キャラクター紹介
GM
軽くでいいので、キャラと疵の紹介をお願いします。キャラ目線でもPL目線でもどちらでもOKです。
GM
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
GM
では藤花さんからお願いしてよろしいでしょうか?
PC紹介:藤花
藤花
「元の世界では妓楼いうて……まあ娼館やね。経営しとりました。前は働いてもおったんやけど今は裏方やね。」
藤花
エセ京都弁はなんか元の世界での高貴な言葉遣いが堕落の国翻訳された結果だと思ってください。
藤花
心の疵は『異食症』。毎日毒草を食べてます。むしゃむしゃ!!
藤花
「薬草が足らんときはまあ…毒虫とかもいけんくはないなあ。うちの持ち物触ったらあかんよ?死ぬから。」
藤花
国一番人気の妓女であること。そのために身につけた詩楽や舞踏などの教養や床での手練手管。経営者としての才覚。それら全てへの誇りです。
藤花
「結構高い女やさかい、顔見せNG?なんよ。ごめんなあ。」
藤花
「まあこんな世界やし、協力しとる仲やし、見たかったら見せたるけど。」
GM
お顔が見れる時は来るかな……? 来ないかな……!?
GM
Choice[猟奇,愛] (choice[猟奇,愛]) > 愛
PC紹介:シェリ
シェリ
「元の世界のどこかの森と湖のこころ。それがぼくです」
シェリ
「名前も本当はなくって…マシェリとか、モンシェリとか。みんながそう言っていました」
シェリ
心の疵は底なしの愛され願望。愛されたことによってヒトの形を得て、愛されることによって形を保ち、すこしの権能を得てきました。
シェリ
「愛してもらえるとぼくの外側と内側がはっきりして、こういう形になったりできます」
シェリ
「ごはんもねむりもいらないぼくが、唯一必要なもの」
シェリ
もう一つの心の疵は×××との死別。一番初めに形をくれたあの子は、もうその命を終えて遠いところに行ってしまいました。
シェリ
「…そういえば、ぼくはいつからぼくなんだっけ?」
シェリ
「この国でも愛してもらえるように、頑張るね」
PC紹介:宮城ユウキ
宮城ユウキ
16歳……17歳? なってたっけ。まあもう大した問題じゃない。
宮城ユウキ
あとはたまにその邪魔をする人間を殺すのとかも。
宮城ユウキ
だから、あんまりこの世界でもそんなにやることは変わらない。
世間に認められた殺しになるぶん気は楽かも。
宮城ユウキ
そのぶん飲み食いとか衣食住とかには苦労しそうだけど。
宮城ユウキ
でも、原住民よりは楽できてるんだろうな。
救世主。大層なことで。
宮城ユウキ
人間。
人間だから拾われたし、人間だから庇護された。
宮城ユウキ
何をしたところで、俺は結局人間の側だった。
化け物の側に立つことはない。なかった。
宮城ユウキ
餌だった。
餌として拾われたのでなくとも、餌として生かされたのでなくとも。
宮城ユウキ
餌としての貢献が、俺のひとつの役割ではあった。
宮城ユウキ
何をされたところで、俺は結局家畜の側だった。
食らう側に立つことはない。なかった。
宮城ユウキ
まあ、これだって大したことじゃあない。
宮城ユウキ
どちらもこの世界にはそぐわない在り方とは自覚しているけれど、だからといって変えられるものでもない。
『恋は盲目!』前日譚:開始前かけひき
GM
人を殺したことはあるでしょうか。ある方も、そうではない方もいるでしょう。
GM
だけど少なくとも、「この国で」を頭につけるなら、それはあなた達にとっては初めてのことでした。
GM
なけなしのお金でとった、狭く暗い宿の部屋にあなたたちはいます。
宮城ユウキ
この少年はひどく慣れた手つきでそれを為した。
宮城ユウキ
人の形をしたものと相対し、
人の形をしたものに殺意を向け、
人の形をしたものに武器を振るい、
人の形をしたものを殺し果せた。
宮城ユウキ
なし崩しのなりゆきとはいえ、三人で成し遂げた”裁判”。
シェリ
身なりはまるで、この国に堕ちてきたばかりのころのように。
宮城ユウキ
眼の前の存在の人間ではないことを示す傷の癒えようを見ている。
宮城ユウキ
「あんたが俺たちの中で一番に頑丈なのは、どうやら事実だけれど」
藤花
顔を拭いてやろうかと手を伸ばしかけていたが、その分だと不要のようだ。
宮城ユウキ
「だからといって、特別死にづらいわけでもないようには思う」
宮城ユウキ
この瞳で、猟奇性でもって、それが読み取れる。
人を害すすべが。救世主を殺し果せる手段が。
シェリ
「これで、この世界でまだ生きていける。そうでしょう?」
宮城ユウキ
「こうなると、心配なのはシェリの方じゃなくなるのは、そう」
GM
情緒が3になったら情緒爆発となり、リタイアです。最後まで情緒爆発せずに残っていた人が優勝となります。
GM
アピールしたり誘い受けしたりして、相手の情緒を上げていきましょう。
GM
ではまず順番決めから。裁判と同様、才覚の値が+補正になります。
藤花
1d6+3 (1D6+3) > 3[3]+3 > 6
かけひき ラウンド1
藤花
宮城ユウキ
シェリ
GM
それぞれの技能の使用タイミングについては通常の裁判と同様です。
GM
赤が主動作 青が補助動作 緑が割り込み ですね。
GM
行動に対する誘い受けに、更に誘い受けを重ねることもできます。
GM
という感じです! あとは必要な時に都度説明していきますね。
GM
先にダイスを振るなら誘い受けの有無を確認するし、後でダイスを振るなら後で確認しようかなみたいな感じです。
GM
はーい。ではシェリさんの誘い受けからお願いします。2d6+1で目標値は7ですね。
シェリ
2d6+1>=7 (脅威度1) (2D6+1>=7) > 11[5,6]+1 > 12 > 成功
藤花
2d6+1>=12 (脅威度1) (2D6+1>=12) > 7[3,4]+1 > 8 > 失敗
GM
ではアピール失敗で藤花さんの情緒が1上がります。
[ 藤花 ] 情緒 : 0 → 1
GM
使用したカードは捨て札置き場に移動お願いします~。
藤花
不定形の生き物の手によって、先の戦闘で負った傷は綺麗に癒えた。
宮城ユウキ
地べたに腰をおろして二人を見ています。
藤花
わずかばかり。流れていた血は完全に止まった。
藤花
「しつこいようやけど、うちに直接は触っとらんね?」
藤花
「あんたはん、なんやふわふわしとるさかい……ちょっと不安やわあ」
藤花
それなのに、自分のせいで死なれたとあっては、流石に寝覚が悪い。
藤花
シェリは、殺さない。少なくとも今は、そうすべき相手ではない。
藤花
「……ほんに。おかしい思ったらすぐ言うんよ。」
藤花
「あんたはんほどの奇跡みたいなことはできんけど。軽い治療くらいはうちもわかるさかい。」
宮城ユウキ
気配というものがある。空気感というか。
シェリ
何百年と、人の営みを見てきて学んだこともある。
シェリ
今の藤花の言動は、姉のようで、母のようで、家族のようだと感じる。
シェリ
それそのものは、ついぞこの身には与えられなかったものだけれど。
藤花
無邪気に笑う目の前の存在が、元の世界においてきた禿たちと重なる。
藤花
売られてきた子供達。まだ身体を売らない子供達。いずれ女になる、女にさせられる子供たち。
藤花
自分を見て、無邪気に優しいなどと宣う子供たち。
シェリ
ふわふわと部屋の片隅に浮かんで、好ましいものを見つめる瞳を藤花に向ける。
藤花
「うちのこと口説いても、サービスはしたらんからね」
シェリ
「ぼくのことを少しでも好きでいてくれたら、それだけで」
シェリ
藤花の心の機微になど気付くこともなく、上機嫌にゆらゆらと揺れている。
宮城ユウキ
2D6+1>=7 脅威度1 (2D6+1>=7) > 8[6,2]+1 > 9 > 成功
[ シェリ ] 情緒 : 0 → 1
宮城ユウキ
ただ思い浮かんだ素朴な疑問がそのまま口を滑り落ちただけ。
シェリ
突然のユウキの言葉に、ぴょこんとその場で少し跳ね上がる。
シェリ
「なんて言ったらいいのか、あんまり分からないけど」
宮城ユウキ
その不思議な挙措のさまをも赤い瞳が捉えている。
シェリ
「ユーキとトーカが、ご飯を食べて眠りたいっていうのと似てる…かなあ」
シェリ
「ぼくは食べなくても、眠らなくても、形を保っていられるけれど、ふたりはそうじゃないでしょう?」
シェリ
「おなかがすいて、ねむたくなって、ふらふらする」
シェリ
「ぼくは、多少なりとも好かれていないと…愛されていないと?」
シェリ
「外側と内側が、ゆらゆらしてぼやける感じがする、みたいな…」
宮城ユウキ
無遠慮、無愛想なこの少年はしかし、先の”裁判”をあなたと戦い抜いた。
宮城ユウキ
その前段階における”お茶会”でもまた、あなたを庇い、あなたを庇護する動きを見せた。
宮城ユウキ
仲間であるから。
ともに戦うことを決めたから。
宮城ユウキ
それは果たして、”あなた”を定めるに寄与する事実であろうか。
シェリ
ひとに預けるには、危ういもの。そういうあり方しかできないのが、ぼくだ。
シェリ
「ぼくも、人のことよくわかんないし。…ユーキの方から見たら、なおさらわかんないよね」
宮城ユウキ
「シェリみたいなのは、見たことないから」
宮城ユウキ
「理解してないと、フォローもできないし」
シェリ
「それに、今のは…ぼくを傷つけようとする言葉じゃないと思ったし」
宮城ユウキ
「散々守ってもらったし」
裁判でいっとうに狙われていたのが自分であったことと、
その自分を守るためにシェリが身体を張っていたことはよく理解している。
宮城ユウキ
「シェリのお眼鏡に叶うかは、分からないけど」
シェリ
飾り気も、嘘もない言葉が心地よく水面を揺らす。
シェリ
できる限りは、自分がこの子の形を守ってあげられたらいいと思う。
シェリ
2d6+1>=7 (脅威度1) (2D6+1>=7) > 8[6,2]+1 > 9 > 成功
[ 宮城ユウキ ] 情緒 : 0 → 1
シェリ
「なにが好きで、なにが嫌なのか。―どうやって生きてきて、どうしていたいのか」
シェリ
ユウキの周りをくるりと回って、視線を合わせる。
宮城ユウキ
床に腰を下ろしたままに、自分の知らぬ不定形のいきものと視線が合う。
宮城ユウキ
「普通の人間だ。特別だとか、選ばれた存在だとか、そういうものじゃあ一切ない」
宮城ユウキ
「普通ってのは、俺の生まれたところ基準で」
宮城ユウキ
「この堕落の国じゃあ、それが特異で、特別にはなるのかもな」
シェリ
「それに、ほら。ぼく、普通ってよくわからないから」
宮城ユウキ
「……どこから話せばいいか、少し難しく思うけど」
宮城ユウキ
堕落の国とは違う世界。
その片隅にある、平和な国の話をする。
宮城ユウキ
平和の裏に蔓延る人喰いの化け物の話をする。
それを殺す者たちの話をする。
世間に認められずとも、一般人や治安維持組織に後ろ指を指され、眉を潜められようとも、戦わなければならない者の話をする。
宮城ユウキ
生き残るために、何かを殺さなければならない”人間”の話をする。
宮城ユウキ
自分の家族を殺した化け物の話をする。
その化け物を殺し、自分を拾ったこれまた化け物の話をする。
シェリ
自分が生まれた森ともこの廃れた世界とも違う、平和な/危険な国の話。
藤花
口を挟むことなく、聞いている。2人の様子を眺めている。
宮城ユウキ
「比較的、何かを殺すのには慣れてるし」
宮城ユウキ
化け物狩りというものは徒党を組んで行うものだから……。
宮城ユウキ
「吸血鬼も、見た目は結構人間に近かったりするしね」
宮城ユウキ
「救世主を殺すのも、まあ大差はなかった」
シェリ
「ユーキが頑張り屋さんなことは、わかったよ」
宮城ユウキ
「じゃあ、シェリから見たら、そうなんだ」
シェリ
少年の頬の傷。救世主としての異能でも治らぬそれに手を添える。
シェリ
見様見真似。大きな感情を伴わない、これまで見てきたもののミラーリング。
シェリ
それでも、心に一つ立った漣を表現したかったから。
宮城ユウキ
少年があなたの所作を見ている。
少年があなたの模倣を受け入れる。
シェリ
「ユーキの頑張りが、正しく報われますように」
宮城ユウキ
あなたの真似ぶ交歓はここに、あなたの望む通りに成立する。
シェリ
それがどう映ろうとも、心からの言葉を零す。
宮城ユウキ
「頑張ったら報われたいとは、俺も思うよ」
かけひき ラウンド2
藤花
宮城ユウキ
シェリ
藤花
2d6+1>=7 (脅威度1) (2D6+1>=7) > 4[2,2]+1 > 5 > 失敗
GM
まずハプニングから処理します。1d6をどうぞ
GM
2 もはやみんなまともじゃない。全員の情緒+1。
[ 藤花 ] 情緒 : 1 → 2
[ 宮城ユウキ ] 情緒 : 1 → 2
[ シェリ ] 情緒 : 1 → 2
[ 藤花 ] 情緒 : 2 → 3
宮城ユウキ
シェリに触れられたままに視線を藤花の方へと向ける。
宮城ユウキ
「ある意味じゃ俺が一番心配してるのは藤花さんだ」
宮城ユウキ
「どうやらこの中で一番倫理観がまともなのがあんただ」
宮城ユウキ
「そういう人には多分キツいぜ。この世界」
藤花
「坊主みたいな子供に心配されとるようじゃあいかんねえ」
藤花
表情は伺えない。下から覗いても、不思議と面の中は見えない。
シェリ
必然、ユウキと共に藤花を見上げる形になる。
藤花
「そうねえ。確かに人殺すいうんは、悪いことや思うよ?うちの基準でもね」
宮城ユウキ
寄り添うような形になっている、あなたから見ればいとけない子供の姿をした二人。
藤花
「だから、特に坊主に心配してもらうことはあらへんよ」
宮城ユウキ
「俺はシェリほど人間を肯定的には捉えない」
宮城ユウキ
「そこに優しさがあるかどうかを、今問題にするつもりはない」
宮城ユウキ
「俺たちは今日、ただ生き延びるためだけに人を殺した」
宮城ユウキ
「その事実を最も重く捉えている救世主は」
宮城ユウキ
「間違いなく、あんただろう。……だって」
宮城ユウキ
「先の”お茶会”で俺たちを守るために見せた」
宮城ユウキ
寄り添い揺蕩う水のかたちをなした救世主に首肯を返す。
シェリ
「トーカの流れ、今はぐるぐる廻っている感じ」
宮城ユウキ
「でも今はモテるより、生き延びる方が大事だから」
宮城ユウキ
「同じ戦いを乗り越えた相手に注ぐ情を、俺はそれなりに持ち合わせているみたいだ」
藤花
「生きるために殺すしかなかった。理解しとる。今更背負った骸が一体増えたとこで、誤差や誤差。」
藤花
「逐一心痛めとったら、生きていかれへんやろ。」
藤花
「うちは平気。今更、誤差の一つや二つで揺らぐような生き方しとらんよ。」
藤花
こう言う生き方しか出来なかった。もともとそう。そのように選んだ。
藤花
「……あんたはんらみたいなもんにまで、そういうん強いてしまうんは」
シェリ
「選べなかったことでも、納得していたことでも。波が立たないわけじゃない、から」
シェリ
「知らんぷりして溺れちゃうよりは、ちゃんと見てあげたほうがいい、のかなあ」
シェリ
なんだかユウキの目に漣が立ったことだけは認識しながら、滔滔と。
宮城ユウキ
「……気に病んでるとこは俺の想定とちょっと違ったけど」
違ったということにしておく。
宮城ユウキ
「気に病んでることがあるの自体が、結局のところ問題だから」
宮城ユウキ
「あんまり目、逸らさないほうがいいと思うよ」
宮城ユウキ
「俺に言われるまでもなく分かってるだろ?」
宮城ユウキ
「あんたは俺らの中で、いっとう頭が回るんだから」
藤花
無害な煙。先ほどの裁判での、命を奪うものではない。
藤花
何かを救いたくても、手が届かない。自分が歩んできた道を辿らせるようなことしかできない。断ち切ることができない。
藤花
そのことがひどく歯痒い。結局なにもできはしないのだと、見せつけられているようで。
藤花
そして、見抜かれている通り。今日の殺しは、生きるための殺しだった。それを気に病んでいる。
藤花
生きるために殺したのは、今日が初めてだった。
藤花
「ほんとに、余計なこと言う子供ばっかりやね」
藤花
「でも、まあ。心配は有り難くもらっとこうやないの」
宮城ユウキ
「生まれた国じゃ、もう少しで成人のはずなんだけど」
宮城ユウキ
そういう話でないことは理解しているが。
宮城ユウキ
この人は結局、自らの懐に入れた相手・庇護すべきと感じた相手が年下ならば子供と扱ってしまうのだろう。
実年齢では間違いなく自分たちを上回るシェリに対してもこれなのだから。
シェリ
存在している年月で言えば、まず間違いなく一番長いのはシェリなのだけれど。
藤花
「青〜いお子様。二人ともな。大人扱いされたかったら女の一人や二人作ってき」
藤花
「で、そんなお子様に心配されとるようじゃ、うちもまだまだやね。」
宮城ユウキ
大人扱いされるために女の人を消費するのもなあ。
宮城ユウキ
この距離感もちょっと心配にはなってくるな、とシェリに寄り添われながら考えはしていますが黙っています。
シェリ
ユウキから名残惜しそうに手を離して、藤花の方へと浮かんでいく。
シェリ
「誰だって―大人だって、手を握っちゃいけないことなんてないんだよ」
シェリ
「ぼくたちは、そのために一緒にいるんだから」
宮城ユウキ
シェリは人間が好きなのだろうと思う。
人間に愛され、その恩恵を受けてきたのだろうとも。
宮城ユウキ
呪いではなく、祝福としての愛の形を信じている。
藤花
「手ェくらいなら握ってあげてもええけどな。」
藤花
「あんたはんの望むもんは、あげられへんよ。」
藤花
「ーまあ、ええわ。えろう心配かけてすんまへんなあ。」
藤花
「ご心配、ありがたあく受け取らせてもらうわ。裁判言うんは初めてやったさかい、気ぃ張っとったんはその通り」
宮城ユウキ
色々思うところはないでもないが、これ以上は言わぬが花というものだろう。
宮城ユウキ
目の前の花を摘むことを自分は望んでいない。
藤花
「もうどうしても耐えられなくなったら、うちに言い。」
藤花
この非常の国で、辛い現実に打ちのめされて、どうにも生きていけなくなるならば。
藤花
優しくしてあげる。妓楼の流儀でもって、優しく蕩かして
シェリ
2d6+1>=7 (脅威度1) (2D6+1>=7) > 11[5,6]+1 > 12 > 成功
宮城ユウキ
2d6+1>=12 (2D6+1>=12) > 9[3,6]+1 > 10 > 失敗
[ 宮城ユウキ ] 情緒 : 2 → 3
GM
*ユウキと藤花は小道具『シェリの寵愛』を獲得します。
宮城ユウキ
「とりあえず藤花さん、先休んだら。疲れてるみたいだし」
宮城ユウキ
「交代で使うにせよそうでないにせよ、空けておいて得することないよ」
シェリ
「見張りとかはぼくがするから、ゆっくりしてて~」
藤花
今の自分は冷静さを欠いている。平時の状態ではない。
藤花
「ゆっくり寝かしてもらうわあ。サービスに添い寝したろか?」
藤花
ベッドに向かって歩みながら、冗談めかして告げる。
宮城ユウキ
多分その場合、気を使うのは俺よりあんたの方だろうけど。
宮城ユウキ
「結構俺に優しいんだ。年上のお姉さんって」
藤花
「はいはい、うちはこの国一優しくて美人なお姉さんやよお」
藤花
言いながらベッドに身を投げ出す。壁に背を向けて「もう寝る」のポーズ。
宮城ユウキ
落ち着かないだろうとベッドからは距離を取る。
狭い部屋ではあるが。
シェリ
物音を立てないようにふよふよと浮かんで、ユウキに倣う。
宮城ユウキ
「心の疵ってのが、それだけ厄介ってことなのかもしれないけど」
宮城ユウキ
「心の疵……とはちょっと違うんだけど」
宮城ユウキ
「似たようなものを知ってるんだ。元いた場所での経験上」
宮城ユウキ
ちらとベッドに横たわる女に視線をくれる。
宮城ユウキ
「だから、仲間のそういうのを知ろうとするのに近いやり方をしたんだけど」
藤花
動かない。寝ているのか起きているのかもわからない。
宮城ユウキ
「同じやり方じゃ、けっこう負荷がでかそうだな、と思って」
シェリ
「ユーキの世界のやり方だったんだ。さっきの」
宮城ユウキ
「俺は世界全体を語れるほどには、世界に通じてなかったと思うし」
シェリ
「ユーキは、トーカのことを知りたかったんだね」
シェリ
「それは、もしものときに助けてあげるため?」
宮城ユウキ
「俺はシェリよりも藤花さんの方を気にかけてる」
宮城ユウキ
「それはシェリが人間じゃないからで、あの人が人間だからだ」
宮城ユウキ
「興味関心が偏ることは、そのまま愛情の偏りに繋がるから」
宮城ユウキ
「好かれることを求めるシェリにとっては、好ましくないかなと思って」
シェリ
「親猫は子猫を守るし、ヒトはヒトを守るでしょう」
シェリ
「ぼくの在り方が”こう”だから、気を使ってくれてるのかもしれないけれど」
シェリ
「元いたところでも、そういうことは分かってるから。気にしなくていいんだよ」
宮城ユウキ
「三人ともが、同じく救世主である今は」
宮城ユウキ
「人間であるかどうかって、そんなに本質的な問題じゃなくなると思う」
シェリ
「でも…ユウキの考え方はユウキだけのものだから」
シェリ
あなたの人生で、あなたの経験によって培われた、あなたの感性。
宮城ユウキ
「俺はあんまり俺のこと、信用してないよ」
シェリ
「それでも。…そう思っていること、思っていたこと」
シェリ
「トーカもね、最後はあんな風に言ってたけど」
シェリ
「きっと大丈夫。あのこは分かっていると思うから」
宮城ユウキ
そうだといいと思う。
そうあればいいと寿ぐ。
宮城ユウキ
善意や信念は容易く挫かれ、
誓いは儚く敗れ去り、
運命はあっさりと砕け散る。
宮城ユウキ
自分を最も裏切ることができるのは、誰よりも他ならぬ自分自身だ。
宮城ユウキ
それを知って尚、残骸の在り方に縋ることを。
宮城ユウキ
……それをこの救世主に叩きつけることに意味はない。
シェリ
「ユーキもね、眠たくなったら寝ちゃっていいよ」
宮城ユウキ
それは散々指摘してしまったことだし、とまでは口には出さず。
宮城ユウキ
寝ていることになっている彼女には声をかけず、なるべく音を立てぬように膝を沈めながら、
シェリ
どうかこの子たちが、ひとときでも安らかな眠りを得られるように。
宮城ユウキ
藤花には触れぬよう、ベッドの際に横たわる。
シェリ
僅かに残された権能を振るう。申し訳程度の遮音と遮光。
シェリ
懸命に生きるこの子たちが、少しでもいい状態で朝を迎えられるように。
GM
これは、あなたたちが出会い、はじめての裁判を終えた夜のお話。
GM
そしてその後も、あなたたちは行動を共にして、幾度の夜を越えて。
GM
このぶっちゃけもうダメな国での過ごし方にも少し慣れた頃。
GM
あなたたちは、とある村で亡者退治の依頼を請け負いました。