裁判
GM
*ひとつひとつやっていきましょうか。
ルールブックの裁判のページを開いてね。
《燃え盛る男》
《燃え盛る男》はルカとネロの双方に敵対します。
宿木ルカ
宿木ルカは《燃え盛る男》のみに敵対します。
GM
*了解しました。
ルカ・ネロVS《燃え盛る男》の裁判となります。
GM
これは配下が仕込を握っている《燃え盛る男》のみですね。
《燃え盛る男》
*《燃え盛る男》は日刻みの時計と免罪符を獲得します。
[ 《燃え盛る男》 ] 日刻みの時計 : 0 → 1
[ 《燃え盛る男》 ] 免罪符 : 0 → 1
GM
裁判の参加者は〔1D6+【才覚】〕で「先制値」を決定します。
先制値の高いキャラクターから順に行動順が割り振られます。
先制値が同じキャラクターがいる場合、そのキャラクター同士で再び先制値決定を行い、高いほうが先の行動順となります。全員の行動順が一意に定まるまで、この操作を繰り返してください。
《燃え盛る男》
*《燃え盛る男》は日刻みの時計を使用します。
[ 《燃え盛る男》 ] 日刻みの時計 : 1 → 0
《燃え盛る男》
1D6+3+2 (1D6+3+2) > 3[3]+3+2 > 8
ネロ
1d6+1 (1D6+1) > 2[2]+1 > 3
宿木ルカ
1D6+0 (1D6+0) > 5[5]+0 > 5
裁判 ラウンド1
GM
《燃え盛る男》>ルカ>ネロの順番で5枚ずつ引きます。
《燃え盛る男》
*と、言いたいですが、《燃え盛る男》はイカサマ「トランプ兵」を所持しているので6枚です。
《燃え盛る男》
宿木ルカ
ネロ
《燃え盛る男》
*主動作 女王命令c2>ルカ、ネロ
宿木ルカ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 6[3,3]+3 > 9 > 成功
《燃え盛る男》
2d6+3-3=>7 判定(+才覚) (2D6+3-3>=7) > 11[5,6]+3-3 > 11 > 成功
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 32 → 27
《燃え盛る男》
1D6+2 看破がないので素のダメージですね。 (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
[ 宿木ルカ ] HP : 18 → 14
《燃え盛る男》
*ダメージに対する割り込み cJきっぷ拝見
《燃え盛る男》
*ルカのJokerとネロのc6を捨てます
《燃え盛る男》
*さらにダメージに対する割り込み sQ名無しの森
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
《燃え盛る男》
1d6+2+2 看破つき (1D6+2+2) > 3[3]+2+2 > 7
GM
*防弾コートで1点減らして6点ですね。
ルカくんも第二ボタンあったな。
[ 宿木ルカ ] HP : 14 → 15
[ ネロ ] HP : 19 → 13
《燃え盛る男》
*ネロに3点のダメージ。防弾コートで減らして2点ですね。
不調は封印を指定。
[ ネロ ] HP : 13 → 11
[ 宿木ルカ ] 封印@《燃え盛る男》1R : 0 → 2
[ ネロ ] 封印@燃え盛る男1R : 0 → 3
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
《燃え盛る男》
*器用でc6,s6を切ります。
達成値12。
宿木ルカ
2d6+3+1+2-1=>12 判定(+猟奇、精確、援護)(-闇雲) (2D6+3+1+2-1>=12) > 8[4,4]+3+1+2-1 > 13 > 成功
GM
*1D6+2+1ですね。上質な凶器と闇雲マイナス。
宿木ルカ
1d6+2+1+2 (1D6+2+1+2) > 6[6]+2+1+2 > 11
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 27 → 16
ネロ
2d6+3+2=>7 (2D6+3+2>=7) > 10[4,6]+3+2 > 15 > 成功
GM
*成功ですね。ダメージは威力点2+援護2+看破2.
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 16 → 10
[ ネロ ] HP : 11 → 16
《燃え盛る男》
かつて向けられることのなかった殺意としてあなたたちを傷つける。
《燃え盛る男》
それはイェルク・ヘルモルトという男の失われた証左に他ならない。
《燃え盛る男》
罪を焼き清めることすら叶わない炎の只中に、
ネロ
刃は容赦なく肉を裂く。炎は容赦なく肌を焼く。
アウレア
かつては、あなたとアウレアが身を投げ出すより先に。
イェルク
その機先を制し、敵の行動を止める役目を負う男がいた。
ネロ
嫌でも突きつけられる、半身を欠落したような喪失感。
《燃え盛る男》
心の痛みが、肉を穿つ痛み以上にあなたを責め苛む。
《燃え盛る男》
変質によって覚えることが叶うようになった苦痛が。
ネロ
また、目の前の愛する少年をその痛みから守る術も、何もなく
旅路の思い出
旅路の中に殺した少女が使っていた大剣だ。
旅路の思い出
イェルクは合理に従って少女を殺してみせた。
宿木ルカ
炎に焼かれ、ナイフに貫かれて事切れた少女。
旅路の思い出
異常性としてでなく、心的外傷として在ったそれ。
旅路の思い出
抉れた疵をのたうたせる道程とそのままぴったり重なっていた。
《燃え盛る男》
その末路に、炎が男であったものを灼く。
宿木ルカ
斬る、というよりも殴りつけるように。大剣を振るう。
《燃え盛る男》
金属の塊が炎を打ち払い、その軀を抉る。
《燃え盛る男》
模倣品の炎が、火の粉を散らして揺れている。
宿木ルカ
柄から伝わる、言いようもなく不快な感触。
宿木ルカ
この世界で、救世主として生きていく以上、避けることのできないもの。
《燃え盛る男》
それが今、十全になされている手応えがある。
《燃え盛る男》
かつてあなたと共にあった男を相手に。
《燃え盛る男》
もはやあなたと共にはゆけぬ男を相手に。
宿木ルカ
血飛沫と涙を、乱暴に拭って。燃え盛る男を見据える。
宿木ルカ
忘れることのないように。脳裏に焼き付けるように。
ネロ
妖精は血に塗れた羽根を広げ、その異能を振るう。
《燃え盛る男》
肉を穿たれた男の傷を、あなたが癒やすことはもうない。
《燃え盛る男》
あなたはもはや男を選ばぬことを選んだから。
ネロ
そうして、男から与えられた傷も、焼け焦げひび割れた炎の痕も、癒えてしまう。完全ではないにせよ
《燃え盛る男》
男はその選択をせず、女を喪ったという欠落を抱えたままに亡者へと成り果てた。
《燃え盛る男》
戻らぬ欠落を、別の方法で埋める道を選ぶ。
《燃え盛る男》
口では愛しているとそのようにうそぶきながら、
ネロ
たとえこの羽根を、手足を、臓腑をもがれるような痛みだとしても。
ネロ
愛は、この胸に。この身体に。この存在の全てに。
《燃え盛る男》
合理的な判断のもとに、あなたの愛は男を傷つけ、自らを癒す。
《燃え盛る男》
そして堕落の国で選ぶ生も、きっと同じような形をしているのだろう。
《燃え盛る男》
それを知らしめるように、男の姿はそこにあり続けていた。
裁判 ラウンド2
《燃え盛る男》
宿木ルカ
ネロ
[ 宿木ルカ ] 封印@《燃え盛る男》1R : 2 → 1
[ ネロ ] 封印@燃え盛る男1R : 3 → 2
《燃え盛る男》
*主動作 d2女王命令>ルカ、ネロ
《燃え盛る男》
*ルカの側から判定。割り込まれるものはありませんね。
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
《燃え盛る男》
1D6+1+1 ダメージ (1D6+1+1) > 4[4]+1+1 > 6
ネロ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 11[5,6]+3 > 14 > 成功
《燃え盛る男》
c(6-1-3+2) ダメージ6点 防弾コート軽減 防壁軽減 看破 c(6-1-3+2) > 4
[ ネロ ] HP : 16 → 12
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
《燃え盛る男》
1d6+2 ダメージ (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
ネロ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
宿木ルカ
2d6+3+1+2-2=>12 判定(+猟奇、精確、援護)(-闇雲マイナス2) (2D6+3+1+2-2>=12) > 10[6,4]+3+1+2-2 > 14 > 成功
宿木ルカ
1D6+2+2+2+2 上質な凶器 看破 援護 闇雲マイナス (1D6+2+2+2+2) > 4[4]+2+2+2+2 > 12
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 10 → 0
《燃え盛る男》
2d6+2-0 判決表 (2D6+2-0) > 5[4,1]+2-0 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
《燃え盛る男》
*免罪符を使用し、酌量の結果を2上昇します。
[ 《燃え盛る男》 ] 免罪符 : 1 → 0
[ 《燃え盛る男》 ] 前科 : 0 → 1
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 0 → 1
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
《燃え盛る男》
*器用。s3,d6,d7切り。
達成値を16へ。
ネロ
2d6+3+2=>16 (2D6+3+2>=16) > 8[3,5]+3+2 > 13 > 失敗
裁判 ラウンド3
《燃え盛る男》
宿木ルカ
ネロ
[ 宿木ルカ ] 封印@《燃え盛る男》1R : 1 → 0
[ ネロ ] 封印@燃え盛る男1R : 2 → 1
《燃え盛る男》
*主動作 女王命令d5>ルカ、ネロ
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚)ルカへの攻撃 (2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
《燃え盛る男》
1d6+2 ダメージ (1D6+2) > 6[6]+2 > 8
宿木ルカ
*ネロから援護(ダメージ軽減)をもらって受けます。
GM
c(8-2-1) 援護によるダメージ軽減 第2ボタン c(8-2-1) > 5
[ 宿木ルカ ] HP : 15 → 10
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚)ネロへの攻撃 (2D6+3>=7) > 7[2,5]+3 > 10 > 成功
《燃え盛る男》
1D6+2+2 ダメージ (1D6+2+2) > 3[3]+2+2 > 7
ネロ
2d6+3=>7 判定(+愛) (2D6+3>=7) > 7[4,3]+3 > 10 > 成功
《燃え盛る男》
c(7-3-1) ダメージ 防壁 防弾コート c(7-3-1) > 3
[ ネロ ] HP : 12 → 9
宿木ルカ
2d6+3=>7 判定(+猟奇) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
宿木ルカ
1D6+2+2 (上質な凶器、看破) (1D6+2+2) > 1[1]+2+2 > 5
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 1 → 0
《燃え盛る男》
2d6+2-1 判決表 (2D6+2-1) > 6[5,1]+2-1 > 7
《燃え盛る男》
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
《燃え盛る男》
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
《燃え盛る男》
2d6+0=>7 判定(+愛) (2D6+0>=7) > 12[6,6]+0 > 12 > 成功
[ 《燃え盛る男》 ] 前科 : 1 → 2
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 0 → 1
《燃え盛る男》
その亡者の繰り出す一撃一撃は殺傷力には少々欠ける。
《燃え盛る男》
あなたたちを圧倒するものにはならない。
《燃え盛る男》
叩きつける火の粉がじりじりとあなたたちの肌を焦がし、その行動を妨げる。
ネロ
灼熱に身を灼かれながら、まだ倒れることのない男。
《燃え盛る男》
灼熱のナイフがあなた達のはだを裂く。
ネロ
愛する少年を庇いながら、愛する男の刃を受けている。
ネロ
心無いはずの男は、少年の猟奇と妖精の愛を前に、まだ膝を折ることをせず。
ネロ
「……何が、あなたを今も、立たせているのでしょうね」
宿木ルカ
ネロの援護すらも振り切るように、前に出る。
《燃え盛る男》
今ばかりはその風もあなたの背を押して。
《燃え盛る男》
致命に至る一撃。その手応えの中に。
《燃え盛る男》
勢いを増した炎が、今度はあなたを押し返す。
宿木ルカ
熱風に煽られ、受け身も取れず瓦礫に転がされる。
《燃え盛る男》
旅慣れぬあなたを助き導く男がいた。
《燃え盛る男》
荒野を進む不慣れな足取りを支える男がいた。
宿木ルカ
体勢を大きく崩しながらも―半ば祈るように、男の影を伺い見る。
《燃え盛る男》
伸べられる手はない。無愛想ながらあなたを元気づける声もない。
宿木ルカ
大剣を地面に突き刺して、なんとか立ち上がる。
《燃え盛る男》
2d6+3+4=>7 判定(+才覚) (2D6+3+4>=7) > 7[6,1]+3+4 > 14 > 成功
《燃え盛る男》
*s2,s5,c8切り 器用で達成値3点上昇
ネロ
2d6+3+2=>17 (2D6+3+2>=17) > 9[6,3]+3+2 > 14 > 失敗
裁判 ラウンド4
《燃え盛る男》
宿木ルカ
ネロ
[ ネロ ] 封印@燃え盛る男1R : 1 → 0
《燃え盛る男》
*主動作 女王命令d4>ネロ、ルカ
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
《燃え盛る男》
1d6+2+2 ダメージ (1D6+2+2) > 1[1]+2+2 > 5
[ ネロ ] HP : 9 → 5
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 6[5,1]+3 > 9 > 成功
《燃え盛る男》
1D6+2 ダメージ (1D6+2) > 1[1]+2 > 3
《燃え盛る男》
c(3-1) c(3-1) > 2
[ 宿木ルカ ] HP : 10 → 8
《燃え盛る男》
*ルカへのダメージにsA百刑。不調は封印を指定。
《燃え盛る男》
c(3-1) c(3-1) > 2
[ 宿木ルカ ] HP : 8 → 6
[ 宿木ルカ ] 封印@《燃え盛る男》4R : 0 → 3
ネロ
3D6+1 (3D6+1) > 9[5,1,3]+1 > 10
GM
*狂愛により回復量の10がダメージに転換されます。
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 1 → 0
《燃え盛る男》
2d6+2-2 判決表 (2D6+2-2) > 9[5,4]+2-2 > 9
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 0 → 1
[ 《燃え盛る男》 ] 前科 : 2 → 3
《燃え盛る男》
*割り込み 妨害
*妨害への割り込み 精確d9
《燃え盛る男》
2d6+3+1=>7 判定(+才覚) (2D6+3+1>=7) > 9[3,6]+3+1 > 13 > 成功
《燃え盛る男》
*器用でs4,c3,h10切り 達成値16へ
ネロ
2d6+3+2=>16 (2D6+3+2>=16) > 9[5,4]+3+2 > 14 > 失敗
裁判 ラウンド5
《燃え盛る男》
宿木ルカ
ネロ
《燃え盛る男》
*主動作 c5女王命令>ルカ、ネロ
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 4[3,1]+3 > 7 > 成功
《燃え盛る男》
1d6+2+2 ダメージ (1D6+2+2) > 5[5]+2+2 > 9
《燃え盛る男》
c(9-1) ダメージ c(9-1) > 8
[ ネロ ] HP : 5 → 0
ネロ
2d6+2 (2D6+2) > 6[4,2]+2 > 8
GM
*6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
[ ネロ ] HP : 0 → 1
[ ネロ ] 前科 : 0 → 1
《燃え盛る男》
*ダメージに割り込み hJきっぷ拝見
《燃え盛る男》
*ルカはs3、ネロはJoを落とします
《燃え盛る男》
2d6+3=>7 判定(+才覚) (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
《燃え盛る男》
1d6+2 ダメージ (1D6+2) > 4[4]+2 > 6
《燃え盛る男》
c(6-1) 第二ボタンによる軽減 c(6-1) > 5
[ 宿木ルカ ] HP : 6 → 1
《燃え盛る男》
あなたを残して逝った女に似た炎を纏ったそれが、
ネロ
致命に届きうる一撃。柔らかい内側をぐちゃぐちゃにされたような痛み。
《燃え盛る男》
それも似たような苦しみを覚えていただろうか。
《燃え盛る男》
当時のあなたは、それに想いを馳せることも、しなかったろうけれど。
ネロ
ダンスというにはあまりにも不恰好なステップで、それでもなんとか立ち続けてみせる。
ネロ
まだ、まだ、倒れられない。まだ死ねない。目の前の男がどんなに愛しくても。抉られた身の内側で喪失がのたうっていようとも。
ネロ
ルカの気配を探る。まだ立っていることを認識する。
ネロ
僕は、この少年を選んだのだから。選んだからには、死ぬことはできない。
GM
自分ですら正しく認識していない愛のかたちを、
GM
他者に捧ぐことで、自らの在り方を定めてみせた。
ネロ
歪で純粋な愛でもって、妖精になり損なった男はそこに立っている。
《燃え盛る男》
目の前には、救世主であることをやめた男が在る。
《燃え盛る男》
*割り込みはありません。判定をどうぞ。
宿木ルカ
2d6+3+2=>12 判定 (2D6+3+2>=12) > 9[3,6]+3+2 > 14 > 成功
《燃え盛る男》
*成功ですね。ダメージは1D6+2+2。
宿木ルカ
1D6+2+2+2 (上質な凶器、看破、援護) (1D6+2+2+2) > 5[5]+2+2+2 > 11
[ 《燃え盛る男》 ] HP : 1 → 0
《燃え盛る男》
2d6+2-3 判決表 (2D6+2-3) > 6[3,3]+2-3 > 5
《燃え盛る男》
かつてあなたを焼いた浄罪の炎ではない。
《燃え盛る男》
目の前の男を焼く炎は、ただ男が希ったばかりのそれ。
《燃え盛る男》
その只中に、救世主たちの攻撃を浴びせかけられながら。
《燃え盛る男》
あなたの皮膚も炎に炙られ、ひどく焼き焦がされている。
《燃え盛る男》
あの時は、目の前の男であったものが、それを叩き消したが。
《燃え盛る男》
此度その責め苦は目の前の亡者より与えられる。
宿木ルカ
熱風に灼かれ霞む目で、”彼”であったものを視界に捉える。
ネロ
光の粒ではなく血と泥と焦げ付きを纏った妖精が、あなたの背後で苦しげに呼吸をしている。
イェルク
短い間とて、積み重ねた道程の、その思い出と。
宿木ルカ
未だ十全に動けそうにはないのを感じ取る。
宿木ルカ
ネロへの傷を肩代わりすることもできない、猟奇によって突き動かされるこの身。
宿木ルカ
溢れる涙は、吹き付ける熱風によるものか、それとも激情によるものか。
《燃え盛る男》
堕落の国を吹く風はいつも乾いていて、
宿木ルカ
しかと目を見開いて。溢れる熱をそのままに。
《燃え盛る男》
しかしあなたを留めることは叶わず。
宿木ルカ
託されたもの、選んだもの。突き動かされて、猟奇を振るう。
ネロ
駆け出す少年を援護するように、手を翳し魔法を振るう。
《燃え盛る男》
合理によってその行動を導いてきた男。
《燃え盛る男》
才覚で判断を下し、ひとしずくの猟奇を振るう。
《燃え盛る男》
愛の在り方の危うさを指摘しながら、自ら愛を語ることのなかった男が。
《燃え盛る男》
あなたの一撃を受けて、一際大きく血をしぶかせる。
《燃え盛る男》
燃え盛る炎にすら逆らい、あなたの頬を汚す。
《燃え盛る男》
二人の仲間のために、あなた自身が定義したその役割が。
《燃え盛る男》
十全に働いていることを示す鉄錆の臭い。
宿木ルカ
刈り取ったものの重さが、飛沫となって降りかかる。
《燃え盛る男》
結果を見るまでもなく、そう確信できてしまう。
ネロ
その光景を見とめ、覚束ない足取りでルカと、イェルクであったものの方に近づいていく。
《燃え盛る男》
それが溢れ出る血の中に少しずつ消えゆくさまに、
《燃え盛る男》
この世界で、生命が失われゆく風景として。
宿木ルカ
叩き消す気力もないままに、ただ見下ろしている。
《燃え盛る男》
仲間であろうと。愛した者であろうと。そのために生きると定義した対象であろうとも。
ネロ
失われる炎を惜しむように、肉塊の腕であったであろう部分に触れる。
《燃え盛る男》
触れられた場所が、端から崩れ落ちた。
宿木ルカ
喘鳴を漏らしながら、成れの果てを見つめている。
ネロ
指先から移った炎が自らの身を舐める痛みを、噛み締め。
GM
生きることを選んだあなたたちだけが残される。
GM
あなたたちに何かをもたらしてみせることは、二度とない。
ネロ
炎に身の半分を灼かれながらしゃがみ込んでいた妖精が、
ネロ
あなたの方を見ないままに、あなたに声をかける。
ネロ
焼けて短くなった髪が、乾いた風に吹かれて揺れる。
ネロ
「イェルクのことも、致命的に疵つけてしまって」
ネロ
物語から抜け出した自分がちっぽけで、惨めで、無力だと理解していながら。
ネロ
それでも、君を選ばせて欲しいと、泣いている。
ネロ
焼き切れて短くなった髪も、揺らぐ瞳も、火傷で爛れた頬も、何一つ完璧じゃない。
ネロ
寄せられた自分より小さな体躯に、こちらも体を預ける
GM
あなたが共に終わることを選ばなかった男の残骸は、最早風にさらわれて影も形もない。
GM
だからこそ、彼を選ばなかった事実がともに横たわる。
ネロ
半身たる愛を失った事実は変わらない。欠けたものは戻らない。
宿木ルカ
そんな日が、来なければいいと思っている。
宿木ルカ
僕もまた、彼女のようにしてみせるのだろう。
ネロ
僕たちは欠けていて、その欠けた痕は継ぎ合わさることのないままに。
ネロ
それでも終わりの日まで、選び取ったものを器に満たして、かたちを添わせて歩んでいく。
宿木ルカ
自分として生きていくことは、こんなにも。
GM
ただ一人の自分自身として、この世界を歩んでいく。
GM
Dead or AliCe「Drop out」