GM
なんでもない一日を過ごすはずだった今日。
あなたに宛てた一通の手紙が届く。
GM
差出人は不明の赤い封筒。
薔薇の形の封蝋をはがしてあけてみれば、白いレースの便箋と10枚の銀貨が入っている。
GM
手紙 : 拝啓、アリス。
愛しいアリス。
きみが目を醒ましてから100年の月日が流れました。
ぶっちゃけ、この国はもう駄目です。
兎は落下し、猫は干乾び、帽子は裂け、女王は壊れ、
大いなる暴力と死が、堕落した国に降り注ぎます。
残ったのは53枚のトランプのみ。
猟奇と才覚、愛によって救われるこの世界で
僕らは今も、新たなアリスを待ちわびています。
GM
それはたいへん、奇怪な内容。
GM
しかしこれを 読んでしまった あなたに、もっと奇怪な事態が起きるとは、誰が予想しただろうか。
GM
突如視界が暗転し、不思議な浮遊感に見舞われて。
GM
あなたの意識は遠のいていく――。
GM
GM
GM
アリス!子どもじみたおとぎ話をとって
やさしい手でもって子供時代の
夢のつどう地に横たえておくれ
GM
記憶のなぞめいた輪の中
彼方の地でつみ取られた
巡礼たちのしおれた花輪のように
GM
GM
GM
……ふと気がつけば、きみの眼前には、荒れ果てた大地が広がっていた。
GM
鈍色の空。錆びついた風。枯れた草木が小さくそよぐ。
GM
目を凝らしても、砂埃に阻まれて先は見えない。
GM
一体どうして、こんな場所にいるのだろう?
GM
――そして、自分と同じく動揺しているこの二人は誰だろう?
宮園鏡
ため息をひとつついて、手元の手紙を握りつぶす。
アルマ
細い指先で手紙を持ち、じっとその内容を読んでいる。
アルマ
手紙を読んだアルマの内心に浮かんだものは、この世界が救いを求めているのなら……救わなければ、という思いだった。
宮園鏡
それからちらりと視線を巡らして、荒野に立つ残りの二人を見回した。
宮園鏡
「いやあ」
アルマ
長いまつ毛に伏せられた片目を開き顔を上げる。

地面に倒れている。
「い……いてぇ……」
どこかぶつけたようだ。
宮園鏡
「とんだ招集命令が来たものですね」
宮園鏡
そう肩を竦めてから、倒れている咲を見下ろした。
宮園鏡
「大丈夫?」
アルマ
「大丈夫、立てるかい?」咲の前に膝混付いて手を差し伸べる。
宮園鏡
アルマのふるまいにひゅう、と口笛を吹く。
アルマ
荒れ地に膝を付き、服が汚れる事を一切考慮していない行い。

「くそっ!なんだよこれ!」
がばりと起き上がり、差し出された手を振り払う。
「は?誰だよお前」
宮園鏡
「あはは」笑った。
アルマ
「私はアルマ。」振り払われた手をそのままに。
宮園鏡
(あっ普通に答えた)
宮園鏡
ちょっと離れたところから二人を観察しています。
宮園鏡
ちょっと? 言うほど離れてねえな。一歩くらい。
宮園鏡
気持ち。
宮園鏡
まあ一団としてひとまとめにされる程度には近距離で。

「え?あ、はぁ……どうも……。
匕首 咲(あいくち さき)です……」
普通に自己紹介されたので、普通に自己紹介し返した。

近くにいる男の方にも、ちらりと視線を向けた。
宮園鏡
「俺は宮園鏡でーす」挙手して乗っかった。

「どうも……。
……え?これ、何の集まり?」
アルマ
すっと立ち上がってぺこりと一礼した。
宮園鏡
「あ、やっぱお呼ばれ初のパターン?」咲に笑いかけてから、
宮園鏡
「君の方も?」アルマに視線を向ける。
アルマ
「はい。」宮園に頷いた。
宮園鏡
「俺の方が少数派じゃん」けらけら笑った。

慌てて自分も立ち上がり、頭を下げた。
宮園鏡
「第一村人でーす」だとかまた掌ひらひら振ってから、
アルマ
「少数派……あなたは経験者なのでしょうか?」

「村人にしては派手すぎね……?」
宮園鏡
「最近のトレンドっていうか」
宮園鏡
「そうそう経験者」
宮園鏡
「経験者ってなんだ?」
アルマ
二人の服をちらりと見て、大分自分の知っているものとは違うファッションだなあと。
宮園鏡
「まあ、救世主経験はあるよー。『お茶会』も、『裁判』も、経験ある」
宮園鏡
ぐるりと荒野に視線を巡らせてから、
宮園鏡
「……だからまあ、こんなところに放り出されたからには」
アルマ
「呼び出しの経験……?」フワフワとした回答
宮園鏡
「そろそろ仕掛けてきた救世主サマなり亡者なり出てきてもいいような気はしないでもないけど」
アルマ
「救世主……」
宮園鏡
「もしかして俺に全部解説させる気ですかー? そのための経験者枠ですかー?」
宮園鏡
とか空に向かって語りかけているので、
宮園鏡
まあ見た目からはかなりヤバい人ですね。

「え……?なに……?
こういう意味不明な状況に慣れてんの……?
コワ……」
宮園鏡
「君もやがてこうなる」
アルマ
宮園に習って空を見上げる。
宮園鏡
適当な相槌を打ってから、

つられて空を見上げる
宮園鏡
「なる前に死ななきゃね~」
宮園鏡
軽薄な語り口を保っている。
GM
メタ発言枠──に呼ばれるように。
GM
皆が空を見上げた瞬間、
人喰い三月
口が縦に裂けた異形の兎が一足とびに跳んでくる。
宮園鏡
「うわあ」

「うさぎだ」
宮園鏡
そう来たか~みたいな顔をします。
アルマ
「獣だ。」
宮園鏡
ネクタイの結び目を掴んで首元を緩め、スーツの腕をまくる。

うさぎらしきものを見上げている
宮園鏡
「さて」
宮園鏡
「亡者サマのお出迎えの方が来た」
宮園鏡
二人を振り返って、
宮園鏡
「戦わないと死ぬから、頑張ろうな!」
宮園鏡
雑ガッツポーズ。

「え 帰りたっ」
宮園鏡
「わかる」
アルマ
「わかりました」二人の前にずいっと出て、質素になったレイピアを抜く。
宮園鏡
「いやー」
宮園鏡
「救世主サマって感じだ」アルマの様子を後ろから見て。
宮園鏡
「頼もしい人が来てよかったねえ?」ってポケットに手突っ込んだままへらへら咲に笑いかけた。
宮園鏡
「けっこう来るからさ、カス」

「王子サマ、物分り良すぎだろ……」

「は?なにそれカスすぎ」
宮園鏡
「ああ~」
宮園鏡
「確かに王子サマって感じだねえ」
人喰い三月
人喰い三月は猟奇2愛1の脅威度1の亡者です
宮園鏡
「カスが来るとカスだよね」
宮園鏡
「わかる」
人喰い三月
よろしくお願いします。
宮園鏡
礼儀正しい人喰い三月
アルマ
こんにちは

こんにちは
宮園鏡
こんw
GM
三人をランチの相手に選んだようです。
さあ、裁判の開始ですよ!
GM
さて、ここでチュートリアル裁判を行います。
アルマ
「私の剣術は及ばないかもしれない……その時は二人とも逃げてくれ。」
宮園鏡
「君は逃げないのかな?」
GM
凶器として『亡者の凶器』を持ち、威力は1d6+【猟奇】点。
GM
ここで使用した宝物、減少したHPなどは後ほど戻ってきます。
GM
では、行動順の決定から行いましょう。
GM
行動順は、1d6+【才覚】で値の高い順です。
宮園鏡
1d6+5 才覚判定 
DiceBot : (1D6+5) > 6[6]+5 > 11
宮園鏡
じゃあ日刻みの時計使います♥
宮園鏡
13です
アルマ
「私が退けば誰かが襲われる。それならば私が少しでもこの獣に傷を与えよう」
アルマ
1d6 
DiceBot : (1D6) > 1
人喰い三月
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
宮園鏡
「君は死なない身体なのかい?」
アルマ
「死にはしますが……人よりは丈夫です」
宮園鏡
「なるほどねえ」
宮園鏡
「お仲間だ」

「死ぬんじゃねーか!
お前みたいな貧弱野郎ばっかにまかせてられるかよ!」

1d6 
DiceBot : (1D6) > 3

1d6 
DiceBot : (1D6) > 6
人喰い三月
1d6 
DiceBot : (1D6) > 6

1d6 
DiceBot : (1D6) > 6
人喰い三月
なかよし……
人喰い三月
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
アルマ
ダイス・つよ子
GM
というわけで行動順は
宮園→咲→三月→アルマの順番になります。
[ 咲 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ 宮園鏡 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ GM ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
[ 咲 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ 宮園鏡 ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ アルマ ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
GM
行動順が決まったところで、順に手札を引いていきます。
GM
先制順に5枚引いていきます。
宮園鏡
では5枚引きます
宮園鏡
*♥10 ♥9 ♥4 ♥2 ♣3
アルマ
*

ホストだからハートを集めるのは仕方ない
宮園鏡
マジでハートが来すぎている

* ◆7 ♣6 ♥8 ◆9 ♠Q
アルマ
*◆2 ♠2 ♠J ◆Q Joker
GM
エネミーは切り札の代わりにイカサマという能力を持っています。
GM
トランプ兵とか。これは手札を1枚増やすイカサマ。
GM
そんなわけで三月は手札をもう一枚引きます。
宮園鏡
イカサマ野郎!
アルマ
カス!
GM
王子様口が悪くてよ。
アルマ
オホホ
宮園鏡
というわけで元気に先手を取って元気にパスします♥
宮園鏡
13取ってパスする男
宮園鏡
アルマの背に守られるように立ったまま、三月兎を眺めています。
宮園鏡
ポケットに手を突っ込んだまま。明らかにやる気がない。

* 渾身(◆9)を使用して、兇刃(♣6)を使用します。

* 渾身
【猟奇】分 ♦7,♠8,♥Qを捨てます。
GM
猟奇で成功判定します。目標値は7です。

2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 8[6,2]+3 > 11

1d6+6 
DiceBot : (1D6+6) > 6[6]+6 > 12
人喰い三月
*大洪水を使用します。♠5を捨てます。
宮園鏡
はい妨害します
宮園鏡
*【妨害】使用します。♥8を捨てます。
宮園鏡
2d6+3 才覚判定 
DiceBot : (2D6+3) > 2[1,1]+3 > 5
宮園鏡
ファンブルです♥
宮園鏡
1d6 ファンブル表 
DiceBot : (1D6) > 4
GM
ファンブルだ!!
GM
うまいねチュートリアル。
宮園鏡
4 気分が悪くなってきた。3ラウンドの間、ランダムな不調を受ける。
宮園鏡
1d4 これが救世主の生き様だよ…… 
DiceBot : (1D4) > 1
宮園鏡
《封印》ですね
宮園鏡
J以上のカードを使用するとき、2として扱う(ジョーカーは2~10として使用可)。
装備技能の効果は持続するが、そのカードを2として使用することもできない。
GM
かわいそう。
宮園鏡
勝手に封印された人になりました。
宮園鏡
人喰い三月が動き出す瞬間にポケットから手を出したが、
人喰い三月
猟奇で成功判定します。
宮園鏡
不意に足を止めて化け物に背を向ける。
人喰い三月
2d6+2 
DiceBot : (2D6+2) > 8[4,4]+2 > 10
人喰い三月
三月は口を開き血を吐いた、3人に血のようなすえたワインの波が襲い掛かる。
人喰い三月
1D6+7 
DiceBot : (1D6+7) > 6[6]+7 > 13
[ 宮園鏡 ] HP : 15 → 2
アルマ
チュー―――トリアルーーーーー
宮園鏡
「っ!」よそ見をしている間にワインの波に飲まれました。
宮園鏡
どばしゃー
アルマ
「!」マントで自分の身を覆うもジャバジャバと流される

「うわあ~~」
ワインの洪水にに流されてゆく
宮園鏡
「っ、ぶは……うわー」
宮園鏡
ワインの海から顔を出しながら
宮園鏡
「カッコ悪!」
宮園鏡
マジでかっこ悪い
アルマ
*【回復】使用 ♠Jを捨てます
宮園と咲に
アルマ
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 8[3,5]+3 > 11
アルマ
1d6+3 
DiceBot : (1D6+3) > 3[3]+3 > 6
アルマ
呪物で7点
GM
7点を好きなように対象に割り振れます。
アルマ
じゃあ咲に3宮園に4で
宮園鏡
もらいま~す♥

「うわっ、なんだよ急に!」
愛を拒絶した
[ 宮園鏡 ] HP : 2 → 5
[ 宮園鏡 ] HP : 5 → 6
宮園鏡
「ええ? なんで」
アルマ
マントを広げ、ボロボロのつばめの羽に手を伸ばして羽を2本毟った。
宮園鏡
ワインでびしゃびしゃになりながら立ち上がって、咲を見ます。

「逆になんで……?
見ず知らずの男に……」
宮園鏡
「でも死ぬよ?」
アルマ
宮園の頭に羽を乗せてやると、宮園の……打ち身や捻挫などが軽減する!
宮園鏡
やさしい
アルマ
咲に乗せようとした羽は…
宮園鏡
大人しく頭に羽根を乗せられてへらへら笑います。
宮園鏡
「あっりがとね、王子サマ」
宮園鏡
色の薄い髪からぼたぼたとワインを落としながら。
アルマ
「上に立つものの役目です。気にしないでください」手を振るってワインを落としながら
[ 咲 ] HP : 5 → 8
[ 咲 ] HP : 8 → 5
宮園鏡
↑↓

羽を手で払った
GM
愛の行方をあなたがたが揉めているなか──
宮園鏡
愛の行方
GM
空を切り裂くように、何かが舞い降りて
アルマ
ゴミのように飛んでいった羽を目で追いながら。
宮園鏡
長い髪が吸ったワインを絞っています。
宮園鏡
「もったいない」
宮園鏡
羽を見ながら、アルマを見やる。
宮園鏡
「やっぱ傷つく? ああされると」
GM
兎の異形に鞭の一閃がひらめく。
宮園鏡
「!」
GM
鞭の軌跡をなぞるように舞い、少年が踊る。

「いや、あんなボロボロの羽を抜いて人に渡すの意味わかんないし、それで怪我が治るのもコワすぎるし……」
アルマ
「? いえ。施しを嫌う人も中には居ます。私が無遠慮だったことを……」咲に謝ろうとした所で、新たな乱入者に気づく。

「!」
鞭の一閃に警戒する。
ありす
「くらえっ!」
ありす
三月兎の耳を握り、ヒールで顔面を蹴りつぶす。
ありす
牙が舞い、肉が落ち、異形が動かなくなるまで。
宮園鏡
「…………」
GM
やがて人喰い三月が、動かなくなりました。
《昏倒》です。

「あ……、うさぎ……」
宮園鏡
その様子を眺めながら、三月兎が大人しくなり始めたあたりで彼の方へと歩み寄る。
宮園鏡
ワインの足跡を残しながら。
宮園鏡
「どうも」
ありす
「大丈夫?」
アルマ
ウサギ状の生き物に小さく黙祷してから
宮園鏡
うさぎの上にでも乗っかってたりするのかな……
宮園鏡
「おかげさまで」と軽く手を広げた。
ありす
人喰い三月からとん、と飛び下りて面々を眺める。
アルマ
「助けてくれてありがとう。私はアルマと申します」優雅に一礼し。

うさぎの亡骸を覗き込んでいる。
宮園鏡
「飼いたかった?」
ありす
「?」

「いや……、死んだんだなって……」
宮園鏡
「なんだ。そういう趣味でもあるのかと」
ありす
「うん、人喰い三月はぼくがやっつけてあげたからね」
宮園鏡
ポケットに手を突っ込んでありすを振り返り、
宮園鏡
「助かったよ」どうも、と手刀を切った。

曖昧にうなずいて、立ち上がった。
アルマ
「お強いのですね」褒め褒め
宮園鏡
三者三様ワインでべしゃべしゃべとべとなんだよな……
ありす
「こんなところにいたら危ないよ、ぼくの屋敷においで」
ありす
「少しだけだけど、シャワーも貸してあげる」
宮園鏡
「やー」
宮園鏡
「すごい助かる」
宮園鏡
「救世主は助け合いだよねえ」
アルマ
人を助ける精神があり、とても良いなあとニコニコしています。
宮園鏡
適当なことを言いながら、笑っていますが。

特に反論もないようで黙っている。
宮園鏡
咲はどうするかなと様子を見ます。
宮園鏡
「知らない人からの施しだけど大丈夫?」

「雨風を凌ぐ場所は必要だから……、行く」
宮園鏡
「ははは」
宮園鏡
「素直でよろしい」
ありす
「さ、はやく!屋敷はこっちだよ」
宮園鏡
クソ雑魚ファンブル野郎の上から目線
宮園鏡
「はーい」
アルマ
「ありがとう、助かるよ。」
アルマ
わいわいとついていく
GM
しばらく歩くと、屋敷が見えてくる。

「……どうも」
一応お礼は言っておいた。
GM
古びてはいるがそこそこ立派なお屋敷。
宮園鏡
「すごいねえー」
宮園鏡
目の上に手を翳しながらお屋敷を見上げます。
宮園鏡
「精力的な救世主さまだ」

やっぱりちょっと帰りたいという顔をしている。
GM
高い天井、ささやかに華美なホール。
使用人が頭をさげてあなたがたをでむかえる。
宮園鏡
権力があるなあ。

落ち着かない様子できょろきょろと周囲を見回す。
宮園鏡
「汚しちゃってごめんねえ」ワインで床がべしゃべしゃ
ありす
「いいんだよ、さ。シャワーを浴びておいで」
アルマ
自分の居た城よりは慎ましいものの、この荒れた世界にこれほどの家がある事の意味に思いを馳せている。

落ち着かないので、ちょっとアルマの後ろに隠れた。
宮園鏡
「ありがたく拝領しまーす」
GM
というわけで。
3人はシャワーを浴びてもらいます。
小さいシャワー室で、ほんの少しの水だけれども。
あなたがたのワインはすっかり洗い流されるでしょう。
GM
しかし──戻ってきたときには、招待状は忽然と消えていました。

ほかほか
宮園鏡
「あれえ」戻ってきてタオルで頭を拭きながら、
宮園鏡
忽然と消えた招待状に気づきます。
アルマ
「……招待状がない。」
GM
みんながシャワーを浴びて一息をついたころ。
使用人が救急箱を持って現れます。

「招待状?」
ポケットの内側を引っ張り出して、首を捻っている。
宮園鏡
「あらー」ため息。ほかほかしながら。
宮園鏡
使用人のことはありがたく出迎えつつも、
宮園鏡
「ねえ」
宮園鏡
「ここに招待状あったと思うんだけど」
宮園鏡
知ってる? とは言外に。

使用人に少し警戒している。
アルマ
二人の様子を見ている。
GM
使用人たちにはみな兎の耳が生えており、目はみな赤く。
特別ではないけれども、丁寧に傷の処置を行います。
宮園鏡
かわいいうさちゃんたちだねえ
GM
宮園の質問には「いいえご存じありません」と返し。
アルマの傷にはいたましそうな表情を見せ、「こちらは治せません、申し訳ないです」と頭を下げた。

使用人に手当してもらい、ものすごくテンションが下がっている
宮園鏡
「そっかー」
宮園鏡
「ありがとねえ」
宮園鏡
うさぎの頭を撫でます。

「うわっ、セクハラ野郎……」と小声で言った。
アルマ
「大丈夫です。これはただの傷跡で痛みもございませんから。」
宮園鏡
「はははは」
アルマ
「?」何もわかっていない
宮園鏡
足を組んで、
GM
宮園に撫でられると使用人は少し怯えるように身をすくめた。
宮園鏡
「まあこの子たち、基本的に俺らには逆らわないからね」手を引きながら。
アルマ
「配下なのですか?」
宮園鏡
「だからってあんまりひどいことしたらダメだよ~」セクハラをした掌を咲に振った。
宮園鏡
「んーと」
ありす
「みんな!」
宮園鏡
「配下っていうか、まあ、俺ら救世主だから」
宮園鏡
「このウサギちゃんたちは……」
宮園鏡
ってとこで
ありす
宮園の言葉を遮るようにありすがやってくる。
宮園鏡
ありすくんが来たので言葉を切ってそちらを向いた。

何か言い返そうとしたが、ありすくんの方に意識が向いた。
ありす
「よかった、きれいになって傷も処置してもらえて。これで一安心だね」
アルマ
俺らっていうのは宮園とありすの事なのか~という事を考えながらありすの方に向く
宮園鏡
「どうもどうも~」
アルマ
深く礼をして。
ありす
「お客さんなんて久しぶり、ねえみんな名前はなんていうの?」
ありす
「ぼくはありす!」
宮園鏡
「ありすくん」復唱。

「匕首咲……」
名乗られたので、名乗り返した。
アルマ
「私はつばめの国元第一王子のアルマ。よろしく、ありす。」
宮園鏡
「あ、ほんとに王子様だったんだ」
ありす
「さきちゃん」
ありす
「アルマくん」
宮園鏡
「俺は宮園鏡」
宮園鏡
「大体わかってるからほどほどでいいよ~」
ありす
「かがみくん」

「マジで王子様だったんだ」
宮園鏡
「鏡。アリスっぽいだろ」ありすの前で言うことか?
ありす
「うん、覚えた。みんな素敵な名前だね」
ありす
「お腹すいてるでしょ?ご飯にしようよ」
宮園鏡
「至れり尽くせりだな~」
宮園鏡
「ところでさあ」
宮園鏡
「招待状どこやったの?」
ありす
「?」

腹の虫が鳴っている。
宮園鏡
髪をまとめながら尋ねます。
ありす
「知らないよ。大事なもの?」
アルマ
「見ず知らずの私達に良くしてくれるなんて……ありがとう。ありす、君は良い人なんだね。」疑いを知らない目。
宮園鏡
「ははは」
宮園鏡
ありすの返答とアルマの質問、両方を軽く笑い飛ばすような声。
宮園鏡
「なるほど」
GM
12人がけほどのテーブルにつくと、料理が運ばれてきます。
宮園鏡
社会的距離
宮園鏡
普通にカトラリーのあるところに座って……
宮園鏡
「すごいね」行儀悪く頬杖つきながら。
GM
食堂はそこそこ広いけれども、どこか小さいつくりでカトラリーも傷が目立つ。
GM
かたいパンと野菜のスープ。
スープには少しの肉。
アルマ
アルマの暮らしに比べれば随分と質素だが、そのような事は気にせずに心づくしに感謝している。
宮園鏡
(獲れたてのやつかな……)ありすくんがしばいた三月兎を想っています。
GM
料理を運び終えた給仕が頭を下げて下がります。

しばらくテーブルを見ていたが、端の席に膝を立て、横を向いて腰掛けた。
宮園鏡
「雨風は凌ぎたいけど食事はアウト?」
ありす
「ごめんね、この世界ではこんなのでもごちそうなんだ」

「何入ってるか分かんないからな」
宮園鏡
「まあね」

「……別に食事の内容に文句がある訳じゃないからな!」
アルマ
緩やかに首を振り「いいえ、あなたがたの心づくしに感謝しています」
ありす
「食べないともたないよ、ほら。結構おいしいんだ」
ありす
率先して口をつける。ぱくぱくもぐもぐ。
宮園鏡
「実際、食事って貴重だよ」
宮園鏡
ありすに倣ってこちらも手をつけた。
アルマ
優雅に食べ始める。
ありす
「牛も豚もみんないないし、草も木も水もみ~んな貴重で……」
宮園鏡
うんうん。
ありす
食事に手を付けない咲を心配そうに見つめる。
ありす
「大丈夫?具合悪い?」
[ アルマ(駒) ] HP : 21 → 21
[ アルマ(駒) ] HP : 21 → 8
[ アルマ(駒) ] HP : 8 → 9
宮園鏡
毒が……!?

「今食べる気しないだけだよ……。気にすんな……」
ありす
「あとで部屋に食事をもっていかせるよ、気分がよくなったら食べてね」
宮園鏡
「優しいねー」

「ん……、ありがと……」
宮園鏡
「素直だねー」
アルマ
優しいねという気持ちで見ている
宮園鏡
こっちは口に出す。

「あ?素直じゃねえし?」
謎キレ
アルマ
「先程の争いでどこか痛めたりしたのですか?大丈夫ですか?」おばあちゃんかな?
宮園鏡
「今は怒りの感情に素直になってるように見える」
宮園鏡
スープずずず。
GM
給仕がせかせかとみんなの世話を焼いてくれます。
宮園鏡
そういうものとして素直に給仕を受けています。

「お前らと仲良くゴハンって気分じゃないだけだって。気にすんな。」
ありす
「ここにいる限りは安心して。ぼくがみんなを守るから」
アルマ
仕えられ慣れた様子。
宮園鏡
「救世主だから?」
宮園鏡
ありすに訊き返します。

少し考えて「じゃあ素直か……」と引き下がった。
アルマ
「そうか……わかった」気にすんなという部分を素直に受け取って頷く。
宮園鏡
(この娘おもしろいな……)
アルマ
素直だなと思っている
ありす
「僕がみんなを守りたいからだよ」
宮園鏡
「そりゃなんで」
宮園鏡
パンをまくまく食べながら

「あんたも王子サマみたいな、献身大好き人間なのか?」
ありす
「みんなを守って、亡者を……さっきの兎の化け物ね。倒してさ。ぼくがこの世界を救うんだ。少しずつでもね」
アルマ
「?」宮園を見て僅かに首を傾げた。人を守る事に理由が必要なのか?という疑問。
ありす
「みんなはなんにも心配しなくていいんだよ」
宮園鏡
「んー」

ありすの言葉に、いい奴なのかな……と思い始めている。
宮園鏡
「……俺らの他には?」
宮園鏡
「君が匿っているような、ええと」
宮園鏡
「……人間って、他にいるの?」
アルマ
「立派な心がけです」にこにことしている
ありす
「お客さん?」
宮園鏡
「そうそう」
宮園鏡
「慣れてるみたいだし」
宮園鏡
「俺らだけじゃないのかなって思って」

「そういえば、久しぶりの客って言ってたな」
宮園鏡
パンの最後のひとかけらを口に放り込んで、ありすを見ます。
ありす
「最近はずっとみてないって使用人たちから聞いたよ」
宮園鏡
「見てない」
アルマ
過酷な土地なんだろうなあとポヤポヤ考えている
宮園鏡
ぽやぽや王子
ありす
「ぼくもそこそこ最近ここのあるじになったから」
宮園鏡
「でも」
宮園鏡
「君がこの屋敷に招いた人間は前にもいたんじゃないの?」
宮園鏡
「その人達はどうしたのかなって、俺は疑問に思ったわけだけど」
宮園鏡
どうだろう、とカトラリーを皿の上に並べながら。
ありす
「いないよ」
宮園鏡
「いないの?」
ありす
「ぼくはからっぽのお屋敷のあるじになっただけだから」
宮園鏡
「じゃあ」
宮園鏡
アルマと咲をちらと見て、
ありす
「前のことはうさちゃんたちに聞いて」
宮園鏡
「君が出迎えた中では、俺達が初めてのお客様ってわけかな」
ありす
「そういうこと!」にっこり
宮園鏡
「そりゃ光栄な話で」
宮園鏡
ねえ、って咲とアルマに同意を求めますか。
アルマ
にっこりと笑顔で同意を示そう
宮園鏡
「ありすくんいなかったら俺たち死んでたわけだしねえ」
宮園鏡
「感謝しないとね」
宮園鏡
って特に露骨に咲を見ながら言ってます。
ありす
「感謝なんていらないよ、当然のことだから」

「……なんだよ、お礼言えってのか?
ありがとうございます!」
宮園鏡
(この娘マジで面白いな……)
アルマ
笑顔で無言の肯定をしています。当然のことだから感謝は要らないの、わかる~。
ありす
「疲れたでしょ、お部屋もあるよ。ベッドもきれいにしてあるんだ」
ありす
「明日から……お屋敷のお手伝いだけ、ちょっとしてくれるとうれしいな。このお屋敷広くてさ。まだちゃんと整理できてないんだ」
アルマ
「ええ、私でよければ手伝いましょう。」にこやか
宮園鏡
「どんなお手伝い?」
ありす
「クローゼットとかたくさん服があるし……図書室の本も山ほどあって、大変なんだよね」
ありす
「お庭の手入れもしなきゃいけなくて、あるじってたいへんだ」

「服って、誰の服?
いらないやつもらっていいか?」
宮園鏡
「なるもんじゃないなあ、あるじとか」
アルマ
「ええ、大変ですね……」国民のことを考えている。
ありす
「うん、もらっていいよ着替えとか必要だもんね」
宮園鏡
「あ」
宮園鏡
「部屋にさあ」
宮園鏡
「うさぎちゃん呼んでって言ったらどうなる?」

「そっか!じゃあ手伝ってやってもいいぞ」
心なしかウキウキだ。
ありす
「?どうもしないよ、君たちのお世話をしたり、屋敷のお手伝いのこと、教えてくれると思うよ」

え……?という顔で宮園を見ている。
宮園鏡
「…………」
宮園鏡
ありすの返答に肩を竦めて、
宮園鏡
「や」
宮園鏡
「いいや」
宮園鏡
「変なコト訊いてごめんね」
アルマ
「……」召使いが要るとかそういう理解をしている。
GM
あなたがた三人には、ひとつの部屋が割り当てられます。
もともとはゲストルームだったようです。
ただ、咲のことを考慮したのか部屋の中で更に寝室が分かれるような部屋のつくり。

「わ……ありがて……」
宮園鏡
マジでうさぎちゃん呼ばれなくて助かったな……って思ってます。
アルマ
確かにうさぎちゃんが一人居れば小間使いとして便利だろうなと宮園の言葉を別の味で反芻している
GM
どうやらこの屋敷には、二十数名ほどの使用人が住み込んでいるようです。
宮園鏡
なんか棚とか開けて中を見たりしてます。

「あっ!鏡台がある!ベットでけー!」
キャッキャッ
GM
軒並み、うさぎの耳や尻尾。
宮園鏡
かわいいね~
宮園鏡
ベッドの下を覗いたりとか。窓の外を見たり。
宮園鏡
もう暗そうだけど……
GM
部屋のなかで過ごすためのブラシやタオル等を持ってきた給仕が入ってきます。
先ほど約束した咲のぶんの食事も携えて。
アルマ
マントをコート掛けにかけたあとはとりあえずベッドに座ってふたりの様子を見ている
GM
「みなさん慣れない世界で大変でしたね、ゆっくりお休みください」
GM
兎耳は、ルールブックの『基礎知識』にある『堕落の国』『亡者』のこと、『薀蓄』にある『末裔』のことを語ってくれます。
宮園鏡
解説してくれるぶんには黙って聞いてます。

あちこち見て回りキャッキャしていたが、給仕が入ってきたので、ス……と椅子に座った。
宮園鏡
スン……
アルマ
へ~
GM
3人は明日からお手伝いのような仕事を与えられます。掃除、洗濯、食事の支度……等。
そうしたお手伝いの日々を、今回の『お茶会』としたいと思います。
GM
ほかの二人との絆を深めてもいいですし、さぼってありすの動向を探ってもいいです。
GM
PCたちにはまだ具体的な目標はありませんが、のちのちマスターシーンで示される予定です。
宮園鏡
はーい。
[ 宮園鏡 ] HP : 6 → 15
[ アルマ(駒) ] HP : 9 → 21
[ 咲 ] HP : 5 → 18
GM
お茶会はシンプルに1ラウンド。つまり、一人1回行動です。
GM
手番の順序は、みなさんで自由に決めてだいじょうぶ。
GM
PCの手番の後に、PKの行動が挟まります。
通常PKの行動は2回ですが、今回はチュートリアル用のMODを適用し、PKからの横槍を廃することでPKが3回行動します。
GM
シーン表を情報タブにはりました。お茶会の際にこちらを振ってください。
GM
ありすのキャラクターシートを情報タブに貼りました。

給仕が去った後、個室でごはんを食べることができました。よかったですね。
GM
次の日の朝──
宮園鏡
チュンチュン……
アルマ
ピヨピヨ
GM
広間に使用人や給仕たちと3人を集めて館のあるじが朝のあいさつをします。
ありす
「みんなおはよう!今日からこの3人はみんなはぼくの大事なオトモダチだからね。オトモダチはみんなで助け合わなきゃ!」
ありす
3人を給仕や使用人たちに紹介しながら。
宮園鏡
「オトモダチでーす」

朝礼だ~と思っている。
アルマ
(友達かぁ……)無表情のまま感慨深く思っている。友だちがいないので。
宮園鏡
そんな……
ありす
「みんな、ずっとずっとここで幸せに暮らそうね!」
アルマ
一方的な施しで友情は生まれねえんだ…

むしられるだけの人生……
ありす
3人に微笑みかけ、使用人たちにも微笑みかける。

「ずっと……?」
宮園鏡
「ずっとかあ」
アルマ
微笑みを返す。自分は世界を救いに行くのでずっとは居られないが、気持ちだけは受け取っておこうと。
ありす
「うん、ずっと。だって元の世界に帰る方法ってないんだよ。みんなが外に出るのは危ないし……」
ありす
「大丈夫だよ。ぼくが守ってあげるからね」
宮園鏡
「もしかして」
アルマ
「戻れない?……そうか……」国のことを思う。
宮園鏡
「屋敷の外に出るのもありすくん的にはアウト?」
ありす
にっこりと笑って。
ありす
「うん、危ないからね」
ありす
とだけ返した。
宮園鏡
「えー」
宮園鏡
「買い出しとかはあ?」
宮園鏡
「街にとかさあ」
宮園鏡
「まずい?」
宮園鏡
「うさぎちゃんたち、出てるでしょ?」

ありすの言葉に動揺したように、宮園とアルマの顔を見た。
宮園鏡
「俺らが出ても良くないかなあ」なんて首を傾げた。
アルマ
「ありすにだけ守らせるわけにはいかない。私も守ろう。」当然ヅラ。
宮園鏡
別の意味で話が通じない王子様
ありす
「だ~め、ちゃんとここにいて」

ある意味物分りがよすぎる
ありす
「買い出しとか、外に出る用事はみんなぼくがやるからさ」
宮園鏡
「マジで」
宮園鏡
「全部一人でやってんの?」
GM
実際この屋敷では使用人は外に出てないみたいです。

「あのさ……、ありすと一緒に外に出るとかもダメか……?」
宮園鏡
使用人に確認してマジか~ってなってます。
アルマ
「それが君の望みなら叶えたいが……」ありすの身を案じています。
ありす
「だ~め、危ないから!」

「そう……」
宮園鏡
この子実際のとこめちゃめちゃ素直じゃない? って思ってます。
ありす
「安心してよ、ぼくが守ってあげる」
GM
朝の挨拶は解散し、使用人たちはその場からいなくなります。
3人にも今日のお手伝いが言い渡されるのでした。

「……まだお前を信用できないんだよ、安心できないっての」
アルマ
「わかった、ありがとう」心からの礼をしますが、誰かが危ないなら勝手に守るのがこの王子です。
ありす
じっと咲の目を見て。覗き込むように。
必死な、すがるような色をにじませて。

「安心して」

と小さく声に出した。
宮園鏡
横からその様子を見ておやおや、と眉を上げた。

すがるような視線を向けられて、顔を逸した。
「……安心するかはともかく、今すぐ出て行ったりはしねえよ……」
GM
お茶会の開始です。PCの手番からです。
誰からやりますか?
宮園鏡
いきまーす
宮園鏡
2d6 お茶会シーン表 
DiceBot : (2D6) > 11[5,6] > 11
宮園鏡
11:庭園。この世界では植物が高価なため、間に合わせで造花が植えられている。
アルマ
王子はさっそく屋敷の中で手伝える事を探しにいった。
宮園鏡
とぶつばめ
宮園鏡
*手番1番目いただきます。
*シーン表を振ります。
宮園鏡
振りました 庭園です

咲は衣装部屋に欲しい服を物色しに行った。(整理もするよ)
宮園鏡
えらいね~
宮園鏡
*行動の宣言 ありすくんの「救世主妄想」を抉りに行きます。
宮園鏡
ありすくんは庭園で何をしてますか?
ありす
ありすは庭園でお花の砂を払っています。
宮園鏡
ではそのありすくんに死角から血で作った杭を投げつけます。
ありす
飛んできた杭をありすの視線はとらえていた。
とらえて──そのまま受ける。
ありす
「痛い!」
宮園鏡
「うわ」
宮園鏡
屋根の上からすとっと庭園に飛び降りて。
宮園鏡
「マジ?」
宮園鏡
「当たった」
ありす
「ひどい、どうしてこんなことするの?」
宮園鏡
ぱんぱんと手を払ってる。
宮園鏡
「いや……」
宮園鏡
「防げると思って」
宮園鏡
「もしくは、避けられるかと」
宮園鏡
おかしいなー? って首をひねります。
宮園鏡
雑草を踏みしめながらゆっくりとありすの方へと近づいています。
ありす
「ぼくが?」首をかしげる。
宮園鏡
「うん」
ありす
「君の攻撃を?」
宮園鏡
「うん」
ありす
「だって避けても意味ないもん」
宮園鏡
「なんで?」
宮園鏡
ありすへと近づいていく。
宮園鏡
距離を詰めながら、首を傾げる。
ありす
「かわいそうじゃん、せっかく……攻撃してきたのに」
宮園鏡
「はは」
宮園鏡
「なるほど」
宮園鏡
ありすの目の前で止まって、逆の方向に首を傾げる。
宮園鏡
「そんなありすくんに、かわいそうな話なんだけど」
宮園鏡
「俺、この世界に喚ばれたてじゃないんだよね」
宮園鏡
「この意味わかる?」腰に手を当てて。
ありす
「……」
宮園鏡
「どうよ」
ありす
「意味はわかるけど関係ないよ」
ありす
「ぼくはどんなオトモダチも大事にするんだ」
宮園鏡
「へえ」
宮園鏡
「優しいねえ」
宮園鏡
「でも、まあ」
宮園鏡
「そんなん言ったところで、俺が不審に思わないわけないのも分かるよなあ」
ありす
「そうだね、かわいそうだよ。こんな国じゃ心もすさむしね」
宮園鏡
喉の奥で低く笑った。
宮園鏡
「いやあ」
宮園鏡
「むしろ申し訳ない」
宮園鏡
「本当だったら」
宮園鏡
「なんにも知らない救世主を大人しく飼ってご満悦に浸れたろうに」
宮園鏡
「余計な異物を混ぜちまった」
ありす
「どうしてそうやって自分を卑下するんだ……?
君もぼくの大事なオトモダチだよ」
宮園鏡
「卑下かなーこれ。事実じゃない?」
宮園鏡
「もっと楽でかわいい子、飼いたかったんじゃない?」
ありす
「違う。ぼくはみんなを大事にしてる。ぼくがみんなを守って、この世界を救ってみせるんだ」
宮園鏡
「あの二人! 素直でいいよなあ」
宮園鏡
取り合わない。
ありす
「見た目とか、性格とか関係ないよ!」
宮園鏡
「王子様のあの高潔さに献身ぶり、まさに救世主として見込みが高い」
宮園鏡
「あの娘……ええと……咲ちゃん? はまあ、最初はツンケンしてたけど」
宮園鏡
「なんだかんだ、情に訴えられればほだされるだろう?」
宮園鏡
「むしろ御しやすいのは王子様よりあの娘の方だよな」
宮園鏡
「涙でも見せて頼み込めばさ」
宮園鏡
「夜すら付き合ってくれそうだ」
宮園鏡
肩を竦める。
宮園鏡
さすがにそこまではないだろうけど、目の前のありすが相手なら有り得るかもなあと思っています。
宮園鏡
自分なら突っぱねられるだろうが。
宮園鏡
恩もあるし……みたいにワンチャンあるんじゃない?
宮園鏡
それこそワンちゃんみたいに。
ありす
「そんなひどいこと言うな。ぼくはそんなことしない」
宮園鏡
「どんなこと?」
宮園鏡
「そんなことって、何だろう?」
ありす
「……ひどい、ことさ!」
宮園鏡
「眠れない夜に寄り添って眠ってくれる」
宮園鏡
「そういうぬくもりが欲しくなることも、あるんじゃないか?」
宮園鏡
「――別に」
ありす
「ぼくは優しい救世主なんだ」
宮園鏡
「セックスするわけじゃなくてもさあ」
宮園鏡
「ちょっと抱きしめてもらって一緒に眠ってもらうことって」
宮園鏡
「そんなにひどいことかな?」
宮園鏡
くつくつ笑いながら、鼻先を寄せてアリスを覗き込む。
ありす
「……うさぎたちにもそんなことしたの?」
宮園鏡
「したって言ったらどうする?」
宮園鏡
「オトモダチのこと、嫌いになる?」
ありす
睨む。が
ありす
「……ならないよ。ぼくは……ホンモノの救世主になるから」
ありす
「そんな君のこともぼくは守るんだ」
宮園鏡
「でもそれってさあ」
宮園鏡
「うさぎちゃんたちのこと犠牲にしてない?」
宮園鏡
「俺を守るってことは、嫌がるうさぎちゃんたちの気持ちは無視することになるよな?」
宮園鏡
「この世界だとゴムもなかなか手に入らないからさあ」
宮園鏡
「かわいそうだよなあ」
ありす
「……ぼくは、どっちも尊重する道を探してみせる」
ありす
「ぼくは、君より強いから」
宮園鏡
「そうだねえ」
宮園鏡
ありすの足を払います。
ありす
語気が少し荒くなる。
ありす
バランスを崩した。
宮園鏡
蹴りつけて庭園の地面に転がします。
宮園鏡
2d6+3 *才覚で判定
とりあえず抉り判定をしてから何をするか考えまーす。 
DiceBot : (2D6+3) > 7[5,2]+3 > 10
宮園鏡
成功してしまった。
ありす
蹴りつけられれば、地面に倒れ伏す。
宮園鏡
「はー」
ありす
砂を払いながら、下から見上げるように睨みつけた。
宮園鏡
「受け入れてくれるんじゃないの?」
宮園鏡
ありすの前に膝をついて、顔を近づけながらにやりと笑う。
宮園鏡
「救世主サマだろ?」
宮園鏡
「なあ」
宮園鏡
「違うのか?」
ありす
「は、……?」
宮園鏡
ありすの服の襟を掴む。
ありす
自身が何を問われているのか、何に触れられようとしているのかわからないまま掴まれる襟を視界の端に。
ありす
言葉を出さずに男の目を見る。
宮園鏡
もう一方の手で首を辿ってから、頬に触れた。
宮園鏡
ありすの顔を上向ける。
宮園鏡
顎の線をなぞり、
宮園鏡
おとがいを擽る。
宮園鏡
「救ってくれよ」
宮園鏡
「そのために」
宮園鏡
「何をすればいいか、分からない?」
ありす
息をのむ。
ありす
“うさぎちゃんを部屋に呼んで”の意味を唇の内側へ、少しばかりの震えで返す。
ありす
「……ここで?」
宮園鏡
「どこでもいいよ」
宮園鏡
「どうせこんな世界だ」
宮園鏡
「こだわってもしょうがないだろ?」
ありす
「君……」
宮園鏡
「なあに」
ありす
「ひどいやつだね」
宮園鏡
「ははは」
宮園鏡
「嫌いになった?」
宮園鏡
「オトモダチとしては失格かな?」
宮園鏡
ありすにのしかかります。
ありす
目をつぶる。抵抗、逡巡、抵抗……やがてゆるゆるとした抵抗を止め、唇を引き結んで。その身を預けた。
宮園鏡
「ははは」
宮園鏡
ありすの耳元に口を寄せて、ささやく。
宮園鏡
「いい子だ」
宮園鏡
次の瞬間、
宮園鏡
ありすの腹に灼熱の痛みが走る。
宮園鏡
その腹部に。
宮園鏡
血の杭が突き立てられて、ありすの身体が縫い留められている。
ありす
「っぐ……!!」
宮園鏡
立ち上がる。
宮園鏡
ありすから離れて、見下ろして嗤う。
宮園鏡
「冗談」
宮園鏡
「うさぎちゃんにだって手を出してないよ」
宮園鏡
両腕を広げて、
宮園鏡
「王子サマや咲ちゃんに確認すれば分かると思うよ?」
宮園鏡
「昨日はきちんと大人しくしてましたし」
宮園鏡
「望んでない相手を……あー、いや」
宮園鏡
「まあ」
宮園鏡
「うさぎちゃんには出したことないよ、手」
宮園鏡
「上下関係はっきりしすぎてるからさ」
宮園鏡
「唆られないんだよね」
宮園鏡
「まだキミの方がマシだよ」
ありす
睨みつけ、杭を引き抜き。
何も返さず息をついた。
宮園鏡
引き抜いた血の杭がありすの手の中で霧散する。
宮園鏡
「なんかおとがめある?」
ありす
「……ないよ。今日のお仕事、がんばって」
宮園鏡
「はあい」
宮園鏡
掌をひらりと振って、ありすに背を向け
宮園鏡
悠然とその場から去っていった。
GM
*ありすの【救世主妄想】が抉られました。
宮園鏡
イェイイェイ ウォウウォウ
アルマ
カスリバホスト!
宮園鏡
ギャハハ
GM
次はPKの手番です。

ありすくんかわいそう……
GM
*咲ちゃんの疵を抉りに行きます。
GM
次の日、2人を呼ぼう。
GM
アルマくんと咲ちゃんを呼び出す。
アルマ
動きやすい格好をした王子がやってきます。
ありす
「おはよう、ふたりとも」

眠そうに伸びをしつつ部屋に入って来た。
アルマ
「おはよう、ありす。何か困った事はあるかい?」

「おはよ~」
ありす
「困ったことはないけど……」
ありす
少しうつむいて
ありす
「ふたりともちょっと僕についてきてくれる?」
GM
ありすは2人をホールの少し奥まったところ……物置小屋へと案内します。

「?
なに?いいけど」
素直についていきます。
アルマ
疑うことなくついていきます。
GM
物置小屋は天井に頭がつかない程度の納戸ほどの大きさで、真ん中に支柱があります。

物珍しそうに物置小屋を見回している。
GM
その支柱には男が一人繋がれています。
目かくしをされ、傷だらけで足が1本……の先から、もう1本。
拙い口調、急に荒げられる声。
アルマ
「この人は?」足早に歩み寄ると傷だらけの男の前に膝をついて。
ありす
「……泥棒に入ったんだ」
ありす
「この世界なんもないからね……」
アルマ
「なんて可愛そうなひと……」
ありす
うつむいたまま、逡巡し。アルマの言葉にうなずく。

足を止め、じっと繋がれた男を見ている。
ありす
「咲ちゃん」
ありす
「あれから食事、ちゃんと食べれた?」
アルマ
ぱたぱたと自分の身を探るが、自分の手持ちに金目のものが無いと思い出すと少し項垂れた。

「……今その話、する必要あるか?」
ありす
「……ごめんね」
ありす
「大事な話なんだ」

「食べたけど……」
GM
男はなにごとか叫んでいる。コイン、銀貨。宝石……そんなことを。
ありす
「ぼくたち救世主は、もうひとつ食事がいるんだ」
ありす
咲の手にそっとナイフを預けるように差し出した。
アルマ
ぼくたち……自分もカウントされているのかという事を考える。

戸惑いながら、差し出されたので、ナイフを受け取る。
ありす
「他の救世主の命を奪うことでぼくたちは生きていける」
アルマ
「!」
ありす
「ひとつきにいちど……」
アルマ
「そうしなければ、いけないのか?」
ありす
「そうしなければ、死んじゃうんだ」

「死ぬって……なんで……?」
GM
ここでルールブック「ワールド」の蘊蓄のところをご覧ください。
「救世主の責務」と呼ばれるもので、救世主は他の救世主の死によって生きながらえます。
ありす
「咲、アルマ」
ありす
「ぼくは君たちに死んでほしくない」
ありす
「ナイフを持って、ぼくが教えるから。優しい……食事の仕方」
ありす
咲の目を見つめる。

「それで、こいつを殺せって言うのか……?

いや、そりゃ泥棒はよくないことだけど、こんな体だし、普通にやっていくのは大変だろうし、殺すほどじゃないだろ……?」
アルマ
「そうしなければ、生きていけないということか……」
アルマ
一歩引いて、誰かを責めるわけでもなく――部屋に入る前と同じ、真っ直ぐな瞳でただ二人を見ている。
ありす
「咲ちゃん。こういう、体だからなんだ……」
ありす
「このひとはこの世界で生きていけない」
アルマ
出来ることならば目の前の男も助けたいという気持ちがあった、だが……それはありすが咲や自分たちを助けたいという願いを踏みにじる事になる。
アルマ
だから、アルマは何も言わなかった。

受け取ったナイフを持つ指先がわずかに震え、真っ白になっている。
ありす
そっと咲の手をとる。導く、繋がれた男の首筋へ。
アルマ
咲の指先を見ながら――
アルマ
(自分の手でああやって殺すのは、たとえ生きていくためとはいえ恐ろしい事だろう。もっと殺す人の心を和らげる機構が必要なのではないだろうか……)
ありす
*咲の【社会的排斥】を抉ります。【愛】で判定します。
アルマ
ギロチンの原型がアルマの頭の中に浮かんでいます。

浮かんじゃった……
アルマ
*横槍を入れます
アルマ
1d3 
DiceBot : (1D3) > 2
アルマ
*横槍 才覚で判定 2d6
アルマ
2d6 
DiceBot : (2D6) > 4[2,2] > 4
GM
失敗ですね。
アルマ
ではアルマは安楽死装置の事を考えて何も言いませんでした
[ アルマ(駒) ] HP : 21 → 20
GM
ではありすが成否判定をします。
ありす
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 6[1,5]+3 > 9
ありす
「咲ちゃん、目を閉じて。君は見なくてもいいから」
ありす
手を引く。咲が直接見なくても男の首筋にナイフの切っ先が届くように。

ありすの言っていることは理解できた。
この男を生かしておいても、また同じようなことを繰り返すことも想像できた。
多分、遅かれ早かれ、この泥棒はいつか死ぬことになるだろう。
ありすに反抗する理由はない。

導かれるまま、ナイフが男の柔らい肉に食い込み、ぷつりと皮膚を破った。
赤い血が一筋流れ、男が悲鳴を上げる。

「……ひっ」

咲の手がこわばり、ナイフを取り落した。

「……むり、むりだよ、あたしには、無理だ!」

ありすの手を振り払い、物置小屋の出口へ駆け出した。
ありす
「咲ちゃん……」
アルマ
驚いたように口元に手を当て、逃げ出す咲を目で追った。
ありす
追わない。無理強いはできない。
ひとつき時間をかけて、どうにか……。
アルマに向き直る。

「ごめんね、君につらいものを見せちゃった」
アルマ
ううんと首を横に振った。
「つらいのは、咲とこの男性に……ありすだ。」
ありす
「ありがとう。ごめんね……」

* 心の疵「社会的排斥」が抉られました。
GM
次はPCの手番です。
アルマ
じゃあしゃぶりにいこっかな
GM
アルマくんの手番ですね。
アルマ
「咲を見てくるよ。」
アルマ
2d6 
DiceBot : (2D6) > 4[1,3] > 4
アルマ
1d12 
DiceBot : (1D12) > 9
GM
この屋敷のクローゼットはウォークインクローゼットです。
GM
いろんな世界の色んな服が置いてある。
アルマ
咲の後ろ姿をぴゅーんと追いかけていく。
宮園鏡
クローゼットの前の廊下に背中を凭せ掛けてぼんやり立ってましたが
アルマ
つばめ王子なので足が速いぜ
宮園鏡
「おや王子サマ」
宮園鏡
と、アルマを認めて顔をあげ、
アルマ
「やあ、鏡」
宮園鏡
「お姫サマをお探しかな?」
アルマ
「咲を見たのですか?」
宮園鏡
「ん」
宮園鏡
こんこんと軽く、クローゼットの扉の隣の壁を叩きます。
アルマ
「ありがとうございます」ぺこりと礼をしてからコンコンとその壁を叩く。「咲?いますか?入ってもいいですか?」

クローゼットの中から返事はないが、鍵はかかっていない。
宮園鏡
「思ったより繊細なコだねえ」
宮園鏡
腕を組んだ。
アルマ
5秒ほど待ってから……「大丈夫ですか?」扉を無遠慮に開く。
宮園鏡
バァーン
アルマ

部屋の中には大量の服が並び、咲の姿は見えない───
と思ったら、端にあるドレスの山からつま先がはみ出していた。
アルマ
「咲!」窒息の可能性を考慮してつま先に走り寄る。
宮園鏡
アルマの肩越しに部屋の中を見ています。
アルマ
「大丈夫ですか!」つま先を持つ!
宮園鏡
愛だな~

「うわっ!」
つま先を持ち上げられた。
宮園鏡
(あれ俺がやったらセクハラ扱いされそ~)
アルマ
「息はできていますか!!」ちょっと引っ張りかけて……周りの服を取ればいいと思って咲の周りの服をどけ始めた。
宮園鏡
バッサバッサ

「足!足離せって!!」
アルマを蹴らない程度に足をじたばたさせている。
パンツは見えている。
宮園鏡
あ、見えた、って思ってます。
アルマ
「おおっと、すまない。」パンツが見えたが動じないで足を優しく離した。
アルマ
「大丈夫ですか?怪我はしていませんか?」お母さんか?

足が自由になり、服をどけられて不服そうに顔を逸した。
見た感じは元気そうだが、少し目が腫れている。
宮園鏡
「泣くほどのこと?」

宮園を少し睨んだが、すぐに目を逸した。
アルマ
咲の近くに屈んで(背けられているが)目線を合わせ「……ショックでしたね。」

「……ほっといてくれよ」
アルマ
「私は肉体の傷を癒やすことはできても、心を癒やすことはできない。けれど私は咲が心配です。出来ることならば咲の心に安息を齎したい。」
アルマ
「私になにか出来ることはありますか?」
宮園鏡
どストレートなやつ来たな……って思いながら見てます。
宮園鏡
これ跳ね除けるのやりづらいよな~
アルマ
「放って置いたほうがよいならば、私は外で待っています。咲が落ち着くまで、外で守っています。」

呆れたようにため息を吐いて、あぐらをかいた。
「じゃあ、慰めて頭を撫でてよしよししろよ」
宮園鏡
そっとよそを向きました。
アルマ
「はい!」にっこり笑って横に座り、一切恥じる事なく咲の頭をやわらかく、やわらか~く撫ではじめます。
宮園鏡
アルマの反応にますます噴き出すのを堪えている。

大人しくヨシヨシされている
宮園鏡
肩が震えていますが、自重してます。色々。
アルマ
「急に凶器を渡されても、心の準備が出来ませんよね……」もっと安らかに命のやり取りができればいいのに……と思いながら
アルマ
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 6[1,5]+3 > 9
アルマ
*咲の【社会的排斥】を舐めます

「それもそうだし……。あんな人を選ばなくたっていいのに……」
撫でられながら、少しだけアルマの方に体を預けた。
アルマ
「……この世界で生きていくなら、多分争いになり……誰かの命を奪ってしまうことになるかもしれませんからね」
アルマ
人の命を奪うなんていうのはやはりギリギリまで避けたいよね、みんな!
宮園鏡
そもそもあの救世主様がペットを戦わせるわけないじゃん、と思ってますが、口ははさみません。
アルマ
と勝手に思っています。
宮園鏡
そりゃ痛めつけたエサ用意するよねって納得しています。

「……はー、クソだな!」
宮園鏡
「ご納得いただけている」

「もういいよ、ありがとう。
ちょっと元気になった」
アルマ
そしてアルマはいつかこの家を出て世界を救いに行く、みんなもそうだと当然のごとく思っています。だって救世主だから。
アルマ
「よかった。咲が元気になって……」にっこりと笑います

「要はアレだろ……。
あたしがめちゃめちゃ強くなればいい話なんだろ。
じゃあ、やってやるよ」
宮園鏡
その強くなるために人を殺してコイン奪うんだよなあ~。
宮園鏡
という生暖かい目。
アルマ
「私も皆さんをお守りします。」
GM
箱庭へ流れ込む少しの風。
その風のあたたかさ……あるいは冷たさを物語はまだ知らない。
GM
つづきはまたあした。
GM
ありすからの手番です。
ありす
偶数→宮園 奇数→アルマ
ありす
1d6 
DiceBot : (1D6) > 5
GM
アルマくんになぐさめてもらおうかな
アルマ
ワ~慰めちゃお
アルマ
わらった
ありす
*シーン表を振ります。
ありす
1d12 
DiceBot : (1D12) > 3
アルマ
キュッキュ
アルマ
華奢な指でお皿を丁寧に洗っています。
ありす
厨房の入り口でカタンと小さく音をたてる。
アルマ
音の方に目を向ける。
ありす
「あ」
アルマ
水を切った皿を流し台にまた一枚。
アルマ
「ありす?」
ありす
「いたのか、ちぇ。忍び込んだのに」
ありす
照れくさそうに、ばつがわるそうな笑みをへら、とかえす。
アルマ
「何か困っているのかい。」
アルマ
「ご飯でも食べたい?」
ありす
「ううん、お砂糖なめにきたんだ」
ありす
戸棚を指さす。
アルマ
「そうか」なるほどと頷いて即座に戸棚に向かって歩いていく。
GM
この世界では貴重な砂糖。
どうやら本来は使用人が管理しているらしい。
しかし鍵はかかっておらず、アルマが戸棚を開けるとそれは開く。
GM
小さなガラスの小瓶に入ったわずかな砂糖。
アルマ
ほんのひと舐めでなくなってしまいそうなほどの本当にわずかな砂糖。だが、目の前で欲する人が居るならば、アルマに止める理由はない。
アルマ
「はい」ありすに向かって小瓶を差し出す。
ありす
少し驚く「え、いいの?」
アルマ
「? 欲しいのではなかったのですか?」
ありす
「ほしいけど……だって貴重なものだから」
アルマ
「そうですね……でもありすが今必要としているのでしょう?ならば私が止める理由はありません。きっとこの貴重な砂糖をつまんでしまいたくなる理由が、ありすにあるのでしょうから。」
ありす
少しアテが外れたような表情。
じっとアルマの目を見る。

「うん……それは、そうなんだけどさ」
ありす
「アルマくん、君。甘やかすのへたっぴだね」
アルマ
「甘やかす?」砂糖を求めていた事とありすの発言がとっさに結びつかない。
アルマ
「ありすは甘やかしてほしいのですか?」
ありす
「ううん……それも違うな」
アルマ
「?」砂糖の蓋を開けて中身を見る。砂糖があるだけで、ありすの助けになる何かがわからない。
アルマ
「私は何をすればありすの助けになれますか?」
アルマ
「私は何でもしましょう。」
ありす
「ぼくは……アルマくん自身に考えてほしいよ」
アルマ
「……私に?わかりました。考えます。」
ありす
「それで出てきた答えがぼくの幸せ」
アルマ
咲の事を、救世主の"食事"の事を思う。
アルマ
ありすは咲に食事を与えようとしてくれた。
アルマ
お客が貴重だと言うのなら、きっと他の救世主もめったにこないだろう。
アルマ
なるほど!
アルマ
私達をここに滞在させるというなら、きっとみんなの"食事"が足りなくなってしまう
アルマ
ありすはこれを不安に思っているのか!
アルマ
そのストレスが嗜好品の摂取に繋がったということだろう。
アルマ
「わかったよありす!食事の事に悩んでいるんだね?」
アルマ
「咲が食事を取ってくれないのも不安だよね」
アルマ
「咲はああいう……動けない人にとどめを刺すことをためらっているようだったね」
アルマ
「だったら私が襲いかかるのはどうだろう?」
アルマ
「私がわざと負けて咲の食事になろう!」
アルマ
満面の笑顔だ。
アルマ
素晴らしい答え!とでも言わんばかりの。
アルマ
「急に3人も救世主が増えたのなら、ありすも大変だよね」
アルマ
「あの弱った男を宮園が食事して……」
アルマ
「あっでもありす、君の食事は?」
アルマ
「咲と二人で戦えば二人で食事にならないかな?」
アルマ
「あっそれなら3人で私を……いや、あの弱った男も一緒に私を食事していただければ」
アルマ
「みんなで生き延びられます!」
ありす
「アルマ」
アルマ
「?」
ありす
「君が心配してくれるのはわかるし、その提案もうれしいよ……」
アルマ
ニコニコとしている。人の喜びが自分の幸せだからだ。
アルマ
「移植技術があるなら、あの男性に私の足を上げてから食事にしたらいいよね」
アルマ
よりよい提案ができたなあという気持ちです
ありす
「嬉しいけど……」
GM
そのとき厨房に誰かが入ってきます。
兎耳の使用人です。
アルマ
うさちゃんの方に視線を向けます
使用人
「あら、あらアリス様」
使用人
「いけませんよ、またおさとうを盗みにいらしたのですね」
アルマ
「怒られちゃったね」先程のグロテスクな提案が無かったかのように、微笑ましい空気で。
ありす
「だって……お砂糖なめたかったんだ」
使用人
めっ、とありすの額をつつく。

「だめです、いけません」
GM
ありすは額をつつかれ、へにゃりと笑った。
3人の前では見せないような子供のような笑顔。
GM
幸福──本当につかの間の幸福。
アルマ
使用人とありすの様子に温かい気持ちになりながら、そっと砂糖壺を戸棚に戻した。
GM
使用人は去っていく。
その背を見送りながらありすは呟いた。
ありす
「アルマくん、ぼくがほしかったのは……」
アルマ
「?」
ありす
「ああいうことだったんだ……と思うんだけど、なんか君はちょっとと違うみたいだ」
ありす
「どうして、そんなに……必死なんだ?」
アルマ
「そうか……至らなくてすまない。」
アルマ
「私はみんなに幸せになってほしいだけだよ」
アルマ
マントをちいさく捲って、歯抜けになった羽がちらりと見える。「この羽根で人を癒やすと、みんな喜んでくれたよ」
ありす
「それで喜ぶのは、アルマくんが傷ついても気にしないひとだけだよ」
ありす
「ぼくは、君が食事になったって嬉しくないし……」
アルマ
「嬉しくない……?」
アルマ
嬉しくないということは、幸せではないということ……?
ありす
「どうすれば上手く“食事”が回るか考えてくれるのだって」
ありす
「僕は嬉しくない」
アルマ
「そうか、間違えてしまったのか。ごめんね。」
ありす
「間違ってないよ、でも嬉しくない」
アルマ
「ありすは、心の充足を求めているんだね。」
ありす
「うん……そうだね。ぼくは幸せになりたい」
アルマ
にっこりと微笑んだ。そうだ、自分もありすを幸せにしたい。
ありす
「でも、アルマくんじゃ僕を幸せにはできない」
アルマ
「?」わからないという顔。
ありす
「ごめんね。だって……ぼくは、ぼくが君を幸せにしなきゃいけないから」
アルマ
「なるほど ありすも人を幸せにしたいんですね!私もです!」
アルマ
人の話を聞かねえ
アルマ
「私もありすを……いえ、みんなを、いえ、この世界が救いを求めるなら私は全て幸せにしたい」
アルマ
「仲間ですね!」
アルマ
どうしようもない断絶がありすとアルマの間にある。
ありす
「でも……君は、僕のこと幸せにできなかったじゃないか」
ありす
「君の心が崩れたままじゃ」
アルマ
「またがんばります!」
ありす
「幸せってなにかって、こともきっとわかんないよ……!」
ありす
「アルマくん……」
アルマ
「ありすを幸せにしてみせます!」
アルマ
「みんなが幸せだと、僕は幸せです!」
アルマ
「だからありすにも幸せになってもらうよう……がんばりますね!しばらく一緒にいるんですから……」
ありす
*アルマの献身を抉ります。判定は【愛】
アルマ
エグッ
宮園鏡
*横槍に入ります
宮園鏡
1d3 横槍能力値決定 
DiceBot : (1D3) > 1
宮園鏡
ティーセットを使用します
アルマ
オー猟奇猟奇
宮園鏡
2d6+2>=7 猟奇で判定 
DiceBot : (2D6+2>=7) > 9[6,3]+2 > 11 > 成功
宮園鏡
1d6 効果量 
DiceBot : (1D6) > 3
ありす
*ティーセットを使用します。
ありす
2d6+3-3+2 
DiceBot : (2D6+3-3+2) > 8[6,2]+3-3+2 > 10
[ 宮園鏡 ] HP : 15 → 16
[ 宮園鏡 ] HP : 16 → 14
GM
横槍は失敗しました。
GM
わ~い抉れた。
アルマ
エグッ
宮園鏡
横槍意味なかったねえ~
宮園鏡
ではその厨房のヤバい空気のところに
宮園鏡
「おなかすいたー」
宮園鏡
「なんかおやつとかない?」
宮園鏡
ってひょこっと顔を出します。
ありす
「鏡くん」
アルマ
「こんにちは宮園 ……おやつですか?」
宮園鏡
「ども~」ひらひら
宮園鏡
「うん」
宮園鏡
「小腹が空いちゃってさあ」
アルマ
きょろきょろとしています。
宮園鏡
「しょっぱくても甘くてもいいんだけど」
ありす
「お砂糖……」
ありす
「あるけど、どうかな。うさぎが許してくれるかどうか」
アルマ
「砂糖は貴重だそうなので、お塩にしましょう」
宮園鏡
そもそもこの世界で菓子どころか砂糖すら高級な嗜好品であることは理解していますが。
宮園鏡
「塩」
宮園鏡
「塩ー?」
アルマ
「?」まただめなのか?って顔
宮園鏡
「砂糖は舐められるけど、塩舐めるのはちょっと」
宮園鏡
「酒のアテならともかく……」
宮園鏡
クソわがままに渋っています。
アルマ
「じゃあ……なにかに塩をかけたもの……?」さぐり……さぐり……
宮園鏡
「何に……?」
宮園鏡
それなにかのほうがメインディッシュじゃない……?
アルマ
甘いもの=砂糖は貴重でうさぎが悲しむ
しょっぱいもの=塩は宮園が不満
宮園鏡
ERROR!!!
アルマ
アルマは固まっている。

フリーズしてるじゃん……
ありす
「うさぎにたのんでかんたんなスープを作ってもらおう」
宮園鏡
ロボ挙動
アルマ
ありすを幸福にしたいという思いもありありすの居る場所から動けない
宮園鏡
「おっ」
宮園鏡
「助かる~」
ありす
「でも、ちゃんとありがとうって言うんだぞ」
アルマ
「!!!」ありすに幸福チャンスを取られてしまった。
宮園鏡
「さっすがお屋敷のご主人さま」
宮園鏡
「わかってますよ~」胸に手を当てて仰々しくお辞儀をします。
アルマ
自分には何もできなかった……
アルマ
次はがんばらないと……
ありす
「アルマ君、いいんだ。君はそのまま、ここにいてくれるだけでいいんだよ」
アルマ
「ここに。」台所に。
ありす
「ありがとうね、考えてくれて」
アルマ
齟齬。
アルマ
「ううん、今回は何もできなかった。
 私に出来ることがあったらなんでも言って欲しい。」
宮園鏡
行儀悪くテーブルに腰掛けて二人を見ています。
宮園鏡
足ぶらぶら
ありす
「うん、ありがとう。アルマくん」
アルマ
こっそりスープの肉を増やせばみんな喜ぶだろうか……?
アルマ
「いいよ」
GM
燕の心にひとすじの疵。
ひとさじの砂糖よりも甘く、くるおしいかさぶた。
誰しも疵を持つ救世主の夜が更ける。
GM
ここでマスターシーンをいれます。
GM
その日の夜──
GM
3人の部屋の扉を叩く音。
宮園鏡
おや、と顔を上げて「だあれー?」
アルマ
「どうぞ」勝手に招く。
宮園鏡
ベッドに転がってました。上体を起こして胡座をかく。

ノック音に、奥の部屋から一応顔を出した
宮園鏡
解いた髪をぼやぼやと梳きながら扉を見ています。
GM
「みなさま、夜分遅くに申し訳ありません」
GM
小さな声。ひそめるような声。
「失礼いたします」
使用人
兎耳の使用人がろうそくを隠すようにしながら入ってくる。
宮園鏡
「何の用かな?」首を傾げます。
使用人
「夜分遅くに申し訳ありません」
深々と頭を下げて、3人を見つめた。
宮園鏡
うんうんと頷いて続きを促します。

来客が使用人と分かると、奥から出てきた。
(ありすだったら引っ込むつもりだった)
使用人
「みなさまに……こちらをお返しに参りました」
アルマ
口を挟まず使用人を見ています
GM
手のひらに乗るほどの小さな布の袋。
こすれ合う金属の音。
宮園鏡
「…………」
宮園鏡
「これ」
GM
救世主の証、六ペンスコイン。
宮園鏡
「ご主人さまには無断?」
使用人
頷く。
宮園鏡
「だよねえ」
使用人
「これは、六ペンスコイン。あなたがた『救世主』の力を引き出すための、大切なアーティファクト……」
使用人
「この世界で、手紙と六ペンスコインと共に招待された方は、みな『救世主』。世界を救う素質のある方なのです」
宮園鏡
さっさと受け取っています。
使用人
「他の救世主を蹴散らして、世界に散らばるコインすべてを手に入れれば、唯一の救世主になれる……と、言われています」
アルマ
「きゅうせいしゅのちから……」コインを受け取りながら
宮園鏡
中身を改めながらうさぎちゃんに相槌を打っている。

コインを受け取って、表と裏を見ている。
使用人
「本当に……申し訳のないことなのですが、あなたがたがシャワーを浴びているときにアリス様が……」
アルマ
他の救世主を蹴散らしたくはないなとぼんやり考えている
宮園鏡
「ご主人さまのやることには逆らえないし、咎めらんないでしょ」

「は?あいつ脱衣所に入ってきたのか!?」
救世主の自覚がないので、怒るポイントが間違っている。
使用人
「アリス様は、ご自身を『救世主』だと……そして他の救世主を、『自分が守らなくてはいけないかよわいペット』だと、そう信じきっております」
宮園鏡
うんうん。
使用人
「ですが、私ども末裔はともかく……『救世主』であるあなたがたを、この館で守られながら暮らす……そんな立場に陥れるわけにはいきません」

「ペット……」
使用人
「ですから……どうか、このコインをお持ちになって、然るべきときにこの館を離れてください」
宮園鏡
「大丈夫なの? こんなことして」
宮園鏡
「鞭で叩かれない?」なんて冗談めかして。
使用人
「……アリス様は、私どもを痛めつけるようなことができるほど“強く”はありません」
宮園鏡
「あはは」
宮園鏡
「道理だ」
アルマ
「……」ここを離れれば、ありすの幸せが減るという思いと、救世主としての使命の間でゆらゆらしている。
使用人
「アリス様は、まだほんの子供なのです。見た目よりもずっと……」

「なぁ、一個聞きたいんだけど……。本当にあたし達が最初の客なのか?」
使用人
「はい、こちらのお屋敷のあるじがアリス様になってからは初めてのお客様です」
宮園鏡
本当だったんだーって顔
アルマ
「あるじは何度か入れ替わっていたの?」

「そっか……」
使用人
「はい、何度か。私が数えられる限りならば」
アルマ
「そっか……」
使用人
「アリス様がいらしたときは、屋敷は空っぽでした」
アルマ
「ここまで立て直したのかあ、立派だね」
宮園鏡
「殺して奪い取ったとかでもなかったわけだ」
アルマ
立派な人は他の救世主をペットにしない

「…………なんか、思ってたよりは悪いやつじゃない気がしてきた」
ちょろい
宮園鏡
「悪いやつじゃないね」
宮園鏡
「悪いやつじゃないけど、哀れだ」

「ペットっていうか……、牧場みたいなのを作ろうとしてるのかと思った。
自分の食事用のさ」
使用人
「そういったあるじ様も過去にはおりました」

「まぁ、いるよなー」
あーあ、と言いながら、どかりと椅子に座った。
宮園鏡
「ありがとね、うさちゃん」
宮園鏡
「戻っていいよ。仕事抜け出してきたんでしょ?」
宮園鏡
「ここに長居するのも多分まずいんだろうし」
使用人
「……ここから北へ行けば、大きな町がございます。どうぞ、みなさまのよりよい行方をお祈りしております」
使用人
深々と頭を下げて戻っていく。
宮園鏡
ばいばーいって掌を振って使用人ちゃんを見送ります。

小さく「ありがと……」と言って見送った。
アルマ
労をねぎらいながら見送る。
宮園鏡
それから座り直して他の救世主たちを向いて、
宮園鏡
「どう思う?」
宮園鏡
ってとりあえず訊きます。
アルマ
「救世を求められているのならば私は救世主として動くよ。」

「末裔の人たち、大変だなって思う」
宮園鏡
「そうだね」咲ちゃんの素朴な感想に頷く。
宮園鏡
「基本的に人権ないからね、あのコたち」
アルマ
そして誰か別の救世主にコインを託す……それも立派な救世主の仕事だ。
宮園鏡
「王子サマはさあ」
宮園鏡
「それ、具体的にはどうするってこと?」
アルマ
「うーん」

「救世も大変だぞ」
宮園鏡
「救世は大変だよね」
宮園鏡
たいへんたいへん。
アルマ
「みんなを救いたいけど、救世主同士で争うことをこの世界が望んでいるような仕組みなんだよね……」
宮園鏡
「そう」
宮園鏡
「そこが問題」
宮園鏡
「少なくとも、あのありすくんの意向には背かないと」
宮園鏡
「救世主として振る舞うのは険しいよ」

「しかも、定期的に他の救世主を殺さないといけないんだろ?
あーあ、帰りてえ」
アルマ
「そうだね。」
宮園鏡
「帰りたいねえ」
アルマ
「でも、どこから帰れるんだろう?」
宮園鏡
「わかんないねえ」
宮園鏡
脚を組み直す。
GM
帰る方法は確立されていません。
アルマ
もっとも救世を求める世界を放っておいて帰るつもりはないが…
GM
ただ、この屋敷から出なくてはならないのは確実です。

「帰れたやつの噂とかって聞いたことある?」
宮園鏡
「いなくなったヤツは聞いたことあるけど」
アルマ
咲が帰りたいと言っているので、咲を外の世界に返してあげようと思いました。
宮園鏡
「それって帰れたのか、殺されたのか、亡者になっちゃったのか」
宮園鏡
「どれだか全然わかんないんだよね」

「あー、まぁ、そうか……」
宮園鏡
「あ、そうそう」
アルマ
ありすはペットが減って悲しむかもしれませんが、そこは今度こそ自分が心のケアをすればいいのだ、と勝手に幸せ献身計画を考えています。
宮園鏡
「他の救世主を殺さないといけない、ってのは聞いてたと思うけど」
宮園鏡
「それやらないと、俺たち『あれ』の仲間になっちゃうからね」
GM
この世界では
アルマ
「あれ?」

「あれ?」
GM
他の救世主の死を得ないと、亡者になってしまうのです。
宮園鏡
「ほら」
宮園鏡
「一番最初に出会ったあの化け物ウサギ」
宮園鏡
「他の救世主を殺さないでいると、ああいう亡者に成り果てちゃうワケよ」
アルマ
「そういう仕組みなのか」
宮園鏡
「ありすくんは君たちがそうなるのが嫌で、エサを用意したってわけ」

「じゃあ、あいつも元は救世主……?」
宮園鏡
「んー」
宮園鏡
「そこまではわかんないな」
GM
元は救世主なのかどうかはわかりませんね。
アルマ
あのような姿になって人を襲うなんてきっと救世主なら望んでいないだろう。

「そうか……」
宮園鏡
「もとからいるような亡者とかいるから」
宮園鏡
「亡者イコール救世主ってわけじゃないよ。この世界の生き物が亡者化したパターンもある」
宮園鏡
「まあ問題は」
アルマ
ならば尚更、いざとなったらこの身を他の救世主に捧げないと。

「…………亡者になったら、ワイン出し放題だよな……」
宮園鏡
「自我もなくなるけど……?」
宮園鏡
「あとあのワイン出し放題のうさぎになれるとも限らないからね……」
宮園鏡
「何になるかとか多分……選べないから……」

「いや、でもだったらさ、生クリーム出し放題の亡者になる可能性もあるってことだよな……?」
アルマ
「砂糖が出る無害な亡者になって人々の糧にもなれるのかな」
宮園鏡
「そうかな……そうかも……」
宮園鏡
「…………」
宮園鏡
「……なりたい?」

「なくはない」
アルマ
「ううん……」それよりは亡者になりたくない救世主を助けたほうが"良い"と思っている
宮園鏡
「まあ」
宮園鏡
「楽しい亡者になれるのは期待しないほうがいい」
アルマ
「そうみたいだね」

「そうだよな、野菜ジュースを出す亡者になるかもしれないし……」
宮園鏡
「生クリーム出し放題の亡者になっても、生クリームを味わうためのアタマがなければ仕方ないだろう?」
宮園鏡
王子様の方はわからんが……
宮園鏡
(そもそも食べ物を出す亡者になるとも限らないんだけどな……?)
宮園鏡
(結構レアだよな……?)
宮園鏡
そろそろ口で突っ込むのをやめてるけど、咳払いして。
宮園鏡
「ええと」

「そっか……。ケーキ屋さんがケーキ食べ放題じゃないみたいなもんか……」
宮園鏡
「そうかな……そうかも……」take2
宮園鏡
「まあ、とりあえず」
宮園鏡
「俺たちの目の前には二つの選択肢がある」
宮園鏡
「ってことは、ご理解いただけてると思うけど」指を二本立てて翳します。
宮園鏡
「このままありすくんのペットでいるか」
宮園鏡
「彼に逆らって、この屋敷から出るか」
アルマ
「うーん」悩んでいるようす

「あいつのペットとして一生を終えるのは嫌だな」
宮園鏡
「歯向かうってこと?」
宮園鏡
「彼に、逆らって、この屋敷を出る?」

「できればご理解頂きたいけど、話して分かる感じじゃないよな」
宮園鏡
「残念ながら」
アルマ
「私はありすも幸せにしたいが……」
アルマ
他の助けを求める人もこの世界にはいるからな……と悩み
宮園鏡
「じゃあそんな王子様に」
宮園鏡
「一つ二つ、耳打ちをくれてやろう」
宮園鏡
脚を組み直して、「このままではどちらにせよ彼の幸せは崩れる」

「まぁ、大変だよな」
アルマ
「そうだね」

「買い物も一人でやるって言ってたし、三人分の食事も用意しないといけないし、使用人の面倒も見ないといけないし」
宮園鏡
「無茶苦茶なんだよね」
アルマ
「いっそ出ていったほうが彼にとって幸せなのか……?」長期的な視点

「ペット救世主が増えたらケンカし始めたりとかもするだろうしさー」
宮園鏡
「既にいつ起きてもおかしくないからね」
宮園鏡
「あの子はどうやら」
宮園鏡
「悪いペットを拾ってしまっても手放せないみたいだしね」
宮園鏡
自分を指差してけらけら笑います。
アルマ
「悪いのはよくないよ」よくないよというたしなめ

何も知らないので、頭の上に「?」を浮かべている。
宮園鏡
「うん」
宮園鏡
「よくないことされても、あの子は拒めないってわけ」
宮園鏡
「あんなかわいらしい子さあ、心配だよ」
アルマ
「そうか……よくないことをするのは、よくないね」
宮園鏡
「よくないことをされて抵抗しないのもよくないんだよ」

「よくないことを怒れないのもよくないぞ」
宮園鏡
色々な情操教育
アルマ
「そうなのか……」
宮園鏡
「よくないよ~」
宮園鏡
「次からは頑張りましょう!」
宮園鏡
「いやあ、でも」
宮園鏡
「これは、二人共この屋敷を出ていきたいってことでいいのかな?」
アルマ
「ううん……出たほうがありすのためにいいかもしれないとは思っているよ」

「ペットになる気はない……というか、やめさせた方がいい気がしてきてる」
宮園鏡
「そのためには彼に逆らわなければならない、と」
アルマ
「ありすに必要なのは、ペットより友達なのかも!」
宮園鏡
「それは結構たぶんそう」
宮園鏡
「まあ」膝に頬杖をついた。
宮園鏡
「俺は彼のことはさておいてさ」
宮園鏡
「この屋敷からは出ていきたいと思っている」
宮園鏡
「から」
宮園鏡
「君たちを戦力としてカウントできるかどうか」
宮園鏡
「俺が気にしてるのは、そこだけだね」
宮園鏡
どうよって首を傾げました。
アルマ
「助けが必要なのですか?」
宮園鏡
「うん」
アルマ
「ではお手伝いしましょう」
宮園鏡
「いいの?」
宮園鏡
「ありすくんが求める助けとは相反するよ、王子様」
アルマ
「でも宮園は外に出たいのでしょう?」
宮園鏡
「そうだね」
宮園鏡
「でも途中で心変わりをされたらたまらないからさ」
アルマ
「ありすはペットが減って悲しい思いをするかもしれませんが…」
アルマ
「みんなを外に出したあと、私が戻ってありすと友達に、ダメならペットになりましょう」
宮園鏡
「折衷案だ」

「お前すごいな」
宮園鏡
「……まあ、君から引き出せるのはここまでだろうね」
宮園鏡
「で、咲ちゃんは?」
宮園鏡
咲を見ます。

「あたしも手は貸すよ。
話し合いではなんとかならなさそうだから、どっちにしても殴る必要があるし」
宮園鏡
「心強い」

「どうせ殴るなら、味方が多いほうがいいしな」
宮園鏡
「そうだね」頷くけど、
宮園鏡
「やっぱりエサを与えられるより」
宮園鏡
「自分で取りに行く方が好き?」
宮園鏡
とかって揶揄めいて。

宮園が座っている椅子の足を、ガンッと蹴った。
宮園鏡
「わあ」
宮園鏡
「ああ、でも」
宮園鏡
「裁判で彼を殺さない方がいいのか?」
宮園鏡
「結構キツいな、それ」
宮園鏡
今更のように頬杖をついて咲とアルマを見ます。
宮園鏡
「…………」
宮園鏡
この話題出さないでなあなあにした方が絶対よかったな……って思ってます。

椅子の上に膝を立て、体育座りの状態でそっぽを向いた。
「……できれば、そうだな」
宮園鏡
肩を落としました。
アルマ
「うん」
アルマ
他人の難しさを考慮しない肯定。
宮園鏡
「あー……」言わなきゃよかったな~~~~って思ってま~~す。
宮園鏡
実際やりあって事故で死んじゃったら仕方なかったねでシラ切れるけど、そもそも話題に出さなければな~~もっと楽に誤魔化せたよな~~~~
宮園鏡
めんどくせ~~~~~~~~~~。
宮園鏡
俺のアホ~~~~~~~~~。
宮園鏡
そういう気持ちで黙り込んでいますが。
宮園鏡
「……まあ」

「でも、できればだから……」
殺してしまったら仕方ない、とか、できる範囲で頑張ろう、とか、そういうことは言わない。
宮園鏡
「できればね、できれば」
アルマ
殺すことを一切考えていないきらきらとした瞳。
宮園鏡
「あっちがこっちを殺しにかかってこないとも限らないし」
宮園鏡
「こっちだって正当防衛なんだし」
宮園鏡
「っていうか」
宮園鏡
「ありすを殺さなかったら、一ヶ月以内に他で裁判やって他の救世主殺さないと亡者コースだけど」
宮園鏡
「覚悟できてます?」
アルマ
「大丈夫だよ。」命を差し出すことをためらわない人間。
宮園鏡
まあこいつはせやろな……

「なるようになるよ。絶対に生かせるかも分かんないんだから、後で考える」
宮園鏡
「……はあ」ため息、から両手を軽く掲げて。
宮園鏡
「まあ言い出しっぺだしな俺」
宮園鏡
「責任とりまーす。考慮します」
宮園鏡
「…………」

「言ったな!ちゃんと責任取れよ」

「考慮しろよ!」
宮園鏡
「言質取られた~」
アルマ
ニコニコしている。
宮園鏡
「実際のとこ、一番殺しちゃいそうなの咲ちゃんだから気をつけなよ」

「は?あたし?」
宮園鏡
「俺が見た限り、この中で一番暴力が得意なのは君だから」
宮園鏡
「そこの王子様はてんで無理だし」アルマを指差します。

「そんなことは……」
2人の細腕を見る。
「そっか……」
アルマ
「かばうことと治すことが得意です」
宮園鏡
「プレゼンが上手~」
宮園鏡
「実際、腕の力じゃないんだよ」
宮園鏡
「心の疵だとか、そういうの」
宮園鏡
「この世界に喚ばれた救世主にはそういうものがあって、そこから力を得るんだから」
宮園鏡
「見た目かよわい女の子でもとんでもない暴力振るってきたりあるからな」
アルマ
「へえ……」自分にあるとは一切思っていない顔

「へ~」
チュートリアルだ!!
GM
この世界では心の疵が力の源です。
宮園鏡
「うさぎちゃんに訊けば詳しく教えてくれるんじゃないかな」
宮園鏡
「さっきの子がいい。ありすくんにチクったりもしないだろう」
宮園鏡
「ありすくんは知られたくないだろうからね」
GM
先ほどコインを渡しにきたうさぎに聞けば教えてくれますね。

「……じゃあ、ありすも意外と腕っぷし強い可能性もあるのか?
いや、でもあいつ暴力が得意って感じはしないな……」
宮園鏡
「最初鞭でバケモノしばいてたじゃん……」
アルマ
ありすにも心の疵があるんだろうな……と、台所での光景を思い返しています

バケモノという言葉にわずかに眉をひそめて
「そういえば、なんか最初すごい悪そうだったな」
宮園鏡
「あの後親切だったから忘れてた?」

「暴力振るってテンション上がってたのかなって……」
宮園鏡
「まあ……普通にそういう可能性もある……」
宮園鏡
人間そういうこともある……
アルマ
いろいろなことがあるなあとおもっている
宮園鏡
「まあ、結論が出たということで」ぱんと掌を合わせて
宮園鏡
「目指せ反逆・打倒・下剋上!」
宮園鏡
「がんばっていきましょうか~」

「なにそれ」
アルマ
「革命っぽいなあ」元王族なのでちょっぴり複雑な気持ちになる
宮園鏡
「ノリを”高めた”ほうがいいかなって」

「別にそんなこと……は、あるか」
アルマ
「元気なことはいいことだね」
宮園鏡
「こういうのには大事だからね~、勢い」
宮園鏡
「元気になるためにも今日は寝ましょう」
宮園鏡
言い出してごろっとベッドに転がりました。掌を振る。

「よし、じゃあ何かいい感じにするぞ!おー!」
宮園鏡
「おやすみ~」
宮園鏡
「お~」
アルマ
「おー」
GM
救世主の夜はふけてゆく。
それぞれの六ペンスコインを携えて。
GM
咲ちゃんの手番ですね。

* 手番の行動をします。

物置小屋に行ってもいいですか?
GM
いいですよ。

物置小屋に行きます!
GM
“食事”の男が繋がれている物置小屋──

3人で反逆の決意を固めた晩、一人物置小屋に忍び込んだ。
GM
男は繋がれたまま、うめいているが死んではいない。
食事を与えられて傷は処置されている。
ありす

男の側に寄ると体の様子を観察し、無事なことを確認した。
しゃがみこんで、小さく声をかける。
「おい……、おい、大丈夫か?」
GM
「う」

「お前、逃げたいか?
逃げたいなら助けてやる」
GM
男はうめいた。
咲の声を聴いて、反応はしているがその意味を飲み込めてはいない。
GM
「にげる……?」

「そうだ、ここで繋がれてそのうち死ぬのと、外に出てそのうち死ぬの、好きな方を選べよ」
GM
男は押し黙った。その問いは男には難しすぎた。
GM
「メシ」
GM
「食いてえ」

「ちっ」
男はまともな会話ができる状態ではない。
苛立ち紛れに、近くの柱を蹴った。

このあと厨房に移動してもいいですか?
GM
いいですよ。

やった~

「……わかった、何か持ってきてやるから、考えとけ」
足早に物置小屋を立ち去った。

厨房に行きます。三(^^)
GM
厨房──
GM
給仕室がともなわれた小さな厨房。
オーブンと鍋をかけるコンロ。

食べるものがないか漁っている。
GM
出てくるのは干からびた野菜のクズ、など。
そのくらいですね。何もないといっても差し支えない現状。

「……ろくなものないな。
本当に、精一杯のごちそうを出してくれてたんだな……」

野菜のクズをなんとか料理にできないか考えたが、料理スキルがないので、適当に食べられそうなものをまとめている。
GM
木の根のような野菜が数カケ。
食料をいれている棚のなかからとれます。
ありす
ありすが厨房へ顔をだす。
ありす
「咲、何してるの」

「げ」
ちょうど戸棚を見ていた所で、隠れる暇はなかった。
調理台の上には、食べられそうなものがいくつか、一枚の皿の上にまとめられている。
ありす
「お腹、すいたの?大丈夫?」
ありす
「足りなかったかな、また買い出しに行ってくるよ」

しばし迷って、ありすを見る。
「あたしのじゃないよ。物置小屋に捕まってた奴が、何か食いたいって言うから」
ありす
「そう……」
ありす
「わかった。一緒に行こう」

「え、いいのか?」
ありす
「どうして咎める必要があるの。彼にも食事は必要だよ」
ありす
「君の大事な……“食事”のためにも」

「……それなんだけど」

「あたしはあいつを餌にする気はない。
あいつが望むなら、逃してやろうと思ってる。
……腹減ってて、どう思ってるかは聞けなかったけど。」
ありす
「でもそれは、咲が……」
ありす
うつむく。
ありす
「君が、死んでしまう」
ありす
「どんな“食事”ならいいの?」

「あたしは自分で救世主を探して、自分で戦って、自分で殺す。
力を奪われた奴を一方的に殺すなんて、ごめんだ!」

「ありすだって、定期的に3人分の餌を調達するのは無理だろ?
それに外でお前が死んだら、あたし達は帰ってこない主をずっと待ち続けて死ぬことになる」
ありす
「わかった、咲ちゃんは元気な救世主がいいんだ。待ってて、探してくるから」
ありす
「君が気にいるかはわからないけれど……3人ぶんの食事だって、大変だけど頑張れるよ。だってぼくはずっとひとりだったんだから」
ありす
「君たちがいるだけで、ぼくは嬉しいし……こんな世界でも頑張っていける」

「あたし達の意思はどうでもいいのか?」
ありす
「ぼくは、君の意思を尊重しようとしてるじゃないか。君は……弱い食事はいや、なんでしょ」
ありす
「君が探すのと、ぼくが探すのとなにがちがうっていうの……?」

「違う。自由がないのか嫌なんだ」
ありす
「この屋敷のなかでは自由にしていられるよ」

「外には出られないんだろ?」
ありす
「外は……危ないよ」

「そんなの、物置小屋の男とそう大差ないだろ。餌にされるか、かわいがられるかだ」

「餌にされる奴らと、あたし達の違いはなんだ?
お前がかわいいと思うかどうかなのか?」
ありす
「違うよ、咲ちゃん。
あの人はこの世界で生きていけない。最初から……病んでいるじゃないか。
病気のひとをお世話し続けるのは難しくても、君たちは、健康で……ぼくが頑張れば生きていける」
ありす
「命の価値は平等なんだ、どうしてそこに自由か自由じゃないかなんてものを持ち込むの?」
ありす
「ありがたく、祈るしかないじゃないか……」

「病んでる?結構な言い方だな」
はっ、と笑い飛ばす。

「足が1本でも10本でも長生きする奴はいるし、五体満足でも死ぬやつ奴はすぐ死ぬ。命の価値を平等にしてないのは、お前の方だ」

* ありすの心の疵(ネグレクト)を猟奇で判定して刔ります

*ティーセットを使用します。

2D6+5 
DiceBot : (2D6+5) > 10[4,6]+5 > 15
ありす
「違う……!」
ありす
「ぼくは、ちゃんとみんなをだいじにしてるし……みんなのことを尊重してるし、ちゃんと考えてる!」
ありす
「君たちは、こんな世界でどうやって生きていくっていうんだ!ぼくの、力なしで……」

「お前はご主人様がいなくても生きてこれたんだろ。
あたし達もなんとかなるかもしれないし、ならないかもしれない」
ありす
「何も知らないくせに!」
ありす
「ぼくがつらいんだ!どうして、そうやって……勝手に死のうとするんだよ」

「お前を信じても生きられる保証がないからだよ、ご主人様」
ありす
「……ぼくが、みんなを引き留めて……みせる」
ありす
言い残し、唇を引き結んで。悲しそうな視線を残して去っていく。
GM
*ありすの【ネグレクト】が抉れました。

「は?」

引き留めるという発想がなかったので、呆然と見送った。
GM
すべての心の疵が抉られたので、ありすは裁判開始時に【発狂】します。

「……引き止められるか?あいつら……」
GM
【発狂】したキャラクターはエピローグの際に判定し、判定に失敗すると亡者化します。
GM
つまり、=ロストです。
GM
PKの手番です。
GM
まぁ……ここは宮園くんだな!
宮園鏡
そんな……人の傷を抉るなんて!
アルマ
え?
GM
よってたかって傷を抉ったやつらがなにを。
ありす
*シーン表を振ります。
ありす
ありす
1d12 
DiceBot : (1D12) > 2
GM
宮園PLから美味しい話をきいたので礼拝堂にします。
GM
朽ちた少女の像を祀る礼拝堂。
GM
最初にこの世界に降り立った少女──を模しているのかもしれない。
GM
ところどころ欠けたステンドグラスの天窓から光が漏れている。
宮園鏡
朽ち果てたそのシンボルをぼんやりと見つめて、ステンドグラス越しの鮮やかな光を受けている。
宮園鏡
信仰で心を慰めるようなペットがいなかったのは残念だろうな、とか考えながら。
宮園鏡
サボってます。
宮園鏡
ポケットに手を入れてぼーっと突っ立って
宮園鏡
無意識にスーツの内ポケットを探ってから、あ、と眉を寄せる。
ありす
足音。ヒールが床を鳴らす。
宮園鏡
ねえんだよな。ヤニ。頼めば手に入るかな。
宮園鏡
とか考えていると、聞こえてきた音にゆっくりと振り返り。
ありす
先客に少し驚く表情をみせて入り口で立ち止まる。
宮園鏡
「おや」
宮園鏡
笑みを作る。
宮園鏡
「お祈りかな?」
ありす
「そうだよ」
宮園鏡
「存外信心深かったかな」ポケットに手を突っ込んだまま、ありすの方に歩いていきます。
ありす
「ぼくの知る神ではないけど、この世界のひとにとって大事なものだから」
宮園鏡
「なるほど」
宮園鏡
「尊重だ」
ありす
「ぼくはもともと神様を信じてるし」
宮園鏡
「そなの?」
宮園鏡
ちょっと意外そうに眉をあげた。
ありす
「君は?神様を信じる?」
宮園鏡
軽くわらう。
宮園鏡
「神様がみんなを助けてくれたら良かったのにねえ」
宮園鏡
「残念ながら、この世界には救世主しかいない」
ありす
「助けてくれなくても」
ありす
「おられるだけでいい」
宮園鏡
ひゅう、と口笛を吹いた。
ありす
「信じるってそういうことでしょ」
宮園鏡
「あいにく、俺はそうじゃなかったってこと」
宮園鏡
「神を持ち上げてるヤツらほど」
宮園鏡
「最後は我が身かわいさしか考えてないもんさ」
宮園鏡
どっかと長椅子に腰掛け、前の座席に足をかけます。
ありす
「そうじゃなかったって?」
ありす
「信じなかったこと?わが身可愛さしかかんがえなかったこと?」
ありす
「助けてもらえなかったこと?」
宮園鏡
「いるだけでいい、とは思えなかったってことさ」
宮園鏡
長椅子の背もたれに両腕をかけながら、背を反らしてありすを見上げます。
ありす
「助けてもらえなかったの?」
宮園鏡
「助けてもらえたよ」
宮園鏡
「神じゃなくて、信心深いやさしい人たちに」
ありす
「……家族?」
ありす
「友達?それとも、知らない人?」
宮園鏡
「家族は元気に俺を見捨ててくれたよ」
宮園鏡
「友だち……友だちかな」
宮園鏡
「いや」
宮園鏡
「仲間が一番正しいか?」
宮園鏡
「まあ、昔の話だ」
ありす
「友達……仲間がいたんだね」
ありす
「一緒にはいないの?」
宮園鏡
脚を組み直す。反らした背を戻して、前を向く。どうでもいい、と漏らす。
宮園鏡
「みんな死んじゃったからなあ」
宮園鏡
「そもそも」
宮園鏡
「この世界に来る時って、だいたい一人なんじゃないの」
宮園鏡
「君は家族と一緒に連れてこられたのかい?」
ありす
「わかんないよ、ぼくはずっとひとりだったし」
宮園鏡
「ふうん?」
ありす
「他のひとは違うのかなって思っただけ」
宮園鏡
振り返り、背もたれに腕をかけます。
宮園鏡
「大丈夫」
宮園鏡
「みんなひとりだよ」
ありす
「友達や仲間とここに来られて、もっと幸せに暮らせたひとたちがいたのかもって」
ありす
「どうしてわかるの?」
ありす
「みんなひとりだったって確認したの?」
宮園鏡
肩を竦めて笑った。
宮園鏡
「友だちや仲間と来られたところで」
宮園鏡
「ひとりは結局ひとりだって話」
ありす
「そんなことないよ」
宮園鏡
「そう?」
ありす
「ぼくはこの屋敷でみんなと暮らせてうれしいよ」
宮園鏡
「俺にあんなことされても?」
ありす
「それってひとりってこと?」
ありす
「いやだけど、ひとりじゃないし」
ありす
「人生は……たった一瞬じゃないから」
ありす
「この先も生きていくなら、ひとりじゃないほうがいいよ」
宮園鏡
「前向きな考えだね」
宮園鏡
「素晴らしいと思うよ」
宮園鏡
「そう思って生きていけるのなら、それに越したことはない」
宮園鏡
「いや」
宮園鏡
「まったく」
宮園鏡
「ほんとうに」
宮園鏡
隠しもしないからかいの色。
ありす
「君はなにがそんなに気に入らないの?」
宮園鏡
「んー?」
宮園鏡
首を傾げます。
宮園鏡
「そう見える?」
ありす
「自分じゃわからない?」
宮園鏡
「いや」
宮園鏡
「理解してるし、隠してるつもりもないけど」
宮園鏡
「逆にさ」
宮園鏡
「この世界を気に入ることの方が難しくない?」
ありす
「そう……」
ありす
「君も苦しんだんだね」
宮園鏡
「君は気に入ってるの?」
ありす
「それはぼくが決める」
宮園鏡
「そうだね」
宮園鏡
「でも」
宮園鏡
「俺が訊いてるのは」
宮園鏡
「君がこの世界を気に入っているかどうか、だ」
宮園鏡
「答えは?」
宮園鏡
「答えられない?」
ありす
歩み寄る。長椅子の前へ。
宮園鏡
見ています。
ありす
「君たちがここにいてくれるなら」
宮園鏡
前の座席の背もたれから脚を下ろして、座席の上で脚を組む。
宮園鏡
「じゃあ」
宮園鏡
「残念な結論にならざるを得ないね」
ありす
「このままどこかへ行ってもつらいだけなのに、どうして出ていくの」
ありす
「君がどこへいってもつらいと思っているのなら」
ありす
「出ていくのも、ここに残るのも変わらないんじゃない?」
ありす
「それでも出ていきたいのは、なんで?」
宮園鏡
「うーん」
宮園鏡
真顔に戻って、
宮園鏡
「俺さあ」
宮園鏡
「できるだけマトモな救世主に勝ち残ってほしいんだよね」
ありす
「それは君のこと?」
宮園鏡
「まさか!」鼻で笑った。
ありす
「じゃあ、咲ちゃんとアルマくんは?」
ありす
「君の言うマトモな救世主なの?」
宮園鏡
「王子サマは人格たいへんご立派でいらっしゃるけど」
宮園鏡
「俺の見立てじゃあ、勝ち残るのは険しそうに見えるね」
宮園鏡
「どっかでガタが来るでしょ、ああいう手合いは」
宮園鏡
ちらとありすを見て、「君もそれだね」
宮園鏡
「君の在り方には無理しかない」
宮園鏡
「それが維持できるだけの強度を持ち合わせているならまだしも」
宮園鏡
「結局まだまだひよっこだろう?」
宮園鏡
「仮に俺たちがこのまま大人しくしていても、こんな体制」
宮園鏡
「三ヶ月ともつか怪しいと見た」
ありす
「それって御託を並べて逃げてるだけじゃないか」
ありす
「やろうともしてないのに」
ありす
「やろうとしてないひとがなにがわかるの?」
ありす
「君は自分で何かをやることから逃げてるだけなんだよ」
宮園鏡
「俺は君より人間に詳しいからだよ」
宮園鏡
「それに」
ありす
「詳しいと、何かをやらなくてもいいの?」
宮園鏡
「君みたいな生き方をするつもりは、まったくない」
ありす
「ぜんぶ人任せにして、生きてくのが君のいう、人間に詳しい結果?」
宮園鏡
「いいや」
宮園鏡
「うまくいくやり方と、そうでないやり方を見極めて」
宮園鏡
「前者を選んでいくのがその結果」
ありす
「うまいかどうかって誰が決めてるの?君なの?神様なの?」
宮園鏡
「まあ」
宮園鏡
「俺だよな」
宮園鏡
「今更神サマに何かしら委ねるつもりとか、ないし」
宮園鏡
「俺は俺が決めた生き方を選んでいくだけってこと」
ありす
「それって、君のいう無理がきてるぼくとおんなじじゃない?」
ありす
「結局君も、君のことしか信じてないんだから」
ありす
「それでどうして君は、自分の方が正しいって言いきれるの?」
ありす
「ぼくにはわかんないよ」
宮園鏡
「正しくなんかないよ」
宮園鏡
「正しくないけど、そうしたいと思ったことをやろうとしてる」
ありす
「それって、ぼくといっしょだね」
宮園鏡
「まあねえ」
ありす
「ぼくといっしょだよ」
宮園鏡
「うん」
ありす
「もっと言えることないの?」
宮園鏡
「言ってほしい?」
ありす
「もっと賢くて素敵なこと言ってよ」
宮園鏡
「残念ながら」
ありす
「言えるんでしょ、大人なんだから」
宮園鏡
「つまらない話しか出てこないけど」
宮園鏡
「長い話をしてもいいのかい?」
ありす
「しなよ。君の話だって、ぼくは聞きたいよ」
ありす
「だってオトモダチだから」
宮園鏡
「そうか」
宮園鏡
そうか、と乾いた声でもう一度繰り返してから。
宮園鏡
「君みたいに」
宮園鏡
「俺を想って、俺のために色んな事を押しつけてくれた人がいるんだ」
宮園鏡
「俺は望んでなかったのにね」
宮園鏡
「俺が望んでいたのは、あの子を殺すことくらいだったから」
宮園鏡
「あの子の優しさを、俺は拒み続けたよ」
宮園鏡
「だって」
宮園鏡
「彼女は俺が殺さなきゃいけない相手で」
宮園鏡
「彼女の在り方を俺は憎んでいたから」
宮園鏡
「まあ、でも、彼女は強かったからな。俺よりずっと強かった」
宮園鏡
「もちろん、君よりも強かったから」
宮園鏡
「俺は結局、彼女から押しつけられた優しさを」
宮園鏡
「俺にとっては正しくなんてなんにもない優しさを」
宮園鏡
「拒めないままに、全ては終わってしまった」
宮園鏡
「最後には俺は彼女を殺したし」
宮園鏡
「彼女はそれを望んでいたフシさえある」
宮園鏡
「俺も彼女も」
宮園鏡
「お互い、自分がやりたいと思った正しいことを貫こうとしただけだ」
宮園鏡
「彼女はそれを押し通して、俺はそれをやり遂げた」
宮園鏡
「彼女は俺に夢を見せて、俺は望んだ通りに彼女を殺した」
宮園鏡
「……ああ」
宮園鏡
「いや」
宮園鏡
「だから」
宮園鏡
「正しいことなんかじゃなかったな」
宮園鏡
「要するに」
宮園鏡
「やりたいことをやっただけだ」
宮園鏡
「……やってる、だけだ」
宮園鏡
「…………」
宮園鏡
「夢をさ」
宮園鏡
「見せてもらったんだよ」
宮園鏡
「優しい夢を」
宮園鏡
「俺には不要なものだった」
宮園鏡
「俺が俺には不要だと思っていたものを、彼女は俺に与えたがった」
宮園鏡
「俺はそれを与えられてしまった」
宮園鏡
「それだけだな」
宮園鏡
「うん」
宮園鏡
「それだけで」
宮園鏡
「……はー」
宮園鏡
ため息。
宮園鏡
「まあ、だから」
宮園鏡
嘲笑に口の端を歪めた。
宮園鏡
「長いだけの、つまんない話だったろ?」
ありす
「ううん」
ありす
「悲しいけど……大事な、大事な君の思い出の話だった」
宮園鏡
「どうも」
宮園鏡
「尊重していただけて、とても嬉しい」
ありす
「話してくれて、ありがとう」
宮園鏡
肩を竦めた。
ありす
*宮園の【夢】を抉ります。
【愛】で判定します。
ありす
*ティーセットを使用します。
アルマ
*横槍します ティーセット使用
アルマ
choice[猟奇,才覚,愛] 
DiceBot : (CHOICE[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
アルマ
2d6+2 
DiceBot : (2D6+2) > 5[4,1]+2 > 7
アルマ
*ヤリイカ使用
アルマ
1d6+2 
DiceBot : (1D6+2) > 2[2]+2 > 4
ありす
2d6+3+2-4 
DiceBot : (2D6+3+2-4) > 6[2,4]+3+2-4 > 7
GM
横槍は失敗しました。
アルマ
じゃあ鳥はお皿を洗っているのでここに来ませんでした
[ アルマ(駒) ] HP : 20 → 19
ありす
鏡の頭をぽんぽんと撫でるように軽く触れる。
宮園鏡
眉を上げてありすを見上げます。
宮園鏡
「どしたの?」
ありす
「こうしたら嬉しいのかなって」
ありす
「うさぎちゃんにやってたからさ」
宮園鏡
「ははは」
宮園鏡
「優しいねえ」
宮園鏡
「まあ」
宮園鏡
「俺はその優しさを拒むわけだけど」
宮園鏡
それこそ、
宮園鏡
彼女の夢を拒もうとしたのと同じように。
宮園鏡
けれど、今はその掌を拒まない。
宮園鏡
それ以上は何も言わずに、ただ目を閉じた。
GM
夢の影が少しだけ礼拝堂の鮮やかな光に踊る。
GM
お茶会はここで終わり。
GM
次の日──
GM
あなたがたはしばし動向を探った結果、買い出しのためにありすが少しだけ屋敷をあけるタイミングを知ります。
GM
もし、ここから出るならばそのタイミングでしょう。
[ 咲 ] HP : 18 → 18
GM
当日──
GM
あなたがたは脱出のルートを画策しています。
宮園鏡
中庭のベンチに座っています。
宮園鏡
おっと
アルマ
色々屋敷の中をぐるぐるしてからアルマも中庭にやってくる。
宮園鏡
「ありすくん行っちゃった?」

造花をつまんで、裏側を見たりしている。
アルマ
「ええ、先程買い出しに行かれたようです」
宮園鏡
「じゃ、行くなら今かあ」
宮園鏡
ベンチから立ち上がって膝を伸ばしています。

「中庭って、多分いくつか出口あるよな」
アルマ
「ここからだと正門が一番近いですね」屋敷に確定ロール
宮園鏡
「え、堂々行っちゃう?」

「あー……、まぁでも、ありすいないなら正門でもいいかもな」
アルマ
「私達は救世主なのですから、堂々としてもよいと思いますよ」 ズレた反応。
宮園鏡
「王子様は堂に入ってるなあ」
宮園鏡
腕の筋を伸ばしながら首を鳴らしてます。
宮園鏡
「変に探って時間食うより、堂々とやっちゃいますか」

「とりあえず様子見て、ヤバそうだったら別ルート探してもいいしな……」

見ていた造花を手放して、ううんと背伸びした。
アルマ
「では今から行きますか?正門。」
宮園鏡
「いっちゃおいっちゃお」
GM
穏やかな陽射し──
宮園鏡
雑に拳を突き上げます。
GM
あなたがたは正門へ向かって歩く。
アルマ
ポカポカ陽気の元、えいえいおーと習ってトコトコ正門についていく

トコトコ
宮園鏡
準備運動的なことをした割に姿勢悪く、ポケットに手を突っ込んで歩いています。
GM
ト、と中庭に誰かが降り立つ音。
GM
麻袋が滑り落ち、わずかばかりの野菜が転がる。

「ん?」
GM
「やっぱり」と漏れる声。
宮園鏡
「……あら」
宮園鏡
「信じてもらえてなかったかなあ?」振り返り。
ありす
「信じてたよ」
アルマ
いつもと変わらぬ態度でそっと振り向く。
ありす
「信じてたのに」
宮園鏡
「じゃあもうちょっとお外でゆっくりしててくれたら嬉しかったんだけど」

「あー……、もう帰ってきたのか……」
ありす
「どうしてぼくのことを信じてくれないんだ!!」
アルマ
「?」
ありす
鞭を取りだし、ヒールを高く踏み鳴らす。
ありす
「ぼくと裁判しろ!!」
宮園鏡
あーあ、という顔で髪を掻いてます。
GM
裁判が決定されました。
宮園鏡
「おや」
宮園鏡
「裁判となると」
アルマ
「えっ どうして?」穏やかな笑顔のまま。
宮園鏡
「誰か一人か二人か死んじゃうかもしれないと思うんだけど」
アルマ
誰も何も悪いことをしていないとでもいうような態度。

「信じられる材料がないからだって言っただろ……」

厨房からくすねたナイフを懐から取り出す。
宮園鏡
「ありすくん、君はいいのかい?」
ありす
「逃げられないようにするだけさ!」
宮園鏡
「それで済むといいけどねえ」
GM
裁判──それは救世主が救世主を打倒し、ホンモノの救世主を見つけるための本気の茶番。
アルマ
「人を傷つけるのはよくないよ」ありすだけではない、全員に対しての言葉だ。
宮園鏡
あーあ、という顔で数歩下がります。気持ち咲の後ろに。
GM
中庭を使用人が取り囲み、裁判は開廷する。
宮園鏡
「ねえ」
宮園鏡
「咲ちゃん」

「なんだよ」
宮園鏡
「俺は結構、この中では」
宮園鏡
「君が一番見込みがありそうだと思ってるよ」

「そりゃどうも」
宮園鏡
手元に血の杭を作り出して握りながら、使用人たちとありすを見回して構えた。
宮園鏡
「ま、まずはここを抜けないとだけどね!」
ありす
「遊んでやるよ、今日だけだからな!」
GM
*裁判開始です、まずは行動順を決定します。才覚で判定します。
宮園鏡
2d6+3 才覚判定 
DiceBot : (2D6+3) > 7[2,5]+3 > 10

2D6 
DiceBot : (2D6) > 7[5,2] > 7
アルマ
2d6 さいかく0 
DiceBot : (2D6) > 5[2,3] > 5
宮園鏡
日刻みの時計を使用して12です
ありす
2d6 
DiceBot : (2D6) > 11[6,5] > 11
宮園鏡
振り直します
宮園鏡
1d6+3 才覚 
DiceBot : (1D6+3) > 4[4]+3 > 7
アルマ
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
宮園鏡
日刻みの時計を使用して9ですね
GM
1d6でしたね 1d6です

1D6 
DiceBot : (1D6) > 3
アルマ
1d6 
DiceBot : (1D6) > 4
ありす
1d6 
DiceBot : (1D6) > 1

1D6 
DiceBot : (1D6) > 6
[ アルマ ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
[ 咲 ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ 咲 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ 宮園鏡 ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ 宮園鏡 ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ ありす ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ ありす ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
GM
ではまず引いたカードのスートを宣言してください。
宮園鏡
*♦2 ♣3 ♥5 ♦J JOKER
ありす
*♠4,♦8,♣9,♠J,♦A

*♠3 ♠7 ♣10 ♥Q ♣K
アルマ
*♣4◆7♠6♥10◆9
GM
宮園くんの手番です。
宮園鏡
はい
宮園鏡
*兵站を使用します ♥5を捨てます
宮園鏡
*精確も使用。♣3を使用
宮園鏡
1d6 達成値上昇 
DiceBot : (1D6) > 3
宮園鏡
2d6+3+3>=7 兵站の才覚判定です 
DiceBot : (2D6+3+3>=7) > 11[5,6]+3+3 > 17 > 成功
宮園鏡
[対象:1体]【才覚】で判定し、成功すれば、〔【才覚】×4〕までの価値の小道具を1つ入手し、対象に与える。この技能は裁判中、【才覚】回まで使用できる。
宮園鏡
免罪符 価値6
自身が判決表を振って、酌量を確認したときに割り込み。判決表の酌量を+2する。この効果は、複数の使用で累積する。
宮園鏡
では免罪符を咲ちゃんに渡します。
宮園鏡
「咲ちゃん咲ちゃん」
宮園鏡
呼びかけて、薄汚れた紙切れをひらりと渡します。

「あ?なんだよ急に」
胡散臭そうに紙切れを見るが、一応受け取る。
宮園鏡
「免罪符」
宮園鏡
普通に生きていたら聞き慣れぬ響きだろうが。

「めんざいふ」
宮園鏡
「まあ運が悪ければ役に立つかもしんないから、持っといてよ」

(綿財布……?)

「え???(財布を???)
……まぁ、くれるっていうならもらうけど」
宮園鏡
「がんば~」ひらひらと掌を振ります。
宮園鏡
行動は以上!
アルマ
ツッコミという機能はアルマの人生にはなかった。
宮園鏡
紙切れ一枚渡しただけで仕事した雰囲気で下がります。

*♠3鋭気を使用します。
次に♣10渾身を使用します。♥Qと♣Kを捨てます。

*♠7兇刃を使用します

2D6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 6[5,1]+3 > 9

*使用人1に攻撃します

1D6+2+2+3+2+2 
DiceBot : (1D6+2+2+3+2+2) > 3[3]+2+2+3+2+2 > 14

ありすを庇おうとした使用人に、刃物を振るう。

「邪魔すんじゃねえ!」

厨房からくすねてきたナイフは、普段から使用人が使っていたものだ。
よく手入れされた刃は、咲が思っていたよりも容易く柔らかい肉を裂いた。
使用人1
ありすの傍に立っていた使用人は腕を切り裂かれ小さく悲鳴をあげる。
が、その場に踏みとどまって気丈に救世主を睨みつけた。
宮園鏡
「ああー」
宮園鏡
「痛そー」
宮園鏡
無責任に口を尖らせます。
アルマ
暴力沙汰にはわわと口元を抑えている
アルマ
*貢物します ◆7捨てます
アルマ
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 7[1,6]+3 > 10
アルマ
*愛の勝利だ 宮園くんに♥10をあげます
宮園鏡
愛の♥10をいただきま~す
アルマ
喧嘩はやめちぇ~と使用人たちの間をうろちょろするようになり宮園くんに妨害のチャンスが生まれます
宮園鏡
ウロ……ウロ……
使用人1
困惑する。
アルマ
天然ディフェンダー
宮園鏡
かわいいね
GM
使用人1の手番です。
使用人1
*暗器を使用します。対象は咲
使用人1
配下は能力値の代わりに脅威度を使用します。ペットたちの脅威度は1。
使用人1
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 8[4,4]+1 > 9
使用人1
また、〔威力〕は〔脅威度+2〕で、3です
使用人1
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]  
DiceBot : (CHOICE[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《衰弱》
GM
咲ちゃんにダメージ3と衰弱。
[ 咲 ] HP : 18 → 15
[ 宮園鏡 ] : 0 → 0
GM
使用人2の手番です。
使用人2
*暗器を使用します。対象は咲
使用人2
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 6[4,2]+1 > 7
使用人2
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]  
DiceBot : (CHOICE[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《封印》
[ 咲 ] HP : 15 → 10
アルマ
*使用人2の暗器に対して防壁します
アルマ
*♣4
アルマ
*キャンセルします
GM
ありすの手番です。

使用人達にめちゃくちゃに刃物を振り回していたが、不意に動きが鈍る。
脇腹を押さえて呻いた。
宮園鏡
「いやあ」
宮園鏡
「なかなか動きがいいね、うさちゃんたち」
宮園鏡
手のひらを目にかざしながら。

もう一度暗器が飛ぶ。
地面に膝をついたが、ありすを睨んで立ち上がる。
ありす
*鋭気を使用します。♠の4を捨てます。
ありす
*精確を使用します。♠のJを捨てます。
ありす
*怨讐を使用します。♦の8を捨てます。対象は咲
宮園鏡
はい
宮園鏡
割り込み
宮園鏡
*妨害を使用 ♥10を捨てます
 組み合わせて精確を使用 ♦2を捨てます
宮園鏡
1d6 精確上昇値 
DiceBot : (1D6) > 3
宮園鏡
2D6+3+3+1 才覚判定 才覚、精確、多彩な凶器による修正が入ります 
DiceBot : (2D6+3+3+1) > 5[1,4]+3+3+1 > 12
ありす
精確値上昇
ありす
1d6 
DiceBot : (1D6) > 6
ありす
2d6+9 
DiceBot : (2D6+9) > 4[1,3]+9 > 13
宮園鏡
「あ」
ありす
妨害の横をすり抜けて走る。ヒールの高らかな音と共に飛び込む。
宮園鏡
ありすの前に立ちはだかり、その足を貫こうと杭を投げ放ったが。
アルマ
*防壁で割り込みます ♣4捨てます
ありす
鞭が──
宮園鏡
「あっちゃあ」普通にすり抜けられて振り返る。

ふらふらと立ち上がりながら、ありすを睨む。
アルマ
2d6+3 愛で判定 
DiceBot : (2D6+3) > 9[6,3]+3 > 12
アルマ
走り込んで二人の間に割り込む!
ありす
鞭がひらめいた。が、その一閃は咲ではなくアルマに食い込む。
ありす
「君も……ぼくの邪魔をッ!!」
宮園鏡
「おおー」
宮園鏡
「走れるじゃん、王子様」

走れてえらい
アルマ
鞭は乾いた音を立ててアルマを打ち据えて、その体をごろごろと転がした。
[ アルマ(駒) ] HP : 19 → 14
ありす
飛び退く。鞭をしならせ、手におさめる。

「王子!……くそっ、なんで……」

「いや、お前はそうするだろうけどさ……!」
宮園鏡
「そうするだろうねえ」とっとっと、とアルマの隣に寄っていって
宮園鏡
手のひらを差し出します。
アルマ
「邪魔じゃないよ、ありす」顔面についた赤い痕を抑えながら宮園の手を取って。
宮園鏡
立ち上がらせます。
GM
カードの引き直しです。
現在あるカードを捨ててもいいですし、足りない分を補うだけでも構いません。
宮園鏡
ぐぐぐ、ひっぱる。
アルマ
軽い。ふんわり立ち上がる。
[ 咲 ] 衰弱 : 2 → 1
[ 咲 ] 封印 : 2 → 1
宮園鏡
2ターン目の行動
宮園鏡
*兵站を使用 ♥7を捨てます
宮園鏡
免罪符を1コ咲ちゃんに追加します
宮園鏡
2d6+4>=7 才覚判定 
DiceBot : (2D6+4>=7) > 5[4,1]+4 > 9 > 成功
宮園鏡
「悩ましいんだけどなあ」
宮園鏡
気づいたら咲ちゃんの手の中の免罪符が一枚増えてます。
宮園鏡
「ここまで来たら一点賭けで良さそうだ」

「財布が増えた!?」
宮園鏡
咲を振り返って。
宮園鏡
「便利でしょー」
宮園鏡
誤解は訂正しないでおきます。

「?????」
何も分かっていない
アルマ
何もわかっていない2
アルマ
*回復します ◆Q捨て
アルマ
*対象は咲とアルマ
アルマ
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 7[4,3]+3 > 10

2枚の免罪符を見て、「????」となっている
宮園鏡
浮かぶ疑問符を見て笑ってます。
アルマ
1d6+3+1 
DiceBot : (1D6+3+1) > 6[6]+3+1 > 10
アルマ
*咲に8点 アルマに2点
アルマ
咲の元に近寄って、また自分の羽を一枚引っこ抜く。
アルマ
ところどころ歯抜けのようになった翼がちらりと見える。
アルマ
青い羽が瞬くように光ってぼろりと崩れると、咲の傷が勝手にふさがっていく……

一瞬抵抗しようとしたが、歯抜けになった翼を見て口をつぐむ。
傷が塞がってゆく。

「……ありがと」
アルマ
にっこりと笑う。対価を求めない純粋な笑顔。
[ アルマ(駒) ] HP : 14 → 17
[ 咲 ] HP : 10 → 18
GM
王子もやりますか?タイミング的には今ですね。

歯抜けになった翼。
そのうちの一枚は、自分が使わなかった羽もあったのだろうか。

いや、今はそんなことを考えている場合ではない。
咲は首を振って立ち上がった。
アルマ
*王子割り込みをアレします ◆10
アルマ
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 6[5,1]+3 > 9
アルマ
*対象は咲
アルマ
*回復で衰弱回復します
[ 咲 ] 衰弱 : 1 → 0
アルマ
崩れ行く青い羽についていたつばめの血は奇跡を誘発する。霧散した奇跡のしずくは咲により活力を与える――たとえそれを望まずとも。
GM
使用人1の手番です。
宮園鏡
妨害入ります
使用人1
*暗器を使用します。対象は宮園
宮園鏡
*妨害を使用 ♠10を捨てます
宮園鏡
2d6+4 
DiceBot : (2D6+4) > 9[6,3]+4 > 13
使用人1
スペシャルを出せばいいんでしょ!!
使用人1
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 5[3,2]+1 > 6
使用人1
失敗
宮園鏡
*間隙を使用 ♣Qを捨てます
使用人1
宮園の方へテーブルナイフを持って走る。
宮園鏡
棒立ちになってそれを見ている。
使用人1
「アリス様の邪魔はさせないっ……!」
宮園鏡
ポケットに手を突っ込んだまま、使用人を見つめ返して
宮園鏡
ふっと笑って肩を竦めた。
宮園鏡
彼女の足元から細い血の杭が突き出て、その進路を塞ぐ。
使用人1
足をつっかけて前に転ぶ、その細い体を打ち据えた。
宮園鏡
地面から突き出た血杭がその矮躯を貫く、
使用人1
「ぁ……」
宮園鏡
寸前に腕を捕まえて、
宮園鏡
使用人を背中に背負いあげる。
宮園鏡
「おしまいだ」
宮園鏡
「しばらくは、おやすみ」
宮園鏡
そのまま流れるようにその身体をそっと地面へと転がした。
GM
使用人1《昏倒》です
GM
配下《精鋭》が昏倒したのでありすの主動作回数が2回になり、達成値と威力が1増加します。
GM
使用人2の手番です。
使用人2
*暗器を使用します。対象はアルマ。
使用人2
「よくも姉さまをっ」
使用人2
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 12[6,6]+1 > 13
使用人2
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]  
DiceBot : (CHOICE[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《衰弱》
使用人2
2点ダメージですね
[ アルマ(駒) ] HP : 17 → 15
アルマ
「やめるんだ」今度は使用人との間に割り込み
使用人2
白兎の使用人とそろいのカトラリー、テーブルフォークを振りかざす。
使用人2
さくっ 意外にもそれはたやすく刺さる。
アルマ
両手を大きく広げ宮園の前に立ち、フォークを受け入れる。
宮園鏡
「……っと」振り返って目を瞬き。
使用人2
反撃を恐れ、震えながら後ずさった。
GM
ありすの手番です。
アルマ
手をゆっくりと下ろし、穏やかな笑顔で使用人を見ている――「傷つけあわないで。ね?」
ありす
*予知を使用します。♦Aを捨てます。
ありす
*捨て札から♥Qを持ってきます。
ありす
*祝福を使用します。対象は自身。♦の5を捨てます。
ありす
「よくもうさぎを……!」
宮園鏡
「殺してないよ?」両腕を軽く広げて笑ってみせて、
ありす
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 5[4,1]+3 > 8
宮園鏡
ちらりと地面に転がした使用人を窺い見る。
ありす
【窮鼠/万能感】のためもう一度動きます。
ありす
*精確を使用します。♥Jを捨てます。
そのあと怨讐を使用します。♣9を捨てます。
ありす
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
ありす
対象は宮園。
ありす
2d6+3+3 
DiceBot : (2D6+3+3) > 9[5,4]+3+3 > 15
[ 宮園鏡 ] HP : 14 → 5
ありす
9点のダメージです。
宮園鏡
転がしたうさぎを庇うようにその場に立っている。
ありす
鞭をしならせる、三日月を描くような縦の回転。ヒールを打ちけた打撃を鞭が追う。
ありす
「うさぎから離れろっ!!」
宮園鏡
「いやいや――っ」
宮園鏡
言い訳がましく口を開いた途中で、鞭が身体を打つ。
宮園鏡
しなるその先が頬を裂いて、
宮園鏡
赤い血を流しながら、また肩を竦めながら息をついた。
宮園鏡
「……危ないなあ。救世主さま」
GM
2ラウンドが終了です。3ラウンドめ。
[ 咲 ] 封印 : 1 → 0
[ 咲 ] 封印 : 0 → 1
GM
カードの引き直しです。
ありす
♦6を捨てます。
アルマ
♠6捨てます

♦4、♦9、♣8、♦Kを捨てます
宮園鏡
*♥2、♥6、♠8(♦J、JOKER)

* ♥4、♥K、♣A、JOKER(♠Q)
アルマ
*♠2 ♣2 ◆3引いた(♠K ♥3)
ありす
*♣5.♣7.♥8.♣J,(♥Q)
GM
宮園君の手番です。
宮園鏡
*ラストの兵站で免罪符を咲ちゃんに入れます
 ♥6を捨てます [編集済]
宮園鏡
2d6+3+1>=7 才覚で判定
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 8[2,6]+3+1 > 12 > 成功
(雑談で振っちゃたのでそこからコピペです) 
DiceBot : (2D6+3+1>=7) > 7[1,6]+3+1 > 11 > 成功
宮園鏡
結局振り直しになってる成功じゃねーか!
GM
*どのみち成功扱いです大丈夫*
宮園鏡
やさしい~♥
宮園鏡
何はともあれ免罪符が1枚咲ちゃんに増えました
宮園鏡
「さて」
宮園鏡
「これでラス1」へらと掌を振って、
GM
咲ちゃんの手番です。
宮園鏡
咲ちゃんを振り返ります。「あとはよろしく」

「??????????????」

「ありがと……?」
全く何なのかわかっていない。
宮園鏡
「はっはっは」
アルマ
一生財布にクーポン増やされる人じゃん

* 鋭気♥4を使用します。JOKERを♦5として兇刃を使用します。

*対象は使用人2ちゃん

2D6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 11[5,6]+3 > 14
宮園鏡
>1D6+2(凶器)+殺意逆鱗2+鋭気3+兇刃2+王子3

1D6+12 
DiceBot : (1D6+12) > 5[5]+12 > 17
使用人2
咲が免罪符を握りしめているのを見て、青ざめて飛びかかろうと跳ねる。
使用人2
「だめっ……!」

気配に振り返り、反射的にナイフを振り抜く。
切っ先は的確に首元を切り裂いた。
鮮血が飛び散る。

「あ……」
使用人2
「ぅ」

咲に殺すほどの殺意はなかった。

しかし、妙な充実感が体に漲る。
力のないものを、虐げる喜び。
ちがう、と言おうとしたが、声にならなかった。
使用人2
鮮血を押さえようと首のうえで細い指がもがく。
アルマ
「あっ」突如発生した凶行に口に両手を当てて驚いている。
使用人2
鮮血を引きずるように後ろへ飛び退いてその場にしゃがみこんだ。
GM
アルマ君の手番です。
アルマ
*調律 ♠K捨て 対象は全員
アルマ
2d6+3 愛 
DiceBot : (2D6+3) > 4[1,3]+3 > 7
宮園鏡
咲→アルマ ♣A
アルマ→咲 ♠2
咲→宮園 ♠Q、♥K
宮園→アルマ ♦J
アルマ
*♣A◆J(♣2◆3♥3)
宮園鏡
*♠Q,♥K,(♥2,♠8,Joker)

* ♠2
アルマ
凶行にショックを受けたアルマがよりうろうろするようになり宮園がより妨害しやすくなりました
GM
使用人の手番です。
使用人2
*暗器を使用します。対象は咲
宮園鏡
妨害します
宮園鏡
*妨害を使用 ♠8を捨てます
宮園鏡
2d6+4 
DiceBot : (2D6+4) > 4[3,1]+4 > 8
宮園鏡
*幸運を使用して振り直します ♥Kを捨てます
宮園鏡
2d6+4 才覚判定 
DiceBot : (2D6+4) > 7[1,6]+4 > 11
使用人2
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 7[5,2]+1 > 8
宮園鏡
*間隙を入れます ♠Qを使用
使用人2
妨害成功ですね。
使用人2
しゃがみこんでいた使用人は、残りの命を振り絞るようにフォークを持って捨て身の突進を咲へ向ける。
使用人2
「私たちの邪魔をっ……しないで……っ!」
使用人2
「幸せに暮らしてたのにっ……!」

心が何か感じる前に体が動いていた。ナイフをくるりと回し、逆手に持つ。
深く穿つための握り方。

大きく、踏み込む。
命を奪うために。
宮園鏡
その咲の爪先に、血の杭が立つ。

「───!」
宮園鏡
彼女の進路を塞ぐ赤い杭を伸ばしながら、
宮園鏡
「ごめんだけど、そこまでだ」
宮園鏡
どちらにともなく告げて、腕を伸ばした。
宮園鏡
使用人の襟首を掴む。
使用人2
「……ぅ、ぐ」
宮園鏡
血でまだらに染まった赤い襟首を掴んで引き寄せながら、その腹に当て身の拳を入れた。
[ 使用人2 ] HP : 1 → 0

倒れた使用人を、呆然と見下ろしている。
使用人2
拳を引く前に使用人の意識は眠るように落ちていった。
宮園鏡
そのまま腰に手を添えて身体を受け止め、ころりと地面に転がした。
GM
使用人2《昏倒》です。
宮園鏡
咲を振り返る。
宮園鏡
「ありすくん相手には気をつけなね?」

「あは」

へらりと片手を上げた。
ありす
「うさぎ……っ!」
GM
ありすの手番です。
宮園鏡
「うさぎちゃんでーす」ひらひらと二人仲良く並べたうさぎちゃんを示します。
宮園鏡
今気づいたけど傷抉られたぶんのHPを減らします
[ 宮園鏡 ] HP : 5 → 3
GM
ありすの疵抉りのダメージをいれてなかったな……!
[ アルマ(駒) ] HP : 15 → 13
GM
疵抉りはシステムコンセプトなので後手ですが入れておきます。
GM
疵舐め・疵抉りあたりの整理をしました。
ありす
*精確を使用します。♣Jを捨てます。
ありす
*怨讐を使用します。対象は宮園。♥の8を捨てます。
ありす
1d6 
DiceBot : (1D6) > 1
ありす
2d6+6 
DiceBot : (2D6+6) > 12[6,6]+6 > 18
ありす
怨讐スペシャル!
アルマ
*防壁します ♥3捨て
ありす
呪物3怨讐4孤軍2疵抉り2=11
アルマ
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 9[3,6]+3 > 12
GM
宮園くんへの11点をアルマ君が引き受けたので、ダメージ軽減後改めてアルマ君への抉りを採用しました。
GM
のでアルマ君は9点ダメージですね。
[ アルマ(駒) ] HP : 13 → 4
アルマ
グワー
ありす
上空からの踏み付け、鋭いヒールの切っ先を宮園に目がけ──
宮園鏡
後ろに横たわっているうさぎをちらりと見て困ったような顔をします。
アルマ
宮園とうさぎを見て――アルマはありすの足に向かって飛び込んで、そのヒールを身に受けながら無理やり攻撃を逸らす!
ありす
「……っ!邪魔、なんだよっ」
宮園鏡
「王子様」
アルマ
背中にヒールが刺さりマントを割いていく。
ありす
割りこまれた青く光る肢体を振り落とすように蹴り飛ばす。

「王子!」
アルマ
衝撃にうめきを漏らしながら吹き飛んで、軽い体がころころと転がされる。
宮園鏡
「うわ」さすがに少々顔をしかめてありすを見て。
アルマ
「……………」大丈夫、と言おうとして咄嗟には声が出なかったので……口の動きとぎこちない笑顔だけでも皆に向ける。
宮園鏡
「いやあ」
宮園鏡
「ありすくん」
宮園鏡
「これ、君全員倒したあとどうすんの?」

「大丈夫か!?」
アルマに駆け寄り、乱暴に半身を抱え起こす。
傷付いた体を労る余裕はない。
アルマ
千切れた造花に塗れさせ、ボロボロになったその体は無残な姿で……刺さったヒールごと振り抜かれた背中からは、涙のように血が溢れていた。
アルマ
――しかし
「……だ、い、じょうぶ」
痛みに呼吸を整えながら、か細い声と弱々しい笑顔で応えた。
ありす
「どうもしないさ、ただ戻る……だけだよ。今日までの昨日に!」
ありす
「アルマ……君も、君だ!どうせ、その二人みたいに本当はぼくを傷つけたいくせに!」
宮園鏡
「いやあ」
ありす
「止めれるものなら、止めてみせろ!ぼくは、絶対に君たちを止めてみせるから」
宮園鏡
「この流れで今日までの昨日に戻るって、無理でしょ」
宮園鏡
「普通に」
アルマ
「大丈夫、君が、とっても、やさしいのは……知っているよ、ありす。 君は、……ほんとうは、誰も傷つけたくない……」
アルマ
軋む体を無理やり立ち上がらせる。
ありす
「うるさいっ、うるさい!」
GM
カードの引き直し。
カード捨てタイム。
ありす
*♣5と♣7を捨てます。
宮園鏡
*♠6,♠Q,♠A,(♥2,joker)
アルマ
*♣10(♣2◆3◆J♣A)

*♥3,♣6、♦7、♥9(♠2)
アルマ
GM
宮園くんの手番です。
宮園鏡
クーポンが切れたのでパスです
宮園鏡
4R兵站を引き続けること、ある?
宮園鏡
あっとるが……
GM
3枚つづりの免罪符……
GM
咲ちゃんの手番です。
宮園鏡
小さくため息をついてありすから目を逸らし、
宮園鏡
咲に目をやる。

* 鋭気(♠2)を使用します。
 渾身(♥9)を使用します。♥の2と♦の7を捨てます。

* 兇刃(♣6)を使用します

^^ 
DiceBot : (1D6) > 2

2D6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 8[3,5]+3 > 11

1D6+16 
DiceBot : (1D6+16) > 5[5]+16 > 21
宮園鏡
>1D6+2(凶器)+殺意逆鱗2+鋭気3+兇刃2+援護2+ありす発狂1+ありす傷抉り2+渾身2
内訳
GM
本当に1足りない。

*逆転を宣言します。
GM
逆転
GM
心の疵を選んでください。

アリス コンプレックス(弱者への虐待)
アルマ
*援護します(遅延)

アルマを抱え起こそうとした体制のまま、両手を見下ろしている。そこには、アルマの背から滴り落ちた血がじっとりと広がっていた。

華奢で軽い背中。
力を入れれば、折れてしまいそうな骨の感触。

はっきりと人を傷付けた。
殺すつもりなんてなかった。少なくとも最初は。

でも、今は知ってしまった。
肉を裂く感触を。血の匂いを。怯えた少女の顔を。

弱者に暴力を振るう人間は嫌いだ。
自分や家族を脅かす存在に、いつも恐怖を感じて生きてきた。

でも、逆の立場になれるなんて、考えたこともなかった。

そして、ああ!

こんなにも───弱いものが、愛おしいなんて思わなかった!

咲はゆっくりと立ち上がり、ナイフを握り直した。
そこには倒れた兎の少女が2人、満身創痍の救世主が2人。

「ありす、お前、元気そうだな」

一言口にすると、地を蹴る。
この世界では、こんなに早く走れる。
この世界では、こんなに強く、刃を振るえる。

咲は、ありすに刃を振り下ろした。

* ダメージダイスの5を6に変更します。
GM
堕落の国の闇に染まった刃が、ありすの肉体を裂く。
心の疵の力がアリス・ブルーの衣装を突き破る。
GM
判決表!!
ありす
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 5[1,4]+1 > 6
ありす
Choice[《猟奇》,《才覚》,《愛》]  
DiceBot : (CHOICE[《猟奇》,《才覚》,《愛》]) > 《猟奇》
ありす
2d6 
DiceBot : (2D6) > 5[1,4] > 5
GM
《昏倒》です。
GM
救世主はとどめをさすことができます。
ありす
鮮血。中庭の白い薔薇の造花に彩色される紅。
ありす
力なく首をもたげ、うつろな目を向けて唇がなにごとか紡ぐ。
ありす
「みんな……ばかだよ。ここにいたらずっと……しあわせで……いられたのに」
ありす
それきり眠るように動かなくなる。
GM
裁判は閉廷します。
GM
救世主たちにそれぞれの時間が戻ってくる──

動かなくなったありすに、もう一歩近付く。
髪を掴んで持ち上げ、首を反らせる。
刃を差し込みやすいように。
アルマ
俊敏に立ち上がり、血を撒き散らしながらびゅんと走っていく。声をかける間を惜しんで、咲とありすの間に――刃物とありすの首の間にアルマは腕を差し込んだ。
宮園鏡
口の端の血を腕で拭いながら、三人の様子を見ている。

刃は止まらない。
腕から鮮血が迸る。
アルマ
刃が腕を深く貫いて、指先が不随意運動を起こしてびくびくと震えた。

今度は腹ではない――勝手に空気が出ていくような事はないので声を出さないまま、ずっと変わらないきらきらとした目で咲を見た。
アルマ
「もう倒れてるよ」
宮園鏡
「咲ちゃん」
宮園鏡
一歩、彼らに近づく。
宮園鏡
「どこまでやりたいんだっけ、君は?」
宮園鏡
それ以上を。するというのならば、
宮園鏡
それが彼女の意志であるのならば、構いやしないが。

アルマに言われて、ありすを見る。
宮園に言われて、周囲を見渡す。
宮園鏡
鞭打たれて裂かれた肌から血を流しながら、へらへらと笑って咲を見ている。
アルマ
ヒールに貫かれた時よりも激しく血が滴って、しめやかに造花を叩く。

ゆっくりとナイフを抜いて、血を振り払う。
アルマ
刃が腕から離れていき、また一度手先が跳ねるが……その目が痛みを見せるような事はない。きっと痛がればみんなが心配する――それは不幸なことだから。

「……あたしはただ、外に出たかっただけ……の、はずだったんだけど」

ぼんやりと、周囲の傷ついた人々を見ている。

「本当に、それだけのはずだったんだけどな……」
宮園鏡
「はは」
宮園鏡
「生き物なんてそんなもんだ」
宮園鏡
「救世主だって大して変わりゃしない」
アルマ
「もう出れると......」あたりをきょろきょろと見て「思うよ」にっこりと笑った
GM
ありすの体が、本人の意思ではなく動く。
宮園鏡
そちらを向く。
GM
発狂した救世主は、裁判が終わると亡者になる、かもしれません。

宮園につられて、ありすの方を見る。
GM
Choice[《猟奇》,《才覚》,《愛》]  
DiceBot : (CHOICE[《猟奇》,《才覚》,《愛》]) > 《愛》
GM
2d6+3 
DiceBot : (2D6+3) > 10[4,6]+3 > 13
ありす
けほ、けほ、と鮮血を吐く。生命活動の動き。生きている。
ありす
ただ起き上がることはない、ただ眠るように浅く息を吐いているだけ。

「……生きてる」
宮園鏡
ありすの隣に寄っていき、隣に膝をついて様子を見る。
アルマ
「よかった」
GM
亡者化は免れました。
宮園鏡
「そうだねえ」
GM
今はただ、力なき救世主としてそこに眠っています。
GM
エピローグです。
宮園鏡
昏倒したありすの首の手を当てて脈を確かめ、
宮園鏡
するりといとけないその頬を撫ぜた。
宮園鏡
青褪めた子どもの頬、その顔をじっと見下ろして、
宮園鏡
不意に腕をあげると、
宮園鏡
手の中に血の杭をつくりあげて握りしめる。
宮園鏡
それをありすの胸へと振り下ろした。
アルマ
宮園の行動にはっと気づくと、傷ついていないもう片方の腕でありすを庇った。
宮園鏡
血の杭がアルマの腕を貫く。
アルマ
刃とはまた違う、杭によって裂けて飛び散る血潮がきらきらと陽光に煌めくさま。
アルマ
「だめだよ」
宮園鏡
舞い散った血潮が滴り落ちて、横たわる少年の頬をなお濡らす。
アルマ
杭から腕をずるりと抜いて、ありすの体をまた血で染める。
宮園鏡
ちらとアルマを一瞥すると、アルマの腹へと肘鉄を叩き込んだ。
宮園鏡
そのまま立ち上がりがてら同じ場所に蹴りを入れる。
アルマ
「――うっぐ」傾ぐ体。追撃で体が浮き、べちゃりと地面に落ちる。
アルマ
息を吸い、吐く。両腕からばたばたと血を零しながらぐっと立ち上がり、宮園を見た。
アルマ
「殺さないんじゃ、なかったのかい?」
宮園鏡
ふたたび血の杭を手の内に作り上げながら、アルマへ悠然と歩み寄る。
宮園鏡
「殺したくなった」
宮園鏡
「って言ったら?」
宮園鏡
「君はその意志を尊重してはくれないか?」
アルマ
「……」うん、と一度考えるそぶりをして
「それは宮園の願い?」
宮園鏡
襤褸のようになったアルマを見下ろして、杭をゆっくりと振り上げながら。
宮園鏡
「うん」
宮園鏡
頷いた。

「そのくらいにしとけよ」

宮園の杭を持つ手を掴む。

「どこまでやりたいんだっけ?お前は。
生き物だから気が変わったのか?」
アルマ
今新たに発生した願いと、ありすに幸せを与えようとしたキューが頭の中で衝突して反応が遅れた。
宮園鏡
「そうだよ」咲を振り返る。

「なんでだよ」
宮園鏡
振り返って、アルマへと掲げた杭を、
宮園鏡
今度は咲へと振り下ろす。
宮園鏡
「幸せになんてなれないからさ」
宮園鏡
「いいや」
宮園鏡
「違うな」
宮園鏡
「ここで死なせてやるのが、恐らく一番幸せだろうと」
宮園鏡
「俺がそう思ったからかな」

「じゃあ!」

「最初から!」

「いい子ぶってんじゃねぇ!!」

渾身の力を込めて、宮園を殴った。
アルマ
「あわわ」喧嘩だ、と思った
宮園鏡
「ぐ、……っ」
宮園鏡
殴りつけられて、けれどその腕にしがみつく。
宮園鏡
ひょろ長い身体で咲に縋りつくように体重を預けながら、
宮園鏡
「そうでもなければ」
宮園鏡
「君たちは、協力してくれなかったろう?」
宮園鏡
至近距離からその胸めがけて杭を打ちこむ。
アルマ
争う意思を見せる宮園を見て――将来救う人のための事を考えると勿体ないなあ、しかし手が動いたほうがこの状況はよさそうだ、と意を決し己の羽を一枚抜き取った。

――青い羽がぼろりと崩れて、アルマの両腕を癒やす。
アルマ
そして宮園に走り込んで――脇腹からえぐりこむように、杭を持つ宮園の肩を殴り飛ばした。
アルマ
「人を刺すのは危ないよ」

アルマが人を殴ったので、心底驚いた顔で見ている。
アルマ
この状態になった人をアルマは人生で何度か見てきた――こういう人は、わかる。ヤケになっているという奴だ――アルマはそう勝手に判断した。
宮園鏡
手から弾けた杭が空でほどけて、血の雨が降る。
宮園鏡
宮園の頭に降りかかってその表情を隠す。
宮園鏡
「はは」
宮園鏡
バランスを傾いで、膝をついた。
宮園鏡
「危ないな」
宮園鏡
「そうだね」
宮園鏡
「でも」
宮園鏡
「さっき咲ちゃんも、さんざん同じこと、してたんじゃないかなあ?」
アルマ
「さっきの咲は興奮状態で、宮園は落ち着いているように見えるよ。」
宮園鏡
「落ち着いている?」
宮園鏡
「俺が?」
アルマ
あんまりおちついてないかも と思った
宮園鏡
「王子様」
宮園鏡
「君はさ。滅茶苦茶なんだよ。基準が」
アルマ
「?」
宮園鏡
無理に動いて開いた傷口からぼたぼたと血を落としながら、アルマを見上げる。
宮園鏡
「その場その場に都合のいいように」
宮園鏡
「『君にとって』心地の良いように、選択肢を選んでいるに過ぎない」
宮園鏡
「『誰かの幸せ』のためじゃない」
宮園鏡
「そうすることで満足を得る『君自身の幸せ』のためだ。君は」
宮園鏡
「君の、生き方は」
アルマ
その言葉を聞いたアルマは――
アルマ
へえ!知らなかった、と言わんばかりに目をぱちくりとさせていた。
アルマ
「そうなの?」
宮園鏡
「そうだよ」
宮園鏡
「そうだろう」
アルマ
「そっか……」
アルマ
「やっぱり私は幸せだったんだね!」
宮園鏡
「……ああ」
宮園鏡
「まったく」
アルマ
「今まで人の事ばかりで、自分を大事にしていないとか言われた事があって……」
宮園鏡
「ほんとうに、幸福な王子様だよ」
アルマ
「でも、私は人を幸せにすることで自分も幸せになれていたんだね!」
アルマ
「ありがとう、教えてくれて!」
宮園鏡
「どういたしまして、王子様」
宮園鏡
口元の血を拭って、頬を吊りあげてわらう。
アルマ
「これからも……人を幸せにするよ!」

ありすの体を、よっこいせ、と抱え上げた。

「どうでもいいけど、こいつは元気なうさぎに引き渡すからな」
宮園鏡
べったりと座り込んだまま、ひらひらと咲へと掌を振る。
宮園鏡
「咲ちゃん」
宮園鏡
「君にやった免罪符は、ちょっとした餞みたいなもんだ」
宮園鏡
「大事に使ってくれ」
宮園鏡
「許されるためのものだからね」
宮園鏡
「それは」

ばさり、と3枚の免罪符を宮園に投げつけた。

「じゃあ、お前にやるよ。
許されろ」
アルマ
「わあ 咲、私が運ぶよ」ぱたぱたと駆け出して服以外は綺麗になった腕を差し出し。
アルマ
「だって二人は外に行くんだろう?ありすが起きたらまたさっきみたいな事になっちゃうよ。」
宮園鏡
投げつけられてひらひらと空を舞う免罪符を見て、また小さく息をついた。

「二人はって、お前は?」
アルマ
「私はもう少しこの館にいるよ」

「そっか……。
じゃ、頼む」

ありすをアルマに渡す。
アルマ
頷いてありすを抱えあげる。
宮園鏡
「うさちゃんたちのこと」
宮園鏡
「よろしく頼むよ」
アルマ
「わかったよ」変わらない笑顔で。
GM
抱え上げられると、ありすのポケットから6ペンスコインが15枚転がり落ちる。
アルマ
落ちたものにちらりと視線を向ける。
GM
15枚。彼なりに頑張っていた、ような枚数。
GM
1人5枚分の報酬です。

5枚だけ拾い上げて、ポケットに突っ込んだ。
宮園鏡
ぼんやりと転がり落ちたコインを眺めているが、手を出す様子はない。
アルマ
ありすを抱えたままよいしょと膝を折り残りを拾う。

宮園の方をちらりと見る。

「急に王子やあたしを攻撃してきたの、それで許したってことだからな」

地面に落ちた免罪符を目で示す。

「こんな世界ではもう会いたくないけど、またな」

軽く手を上げて、二人に背を向けそのまま正門から出て行った。
アルマ
このコインが力の象徴だというのなら、ありすも持っているべきだろう。後でわけてあげよう。そう思いながら。
宮園鏡
なにひとつ返事をせずに、その背中を見送りもしない。
アルマ
ぱたぱたと走ってアルマは館へと走っていく。ありすをベッドに寝かせ、次はうさぎを……ああ、その前に宮園の傷を、羽を渡していけばよかったなと思いながら走っていく。
宮園鏡
ただその場にぐったりと座り込んで、
アルマ
けれどアレだけ動けるのだから、きっと元気だろう。アルマはそう判断した。
宮園鏡
もはや誰に目もくれず、石畳を血で汚し続けていた。
GM
屋敷は、解放に喜ぶ声、惜しむ声、新しい──少しばかりのあるじを迎える声。
GM
それぞれの使用人たちの声があり、少なくともひとときの平穏は取り戻される。
GM
この館から北へ行けば町があり、去る者はそこへ向かうかもしれない。
GM
さらに──どこにでもこの世界は広がっているので、いつかの未来に誰かがどこでもない場所へ訪れる。