キャラクター紹介

GM
では
GM
そろそろ始めていきましょう
GM
お集まりの皆様に、軽く自己紹介でもしていただきますか
GM
choice[ヲトメ,リュール,クロノス] (choice[ヲトメ,リュール,クロノス]) > リュール

PC紹介:リュール

リュール
承ろう。
リュール
リュールだ。
長ったらしい名前はこの世界では必要ないだろう?
この世界ではただ一人のリュールなんだから。
リュール
第一王子、皆に望まれた王子のリュールさ!
リュール
武勇に優れ、知略で国を納め、そうして果てに――
リュール
――果てに?
リュール
……ああ、そうだ。紹介しよう。
俺の大切な姫、愛すべき姫、エヴリーヌを。
リュール
素晴らしい女性でね。
今も国を守り、俺を待っていてくれている。
俺が愛し、俺を愛し、そう、結ばれる予定だったんだ。
リュール
残念ながら、俺がこの世界に落ちたことでその結婚は先延ばしになってしまったが……
リュール
彼女は俺を待ってくれているんだ。
だから、帰らないと。
リュール
国へ戻り、愛するエヴリーヌと再会し、王位を継ぐ。
それが俺の望まれたことで、俺のなすべきことで……
リュール
だから……
リュール
だから、そうだ。エヴリーヌ。
この世界にエヴリーヌはいない。分かっている。いるはずがない。いないんだ。俺は。エヴリーヌは、こんなところに、落ちるはずがなくて。そんな女性じゃあない。彼女に堕落の国は似合わない。だからいるはずがないんだ。いない。そうだろう? 分かっている。分かっているとも。待っていてくれているんだから。ずっと。
リュール
大丈夫だ。
リュール
分かっている。
リュール
エヴリーヌ。エヴリーヌ!
リュール
愛しているよ。
リュール
また、君に会いたい。
リュール
だからそのために、魔女を殺さなければ。
リュール
そうだ。憎むべき魔女。
あの魔女の呪いのせいで、俺はいつまでもエヴリーヌに再会できない。
リュール
殺さなければ。打ち倒さなければ。
この前だって魔女を倒した。あの裁判で。あの丘で。あの街で。
リュール
この死の粉の山でだって、きっと。
リュール
俺は魔女を殺すことになるだろう。
リュール
……すまない、少し熱くなってしまった。
リュール
長々と失礼。
リュール
では次は、美しい君に番を譲ろうか!
GM
choice[クロノス,ヲトメ] (choice[クロノス,ヲトメ]) > クロノス

PC紹介:クロノス

クロノス
はあい、かしこまり~。エヴリーヌで~す。
クロノス
え? 違うって? ごめんごめん!
クロノス
ボクはクロノスです。堕落の国に来て幾星霜~。コインの数は50枚~。
クロノス
特技はみんなを輝かせること! 趣味もみんなを輝かせることです。
クロノス
将来の夢はみんなの夢を叶えることですかね~!
クロノス
(いいや、ただ生きていたいだけだった)
クロノス
(居場所を求めて、皆に愛されるように振る舞った)
クロノス
(皆が望むように振る舞って、そうしたら)
クロノス
(私とあなたの境目が曖昧になるんだ)
クロノス
(そうしてあなたは私の中に神を見出す)
クロノス
(ほら)
GM
では最後に、ヲトメさん。

PC紹介:ヲトメ

ヲトメ
ようやくあたしの出番?
ヲトメ
待ちわびたわよ!
ヲトメ
ぴょいと飛び出したるは手のひらののるほどの少女。
ヲトメ
あたしはヲトメ!つばめの、ヲトメ。
エヴリーヌじゃないわ!
ヲトメ
でもたまにエヴリーヌになってあげてるの。
やさしいでしょう?
ヲトメ
自己紹介?みればわかるじゃないの。
ヲトメ
あたしは、かわいくて、美しくて、星のように輝いているでしょう?
ヲトメ
……ね!それだけよ。あたしはこの世界でいっちばんステキなの。
ヲトメ
でも、でもでも。
信じられないのよ。
この世界ってわるいひとがおちてくるのでしょう?
ヲトメ
あたしがなんでここにきたのか。
わからないわ。信じられないわ!
ヲトメ
……。
ヲトメ
だからこれはぜんぶうそよ。
ヲトメ
あたしはなあにも悪いことなんてしてないし。
なあにも、悪いところなんてないんだもの。
ヲトメ
うふふ、ねえ!
ふたりともそうおもうでしょう?
ヲトメ
きっとあなただって、どこかのだれかさんだってわかってくれるわ!
GM
ありがとうございました。
GM
それでは、早速物語を始めていきましょう。
GM
GM
拝啓、アリス。
愛しいアリス。
GM
この雲では、星は見えません。
井戸は干からび、狐は去り、薔薇は枯れる。
GM
きみが去って、内実が失われた、古の祭祀を意味もわからず守り続けています。
ぼくたちに救いはあるのでしょうか。
GM
再び、美しいものを視ることはできるのでしょうか。
長い長いラッパの音を聴くことはできるのでしょうか。
GM
ほんとうの空の上でまたお会いしましょう、アリス。
GM
Dead or AliCe
GM
『死の粉の山』

導入&かけひき

GM
ここは公爵家の依頼斡旋所の一室。
GM
あなたたち救世主はそこに呼び出されています。
GM
強力な救世主として名を知られたあなたたちは、公爵家に頼られることも多くなりました。
GM
今回もきっと、あなたたちではないと解決できないような難事があるのでしょう。
GM
「本日皆さんをお呼びしたのは、他でもありません」
リュール
「ふむ」
GM
「救世主アントワーヌの治める、リヨンという街についてです……」
GM
あなたたちはこのリヨンという地を知っています。
GM
結構前、コインの枚数がもっと少なかったころ、一度訪れたことがあるのです。
ヲトメ
公爵家のひとの髪をひっぱって遊んでいる。
GM
ああ。やめてくださいやめてください
クロノス
(効果音をつける)
GM
振り払うことも出来ないのでなすがままにされています。
リュール
こらこら、ヲトメ
GM
おもしろくしないで!
リュール
公爵家の人を困らせたらいけないよ
ヲトメ
渋々おとなしくリュールの頭にもどる。
リュール
いい子だ、美しいヲトメ
リュール
「さて」
リュール
「リヨンか……」
GM
「あの街は、我々公爵家やモックスフォンド大学と協力関係にあり、定時連絡を取り合っているのですが……先日、その連絡が途絶えてしまったのです」
GM
「救世主を雇い、リヨンに派遣したのですが……やはり、それも未だに帰還しないまま」
リュール
「アントワーヌといえば、当時からコインも多い、名の知れた救世主であったが」
GM
涙の都ほどではないですが、そこそこ栄えた街で、住むことさえできればわりと安定した暮らしが望める場所です。
リュール
「それが、そうか」
クロノス
「なるほど~、それはさぞかし心配でしょう」
GM
まあ、あなたたちは救世主なので、なかなか定住するのも難しい事情があるのですが。
リュール
いい街だったから、定住できたら良かったんだが。
リュール
何せ帰らなければならない先があるものでね。
ヲトメ
めずらしくパンのやけるにおいのするまちだったわ。
ヲトメ
ここに住みましょうと言ったのに!
クロノス
定住すると……なんと責務がめちゃくちゃになって死ぬらしいです!
GM
他の救世主の縄張りですからね。
リュール
当時の俺たちでは厳しかったな。
ヲトメ
プン!
GM
ちなみに、最初に派遣された救世主は脅威度が1とか2とかそれぐらいです。
リュール
様子見のための捨て石扱いだな……。
リュール
内心で弔います。
クロノス
公爵家そういうとこある。
GM
まあ、ちょっとしたトラブルなら脅威度1ぐらいでも十分解決できるはずですからね。
リュール
あのアントワーヌがどうにかなってる時点でちょっとしたとは思えないからなあ。
ヲトメ
かあいそうな子たち。
リュール
まあ、詳細は分からないが……
GM
というわけで、報酬は弾むので、様子を見て……そして問題が発生しているなら解決してほしいな、という依頼です。
リュール
情報から予想される危険度に見合った報酬が提示されていることだなあ。
リュール
「俺たちは救世主だからね」
クロノス
報酬がこれだけあればしばらくの生活には困りませんね。責務の問題は解決しませんが……
リュール
「助けを求められれば応えるさ。報酬があるのなら尚の事」
GM
さっすが救世主様~。
リュール
責務は他でなんとかやっていきましょう。
ヲトメ
「あたし、ばらの紅茶がほしいわ!」
クロノス
「困っている人を助けられると、いいですからね!」
ヲトメ
お風呂にするのよ
GM
なにかしらの救世主が黒幕だったら、ついでに責務問題も解決できますよ
リュール
それなら助かるなあ。
クロノス
ばらの紅茶風呂いいな~。
リュール
俺たちのサイズだとなかなか風呂は難しいからな。
GM
バラの紅茶、貴重品であることだなあ
ヲトメ
鼻歌。もう現地に向かうのが楽しみなようだ。
リュール
ヲトメが上機嫌になってくれてよかった。
レディは笑っているのが一番いい。
リュール
「それでは、公爵家諸君」
リュール
「これからも格別のお引き立てを頼むよ」
GM
ははあ~。
リュール
胸に手を当てて礼をし、退席致しましょうか。
GM
というわけで、話もまとまり
GM
みなさんは旅立ちました。
クロノス
わ~。
ヲトメ
がんばりましょうね!
リュール
やっていこう。
GM
リヨンまでは数日かけて歩くことになります。
GM
道中でしょうもない亡者に出くわしたり盗賊と出くわしたりしますが、これと言った障害はありません。
GM
平穏すぎるので、みなさんはあれこれ喋りながら旅路の暇をつぶすことになります。
GM
例えば、リヨンってどんな街だったっけ? みたいな話題で……。

◆リヨン思い出表(1d12,ROC)

1.坑道。活気はあったものの労災が続発していた。
2.パブや商店が立ち並ぶ活気のある大通り。
3.裏通り。『反対側のキノコ』という薬物が密かに流行っている。
4.研究区画。キノコや亡者植物や亡者肉を栽培・培養する試みが行われていた。
5.山中に張り巡らされた昇降機。これを使わないと移動もままならない。
6.トロッコ。鉱物資源や土砂を運ぶ際に使われる。人間が乗るものではない。
7.工場。掘削機や浄水器など、アントワーヌの出身地のさまざまな機械が再現・開発されている。
8.工場に併設された格納庫。アントワーヌが堕落の国を訪れた際に乗っていた飛行機がある。見た目は今にも飛びそうだが、飛ぶことはない。
9.山頂近くにあるアントワーヌの屋敷。庭にはバラが咲き、裏手には枯れた大樹がそびえている。
10.市中で暴れる三月兎の亡者と裁判を行うハメに。どうやら、『神聖堕落戦線』なる過激派組織が関わっていたらしい……。
11.市外。様々な理由で市中に住めなかった者たちのバラックで形成されたスラム街がある。『神聖堕落戦線』に取り込まれる者も。
12.アンブローズ。常に水パイプや煙管を加えていて副流煙がすごい。
GM
こちらがリヨン思い出表になります。
GM
これを使ったり使わなかったりして、おしゃべりするといいと思います。
GM
……というテイで、かけひきをやっていきましょう。
ヲトメ
やっていきましょう!
リュール
よろしく頼む。
クロノス
やっていきましょう~
GM
行動順の決定からどうぞ。
リュール
1d6+0 行動順決定 (1D6+0) > 3[3]+0 > 3
クロノス
1d6+4 行動順決定 (1D6+4) > 3[3]+4 > 7
ヲトメ
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5

かけひき ラウンド1

クロノス
ヲトメ
リュール
GM
情緒が3になったら爆発です はりきってどうぞ
クロノス
1D12 (1D12) > 3
クロノス
>3.裏通り。『反対側のキノコ』という薬物が密かに流行っている。
GM
反対側のキノコ。
GM
平たく言うと幻覚剤ですね。
クロノス
そうだろうなあ。
GM
リヨンでは食物供給のためにキノコ栽培をやっているのですが、その副産物として生まれたものです。
GM
まあ、こういう世界ですからね
GM
こういうものは需要が高いわけです。リヨンでは禁制品となっていますが……
リュール
どうしても裏ではな。
ヲトメ
あたし、きのこなんてきらいよ。
GM
末裔が純度が高いものを口にすると発狂して、最悪亡者化します。
リュール
救世主には少々効きが悪いという話だったが、末裔はな。
クロノス
「アレがすっごい流行って街がたいへんなことになってたりして」
リュール
「救世主アントワーヌが制御しきれないほどに?」
クロノス
「救世主もしょせんはひとりの人ですから~」
ヲトメ
「きのこがつよくなったのかもしれないわ」
クロノス
「街を何から何まで統制なんてできませんよ」
リュール
「まあ、可能性はある」
ヲトメ
「きのこだって、いつまでもおなじままじゃいられないでしょうし!」
リュール
「救世主もまた然り」
リュール
「あのアンブローズが補佐していても、届かないことはあるか」
クロノス
「案外アンブローズが流行らせてたりして」
リュール
「完全には否めないのがなんとも……」
ヲトメ
「そんなことするひとにはみえなかったけれど……」
クロノス
「あのひとめちゃくちゃ煙草やってますからね」
リュール
「効能としては非常に近いものだ」
ヲトメ
たばこきらい!
リュール
「極論禁制品であるかないかの差でしかない」
ヲトメ
ぜったいにすわないでね、リューク!
リュール
レディの隣に立つのに相応しくないものは避けるさ。
クロノス
「でも煙草吸ってる方がかっこいいみたいな風潮ありません?」
リュール
「それはアウトローの風潮だな」
クロノス
リスカしてるとかっこいいとか……
ヲトメ
「キスをするとき、おくちがくさくっちゃだいなしだわ!」
リュール
「俺が従う訳にはいかない」
ヲトメ
「このあいだの公爵家のひとなんて、あたしの手にキスをしてくれたけれど、たばこのにおいがしたのよ」
ヲトメ
「しんじられない!」
クロノス
末裔はたいへんだな~。
リュール
「まったく、なんたる不敬だ」
リュール
「俺の愛するエヴリーヌの手の甲に、煙草臭い唇で触れるだなど……」
ヲトメ
クロノスはなんのにおいもしなくてすてきだわ!
クロノス
疵の力って最高!
クロノス
*d6アピール→ヲトメ
ヲトメ
*h9 誘い受け
リュール
*誘い受けなし
クロノス
*d9誘い受け
ヲトメ
*s10 誘い受け
ヲトメ
2d6+5>=7 (2D6+5>=7) > 5[1,4]+5 > 10 > 成功
クロノス
2d6+5>=10 脅威度(かけひき) (2D6+5>=10) > 6[5,1]+5 > 11 > 成功
ヲトメ
2d6+5>=11 (2D6+5>=11) > 7[6,1]+5 > 12 > 成功
クロノス
2d6+5>=12 脅威度(かけひき) (2D6+5>=12) > 7[5,2]+5 > 12 > 成功
クロノス
「エヴリーヌともなると公爵家の人からキスされて大変ですね~!」
クロノス
「ボクはキスせがまれたことないかも」
ヲトメ
「そういうエヴリーヌこそ、褒められてたじゃないの」
リュール
ん?
リュール
ヲトメの言葉に、クロノスを見ました。
ヲトメ
「優秀、無敵、最強!」
ヲトメ
「王子リュールのかたわらにエヴリーヌありって!あなたのことよ」
リュール
「ああ――ああ」
リュール
「そうだ」
リュール
「エヴリーヌは、そう、美しくて気立てのよいだけではなくて……」
リュール
「とても、頼りになって」
リュール
「女性でありながら」
リュール
「政にも、通じて……」
ヲトメ
「だから今日のエヴリーヌはあなたね」
ヲトメ
ぴょん!とクロノスの方へ飛ぶ。
リュール
視線はクロノスの方に向く。
けれど、ヲトメを追ってのもの。
クロノス
「そうでしたか? 頼りになって賢くて、それでいて美しい……」
クロノス
「あなたが姫でありエヴリーヌなのでは!」
クロノス
エフェクトをかけたりしています。きらきら。
ヲトメ
「たよりになって、かしこくて、うつくしい……」
ヲトメ
「……あ!そうやってまたあたしをのせようとしているのね?」
ヲトメ
「もうっ!」
クロノス
「あはは」
クロノス
「でもほんとうですよ~、ひめさま!」
ヲトメ
ふふん……!
リュール
「そうともさ、エヴリーヌ」
リュール
「もっと胸を張ってくれ給えよ、俺の愛する姫」
ヲトメ
「……もう。今日はちょっとエヴリーヌはよしとこうとおもったのに」
リュール
「ふふ」
リュール
「君の冗談はいつも機知に富む」
[ ヲトメ ] 情緒 : 0 → 1
リュール
「次はどんな角度から飛び出して来るやら、俺の胸は弾むばかりだよ!」
ヲトメ
ちいさな手で王子の指をにぎって。
ヲトメ
「リューク、あたしリヨンが心配だわ」
ヲトメ
「はやくいってあげましょうね」
リュール
「…………」
リュール
「そうだな」
リュール
「早く、苦しむ民を救ってやらなければ」
リュール
「エヴリーヌ」
リュール
「俺と君が揃って駆け付ければ」
リュール
「そこに待つのは、俺たちの民だろう?」
ヲトメ
「それでこそリュークよ!」
ヲトメ
はーい。
ヲトメ
*hJ クロノスにアピールしちゃおうかしら!
リュール
*s2誘い受け!
リュール
2D6+5>=7 なにもないので振ります 脅威度5 (2D6+5>=7) > 7[6,1]+5 > 12 > 成功
ヲトメ
2D6+5>=12 (2D6+5>=12) > 10[4,6]+5 > 15 > 成功
[ クロノス ] 情緒 : 0 → 1
ヲトメ
せっかくだから思い出ふる
ヲトメ
1d12 (1D12) > 10
ヲトメ
10.市中で暴れる三月兎の亡者と裁判を行うハメに。どうやら、『神聖堕落戦線』なる過激派組織が関わっていたらしい……。
ヲトメ
「そういえば……」
リュール
「?」
ヲトメ
「まえにリヨンにおとずれたときに、いたあのかたがたのことおぼえてる?」
ヲトメ
「だらくなんとか……」
リュール
「ああ、あの……ええと」
クロノス
「なんかすごい偏った……」
GM
はい。偏った連中です。
ヲトメ
「だらくせんせい……?」
クロノス
「神聖……? 堕落……」
クロノス
なんだったっけ……
リュール
「戦線?」
リュール
先生ではなく……
ヲトメ
先生……。
GM
はい。
GM
堕落の国を取り巻く現状を神=原初のアリスの思召と考えている過激派集団が、リヨンの近辺で活動していました。
ヲトメ
「それだわ!」
クロノス
「さすが王子」
GM
それが神聖堕落戦線です。
リュール
「エヴリーヌの後押しあってこそだよ」
リュール
「それで、その神聖堕落戦線が何か?」
ヲトメ
「あのひとたちってまだいるわよね?」
GM
大地が腐敗したり、末裔が亡者に変わったりとか、そういう有様を肯定して、逆に救世を目指す救世主を敵とみなしています。
クロノス
「滅んだみたいな噂は聞いてないですね」
GM
カルトの根絶は難しいですからね。
リュール
「俺たちが打ち倒したのも彼らではなく魔女だったからな……」
リュール
組織の根絶までは流石に……。
GM
先程話題に上がった反対側のキノコを悪用して、亡者を作ったりしていたりもしました。
ヲトメ
「あたしたち、けっこう旅してるじゃない?」
ヲトメ
「それでも堕落の国は、きたないままだもの」
リュール
「そうだね、エヴリーヌ。随分と長い旅を歩んできたけれど」
ヲトメ
「イヤになっちゃうひとがいてもおかしくないわ」
リュール
「どうにもこの国は救われないままだ」
クロノス
「それはそうかもしれません」
GM
終わりの国なんで、終わりの結社や終わりの思想がはびこっているというわけですね。
ヲトメ
「あたしのように、夢と希望をもちつづけるなんてむずかしいものね」
ヲトメ
ふふん……。
クロノス
「そうですねえ……」
クロノス
本当にそう……
リュール
「俺も、エヴリーヌ」
ヲトメ
「でも、ほんとに神さまがいたとしたら……」
リュール
「君がいてくれなければどうなっていたか……」
ヲトメ
「なんていって、ひとびとを救うのかしら……?」
ヲトメ
「クロノスは、わかる?」
クロノス
「えー、なんでしょう。かみさまでしょ~……」
クロノス
「もう大丈夫、とか」
クロノス
「まずはみんなの不安を落ち着かせたり?」
リュール
「なるほど……」
クロノス
そんなものでよくならないことは知っている。
リュール
「やり口としては、為政者のそれに近しいな」
クロノス
たった一言で全ての人間を納得させることなど。
ヲトメ
「その、せんせーたちが……」
ヲトメ
「みんなをかどわかしたりしてて……」
ヲトメ
「ぎゃくに、せんせーたちをやっつけちゃった神さまみたいなひとがいたら」
ヲトメ
「みんなアントワーヌよりそっちにいっちゃわないかしら……」
クロノス
「うーん、そうかも」
ヲトメ
かあいそうなアントワーヌ。
クロノス
「結局人間って派手でわかりやすいものに惹かれがちですから」
リュール
「救世主とてそのシンボルのようなものだからな」
ヲトメ
「リヨンがほしい!ってひとはたくさんいるとおもうの」
ヲトメ
あたしもほしいわ。
クロノス
「戦いで世界を変えよう! って戦ってる人を見たら、何もしていないように見えるアントワーヌよりいいことをしているかもって思うかも」
リュール
「エヴリーヌもリヨンのことは気に入っていたものね」
ヲトメ
「でしょう?でしょう?」
リュール
「アントワーヌにも、派手なことをしてみせるのが得意な救世主という印象はなかったしな……」
リュール
評判としては堅実派……というか。
クロノス
「地道~に統制してる感じですよね」
ヲトメ
「あたしはよくわかんないけど……」
ヲトメ
「あたしが知ってるひとのなかで、クロノスがいちばん神さまにちかいから」
ヲトメ
「きっと、クロノスがアンブローズをあやしいというなら」
ヲトメ
「アンブローズがわるものね!」
ヲトメ
ふふん!
リュール
「こらこら、エヴリーヌ」
リュール
「そう決めつけてはいけないよ」
リュール
「クロノスだって、アンブローズを悪者だと断言したわけじゃあないんだ」
リュール
「そうかもしれない、という懸念を口にしただけ」
リュール
「それをそう鵜呑みにされてしまっては、エヴリーヌ」
リュール
「クロノスも迂闊なことを口にできなくなってしまうよ」
クロノス
「あはは」
クロノス
「そうですねえ、実際のところ怪しいだけかもしれないし、わかんないです」
クロノス
「怪しいって意味だとあの……なんか……偏った団体もかなり怪しいですからね」
リュール
「アンブローズは怪しい言動で人を煙に巻くのを好む男だったし……」
リュール
なんか……純粋に怪しいというだけよりも……性格がかなりそうだったというか……
リュール
いや、怪しくはあったが……
ヲトメ
「でも、そうね……アントワーヌが信頼していたのだし……」
ヲトメ
「あやしいだけね」
リュール
「それも含めて」
リュール
「確かめに行こうか、エヴリーヌ」
リュール
*はい……俺の手番ですね……
リュール
*思い出表から振ります……
リュール
1d12 (1D12) > 3
リュール
1d12 同じなので振り直します (1D12) > 3
リュール
1d12 (1D12) > 4
リュール
4.研究区画。キノコや亡者植物や亡者肉を栽培・培養する試みが行われていた。
リュール
*アピールh10>ヲトメ
リュール
2d6+5>=7 (2D6+5>=7) > 5[2,3]+5 > 10 > 成功
リュール
「アンブローズはキノコを民の生活に役立てる研究にも関わっていた」
リュール
「見せてもらったろう? あの研究施設を」
GM
アンブローズは森の賢者と呼ばれるイモムシの末裔なので、キノコの知識ももちろんあります。
ヲトメ
「ええ、見たわ!」
ヲトメ
「きのこばーっかり!」
GM
イモムシの末裔はあまり表舞台には出てきたがらない傾向にありますが、そこはアントワーヌとの縁によって実現したものなのでしょう。
リュール
「俺には理解できないものも多かったが……」
クロノス
「すごかったですね~、技術と知識の結晶って感じで」
リュール
「彼らなりに懸命に取り組んだものであることは伝わってきた」
リュール
クロノスの言う通り、まさに技術と知識の結晶。
ヲトメ
「きのこってでもおいしくないのよ」
ヲトメ
「ぽそぽそするし……」
ヲトメ
「もっとおいしいものをつくったらよかったのに」
クロノス
「あの亡者肉はけっこう良さそうなんですけどね~」
リュール
「きのこほどは大量生産に向かないだろうからなあ」
リュール
「美味しいものを作るのは大変なことなのさ」
GM
生きていくだけでせいいっぱい。
リュール
「この世界じゃあ、調味にさえ一苦労だ」
クロノス
あの規模の街ともなればなあ。
ヲトメ
「そういうとこじゃあないの」
ヲトメ
「おいしくなければひとはついてこなくてよ」
リュール
「…………」
リュール
「”だから”」
リュール
「リヨンは今このようになっているかもしれない、と?」
クロノス
「五感にアプローチするのは手っ取り早い」
クロノス
「でも安定したら、それに慣れてしまうんでしょうね」
ヲトメ
「そうよ」
ヲトメ
「みんなほしいものがほしいのだもの」
リュール
「民を満たせなければ反乱が起こる」
リュール
「正しい摂理だね、エヴリーヌ」
ヲトメ
「でしょう!」
リュール
「…………」
ヲトメ
ふふん!
リュール
じっとヲトメを見ます。
リュール
「――エヴリーヌ」
ヲトメ
「なあに?」
リュール
「俺は」
リュール
「君を満たせているだろうか?」
リュール
「こんな国で、してやれることは限られていて」
リュール
「何もかもを叶えてやることのできない俺は」
リュール
「君を……」
ヲトメ
「あら!心配しないで、ミゲル!」
ヲトメ
「あたしはこうみえてあまり望まないたちなの」
ヲトメ
「でも、そうね……」
ヲトメ
「せかいいち、すてきだとゆって!」
リュール
「――――」
リュール
「お安い御用さ、エヴリーヌ」
リュール
「そんなことは君に願われるまでもなく、いつでも心底思っている」
リュール
「他ならぬ俺、第一王子リュールが保証しよう」
リュール
「君は世界一素敵な女性だとも!」
[ ヲトメ ] 情緒 : 1 → 2
ヲトメ
うれしい~!
ヲトメ
ひらひらくるくる舞い上がる。
リュール
にこにことそれを見上げている。
リュール
愛する者の姿を。
リュール
何よりも愛おしいものとして。
クロノス
*cJ捨て
リュール
*h5捨て
ヲトメ
すてるものがないわ!
リュール
全力だったね、エヴリーヌ!

かけひき ラウンド2

クロノス
ヲトメ
リュール
クロノス
1d12 (1D12) > 7
クロノス
>7.工場。掘削機や浄水器など、アントワーヌの出身地のさまざまな機械が再現・開発されている。
GM
アントワーヌが末裔と協力して、いろいろと作ってたみたいですね。
GM
さっきのキノコもそうですが。
クロノス
「技術と知識の結晶といえば、あの工場もすごかったですね」
リュール
「ああ」
リュール
「なにやら鉄くれの塊が大仰に動き回っていたな」
クロノス
「あの浄水器はかなり……かなりですよ」
リュール
「クロノスがそこまで言うほどか……」
クロノス
「さすがのボクも結構アレで住みたくなっちゃったもん」
クロノス
水ってすごいから……
リュール
きれいな水って大事だからな……
ヲトメ
みずあびもたくさんできるし。
リュール
「まともな水を安定供給出来る環境を整えた、というだけで」
リュール
「あのアントワーヌという救世主の功績は目覚ましいものであるはずだが……」
リュール
それでも、まあ、慣れるからなあ。
リュール
民って。
クロノス
慣れちゃいますからね。
GM
あることが普通になります。
クロノス
ボクだって元の世界で水をありがたがることなんてなかったし。
ヲトメ
? よくわかっていない。
クロノス
「茶葉があるだけで紅茶が飲み放題」
リュール
「夢のような話だ」
リュール
「エヴリーヌだって、いつでもきれいな風呂に入れる」
クロノス
「まあ~水そのものもすごいですが、あの技術を再現したところがかなり、かなりですねえ」
クロノス
「ああいうのある世界で暮らしてても、再現してみろって言われてそう簡単にできるものではないし」
GM
技術チートというやつですね。
リュール
「俺も多少説明を受けはしたが、さっぱり理解できなかったからな……」
リュール
「元の世界で馴染みがあれば或いは、と思ったが、やはりそう簡単にはいかないか」
GM
本当に並大抵の話ではないので、心の疵の力が関係しているという想像はできるかもしれません。
ヲトメ
「うまれのさ、というやつね」
クロノス
「かつてはとくに仕組みとかわからず恩恵にあずかってました」
ヲトメ
「アントワーヌも、たくさんうらやましがられたりしたのかしら……」
ヲトメ
クロノスをじいっとみながら。
たまにリュールをみる。
リュール
目が合えば、ぱっと笑います。
クロノス
王子って産まれSSRみたいなもんなんじゃないか?
クロノス
こっちもリュールを見たりしています。
リュール
視線を感じてクロノスを見ます。
リュール
「何か?」
クロノス
「あー、いや」
クロノス
「王子様ってなんかそういう、産まれから来る特殊な技能持ってたりするのかなあって」
リュール
「ふむ」
クロノス
「ボクたちがアントワーヌの立場だったらどんな施設作れるかなあ」
リュール
「俺の場合、特別そういった”奇跡の力”のようなものを授かることはなかったが……」
ヲトメ
想像して楽しくなってる。
リュール
「ただ、生まれと立場そのものが特殊であることに違いはないから」
リュール
楽しそうな愛するひとを見て、よかったなあ、と笑います。
リュール
「それによって得られる知識や権力は、紛れもない特殊技能であると言えるだろうな」
リュール
「つまり、要するに……」
リュール
「教育の有無というやつだな」
リュール
「それは、この国に来てますます実感した」
クロノス
「この国の識字率すっごいですからね」
クロノス
「びっくりしちゃった」
リュール
「シンプルにそれどころじゃないからな……」
クロノス
「それはそう……」
リュール
「そういう意味では、アントワーヌもまた高等教育を受けた救世主であるのだろうな」
クロノス
「そうですねえ」
ヲトメ
こうとうきょういく……。
ヲトメ
むずかしいはなしをしている。
クロノス
「高等教育、懐かしい響きです。ああそろそろ高等教育が受けたくなってきた……」
クロノス
「リュールも元の世界に帰ったら高等教育受け放題ですか」
クロノス
*h7アピール→リュール
リュール
*なにもできません
クロノス
2d6+5>=7 脅威度(かけひき) (2D6+5>=7) > 11[6,5]+5 > 16 > 成功
[ リュール ] 情緒 : 0 → 1
リュール
「受け放題、というよりは」
リュール
「受けるのが責任といったところだな」
リュール
「王として国を治めるためには、学ばねばならぬことが多すぎる」
リュール
「……まあ、それそのものが酷く恵まれた立場であることは理解しているが……」
リュール
この国の惨状を見ればな……
クロノス
「そうですねえ」
クロノス
「はやいところ元の国に帰らないと」
クロノス
「めちゃめちゃ勉強遅れてますよ今」
リュール
「ああ」
リュール
「一刻も早く、国へと帰らなければならないな」
リュール
「エヴリーヌと共に!」
ヲトメ
あたし?
ヲトメ
リュールの髪の毛で遊んでた。
リュール
髪を遊ばれるその感触すら今は心地よい。
リュール
それが愛する者の戯れであれば。
リュール
共に国を守ると誓った、
リュール
あの国で待ってくれている、
リュール
――――。
リュール
「?」
リュール
*ヲトメさんは何もできないみたいなので 俺の手番だけやります
リュール
*hA距離を測る
リュール
笑顔が固まり。
リュール
足が止まった。
リュール
「………………」
リュール
その、笑顔の裏に。
リュール
いかなる思考がこの愛を成り立たせているか。
リュール
いかなる狂気が自分の心を支えているか。
リュール
正しく認識できるだけの才覚を、この男は、最早併せ持たない。
リュール
「……いや」
リュール
「すまない、エヴリーヌ」
クロノス
数歩先で振り返る。
リュール
「大丈夫だ」
リュール
「……すぐ、行くよ」
リュール
開けた距離を、
リュール
また詰めた。
クロノス
*d2,c10捨て
リュール
*s5,c7捨て
ヲトメ
*ぜんぶすてるわ!

かけひき ラウンド3

クロノス
ヲトメ
リュール
クロノス
*これは………………パスですね!!!!!
ヲトメ
*hJ こんどはリュールにアピールしちゃおっと
リュール
*h4 もちろん誘い受けるよエヴリーヌ
クロノス
*d4誘い受けしちゃお
クロノス
2d6+5>=7 脅威度(かけひき) (2D6+5>=7) > 9[3,6]+5 > 14 > 成功
リュール
2d6+5+1>=14 (2D6+5+1>=14) > 6[1,5]+5+1 > 12 > 失敗
ヲトメ
2d6+5>=7 (2D6+5>=7) > 8[3,5]+5 > 13 > 成功
リュール
*誘い受け失敗で情緒1上昇
[ リュール ] 情緒 : 1 → 2
リュール
*そこからアピールが通って情緒1上昇し、
[ リュール ] 情緒 : 2 → 3
リュール
*つまり、情緒が爆発します。
ヲトメ
にこ!
ヲトメ
「ちょっと!リューク!」
ヲトメ
頭の上からちいさなからだをおりまげて眼前にちかづいてのぞきこむ。
ヲトメ
「今日のエヴリーヌはあたしよ!」
リュール
はた、と目を瞬き。
リュール
視線をあわせ。
リュール
「エヴリーヌ」
ヲトメ
「いまよそみをしたでしょう」
リュール
「だが、エヴリーヌ」
ヲトメ
耳をひっぱる。
リュール
「彼女は……」
ヲトメ
ぐいーっ。
リュール
「いたたた」
クロノス
(なにかが伸びるSE)
リュール
「こらこら、よくないよ、エヴリーヌ」
リュール
「そう癇癪を起こしては」
ヲトメ
ぷんすこぷん。
リュール
「君、ほら、だって」
リュール
「だって……」
リュール
「…………」
ヲトメ
ヲトメ
「なあに」
リュール
だって、なんだ?
リュール
だって、ほら、そこにいるのはエヴリーヌで。
リュール
ここにもエヴリーヌがいて。
リュール
俺の愛を受け止めてくれていて。
リュール
キスだってしたろう。
リュール
でも、あれ? あのエヴリーヌとは。
リュール
俺は、確か、以前に。
リュール
何度も。
リュール
………………。
リュール
……いや。
リュール
いや?
リュール
「………………」
リュール
「……え」
リュール
「あ?」
リュール
今度こそ、足が止まった。
リュール
その場に立ち尽くす。
クロノス
あ。
ヲトメ
あら。
リュール
「………………」
リュール
「……いや」
リュール
「あの」
リュール
再び、沈黙。
リュール
長く。
クロノス
「やっほ~」
リュール
「…………ああ……」
クロノス
「ハローワールド~」
リュール
手で顔を覆い、へろへろと膝を折ります。
リュール
「……ただいま、ヲトメ、クロノス」
リュール
「…………その」
リュール
「すまない…………………………」
ヲトメ
髪の毛をつかんで落ちないようにする。
クロノス
あ~。立てなくなっちゃった。
ヲトメ
「もうっ」
ヲトメ
「ひざをつくときはあらかじめいいなさいな!」
リュール
「ああ……」
リュール
「そうだった」
リュール
「すまない、ヲトメ」
リュール
「……い」
リュール
「いま、立つから」
リュール
「立つね、立つよ、ヲトメ」
ヲトメ
「ゆっくりおねがいね」
ヲトメ
「おっことさないで!」
リュール
「ああ」
リュール
「心得ているよ、レディ」
リュール
応えて、これまた慎重に膝を伸ばします。
リュール
立ち上がる。
リュール
「……その」
リュール
「本当に、いつもすまない……」
リュール
歩くよ、とヲトメに声をかけてから、歩み出します。
リュール
とぼとぼ。
ヲトメ
楽しそうにころころ笑う。
クロノス
とぼとぼしていることだなあ。
リュール
がっくりと肩を落としつつ、それでも前に進みます。
リュール
この世界は堕落の国。エヴリーヌはおらず、自分の守るべき国もない。
リュール
それでも前に進まなければならないのです。
リュール
何故なら自分には守るべき国があり、
リュール
帰らなければならぬ先があり、
リュール
その末に再会を望む、愛すべき姫がいるのですから。
GM
さて。
GM
そうこうしている間に、フルヴィエール山周縁の街、リヨンの輪郭が見えてきます。
GM
あなたたちの今回の旅の目的地が。
GM
To be continued…