人そろって、疑り鳩に目玉をほじくられたみたいな顔」
“赤い靴”
「可能性を考えすらしなかったのかしら……」
クラレット
本当は、頭の片隅にずっとあった考え。
でもそれを意識しないようにしていた。
“赤い靴”
呆れたような声。
クラレット
希望を持ってさえいれば、まだ決定的なものがないのであれば、助けられるかもしれないなんて。
エール
考えすらしなかった。自分には最早どうでも良いことだったから。
それでもって二人の士気を高めようとしたことを思えば、ひどく滑稽な見落としであると言えるが。
センバ
思考停止だった。
その考えが見えても向き合うような気はしなかった。
そして今も、決定的な答えとして向き合う気はない。
エール
……しかし、自らの愚鈍を悔いている場合ではない。
今は。
エール
目の前に、自分たちを殺さんとする救世主がいる。
クラレット
「……何のために戦うのか」
クラレット
「いま、ひとつ理由がなくなったけれど」
エール
クラレットの表情を窺う。
クラレット
“赤い靴”を睨みつける。
クラレット
「理由がなくなったって帰してはくれないんでしょう、あなた」
クラレット
「それなら同じよ。あなたに勝つために、生き残るために戦うしかない」
“赤い靴”
「私は、偽りの希望を抱いて踊られたくないの」
クラレット
「親切なことね……」
“赤い靴”
「何もかも失って」
“赤い靴”
「私のように」
“赤い靴”
「それでも、ただ踊るしかない」
“赤い靴”
ステップを踏み始める。
エール
「……きみを」
エール
「そんなふうに、させたくはないな」
エール
独りごちるような声音に。
エール
「ごめんね。クラレット」
エール
「ラサの代わりにあれを履くのは、あきらめて」
エール
「ラサの真意を糺すことも、あきらめて」
エール
「……わたしたちと生き残るために」
エール
「戦っては、くれるかい」
クラレット
「……残念だわ。あの靴はきれいだし、ラサの真意は今も知りたいけど」
クラレット
「生き残るには、仕方ないのでしょうね」
センバ
これ以上、失うことに俺は多分耐えられない。
皆に従うことに決めた。多数決だ。
エール
心中を望まれなくてよかった。
だなんて口に出すのは余計だろう。
流石にこれは、間違っていないはずだ。
“赤い靴”
「では、踊りましょう」
“赤い靴”
「愛や憎しみという、不純なものを脱ぎ捨てて」
GM
*お茶会終了