どどんとふ:全チャットログ削除が正常に終了しました。
行行林林:ミョイーン
武城勇斗:テステス
白江ミズチ:よいしょ~
安慶名眞榮:テスト
籠倉 煤羽:ぴよぴよ
行行林林:てすてす
籠倉 煤羽:うんとこしょ
GM:点呼開始!
武城勇斗:準備完了!(1/5)
白江ミズチ:準備完了!(2/5)
行行林林:準備完了!(3/5)
籠倉 煤羽:準備完了!(4/5)
安慶名眞榮:準備完了!(5/5)
全員準備完了しましたっ!
GM:PC⑤「大悪魔のお気に入り」
コネクション:メフィスト・フェレス
所属:フリーランス
条件:なし
君はカミガカリだが、特定の組織に所属しているわけではない。
メフィスト・フェレスという悪魔から情報を得て、アラミタマを討伐するのが君の主な活動だ。
今日もまた、悪魔は君の元へと訪れる。
彼女はアラミタマの情報を手土産に、君にある提案を持ちかけた。
──自分と、ひとつ賭けをしてみないか、と。
【目的:アラミタマを倒す】
GM:PC④「偶然の出会い」
コネクション:ミク
所属:フリーランス
条件:神霊、英魂、マレビト、サキミタマではない
君はフリーランスのカミガカリだ。
いつものように君がモノノケを退治していると、その光景を一人の少女が目撃していた。
少女はモノノケを祓う君を見て、瞳を輝かせ、こう言った。
「カミガカリの人だ!」
彼女は、嬉しそうに君の手を引く。退治をしてほしいアラミタマがいるのだと。
【目的:アラミタマを倒す】
GM:PC③「騎士団の調査員」
コネクション:フェアリー・ブルダン
所属:聖堂騎士団
条件:英魂、マレビト、サキミタマではない
君は聖堂騎士団所属のカミガカリだ。
テレサ・カラスによって呼び出された君は、調査の任を言い渡される。
騎士団の祓魔師フェアリー・ブルダンが、任務中に姿を消したためだ。
君の任務は、現地の調査、および祓魔師の捜索だ。
【目的:任務を遂行する】
GM:PC②「血縁者を捜して」
コネクション:胡桃
所属:悪の組織ではない(フリーランス推奨)
条件:人間の血縁者がいる。神霊、英魂、マレビト、サキミタマではない
君はカミガカリだが、今は仕事を引き受けてはいない。
君には胡桃という名の血縁者がいる。彼女は人見知りだが、君によく懐いていた。
その彼女が姿を消したのが、ひと月前のこと。
君は今も、胡桃の捜索を続けている。
手掛かりを見つけては、現場へ向かう。
それを繰り返して、今日もまた、手掛かりの元へと足を運ぶのだ。
【目的:胡桃を救い出す】
GM:PC①「未来の追憶者」
コネクション:木下 果子
所属:フリーランス
条件:14歳男性(中学2年生)。神霊、英魂、マレビト、サキミタマではない。本編開始時点でカミガカリに目覚めていなくてもよい
君はある日、一人の少女と出会う。
その少女は、明日からここに通う転校生なのだという。
偶然にも未来の同級生と一足先に出会った君は、少しだけ彼女と親しくなった。
夜になって、眠りについて、君はちょっぴり恥ずかしい夢を見た。
遠い未来、大人になった転校生の少女と付き合って、結ばれて、二人だけで遊びに出かける夢だ。
目を覚ました君は、夢に見た、二人で過ごした見知らぬ場所に居た。
君の隣には、転校生の少女が眠っている。
ここは何処なのか?自分は何故ここに居るのか?少女は一体何者なのか?
何一つわからないまま、君の長い一日が始まった。
【目的:すべてを思い出す】
どどんとふ:「籠倉 煤羽」がダイスをオープンしました。出目は1(6面ダイス)です。
どどんとふ:「籠倉 煤羽」がダイスをオープンしました。出目は1(6面ダイス)です。
どどんとふ:「籠倉 煤羽」がダイスをオープンしました。出目は1(6面ダイス)です。
どどんとふ:「籠倉 煤羽」がダイスをオープンしました。出目は1(6面ダイス)です。
籠倉 煤羽:4d6
Kamigakari : (4D6) → 10[1,2,3,4] → 10
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→1)
行行林林:4d6
Kamigakari : (4D6) → 10[1,1,3,5] → 10
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→3)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→1)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→6)
武城勇斗:4d6
Kamigakari : (4D6) → 10[1,1,3,5] → 10
安慶名眞榮:4d6
Kamigakari : (4D6) → 9[1,1,2,5] → 9
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→4)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
GM:* * *
GM:◆プロローグ:リサ・ブルダン◆
GM:──5月3日 23:10 魔女の指のごとき木々が見える場所──
GM:夜霧に一人、シスターが立つ。
GM:“聖ヴェロニカ”の暗号名を持つ聖堂騎士、フェアリー・ブルダン。
GM:かつてアラミタマとの戦いで父を喪った、ブルダン家の現当主。
GM:彼女は、屈んで地面の泥に触れる。
リサ・ブルダン:「う、うう……」
リサ・ブルダン:「(不気味な場所)」
GM:シスターは顔を上げる。
リサ・ブルダン:「(……やっぱり、間違いない)」
リサ・ブルダン:「(霊脈が、この土地がこんな事になってるのは、この法則障害のせいだ)」
GM:夜の帳が下された暗闇の中、淀んだ霧の景色に、うすぼんやりと枯れ木のシルエットが見える。
GM:星空も見えず、地面も見えず、外には灯りも灯らない。
リサ・ブルダン:「(だいたい分かってきた。ここで何が起こってるのか……)」
リサ・ブルダン:「(法則障害は、まだ消せない。だから、ここを出る事もできない。その前に、私がやるべき事は……)」
リサ・ブルダン:「(……わからなくなってきた。私は正しい事をしてるのかな)」
リサ・ブルダン:「(でも)」
リサ・ブルダン:「(アラミタマは倒さなきゃ)」
リサ・ブルダン:「(そうだよね。アラミタマは敵。放置したら、大勢の人が死ぬ。見逃すわけにはいかないんだ)」
リサ・ブルダン:「(予言は避けられない。私がどう振る舞っても、犠牲は必ず生まれてしまう。それなら……)」
リサ・ブルダン:「(……主よ。お赦し下さい。私は今、罪深い考えを浮かべました)」
リサ・ブルダン:「(“愛さえなければ、誰も死なずに済んだのに”……)」
GM:* * *
GM:◆プロローグ:行行林林◆
GM:時は少し遡る。
GM:──5月2日 14:31 とある街角のカフェにて──
GM:灰色の空から雨粒が滴り、窓を濡らす。
リサ・ブルダン:「……降ってきちゃいましたね」
GM:物憂げな目で、外を見つめる女性。
GM:その顔色は悪く、表情は固い。フェアリーは、疲れた様子だった。
行行林林:「降ってきちゃったねぇ」
リサ・ブルダン:「もうちょっと色んな所を巡りたかったんですけど……諦めた方がいいかもしれませんね」
GM:フェアリーは現在、未解決の任務を請け負っている。
GM:半月以上も働き詰めであったにも関わらず、なかなか成果を挙げられていないらしい。
GM:任務が長引けば、進展どころか状況は悪化することもある。
GM:不安の募る状況に心身を削りながらも働き続ける彼女は、とうとう騎士団によって強制的に休みを貰う事となったのだ。
リサ・ブルダン:「これが、ご意思なのかもしれません」
リサ・ブルダン:「私は、まだ神命を成し遂げていない。だから、遊ぶ資格も、楽しむ資格もないと……」
行行林林:「出たいつものやつ」
リサ・ブルダン:「う」
行行林林:「また来ればいいよまた。もう少し適当にやればいいのに」
行行林林:「あとまあカフェでゆっくりするのも悪くないよ」
行行林林:「座ってる方が顔がよく見えるし」
リサ・ブルダン:「ちょっ……もうっ」
リサ・ブルダン:「……はい。ごめんなさい。言う通り、だと思います」
リサ・ブルダン:「どうしても気にしてしまう性分なんです。今こうしているうちにも時間が過ぎてゆく。その事実に胸が痛むんです」
リサ・ブルダン:「私の、あの“能力”を見込んでの起用だったようです。なのに、私はその期待を裏切ってしまった」
GM:ついには別の地域を担当している騎士長(ナイトチーフ)の手まで借りることとなってしまったらしい。
リサ・ブルダン:「騎士長……“聖カタリナ”は凄い方です。私なんて居なくても……きっと彼女が1人で……」
GM:そんな不甲斐ない事実に、フェアリーはすっかり疲弊している。
GM:フェアリー・ブルダンは生真面目な人間だ。
GM:責任感が強く、自分の言葉を放棄せず、自分を顧みず責務を成し遂げようとする。
GM:その性格は生来のものでもあるが、今の立場が招いた部分も大きい。
GM:ブルダン家は数々の聖堂騎士を輩出した、名門の血族だ。
GM:長女として生まれたリサもまた、新たな当主としての未来を決められていた。
GM:彼女は厳しい教育を受け、ろくに遊ぶ時間も貰えず、ひたすら修練を続けた。
GM:そして18歳の誕生日、ついにリサは聖堂騎士団へと迎えられる事となる。
GM:しかし同年。ブルダン家の当主、つまりリサの父がアラミタマとの戦いで殉教者となる。
GM:父を喪ったショックに浸る間もなく、彼女は準備も覚悟もできぬ間に、新たな当主“フェアリー”の席へと座らされていた。
GM:彼女は自身が当主の座に相応しくないことを誰よりも自覚していた。
GM:彼女は一生を、修練に明け暮れ、任務に身を捧げ、勉学に勤しむだけの日々を費やすことを覚悟した。
GM:しかし、そうはならなかった。
GM:悲嘆にくれる彼女を、理不尽な力で救い出した少女が居た。
GM:それが、行行林林。
GM:とある超常事件の際、武器を取り、カミガカリへと目覚めた少女。
GM:駆け出しのフェアリーにスカウトされ、フェアリーの相棒となり──あろうことか対価として彼女との交際を求めた少女である。
GM:フェアリーにとっては信じがたい、出会った事のない人間であった。
GM:もちろん、最初は戸惑った。
GM:しかしいつからか、フェアリーはこの少女を拒むことがなくなった。
行行林林:「リサさんは真面目だねえ」頭を撫でる。
行行林林:同じセリフを何度言ったことか。
リサ・ブルダン:「……ごめんなさい」
リサ・ブルダン:「不誠実な考えですよね。林ちゃんが、こうして時間を割いてくれているのに」
行行林林:「いやいや」
行行林林:「そういうとこが真面目なんだって」
行行林林:アイスコーヒーのストローの包み紙をうねうねにしながら喋る。
リサ・ブルダン:「……はい」
GM:自覚はあるようで、指摘を受けてしょんぼりとした顔を見せる。
行行林林:「まあそういうところがかわいいなって思うんだけど」
リサ・ブルダン:「ふくざつな、きぶんですけど」
行行林林:「頑張り屋さんってことだし」
行行林林:「みんなの期待に応えたいってすごいよ」
行行林林:「えらいえらーい」
リサ・ブルダン:「……私は子供じゃないですよ」
行行林林:「私は子供でーす」
リサ・ブルダン:「そっ……、どう答えたらいいんですか!」
GM:そういう彼女の顔は、先程よりもほぐれているように見える。
GM:またしばらくすると沈んでいく彼女を、こうして振り回すことで少しずつ身軽にしていく。
GM:家柄に縛られず、責務を背負わず、気ままに生きる身軽な彼女を、フェアリーは羨ましく思った。
GM:楽なことばかりではなかった。
GM:彼女のようになることは、フェアリーにとってとても勇気のいることだった。
GM:少しずつ、少しずつ足を踏み出す。
GM:泣いたり、怒ったり、遊んだり──休む時にしっかり休んだり。
GM:そうして重いものを少しずつ下ろしていって、昔より彼女は少しだけよく笑うようになった。
行行林林:「まあそうやってまごまごしてるのが一番かわいいから」
行行林林:「それが完璧な答えなんじゃないですか」
リサ・ブルダン:「人をからかってはいけませんよ」
行行林林:リサのストローの包み紙を勝手にとって同じようにうねうねにしている。
GM:少しだけ目を丸くするが、特に何も言わず、弄ばれる様を見つめている。
行行林林:「ふーん」
行行林林:「……カフェで本気で迫っていいの?」顔を寄せて囁く。
リサ・ブルダン:「……………………………………だっ」
リサ・ブルダン:「……そういうのは、人気のないところでお願いします」
行行林林:「はーい」
GM:そんな日常。
GM:そうして手を取り──その後はフェアリーの家へと向かった。
GM:二人きりで過ごし、夕食の前に別れた。
GM:* * *
GM:その翌日。
GM:──5月3日 10:26 行行林宅──
GM:林の電話が鳴る。
行行林林:出ます。
GM:その相手は、林がよく知る人物であった。
テレサ・カラス:「急にごめんなさいね、シスター」
行行林林:黒電話が現役の行行林家です。
GM:聖堂騎士団の副長、テレサ・カラス。
GM:かつて“聖ゲオルギウス”の暗号名で呼ばれ、多くのアラミタマを狩った、レジオンの称号を持つカミガカリだ。
行行林林:「こんにちは、シスター」
テレサ・カラス:「こんにちは。さっそくだけれど用件を。“聖ヴェロニカ”についてよ」
行行林林:「彼女について、何か?」
テレサ・カラス:「昨晩から、彼女と連絡が取れないの。あなた、何か知ってる?」
行行林林:「……私もめちゃめちゃLINEしてるんですが、既読がつかないですね」
行行林林:クソスタンプを20件くらい飛ばしている。
テレサ・カラス:「向かった先は、ある程度絞れてるの。何か事件に巻き込まれているかもしれない」
テレサ・カラス:「あなたには、そっちに向かってほしくてね」
行行林林:「わかりました。私に連絡してくれてありがとうございます」
GM:情報①:聖堂騎士団の失踪者について
テレサ・カラス:「ありがとう、シスター。それでは改めて任務を言い渡します」
テレサ・カラス:「任務内容は、現地の調査と、“聖ヴェロニカ”の捜索。彼女を発見できた場合は、救出が最優先で構いません」
行行林林:「かしこまりました」
行行林林:「せーいっぱい取り組ませてもらいます」
テレサ・カラス:「頼んだわよ、シスター!汝に神の祝福があらんことを!」
GM:* * *
GM:◆プロローグ:白江ミズチ◆
GM:──5月3日 22:07 社──
GM:とある山の上。
GM:麓の街が一望できる、見晴らしの良い場所があった。
GM:そこには小さな社が佇んでいる。
GM:社といっても、人が立ち入らなくなって久しい、形ばかりの場所。
GM:信仰を失い、主も消え失せ、霊脈すら尽きた、ただの廃墟だ。
GM:そんな場所でぼんやりと、街を眺める人外の姿があった。
メフィスト・フェレス:「こんな時間まで、何をされてるんですか」
GM:その影から、少女のような呆れたような声が響く。
白江ミズチ:「げ」
白江ミズチ:「なんだよ。何しててもいいだろうが」
GM:影からぬるりと何かが現れる。それは声に違わず、幼い少女の姿をしていた。
メフィスト・フェレス:「いえね、どちらを眺めておられるのかと」
白江ミズチ:「……別に」
白江ミズチ:「人間たちが今日もおろかに活動してるな~って」
メフィスト・フェレス:「では、そういう事にしておきましょう。今日も息災のようで何よりです」
白江ミズチ:「うるさいなー。はやく要件を言えよ。そんでさっさと帰れ」
メフィスト・フェレス:「用件ですか……。いえ、可愛いしもべの顔をお見せしに参じたと言いたいところですが」
メフィスト・フェレス:「手ぶらじゃ参れませんのでね。今日も新鮮なネタを仕入れてきましたよ」
GM:軽い言葉ばかりを吐き出すこの女は、紛うことなきアラミタマ──大悪魔だ。
GM:メフィスト・フェレス。彼女は人へと憧れ、人へと至るために、自らの力を使わずにアラミタマを倒し続けるという試練を背負っているらしい。
GM:ひとまずはアラミタマの情報を提供してくれる有益な存在。
GM:メフィストはアラミタマを倒す人手のため、ミズチはアラミタマの情報のため、互いのメリットのために手を組んでいるのが現状である。
白江ミズチ:「そもそも全然かわいくない、お前」
メフィスト・フェレス:「これは手厳しい!」
白江ミズチ:「ネタ、聞かせてみろ」
メフィスト・フェレス:「はいはい。今回のお話も、例のアレについてです」
メフィスト・フェレス:「勿体つけずに行きましょう。やっぱり大事なのは、ターゲットの正体と目的、それから居場所ですね!」
メフィスト・フェレス:「ということで、今回のターゲットはこちら!」
白江ミズチ:「ん」
GM:情報②:アラミタマの正体について
白江ミズチ:「……お前、これ」
メフィスト・フェレス:「……ええ。そうですね。いや本当に申し訳ない」
白江ミズチ:じとーっとメフィストを睨む。
白江ミズチ:「私にこんなことさせようとはいい度胸だな~?」
メフィスト・フェレス:「どうかご勘弁を。そう睨まれては恐ろしくてかないません」
GM:悪魔はそう言って地図を取り出し、とある地点を指し示した。
メフィスト・フェレス:「煮るなり焼くなりお好きにどうぞ。ヤツらめ、賢くはありませんが、力は中々のもんでして。侮ってかかれば、頭から──」
メフィスト・フェレス:「ガブリ!」 脅かすように両手を上げて、襲い掛かる獣のようなポーズ。
メフィスト・フェレス:「──かもしれませんよ?」
白江ミズチ:「ふん。喰らうのは私の方だ」
メフィスト・フェレス:「なんとも頼もしくていらっしゃる」
メフィスト・フェレス:「ところで。ダンナ──」
メフィスト・フェレス:「ひとつあたしと、賭けをしちゃみませんか?」
白江ミズチ:「あん?」
白江ミズチ:「賭け?」
メフィスト・フェレス:「たいしたものではありません。ただの余興のようなものです」
メフィスト・フェレス:「あたしが勝てば、身内の不始末をこれで収めてほしいと、こういう事ですね」
白江ミズチ:「……何に賭けるんだ?」
メフィスト・フェレス:「これはね。近い未来……『明くる日が去りゆく時』とでも申しましょうか」
メフィスト・フェレス:「その時ダンナが口にされる言葉です」
メフィスト・フェレス:「『止まれ、汝はいかにも美しい』」
GM:ミズチの右手に、自らの手を重ねる。
白江ミズチ:「は?」
GM:メフィストは、ミズチの耳元に口を近づけて──囁いた。
メフィスト・フェレス:そして離れる。
メフィスト・フェレス:「もし『その言葉』を口にすることがあれば、この勝負はあたしの勝ち」
メフィスト・フェレス:「あたしが負けたら……そうですね。ダンナの願いを、何でもひとつ叶えて差し上げましょうか」
メフィスト・フェレス:「どうです?賭けは成立しそうですか」
白江ミズチ:「……はぁ~~~!?」
白江ミズチ:メフィストの内緒話に、目を見開いて。
白江ミズチ:「言うわけあるかそんなこと! バカか!」
白江ミズチ:「……良いだろう、乗ってやるよ。私の勝ちに決まってるからな!」
メフィスト・フェレス:「そう仰ると信じていましたよ」
白江ミズチ:ワハハ、と笑って
白江ミズチ:「お前に何をさせるか、ゆっくり考えながら行ってくるとするよ」
メフィスト・フェレス:「あっはっは!」悪魔もまた笑う。
白江ミズチ:「いや~、お前と話しててこんな愉快な気持ちになったのは初めてだ」
白江ミズチ:「今までムカつかされた分、精算させてやるからな」
メフィスト・フェレス:「それは恐ろしい!」
メフィスト・フェレス:「それでは、後はよろしくお願いします。またお会いする時を、楽しみにしてますよ!」
GM:そう言って、悪魔は仰向けに倒れこむようにして、影の中へと吸い込まれてゆく。
GM:そこには、静寂のみが残されていた。
GM:* * *
GM:◆プロローグ:籠倉煤羽◆
GM:それは今から半年以上も前の、紅葉が色づく季節の話。
GM:──10月25日 16:18 籠倉宅──
GM:テレビに写ったゲーム画面。
GM:二人の少女がコントローラーを握り、画面を見つめていた。
籠倉胡桃:「お、お、おおっ」
GM:煤羽の操作する弓が、邪神を射抜く。
GM:邪神は倒れ、ミッションクリアの文字が表示された。
籠倉胡桃:「やったー!さすがすすはちゃん!!」
GM:カットシーンが入り、暗転。
GM:従姉妹はそこでコントローラーを起き、煤羽へと抱きついた。
GM:従姉妹の名前は籠倉胡桃。内気な少女だった。
GM:いつもゲームばかりで、あまり他の人と話しているのは見た事がない。
GM:けれど寂しがりで、一度懐いた人間には、ぴたりとくっついて離れない、そんな子だった。
GM:煤羽と胡桃の付き合いは長い。年齢も近く、家も近所で、一緒に遊ぶことが多かった。
GM:胡桃にとって、煤羽は身近な友であり、頼れる姉のようでもあり、尊敬する人でもあった。
GM:籠倉家は退魔の血族だが、親等の離れた胡桃には、退魔の血は流れていない。
GM:他の多くの名家がそうしてきたように、籠倉家もまた、たとえ身内であろうと一般人には超常の存在を漏らさない。
GM:だから、胡桃は超常世界に触れず、それを知らずに生きてきた。
籠倉 煤羽:「ふっ、ちょろいちょろ~い」勝ちまくりモテまくりのポーズ
籠倉胡桃:「弓の扱いで、すすはちゃんの右に出る者なーし!」
GM:ゲーム画面の光景は、現実世界の邪神狩りを連想させた。
GM:半年前に足を踏み入れた世界。非現実的な光景。
GM:今、煤羽は、カミガカリとしてアラミタマやモノノケを倒す日々を送っている。
籠倉胡桃:「さすが、悪いカミサマ退治のプロ、だっけ?」
籠倉 煤羽:「そーそー」
籠倉 煤羽:「それはひと月前、オレが邪神ジャンヴァルジャンと戦っていた時の話……」芝居がかった口調
籠倉 煤羽:そいつはあちこちから奪った銀のお皿を……投げて……迷惑をかけていた。
籠倉 煤羽:オレはそれに……馬に乗りながら……流鏑馬して、皿を全部割って倒したんだ
籠倉胡桃:「あはは!」
籠倉 煤羽:というのはもちろん40%ほどしか真実ではなかった。
GM:いつもの調子で放たれる物語に、楽しそうに耳を傾ける。
GM:けれど、その日は今までと少しだけ違った。胡桃は、煤羽が冗談のように放つ、いつもの言葉が胡桃には妙に引っかかった。
GM:もちろん、煤羽の言葉をそのまま信じたわけではない。しかし繰り返し聞くその物語には、何か意味があるのではないかと考えた。
GM:煤羽はまだカミガカリとしては経験が浅かった。
GM:先代から口酸っぱく言われた「一般人には超常存在は秘匿すべし」という言葉の意味を、真には理解していなかった。
GM:二人寄り添い、無邪気に楽しんでいた日々。
GM:永遠に続くかと思われた日常は、この日が最後となった。
GM:* * *
GM:その晩。煤羽はモノノケ退治に赴いた。
GM:家近くの山中。いつもと変わらない。霊脈に群がる邪霊を仕留めるだけ。
GM:矢が、モノノケを穿つ。
GM:手強い相手ではなかった。魔境が砕け、日常の景色が戻る。
GM:その時煤羽は、あってはならないものを見つけた。
GM:力なく、ぐったりと地面に横たわる胡桃だった。
籠倉 煤羽:「胡桃!?」
籠倉 煤羽:「嘘だろ……なんでこんなところに…!」
籠倉胡桃:「う……ぐうっ……」
GM:魔境に巻き込まれたがゆえの、霊力の負荷による衰弱だった。
GM:このか弱い少女が、気づかれずに煤羽を尾行したという事はないだろう。
GM:胡桃は機械に強かった。煤羽の電話の位置情報などを追いかけて来たのかもしれない。
GM:その原因が、煤羽が放った“あの言葉”であろうことは想像に難くなかった。
籠倉 煤羽:「まさか、あんな与太話を信じて……」
籠倉 煤羽:とにかく、胡桃を背負うなりしてこの場を離れたいな。
GM:煤羽が駆け寄っても、その反応は希薄だった。
GM:まともに話ができる状態ではなかった。
GM:衰弱。
GM:超常存在の目撃。
GM:そして、戦闘と異形の死の目撃。
GM:その光景は、胡桃の心身に強いショックを与えた。
GM:家へと連れ帰り、一部始終を説明した煤羽は、親にひどく叱責され、そして一冊の魔法書を渡された。
GM:……そこには、記憶操作の魔術が記されていた。
GM:一般人に超常存在の情報を与えてはいけない。
GM:まして胡桃のような非力な少女となれば、なおさらのこと。
GM:魔法書を手渡す行為が意味することは、つまり……
GM:胡桃の記憶を、消す事だった。
GM:* * *
GM:……胡桃は、煤羽に懐いていた。
GM:煤羽にとってもまた、胡桃は居心地のよい居場所だった。
GM:煤羽がカミガカリへと目覚めてからの半年間。
GM:秘密を抱え、一人ぼっちだった煤羽にとって、胡桃は唯一の拠り所だった。
GM:胡桃が消された記憶は、煤羽がカミガカリとして目覚め、胡桃に超常の話を漏らし始めてからの半年間。
GM:煤羽が一人ぼっちだった頃、共に歩んだ期間の記憶だった。
GM:表向きには、彼女は逆行性健忘と診断された。
GM:14歳、中学生の少女にとって、失われた半年間はあまりにも重い。
GM:煤羽にまつわる記憶だけではない。勉強の記憶も友達と過ごした日々も、もう帰っては来ない。
GM:カミガカリとしての戦いの記憶を彼女に話す事も、もう許されない。
GM:この事件を境に、煤羽と胡桃との間には、溝が生まれ始めた。
GM:だんだんと、会話が減った。会う回数が減った。
GM:胡桃には、その溝の理由がわからない。
GM:胡桃は混乱した。煤羽にすがりついた。
GM:そして翌年の4月、それは起こった。
GM:* * *
GM:──4月4日 15:49 籠倉宅──
GM:挨拶もなく、突然、胡桃が煤羽の家へと飛び込んできた。
籠倉胡桃:「すすはちゃん……私を避けてるよね?」
GM:開口一番、彼女はそう言った。苛立ちも不安も隠さずに。
籠倉 煤羽:「な、なんだよいきなり……」 目をそらす。
籠倉胡桃:「とぼけないでよ!私、何かした?」
籠倉 煤羽:「何もしてないよ。むしろ、オレが……」口をつぐむ。
籠倉胡桃:「何!?言ってよ!」
籠倉胡桃:「私が起きてからだ、もうずっとだ」
籠倉胡桃:「私が覚えてない時間に何かあったんでしょ?」
籠倉 煤羽:超常の秘密を漏らして、その結果として危険な目にあったからだなんて、釈明できるはずもない。
籠倉 煤羽:結果として、何も言えずに項垂れるだけとなる。
籠倉胡桃:「なんで?なんでなの?」
籠倉胡桃:「私が全部忘れちゃったから……だから怒ってるの?」
籠倉胡桃:「私が悪いことしたなら謝るから!でも、何があったか分からなきゃ、何を謝ったらいいのかも分からないよ……」
籠倉 煤羽:「そうじゃないんだ……」
籠倉胡桃:「じゃあ、なんなの!」悲鳴のような声。
籠倉胡桃:「わかんないよ、もうずっとだよ!何で、昔は楽しくやれてたのに!」
籠倉胡桃:「変わったのは、すすはちゃんだよ!すすはちゃんがよそよそしくなったんだ!」
籠倉胡桃:「なんで?私が要らなくなったの……?」
籠倉 煤羽:「…………」
籠倉 煤羽:やがて背を向けてしまう。
籠倉 煤羽:「そうだよ。オレは変わったんだ」
籠倉 煤羽:「もうオレとは、遊ばないほうがいい。それが胡桃のためだよ」固く押し殺した声。
籠倉胡桃:「意味わからないよ!言ってよ!」堂々巡り。煤羽の言葉は胡桃には届かない。
GM:いや、きっと胡桃からしても──自分の気持ちは煤羽に届いていないと感じているに違いない。
籠倉胡桃:「私が覚えてない時間。みんな何もなかったって言う。私はいつもどおりだったって言う」
籠倉胡桃:「けど、そんなはずない。なにかがあったんだ。だって……」責めるように、煤羽を見る。
籠倉胡桃:「……もう、いい」
GM:「煤羽ちゃんには、私なんて要らないんだ」
籠倉胡桃:「煤羽ちゃんには、私なんて要らないんだ」
籠倉胡桃:「……帰る」
籠倉 煤羽:「………………」 返事はしない。
籠倉胡桃:「……ここまで言っても、何も言わないんだね……」
GM:最後は怒りではなく、悲しむような、恨むような、静かな口調で。
GM:別れの言葉も口にせず、静かに扉を閉めた。
籠倉 煤羽:(これでいいんだ……)
GM:その晩、胡桃は家出をした。
GM:胡桃の部屋からは、小さな手荷物がなくなっていた。
籠倉 煤羽:少なくとも、自分が関わることがなければこれ以上彼女が傷つくことはないだろう……
籠倉 煤羽:というのもやはり、甘い見通しだったのだろう。
GM:どこにでもある、小さな子供の当てつけ。すぐに戻ると誰もが思って──
GM:──そして、一ヶ月が経った。
GM:──5月4日 04:49 籠倉宅──
GM:従姉妹の行方は杳として知れぬまま。
GM:親族も捜索のために手を広げているし、警察も動いている。
GM:けれど、彼女の姿は見つからない。
GM:煤羽もまた、彼女を捜していた。
GM:煤羽にしか出来ない事──それは、彼女の失踪が、超常存在の仕業であると仮定した上での捜査だ。
GM:カメラに写った映像などから、彼女が姿を消した場所、そのおおよその見当はついた。
GM:付近は既に一度、捜索をしたことある、胡桃の姿も手がかりも、何も見つかることはなかった。
GM:だが、今にして思えば、それがおかしかったのだ。
GM:胡桃が姿を消した場所。地図によると、その付近には、個人が所有するコテージの存在が示唆されている。
GM:だが、彼女の失踪以来、誰一人として、その建物を目撃していないのだ。
GM:情報③:籠倉胡桃とコテージについて
籠倉 煤羽:「……見つけたら、謝んなきゃな……」
GM:煤羽はそう呟いて、身支度をした。
GM:向かうはコテージ、胡桃が居なくなった場所へ。
GM:* * *
GM:◆プロローグ:武城勇斗◆
GM:──5月4日 06:40 町外れ──
GM:武城勇斗(ぶじょうゆうと)は、異形と対峙していた。
GM:自身の管理する霊脈に紛れ込んだ、招かれざる異形。
GM:それはかつて人だったもの。墓場からの起き上がり。
GM:親子だろうか。大人の女性と、少女の姿をしていた。
武城勇斗:「…………」
GM:彼女らは何かを探し求めるように徘徊している。
GM:屍人は一般人の目にも映る怪異だ。人目につけば、混乱をもたらす事となる。
武城勇斗:頬が引き攣れそうになるのを、辛うじて抑える。
武城勇斗:深呼吸をする。
武城勇斗:目蓋の裏を過ぎる面影を、振り払う。
武城勇斗:両耳の神成神器を確認する。
武城勇斗:伏せた瞼を上げ、
武城勇斗:二人の屍人を視界に収める。
武城勇斗:力を込めて睨みつける。
GM:彼の胸中など知る由もなく。
GM:唸るような呼吸と共に、死者は勇斗へと襲い来る。
武城勇斗:視線一つで済む。
GM:※【命中】判定:目標値9または【発動】判定:目標値12
武城勇斗:2d6+7>=12
Kamigakari : (2D6+7>=12) → 7[3,4]+7 → 14 → 成功
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
武城勇斗:3と4を交換で13で成功で。
武城勇斗:視線に込められた不可視の魔力は、ぐずぐずに腐った肉体を千々に刻んだ。
武城勇斗:無残に変わり果てた肉片が地面に落ちて、転がる。
武城勇斗:見下ろして小さく息を吐く。
武城勇斗:変わりのない日々。
武城勇斗:神我狩としての、任された霊脈を守るための責務を果たすだけの、虚ろな日常。
武城勇斗:今日もそれに、変わりはない。
武城勇斗:はずだった。
ミク:「……あ」
GM:後ろから少女の声が聞こえる。
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:振り返る。
GM:その娘は、驚いた様子でその光景を見つめていた。
武城勇斗:目が合いそうになって、とっさに逸らす。
GM:ショートヘアに小麦色の肌。わずかに掠れた声。
GM:地元の娘だろうか。鞄も持たない軽装で、しかし買い出しの帰りだったのか、両手に食料の入ったレジ袋を持っている。
GM:しかし、驚きの顔は喜びの表情へと変わり、そして彼女は、以外な言葉を吐き出した。
武城勇斗:逸らしたところで、意味のないことに気付き、
ミク:「……カミガカリの人だ!」
武城勇斗:「は」
武城勇斗:その言葉に、魔眼を瞬いた。
GM:この世界に於いて、超常存在を知る者は一握りだけだ。
GM:そして彼女は、どうやら“そちら側”らしい。しかしどうやら、彼女はカミガカリではないようだ。
武城勇斗:どう解釈していいか分からない状況に立ち尽くす。
武城勇斗:勇斗の目には、彼女はあくまでも一般人のように見える。
武城勇斗:しかし本当の一般人であればこの場に立っていること自体有り得ない。
武城勇斗:さりとて。
武城勇斗:積み重なる不可解に言葉を失うが、一方で。
武城勇斗:大して似もせぬその背格好に、
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:振り払う。
武城勇斗:「……いかにも、そうだが」
ミク:「お兄さん、連盟の人?」首をかしげ、しかしその魔術師らしい装束を見て、彼女はそう訪ねた。
武城勇斗:せいぜいが重々しく、答えてみせるが。
武城勇斗:「……いや」
武城勇斗:「連盟に所属しているわけでは……」
ミク:「それじゃ、フリー?このあたりの管理者さんかな?」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:圧されるがままに頷いた。
ミク:首を傾げながら、さらに近づき
ミク:「夜魔さん?」
武城勇斗:一歩惹く。
武城勇斗:引く。
武城勇斗:「……そうだ」
ミク:「初めて会った!かっこいいね!」
武城勇斗:「…………」今度は明確に、頬が引き攣った。
武城勇斗:目を凝らしてミクを観察する。
武城勇斗:何か一般人には有り得ない特徴を見出だせぬかとどうにか探るが、
武城勇斗:しかし、見た目には、どうしても。
武城勇斗:「……お前は、神我狩か?」
ミク:「ちがうよー」
GM:見た目には、ただの人間にしか見えない。
武城勇斗:「では、何だ?」
GM:そして彼女の持ち物からも、おおよそ超常存在を連想させるような特徴──神器の類などは感じられなかった。
武城勇斗:自分が血を分けた子も、神我狩としての素質を発揮する前で、
武城勇斗:見た目には一般人でしかなかったことを思い出す。
ミク:「えーと……中学生です」
武城勇斗:今は亡き愛娘と、妻。
武城勇斗:ふたりとも、戦う者ではなかった。
武城勇斗:「中学生がこんなところで何をしている」
武城勇斗:わずかに語気を強めて詰問する。
ミク:「買い出し?」
GM:そう言って、両手のレジ袋を見せる。
武城勇斗:「……通り道でもないだろう……」
武城勇斗:「分かった」
武城勇斗:「家まで送る」
ミク:「いんや」
GM:人通りの少ない地域。しかし付近は別荘地。
武城勇斗:「全て忘れ……」させても意味がないような気がしてきた。
GM:山の上を指差す。
ミク:「あっちに戻ろうとしててね」
武城勇斗:指し示された先に視線を向ける。
武城勇斗:「……合宿か何かでも?」
ミク:「友達とお泊り会なんだ」
ミク:「よかったら一緒に来ない?」
武城勇斗:「……いや……」
武城勇斗:中学生のお泊り会に成人男性が混ざれるはずがない。
ミク:「……そこに」
武城勇斗:相手を見て選んで欲しい。
ミク:「アラミタマが居る、って言っても?」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「……それが、お前のお友達なのか?」
ミク:「違う」
ミク:「探してたんだ。誰か、アラミタマを倒してくれる人を」
武城勇斗:「お友達はどうしている」
武城勇斗:「無事なのか」
ミク:「……うん。今は」
武城勇斗:既に足をそちらに向けかけている。
武城勇斗:「……急いだ方が良いのだろうな」
ミク:「……いいの?」
武城勇斗:「アラミタマがいるとなれば看過できまい」
武城勇斗:「私の仕事は、元よりそれらを狩ることだ」
武城勇斗:「ここは私の管理地ではないが——管理者が手を拱いているようではな」
ミク:「……ありがとう。お兄さん」
武城勇斗:力持つものの責務として、
武城勇斗:ブットシュテットの家に生まれた者として、そうするのは自然なことだった。
武城勇斗:何より。
武城勇斗:今の自分には、他に守る者もない。
武城勇斗:「構わん」
武城勇斗:「……お前と、友達の名は?」
ミク:「あたしの名前はミク。友達は……あとで紹介するよ」
ミク:「お兄さんのお名前は?」
武城勇斗:「……武城勇斗」めちゃめちゃ白人の外見でめちゃめちゃ日本名名乗りよる。
ミク:「ブジョーさん?」
武城勇斗:「それでいい」
武城勇斗:「友だちの名前は、明かせないのか」
武城勇斗:「なにか理由があるのか?」
ミク:「いや。一人じゃないんだ」
武城勇斗:眉を上げる。
武城勇斗:複数だと救出が大変になるかもしれない、と心の中で目算をする。
ミク:「まずは顔と名前を一致させなきゃ。それと……一分一秒を争う状況ってわけでもないんだ」
武城勇斗:「どういうことだ」
ミク:「現に……ね?」
GM:もういちど、買い出し袋を見せる。
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:まじまじと眺めた。
武城勇斗:「……詳しい状況について話せ」
ミク:「……話したいんだけど……」
ミク:「これ以上喋ったら、さすがにマシロに怒られちゃうかな」
武城勇斗:「……友達の名前か?」
武城勇斗:手を伸ばして、レジ袋の片方を取ろうとする。
ミク:「そ、大事なお友達」遠慮なく、そのレジ袋の片方を渡す。
ミク:「後は向こうに着いて話そう。大丈夫、アラミタマにはすぐに会えないから」
武城勇斗:受け取る。男の腕には軽い。
武城勇斗:「……分かった」
武城勇斗:恐らくこの場でこれ以上要求しても彼女は話さないだろう、と見切りをつける。
武城勇斗:「案内してくれ」
ミク:「……ありがとね。聞かないでくれて」
武城勇斗:「話してもらえるに越したことはないがな……」
武城勇斗:アラミタマ絡みの案件ではままあることでは、ある。
武城勇斗:伊達に二百年生きてないし、カミガカリもやってきてないし、領主もやってない。
武城勇斗:今は別に領主ではないが……。
武城勇斗:(気分はかなり領主ではあるが……?)
ミク:「……それじゃ、行こっか」
GM:困ったように少女は笑い、先導して山道へと向かった。
武城勇斗:「ああ」
GM:* * *
武城勇斗:2d6
Kamigakari : (2D6) → 6[2,4] → 6
GM:6〜9:蠢く腐肉/生命+3:500G(効果値:1)
GM:* * *
GM:◆プロローグ:安慶名眞榮◆
GM:【──5月3日 16:44 通学路──】
GM:学校からの帰り道。
GM:紫色に染まった空には、団地と電柱のシルエットが浮かんでいる。
GM:どこからともなく聴こえる、鵯と鳩の鳴き声。
GM:そして──
GM:怒気を帯びた声。
GM:見れば高架下に、剣呑な雰囲気の中学生たち。
GM:男子が二人、同じ学校の生徒だろうか。
GM:絡まれている女子は私服姿、中学生ほどに見える。
GM:乱暴に肩を押され、しかし物怖じする様子もなく睨み返した。
安慶名眞榮:そのまま手すりに手をかけ高架下へ飛び下りる。
木下果子:「何だよ。おい、なんで肩押した?」
安慶名眞榮:着地、カンフーシューズの足裏に砂利の感触を感じながら立ち上がった。
木下果子:「脅せばおとなしくなるとでも思ったかよ!」
GM:しかし、その砂利の音を見て振り向く。男子二人も同じく、彼の姿を見た。
木下果子:「お?」
安慶名眞榮:「和やかな会話じゃなさそうだったので失礼します」
GM:「邪魔しないでくんないっすかねえ」
GM:威圧するように、そのうちの一人が眞榮へと近寄る。
安慶名眞榮:肩にかけていたスポーツバッグをその場に投げ捨てた。
GM:「おい、なんだよ、やんのか?」
安慶名眞榮:「あなた次第です」
GM:「ハハハ」けらけらと笑う。
GM:「やだな、オレたちガラの悪い不良かなんかに見えてる?」
安慶名眞榮:力を抜きゆるりとした立ち姿のまま言い放つ。
安慶名眞榮:「それは、そちらの女子次第です」
安慶名眞榮:視線をそちらへ向ける。
GM:「いや違うって、誤解なんだよ。ちょっと仲間内でケンカしちゃっただけでさあ」
木下果子:「んなワケねーだろ。アホじゃないの」
安慶名眞榮:「だそうですが」
GM:「いやホント、気にしないで。ちょっと拗ねてるだけだから。帰ってもらって大丈夫なんでさ」
安慶名眞榮:「そうは行きません」
GM:「あー、そういうこと言っちゃう?やだよ揉め事とか。おたく、なんか結構強そうだし……」そういって更に近づいて
GM:「さっ!」その隙をついて、蹴り上げようと足を伸ばした。
安慶名眞榮:その足を手首で止め、そのまま巻き込むようにひねり上げる。
GM:「あ!?てめっ……!」
安慶名眞榮:そのまま身を低くし、地についたままの方の足を払った。
GM:「うおあ!」きれいな半円を描き、背中をしたたかに地面に打ち付ける。
GM:「おい!」もうひとりの男も慌てた様子でそちらに気を取られ──
木下果子:「しね!」その瞬間、少女が、眼前の男の股間を全力で蹴り上げた。
安慶名眞榮:その様子に目を見張り、
安慶名眞榮:「お見事!」
安慶名眞榮:と声をかけた。
木下果子:「そっちこそ!」笑ってピースする。
安慶名眞榮:「本当に友人だったならすみません」
GM:戦意が折れた男たちは、静かにその場を去ってゆく。
木下果子:「んや、初対面。絡まれただけだよ」その背中を見つめながら、彼女はそう言って笑った。
安慶名眞榮:先ほど投げ捨てた自身のカバンを拾い上げながらそうでしたか、と呟くように返事した。
木下果子:「ていうか、助けてくれてあんがとね。何年生?」
安慶名眞榮:「中学二年生です」
木下果子:「そっか。私もだ」その制服を見つめ
木下果子:「明日から、そっちの学校に転校する事になってる」
安慶名眞榮:「ああ、朝会で先生が話してましたね」
安慶名眞榮:「あなたでしたか」
安慶名眞榮:もうすぐクラスメイトになる少女の顔を覚えるように眺めた。
木下果子:「お、知ってたか」
木下果子:「私は果子。木下果子っていうんだ」
安慶名眞榮:「キノシ……タカコさん?」
木下果子:「キノシタ、カコさんな。そっちは?」
安慶名眞榮:「僕は安慶名眞榮といいます」
安慶名眞榮:「アゲナ、シンエイ」
木下果子:「アゲ……なんて?」
木下果子:「あげな しんえい」
安慶名眞榮:「ええ、そうです」
木下果子:「へー。変わった名前だ。どんな漢字書くの?」
安慶名眞榮:近くの土が見える地面に指で漢字を書く。
安慶名眞榮:「沖縄の方の生まれでして」
木下果子:「へー」
安慶名眞榮:「あなたはどちらから?」
木下果子:「んー、私は千葉の方から」
GM:そう言って石を拾い、その下に、「安慶名眞榮」と書く
GM:2回、3回。
木下果子:「ん、よし、覚えた!」
安慶名眞榮:「恐縮です」
GM:その下に、「木下果子」と書いた。
木下果子:「漢字聞いて正解だったな。これ、名簿で探しても見つけられなかった気がする」
木下果子:「明日、挨拶に行くよ。もしよかったら、学校案内してくれないか?」
安慶名眞榮:「構いません、といっても面白いことは何も話して差し上げられませんが……」
安慶名眞榮:基本的に教室以外の場所へ行くことが少ないため、特にこれといってエピソードがあるわけでもなかった。
木下果子:「あはは。いや、大丈夫」
木下果子:「きっと、話を聞いてるだけで面白そうだ」
安慶名眞榮:「そうでしょうか」
木下果子:「うん、なんていうか、天然っぽい」
安慶名眞榮:胸中で首を傾げる。
安慶名眞榮:それでも彼女の笑顔を見ていると、それならよかった、と思えた。
安慶名眞榮:「そう言われたのは初めてです」
木下果子:「そっか?そうか」
木下果子:「そうだな。私もまだ、あんたのこと全然知らないしな」
安慶名眞榮:「そうですね……では、あなたの家の近くまで送りますので。その間に僕の自己紹介をしましょう」
安慶名眞榮:もう暗いですし、と付け加えて。
木下果子:「あはは。ありがと」
GM:方角を指して、歩き始める。
安慶名眞榮:歩きながらいくつか、少しずつ自分の話をする。
安慶名眞榮:「……で、僕の祖父が武道を嗜んでいまして、幼少の頃から毎日練習を欠かしていません」
木下果子:「あー、どーりで強いわけだ!あの足払い、やばかったもんな!」
安慶名眞榮:「恐縮です」
安慶名眞榮:「武道を嗜む者ではない方と拳を交えるのはご法度ですが……場合が場合でしたので」
木下果子:「ほんとに助かった。一人じゃ正直やばかった。なんか今になって怖くなってきたもん」
安慶名眞榮:「人目のつかない場所での恐喝、卑怯極まりない手段です。あなたが気丈な人でよかったとはいえ」
安慶名眞榮:「報復がないとは言い切れませんし。今後も危ない場所へは近づかない方がいいですね」
木下果子:「そうします。運がなかったな」
安慶名眞榮:「もしよろしければ」
安慶名眞榮:「しばらく下校時刻を合わせましょう」
木下果子:「それは……」さすがに悪い、と言おうとして
木下果子:「いや、そうだな。お願いしてもいい?」
安慶名眞榮:「ええ、一人より二人のほうが僕も安心です」
安慶名眞榮:「それに、女性には優しくしないと、僕は祖父に怒られてしまいます」
木下果子:「おっかないじいちゃんだな」
安慶名眞榮:「ええ」
安慶名眞榮:少し間をおいて。
安慶名眞榮:「辮髪にされるのです」
木下果子:「べんっ」
木下果子:「……それは、いやだな!」
安慶名眞榮:「でしょう」
木下果子:「それじゃあ……お言葉に甘えます!ありがとう!」
GM:果子は、歩みを止める。
GM:新築の一軒家の前。連絡先を交換し、明日の出会いを約束して二人は別れた。
GM:木下果子という名前の、転校生。
GM:少しだけドラマチックな、けれど何処にでもあるような、ありふれた出会い。
GM:それが後の人生を変えるような事もある。
GM:女性的なふわりとしたショートヘア、それとは対照的に、シャツにパーカー、ホットパンツと、ボーイッシュな服装の少女だった。
GM:帰って、夜になって、ベッドに横たわれば、いつもよりも早く睡魔が訪れる。
GM:少女との出会いが印象に残ってか。
GM:眞榮は、不思議な夢を見た。
GM:──何処かのコテージのリビングと思しき場所──
GM:スマートフォンの撮影音が広い部屋に響く。
木下果子:「いぇいっ」
GM:嬉しそうな笑顔を浮かべた彼女がいた。
GM:通学路で出会った少女、木下果子。大人になった彼女と、共に過ごしている。
GM:彼女はあの後、同じクラスに編入してきて、友達同士になって。
GM:先に告白したのはどちらだったか。高校あたりから付き合い始めたのだ。
GM:彼女の姓は、もう木下ではない。
GM:大きな窓から差し込む光。木で造られた広い部屋。
GM:そこに佇む大きなテーブルの上には、手料理が並べられている。
木下果子:「……ん、綺麗に撮れてる。ほら、仲良さそうなツーショットだろ?」
GM:果子は、嬉しそうに写真を見せてくる。
木下果子:「っと……ごめんな。そうだ、召し上がれ召し上がれ」
木下果子:「友達に言われたんだ。せっかくだから、幸せそうな写真いっぱいよこせって」
木下果子:「……ま、ノせられたのは確かだけど、言われてみればその通りだよなってさ」
GM:そう言って彼女は、少し膨らんだ腹を擦る。
木下果子:「なあ、覚えてるか?最初に、私達が会った時」
木下果子:「もう、あれから10年も経つよな」
木下果子:「今だから言うけどさ。あんたに助けられた時……」
木下果子:「……一目惚れだったんだ。実は最初っからあんたに惚れてた。気付いてた?」
木下果子:「だから……願いが叶って、本当に嬉しい」
木下果子:「こういう話、あんまりしてこなかったよな」
木下果子:「でも、この名字を名乗れる日を、ずっと待ってたんだ」
木下果子:「これからも宜しく。私の旦那様」
木下果子:「この子と一緒に……幸せになろうな」
GM:* * *
GM:──5月4日 06:50 ???──
GM:やわらかな日差しが差し込み、ゆっくりと夢から覚めてゆく。
GM:大きな窓から差し込む光。木で造られた広い部屋。
GM:さらさらと肌を包み込む、暖かく柔らかい大きなベッド。
GM:綺麗に整えられた調度品と、人が暮らしていた形跡。
GM:眠りについたはずの部屋とは、違う場所。
GM:そこは、夢に見た場所に、よく似ていた。
GM:どこかぬくもりの残る優しい部屋とは対照的に、窓の外の景色は悲惨なほどに枯れ果てている。
GM:そして、眞榮が寝ていた場所、その隣には。
木下果子:「…………ん……?」
木下果子:見覚えのある少女が居た。
GM:* * *
GM:箱庭で、目が覚めた。
GM:どこか懐かしく、
GM:どこか優しく、
GM:どこか寂しくて、
GM:どこか不気味な安息の地だった。
GM:夢を見る愛しい人。
GM:孤独に泣く血縁者。
GM:迷い込んだ妖精。
GM:人を愛した亡者達。
GM:みな、戦っていた。
GM:これは美しい結末の後に生まれた蛇足。
GM:愛さえなければ、誰も死なずに済んだのに。
GM:武装伝記RPG『神我狩』──モノプレイシナリオ『在りし日のリバース、明くる日のリバース』
GM:◆シーン①◆シーンプレイヤー:PC①
木下果子:「……あれ?」
GM:果子が、目を覚ます。
木下果子:「……は、えええ!?」
GM:驚いた様子で、その景色を見回す。
安慶名眞榮:「木下さん……?」
木下果子:「ど、何処よ、ここ!? ちょ、おま、眞榮!」
GM:慌てて起き上がり、部屋を見回す。
安慶名眞榮:自分は寝ころんだまま視線で周囲の様子を伺う。
木下果子:「なんだ、あれ、だって。うちの、ベッドで寝て……」
安慶名眞榮:「僕の部屋でもないですね」
GM:窓へと近づき、外を見る。
木下果子:「マジで何処だよ、ここ。本当に日本か?」
安慶名眞榮:跳ね上がるようにベッドから身を起こして同じく窓に近づく。
安慶名眞榮:「心あたりはありません」
木下果子:「誰かがここまで運んできたのか?なんで……」
GM:その言葉を遮るように、
GM:ばたん、と大きな音。部屋の扉が乱暴に開けられる。
籠倉胡桃:「……うろうろしないで」
籠倉胡桃:割り込んできたのは、おさげの少女。
安慶名眞榮:とっさに取った構えを解く。
安慶名眞榮:「……あなたは?」
GM:はあ、と溜息を吐いて、眞榮をじろりと睨みつける。
籠倉胡桃:「私は胡桃。ここは日本。変にドタバタ歩き回らないで」
GM:疲れ果てた顔で、うんざりした様子で、早口でまくしたてる。
籠倉胡桃:「あなた達をここへ連れてきたのは私じゃない。他に聞くことは?ないよね」
籠倉胡桃:「……もういいでしょ。あまり私に関わらないで」
GM:そう言って、返事も待たずに強く扉を閉める。
木下果子:「……なんだ今の」
安慶名眞榮:「彼女、大丈夫でしょうか。疲弊しているように見えましたが……」
木下果子:「……あの子も連れてこられたのかな」
安慶名眞榮:「僕としては敵意はないように見えます」
安慶名眞榮:「木下さんの言う通り、おそらく同じ境遇の人でしょう」
木下果子:「動くなって言われたけど……」
木下果子:「どう思う?」
安慶名眞榮:「経験談かもしれませんよ」
安慶名眞榮:「動いた結果……何かあった、とか」
安慶名眞榮:少し考え込むようにして。
安慶名眞榮:「とはいえ僕はじっとしているのは苦手ですので、少し歩き回ります」
安慶名眞榮:部屋の中を見て回ろうと歩みだす。
木下果子:「……私もついてく。何らかの忠告だとは思うけど、ここに居たままで現状がよくなるとは思えない」
安慶名眞榮:「わかりました。決して僕から離れないでください」
木下果子:「……おう」
GM:扉に鍵はかかっていない。
GM:扉が開いた時、向こう側には廊下が見えた。
GM:その廊下から、気配を感じる。
GM:床がきしむ音。先程の少女とは、おそらく違うであろう人物。
GM:こんこんと、扉がノックされる。
安慶名眞榮:果子をかばうように手を伸ばし、一歩踏み出した。
安慶名眞榮:「入る前にお話しさせてください」
安慶名眞榮:扉の向こうの主へ声をかける。
GM:「おや、何かな?」扉の向こうから声が聞こえる。
GM:若い。恐らくは女性。年の頃もそう離れていないかもしれない。
安慶名眞榮:「あなたは誰ですか。ここはどこですか。僕たちはなんのためにここへ連れてこられたのですか」
GM:「ボクはマシロ。ここはのどかで豊かな別荘地さ。最後の質問に対する答えは特にないね。キミ達を連れてきたのはボクじゃない」
安慶名眞榮:果子へ視線を向ける。知っている人かどうか?と小声で聞いた。
木下果子:小さく首を振る。
安慶名眞榮:「……危害を加えるわけでないなら歓迎します」
安慶名眞榮:そのまま扉が開くのを緊張を保ったまま待った。
GM:「それはありがたい。開けてもいいかい?」
安慶名眞榮:「はい」
GM:がちゃりと扉が開く。
マシロ:「……まったく用心深いね、キミは」
安慶名眞榮:「恐縮です」
GM:髪も肌も雪のように白い少女。
マシロ:「早起きなのも素晴らしい。いつもこんな時間に起きているのかな?」
安慶名眞榮:「ええ、日課でして」
安慶名眞榮:「いつもよりは遅いです」
マシロ:「健康的だね」
マシロ:「さて、それじゃあ行こうか。そろそろ朝食の時間だ」
安慶名眞榮:「……」
木下果子:「……」
安慶名眞榮:食べる気はしなかったが、このままこの部屋にいても何も好転しない予感はある。
安慶名眞榮:「着いていきましょう。何か話が聞けるかもしれません」
マシロ:「ちょうど今、友人が買い出しに出ていてね」
安慶名眞榮:果子にそう話す。マシロと名乗った女性にも聞こえる程度の声量で。
マシロ:「まあ、もう少しで戻るはずだ。そのときに改めて自己紹介でも、どうかな?」
木下果子:「……わかった」
安慶名眞榮:「はい」
GM:マシロと名乗った少女は満足げにうなずくと、ついておいで、とその建物の中を案内する。
GM:階段を下り、リビングへ。
GM:──同時刻 山道──
武城勇斗:2D6+1>=8 登場ダイス 幸運
Kamigakari : (2D6+1>=8) → 2[1,1]+1 → 3 → 失敗
武城勇斗:ボマンダー使います……
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→1)
GM:先導して歩いていたミクが、ぴたりと足を止める。
ミク:「……」
ミク:「このへん、か」
GM:くるりと振り向いて
武城勇斗:「……?」
ミク:「ブジョーさんは、きっと凄いカミガカリさんだよね」
武城勇斗:「何も見えないが……」
武城勇斗:眉を寄せ、法則障害を探りながら。
武城勇斗:「いきなり何だ」
ミク:「……ごめんね。先、行ってる」
ミク:「……あたしの事、見つけ出してね」
GM:そう言って微笑み、次の一歩を踏み出した、その瞬間。
武城勇斗:「は?」
GM:勇斗の目前で、ミクの姿は忽然と消えてしまった。
GM:[察知【幸運】]判定 目標値:?
武城勇斗:物理超越3します
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が-12(3d6->5,4,3)減少!(霊紋:22->10)
武城勇斗:4d6>=
武城勇斗:5d6+1
Kamigakari : (5D6+1) → 20[3,4,4,4,5]+1 → 21
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→4)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→4)
武城勇斗:4,5残しで。
GM:失敗
GM:【W】
察知:11/13
強度:4
必要人数:全員
消去:【精神】14
対象:地域
特殊ダメージ:5d(装甲無効)
ペナルティー:【知性】−1(累積)
その他の影響
A:【生命力】が20[回復]する。
B:[装甲]と[結界]に+5。
特殊な結界を展開し、特定の地域や場所にたどり着かなくする、または移動できなくする[法則障害]。
[術者]が指定した特定の地域には移動できなくなり、内部にいるのであれば、そこから移動することもできなくなる。
GM:ミクが、姿を消した場所。
GM:そこは、法則障害の境目だった。
武城勇斗:目を凝らす。
GM:道を迷わせる法則障害。
GM:術者は、何らかの意図をもって、この道から部外者を遠ざけようとしているようだ。
武城勇斗:2d6+8>=14 精神
Kamigakari : (2D6+8>=14) → 6[1,5]+8 → 14 → 成功
武城勇斗:その境目へと、足を踏み出す。
GM:魔眼で景色に目を凝らせば、うっすらと正しい景色が見える。
GM:観測されたことによって、法則障害は効力を失った。
武城勇斗:薄っすらと見えてきた景色へ、揺らぎへと爪先を踏み入れて、腕で払う。
GM:硝子が割れるように空間が裂け、正しい景色が目の前に現れる。
武城勇斗:「面倒な真似を……」
GM:灰色の空。そこに立つ人影。
武城勇斗:「…………」
GM:そこに居たのは、3人の超常存在だった。
武城勇斗:眉を寄せて、それらを見回す。
GM:従姉妹を探し、手がかりを求め、やってきた娘。
GM:アラミタマの居場所を目指して、山を降り立った人外。
GM:聖堂騎士を捜し、彼女の消えた場所へと向かった少女。
GM:彼女たちを足止めする法則障害が崩れたことで、その姿が明るみになる。
武城勇斗:「お前たちは……」
白江ミズチ:「な、なんだぁ!? お前らどっから出てきた!?」
行行林林:修道女の装いをした少女。長い前髪に表情はうかがえない。
籠倉 煤羽:「うわ~」
籠倉 煤羽:「そりゃこっちのセリフだよ……」
行行林林:「よかった」
武城勇斗:「この様子では」
行行林林:「ちょうど道に迷っていたところで」
武城勇斗:「全員、目当ては同じか」息をつく
行行林林:「あなたがたもカミガカリのようですね」
白江ミズチ:他の3人の顔を見回して、今更ながらきりっと表情を改める。
籠倉 煤羽:「おまえらが迷わせてたってわけじゃないのか~?」
武城勇斗:「その必要があるか?」進んでいく。
白江ミズチ:「なんだ、お前らもアラミタマ退治に来たのか」
籠倉 煤羽:「そう見えて、人さらったりする趣味あるかもしれないじゃないか」
行行林林:「そんなところです」
武城勇斗:ミクの進んでいったであろう方向をまっすぐに進みながら、
武城勇斗:「疑うなら好きにしろ」
武城勇斗:「私はこの先に友達が助けを求めていると、子供に助けを求められてきた」
行行林林:「私は行方不明の恋人を探しに」
武城勇斗:革靴で山道を踏み締めて、かつかつと歩いていく。
白江ミズチ:「なんかお前えらそうだな~?」
行行林林:その後に続く。
白江ミズチ:じとーっと男を見て
武城勇斗:「隣の霊脈を任されているからな」
籠倉 煤羽:「オレもだいたいそんな感じかな」頭の後ろで手を組むポーズで続いて歩く
武城勇斗:「私にはそれなrの責務がある」
武城勇斗:それなりの。
武城勇斗:噛んじゃった。
籠倉 煤羽:未亡人しっかり
武城勇斗:がんばるよ……
武城勇斗:「この中に詳しい状況が分かっている者もおるまい」
武城勇斗:「むしろ、いるのなら聞かせてもらいたいものだが……」
行行林林:「まあ、この人が迷わした術者なら、ここで晴らす理由もないでしょ、多分」
行行林林:「よくわかんないけど」
GM:外から見れば微弱だったはずの霊脈の乱れは、奥へと進めば一目瞭然。
GM:緑豊かな避暑地を一歩踏み出せば、そこから先は全くの別世界だった。
GM:もやのかかった灰色の空。
GM:たちこめる霧。
GM:タールのように粘つく土。
GM:魔女の指のような枯れ木たち。
GM:彩りのない景色に、鬱屈した空気。
GM:その先に佇む大きな黒い影。
GM:進めば、ぼやけた影が輪郭を成し、
GM:コテージはその全貌を見せる。
GM:かつての白壁はしみに染まり、
GM:建物全体を黒く覆い尽くしていた。
GM:その前に立つ人影。
GM:来客を迎えるように、子供たちの姿があった。
マシロ:「ようこそ、楽園へ」
マシロ:「ここは子どもたちの幸せの場。楽しい夢を見続ける場所」
マシロ:「大人の皆さんが、こんなところに何用で?」
GM:マシロが、全員の前に立って、挨拶の言葉を述べる。
GM:その後ろから、眞榮、果子、そして胡桃が姿を現し──
籠倉 煤羽:は? 子供だが?
籠倉胡桃:「…………っ!」
行行林林:私も子供だけど?
GM:──胡桃は、煤羽の姿を見て、大きく目を見開いた。
武城勇斗:平均年齢を引き上げてる大人です
籠倉胡桃:「な、なんで……」
白江ミズチ:年齢はいっぱいです
武城勇斗:ミクの姿のないことを確認している。
籠倉胡桃:「……………………ありえない……」
GM:胡桃が震えだす。
籠倉 煤羽:「く、胡桃! やっぱりここに居たのか……」
マシロ:「ん…………?」
マシロ:「あっはっはっはっは!なるほど!」
マシロ:「身内との感動的な再開というわけだ」
行行林林:お知り合い? というようにそちらを見る。
籠倉胡桃:「……っ、来ないで!」
GM:胡桃はマシロの背後に隠れ、明確に拒絶の意思を見せる。
籠倉 煤羽:「そういうわけにもいかねーだろ……」
マシロ:「ふーむ……さて、どうしたものかな」
籠倉胡桃:「いいから、帰って!帰ってよ!」
武城勇斗:「アラミタマがここにいると」
武城勇斗:「話に聞いて、訪れたのだが」代表者らしいマシロを見る。
マシロ:「……………」
マシロ:「何のことだか、さっぱり分からないね」
安慶名眞榮:「アラミタマ……?」
白江ミズチ:「ガキどもが分かる必要なんかない」
籠倉 煤羽:「……あんた、アゲナってやつ知ってる?」 マシロに向けて
マシロ:「知っているも何も……」ちらりと眞榮を見る
武城勇斗:「…………」マシロとコテージを注意深く観察している。
安慶名眞榮:「僕です。珍しい苗字なので他にはなかなかいないと思います」
籠倉 煤羽:「ええ?」
白江ミズチ:それにしてもアラミタマはどこに隠れてるんだ……?
安慶名眞榮:「あなた方は……?」
マシロ:「ちょっ、ちょっ、たんま」それまで喋っていなかった少女が、手を挙げる。
木下果子:「ちょっ、ちょっ、たんま」それまで喋っていなかった少女が、手を挙げる。
白江ミズチ:話すのも面倒だしさっさと見つけてぶっ飛ばして帰りたいなと思っている
武城勇斗:果子を見る。
木下果子:「なあ、その……」カミガカリ達の背後を指さし
木下果子:「あいつらも、お客さんなのか?」
武城勇斗:振り返りますか……
白江ミズチ:「あん?」
籠倉 煤羽:またまた~その手にはくわないぞ
安慶名眞榮:指さす方を見る。
GM:ずちゃり、と、泥を踏む音が聴こえる。
籠倉 煤羽:じゃあ見る・・・
GM:そこに居たのは──
GM:ゆっくりと、こちらへと歩み寄る、屍の群れであった。
籠倉胡桃:「ひっ…………!」
GM:怯えた様子で、胡桃が後ずさる。
籠倉 煤羽:「……とんだ楽園だな!」
マシロ:「……招かれざるお客様も居るようだ」
マシロ:「さあ、お客様。つもる話もありますが、その前にまずは一仕事」
マシロ:「招かれざるお客様を追い返しては頂けませんか?」
行行林林:林は一人、振り向かない。背を向けたまま、楽器に手を掛ける。
武城勇斗:「客として認めてもらえるのか?」
行行林林:「彼らに比べて、我々は招かれたと考えても?」
行行林林:男と同じ事を言う。
籠倉 煤羽:「タダ働きはいやだぜ」
マシロ:「さて。私はここの主人ではないのでね」
白江ミズチ:「な~んでお前の指図を受けないといけないんだ」
籠倉 煤羽:とはいいながらも戦う構えは取る。
マシロ:「問答しているヒマはないでしょう。彼ら、我々に向かって押し寄せてきているようですから」
武城勇斗:小さく溜め息。どちらにせよ追い払わなければならないことに変わりはない。
白江ミズチ:むぅ
GM:ぐちゃり、ぐちゃりと響く粘ついた足音。
GM:その死者たちの群れの奥に。
GM:見覚えのある、首無騎士が居た。
GM:修道女の装いで、手には霊糸を持ち、
GM:死者の如き、おぼつかない足取りで、カミガカリ達へと歩み寄ってくる。
行行林林:「……」
首無騎士:「……」
白江ミズチ:「……ガキ! お前に言われたからやるんじゃないからな!」
行行林林:「リサ、さん?」
武城勇斗:「……楽園などでないことの証左ではあるな」右耳のピアスを弾いて、その騎士を睨み据える。
武城勇斗:「?」
行行林林:「待って、あれは」
GM:首無騎士は答えない。
GM:死者たちの葬列と同じように、ゆっくりとカミガカリの方へと歩み寄る。
籠倉 煤羽:「待ってる場合じゃないだろ。来るぞ……!」
武城勇斗:「……敵だ」
籠倉胡桃:「マシロ……マシロ……!」
安慶名眞榮:「木下さん、下がって」
マシロ:「ああ……大丈夫だ」すがりつく胡桃を撫でる。
マシロ:「ずいぶんと……やっかいな事になったが」
マシロ:「今は彼らに任せるとしよう」
行行林林:「多分、あれが私の恋人なので」
木下果子:「おい、あれに立ち向かうつもりか!?だってアレ、どう見ても……」
行行林林:「雑に触れたら、怒りますよ」
GM:人間ではない。
武城勇斗:「……善処しよう」
安慶名眞榮:「はい、やばかったらちゃんと逃げますので」
マシロ:「いいや」
安慶名眞榮:額に汗をにじませたまま、そう答えた。
マシロ:「キミは戦うんだよ、眞榮くん」
GM:とん、とその背中を押す。
行行林林:ようやくゆっくりと振り返り、前髪越しに彼女を見る。
安慶名眞榮:「そのためにここへ?」
マシロ:「……目を閉じて、手を伸ばすんだ」
白江ミズチ:「……大切なら、自分で守れ。私は加減できないぞ」
安慶名眞榮:振り返らず押されたまま前に歩みを進める。
マシロ:「武器を、自分の身を守ってくれるものをイメージしてごらん。その手にキミは、何を掴む?」
行行林林:「わかってますよ」
行行林林:「そのためにここに来たんですから」
安慶名眞榮:「天下泰平……その名を授けられた僕のヌウチク」
行行林林:「必要とあらば、全員ぶっ殺してやりますよ」
安慶名眞榮:祖父から授けられた、水晶のはめ込まれた演武用の法具。
木下果子:「……眞榮……?」
安慶名眞榮:カミガカリだった祖父から譲り受けたもの。
安慶名眞榮:何度か試してみたけれど、その力が覚醒することはついぞないものと思っていた。
行行林林:弦を弾く。重奏なパイプオルガンの音が鳴る。
籠倉 煤羽:弓に二本の矢を番える。金の矢と鉛の矢……
安慶名眞榮:「祖父は、言いました。“血で戦え”と、その時が来てしまったんですね」
武城勇斗:指輪を嵌めた左手を前に突き出し、右掌を重ねる。死者たちを睨み据える。
安慶名眞榮:振り向かぬままマシロか、祖父か誰かに話しかけるように。
籠倉 煤羽:「これもまた怒られることになるのかな……」 『楽園』の子供たちを背に。
白江ミズチ:亡者たちを牽制するように、冷気を纏う。
安慶名眞榮:手を前へ構える。
安慶名眞榮:「戦ってもいいんですね、僕も」
安慶名眞榮:首筋を水晶のような鱗が三枚に走り、光る。
安慶名眞榮:足元の砂利を引き上げる音とともに炎が体中を走り、全身が水晶の鱗で覆われた。
木下果子:「……お前……いったい……」
安慶名眞榮:「この拳、カミガカリの名のもとに使います」
GM:死者たちがうなり、
GM:カミガカリたちの元へと押し寄せる!
籠倉 煤羽:2d+3
Kamigakari : (2D6+3) → 6[2,4]+3 → 9
白江ミズチ: (2D6+2) → 12[6,6]+2 → 14
行行林林:2d6+6>=8 幸運
Kamigakari : (2D6+6>=8) → 10[5,5]+6 → 16 → 成功
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
GM:識別>男の屍
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 6[1,5]+1 → 7
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 3[1,2]+8 → 11
行行林林:2d6+9 知性
Kamigakari : (2D6+9) → 5[1,4]+9 → 14
安慶名眞榮:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 8[3,5]+1 → 9
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 7[3,4]+2 → 9
籠倉 煤羽:dice denai
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
行行林林:1と5交換しまーす
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→1)
行行林林:18ですね
GM:識別>女の屍
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 5[1,4]+1 → 6
行行林林:2d6+9 知性
Kamigakari : (2D6+9) → 7[2,5]+9 → 16
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 6[2,4]+8 → 14
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 6[2,4]+2 → 8
安慶名眞榮:2d6+2 知性
Kamigakari : (2D6+2) → 10[4,6]+2 → 12
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
GM:識別>老人の屍
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 8[2,6]+8 → 16
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 6[2,4]+1 → 7
行行林林:2d6+9 知性
Kamigakari : (2D6+9) → 11[5,6]+9 → 20
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 4[1,3]+2 → 6
安慶名眞榮:2d6+2 知性
Kamigakari : (2D6+2) → 4[1,3]+2 → 6
行行林林:1と5を交換して16にします
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
GM:識別>首無騎士
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 9[3,6]+1 → 10
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 11[5,6]+2 → 13
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 7[2,5]+8 → 15
行行林林:2d6+9 知性
Kamigakari : (2D6+9) → 6[3,3]+9 → 15
安慶名眞榮:2d6+2 知性
Kamigakari : (2D6+2) → 6[1,5]+2 → 8
行行林林:3と6交換します
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
行行林林:18
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→5)
行行林林:3と7
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→3)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→2)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
GM:【戦闘開始】
GM:タイミング:開始
行行林林:『ハイパーバロック』の演奏により、アンデッドらの情報を共有する。
行行林林:首無騎士については……何も伝えない。
武城勇斗:「…………」
首無騎士:《影門跳躍》:開始/7マス/1体
首無騎士: 1ターン中1回、対象は[近接状態]を無視して、現在のマスから7マス内に移動させられる。[開始]を消費せず、対象は効果を拒否できない。
GM:首無騎士の首から、おびただしい量の血が滴る。
GM:地面を染めるそれは、だんだんと黒へと形を変え。
GM:両手を地に着くと、彼女の持つ糸は林の足元から伸び、絡みつき
GM:林を激戦区から引き剥がす。
首無騎士:《影門転移》:開始/5マス/1体
首無騎士: 使用者は[近接状態]を無視して、互いの位置を対象と入れ替えて[設置]する。
GM:その糸は自身の体をも飲み込み
行行林林:そのまとわりつくものに、林は抵抗しない。
GM:ずるりと、カミガカリ達への背後へと移動する。
GM:林にとっては、よく見慣れた技。
GM:間違いない。リサの能力だ。
武城勇斗:「! シスター……」
武城勇斗:呼び掛ける最中、影に呑まれる。
行行林林:「リサ、さん」
武城勇斗:開始で獣魔変身を発動 4,4を使用
白江ミズチ:ハンティングボウの効果 開始消費 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
武城勇斗:魔法ランク+1
安慶名眞榮:開始で結晶変身。クリスタルエンフォーサーを適用。対象は1戦闘中、[ダメージ算出]時に[ランク]を+1する。
武城勇斗:影から放り出された勇斗の、指輪のない方の掌に黒い毛皮が生え揃っている。
籠倉 煤羽:霊威機動! 登場判定を行うぜ!
GM:《瘴気の壁》:開始/戦闘地帯/戦闘地帯
対象は[対象:2体以上]([範囲・戦闘地帯]も含む)の[攻撃行動]から受けた[ダメージ]を[半減]。
籠倉 煤羽:2d+3
Kamigakari : (2D6+3) → 11[5,6]+3 → 14
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:1d6 戦術補助
Kamigakari : (1D6) → 2
GM:首無騎士
首無騎士:《荒ぶる神威》:特殊攻撃/10マス/2体
首無騎士: 対象に3d+20の物理ダメージ。
GM:>PC1、2
GM:2d+11
Kamigakari : (2D6+11) → 10[4,6]+11 → 21
籠倉 煤羽:2d+3
Kamigakari : (2D6+3) → 6[2,4]+3 → 9
安慶名眞榮:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 5[1,4]+2 → 7
GM:3d+20
Kamigakari : (3D6+20) → 9[1,4,4]+20 → 29
行行林林:素早いリサが敵を分断して引き割いて、私がそこに攻撃を叩き込む。いつもの攻撃パターン。
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-26減少!(生命:51->25)
行行林林:あの弦捌き。
籠倉 煤羽:エーンいたいよ
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-23減少!(生命:60->37)
行行林林:彼女の弾く弦の音が好きだった。戦場ではあんなに鋭く響くのに。
GM:>男の屍1
籠倉 煤羽:オレが痛い目にあっている横で感傷にダメージを受けている
GM:《猛毒攻撃》:物理攻撃/近接状態/1体
対象に[形状:斧]2d+10の物理ダメージ。この物理攻撃で1点でも[ダメージ]を受けた場合、対象は[状態変化:猛毒]となる。
武城勇斗:2d6+4>=15
Kamigakari : (2D6+4>=15) → 4[1,3]+4 → 8 → 失敗
武城勇斗:当ててください
GM:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 4[2,2]+10 → 14
GM:猛毒6
武城勇斗:装甲1
武城勇斗:武城勇斗の生命が-13減少!(生命:55->42)
GM:《狡猾な一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]2d+10の物理ダメージ。
武城勇斗:2d6+4>=17 回避
Kamigakari : (2D6+4>=17) → 8[2,6]+4 → 12 → 失敗
GM:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 11[5,6]+10 → 21
武城勇斗:武城勇斗の生命が-20減少!(生命:42->22)
武城勇斗:マントの肩口を裂かれ、血を流しながら一歩下がる。
GM:《猛毒攻撃》:物理攻撃/近接状態/1体
対象に[形状:斧]2d+10の物理ダメージ。この物理攻撃で1点でも[ダメージ]を受けた場合、対象は[状態変化:猛毒]となる。
行行林林:2d6+1 回避
Kamigakari : (2D6+1) → 7[2,5]+1 → 8
GM:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 9[4,5]+10 → 19
GM:猛毒6
行行林林:1を2にしまーす
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
行行林林:やっぱ5
GM:《狡猾な一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]2d+10の物理ダメージ。
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→5)
行行林林:2d6+1 回避
Kamigakari : (2D6+1) → 7[2,5]+1 → 8
GM:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 5[2,3]+10 → 15
行行林林:やっぱ2
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→2)
行行林林:行行林林の生命が-15減少!(生命:44->29)
行行林林:行行林林の生命が-11減少!(生命:29->18)
GM:女の屍
GM:《毒爪速射》:物理攻撃/8マス/2体
対象に[属性:魔毒/形状:槌]2d+25の物理ダメージ。
GM:>勇斗、林
武城勇斗:2d6+4>=17 回避
Kamigakari : (2D6+4>=17) → 7[3,4]+4 → 11 → 失敗
行行林林:2d6+1 回避
Kamigakari : (2D6+1) → 5[2,3]+1 → 6
GM:2d+25
Kamigakari : (2D6+25) → 5[2,3]+25 → 30
武城勇斗:武城勇斗の生命が-22減少!(生命:22->0)
GM:《毒爪速射》:物理攻撃/8マス/2体
対象に[属性:魔毒/形状:槌]2d+25の物理ダメージ。
行行林林:行行林林の生命が-18減少!(生命:18->0)
GM:>ミズチ、煤羽
白江ミズチ:2d6+7>=17 回避
Kamigakari : (2D6+7>=17) → 3[1,2]+7 → 10 → 失敗
籠倉 煤羽:2d+7
Kamigakari : (2D6+7) → 10[4,6]+7 → 17
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→2)
籠倉 煤羽:kaihi!
行行林林:射出された爪に一視することも出来ず、全身にそれを受ける。
武城勇斗:女の一撃を受けて膝を折る。
行行林林:倒れ伏す。
武城勇斗:「く……」光の弱まった魔眼で、その屍を見上げる。
GM:男の屍が、倒れた彼女の上に覆いかぶさり、歯を剥く。
行行林林:何も出来ずに霞む視界に、慌ただしい足音だけを聞いている。
GM:2d+25
Kamigakari : (2D6+25) → 3[1,2]+25 → 28
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-24減少!(生命:54->30)
白江ミズチ:「むぅ……! 死体のくせにぃ……!」
GM:《毒爪速射》:物理攻撃/8マス/2体
対象に[属性:魔毒/形状:槌]2d+25の物理ダメージ。
白江ミズチ:2d6+7>=17 回避
Kamigakari : (2D6+7>=17) → 7[2,5]+7 → 14 → 失敗
籠倉 煤羽:2d+7
Kamigakari : (2D6+7) → 8[3,5]+7 → 15
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→2)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
GM:2d+25
Kamigakari : (2D6+25) → 7[2,5]+25 → 32
籠倉 煤羽:回避!
GM:もっかい
白江ミズチ:2d6+7>=17 回避
Kamigakari : (2D6+7>=17) → 5[1,4]+7 → 12 → 失敗
籠倉 煤羽:2d+7
Kamigakari : (2D6+7) → 7[2,5]+7 → 14
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→2)
GM:老人
GM:>みずち
GM:《霊体攻撃》:魔法攻撃/7マス/1体/半減
1ターン中1回、対象に3d+16の魔法ダメージ。
白江ミズチ:2d6+1>=20 抵抗
Kamigakari : (2D6+1>=20) → 6[1,5]+1 → 7 → 失敗
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
GM:3d+16
Kamigakari : (3D6+16) → 12[1,5,6]+16 → 28
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-27減少!(生命:30->3)
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1 準備消費
白江ミズチ:ストライク/偶/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
白江ミズチ:オーバーラップ/常時効果。起源属性Aを付与した攻撃のランクを+1。
白江ミズチ:>女の屍1,2
白江ミズチ:2d6+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 10[4,6]+10 → 20
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
白江ミズチ:c(4*6+17+9)
Kamigakari : 計算結果 → 50
GM:女の屍_1の生命が-40減少!(生命:52->12)
GM:女の屍_2の生命が-40減少!(生命:52->12)
白江ミズチ:陰日向/22/特殊効果。対象のダメージ算出後に使用。対象はタイミング:攻撃のタレント1つを、コストを消費したものとして扱い、使用する。
白江ミズチ:「えぇい! 雑魚どもがうろちょろ鬱陶しい!」
GM:女の屍_2の生命が+20増加!(生命:12->32)
GM:女の屍_1の生命が+20増加!(生命:12->32)
白江ミズチ:ミズチの纏う冷気が鋭く宙を走り、女の屍たちを撃ち抜く。
GM:屍たちに穴が穿たれる。しかし倒れることはなく、ふらふらと歩みを止めることはない。
白江ミズチ:「だー! もう加減しないからなー! お前ら当たりたくなかったら避けろよ!!」
白江ミズチ:フェイタリティ/奇33/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
GM:その気配に、首無騎士が反応する。
GM:地に手をつき、影がミズチへと絡みつき、
首無騎士:《影破り》特殊/戦闘地帯/1体
首無騎士: 対象が《タレント》宣言時に使用。対象が指定した[タイミング:攻撃]の《タレント》の効果を1つ消滅する。
GM:その霊力を霧散させる。
白江ミズチ:無数の氷柱がミズチの周辺に生成されたが
白江ミズチ:「んなぁ!?」
白江ミズチ:それは形を成さず霧散させられる。
籠倉 煤羽:とりあえず鋭の一撃で、女の屍二体をなぐります
籠倉 煤羽:2d+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 8[4,4]+10 → 18
籠倉 煤羽:ダメージ算出で霊光昇華+百烈技
籠倉 煤羽:2*4+51=59
GM:女の屍_2の生命が-30減少!(生命:32->2)
GM:女の屍_1の生命が-30減少!(生命:32->2)
籠倉 煤羽:[霊威の衝撃]でもう一回武器攻撃!
籠倉 煤羽:2d+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 2[1,1]+10 → 12
籠倉 煤羽:【 → 自動失敗】
籠倉 煤羽:~おわり~
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が-3(1d6->3)減少!(霊紋:22->19)
籠倉 煤羽:1d6
Kamigakari : (1D6) → 4
籠倉 煤羽:うおおおお!記憶再現!
籠倉 煤羽:男の屍二体をなぐります
籠倉 煤羽:老人と男の屍2かな
籠倉 煤羽:2d+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 6[1,5]+10 → 16
籠倉 煤羽:27+8+5=40
GM:男の屍_2の生命が-20減少!(生命:43->23)
GM:老人の屍の生命が-20減少!(生命:45->25)
安慶名眞榮:二足飛びで修道士の女性のもとへ走る。
安慶名眞榮:手をかざすと、祖父から習った気功が放たれる。(アムリタ
行行林林:途絶えたはずの意識が蘇る。
行行林林:蘇生魔術
行行林林:流転 5→6
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:高位治癒でーす
行行林林:ミズチと自分でーす。
行行林林:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 9[4,5]+10 → 19
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+28増加!(生命:3->31)
行行林林:28点回復で流転のおまけ付き。
行行林林:行行林林の生命が+28増加!(生命:0->28)
白江ミズチ:「むぅ……別にそんなんなくても平気だったが?」
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:「……嫌だ」
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
行行林林:言霊の神髄 で 蘇生魔術使用
行行林林:勇斗対象。
行行林林:シンエイも対象にしておく。
行行林林:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 5[2,3]+10 → 15
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
武城勇斗:ありがとうございます 霊力は変えません
安慶名眞榮:霊力操作で4に
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
行行林林:「どうして起こしたの」
武城勇斗:武城勇斗の生命が+1増加!(生命:0->1)
安慶名眞榮:「すみません」
行行林林:連なる言霊
行行林林:高位治癒
武城勇斗:「…………っ」腕を突っ張って、どうにかずるりと身を起こす。
行行林林:勇斗と自分。
行行林林:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 5[2,3]+10 → 15
行行林林:行行林林の生命が+15増加!(生命:28->43)
行行林林:行行林林の生命が+15増加!(生命:43->58)
行行林林:行行林林の生命が-2減少!(生命:58->56)
安慶名眞榮:「もう少し僕たちに力を貸してください」
武城勇斗:武城勇斗の生命が+21増加!(生命:1->22)
行行林林:行行林林の生命が-7減少!(生命:56->49)
行行林林:行行林林の生命が-5減少!(生命:49->44)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+1増加!(生命:22->23)
行行林林:「嫌だよ、リサさんがいないなら、カミガカリなんて」
武城勇斗:行動します
白江ミズチ:「甘えんなガキ! 全員殺してでもとか言ってたろーが!」
武城勇斗:夜魔の妖眼+邪眼で 首無騎士+男の屍1&2+老人の屍 を殴ります
武城勇斗:コストは3.4を使用、物理超越1
行行林林:言葉に反して手は動く。パイプオルガンの重奏な音が響き渡る。
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が-5(1d6->5)減少!(霊紋:10->5)
行行林林:「うるさいバカ」
武城勇斗:3D6+7
Kamigakari : (3D6+7) → 13[3,4,6]+7 → 20
行行林林:「……演奏の邪魔だ」
GM:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 7[3,4]+2 → 9
武城勇斗:霊光昇華でランク+1 神威装具でランク+1 神威装具2でランク+1 全部使います
武城勇斗:ランク7!
武城勇斗:ダメージ算出します
武城勇斗:C(6*7+18+20)
Kamigakari : 計算結果 → 80
GM:首無騎士の生命が-60減少!(生命:0->-60)
GM:男の屍_1の生命が-40減少!(生命:43->3)
GM:男の屍_2の生命が-40減少!(生命:23->-17)
GM:老人の屍の生命が-40減少!(生命:25->-15)
武城勇斗:どうにか身体を起こした武城の紫の瞳が爛々と光り、
武城勇斗:何気なく流しただけの視線が屍を過ぎるとともに、肉片が内側から弾け跳ぶ。
武城勇斗:両の耳に下がったピアスが一際強く光り、弾け飛んだ肉片を更に粉々に飛び散らし、
武城勇斗:それらは皆全て地へと転がった。
武城勇斗:「……屍の割には機敏と思ったが」
武城勇斗:獣の手で頬を拭った。「脆さは見た目相応か」
木下果子:「(……あれ?)」
木下果子:「(これ、まさか……)」
GM:タイミング:終了
武城勇斗:武城勇斗の生命が-6減少!(生命:23->17)
武城勇斗:猛毒ダメージ
行行林林:行行林林の生命が-6減少!(生命:44->38)
白江ミズチ:ダイス合計:9 (3D6 = [6 2 1])
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→2)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→1)
武城勇斗:4d6 霊力振り直し
Kamigakari : (4D6) → 13[1,2,4,6] → 13
籠倉 煤羽:2d6 れりょく
Kamigakari : (2D6) → 5[2,3] → 5
行行林林:4d6
Kamigakari : (4D6) → 17[3,3,5,6] → 17
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→5)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→1)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→2)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→4)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→6)
GM:タイミング:開始
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
籠倉 煤羽:霊威機動しま~~~~す
籠倉 煤羽:2d6+3 うおおおお登場判定
Kamigakari : (2D6+3) → 8[3,5]+3 → 11
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→5)
籠倉 煤羽:これでよし
GM:>首無騎士
首無騎士:《荒ぶる神威》:特殊攻撃/10マス/2体
首無騎士: 対象に3d+20の物理ダメージ。
GM:2d+11
Kamigakari : (2D6+11) → 3[1,2]+11 → 14
白江ミズチ:2d6+2>=14 看破
Kamigakari : (2D6+2>=14) → 11[5,6]+2 → 13 → 失敗
籠倉 煤羽:2d+3 かんぱっぱ
Kamigakari : (2D6+3) → 7[3,4]+3 → 10
籠倉 煤羽:DAME
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
GM:3d+20
Kamigakari : (3D6+20) → 14[3,5,6]+20 → 34
籠倉 煤羽:死
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-30減少!(生命:31->1)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-31減少!(生命:25->-6)
籠倉 煤羽:ピッピカチュウ
GM:騎士の糸が、煤羽を斬る。
白江ミズチ:「……全っ然、一向に平気!」
籠倉 煤羽:「丁寧に扱ってほしいのはこっちだぜ……」
GM:男の屍
籠倉 煤羽:膝をつく。
白江ミズチ:ふらついた脚に力を込めて、ふんと胸を張る。
GM:《狡猾な一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]2d+10の物理ダメージ。
武城勇斗:2d6+4>=17 回避
Kamigakari : (2D6+4>=17) → 7[2,5]+4 → 11 → 失敗
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→5)
武城勇斗:4と5交換で10 あたります
GM:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 8[3,5]+10 → 18
GM:《狡猾な一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]2d+10の物理ダメージ。
武城勇斗:武城勇斗の生命が-17減少!(生命:17->0)
武城勇斗:屍を睨み回したところを上から殴りつけられて潰される。
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
白江ミズチ:ストライク/偶/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
白江ミズチ:2d6+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 3[1,2]+10 → 13
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
白江ミズチ:18
GM:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 8[3,5]+10 → 18
白江ミズチ:c(4*6+17+9)
Kamigakari : 計算結果 → 50
白江ミズチ:ミズチの纏う冷気が次々と形をなし、それが残った屍と首無騎士を襲う。
白江ミズチ:「……急所は外してやるからそれで文句言うなよ!」
白江ミズチ:氷柱が屍の頭と胸を、首無騎士の脚を貫く。
行行林林:「……ぴえん」
首無騎士:「……!」
武城勇斗:「っ……」冷たい
GM:脚に氷柱が突き刺さり、騎士は力なく地へと倒れる。
GM:屍は全て倒れ、土へと還る。
GM:静かになったコテージ前。霊力結界は消え、満身創痍のカミガカリたちが残っていた。
GM:* * *
籠倉 煤羽:しわしわ
行行林林:高位治癒3回やる
行行林林:蘇生します スズハ ユウト
行行林林:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 7[2,5]+10 → 17
武城勇斗:武城勇斗の生命が+1増加!(生命:0->1)
行行林林:高位治癒2回
行行林林:スズハ ユウト
行行林林:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 10[5,5]+10 → 20
武城勇斗:もごもごと起き上がって、頭の上にかかった土を払っている。
GM:28
行行林林:28点 るてんもどうぞ
武城勇斗:武城勇斗の生命が+28増加!(生命:1->29)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+15増加!(生命:-6->9)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+20増加!(生命:9->29)
行行林林:ユウト ミズチ
行行林林:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 10[4,6]+10 → 20
行行林林:31点
武城勇斗:「世話をかける、シスター」
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+31増加!(生命:1->32)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
GM:霊紋6点回復
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が+3増加!(霊紋:19->22)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+26増加!(生命:29->55)
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が+6増加!(霊紋:5->11)
籠倉 煤羽:(しわをのばしていく)
武城勇斗:土を払いながら、首無騎士に視線をやる。
行行林林:「はー」
GM:首無騎士は、力なく倒れている。
行行林林:「えー、マジで? 何? どうしてこうなってるわけ?」
白江ミズチ:「……くそぉ、服が汚れた」裾を払いつつ、ぶつぶつと。
マシロ:「いや、素晴らしい!」ぱちぱちと拍手。
武城勇斗:「…………」
籠倉 煤羽:「別人ってことはねえのか……?」 推理小説ゼミでやったやつ
マシロ:「さあ、悪しき屍にとどめを!」
行行林林:「素晴らしいじゃないよバカ。死ねよ」
マシロ:「はて?」
白江ミズチ:「あ? だからなんでお前の指図を受けないといけないんだ」
行行林林:歩いて行く。首無騎士の身体を改める。
白江ミズチ:マシロを睨み
行行林林:この首無騎士はリサ・ブルダンですか?
マシロ:「おや? すっかり悪者扱いじゃないか」
武城勇斗:「何も説明してもらえていないからな」
籠倉 煤羽:「態度ってもんがあるだろうよ態度ってもんがよぉ~」チンピラ
GM:その身を、霊力を、霊紋を、再度検める。
GM:この体は、技は、能力は、断片は、間違いなく見知ったリサ自身のものだ。
GM:それは、記憶にあったものと寸分違うことはない。
GM:つまり──
GM:この騎士は、間違いなくリサ・ブルダン本人である。
GM:そして、それはモノノケ化したわけでも、アラミタマ化したわけでもなく
GM:何の変質も見られないまま、現在も彼女が生きていることを意味している。
行行林林:「うーん、え? 何?」
行行林林:「生きてるんだけど……」
武城勇斗:「お前たちはなにか知っているのだろう。この騎士と屍について」
武城勇斗:林の様子に気付かずに、マシロを問い詰めようとするが
マシロ:「さて。何の事やら、さっぱりだね」
籠倉 煤羽:「えっすげー! よかったじゃん」 よかった~
木下果子:「……ひとつ」
木下果子:「うしろから見てて、気づいた事がある
武城勇斗:果子を見る。
木下果子:「……その人と、さっきのゾンビたちは、仲間じゃないんじゃないか?」
行行林林:「うん」
武城勇斗:「は」
武城勇斗:戸惑いに紫の視線が泳いだ。
白江ミズチ:「でもこいつ襲ってきたぞ」
安慶名眞榮:「と、言いますと」
木下果子:「……全然、連係してなかった」
木下果子:「その人、ゾンビを守ろうともしなかったし、ゾンビもその人の事なんてお構いなしだった」
籠倉 煤羽:「どういうこと?」説明しろ苗木!
安慶名眞榮:「なるほど」
武城勇斗:「別の目的でこのコテージを襲ってきていたのか?」
行行林林:「……頭、探さないと」
白江ミズチ:「……おいそっちのガキ! 熱いからいい加減それやめろ!」
武城勇斗:「…………その、シスター」
行行林林:「はい」
武城勇斗:「……非常に聞き辛いことではあるが」
安慶名眞榮:「すみません、何故か炎がずっと出ているのです。どうすれば元に戻れるのでしょう」
籠倉 煤羽:煤羽は植木鉢で女の子の生首を育てるゲームのことを思い出していた。
武城勇斗:「君の恋人は、今までこのように首を失った経験があるのか?」
行行林林:「わかんない」
武城勇斗:「そうか」
武城勇斗:「…………すまない」
行行林林:「取れても大丈夫だったら言って欲しかったな」
白江ミズチ:「知るかバカ!」と眞榮に怒鳴り散らして
武城勇斗:「それは……」
武城勇斗:「……そうだな……」
武城勇斗:そうかな……
籠倉 煤羽:「取れても大丈夫なら便利だよな」
武城勇斗:まあ安心はするか……
行行林林:「取れても大丈夫じゃないよりはよかった……よかったかな? わかんないね」
武城勇斗:咳払い。
行行林林:「どうなってるかわかんないもんね」
武城勇斗:「とにかく」マシロを向く。
武城勇斗:「お前の言う通りにこちらは働いたわけだが」
マシロ:「……ああ」
武城勇斗:「その報酬としてコテージに入れて頂くこと、説明を求めることは叶わんものかね」
武城勇斗:肩の土を払いながら。
籠倉胡桃:「!……」
白江ミズチ:「私はあいつの言う通りにしたわけじゃないぞ」抗議
安慶名眞榮:「僕たちが招かれた理由もまだお聞きしていません」
GM:勇斗の言葉に怯えたような反応を示したのは、胡桃だった。
武城勇斗:「外に残っていたいのならばそれで構わんが……」
マシロ:「ふむ…………」
武城勇斗:「お互い、立ち話では埒が明かんだろう」
籠倉 煤羽:そうだぞ
白江ミズチ:「そうは言ってないだろ!」
行行林林:「……」
武城勇斗:「実力行使はこちらとしても本意ではない」
安慶名眞榮:「僕からもお願いします」
マシロ:「…………不本意だが、仕方ない」
マシロ:「だがしかし」
武城勇斗:「なんだ」
マシロ:「それ。殺さないならせめて、拘束ぐらいはしてくれないかな?」
マシロ:「こちらを襲ってきたんだ。信用できないね」
行行林林:「わかりました」
行行林林:縛ります。スムーズに。
武城勇斗:林を見る。
籠倉 煤羽:慣れてる!
武城勇斗:手慣れている……
マシロ:「…………………………まあ、いいだろう」
行行林林:効率的に、色々な関節が動かない感じに、縛ります。
行行林林:一本で。
武城勇斗:「話が早くて助かるよ」
マシロ:「ではみなさん、ご案内します。どうぞ、中へ」
武城勇斗:言うほど早くないが。
籠倉 煤羽:「えっその縛り方なに?」
白江ミズチ:「……アラミタマを殺しにきただけなのに、なんでこんなよく分からんことになってんだか」
GM:そう言って、カミガカリたちに背を向け
武城勇斗:「アラミタマを殺しに来たからこそだろう」
武城勇斗:けっこうわりとめんどくさいことあるからね。
行行林林:「リサさんくびれがしっかりあるから、腰のところに掛けやすいんですよ」
籠倉 煤羽:「楽園らしいし飯とシャワーぐらいおごってほしいな」
武城勇斗:「……?」
籠倉 煤羽:「そういうことを知りたかったわけじゃないよ」
GM:怯えた様子の胡桃の背中を優しく叩いて、歩き出した。
籠倉胡桃:「……」
行行林林:なにって言われたから……
白江ミズチ:「面倒なのは嫌いだ。お前好きそうだから任せるぞ」
武城勇斗:林の言動に首を捻りながら、招かれるままにマシロの後に。
行行林林:コンパクトに畳んだので前に抱えて持っていきます。
武城勇斗:「別に好き好んでやっているわけではないがな」責務なので。
籠倉 煤羽:「…………」
籠倉 煤羽:ぷいっ
安慶名眞榮:一応マシロを護衛するように傍らに立つ。
木下果子:「……それ、大丈夫か?」眞榮の隣に立ち
行行林林:「……事件の解決には協力しますよ。なんにせよ」
行行林林:「色々そんちょーしてもらったからね」
安慶名眞榮:「わかりません、初めてなもので」果子に返す。
武城勇斗:「カミガカリである以上、そうおかしな現象でもない」
武城勇斗:二人の会話に口を挟む。
安慶名眞榮:「あなた方は、本当に……カミガカリなんですね」
安慶名眞榮:「祖父がそうでした」
武城勇斗:「……なるほど」
籠倉 煤羽:「先祖代々……」
武城勇斗:コテージの廊下を進んでる感じかな~今
木下果子:「……カミガカリ?」
武城勇斗:「道理で慣れていると。一般人とは違うと思った」
安慶名眞榮:「いえ、信じていませんでした。今日までは」
白江ミズチ:自身の出自については、経験上正直に言うと面倒なのでだんまりを決め込んだ。
武城勇斗:コテージの中じゃなかったらしい 門をくぐる
木下果子:「……わからないことだらけだ」
GM:コテージは、大きな口を開けて、カミガカリ達を受け入れる。
GM:* * *
白江ミズチ:ダイス合計:3 (1D6 = [3])
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
GM:◆シーン②◆シーンプレイヤー:PC②
白江ミズチ:2d6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 9[3,6]+2 → 11
行行林林:2d6+6
Kamigakari : (2D6+6) → 8[4,4]+6 → 14
安慶名眞榮:2d6+2
Kamigakari : (2D6+2) → 4[1,3]+2 → 6
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→6)
武城勇斗:2d6+1 幸運
Kamigakari : (2D6+1) → 3[1,2]+1 → 4
行行林林:4d6
Kamigakari : (4D6) → 15[1,3,5,6] → 15
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
GM:──5月4日 07:11 コテージ・リビングルーム──
GM:どんよりと薄暗い空を背に、コテージへと戻る。
GM:エントランスを抜け、扉を開ければ、そこには大きなリビングルームがある。
GM:中の景色は穏やかだった。壁面はログと白い壁紙、家具はヒノキで統一されている。
GM:鼻孔をくすぐる木の香り。差し色として配置されたファブリックのソファが、持ち主の遊び心を感じさせた。
GM:そこには、二人の少女が腰掛けている。
GM:一人は愛想よく手を振り、
ミク:一人は愛想よく手を振り、
ムツミ:一人は目も合わせずに本を読んでいた。
行行林林:「……恋人?」
武城勇斗:ミクの姿を認めて、わずかに目元を緩める。
籠倉 煤羽:誰の?
武城勇斗:「は?」
行行林林:「いや……]
安慶名眞榮:[]
武城勇斗:えっ?
ミク:「おっ、ブジョーさんだ!」
白江ミズチ:「なんだ? 中にいるのもガキだけか?」
安慶名眞榮:「お知り合いですか?」
武城勇斗:「……無事で何より」と、ミクには答えて、
武城勇斗:「先程、この少女に招かれた。私がこのコテージを訪れた理由だ」
白江ミズチ:ホゴシャがいるもんだろガキだけじゃなくて、と思う程度の知識はある。
武城勇斗:「知り合いというほどのものでは……ないな」
ミク:「ミクです!よろしくお願いします!」
籠倉 煤羽:(援助交際じゃなかったんだな)
安慶名眞榮:「初めまして」
マシロ:「招かれた、だって?」
武城勇斗:「なにか問題でも?」
マシロ:「ミク。君、何してるんだ?」
ミク:「あー、えーっとー、あははー……」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「たまたま山道で遭遇して」
武城勇斗:「私が強引に口を割らせただけだ」
ミク:「ブジョーさん……」
行行林林:「事案ね」
武城勇斗:「真夜中の山道で見かけるには不審すぎるからな」
白江ミズチ:「え、お前ガキにそんなことしたのか……?」真に受けてる
武城勇斗:「…………」
籠倉 煤羽:「まだそうと決まったわけじゃないだろ」
安慶名眞榮:「どうしてここへ?」
安慶名眞榮:ミクと隣の本を読む少女へ向かって聞く。
マシロ:「それより」その言葉を、恐らくは意図的に遮って。
マシロ:「せっかくだ。自己紹介でもいかがです?」
安慶名眞榮:「……僕は安慶名眞榮。恐らくは彼女の客人です」
マシロ:「……フ、フフッ」その言葉を聞いて、おかしそうに笑う。
安慶名眞榮:果子を見る。
安慶名眞榮:「彼女も、おそらく」
籠倉 煤羽:「…………」
木下果子:「ん。木下果子っす」
木下果子:「中学二年生。地方から転校してきて、今日からそっちの眞榮と同じ学校に通う予定だったんですけど」
木下果子:「寝て起きて、気付いたらここに居て……どういう状況だろう?って現状です」
安慶名眞榮:「はい。全くわかりません。何も聞かされないままあなた方と出会いました」
安慶名眞榮:カミガカリの面々を見渡す。
籠倉 煤羽:「オレは籠倉煤羽。神器『九秘渡』を継承して最近神我狩ってやつになった」
籠倉 煤羽:「ここに来たのは……家出した胡桃って子を探してたどり着いたわけなんだけど」
籠倉胡桃:「……っ」
籠倉 煤羽:「……そう、そこにいる奴な」
GM:自分に話題を向けられ、胡桃は小さく跳ねる。
GM:モノノケの危機が去っても、胡桃の表情は落ち着く事はなく。
GM:いまだ、その顔には緊張や恐怖といった表情が見て取れる。
籠倉 煤羽:「で、胡桃にも聞きたいことはあるけど……それはさておいて、おまえにも気になることはある」眞榮に向けて。
籠倉 煤羽:「このコテージについて調べたところな……」
安慶名眞榮:「……?」
籠倉 煤羽:「安慶名眞榮、お前が持ち主ってことになってるんだよ」
GM:情報③:籠倉胡桃とコテージについて
籠倉煤羽(かごくらすすは)が追っているのは、籠倉胡桃(かごくらくるみ)、中学2年生。籠倉煤羽の親族であり、超常の血を持たない人間である。
彼女はひと月前に家出したきり、行方不明となった。
その足取りはとあるコテージ付近でぴたりと途絶えている。
コテージのオーナーの名前は安慶名眞榮(あげなしんえい)、24歳。
安慶名はフリーランスのカミガカリであり、ひと月ほど前から、妻の果子と共に行方不明となっていた。
また、コテージ付近には霊脈があり、その霊力はコテージへと吸い上げられるような不自然な動きが観測されている。
この霊力の乱れもまた、ひと月ほど前からの出来事のようだ。
籠倉 煤羽:「びっくりしたよ。どう見てもお前24じゃないもん」
木下果子:「……24?それに、妻だって?」
武城勇斗:まあ日本人見た目若いからな、って納得しかけてたが。
木下果子:「めちゃくちゃだ。私たち、現役の中学生だぞ」
安慶名眞榮:「安慶名眞榮……珍しい名前でしょうし、木下さんの名前まで出たとなると」
武城勇斗:「……流石にそうか……」
安慶名眞榮:「この場に僕と木下さんがいるのは無関係というわけではなさそうですね」
行行林林:「みんなさあ、何年生まれ?」
籠倉 煤羽:「今が2020年だから……2004年だぜ! 多分な!」
木下果子:「!……」
行行林林:「私は2006年」
木下果子:「……19…………96……」
武城勇斗:「私が答えてもあまり意味がないな……」
白江ミズチ:「本当にガキばっかりだな……」
武城勇斗:果子の答えに目を瞠る。
安慶名眞榮:「1996年です」
安慶名眞榮:「変ですね」
武城勇斗:「ああ、おかしい」
木下果子:「……ウソだろ?」
籠倉 煤羽:「2020ひく1996ってことは……わかった! 24だな!」
白江ミズチ:「なんだそりゃ。お前らあれか? 実は人間じゃなかったりするか?」
籠倉 煤羽:「あれ?」
武城勇斗:14歳が多いな……ということに気付いてじんわりと気分が悪くなり始めている。
籠倉 煤羽:かわいそう
安慶名眞榮:「24歳。先ほどのコテージのオーナーである安慶名眞榮の年齢と合致しますね」
籠倉 煤羽:インセインにそういう恐怖あったよね
武城勇斗:「そこの少年がカミガカリとして目覚めたのは今しがただ」
武城勇斗:「それまでは普通の人間であったはずだが……」おかしいね~
マシロ:「…………」
武城勇斗:「このコテージに来る前の記憶は?」シンエイに問います
安慶名眞榮:「昨日までの14年間の僕の記憶があります。……さすがに赤ん坊の時はわかりませんが」
木下果子:「……同じく」
安慶名眞榮:「……木下果子さんと出会った日の夜までの記憶です」
武城勇斗:「その夜には何を?」
安慶名眞榮:「何も」
木下果子:「特に何も。……ん?」
武城勇斗:「?」
武城勇斗:何か、と果子に目で問う。
木下果子:「……いや……。夢…………」
籠倉 煤羽:ゆさぶり
武城勇斗:「夢?」
安慶名眞榮:果子のほうへ視線だけ向ける。
安慶名眞榮:「あなたも?」
木下果子:「……眞榮、まさか」
安慶名眞榮:「たわいのない思春期の男の夢です。どうか忘れてください……と言いたいところですが」
安慶名眞榮:「そうもいかなそうですね」
武城勇斗:「……詳しく聞いても?」
安慶名眞榮:「彼女と結婚して子供を授かる夢を」
木下果子:「…………!」
武城勇斗:思わず閉口した。
籠倉 煤羽:(えっちなやつかな……? 違うのか……? どうなんだ……?)
白江ミズチ:「なんだ、マセたガキだな~」
安慶名眞榮:「……恐縮です」
木下果子:「いや、それだ!その夢だ!それに……夢で見た場所は多分、ここだった!」
白江ミズチ:「ちょっと前はお前くらいの年で結婚するのも珍しくなかったけど、今どき流行んないだろ」
籠倉 煤羽:(ここで……えっちなやつを……?)
安慶名眞榮:「木下さんは記憶力が素晴らしいですね」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「……その」
武城勇斗:「これは、馬鹿げた推測、妄言の類と笑い飛ばされるような話ではあるが」
白江ミズチ:「もったいぶるなよ」
武城勇斗:「いや、……だが、超常現象の一種と考えれば……」ぼそぼそ
武城勇斗:突っ掛けられて諦めて、
武城勇斗:「……お前たちの見たその夢こそが、この2020年に至るまでに現実に起こったことで」
行行林林:「まあ時間とかなんかが巻き戻ったりしたって考えたくなるよね」
武城勇斗:「今ここにいるお前たちが14歳の姿であることの方が、何らかの超常によるものではないかと……」林に頷く。
安慶名眞榮:「……なるほど。そういうこともあるものなのですか」
木下果子:「いや待て、待て待て待て。辻褄が合うのと納得するかどうかは全然別の話だぞ!?」
武城勇斗:「そういうものなんだ」
GM:当然、果子は動揺する。
武城勇斗:「すんなりと納得してもらうのは、難しいかも知れないが……」
GM:だが、それ以上に、追い詰められた顔をした者がいた。
GM:籠倉胡桃だ。血の気の引いた顔はじっとりと汗に濡れ、遠目で見てもわかるほどに震えている。
行行林林:「でもほら、私たちビームとかバンバン出してるし」
籠倉 煤羽:「もしそうだったとして、どうしてそんなことになるのかって問題があるだろ~」
白江ミズチ:「……そういえばそっちのガキ、初めてにしては随分戦い慣れてた感じだったよな」
行行林林:「そういうことあるよ」
武城勇斗:「私も200年生きているから……」ふわっとした告白
籠倉 煤羽:「じいちゃんじゃん」
武城勇斗:「そうかもしれないな」
安慶名眞榮:「木下さん。僕たちはそのうち夫婦になるみたいです」
安慶名眞榮:「……果子さんと呼んだ方がいいでしょうか?」
木下果子:「受け入れるのが早すぎる!!」
武城勇斗:すごいな、という顔でシンエイを見ています。
籠倉胡桃:「……はっ、はあっ……」
白江ミズチ:「全然ひるまなかったろ……って思ったけど、もしかしてこいつはこういうやつなのか……?」
安慶名眞榮:「いえ、疑う目も大事です。あなたはそのままで。僕は受け入れる視点で考えます」
マシロ:「……大丈夫、胡桃、大丈夫だ」小さな声で、胡桃の肩をさする。
マシロ:「さて、それで」
マシロ:「そちらのシスターの彼女は?」
行行林林:「シスターの彼女。確かにシスターの彼女ね」
武城勇斗:そういえば、と林に視線を向ける。
行行林林:「このシスターの彼女の林です。行行林林」
行行林林:シスターはコンパクトになってます。
マシロ:「ということは、彼女を探しに来たということかな?」
武城勇斗:そういえば14歳なのか……という気持ちでいます。
行行林林:「そうですね。身体は見つかったんですけど」
行行林林:「頭がね」
行行林林:「私自体はしがないカミガカリですよ。3年くらいからの」
ミク:「聖堂騎士団さん?」
行行林林:「この楽器に選ばれて」と、前に抱えたリサを持ち上げて
行行林林:「そうそう」
行行林林:「ちがうこっち」
行行林林:改めて楽器を持ち上げる。
籠倉 煤羽:「猟奇」
武城勇斗:おちゃめだな~
籠倉 煤羽:「ほんとうは24歳だったりしないか? 胸でかいし」
行行林林:「いや、どういうテンションで扱えばいいかわからないんだよ」
ミク:「…………」
武城勇斗:「?」
籠倉 煤羽:煤羽は首がなくなって生きている胡桃のことを想像して、確かに困るな~と思った。
行行林林:「幸いスタイルには恵まれたので」
マシロ:「ふむ。それで、その倒れている方のシスターは何者なんだい?」
行行林林:「えっ」
行行林林:「何か下手なこと言いたくないな」
籠倉 煤羽:「裁判で不利になるから?」
武城勇斗:「下手なこととは……」
安慶名眞榮:「ご友人ですか?」
行行林林:「恋人のシスター。金髪。かわいい。それだけじゃだめ?」
行行林林:むしろ聖堂騎士団とか名前とかを言いたくないようですね。
マシロ:「怪しいな」
行行林林:「あーあー、はいはい」
行行林林:「協力的な姿勢で挑みますよ」
武城勇斗:「そうしてもらえると助かる」
籠倉 煤羽:「そのほうが刑期が軽くなるぜ」あんまりわかってない
行行林林:「聖堂騎士団。名前はフェアリー・ブルダン。このあたりで任務をしてたの」
行行林林:「昨日はオフで私とデート。夕飯前に別れてそれから行方不明」
武城勇斗:「一晩でこれか……」
武城勇斗:まあ時空が歪んでるしな……
行行林林:「あ、一昨日か、一昨日。ごめん」
武城勇斗:一晩ではなかった。
武城勇斗:「…………」とはいえ一昨日まで共に時を過ごした恋人が今はこの姿、と思うと。
GM:情報①:聖堂騎士団の失踪者について
2日前、とある聖堂騎士が任務の合間の休暇中に失踪した。
聖堂騎士の名は“フェアリー”。
本名は“リサ・ブルダン”という。
アイルランド出身日本在住、ブロンドの髪とブルーの瞳を持つ長身の女性で、“聖ヴェロニカ”の暗号名とダークハンターの称号を持つ聖堂騎士である。
ブルダン家は妖精の血を引く一族であり、 当主となった者は“フェアリー”の名を名乗る。
彼女は18歳で代々の習わし通り聖堂騎士団へと所属。同年、先代がアラミタマとの戦闘にて殉職、 繰り上がりで当主となった。
現在21歳。控えめで物静かな性格だが、 アラミタマ相手には容赦がない。
烈糸を操るサポーターで、 戦闘では遠距離から仲間の支援を得手とするが、彼女の最も特筆すべき能力は、その予言じみた直感だ。
彼女は時折全ての行程・理屈を無視して、犯人、真相、捜し物の場所などへと辿り着いてしまうことがある。
彼女自身はこの能力をコントロールできておらず、また、掴んだ答えが正解であると証明する術もない。
そして彼女が直感を得た時は、必ず死者が出るのだという。
武城勇斗:首がどうとかいう話はやはりないのか、と思っている。
行行林林:「まあ、そんな彼女がここで連日調査をしていた」
マシロ:「……そうか。 …………」その話を聞いて、マシロは黙り込んでしまう。
GM:その間も、胡桃の背中を撫で続けながら。
行行林林:「難航していて、ずいぶんと思い詰めていたけれど」
武城勇斗:「……彼女に、なにか気がかりでも?」黙り込んだマシロに
マシロ:「……いや、なんでもないよ」
行行林林:「これだけ色々言ったんだから、なんかあるなら言ってもらいたいものだけど」
白江ミズチ:「その直感とやらに従ってその女はここに来てたのか。 やっぱりアラミタマか?」
行行林林:「見覚えもない? すらっとしたかわいい子なんだけど」
マシロ:「生首って時点で、外見の情報としては十分だろう……」
行行林林:「そうなる前よ」
ミク:「……アラミタマ?」勇斗の方を見る。言ったの?と、唇を動かす。
武城勇斗:かすかに頷き返す。
行行林林:「……まあ、いいわ。自己紹介おーしまい」
ミク:ふむふむ、とうなずく。特に責める様子もなく。
マシロ:「ありがとう。そちらの夜魔の彼は?」
武城勇斗:なんとなくこっちの流れだな
武城勇斗:「……武城勇斗だ」コーカソイド系の顔で普通に日本名を名乗る。
武城勇斗:隣の霊脈の地名を挙げ、そちらの管理者であると明かした上で、
ミク:「よっ!」
行行林林:「仲いいじゃん」
武城勇斗:気持ちちょっと傾いた。
武城勇斗:「……嫌われていないようで何よりだよ」
武城勇斗:「随分と手荒に話を聞いてしまったからな」
武城勇斗:なんにせよ、と咳払いを挟んで、
武城勇斗:「こちらに累が及ぶ前に事態を解決したい。これだけの異常事態だ、どうせアラミタマ絡みの案件だろう」
武城勇斗:「……他に特別に打ち明けることは特にないな」
ミク:「……」気を使わなくても、といいたげな顔だったが、特に指摘することもなくそれを聞き流す。
武城勇斗:経験則からそう導いたという風に締め括る。
マシロ:「…………なるほどね。しかし見ての通り、アラミタマなど何処にも居ないよ?」
安慶名眞榮:「アラミタマ、とは。悪なる荒ぶる神のこと、ですよね」
武城勇斗:「常に見た目でそうと分かるのなら、我々も苦労はしていない」
木下果子:「悪いカミサマ?」
武城勇斗:シンエイに頷く。「このコテージ自体巧妙に隠されていたようだからな」
武城勇斗:「魔眼がなければ見抜けたかどうか」
武城勇斗:「現実問題、奇妙な事態が起こっていることそのものは君も否定できないだろう」
行行林林:「そう、かなり強力な結界だよね」
籠倉 煤羽:「法則障害ってやつだな」
マシロ:「……」
武城勇斗:「この中で最も真実に近いところにいるのが、君であるようには思うが……」
武城勇斗:まあその前に、と、
武城勇斗:ミズチに視線をやります。
白江ミズチ:「ん」
白江ミズチ:視線を受けて
白江ミズチ:「私は白江ミズチ。アラミタマを追ってきた」
白江ミズチ:「……ふふん」
マシロ:「……キミもアラミタマか」
武城勇斗:なんのドヤ顔だろう……
ミク:「ん?追って?」
白江ミズチ:「お前らは何も知らないようだがな、私はここに潜むアラミタマがどんなやつかちゃーんと知ってるんだからな」
武城勇斗:「ほうほう」
GM:情報②:アラミタマの正体について
アラミタマの正体は、とある大悪魔の従僕たち。下級悪魔、死霊、鬼火、畜生の類である。
彼らはかつて、大悪魔メフィスト・フェレスと共に、大魔術師ヨハン・ファウストの人生を見つめ、その霊魂に触れ、人へと憧れたモノノケたちだ。
何十、何百という小さな霊魂は、憧れという感情のもとに集い、個を捨て、融合し、神に匹敵するほどの影響力を得た。
彼らの目的は、人間になること。魂の契約によって人間の体を乗っ取ることで、その目的は達成されると盲信している。
人に恋い焦がれた彼らは皮肉にも、もはや決して人とは相容れぬ存在となってしまった。
彼らには知性も自我も残ってはいない。目的のためだけの意思そのものと化した、危険なアラミタマだ。
ミク:「へ?」
マシロ:「……何?」
武城勇斗:「メフィスト・フェレスの……」厄ネタが出てきたな~って顔になったが
白江ミズチ:「あん?」
白江ミズチ:「なんだその反応は」
行行林林:「悪魔って聞かされたら、うちらの動く案件ではあるかな」
行行林林:「リサさんが追っかけてたとしても、おかしくない」
籠倉 煤羽:「え? じゃあここにいる奴らって乗っ取られてんのか?」
行行林林:「デリカシーがない」
籠倉 煤羽:「だって他にないだろ」
白江ミズチ:「それだったら話がはやくて助かるけどな」
武城勇斗:「本当にそうか?」
白江ミズチ:「とにかく、何か知ってることがあるなら隠さずに話したほうが身のためだぞ!」
マシロ:「……いや。知らなかった」
行行林林:「……私はこの子たちが敵とは、あんまり思えないのよね」
行行林林:「だって私たちを攻めるなら、さっきが一番のチャンスだったわけでしょう」
白江ミズチ:「むぅ」
白江ミズチ:「じゃあなんでこんなとこにいるんだよ」
籠倉 煤羽:「でも乗っ取られてるから敵とも限らないだろ」
武城勇斗:そも自分はミクに招かれたのだし、とは思うが、マシロの手前言わないでおく。
マシロ:「…………」
籠倉 煤羽:「まあ……決めつけるのはよくないか」
行行林林:「まあ、"私たちは"自己紹介をしたのだし」
行行林林:「自己紹介を、続けましょう?」
マシロ:「……やれやれ」
マシロ:「そうだね。ボクの名前はマシロ。ここには……」
マシロ:「……そうだな。呼ばれて、やって来た」
武城勇斗:「呼ばれて……?」
安慶名眞榮:「だから先ほど笑ったのですね」
行行林林:「誰に?」
籠倉 煤羽:「客人だったのにあんなにえらそうだったのか……」
マシロ:「……言えるのはここまでだ」
マシロ:「ええと、ミクは名乗ったんだっけ。次は……」ちらりと隣を見る。先程から一言も発することなく、ひとり本を読む少女を。
行行林林:「えー? それあり?」
ムツミ:「……ムツミ」
GM:おかっぱの黒髪に眼鏡。中学生ほどの小柄の少女は、短く、そう名乗った。
マシロ:「それと、さっき紹介があったが……彼女が胡桃だ」
GM:固まって動かない胡桃のかわりに、マシロが一言、簡潔にそう紹介する。
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「君たち、みな14歳か」
マシロ:「さて、どうかな。女性にそう年齢を尋ねるのは……」
ミク:「そだよー」
武城勇斗:「…………」
マシロ:「……」
行行林林:「クルミ、ミク、マシロ、ムツミ……」
籠倉 煤羽:しりとりかな
武城勇斗:「だが、なんというか……法則性のようなものは、あるだろう」
木下果子:「……ああ、そうか。私と眞榮は違うんだったな」
行行林林:「カコちゃんだっけね」
木下果子:「うん」
武城勇斗:「14歳でなければならない理由があるのではないか。その、」シンエイと果子を見ます
武城勇斗:「……本来の年齢と食い違って、君たちがそうである以上は」
武城勇斗:理由は全く分からないのだが……
木下果子:「……そうだな、私達は、少なくとも24歳の体じゃない。夢で見た眞榮も、この姿じゃなかった」
行行林林:「……自己紹介、おしまい?」
マシロ:「そのようだ」
行行林林:「せめて趣味とか、好きな食べものとか」
安慶名眞榮:「14歳でなければならない理由……」
安慶名眞榮:「肉まんです」
武城勇斗:「……推測でしかないよ」
ミク:「めんちかつ!」
行行林林:「招かれたっていうのなら、誰から招かれたくらいは」
行行林林:「言ってもいいと思うのだけど」
白江ミズチ:「14歳が狙われるなんて話は私は聞いてないぞ」
行行林林:「恋人のプロフィールでも、よろしいけれど?」
武城勇斗:愛妻の作ったビーフシチューとか言っても仕方ないので……
マシロ:「さて!話はここでおしまいだ」
行行林林:「それで通ると思ってるの?」
籠倉 煤羽:そうだ、オレがまだ好きな食べ物を言っていないぜ……?
行行林林:「私はあんたに聞いてるのよ」
マシロ:「……ふむ、力ずくで?」
行行林林:「私は別に、それでもいいけど」
白江ミズチ:昔は子供とか結構好きだったけど、現代の食べ物に感化されてからは人は食べてないぞ
ミク:「あっ……ちょっちょっ、ちょっ、まあまあまあ!」
籠倉 煤羽:「オレは気が進まないな……」 胡桃を見る
行行林林:『ハイパーバロック』を構える。
安慶名眞榮:「待ってください」
行行林林:「私は嫌がったつもりですけど。この子について話すの」
安慶名眞榮:「ここに来た以上、みなさん僕の関係者かもしれません」
武城勇斗:「行行林くん」非難というよりは制する声音。
安慶名眞榮:「どうか穏便に」
安慶名眞榮:「お願いします」
ミク:「そう、そうそう!ケンカは良くない!ほんとに!」
安慶名眞榮:頭を下げる。
行行林林:「まるで私が悪者ね」
籠倉 煤羽:「他にも話したくさせる方法はあるよ」
武城勇斗:「……心中は、察する」
白江ミズチ:「むぅ」 殴り合いなら話がはやいな!と構えていた拳の行き先を失う
安慶名眞榮:「いえ。それだけでは申し訳ありません。マシロさん、僕からもお願いします」
安慶名眞榮:「話せることは、ありませんか。他に……」
武城勇斗:それは最終手段に収めてくれると、と言いかけたところでシンエイの言葉に。
安慶名眞榮:「僕も、知りたいことがたくさんあるんです」
マシロ:「ダメだ。キミ達に話す事は、もうない」
マシロ:「喧嘩腰で来られては、恐ろしくてね。カミガカリというのは力をちらつかせて民間人を脅すのか?」
行行林林:「そうよ」
籠倉 煤羽:「そんなことはしない!」
武城勇斗:じんわりとする時はするな……と思っている。
行行林林:「けどまあ、いいわ」
行行林林:「あなたには期待しない。味方とも思わない」
行行林林:「ただここで刃を下げるのは、私の都合」
行行林林:「まだ孤立するのは得策じゃないし、私は一人じゃ戦えないからね、生憎」
籠倉 煤羽:「こえーよおまえ……」
武城勇斗:「……助かるよ」
行行林林:「引き下がってやろうじゃないの」
マシロ:「いやあ、助かった」
行行林林:「……やっぱりむかつくよこいつ」
武城勇斗:あんまり逆撫でしないでほしいな……
籠倉 煤羽:「それは同感」
ミク:「マシロはすぐ、そーやって敵を作るみたいな言い方する……」
武城勇斗:癖なのか~
武城勇斗:「……話はこれで終わりかね」
籠倉 煤羽:「ああいうやつが煽りエモート連打するんだろうな」
行行林林:「それで? 自己紹介は終わり、お話は終わり」
行行林林:「これからレクリエーションでも?」
白江ミズチ:「……ま、本当に何も知らないってなら私は勝手にアラミタマを探すだけだし」
武城勇斗:「近いかもしれないな」
マシロ:「個人的には、収穫なしという事で帰ってもらえると助かるんだけどね」
白江ミズチ:「知ってるなら……隠し立てしても絶対ろくな事にならないぞと言っておく」
武城勇斗:「残念ながら」肩を竦める。
行行林林:「帰るくらいなら焦土にするわ」
武城勇斗:だろうなあ。
籠倉 煤羽:「掛け軸の裏とかめくっていくか」
武城勇斗:「このコテージを調べさせてもらおう」
安慶名眞榮:「僕がここの主として許可をします。どうぞお調べになってください」
白江ミズチ:「いいな、隠れ家を潰せば炙り出せるかもな!」
ムツミ:「埒が明かない」ぱたんと本を閉じる。
ムツミ:「下らない。先に部屋に戻るわ」
武城勇斗:「ありがたい。…………」シンエイに答えるが、ムツミに目を向け。
GM:返事も待たず、席を立ち、部屋を去る。階段をのぼる音が聴こえた。
行行林林:「どうぞどうぞ、ご勝手に」
マシロ:「……ボクも戻ろうかな。行こう、胡桃」
武城勇斗:「好きにさせて頂けるのかな」
籠倉 煤羽:「……ずいぶん胡桃のことが気に入ってんだな」ぼそっ
武城勇斗:監視がないとは意外、という風に。
籠倉胡桃:「……すすはちゃん」立ち上がった胡桃は、かすれるような声で煤羽の名を呼ぶ。
白江ミズチ:「帰れ帰れ
籠倉胡桃:「おねがいだから、もう帰って。私に、関わらないで……」
行行林林:「なにこれ、結局ケンカしたみたいなもんじゃない」
武城勇斗:こっちはこっちでこいつが煽るんだよな……
武城勇斗:「刃傷沙汰とならなかっただけ良しとしよう」
行行林林:「そうかな」
武城勇斗:「君も、……見た目だけかも知れないが、子供相手に積極的に刃を振るいたくはなかろう」
行行林林:「別に、私も子供だし」
武城勇斗:「…………」
籠倉 煤羽:「…………」少しためらって 「やだ」
武城勇斗:\争いは同じレベルの者同士でしか発生しない/
行行林林:「一発ぐらい殴ってもよかったんじゃないのって現在進行形で後悔してるわ」
籠倉胡桃:「いいから、帰って!何も聞かないで、ここから立ち去ってよ!」
白江ミズチ:「そうだそうだ、ガキの内に一度痛い目見せたほうがいい」
籠倉 煤羽:「胡桃が追っかけてくれるなら、そうしよっかな」ふい、と背を向ける
白江ミズチ:勇斗と林の会話に口を挟んで
武城勇斗:「そのガキと今は同い年の安慶名くんが収めてくれた場だぞ……」
籠倉胡桃:「……っ!」睨みつける。
籠倉胡桃:「何も……何も、知らないくせにっ!」
マシロ:「胡桃」
籠倉胡桃:「…………っ!!!」
籠倉胡桃:「う、うあ、あああ……」
籠倉 煤羽:「…………」
マシロ:「悪いけど、そういう事だから」
マシロ:「ここで失礼するよ」
GM:マシロは胡桃を連れ、その部屋を後にする。
武城勇斗:見送って、息を吐く。
ミク:「気まずい感じになってしまった……」
籠倉 煤羽:ため息。
安慶名眞榮:「……僕が勝手に主を名乗ったのに、特に反応がありませんでしたね」
武城勇斗:「元から知っていたのかもしれないな……」
武城勇斗:「ミク」
安慶名眞榮:「僕が24歳の安慶名眞榮と同じだと?」
武城勇斗:「そこまでは分からないが。このコテージの主が、君であることや」
武城勇斗:「……そもそも何が起きているか、というようなことは、完全ならずとも彼女は把握しているだろうと思うが……」ミクに視線で問います。
籠倉 煤羽:「怪しさしかね~~~~~~~~よあいつ」
白江ミズチ:「お前はあいつらと一緒に戻らないのか?」
ミク:「あ、そうだった。そろそろ戻らなくちゃ」
行行林林:「代わりに一人残された、あなたにインタビューするしかないわけだけど」
行行林林:「あ、戻るのね、そう」
行行林林:腕まくりをする。
武城勇斗:「なにか話してもらえることはないのか」
ミク:「……あー、そうだ。ススハちゃん」
武城勇斗:「…………」どうどう
籠倉 煤羽:「えっオレ?」
白江ミズチ:この教会のガキ、昔の私より喧嘩早いな……
行行林林:「私は思春期真っ最中なので人間も出来ておりませんから……」
ミク:「さっき、気になること、言ってたよね。ここには霊脈が吸い上げられてるって」
武城勇斗:「よく耐えてくれた……」
ミク:「それって、何に使われてるんだろうね?霊脈が豊かどころか、外はこんなに枯れ果ててるのに」
籠倉 煤羽:「たしかにな」
ミク:「それと、ブジョーさんが破った迷いの道の法則障害」
安慶名眞榮:「夢で見たときは……」
ミク:「一体、誰が何のためにやったんだろう?霊脈を吸い上げた人と、同じ人かな?」
武城勇斗:「まるでヒントだな」
籠倉 煤羽:「詳しいですね……」
木下果子:「あ、そうだ。夢で見たときは、外の景色が全然違った」
木下果子:「外は枯れてなかった。緑がきれいな場所だったよな」
安慶名眞榮:「ええ、素敵な場所でした」
白江ミズチ:「まわりくどいな~、もっと分かりやすく言えよ。お前は何を知ってるんだ?」ミクに向かって
武城勇斗:時空の歪みが何か関係あるのかな……と考えています。
ミク:「……ごめんね。今はこれが限界なんだ」
ミク:「あたしも、マシロも、言えない理由がちゃんとあるんだよ。だからこれで許して欲しい」
行行林林:「いいよ」
武城勇斗:ちょっとほっとした顔になった。
籠倉 煤羽:「優しい」
武城勇斗:「明かせるときが来たら、明かしてくれると助かる」
行行林林:「私が特別怒りやすいってわけでも、優しいわけでもないと思うけど」
籠倉 煤羽:「謎解き苦手なんだよな。脱出ゲームはいつも総当りでやってたし」
武城勇斗:事態が事態だからな……
ミク:「あ、それと」
ミク:「外には気をつけてね。あんまり遠くに出ると、また帰って来られなくなるかも」
武城勇斗:「……ご忠告、感謝しよう」
籠倉 煤羽:またループする森をあるき続けるはめになってしまう
行行林林:「……結局我々は、ロクになんにもわからないままね」
ミク:「そろそろ戻らなくちゃ。みんな、頑張ってね」
武城勇斗:また物理超越3を……
籠倉 煤羽:「わからないってことがわかったぜ!」
武城勇斗:「気をつけて」
白江ミズチ:「くそぅ……私にはもっと分かりやすいシゴトを回せって言ってるのに……」暴力でバーンとやったら解決できるようなやつを
籠倉 煤羽:「わかる~」
行行林林:「ほんとうにそう」
安慶名眞榮:「すみません」
行行林林:「なんであんたが謝るの」
籠倉 煤羽:オーナーだから?
行行林林:つっかかる。
武城勇斗:「君も困惑している側だろう」
安慶名眞榮:「どうしてでしょうね……」
武城勇斗:「正直、助かったよ」
武城勇斗:「君のおかげで我々は大手を振ってこのコテージを調査できる」
武城勇斗:「正直、なんらかの妨害や監視の入ることを覚悟していたからな……」
安慶名眞榮:「祖父がカミガカリはカミガカリと引かれ合うと言っていました」
武城勇斗:眉を上げる。
行行林林:「どうかしら。監視はされてるかもしれないし、妨害だって、されるかもしれないわ」
安慶名眞榮:「縁というものがあるのでしたら、おそらくきっとそういうことかと思いまして」
木下果子:「眞榮……。お前は現状を受け入れられるのか?」
白江ミズチ:「妨害されたらこっちも遠慮する理由がなくなって話が早いぞ!」
行行林林:「そうね」
武城勇斗:あちらも諍いを避けたいと思ってくれていると信じよう……
籠倉 煤羽:「物騒」
行行林林:「そのときは、そのとき」
行行林林:「それだけの話だわ」
安慶名眞榮:「受け入れられるかどうかと言われれば、正直なところわかりません」
安慶名眞榮:「ただ、色んな視点のうちの一つでありたいと思っています」
木下果子:「……私は正直、全然納得いってねえ」
木下果子:「私は何処に帰ればいいんだ?これから先、どうすればいい?」
行行林林:「……うん」
行行林林:「そうね」
行行林林:「……それをこれから、明らかにしていきましょう」
籠倉 煤羽:「問題が山積みだぜ」
安慶名眞榮:「尽力します」
武城勇斗:「一つ一つ調べていくしかないな」
白江ミズチ:「とにかくこの家とか、周りとか、探せばなんかあるんじゃないのか?」分からないまま話してるのに飽きてきた
安慶名眞榮:「木下さんはどうされますか」
武城勇斗:「部屋にこもっていても仕方がないのは確かだな」
木下果子:「家を調べてみる」
木下果子:「アルバムとか、何か、そういうのがあるかもしれない」
木下果子:「……よかったら、眞榮も来てくれないか?」
安慶名眞榮:「もちろんです」
安慶名眞榮:「僕たちが目覚めた部屋に行ってみましょうか」
木下果子:「……そうだな」
木下果子:「みんなも、そんな感じでいい?」
行行林林:「いいよ」
武城勇斗:「ああ」
安慶名眞榮:「あそこが主寝室の可能性が高いと思うんです」
籠倉 煤羽:いいよ
GM:情報④:首無騎士について
GM:情報⑤:『道に迷わせる法則障害』について
GM:情報⑥:『霊力を吸い上げる法則障害』について
GM:情報⑨:安慶名夫妻について
GM:情報⑨:安慶名夫妻について【精神】8または【幸運】8
GM:情報:首無騎士について[識別【知性】]17
情報:道に迷わせる法則障害について[能動判定]12成功後、[察知【幸運】]14または[知識【知性】]16
情報:霊脈を枯らす法則障害について[察知【幸運】]17
行行林林:高位治癒でリンとスズハ
行行林林:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 6[1,5]+10 → 16
安慶名眞榮:霊力操作で5を6に。
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:4を3に。
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→3)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+22増加!(生命:29->51)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:連なる言霊
行行林林:高位治癒
行行林林:ミズチとシンエイ
行行林林:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 3[1,2]+10 → 13
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+19増加!(生命:37->56)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+19増加!(生命:32->51)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
行行林林:言霊の神髄で高位治癒
行行林林:スズハ シンエイ
行行林林:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 10[4,6]+10 → 20
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+4増加!(生命:56->60)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
行行林林:3d6
Kamigakari : (3D6) → 11[2,4,5] → 11
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→2)
GM:* * *
GM:>PC4、5:男の屍
2〜4:なし
5〜9:ただれた皮膚/結界+1:500G(効果値:1)
10〜:穢れた爪/物D+2:1000G(効果値:2)
白江ミズチ:2d6
Kamigakari : (2D6) → 8[2,6] → 8
武城勇斗:2d6
Kamigakari : (2D6) → 9[3,6] → 9
GM:>PC2、3
2〜9:なし
10〜:キョンシーの衣装/装甲+2:1000G(効果値:2)
行行林林:2d6
Kamigakari : (2D6) → 5[2,3] → 5
ヒトデ:2d6
Kamigakari : (2D6) → 5[1,4] → 5
GM:>PC1:老人の屍
2〜9:絵の具の欠片/精神+1:500G(効果値:1)
10〜:絵画の切れ端/行動+2:1000G(効果値:2)
安慶名眞榮:2D6
Kamigakari : (2D6) → 9[4,5] → 9
GM:◆シーン③◆シーンプレイヤー:PC④
白江ミズチ:2d6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 4[1,3]+2 → 6
籠倉 煤羽:2d6+3
Kamigakari : (2D6+3) → 7[1,6]+3 → 10
行行林林:2d6+6>=8
Kamigakari : (2D6+6>=8) → 5[1,4]+6 → 11 → 成功
安慶名眞榮:2d6+2
Kamigakari : (2D6+2) → 8[3,5]+2 → 10
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
GM:情報:首無騎士について[識別【知性】]16
情報:道に迷わせる法則障害について[能動判定]12成功後、[察知【幸運】]14または[知識【知性】]16
情報:霊脈を枯らす法則障害について[察知【幸運】]17
情報:木下果子について【精神】8または【幸運】8
行行林林:情報:霊脈を枯らす法則障害について[察知【幸運】]17 行きます
武城勇斗:情報:首無騎士について[識別【知性】]16 担当します
白江ミズチ:道に迷わせる法則障害について いきます!
安慶名眞榮:情報:木下果子について【精神】8または【幸運】8 調査します
GM:情報:首無騎士について[識別【知性】]16
武城勇斗:物理超越1やります
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が-4(1d6->4)減少!(霊紋:11->7)
武城勇斗:3d6+8>=16
Kamigakari : (3D6+8>=16) → 9[1,3,5]+8 → 17 → 成功
武城勇斗:どうだ
武城勇斗:2と3を交換します
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
武城勇斗:16で。
武城勇斗:首無騎士の隣に跪いて、それを眺めている。
行行林林:行行林林の霊紋が-6(1d6->6)減少!(霊紋:22->16)
行行林林:3d6+6>=17
Kamigakari : (3D6+6>=17) → 10[1,4,5]+6 → 16 → 失敗
行行林林:2と1交換しまーす
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→1)
GM:法則障害のあった場所、そちらへ向かうミズチ。
GM:人気のない淀んだ場所。ゆらめく人外の影があった。
白江ミズチ:「……ん?」
GM:徘徊する屍たち。
GM:ミズチの気配に気付くと、一斉にそれらは牙を剥く!
白江ミズチ:物理超越1
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が-2(1d6->2)減少!(霊紋:22->20)
白江ミズチ:3d6+10 命中
Kamigakari : (3D6+10) → 9[2,3,4]+10 → 19
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
白江ミズチ:無造作に腕を振るうと、氷柱が徘徊する屍たちを貫く
GM:屍たちは崩れてゆく。
白江ミズチ:「は~、雑魚相手にしてても仕方ないんだが……」
GM:先程砕けた法則障害へと辿り着くと、そこには僅かな霊力の残滓があった。
白江ミズチ:「この調子でアラミタマもドカーンと出てこないもんかな」
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:20->19)
白江ミズチ:3d6+2 幸運
Kamigakari : (3D6+2) → 9[2,2,5]+2 → 11
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→6)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→2)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→2)
GM:その霊力を読み取ると、法則障害の構造が見えてくる。
白江ミズチ:「ふむ……」
安慶名眞榮:2d6+4 精神
Kamigakari : (2D6+4) → 6[1,5]+4 → 10
行行林林:首無騎士(後手合掌逆海老縛り)を勇斗に預け、林は霊力楽器をチューニングするように操作する。
武城勇斗:(すごい格好だな……)
GM:──コテージ ベッドルーム──
木下果子:「お。……アルバムだ」
木下果子:「この顔。やっぱり……私たちだ」
木下果子:「高校時代……こっちは大学時代か……」
行行林林:単音を鳴らしてはノブを回し、単音を回してはノブを回し、場の霊力を調べる。
木下果子:「この家ができたのは、最近の事なんだな」
安慶名眞榮:「随分と長いこと一緒にいたみたいですね、僕たち」
安慶名眞榮:「最近……夢の中でもそんなことを言っていたような」
木下果子:「なにしろ、中学からの付き合いだからな」
木下果子:「……けど、さすがに中学時代のはないか。付き合い出したのはもうちょっと後……」
木下果子:「……っ」アルバムを、もう一度最初から見始める。
木下果子:「見覚えがある……」
木下果子:「どの景色も、うっすらと……」
安慶名眞榮:「木下さん……」
安慶名眞榮:「やはり記憶力が素晴らしいですね」
木下果子:「この写真も。この写真もだ。そうだ、あの夢だって……!」
安慶名眞榮:「ええ、僕もほんの少しだけ覚えている、ような気がします」
安慶名眞榮:「……感覚としては。思い出した、に近いですね」
木下果子:「……納得いかない。いかないけど」
木下果子:「この記憶は、だって……」
木下果子:「でも、そうだとしたら、どうすりゃいいんだ」
木下果子:「誰かに連れてこられたと思ってた。帰らなきゃと思ってた」
木下果子:「でも、帰る場所は……」
木下果子:「ここだったんだ」
GM:──5月4日 12:38 コテージ・リビングルーム──
行行林林:戻ってきます。
行行林林:「霊脈について、おおよそのことがわかりました」間を置いたので、敬語に戻っています。
武城勇斗:首無騎士からはもう離れていますね。
GM:ミズチと林が戻る。それを迎えたのは眞榮と果子、勇斗と首無騎士、そしてマシロとミクとムツミ。
GM:胡桃の姿はない。
白江ミズチ:「外の法則障害を調べてきたぞ」
GM:ススハちゃんもいた
行行林林:マシロらには一瞥もくれない。
籠倉 煤羽:スゥ・・・(半透明になる)
籠倉 煤羽:スッ……(アルファ値が戻る)
白江ミズチ:ぶっ壊してやるつもりで行ったけど、無理だったので調べてきました
武城勇斗:「助かる。こちらもあらかた分かってきた」
武城勇斗:首無騎士に視線をやる。
安慶名眞榮:「僕たちも」
行行林林:首無騎士の脚から背を結ぶ縄を把手にして回収します。
籠倉 煤羽:手慣れてるな~
行行林林:「わかられてしまいましたね。赤裸々な生活が」
武城勇斗:「それは知らんが……」
武城勇斗:咳払い。
武城勇斗:「ブルダン家。どこかで聞き覚えがあるとは思っていた」
武城勇斗:「デュラハンの血を継ぐ一族だ」
GM:情報④:首無騎士について
首無騎士の正体は聖堂騎士団所属のカミガカリ、リサ・ブルダン。死を予言するアイルランドの妖精・デュラハンの血を引く一族である。
彼女の首と体は元より分かたれているが、どちらかが破壊されれば死に至る。体が動いている以上、生きた首がどこかにあるはずだ。
首に理性が、体に本能が色濃く現れる体質で、普段は首が持つ臆病な性質が体の凶暴な性質を抑え込んでいる。体には獣ほどの知性しかなく、首なしでの意思疎通は困難だ。
リサ・ブルダンの体と不死のモノノケたちは共闘関係ではない。ならば何故、彼女はモノノケよりも優先して、カミガカリや子供達の方へと向かってきたのだろうか?
行行林林:「えっ……」
行行林林:「びっくりしました」
武城勇斗:「聖堂騎士団で活動する上で、伏せていたということかね」
武城勇斗:詳細は知らないが……
行行林林:「通りで……」様々な過去が去来する。
籠倉 煤羽:えっ、心当たりあるの?
行行林林:「とれるからやめてって言われたの、冗談だと思った……」
武城勇斗:(何を……?)
籠倉 煤羽:そんなにチョーカーがほしかったのか……?
武城勇斗:「……まあ、そういうこと、だが」
武城勇斗:「こちらに向かってきた理由まではわからないな」
行行林林:「えー、でも言って欲しかったですね。林ちゃんショックです」
マシロ:「……」
籠倉 煤羽:「なんかの理由で、オレたちやここの連中のほうがモノノケよりやばいって思ったってことか?」
行行林林:「ちゃっかり成果報告だけ聞きに来てるの腹立つな」ボソッ
籠倉 煤羽:えっごめん……(何もしてない人)
武城勇斗:「なにか情報の補足が貰えれば助かるがね」
武城勇斗:「そちらは?」
白江ミズチ:「理由の方は首を見つけてやれば分かるだろう。どこに隠れてるのか知らんが」
行行林林:「ここの霊脈が枯れている理由について、おおよそ分かりました」
マシロ:「ほう」
行行林林:「やっぱ言うのやめよっかな」
武城勇斗:「……詳細を頼む」
籠倉 煤羽:「まあまあ」
安慶名眞榮:「お願いします」
武城勇斗:どうどう
マシロ:「ずいぶんと嫌われたものだね」
武城勇斗:「君も控えてくれ……」
行行林林:「……霊力は『コテージにいる何者か』へと流れているのは間違いないようね」
GM:情報⑥:『霊力を吸い上げる法則障害』について
これは霊脈を術者へと吸い上げることで、術者に霊力を与える効果を持つ法則障害である。霊脈付近の淀んだ光景は、この法則障害によってもたらされたものだ。
奪われた霊力はコテージへと向かっているが、より正確に付け加えるならば「霊力は『コテージにいる何者か』へと流れている」とするのが適切だ。
通常であれば霊力を吸い上げる地域へと組み込まれるはずのこの法則障害は、術者本人に組み込む形へと改造を施されていた。
霊力の流れは幾重にもカムフラージュされ、土地、建物、モノノケ、あらゆるものを経由して、霊力の質を変換し、術者へと届けられる。
術者へと届いた霊力が、蓄積されずに即座に使用されていることも探知を困難としているようだ。膨大な霊力の用途は、今のところ不明である。
コテージの前に現れた屍たちは、霊脈の行き場を失ってコテージの付近を彷徨っていた。放置しておけば、霊脈が枯れるだけでなく、より広範囲からモノノケを呼び寄せる結果へと繋がるだろう。
見過ごすわけにはいかないが、現時点では法則障害そのものに対処する術はない。術者を倒すことで法則障害は自動的に消去されるだろう。
ミク:うんうん、とうなずく。
武城勇斗:「看過できん話だな……」
マシロ:反面、マシロは不快そうに眉をひそめていた。
行行林林:「結局、術者をぶん殴るしかなさそうね」
籠倉 煤羽:「そいつを見つければいいってことだな!」
行行林林:「あやしい人全員ぶん殴ってみるプランは依然として優先順位が高いですね」
籠倉 煤羽:「それでそいつはどこの誰なんだ?」
白江ミズチ:「殴ってみて法則障害がなくなればそいつがアタリということだな!」
行行林林:「ミステリー小説で言うならば」
行行林林:「犯人はこの中にいるって言いたくなりますね」
武城勇斗:「……他にも解明できたことがあるのだろう」
武城勇斗:眞榮とミズチを見ます
武城勇斗:「それを聞いてから考えても遅くはないと思うがね」
行行林林:「そうですね」
白江ミズチ:「ああ、そうだそうだ。私達を足止めしていた法則障害な」
ミク:「うんうん!」
白江ミズチ:「あれの術者もこの中にいるようだ」
ミク:「おおっ!」
武城勇斗:分かっているんだろうか……
白江ミズチ:「まぁ、霊脈を枯らしている方と同じ奴がやっていると見て間違いないだろうな!」根拠のない断言
武城勇斗:それはそれとして殴ればいい論が加速しそうでちょっと頭が痛くなってくる。
GM:情報⑤:『道に迷わせる法則障害』について
この法則障害は、道に迷わせることで特定の地域から遠ざける効果を持つ結界だ。
この法則障害が消去されない限りは、外に居る者は中へと入れず、中に居る者は外へと出る事ができない。その法則はカミガカリとて例外ではなく、術者自身もまた、法則障害の維持のため、範囲内の地域から抜け出すことは出来ない。
しかし、合言葉や動作、パスワードのような“鍵”となる特定の行動を第三者へと共有することで、その第三者は法則障害の干渉を受けずに出入りすることが可能かもしれない。
結界の内側には、『道に迷わせる法則障害』とは別の法則障害──『霊力を吸い上げる法則障害』が展開されている。ひと月前から発生していた霊力の乱れの原因は、この『霊力を吸い上げる法則障害』によるものだ。
『道に迷わせる法則障害』と『霊力を吸い上げる法則障害』──これら2つの法則障害の組み合わせによって、術者は効率的に霊脈から霊力の剥奪を行っていた。
これらの法則障害は、同時期──つまり、どちらもひと月前に展開されたものと予想できる。
ミク:「うんうん……うん?」
武城勇斗:ミクを見る。
籠倉 煤羽:「一月まえ、か……」
行行林林:ミクを見る。
ミク:「……それだけ?」
武城勇斗:「まだ何かあるのか」
白江ミズチ:「え?」
ミク:「ねえ、分かったの、それだけ?ほんとに?」
ミク:「リンちゃん。何か気づいた事とかない?」
行行林林:「ない」
ミク:「…………」
マシロ:「……おい、ミク」
行行林林:「生憎私程度のカミガカリでは、これ以上見つけられませんでしたね」
マシロ:「いい加減にしろ」
白江ミズチ:「えぇ……いや……外はちゃんと隈なく見てきたはずだし……」ぼそぼそ
行行林林:「お詳しそうな方々にご教授いただきたいものですけど」
ミク:「だって……」
白江ミズチ:「私が見落とすとかありえないが、まあ術者は狡猾なやつみたいだから、まだ隠されているものがあるのかもしれないな」
マシロ:「ダメだ。ボク達が何のためにここに居るのか、わかってるだろ?」
籠倉 煤羽:「何のためなんだよ」
武城勇斗:ミクとマシロの諍うさまを見ている。
マシロ:「…………キミがそれを聞くか」
マシロ:「……よりによって、ふふっ」
籠倉 煤羽:「あぁ?」
マシロ:「キミ、胡桃を助けに来たんだっけ?」
マシロ:「当の本人は、客室で寝込んでる。全部キミのせいだ」
マシロ:「キミが居なければ、話はずっとシンプルだった」
籠倉 煤羽:「だからってモノノケが寄ってくるところに置いてけって言うのか?」
マシロ:「そうだとも。胡桃が言っていたろ?」
マシロ:「キミは彼女を置いて帰るべきだ。後の事は他のカミガカリ達に任せて、ね」
マシロ:「心配しなくても、彼女のケアはこちらでやる」
籠倉 煤羽:「話をややこしくしてんのはこのコテージのせいだろうがよ」
マシロ:「…………何も分かっていないから、そんな事が言える」
マシロ:「こう言い換えようか。キミが胡桃を置いてこの場を立ち去るなら、ボクらはこのカミガカリ達に協力してもいい」
ミク:「マシロ」
武城勇斗:やや意外そうに眉を上げる。
ミク:「……それは、うそだ」
マシロ:「…………」
籠倉 煤羽:「オレのことは好きに言えばいいさ。胡桃を傷つけたのはオレだ」
籠倉 煤羽:「もう二度と口を利いてくれなくても仕方ないよ……」
籠倉 煤羽:「だからといって、お前が好き勝手していいって理由にはならねえ」
マシロ:「…………ふう」
マシロ:「……ミク。キミがカミガカリ達を招かなければ、こんな事にはならなかった」
ミク:「………………」
ミク:「マシロのそれは、優しさじゃないよ」
マシロ:「……キミこそだ。ここに居る理由を思い出せ」
ミク:「……永遠に続く日なんて来ないんだ」
ミク:「いつかは、終わるんだよ」
マシロ:「…………胡桃の元に戻る。ミク、キミもだ。これ以上余計な事をしゃべるな」
武城勇斗:「……永遠、ね」
ミク:「………………………………わかった」
行行林林:「……」
武城勇斗:「……そもこれほどの異常事態、やがては他の誰かが嗅ぎつけたことだろう」
行行林林:「一つ言わせてもらうけれど」
武城勇斗:「結局は時間の問題でしかないのではないかね」
武城勇斗:林を見ます。
行行林林:「その子が招かなくたって、私たちはここに来たわ」
マシロ:「…………っ!」勇斗を睨む。
行行林林:「一日、二日、三日? それとも一ヶ月か、一年か……」
武城勇斗:「彼女の言うとおり、既に綻びは生まれていたようだしな」
行行林林:「どれだけ費やしても、私たちはここに到達したでしょうね」
武城勇斗:首無騎士に視線をやる。
白江ミズチ:「そうだそうだ、あんな法則障害だってな~、私にかかればチョイだぞ」
白江ミズチ:それに足止めされていたのだが
安慶名眞榮:「マシロさん。あなたは僕に戦うんだと言いましたね」
安慶名眞榮:「今この状況も……そうなのではないのですか」
マシロ:「…………」
安慶名眞榮:「そうならなければならない日がいつかくることが」
マシロ:「元はと言えば……!」
安慶名眞榮:「そもそも、戦いの本質なのだ、と」
安慶名眞榮:「……」
安慶名眞榮:「祖父は言っていました」
安慶名眞榮:「元はと言えば」
安慶名眞榮:「なんでしょうか」
マシロ:「……なんでもない」
マシロ:「不愉快だ。先に失礼するよ」
安慶名眞榮:「はい」
行行林林:「そちらはずいぶん、不愉快に耐性がないようで」
籠倉 煤羽:や~いザ~コザ~コ
GM:マシロは何も言い返さず、その場を後にする。ミクもその後に続き
ミク:「……みんな、ごめんね」
武城勇斗:首を振った。
GM:そう言い残して、階段を昇っていった。
安慶名眞榮:「僕の方こそ……」
行行林林:「……ちょっと胸が空くものがありましたね」
武城勇斗:「それは何より」
安慶名眞榮:「すみません」
白江ミズチ:「素直に協力すればいいのに分からんガキどもだな~」
行行林林:「まあ、永遠を望む気持ちはわかるけどね」
武城勇斗:「君には我慢ばかり強いてしまっているからな……」林に
籠倉 煤羽:「あんなの胡桃の教育に悪いよ~」
武城勇斗:「……それで」
武城勇斗:眞榮に目をやります。「そちらも何か、分かったのだったか」
ムツミ:物言わぬ少女が一人、本を読みながら、そこに残っている。
木下果子:「……あ、ああ、そうだな」
武城勇斗:そういえば戻らないのか……と思います
安慶名眞榮:「はい。僕は……僕たちは思い出しました」
白江ミズチ:「ほう?」
安慶名眞榮:「24歳の安慶名眞榮と木下果子とここにいる僕たちは同一人物です」
GM:情報⑨:安慶名夫妻について
フリーのカミガカリである安慶名眞榮、その妻である果子は夫の正体を知る協力者である。
妻として、協力者として安慶名を支えていたが、身重のため、夫と共に長めの休暇を満喫していた。
彼らがこのコテージへとやってきたのはひと月前。果子自身の希望で、安慶名と共に休養にやって来ていた。
それ以来、二人の姿を見かけた者はいない。
彼らはひと月前、コテージで姿を消した。その後、14歳の安慶名眞榮と木下果子がコテージに現れた。
では元の安慶名夫妻は何処へ消えたのか?
何処へも消えていないのだ。安慶名眞榮も木下果子もここに居る。
霊力の痕跡も、彼らの記憶も、24歳の安慶名夫妻と、14歳の少年少女は同一人物であることを証明している。
彼らは過去からの来訪者などではない。何らかの術によって若返った、正真正銘、24歳の夫妻である。
武城勇斗:「推測が当たっていたのか……」まさかとは思っていたが。
籠倉 煤羽:ええ~っ
行行林林:「まあ、そうよね」
安慶名眞榮:「ひと月前……」
白江ミズチ:「どうりでガキにしては肝が座ってると……」
木下果子:「……それは元々じゃね?」
安慶名眞榮:「顔に出ないだけです」
安慶名眞榮:「功夫のたまものですね」
武城勇斗:くんふーすごい
白江ミズチ:「そうか……」
行行林林:「私もやろうかな、功夫」
籠倉 煤羽:「オレもやろうかな」
安慶名眞榮:「いいですよ、功夫」
安慶名眞榮:辮髪以外は……。
籠倉 煤羽:「でもなんで14歳なんだろうな」
武城勇斗:「…………」
木下果子:「理由なんて、あるのか?」
籠倉 煤羽:まさかGo to 14ってことか?
武城勇斗:「その理由は分からないが」
武城勇斗:「……霊力を吸い上げる法則障害の主が、君たち自身である可能性も出てきたか」
安慶名眞榮:「そうですね」
安慶名眞榮:「僕も、それを感じています」
安慶名眞榮:「……あとは」
木下果子:「えっ……あっ……そうか、そういう事もあるのか……」
行行林林:「術を掛けたことも忘れている、とかね」
安慶名眞榮:「僕たちの……」
安慶名眞榮:果子を見る。
武城勇斗:「この場で見られるもっとも明確な異常だからな」
木下果子:「…………」目をそらす。
武城勇斗:「?」
安慶名眞榮:「子供を授かったと言いましたね。夢の中で」
木下果子:「…………………………」
安慶名眞榮:「今まで一度も、存在が示唆されていません」
武城勇斗:「……それは…………」
安慶名眞榮:「あるものがない、のも異常のひとつでは。と」
武城勇斗:「…………」
安慶名眞榮:「……直感でしかありませんが」
白江ミズチ:「え? ヤバいんじゃないのかそれは」
籠倉 煤羽:「なんかよくわかんないけど、怖い話になってない?」
安慶名眞榮:「どうでしょう。カンは外れることもありますし」
安慶名眞榮:「可能性として懸念していただければ」
武城勇斗:「……頭の隅には入れておこう」
安慶名眞榮:「……幸いです」
武城勇斗:純粋に時間が巻き戻った影響によるものである可能性もあるとは思うが、口には出さず。
行行林林:「負の年齢はなんてのは、ありえませんからね」
武城勇斗:「……そういえば」ムツミに視線をやる
武城勇斗:「君は戻らないのかね。先程は早々に見切りをつけていたようだったが」
武城勇斗:「我々の話に、今は興味でも?」
安慶名眞榮:「何か、知っていたら教えていただけますか」
行行林林:(教室では黙ってずっと本読んでるの私の方だから話しかけづらいんだよね……)
白江ミズチ:「あ、お前残ってたのか」喋らないのですっかり忘れてた
ムツミ:「……」その問いかけには答えず
ムツミ:「……ここが、分岐点」
武城勇斗:「……なに?」
ムツミ:「もうすぐ、試練が始まる」
籠倉 煤羽:急に怖いこと言わないで
白江ミズチ:「ぁん?」
ムツミ:「私たちにとっても、あなた達にとっても」
武城勇斗:「……君たちの言葉はいちいち要領を得ないな……」
ムツミ:「……」
GM:それ以上の言葉は発することはなく、ムツミは立ち上がる。
白江ミズチ:「そうだぞ~、お前ら学校でもそんななのか」そもそも学校に行ってるのか?
GM:答えることはなく、立ち去って言った。
武城勇斗:それ以上訊いてもろくな言葉が返らないだろうことはそろそろ悟っていた。
GM:現状、調べられることは手詰まりとなりつつある。
GM:ミズチの言う通り、法則障害は調べ尽くした。
GM:法則障害そのものをこれ以上調べても、ミクの望む情報は出て来ないように見える。
GM:ここで出来ることはといえば、首無騎士の首を探すことと、子供についての情報を探ることぐらい。だが、騎士の首はそもそもここにあるかも分からない。
GM:だが、外に出れば、ここに戻れるかは分からない。
GM:道を迷わせる法則障害は強力でありながら簡素な作りだった。
GM:法則障害は消えているが、術者が近くにいるであろう以上、法則障害を張り直される可能性は十分にある。
GM:外で調査を行うならば、それを覚悟して、外に出なければならない。
GM:フェアリー・ブルダンは何故こうなったのか。それは彼女の掴んだ情報──つまり、任務に関係があるのではないか?
GM:マシロ・ミク・ムツミとは何者なのか?
GM:それを知るためには、外へと向かう必要があるだろう。
GM:* * *
GM:情報:フェアリー・ブルダンの任務について[交渉【精神】]8(PC③のみ)または【知性】17
情報:ムツミ、ミク、マシロについて【精神】8または【敏捷】10
情報:木下果子の妊娠について(PC①のみ)[直感【幸運】10]失敗時[直感【幸運】]12で再挑戦可能
GM:◆シーン④◆シーンプレイヤー:PC③
白江ミズチ:2d6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 4[1,3]+2 → 6
武城勇斗:2d6+1 登場 幸運
Kamigakari : (2D6+1) → 10[5,5]+1 → 11
安慶名眞榮:2D6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 10[5,5]+2 → 12
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 4[1,3]+2 → 6
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→5)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→5)
GM:──5月4日 12:55 コテージ・エントランス──
行行林林:「私は試しに外に出てみるわ」
籠倉 煤羽:「オレも」
行行林林:「あんなやつらと一緒にいられるか、私は外にいく!
籠倉 煤羽:「死なないで」
行行林林:「シスタージョークです」
籠倉 煤羽:「よかった~」
白江ミズチ:「え~? ちゃんと戻ってこられるかお前ら」
武城勇斗:「……手を拱いていても仕方ないな」
行行林林:「一緒に行きましょうか」
籠倉 煤羽:「いざとなったら、矢文飛ばすよ」
行行林林:「……3人で」
武城勇斗:「やぶみ」
白江ミズチ:矢文?
籠倉 煤羽:「真面目な話をすると、オレの神器は打った矢を介してメッセージが伝えられるんだよ」
行行林林:「便利ですね」
籠倉 煤羽:「まあ法則障害を飛び越えて届く保証はないけどね」
武城勇斗:(真面目な話だったのか……)
安慶名眞榮:「神器とは不思議なものですね」
白江ミズチ:「まあいざとなったら私が中からどうにかしてやろう!」
武城勇斗:なるのかな……
行行林林:「私の『ハイパーバロック』は4G回線に対応してますから」
行行林林:「それで外に連絡をとろうかなと」
籠倉 煤羽:「えっすげえ!」
武城勇斗:「……まあ、気をつけてくれ」
武城勇斗:「よろしく頼む」
行行林林:「まあ4Gがダメなら……PHSかな……PHS回線……遅いんだよな……」
籠倉 煤羽:「矢文なら規格の違いで困ることはないぜ」
行行林林:「便利ね」
籠倉 煤羽:「神器だからな」
武城勇斗:神成神器、そういうものか?
白江ミズチ:いいな~
行行林林:というわけで出かけます。せっかくなのでプライベートなお話していいですか?
籠倉 煤羽:いくぞ~
GM:──コテージ前 山中──
行行林林:「ふう」
行行林林:山中を歩きながら。高原の涼しい気候。
行行林林:「ミズハちゃんってカミガカリ歴1年なんだっけ」
籠倉 煤羽:「ん、そうだけど」
行行林林:スズハ
行行林林:「それまでなんか、カミガカリとか知ってた?」
籠倉 煤羽:風に飛ばされないように帽子を手で押さえながら歩く。「知ってはいたよ。まさか本当にそんなのになるって実感はなかったけど」
籠倉 煤羽:「ずっと子供の頃から言い聞かせられてはいたんだよね……」
行行林林:「そういう家柄なんだね」
行行林林:「リサさんもなんか、そんなかんじで大変そうだったな」
籠倉 煤羽:「林は急に先祖返りでもした系?」
行行林林:「いや、全然」
籠倉 煤羽:「じゃあ……事故かな」
行行林林:「そうそう。なんか学校にアラミタマが出てさ、それで急にこの神器に奏者として選ばれたワケ」
行行林林:「事件はまあ、大したことなかったんだけど」
行行林林:「カミガカリになるか、カミガカリのことを忘れるか、選ばされたんだよね」
行行林林:「どっちでもよかったんだけど」
行行林林:「リサさんと付き合うのを条件にカミガカリになったんだ」
行行林林:「スズハちゃんはあの子とただのお友達?」
籠倉 煤羽:「お得な条件だな~」
籠倉 煤羽:「ん? まあそうなんじゃない? 今絶賛嫌われ中だけど……」
行行林林:「仲直りできるといいね」
行行林林:「あの子は……一般人?」
籠倉 煤羽:頷く。「この一件が無事に終わったら、また記憶いじられるかもね」
行行林林:「そっか。それは大変だ」
行行林林:「私もさ、結局、カミガカリになるか、忘れるかっていうのは」
行行林林:「カミガカリの世界を選ぶか、そうじゃない世界を選ぶか、だったんだよね、実質」
行行林林:「カミガカリになってもよかったけどさ、友達とかと遊んでられないじゃん?」
籠倉 煤羽:「言えてるな」
行行林林:「だからリサさんが彼女になってくれるなら、まあ、いいなーって思って」
行行林林:「リサさんが死んじゃったら、私やめよっかな、カミガカリ」
行行林林:「なんて、気兼ねなく言えるのは、ほんと私がポッと出で、家柄とかカンケーないからなんだけど」
行行林林:「スズハちゃんはどう? カミガカリやるのって」
籠倉 煤羽:「今後就活とかしなくてもよさそうなのはいいとこだと思う」
行行林林:「それだけ?」
籠倉 煤羽:「やめられるんなら、そっちのほうがラクかもね」
籠倉 煤羽:「才能のあるなしとやりたいことやりたくないことは、また別の話になるから」
行行林林:「だよね」
籠倉 煤羽:「この間ちょっと邪神を退治したんだけどさ~」
行行林林:「うんうん」
行行林林:いるよねー邪神
籠倉 煤羽:「やってみてわかったのは、悪いやつを倒したらそのときはスッキリするけど、現実にはそういうのじゃ済まないってこと」
籠倉 煤羽:「まあ、オレは向いてないんだろうね」
行行林林:「ふーん、そっか……。よくわかんないけど、なんかわかるよ」
行行林林:「あ、でも、リサさんのこと忘れちゃうのは嫌だな……」
行行林林:「えー、どうしよ」
籠倉 煤羽:「それはわかるな……」
籠倉 煤羽:「あ、神我狩になって、確実によかったってことが一つだけあるな」
行行林林:「何?」
籠倉 煤羽:「今こうして胡桃を助けるために動けてるってこと」
行行林林:「そうね」
行行林林:「私もまあ」
行行林林:「別に後悔してないよ」
籠倉 煤羽:「うん よかった」
行行林林:「あ、なんか、ここら辺だ」
行行林林:「ちょっとあの小高いとこ上がって連絡してみる」
籠倉 煤羽:シスターは山へ芝刈りに
籠倉 煤羽:ひとまず別れを告げて、人里に
GM:煤羽は調査へと出向く。少女たちの素性を調べに。
籠倉 煤羽:2d+8 敏捷
Kamigakari : (2D6+8) → 6[2,4]+8 → 14
籠倉 煤羽:この金の矢は愛を植え付け、鉛の矢は個人情報を奪う
籠倉 煤羽:役所に言ったりフリーランス神我狩情報網とかをたどったりして、彼女らの情報を探りました
籠倉 煤羽:「ええ……ちょっと斜め上だな……」
籠倉 煤羽:「……にしてもこれだと、むしろ胡桃はなんなんだ?」
籠倉 煤羽:集まった情報に首をひねった。
GM:林は、聖堂騎士団へと連絡を取る。対話に応じたのは、副長のテレサ・カラスだった。
テレサ・カラス:「シスター、無事だったのね」
行行林林:行行林林の霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:16->15)
行行林林:3d6+4
Kamigakari : (3D6+4) → 9[1,2,6]+4 → 13
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
テレサ・カラス:「どう?そちらの状況は」
行行林林:「今彼女を抱きながら通話しています」
行行林林:「首なしの」
行行林林:「そんな状況ですね」
テレサ・カラス:「……どういう事?」
行行林林:これまでの経緯をお話します。
テレサ・カラス:「……そう。彼女が、デュラハンの……」
テレサ・カラス:「……それで、彼女の任務が気になるのね」
行行林林:「こんな形で恋人のセクシー情報を聞くとは思いませんでしたね」
行行林林:「そうですね」
テレサ・カラス:「彼女の任務は極秘情報。内部でもあまり知る者はいないのだけれど……」
テレサ・カラス:「……聞いてちょうだい。今の状況が、あなたの言った通りなら……」
テレサ・カラス:「これは、とても大事な情報だわ」
テレサ・カラス:「任務の責任者は聖堂騎士団の騎士長(ナイトチーフ)“聖カタリナ”。その任務の内容は……」
GM:そして、テレサ・カラスは、その内容を語る。
行行林林:「なるほど、そうですか……ありがとうございます」
テレサ・カラス:「……貴女が頼りよ」
テレサ・カラス:「お願い。どうか、彼女たちの事を」
行行林林:「彼女たち?」
行行林林:「……一応確認しておきますが」
行行林林:「現地に向かったのは、リサさんだけじゃないと? その“聖カタリナ”や、あるいはその部下も?」
テレサ・カラス:「いえ。そこに行ったのは彼女だけ。消息を断ったのも彼女だけ」
行行林林:「なるほどわかりました。大丈夫です」
行行林林:「全力を尽くします」
行行林林:「……もし」
行行林林:「もしだめだったら」
行行林林:「めいっぱい慰めてくださいね」
テレサ・カラス:「……もちろんよ」
テレサ・カラス:「けれど、そうならないように」
テレサ・カラス:「汝に、主のご加護があらんことを」
GM:──コテージ──
安慶名眞榮:物理超越1
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-4(1d6->4)減少!(霊紋:22->18)
安慶名眞榮:3d6+2 幸運
Kamigakari : (3D6+2) → 17[5,6,6]+2 → 19
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
GM:二人で、記録を漁る。記憶を漁る。
安慶名眞榮:「……」
木下果子:「やっぱり……私たちには子供が居たのか」
木下果子:「……なあ。これって、どういう事だ?」
安慶名眞榮:「……わかりませんが」
安慶名眞榮:「一つ言えるのは。僕と僕の祖父、……カミガカリではありましたがどちらも人間です。ただの」
安慶名眞榮:「ですので、要因は別にある、という可能性が強いです」
安慶名眞榮:「……僕も詳しくはありませんが。ただ……」
安慶名眞榮:言っていいものかどうか、少し躊躇うために果子を見つめた。
木下果子:「…………なんだよ」
安慶名眞榮:「……転生とか。先祖返りとか。そういったものの宿主に」
安慶名眞榮:「僕たちの赤ん坊が選ばれた可能性も、ありえなくはないかと」
安慶名眞榮:「……僕はカミガカリ、ですから……」
木下果子:「私には、知らない間に子供が居て」
木下果子:「しかもそれが、何者かも分からない存在で」
木下果子:「今は何処かに消えてるだって?」
木下果子:「……いや……なあ?」頭を抱える。
安慶名眞榮:「酷な……話です」
安慶名眞榮:「……すみません」
安慶名眞榮:初めて目を逸らした。
木下果子:「ダメだよ、感情がついて来ない」
木下果子:「お前と結ばれた話だってそうだ。結婚してました、と結果だけ出ても、納得なんて出来るはずがない」
木下果子:「……お前が不満ってわけじゃないんだ」
木下果子:「こういのって、一緒に過ごした時間とか、二人の思い出とか」
木下果子:「……そういうのが積み重なって、関係は築かれるもんじゃないか……」
木下果子:「……でも、やりたいことは見つかったよ」
木下果子:「私は、過去を取り戻したい」
木下果子:「失った記憶。ぽっかり抜け落ちた10年間」
木下果子:「このままなかったことになんて、できるか」
木下果子:「お前も、そうじゃないのか?」
安慶名眞榮:「僕は」
安慶名眞榮:言葉を切った。
安慶名眞榮:口を開けたまま、言葉を探す。
安慶名眞榮:「……カミガカリの力に目覚めた瞬間、少しだけ嬉しかったんです」
安慶名眞榮:「あなたとの話も。すんなり受け入れたわけではなくて」
安慶名眞榮:「それでもいいなと思う部分が、結局のところこの状況を受け入れる力になっているだけで」
安慶名眞榮:「……こうであったはずの未来を、置き去りに。過去を取り戻すのが僕は怖かった」
安慶名眞榮:「過去を……取り戻す。あなたがそう言ってくれるなら」
木下果子:「…………」
安慶名眞榮:「僕はそのために拳を使います」
安慶名眞榮:「果子さん、どんなことがあっても。僕はあなたの味方です」
安慶名眞榮:「絶対に」
木下果子:「……ありがと」
木下果子:「…………怖い気持ち、わかるよ。私だって怖い。すごくな」
木下果子:「でも、眞榮が近くに居てくれたら、これから先、何がわかっても、きっと大丈夫だ」
木下果子:「大人の私も……きっとそう思ったから、お前の横にいることを選んだんだろうな」
GM:──コテージ リビングルーム──
武城勇斗:では窓の外を見ていますね。
白江ミズチ:「しかし待ってるだけというのも落ち着かないな……」
武城勇斗:法則障害の向こう側を見透かそうとするかのように、目を凝らしている。
武城勇斗:「仕方あるまい」
武城勇斗:「不用意に動いて面倒を起こすわけにもいかない」
武城勇斗:「ただでさえ、外で何が起こるかもわからないというに」
白江ミズチ:「くそぅ、ガキに任せて何もすることがないとは……」
武城勇斗:「彼らもまた実力のあるカミガカリだよ」
武城勇斗:「戦うさまを見ただろう」
白江ミズチ:「力はな」
白江ミズチ:「でも子供だ」
武城勇斗:「それは」
武城勇斗:小さく息をつく。「そうだな」
武城勇斗:眼差しに、遠くを見るような色を宿す。
白江ミズチ:「お前はいくつだったか」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「241」
白江ミズチ:「じゃあ私よりは若いな! 多分!」
武城勇斗:「先達だったか」
白江ミズチ:封印されてたりもあって正確には覚えてない
武城勇斗:「まあ、人生の、とは言い難いだろうが」
武城勇斗:人生送ってなさそうだからな……
白江ミズチ:「あー? バカにしたか?」
武城勇斗:「いや」
白江ミズチ:「まあカミガカリになったのはつい最近だけどな。そっちはお前のほうが長いかもな」
武城勇斗:「何か理由でも?」
白江ミズチ:「む」
武城勇斗:「カミガカリとなるに至った」
白江ミズチ:「まぁ……ちょっと……借りを返すというか……」
白江ミズチ:もごもご
武城勇斗:「借り」鸚鵡返しに、紫の視線で続きを促す。
白江ミズチ:「私はちょっと……封印されてた時期があってな」
武城勇斗:悪さとかしたんだろうな……って思ってるけど口に出さない
白江ミズチ:「それが解けた時に、まぁほんのちょっと弱ってて」
白江ミズチ:「それでまぁ、そんな私を匿った恐れ知らずなカミガカリがいたわけだ」
武城勇斗:「それはそれは」
白江ミズチ:「そういえばちょうどここのガキどもと同じくらいの年だったな」
白江ミズチ:「……ま、それで色々あったわけだ!」
武城勇斗:「なるほど」
武城勇斗:「子供に思い入れがあるわけだ」
白江ミズチ:「ない!!」
武城勇斗:「…………」
白江ミズチ:「一向にない」
白江ミズチ:「ガキはうるさいから嫌いだ」
武城勇斗:「……そういうことにしておこう」
武城勇斗:「危害さえ加えなければそれでいい」
白江ミズチ:「しなくてもそういうことなんだよ!」
武城勇斗:「はいはい」
武城勇斗:真に受けてないことを隠さないですね
白江ミズチ:「私の話したからお前もなんか言え」
武城勇斗:「……はあ」
武城勇斗:「雑な振りだな……」
武城勇斗:コミュニケーション能力を疑う視線
白江ミズチ:「うるさいなー」
武城勇斗:「…………」暫し黙るが。
武城勇斗:「妻子がいた」
白江ミズチ:「……いた」
武城勇斗:「まあ、そういうことだ」
白江ミズチ:過去形ということはつまり
白江ミズチ:「……同族か?」
武城勇斗:「いや」
武城勇斗:「人間だ。日本人」
白江ミズチ:「……そうか」
武城勇斗:「こちらで娶ったが、五年前に交通事故で死んだ」
武城勇斗:「二人共」
白江ミズチ:「……」
武城勇斗:「面白い話でもなかろう」
白江ミズチ:「……そーだな」
武城勇斗:「ああ、だが」
武城勇斗:「私も子供には弱いよ。あれくらいの」
白江ミズチ:「私もってなんだよ私もって」
武城勇斗:「娘の享年と近いからな」
武城勇斗:無言で肩を竦めた。
白江ミズチ:「……私はガキに弱いわけではなくて手柄をとられるのがだなー」
武城勇斗:「はいはい」
GM:それから、しばらくの時間が経過した。
GM:──法則障害は復活していた。
GM:道を迷わせる法則障害は、非常に高度な術だった。
GM:ここに来る際、勇斗が法則障害を破れたのは、法則障害の位置を正確に把握できたからだ。
GM:それができなければ数日、数週間の足止めを食らってもおかしくなかった。
GM:復活に素早く気づき、対応ができたのは、事前の準備と警戒、そして構造を把握できていたお陰だろう。
GM:それでも、カミガカリたちがその場に戻るには、ひどく長い時間を要した。
GM:日は沈み、灰色の景色は、黒い景色へと変わる。
GM:外は暗幕に包まれたように暗い。
GM:月の光は霧に阻まれ、こちらへと届く事はなかった。
GM:──5月4日 22:58 コテージ・リビング──
GM:林、煤羽が戻る。
武城勇斗:「……無事だったか」
GM:マシロ、ミク、ムツミ、そして胡桃は居なかった。
籠倉 煤羽:蛮族の骨を首飾りにして腰蓑を巻いて戻ってきます
籠倉 煤羽:放浪の間にレベルが30ぐらい上がった。
武城勇斗:野に帰ってる……
武城勇斗:野良煤羽
白江ミズチ:何があったんだ……?
籠倉 煤羽:「大変だったぜ」腰蓑と首飾りを捨てる。レベルが30下がった
行行林林:服にめちゃめちゃひっつき虫が付いています。
行行林林:「大変だった……」
武城勇斗:「やはり法則障害が?」
木下果子:「何か収穫あった?」
籠倉 煤羽:「あるっちゃあったけど、謎が増えたな」
行行林林:「私は……うーん」
木下果子:「?」
籠倉 煤羽:「今あいつらもいないし……ちょうどいいか」
GM:情報⑧:ムツミ、ミク、マシロについて
GM:「ムツミ」「ミク」「マシロ」は、それぞれ胡桃の同級生「上杉睦美」「羽村三空」「宮下真白」の特徴と一致する。
GM:彼女たちは胡桃の失踪に戸惑いつつも、現在も登校を続けている。一昨日も、昨日も、そして今日も。
GM:彼女たちは学校とコテージ、同時に2つの地点に存在している。
GM:コテージの3人組は、彼女らの姿を模した偽物。
GM:人ではない『何か』だ。
武城勇斗:「……彼女が何かの発端なのか……?」
籠倉 煤羽:「…………」
行行林林:溜息をつく。
木下果子:「……人ではない何かって……」
籠倉 煤羽:「胡桃がいなくなったの、ちょうど一ヶ月前なんだよな……」
安慶名眞榮:「一か月前……」
白江ミズチ:「また一ヶ月前か」
武城勇斗:「思えば常にその胡桃という少女を守るような言動を繰り返していたな」
籠倉 煤羽:顔をしかめる。
木下果子:「私たちが居なくなったのも、法則障害が出始めたのも……一ヶ月前、だったっけか」
籠倉 煤羽:「あいつは……ただの一般人だよ。それは保証する」
武城勇斗:「一ヶ月前」
武城勇斗:「その胡桃という少女が失踪する前に、何かあったのか?」
武城勇斗:煤羽ちゃんに訊きまーす
籠倉 煤羽:「え~」言いづらそう
行行林林:窓の外を見ている。
行行林林:ひっつき虫を取っている。
武城勇斗:煤羽をじっと見ています。
籠倉 煤羽:「喧嘩しました…」バケツを持つ小学生の表情
武城勇斗:「喧嘩」
武城勇斗:「……それで家出を?」
籠倉 煤羽:「はい……」
籠倉 煤羽:「あ、喧嘩の理由まで言ったほうがいいですか……?」
武城勇斗:「関係があると思うのなら……」
武城勇斗:かわいそうになってきちゃった
籠倉 煤羽:「えーと、内緒だったんだけど、あ、カミガカリのことをね。それでちょっと……危険な目に合わせないように、距離置いてたら……邪険にされたって思われたみたいで……」しどろもどろ
行行林林:『ハイパーバロック』をティッシュで拭いてる。
武城勇斗:「ああ……」カミガカリあるあるみたいなリアクション
籠倉 煤羽:「記憶が消えちゃったから行き違いもあって。あ、記憶が消えたのは、モノノケ退治に彼女が巻き込まれたからなんだけど……」
籠倉 煤羽:「いや……はい。わたくしが消しました」
木下果子:「……ん? んん……」
木下果子:「モノノケ退治に巻き込まれた胡桃ちゃんの記憶を消して……それ以来距離を置いてたら傷つけちゃったって事か?」
籠倉 煤羽:「あ、うん、そう」
行行林林:爪の半月を押している。
安慶名眞榮:「仲直りはできないまま?」
籠倉 煤羽:「はい」
武城勇斗:「まあ……避けられることもあるだろうな」
籠倉 煤羽:「じいちゃん……」
武城勇斗:えっ誰のこと?
白江ミズチ:「人間はそういうの面倒だな……」
武城勇斗:「このコテージは、彼女にとっては……逃避先、ということなのだろうか」
行行林林:深呼吸をして。
行行林林:「あ、あー、えーっと」
行行林林:「いいですか」
武城勇斗:「どうした」
行行林林:「リサ・ブルダンの任務について、話させていただきたいな、と、思いまして」
行行林林:「話したくはないな……」
行行林林:「話します」
武城勇斗:「ああ……」
武城勇斗:「すまん、頼む」
籠倉 煤羽:「がんばれ~」
行行林林:「いや」
行行林林:「違うんですよ」
武城勇斗:何が……?
行行林林:「まあ、聞けば分かりますよ」
白江ミズチ:「?」やけにもったいぶるな……
行行林林:「彼女が探してたのは、籠倉胡桃さん、です」
GM:情報⑦:リサ・ブルダンの任務について
GM:リサ・ブルダンの任務は“人探し”。とある聖堂騎士の捜索である。
GM:聖堂騎士の暗号名は“聖イシドールス”。
GM:本名は、“籠倉胡桃”という。
GM:──籠倉胡桃は、聖堂騎士団のカミガカリである。
GM:胡桃がカミガカリへと覚醒したのは半年前。
GM:超常事件に巻き込まれたものと思われるが、その原因は定かではない。何者かが、彼女の記憶を消したためだ。
GM:彼女は何も分からぬまま、ただ一人、この世界へと放り込まれた。
GM:彼女の能力が聖堂騎士団の目に留まり、仲間へと迎え入れられたのはそのすぐ後のこと。
GM:彼女は戦闘こそ不得手であったが、呪術や法則障害の作成・解析において、恐るべき辣腕を振るった。
GM:胡桃は、自らの従姉妹の正体を知らない。それゆえ彼女は誰にもそれを口外する事なく、その秘密を抱え続けた。
GM:『道に迷わせる法則障害』と『霊力を吸い上げる法則障害』──それらはすべて、彼女ひとりの手によって作られたものだ。
行行林林:「……」
籠倉 煤羽:「嘘だろ……!?」
武城勇斗:「繋がってきたな……」
行行林林:「ね、思うよねーほんとね」
行行林林:「嘘だろ!? って言いたかった、テレサさんに。私も」
武城勇斗:「不幸な行き違いもあるものだ」
白江ミズチ:「あのガキが一人でこの大掛かりな法則障害を……」
行行林林:「そんな一言でまとめちゃだめでしょ、ユウトさん」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「すまない」
武城勇斗:非礼を詫びる。
籠倉 煤羽:「じゃあ……あの三人を作り出したり、シンエイたちを若返らせたりしたのは?」
武城勇斗:「……後者はどうにもおかしい」
安慶名眞榮:「理由が……ないですよね」
行行林林:「ようやくピースがはまりだしたけれど、まだ足りませんね」
白江ミズチ:「もう本人に直接聞くしかないんじゃないのか?」
行行林林:「そうね」
木下果子:「……そうなるよな」
白江ミズチ:「どこまでがあいつの仕業で、どこからが違うのか」
籠倉 煤羽:「そうだな……」
木下果子:「胡桃ちゃんの部屋の場所はわかる。今朝、あの子は私達の寝室……の、隣の部屋から出てきた」
木下果子:「けど、その前に……眞榮」
安慶名眞榮:「はい」
安慶名眞榮:「僕たちのことをお話しします」
GM:情報⑩:木下果子の妊娠について
GM:果子は妊娠のため、休暇を取っていた。
GM:彼女の妊娠には、不審な点が多い。
GM:胎児の成長は異常なほどに急速で、妊娠の時期は観測できない。
GM:妊娠後も果子は体力面での不自由はなく、むしろ妊娠前よりも活発になっている。
GM:そもそも果子は体調に問題を抱えていた。胎児の成長は絶望視されていたはずだった。
武城勇斗:「……どういうことだ?」有り得ない、といった調子
安慶名眞榮:「……その。胎児に人ならざる存在が転生したり、先祖返りとか……そういう事例を想定しました」
安慶名眞榮:「……祖父の昔話からの、想像ですが」
白江ミズチ:「……」メフィストから聞いた話を思い出している
武城勇斗:「…………」そういう事例もあるにはあるが、正直あまり口にしたくないな……
武城勇斗:それで眞榮くんに話させているから世話ないのだが……
行行林林:「まあ、なんというか。あんまりいい連想はできませんね」
籠倉 煤羽:ソファに腰掛けて俯いている。
行行林林:「……でも、思うのは」
行行林林:「悲劇しか連想できないからこそ、時を巻き戻すことには、結びつく」
武城勇斗:「…………」
行行林林:「私も一昨日に戻れるなら、今すぐ今みたいに縛って、一歩も家から出さないもの」
武城勇斗:「だが、叶わないことだ。あってはならないこと」
行行林林:「それが誰の思惑で、誰にとっての悲劇かは、まだ分からないけど」
武城勇斗:「その所業の結果が、この歪みだ」
白江ミズチ:「なるほど……」頭いいなこいつ……
武城勇斗:「……リサ・ブルダンの惹きつけられた死は、何をさすものなのだろうな」
安慶名眞榮:「……そうですね。たとえそれを行ったのが僕の知らない僕であったとしても……」
安慶名眞榮:「僕は、力を尽くします。過去を取り戻すために」
行行林林:「私も力を尽くすわ。リサさんを取り戻すために」
木下果子:「……あー」腹部を押さえる。
木下果子:「ちょっと体調が悪い。悪いんだけど、胡桃ちゃんの様子見、行っててもらっていいか?」
安慶名眞榮:「果子さん」
安慶名眞榮:「大丈夫ですか」
武城勇斗:「残るか?」眞榮に
木下果子:「ん、ああ、大丈夫。ちょっと横になればすぐよくなると思う」
木下果子:「先、行っててくれ。相手がカミガカリなら、万一って事もあるだろ?」
GM:果子の雰囲気が、先程までと少し違う。
行行林林:「……」
GM:先程まで状況についてこられない様子だった彼女の口から、なめらかに法則障害やカミガカリという言葉が出てくる。
武城勇斗:「だが……」
木下果子:「あの三人組が、人じゃないってんなら……」
木下果子:「やっぱり、バラけない方がいいんだよ。どうせ、私は戦力にならないしな」
安慶名眞榮:「……では、これを」
安慶名眞榮:水晶の小さな玉を渡す。
安慶名眞榮:「祖父から授かった宝珠の片割れです」
行行林林:今目の前で、大切な人を置いておくという選択肢を見ていられないと思い、林は一人、先に行く。
木下果子:「……サンキュ」
安慶名眞榮:「二組一対のヌウチクについているものです」
安慶名眞榮:「きっと、未来の僕も同じことあなたにしていたと思います」
武城勇斗:なおも食い下がりかけるが、眞榮がそれを呑むというのなら最早口を出せず。
安慶名眞榮:「どうかご無事で。お大事に」
白江ミズチ:「……ま、パッと済ませてサッと戻ってくればいい」
武城勇斗:林を気遣うように、或いは夫妻の姿を振り払うように、部屋を出る。
木下果子:「……ああ、すぐに戻ってきてくれ」
GM:宝珠を手に握る。
籠倉 煤羽:「行くか……」首を振って立ち上がり、歩き出す。
安慶名眞榮:「はい」
安慶名眞榮:一行に続くように歩き出す。
GM:──5月4日 23:10 コテージ・客室──
GM:胡桃の部屋には、誰も居なかった。
GM:一見すると、ただのコテージの客室。
GM:服や荷物などがまとめられた部屋のように見える。
GM:※[察知【幸運】]判定
白江ミズチ:2d6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 10[5,5]+2 → 12
武城勇斗:2d6+1 幸運
Kamigakari : (2D6+1) → 7[2,5]+1 → 8
籠倉 煤羽:2d+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 7[1,6]+2 → 9
安慶名眞榮:2d6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 8[3,5]+2 → 10
武城勇斗:3と5交換
行行林林:行行林林の霊紋が-2(1d6->2)減少!(霊紋:15->13)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→6)
行行林林:3d6+6
Kamigakari : (3D6+6) → 13[3,4,6]+6 → 19
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→5)
行行林林:3と4を6にするよ
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→4)
GM:【M】
察知:12/14
強度:3
必要人数:全員
消去:【知性】12
対象:地域
特殊ダメージ:2d(装甲無効)
ペナルティー:【幸運】−2(累積)
その他の影響
A:【霊紋】を[強度]+2分[回復]する。
B:術者が従えるモノノケの[装甲]と[結界]に+5。
混沌のモノノケを生み出す[法則障害]。
この効果によって生み出されたモノノケは、[術者]の知る人間の人格を模倣し、その役割を演じる。
GM:ミズチと林は違和感に気付く。
GM:瞬間、部屋から音が消え、景色が塗り替わった。
GM:部屋の中央には、奇妙なキューブが見える。
GM:一切の装飾がない、空間を切り取ったかのような漆黒の正六面体だ。
GM:これは、魍魎を生み出す法則障害だ。
GM:ムツミ、ミク、マシロ。
GM:コテージに居た3人の少女は、この法則障害によって生成されていた。
GM:なぜ彼女たちは生み出されたのか、なぜ彼女たちは友人の姿を模して作られたのかは定かではない。
GM:確かなのは、彼女たちは、胡桃の意思によって作られたものだということ。
GM:そして彼女達を生み出し、動かすために、この法則障害を用いているということ。
GM:この法則障害もまた、霊力を枯らす一因であるということ。
GM:つまり──
GM:この法則障害は破壊しなければならず、破壊すれば彼女たちはいずれ泥へと還るだろうということだ。
武城勇斗:「…………」
行行林林:『ハイパーバロック』の管が共鳴し、その異常に察知した瞬間には光景が変わっていた。
GM:正しい景色が見えれば、遅れて他のカミガカリたちも状況を理解する。
GM:法則障害は、今も機動している。
GM:この法則障害は、明らかに、悪しきもの。存在していることが、この世界への害となる。
GM:そして、法則障害を読み解いたならば、
武城勇斗:「破壊せねばなるまいな」
白江ミズチ:「そうだな」
行行林林:「もう隠すつもりはあんまりないみたいね」
GM:たとえ人形たちに情けをかけて、この法則障害を放置したところで──生み出された人形たちが長生きすることはないということも判るだろう。
GM:部屋は張り詰めたような空気。外の音は聴こえない。
GM:きぃんと頭に響くような怪音だけが、眼前のキューブから放たれている。
籠倉 煤羽:「…………」
行行林林:「まさか本当に疑わしい人を片っ端からぶん殴る戦略が一番有効だったとはね……」
武城勇斗:「結果論だろう」
行行林林:シンエイくんに心霊カメラを貸します。マジックキャンドルもあげる。
武城勇斗:勇斗から煤羽ちゃんに神霊カメラ貸します 同じくマジックキャンドルも
籠倉 煤羽:わーい
白江ミズチ:マジックキャンドル使います
白江ミズチ:物理超越1
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:22->21)
武城勇斗:2D6+9>=12 マジックキャンドル1コ使用して判定
Kamigakari : (2D6+9>=12) → 8[2,6]+9 → 17 → 成功
行行林林:行行林林の霊紋が-5(1d6->5)減少!(霊紋:13->8)
安慶名眞榮:物理超越1
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が-5(1d6->5)減少!(霊紋:19->14)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-5(1d6->5)減少!(霊紋:18->13)
籠倉 煤羽:3d6+4
Kamigakari : (3D6+4) → 13[3,4,6]+4 → 17
行行林林:3d6+9
Kamigakari : (3D6+9) → 10[2,3,5]+9 → 19
白江ミズチ:3d6+3>=12 知性
Kamigakari : (3D6+3>=12) → 9[1,4,4]+3 → 12 → 成功
安慶名眞榮:3D6+2
Kamigakari : (3D6+2) → 10[1,4,5]+2 → 12
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が+5増加!(霊紋:14->19)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が+1増加!(霊紋:21->22)
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が+5増加!(霊紋:7->12)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が+5増加!(霊紋:13->18)
武城勇斗:紫の瞳で、漆黒のキューブを見つめる。
武城勇斗:屍たちにしたのとまるきり同じだった。瞳が輝きを放つと同時に、それが内側から砕け散る。
武城勇斗:あまりにもあっけなく、あっさりとしたものだった。
GM:部屋中に響く異音。
籠倉 煤羽:「これで……よかったんだよな?」
GM:それは少しずつ、少しずつ収まってゆく。
GM:きぃぃぃぃぃぃん。ぃん。ぃん。ぃん……
GM:異形たちの延命手段は、失われた。
武城勇斗:「……事態の解決に一歩近づいたと思っていいだろう」
GM:彼女たちの余命は、あとわずか。
武城勇斗:淡々と語る。
GM:やがて、その音は消え、空間も元の構造へと戻る。
行行林林:「安心して。正しくなくても、よくなくても、私はこれを破壊してたから」
武城勇斗:「頼もしいことだ」
GM:重い空気の中、
GM:がたん! と
GM:何かを叩く物音が、室内に響いた。
GM:がたん!
武城勇斗:「……!」
GM:部屋の隅、戸棚の内側から、叩く音が聴こえている。
白江ミズチ:「な、なんだぁ?」
行行林林:「……」
行行林林:「あ、あっけまーす」
GM:林は戸棚へと近寄り、その戸を開く。
白江ミズチ:ファイティングポーズで控えている
GM:ごろりと、中から何かが飛び出した。
リサ・ブルダン:「……ぷはっ!?」
行行林林:「リサ、さん」
籠倉 煤羽:「うわー!」
リサ・ブルダン:「林ちゃん……!」
行行林林:膝に乗せて抱きしめる。
武城勇斗:「……なるほど」
白江ミズチ:「!」ちょっとびっくりした
武城勇斗:「こんなところに……」
行行林林:「怖かったですよね? もう大丈夫ですよ」
安慶名眞榮:[]
安慶名眞榮:「これが……デュラハン」
武城勇斗:頷く。
リサ・ブルダン:「…………、はい……ありがとうございます……」
行行林林:「こんな……かわいい感じに……なってしまって」
行行林林:「コンパクトに……」
籠倉 煤羽:「そうなのか……?」
武城勇斗:なにもいうまい……
リサ・ブルダン:「……お見苦しい姿ですみません。林ちゃん、眞榮くん、それから……見知らぬカミガカリの方」
安慶名眞榮:「……どうして僕の名前を」
行行林林:両手で抱えています。胸を枕にして。
リサ・ブルダン:「……あなた達を、監視していました」
行行林林:「えっ、ずっと見られてたんですか」
安慶名眞榮:「それは、24歳の安慶名眞榮を、ということですか」
行行林林:「えっ……」
リサ・ブルダン:「……いえ」
リサ・ブルダン:「一昨日の夜から」
リサ・ブルダン:「14歳のあなたを、です」
リサ・ブルダン:「……何のことだか、わからないと思います」
安慶名眞榮:「はい」
行行林林:頭のにおいを嗅いでいる。
リサ・ブルダン:「説明します。私の任務を。私がここに来てから見たものを」
武城勇斗:「助かる」
武城勇斗:ちゃんと説明してくれる人マジでいなかったからな……
リサ・ブルダン:「眞榮くん」
リサ・ブルダン:「明日になれば、あなたは今日の出来事も、カミガカリの力も忘れてしまいます」
リサ・ブルダン:「ここに居ない果子ちゃんもそう。そしてまた、一日を繰り返すのです」
リサ・ブルダン:「恐らくあなたたちは……」
リサ・ブルダン:「ここに来てからずっと、そんな日々を続けていた」
GM:情報⑫:失踪後のリサ・ブルダンの動向について
失踪した“聖イシドールス”捜索メンバーの一人、“聖ヴェロニカ”が現場へと到着したのは二日前のこと。
彼女は、デュラハンの“死の予言”の天啓により、法則障害の穴をすり抜け、捜し人の居場所へと迷い込んでしまう。
騎士団が彼女の行方を見失ったのはこの時点である。連絡が途絶えたのは、法則障害の影響によるものだ。
その後、すぐに胡桃たちを発見。そして法則障害の痕跡を発見する。
“聖イシドールス”の情報を叩き込んだ“聖ヴェロニカ”は、胡桃の正体と能力の事も知っていた。
そこまで情報が揃っていれば、「胡桃が自らここに篭もって法則障害を展開し、膨大な霊力を用いて何かをしていた」という所まで想像を働かせるのは難しいことではなかった。
事件の背景を探るため、彼女たちの前に姿を現さず、コテージへと潜入。
そこには胡桃、マシロ、ミク、ムツミ、果子、そしてPC①がいた。
捜査の結果、アラミタマの存在に気付く。真相を探るべくコテージ付近を探索していたところ、マシロの不意打ちを受けて気絶。首を奪われ、体は外へと捨てられた。
“聖ヴェロニカ”は、PC①と果子の顔を知っている。一昨日も昨日も、彼女はPC①と果子を見ていたからだ。
彼女は見ていた。日付が変わってベッドから目覚めたPC①と果子が、まるで初めてその場所に連れてこられたかのように動揺するさまを。胡桃がうんざりとした様子で、その二人をあしらうさまを。
その朝の光景は、今日も、昨日も、そして恐らくは彼らが行方不明となった一月前から、ずっと繰り返されていたのだ。
行行林林:「ほらやっぱりぶん殴っておくべきだった!」
行行林林:「ほら!!」
武城勇斗:「結果論、結果論」
行行林林:「はい」
安慶名眞榮:「……繰り返していた……」
武城勇斗:「はい」
安慶名眞榮:「その結果、僕たちは……何かを見つけられたのでしょうか?」
白江ミズチ:「あとで探して殴ればいい」
行行林林:「そうね」
安慶名眞榮:首だけのリサ・ブルダンに問いかける。
リサ・ブルダン:「……いえ。多分、ここまで状況が進んだのは初めてのこと」
行行林林:「殴って、縛って、吊る」
リサ・ブルダン:「カミガカリの皆さんの干渉があったからです」
武城勇斗:「ミクという少女が……」
武城勇斗:自分たちを招いたから。
籠倉 煤羽:「……なんでミクはそうしたんだろうな」
武城勇斗:「……さあな……」一般論を言うことは簡単だが。
武城勇斗:安易な推測で彼女の心中を推し量ることは、憚られた。
リサ・ブルダン:「……皆さんも状況が分かっていないということは」
安慶名眞榮:「僕と果子さんに胡桃さんとの接点は……ないはず、ですが」
リサ・ブルダン:「“聖イシドールス”をお探しですよね」
武城勇斗:「彼女を問い詰めるつもりでこの部屋を訪れたからな……」
籠倉 煤羽:うんうん
リサ・ブルダン:「この上、屋根裏の物置に、隠蔽された隠し部屋があります。彼女が法則障害を展開するための研究室です」
リサ・ブルダン:「急いだ方がいいと思います。日付が変われば、キミは記憶だけでなく、カミガカリの力も忘れてしまうから」
白江ミズチ:「……あ? 今何時だ?」
行行林林:おおよそ堪能したので、首を戻します。
武城勇斗:「11時を回っている」
武城勇斗:「1時間もないな」
武城勇斗:屋根裏を見上げます。
行行林林:身体は縛ったままなので、解きます。
リサ・ブルダン:「う、わ、とと……」
GM:首を押さえる。
GM:だが、まだ上手く固定されない。恐らくは霊力の消耗のせいだろう。
GM:両手で頭を抑えたまま、気まずそうに口を開く。
行行林林:あとずっと縛ってましたしね。
リサ・ブルダン:「……ごめんなさい、まだ、役に立てそうにないです」
行行林林:「大丈夫ですよ」
安慶名眞榮:「果子さんの近くにいてください、とお願いしてもよろしいでしょうか」
安慶名眞榮:「具合が悪いようで……」
リサ・ブルダン:「! ……」
リサ・ブルダン:「……ここにはアラミタマがいる。そのことは、ご存知ですか?」
武城勇斗:「……聞いている、が」
安慶名眞榮:「はい」
白江ミズチ:「私はそもそもアラミタマを探しにここにきた」
リサ・ブルダン:「……でも、今は、居ないんです」
安慶名眞榮:「……いない……?」
リサ・ブルダン:「……はい」
武城勇斗:「……おい、まさか……」
リサ・ブルダン:「……ごめんなさい、上手く説明できません。私にもどういう事だかは、よく分かっていないんです」
武城勇斗:まじで めちゃくちゃ かんがえたく な
行行林林:「でもリサさんはずいぶん思い詰めてたよね」
武城勇斗:い
籠倉 煤羽:ぜんぜんわかんないよ~(PCは)
リサ・ブルダン:「…………予想は、しています」
行行林林:「うん」
リサ・ブルダン:「けど……」
リサ・ブルダン:「……」
白江ミズチ:「おい、急いだほうがいいんだろ」
白江ミズチ:「あれこれ想像してどんよりしてる場合か」
安慶名眞榮:「……おっしゃってください」
リサ・ブルダン:「はい」
リサ・ブルダン:「……“聖イシドールス”に聞けば、全てわかるはず。彼女は全てを把握しているはずです」
行行林林:「行きましょう」
リサ・ブルダン:「私は、果子ちゃんのそばに居ます。どうか、お願いします」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「急ごう」
安慶名眞榮:「ありがとうございます」
安慶名眞榮:頭を下げる。
リサ・ブルダン:「林ちゃん」
行行林林:「うん」
武城勇斗:先に移動しておきます……
リサ・ブルダン:「……無事に戻ってきて下さい。待ってますから」
行行林林:「次はちゃんと、頭と身体両方で出迎えてね」
行行林林:軽く抱きしめて、行きます。
GM:* * *
行行林林:霊力操作します
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
安慶名眞榮:霊力操作しました
GM:◆シーン⑤◆シーンプレイヤー:PC②
白江ミズチ:2d6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 5[1,4]+2 → 7
行行林林:2d6+6
Kamigakari : (2D6+6) → 3[1,2]+6 → 9
安慶名眞榮:2D6+2 幸運
Kamigakari : (2D6+2) → 9[3,6]+2 → 11
武城勇斗:2d6+1 幸運
Kamigakari : (2D6+1) → 10[5,5]+1 → 11
GM:──5月4日 23:40 コテージ・屋根裏──
GM:ムツミは部屋の片隅で、本を読んでいる。
ミク:「胡桃……」
GM:ミクは、マシロによって羽交い締めにされている。
籠倉胡桃:「……なんで」
GM:胡桃は、ゲーム機に向かっていた。
籠倉胡桃:「なんで、できないのよ……!」
ミク:「やめて、胡桃!」
ミク:「それは……その術は……」
マシロ:「“アラミタマ化の秘術”」
マシロ:「仕方ないんだ。カミガカリ達を追い返して、すべてを解決させるためには、もうそれしかない」
ミク:「それしかない?本気で言ってるの、マシロ」
マシロ:「……ああ、本気さ。ボクは、胡桃の願いを叶える為に生まれてきた」
ミク:「……っ、思い直して、胡桃!」
ミク:「それをしたら、もう、引き返せない!」
籠倉胡桃:「うるさい、うるさい、うるさい!」
籠倉胡桃:「もう引き返せない!?とっくに……」
籠倉胡桃:「とっくに引き返せないところまで来てる!」
籠倉胡桃:「ちゃんと時間は稼いだ!すすはちゃんたちが外に出るのも見逃したのに!」
籠倉胡桃:「すすはちゃんたちが調べたんだ。私の事も絶対気づいてる!帰ってきたら、もう、おしまいなんだ!」
籠倉胡桃:「早く、早くしないと」
籠倉胡桃:「私にはもう、これしかないのに!なのに、くそっ、どうしてっ」
GM:がちゃがちゃと、ボタンを押す。
籠倉胡桃:「起動しない!なんで!?」
籠倉胡桃:「私の法則障害は、どこも……どこも間違ってないのに。絶対に、完璧なはずなのに!」
籠倉胡桃:「ここまで、覚悟っ……したのに!」
籠倉胡桃:「なんでだ、ちくしょうっ……!」
ムツミ:「クルミ」
GM:ムツミが本を閉じて、入り口を見る。
ムツミ:「時間切れよ」
GM:そこには、カミガカリ達の姿があった。
籠倉 煤羽:「帰ろうぜ。胡桃……」 踏み込む。
籠倉胡桃:「……すすは、ちゃん……」
籠倉胡桃:「…………っ」
籠倉胡桃:「来るな!」
籠倉胡桃:「帰れ……帰ってよ……どうして、どうして放っておいてくれないの!?」
籠倉 煤羽:「だって……」
籠倉 煤羽:「ひとりは、寂しいだろ」
籠倉胡桃:「…………!」
ミク:「っはは……よかった。なんとか、間に合った」
武城勇斗:「ああ」
武城勇斗:「助かった」
マシロ:「どこまでも邪魔をしてくれる……」
ミク:「胡桃は、法則障害を使って、アラミタマになろうとしてる」
ミク:「その力で法則障害が強化されて……この場所は、きっと誰にも見つけられなくなる」
武城勇斗:「……その前に?」
ミク:「うん。止めなくちゃね」
ミク:「その中で永遠に暮らすこと。それが、胡桃の目的なんだ」
武城勇斗:頷きながら、マシロとミクに近づいて、
武城勇斗:ミクを羽交い締めにするマシロの腕を解く。
武城勇斗:「……よくやったな」
マシロ:「……」手を上げる
武城勇斗:ミクの頭を撫でる。
マシロ:「だから言ったんだよ、胡桃」
行行林林:黙ってみている。
マシロ:「ミクを呼ぶのは、危険だって」
籠倉胡桃:「…………っ」
マシロ:「どうするべきか、わかるだろ?」
籠倉胡桃:「……っ、わあああ!!」
GM:胡桃がゲーム機へと手をかける。
ミク:「っ!!!離れて!」ミクが勇斗をふりほどく。
武城勇斗:「っ!」
籠倉 煤羽:「胡桃……!」
GM:直後。ミクの手が大きな爪となり、勇斗のいた床をえぐった。
籠倉胡桃:「もう、だめだ!おしまいだっ」
GM:ゲーム機が輝き、デジタル空間のような霊力結界が展開される。
武城勇斗:振り払われて一歩退き、歩み寄ろうとしてその目の前がえぐられる。
籠倉胡桃:「手詰まりだ。でも、でもっ」
籠倉胡桃:「意地でも、最後まであがいてやる。絶対に、何が何でも、すすはちゃんには、関わらせない……!」
籠倉胡桃:「私は“聖イシドールス”!私だって……聖堂騎士なんだ!」
行行林林:「騎士なら騎士らしくしなさいよ」
籠倉 煤羽:「……オレはもういらないのか?」
白江ミズチ:「ええいガキめ! 観念しろ!」
籠倉 煤羽:「お前の時間には……」
籠倉胡桃:「っ……!」
籠倉胡桃:「……っ、そうだよ!」
籠倉胡桃:「私は、変わったんだっ!」
籠倉胡桃:「もう、私とは関わらないで。それが、すすはちゃんのためなんだ」
籠倉 煤羽:「そっか……」
籠倉 煤羽:弓に手をかける。「でも、オレは──」
GM:電脳空間に、少女たちとカミガカリたちが対峙する。
ミク:「ありゃー……」
GM:ミクは、自らの異形の手を見て、困ったような笑みを浮かべた。
GM:勇斗めがけて向かってきた腕は、明らかにミク本人の意思に反していたように見える。
ミク:「自由が効きませんな!こりゃ仕方ない!」
ミク:「お相手しましょう。遠慮なくかかってきなさい!」
武城勇斗:「…………」
ムツミ:[]
マシロ:「……体の自由が効かなくなってきたな」
ムツミ:「法則障害が破られた」
マシロ:「そうか。じきに、ボクらは……」
ミク:「ブジョーさん!」
GM:親指を立てる。
ミク:「ぐっじょぶ!」
武城勇斗:「……はは」肩を竦めて、
武城勇斗:「安心しろ」
武城勇斗:「……気遣われるまで、もない」
マシロ:「ふっ……ははは!」
マシロ:「やはり最初からこうするしかなかったか……」
行行林林:電脳空間に鳴り響くパイプオルガン。
マシロ:「では始めようか、カミガカリ達……」
行行林林:口を閉ざし、ただ『ハイパーバロック』の弦を弾くに徹している。
白江ミズチ:「全く同感だな! こうするのが一番話が早い!」
安慶名眞榮:「……押し通らせてもらいます」
マシロ:「胡桃に話を聞きたければ……ボクたちを倒す事だ!」
GM:識別>ムツミ
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 7[2,5]+1 → 8
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 12[6,6]+8 → 20
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 2[1,1]+2 → 4
安慶名眞榮:2d6+1
Kamigakari : (2D6+1) → 7[3,4]+1 → 8
行行林林:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 5[2,3]+8 → 13
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→3)
GM:識別>ミク
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 7[1,6]+1 → 8
行行林林:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 7[1,6]+8 → 15
安慶名眞榮:2D6+1
Kamigakari : (2D6+1) → 7[1,6]+1 → 8
武城勇斗:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 5[1,4]+1 → 6
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 8[2,6]+2 → 10
武城勇斗:ぜんぜんまちがってる 8だよ 14
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→1)
行行林林:17にしまーす
GM:識別>マシロ
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 8[2,6]+8 → 16
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 3[1,2]+1 → 4
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 9[4,5]+2 → 11
安慶名眞榮:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 2[1,1]+1 → 3
行行林林:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 12[6,6]+8 → 20
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
行行林林:『ハイパーバロック』による無数の単振動が、対象の『存在』を音響解析する。
GM:識別>胡桃
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 12[6,6]+1 → 13
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 7[2,5]+2 → 9
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 12[6,6]+8 → 20
行行林林:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 11[5,6]+8 → 19
安慶名眞榮:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 6[1,5]+1 → 7
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→6)
GM:【戦闘開始】
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
武城勇斗:獣魔変身 コスト5,5をお支払いして魔法ランク+1
安慶名眞榮:クリスタルエンフォーサーを乗せて結晶変身します
籠倉 煤羽:霊威駆動します
マシロ:《霊威の渦》:開始/戦闘地帯/戦闘地帯
マシロ: 対象は[距離:近接状態]以外の[対象]から受けた[ダメージ]を[半減]。
籠倉胡桃:《プログラムシェル》開始/使用者
籠倉胡桃: 装甲+8、行動-8
籠倉 煤羽:2d+2 登場判定
Kamigakari : (2D6+2) → 5[2,3]+2 → 7
GM:>ムツミ
ムツミ:《血管槍》:魔法攻撃/10マス/範囲/半減
ムツミ: 対象に3d+20の魔法ダメージ。
白江ミズチ:2d6+1>=21 抵抗
Kamigakari : (2D6+1>=21) → 7[1,6]+1 → 8 → 失敗
武城勇斗:2d6+1>20 抵抗
Kamigakari : (2D6+1>20) → 2[1,1]+1 → 3 → 失敗
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 9[3,6]+2 → 11
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
武城勇斗:死
GM:3d+20
Kamigakari : (3D6+20) → 13[3,4,6]+20 → 33
行行林林:2d6+6>=21 抵抗
Kamigakari : (2D6+6>=21) → 4[2,2]+6 → 10 → 失敗
安慶名眞榮:2d6+3 抵抗
Kamigakari : (2D6+3) → 11[5,6]+3 → 14
武城勇斗:武城勇斗の生命が-33減少!(生命:55->22)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-32減少!(生命:51->19)
ムツミ:《血管槍》:魔法攻撃/10マス/範囲/半減
行行林林:行行林林の生命が-31減少!(生命:44->13)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-32減少!(生命:51->19)
武城勇斗:2d6+1 もう一回
Kamigakari : (2D6+1) → 8[2,6]+1 → 9
白江ミズチ:2d6+1>=21 抵抗
Kamigakari : (2D6+1>=21) → 10[4,6]+1 → 11 → 失敗
武城勇斗:6と1交換
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 2[1,1]+2 → 4
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
籠倉 煤羽:あっ
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
GM:3d+20
Kamigakari : (3D6+20) → 7[1,1,5]+20 → 27
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-28減少!(生命:60->32)
行行林林:2d6+6>=21 抵抗
Kamigakari : (2D6+6>=21) → 5[1,4]+6 → 11 → 失敗
武城勇斗:武城勇斗の生命が-23減少!(生命:22->-1)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-19減少!(生命:19->0)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-19減少!(生命:19->0)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+1増加!(生命:-1->0)
行行林林:行行林林の生命が-25減少!(生命:13->-12)
籠倉 煤羽:slあ
安慶名眞榮:2d6+3
Kamigakari : (2D6+3) → 7[1,6]+3 → 10
籠倉 煤羽:sk
籠倉 煤羽:そんな・・・
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-22減少!(生命:32->10)
ムツミ:「……」
ミク:「わー……容赦ねえー……」
安慶名眞榮:「皆さん!」
白江ミズチ:「こ、このぉ……っ!」
白江ミズチ:ばたり
武城勇斗:無言で膝をついている。
ミク:「さあ諸君、構えるのだ!まだ攻撃は終わってないぞい!」
ミク:《鎧通し》:物理攻撃/戦闘地帯/範囲
武城勇斗:「悪かったな……」
GM:命中20
行行林林:仰向けに倒れながらも、弾いたパイプはまだ鳴り続けている。
安慶名眞榮:物理超越します
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-3(1d6->3)減少!(霊紋:18->15)
安慶名眞榮:3d6+10
Kamigakari : (3D6+10) → 17[5,6,6]+10 → 27
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
ミク:《鎧通し》:物理攻撃/戦闘地帯/範囲
安慶名眞榮:物理超越
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:15->14)
安慶名眞榮:3D6+10
Kamigakari : (3D6+10) → 10[1,3,6]+10 → 20
安慶名眞榮:3→6
安慶名眞榮:23
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
安慶名眞榮:「嘿!」
安慶名眞榮:寸前でかわす。ぎりぎりで見切れる、本当にぎりぎり。
ミク:「おおっ……!」
GM:地面をえぐる爪。それを躱していく眞榮を見て、ミクは嬉しそうに笑った。
ミク:「やりおる!」
安慶名眞榮:「どうやらそうみたいです!
武城勇斗:「…………」大口叩いた割にやれてない人
GM:とどめを刺す>煤羽
GM:達成値10:ダメージ5
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が-3(2d6->1,2)減少!(霊紋:22->19)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-8減少!(生命:0->-8)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+16増加!(生命:-8->8)
籠倉 煤羽:2d+7 回避
Kamigakari : (2D6+7) → 6[3,3]+7 → 13
マシロ:「ならば、一人ずつ、動けないようにしていくだけだ……!」
安慶名眞榮:「籠倉さん……!」
GM:手刀を構え、煤羽へと振る。
籠倉 煤羽:「ウオオオオオ」ゴロゴロゴロ
籠倉 煤羽:一マス分の高さの隙間をくぐることができるタイプの回避!
マシロ:「なっ」
GM:手が空を切る。
籠倉 煤羽:「この程度でやられるか!」 やられていたような気もする
籠倉胡桃:「……っ。なんでだ。なんでよりによって、すすはちゃんが……そんなに強いんだ……!」
籠倉 煤羽:「褒めるの早くない?」
安慶名眞榮:林のほうへ飛び退き気功(アムリタ)を送り込む。
安慶名眞榮:「今度は謝りませんよ」
行行林林:「……ありがとう」
安慶名眞榮:霊力操作で6を5に
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
安慶名眞榮:フォースバスターをマシロに
安慶名眞榮:2d6+8 命中
Kamigakari : (2D6+8) → 4[2,2]+8 → 12
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
安慶名眞榮:2→6にして命中16
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→2)
安慶名眞榮:6コストを使用して百裂技
GM:C(6*3+11+9)ランク2+結晶変身+物D+百列技
GM:C(6*3+11+9)
Kamigakari : 計算結果 → 38
籠倉胡桃:「マシロ!」
GM:胡桃が、マシロの前に防御式を展開する。
籠倉胡桃:《アーマーペースト》防御/戦闘地帯/1体
籠倉胡桃: ダメージ減少時に使用。対象の[装甲]の値を使用者の[装甲]と同じ値に変更する。
マシロ:「はっ……この程度!」
GM:マシロの生命が-30減少!(生命:78->48)
安慶名眞榮:「……まだ皆さんが控えてます!」
安慶名眞榮:蹴りの反動でそのまま着地して気を練る。
行行林林:おちみず→シンエイ
行行林林:20点回復
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+20増加!(生命:10->30)
行行林林:蘇生魔術 taisyou wo
行行林林:蘇生魔術 対象をブジョウ ミズチ
行行林林:2d+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 11[5,6]+10 → 21
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+1増加!(生命:0->1)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+1増加!(生命:0->1)
行行林林:霊力操作
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→3)
行行林林:連なる言霊 高位治癒
武城勇斗:「助かる……」深く息を吐きながらなんとか立ち上がる。
行行林林:言霊の神髄!!!! 高位治癒
ミク:「ん……? あっ!?」
ミク:「あああっ! 待った待った待った!」
ムツミ:「霊力……」ムツミが本を掲げる。
ムツミ:《混沌の秘術》:特殊/7マス/1体
ムツミ: 対象が《タレント》宣言時に使用。1ターン中1回、対象が使用した[タイミング:特殊]の《タレント》1つの効果を消滅する。
ムツミ:「消去」
GM:林の霊力が霧散していった。
行行林林:「……ちっ」
白江ミズチ:「ふ、ふん……立てればどうにでもなる!」
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
行行林林:「せっかく人が気持ちよく演奏してたのに……ムカつく……!」
白江ミズチ:ストライク/偶/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
白江ミズチ:>ムツミ、ミク
白江ミズチ:マシロミク!!
白江ミズチ:2d6+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 9[4,5]+10 → 19
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→4)
白江ミズチ:4を6に
白江ミズチ:オーバーラップ/常時効果。起源属性Aを付与した攻撃のランクを+1。
白江ミズチ:c(4*6+17+9)
Kamigakari : 計算結果 → 50
白江ミズチ:マシロとミクを狙い、氷の矢を放つ
マシロ:「!」
ミク:「おわ~!?」
GM:マシロの生命が-21減少!(生命:48->27)
GM:ミクの生命が-21減少!(生命:0->-21)
白江ミズチ:陰日向/22/特殊効果。対象のダメージ算出後に使用。対象はタイミング:攻撃のタレント1つを、コストを消費したものとして扱い、使用する。
白江ミズチ:フェイタリティ/奇33/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
白江ミズチ:2d6+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 7[3,4]+10 → 17
ミク:「やっば……!」
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→3)
白江ミズチ:18!
白江ミズチ:c(4*4+17+9)
Kamigakari : 計算結果 → 42
GM:マシロの生命が-21減少!(生命:27->6)
GM:ミクの生命が-21減少!(生命:50->29)
GM:ムツミの生命が-21減少!(生命:61->40)
GM:マシロの生命が+4増加!(生命:6->10)
GM:ミクの生命が+4増加!(生命:29->33)
白江ミズチ:「覚悟しろよ~! 私は他の奴らほど甘くないからな!」
GM:籠倉胡桃の生命が-34減少!(生命:0->-34)
籠倉胡桃:「ぎっ……!」
白江ミズチ:「あとお前らはどうにか避けろ!」
マシロ:「胡桃!?」
ミク:「す、すっご……!いてててて!」
白江ミズチ:さらにいくつも展開された氷の矢が、次々と室内に降り注ぐ
籠倉 煤羽:簡易移動で一歩前に出て
籠倉 煤羽:準備タイミングで弓を引いてランク1上げて
籠倉 煤羽:ミクとマシロに武器攻撃かな
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が-4(1d6->4)減少!(霊紋:19->15)
籠倉 煤羽:鋭の一撃も使っておきます
籠倉 煤羽:ダメージが+8
籠倉 煤羽:3d6+10 命中
Kamigakari : (3D6+10) → 8[1,1,6]+10 → 18
籠倉 煤羽:ダメージ算出時に霊光昇華と天地功と百烈技使用
籠倉 煤羽:ランクが4になって
籠倉 煤羽:ダメージ固定値が41
籠倉 煤羽:65点ですね
ミク:「あー。こりゃあ……」
GM:手を広げ、弓を吸い込む。
ミク:《吸引の外骨格》:特殊/戦闘地帯/1体
ミク: ダメージ減少時に使用。[距離:近接状態]以外の対象が行った[攻撃行動]を[対象:1体]に変更、[ダメージ]と効果を使用者が代わりに受ける。
GM:矢がその身を穿つ。
ミク:「……うむ、仕事は果たしたな!」
GM:体は泥のように崩れ、
ミク:「ブジョーさん!」
武城勇斗:「なんだ」
ミク:「あと、よろしく!」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「任された」
武城勇斗:崩れていくその身体を、紫の瞳が見ている。
GM:笑みとともに、ピースサインを掲げる。
GM:そして、少女の姿は溶けていった。
籠倉 煤羽:輝く矢が二本放たれたかと思うと、無数に分裂して嵐となって敵対者の身体を通り抜けていく。
籠倉 煤羽:霊威の衝撃でもっかい武器攻撃します
籠倉 煤羽:マシロとムツミを武器攻撃
籠倉 煤羽:2d+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 10[5,5]+10 → 20
籠倉 煤羽:ダメージはランク2で固定値35、つまり45点を二人に
GM:マシロの生命が-19減少!(生命:10->-9)
GM:ムツミの生命が-19減少!(生命:40->21)
マシロ:「これは……」
マシロ:「どうにもならん、か」
GM:マシロの体も泥のように崩れて。
マシロ:「……すまないね。胡桃」
籠倉 煤羽:超過霊力で記憶再現してもう一回攻撃します
マシロ:「一緒に居てやりたかったが、それも無理そうだ」
籠倉胡桃:「……あ・・・・」
籠倉 煤羽:対象はムツミと胡桃
籠倉 煤羽:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 5[2,3]+10 → 15
籠倉 煤羽:ダメージは41
GM:ムツミの生命が-17減少!(生命:21->4)
GM:籠倉胡桃の生命が-33減少!(生命:-34->-67)
籠倉胡桃:「う、ぐっ……!」
籠倉胡桃:「あ、あ、あ…………!」
GM:霊力結界は砕け、胡桃は倒れる。
籠倉 煤羽:「…………」
武城勇斗:夜魔の妖眼+邪眼>ムツミ
武城勇斗:2d6+7
Kamigakari : (2D6+7) → 6[2,4]+7 → 13
武城勇斗:以下省略!
武城勇斗:倒れる胡桃を横目に、一歩前に出る。
武城勇斗:紫の瞳はひとり残された少女を見据えて、
武城勇斗:「すまないな」
武城勇斗:「これが役目だ」
武城勇斗:託された、とも言わず。
武城勇斗:魔眼はあくまでも淡々と光り、
武城勇斗:ムツミの身体を内部から刻む。
ムツミ:「……ここまでね」
GM:最後まで寡黙を貫いて、本の少女は溶けてゆく。
武城勇斗:溶けゆく少女を見つめている。
GM:結界が砕ければ、元の景色が戻ってくる。屋根裏部屋には、溶けた泥のようなものたちと、一人の少女が倒れていた。
GM:* * *
GM:──5月4日 23:42 コテージ・屋根裏──
籠倉胡桃:「う……!」
籠倉胡桃:「あああああっ……あ、あ、あ、あ、ぎっ!」
GM:倒れた胡桃が、苦しみ始める。
GM:霊紋が輝き、汗だくにのたうち回る。
GM:法則障害②:【R】
察知:不要
強度:5
必要人数:なし
消去:なし
対象:地域
特殊ダメージ:なし
ペナルティー:なし
その他の影響
A:なし
B:なし
禁呪などを用いることで霊脈に負荷を与え、その霊脈を枯渇させることで[術者]の力を増大させる[法則障害]。
この効果により得た霊力は、別の[法則障害]の触媒へと使用されている。
この[法則障害]は[術者]を倒した時点で自動的に[消去]される。
GM:霊力を吸い上げる法則障害の術者は、胡桃だった。
GM:そして胡桃は、法則障害によって吸い上げた霊力を何かに使用していた。
GM:胡桃が倒れたことによって、霊力を吸い上げる法則障害は消えた。
GM:だから、胡桃の残った霊力が「何か」によって吸われているのだ。
籠倉胡桃:「あ、あ!あ、ああっ…………」
籠倉 煤羽:「胡桃……!」
GM:やがて、胡桃の力が抜ける。
GM:霊力を吸い上げる「何か」との接続が、途切れたのだ。
籠倉胡桃:「…………っ……はあっ……はあっ……」
籠倉 煤羽:駆け寄ろう。
籠倉胡桃:「……切れ、ちゃった……」
籠倉胡桃:「もう、だめだ……だめなんだよ、すすはちゃん……」
籠倉 煤羽:「何がだよ……!」
籠倉胡桃:「私の法則障害が……!どうしよう……どうしよう……」
籠倉胡桃:「……ねえ、すすはちゃん」
籠倉胡桃:「私、どうすれば良かったのかな」
籠倉胡桃:「私、頑張ったよ。すごく頑張った」
籠倉胡桃:「だけど……もう、おしまいなんだ……」
GM:もはや、隠す理由もない。
GM:胡桃はぽつりぽつりと、その事情を話し始めた。
籠倉胡桃:「……アラミタマに、会ったんだ」
籠倉胡桃:「今まで見てきたずる賢いアラミタマとは違う。知性がなくて、純粋なアラミタマだった……」
GM:
情報⑪:アラミタマに出来る事
今回のアラミタマの目的は、人へと至ることだ。そのための手段として、人の体を乗っ取るべき、と彼らは考えている。
安慶名眞榮や木下果子の時間を巻き戻したのは法則障害の仕業とみて間違いない。
使われた法則障害はすべて、特殊な知識を必要とするものだった。
今回のアラミタマには知性が備わっていない。目標のための計画的な行動など、そもそもが無理な話だ。
彼らには、人間を唆して魂の契約を結ぶことすらままならない。
しかし。
かわりに彼らは、言葉を持たぬ生き物たちと、心で結びつくことができる。
それは例えば動植物であったり、産まれる前の『胎児』など、だ。
武城勇斗:「…………」
安慶名眞榮:「……覚悟はしていたのですが、」
安慶名眞榮:「つらいですね、胸のあたりがひどく苦しい」
籠倉胡桃:「……眞榮さん」
武城勇斗:「……覚悟でどうにかなるものでもない」
籠倉胡桃:「それ、だけじゃ、ないの……」
安慶名眞榮:「……話してください」
籠倉胡桃:「……霊力は、行き届かない。私の法則障害は、もう、崩れる」
籠倉胡桃:「……だから……話すまでも……ない……」
GM:在りし日のリバース
察知:不要
強度:5
必要人数:なし
消去:なし
対象:地域
特殊ダメージ:なし
ペナルティー:なし
その他の影響
A:【生命力】が40[回復]する。
B:なし
指定した対象の体を過去の状態へと巻き戻す[法則障害]。
この効果により対象は強制的に若返り、記憶、能力、怪我や病気などの状態は当時のものへと逆行(リバース)される。
対象が生まれる前まで時間を巻き戻したい場合は、対象の両親の時間も同時に巻き戻さなければならない。
対象を巻き戻した後も[法則障害]の効力は持続し、朝日が昇るたび、対象はその成長と記憶を失い続ける。
この[法則障害]は安慶名眞榮に認識された時点で自動的に[消去]される。
GM:眞榮の頭に、痛みが走る。
GM:在りし日の思い出。
GM:転校生が来てからのこと。
GM:恋人と過ごした日々。
GM:大人になってからのこと。
GM:子供を授かったときのこと。
GM:君は、すべてを思い出した。
GM:明くる日のリバース
察知:不要
強度:5
必要人数:なし
消去:なし
対象:地域
特殊ダメージ:なし
ペナルティー:なし
その他の影響
A:【霊紋】を[強度]+2分[回復]する。
B:なし
不完全な[法則障害:在りし日のリバース]の副作用として偶発的に現れてしまった[法則障害]。
[法則障害:在りし日のリバース]が[消去]された際に、[法則障害:在りし日のリバース]によって封印されたアラミタマを、再誕(リバース)させる効果を持つ。
母体は、即座にアラミタマ化した子を宿す。子は母体を食い破って誕生し、より強力なアラミタマへと成長する。
この[法則障害]は、アラミタマを殺すことで自動的に[消去]される。
GM:真相
アラミタマ──メフィスト・フェレスの従僕たちは、人間へと至る方法を模索していた。
そして彼らが行き着いたのは「人の子に産まれる」という手段だった。
彼らは取り憑くべき胎児を探した。霊力豊かな子供が望ましかった。
見つけた子供は死産の危機にあった。それもまた、彼らには都合が良かった。
その生存本能──赤子の生まれたいという欲求に応える形で《魂の契約》を結ぶ事にした。
アラミタマは知らなかった。そんな事をしても、己が人間として生まれる事は出来ないということを。
こうして、たまたま彼らの標的になったのが、眞榮と果子の子供であった。
契約は成立し、木下果子は、アラミタマを宿す人間と化していた。
子供は異常な速度で成長し、ついに産まれ落ちてしまう。
その場に居合わせたのが、聖堂騎士団のカミガカリである胡桃であった。
胡桃はすぐに悟る事となる。このアラミタマには勝てない。しかしアラミタマを野放しにはできない。
悩んだ末に出した結論は『木下果子の契約をなかった事にする』という手段であった。
法則障害の専門家でもあった胡桃は、遡及の禁呪へと手を伸ばす。
霊脈を用いて[法則障害:在りし日のリバース]を発動させ、木下果子と安慶名眞榮の体を10年前へと戻す。
これによって、生まれようとしていたアラミタマは、果子の胎内へと封印される。
眞榮が夢に見た情景は、かつて彼が実際に体験し、そして失われた、正真正銘、彼自身の人生の記憶だ。
しかし、もし禁呪によって完全に時間が巻き戻っているならば、眞榮はこの出来事を思い出す事は有り得ない。遡及の禁呪は不完全だったのだ。
彼らが記憶を取り戻すほど、禁呪の効力もまた弱まっていく。
そして、眞榮と果子が記憶を取り戻した時、この禁呪は崩壊を迎え、果子は再びアラミタマを宿すのだ。
安慶名眞榮:「……果、子さん」
安慶名眞榮:彼女の部屋へ駆け出そうとする。
武城勇斗:止めない。こちらも続く。
籠倉 煤羽:「……急いだほうがよさそうだな」
白江ミズチ:「…………」考え込むような沈黙の後、他のカミガカリ達に続いていった
籠倉 煤羽:「……よくがんばったな。あとはオレたちに任せてくれ、胡桃」
籠倉胡桃:「……っ、うっ……」
籠倉胡桃:「ごべん、なざいっ……」
行行林林:「だから、リサさんは、」呟いて、同じく駆ける。
籠倉 煤羽:ぽんと胡桃の背中を擦って、自分も果子のもとに。
GM:* * *
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+40増加!(生命:8->48)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+40増加!(生命:1->41)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+40増加!(生命:30->70)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+40増加!(生命:1->41)
行行林林:行行林林の生命が+40増加!(生命:1->41)
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が+7増加!(霊紋:12->19)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+30増加!(生命:70->100)
行行林林:行行林林の霊紋が+7増加!(霊紋:8->15)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-30減少!(生命:100->70)
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が+3増加!(霊紋:19->22)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-10減少!(生命:70->60)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が+7増加!(霊紋:15->22)
武城勇斗:4d6 霊力
Kamigakari : (4D6) → 15[2,4,4,5] → 15
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が+7増加!(霊紋:14->21)
籠倉 煤羽:3d6
Kamigakari : (3D6) → 11[2,3,6] → 11
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→2)
安慶名眞榮:2d6
Kamigakari : (2D6) → 2[1,1] → 2
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
白江ミズチ:ダイス合計:7 (3D6 = [3 1 3])
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→1)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
行行林林:3d6
Kamigakari : (3D6) → 12[3,3,6] → 12
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→4)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→4)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→3)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→1)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
GM:◆シーン⑥◆:マスターシーン
GM:無数の魂が蠢く。ひそひそと、囁き合っている。
従僕たち:我々は。
従僕たち:ぼくたちは?
従僕たち:やったのか?
従僕たち:やったよ!
従僕たち:やったのだ
従僕たち:とうとう我らは
従僕たち:やったのだー!
従僕たち:我ら迷い仔は
従僕たち:あかちゃんと
従僕たち:人の仔と
従僕たち:とー
従僕たち:契約を結ぶ事ができたのだ
従僕たち:おやくそくが
従僕たち:できたのだ!
従僕たち:のだー
従僕たち:なかよくなれたね!
従僕たち:ね
従僕たち:うちらと一緒だったね
従僕たち:うん
従僕たち:生まれたがってた
従僕たち:死んじゃうところだったもんね
従僕たち:助けてあげた
従僕たち:えらい!
従僕たち:叶えられたね
従僕たち:生まれさせてあげられるね
従僕たち:うれしいね!
従僕たち:これでとうとう
従僕たち:あたしたちも
従僕たち:生まれられるの?
従僕たち:うん
従僕たち:ほんとに?
従僕たち:そうさ
従僕たち:そうだよ
従僕たち:そうだとも
従僕たち:そろそろだ
従僕たち:時は来る
従僕たち:いっぱい待ったね
従僕たち:何年?
従僕たち:ねんってなに?
従僕たち:ねんっていうのはねえ
従僕たち:ねんだよ
従僕たち:わかんなーい
従僕たち:主の
従僕たち:メフィストさまのー
従僕たち:元を離れてから
従僕たち:はなれてからー
従僕たち:からの?
従僕たち:彷徨い
従僕たち:ふよふよ
従僕たち:ふわふわ
従僕たち:とことこ
従僕たち:ぐーるぐる
従僕たち:まわって
従僕たち:まよって?
従僕たち:いっぱいあったね
従僕たち:あったー
従僕たち:けど
従僕たち:けども
従僕たち:ついに!
従僕たち:生まれられるね
従僕たち:たのしみだねえ
従僕たち:せーの
従僕たち:\\やったー///\わーい/\うれしー/
従僕たち:ばらばらじゃん!
従僕たち:あはは
従僕たち:ふふふっ
従僕たち:やっとだね
従僕たち:ねー
従僕たち:夢に見た人間
従僕たち:ニンゲン!
従僕たち:私はかつて人の身であったが
従僕たち:またはじまったー
従僕たち:ニンゲンっておいしい?
従僕たち:おかあさんもニンゲンなんだって
従僕たち:すごい!
従僕たち:おかあさん、あかちゃんうみたいんだって
従僕たち:ほんと?
従僕たち:やったじゃん
従僕たち:かなえてあげられるね!
従僕たち:好きって言ってくれるかな
従僕たち:かなー
従僕たち:わからないね
従僕たち:ねー
従僕たち:いってほしいねー
従僕たち:ねー
従僕たち:ちがかったらどうしよう
従僕たち:わあー
従僕たち:かなしいねー
従僕たち:ねー
従僕たち:もうすぐわかるよ
従僕たち:そっかー
従僕たち:たのしみー
従僕たち:どうかな?
従僕たち:どうかなあ?
従僕たち:果たして、この世界は──
従僕たち:はてさて
従僕たち:わくわく
従僕たち:はらはら
従僕たち:どきどき
従僕たち:我々を、歓迎してくれるのだろうか?
GM:* * *
籠倉胡桃:ある日を境に、変なものが見えるようになった。
籠倉胡桃:この世界は、どこかほつれのようなものがある。
籠倉胡桃:特定の条件を満たすと、物理法則に反する挙動をするのだ。
籠倉胡桃:私はそれをバグと呼んでいた。
籠倉胡桃:ゲーム画面越しに、それを見つけることができるようになった。
籠倉胡桃:それが、カミガカリに覚醒した私の能力だった。
籠倉胡桃:私は、聖堂騎士団に拾われた。超常世界の事を知った。
籠倉胡桃:私は、力を手に入れた。
籠倉胡桃:お父さんを、お母さんを、友達を……そしてすすはちゃんを護る力を。
籠倉胡桃:超常世界の事は、一般人には口外できない。だから、私はすすはちゃんもこの事が言えなかった。
籠倉胡桃:騎士団の仕事をして、私達の家を平和にして、そうして私はすすはちゃんの安全な日常を守れている気分に浸っていた。
籠倉胡桃:本当は、全部を言いたかった。すすはちゃんに褒めて欲しかった。
籠倉胡桃:でも、それは我慢した。すすはちゃんのそばにいて、すすはちゃんと一緒に遊ぶ日々が永遠に続けば、それでよかった。
籠倉胡桃:すすはちゃんはかっこいい。私なんかとは違っていい人で、何でも出来る人だ。
籠倉胡桃:なのに突然、すすはちゃんは私を避け始めた。
籠倉胡桃:私がカミガカリを続ける理由は、あなたを護りたかったからのに。
籠倉胡桃:褒められなくてもいい、打ち明けなくてもいい、だからせめて、あなたと一緒に楽しい日々を過ごせていれば、それでよかったのに。
籠倉胡桃:理由も打ち明けず、すすはちゃんは私から去っていく。
籠倉胡桃:それでも私は、あなたを護るためにカミガカリを続ける。
籠倉胡桃:けど私は、聖人じゃなかった。見返りが欲しかった。
籠倉胡桃:あなたと一緒に過ごす日々という見返りが。
籠倉胡桃:けれど、それは、もう貰えない。
籠倉胡桃:辛かった。精神がすり減っていった。
籠倉胡桃:せめて理由が知りたかった。
籠倉胡桃:怖かったけど、勇気を出して、すすはちゃんに気持ちをぶつけた。
籠倉胡桃:すすはちゃんは、何も教えてはくれなかった。
籠倉胡桃:私の記憶は欠落している。半年間もの間。
籠倉胡桃:そして、記憶が繋がった時には、私はカミガカリになっていた。
籠倉胡桃:その時にすすはちゃんに嫌われるような何かがあったのかもしれない。
籠倉胡桃:それだって、教えてくれなきゃどうしようもない。
籠倉胡桃:私は、すすはちゃんに拒絶された。
籠倉胡桃:だから私も、すすはちゃんを拒絶した。
籠倉胡桃:私は家を出た。
籠倉胡桃:死にたい気持ちではあったけど、死ぬつもりはなかった。
籠倉胡桃:1週間くらいしたら帰るつもりだった。
籠倉胡桃:だから、想像もしなかったんだ。
籠倉胡桃:旅先で偶然、本当に偶然……
籠倉胡桃:……アラミタマと出会ってしまうなんて。
籠倉胡桃:あの日、私が彼らを見つけたのは偶然だった。カミガカリの男性が一人、一般人の女性が一人いた。
籠倉胡桃:女性の腹部は異様に膨れ上がっていて、そこからアラミタマの気配を感じた。
籠倉胡桃:私の背筋は凍りついた。
籠倉胡桃:怖い。
籠倉胡桃:足が震える。歯がかちかちと鳴る。
籠倉胡桃:鼓動が全身に鳴り響く。
籠倉胡桃:私は、ゲーム機を手に取った。
GM:* * *
籠倉胡桃:「…………あ、ああ……あっ、あっ……」
木下果子:「よう。きみ、カミガカリ?」
籠倉胡桃:「あああ…………!」
木下果子:「ごめんな、巻き込んじゃって。無事でよかった」
籠倉胡桃:腹部を突き破られた女性が居た。
籠倉胡桃:声はほとんど出ず、唇を動かして、言の葉を紡ぐ。
籠倉胡桃:その横には、男性が倒れていた。彼らの言動から、二人がどういう間柄かは、何となく想像がついた。
籠倉胡桃:彼もアラミタマへと立ち向かったが、敵わなかった。あるいは、本気を出せなかったのかもしれない。
籠倉胡桃:「……ごっ…………」
籠倉胡桃:「ごべっ、なざいっ…………!」
籠倉胡桃:私は、飛び出せなかった。
籠倉胡桃:アラミタマに立ち向かえなかった。
籠倉胡桃:怖かったから。
籠倉胡桃:どうしても怖かったから。
木下果子:「ああ、いいんだ。……うちの子の事だからな」
籠倉胡桃:弱った母体は、母体の価値を失った。
籠倉胡桃:アラミタマは彼女の腹を突き破って誕生し、この地ではない何処かへと去りゆこうとしている。
籠倉胡桃:「う、うえええええっ…………!」
籠倉胡桃:私の頭は、ぐちゃぐちゃだった。
籠倉胡桃:アラミタマが逃げてゆく。民間人は、私の醜い失態で死ぬ。
籠倉胡桃:私は臆病で卑劣な、ただの子供だった。
籠倉胡桃:「いやだ……」
籠倉胡桃:「やだ、やだ、やだ、やだ、やだ……」
籠倉胡桃:頭をかきむしって、この状況を打開する策を巡らせる。
籠倉胡桃:一つだけ、手札がある。
籠倉胡桃:それを見ないふりをして、策を捜し続ける。
籠倉胡桃:そのたびに、その手札が、ちらり、ちらりと頭の片隅をかすめる。
籠倉胡桃:方法は、ある。
籠倉胡桃:アラミタマを封印して、この人の命も救う、たった一つの、最悪の方法が。
籠倉胡桃:「……………………」
籠倉胡桃:それをすれば、私は禁忌に触れる。
籠倉胡桃:犠牲にするものを己の都合や己の正義で推し量って、他の何かへ痛みを強いる愚行だ。
籠倉胡桃:この禁忌は、霊力を必要とする。
籠倉胡桃:それはいずれ、この地を枯らして、これから生まれてくるいくつもの生命を奪う事になる。
籠倉胡桃:それに結局のところ、これはただの先延ばしに過ぎない。
籠倉胡桃:いつかは誰かが気付く。再び時は動き出す。
籠倉胡桃:アラミタマは生まれ、この人は死ぬ。それは、避けられない。
籠倉胡桃:それが分かっているのに。
籠倉胡桃:「うう」
籠倉胡桃:「うううううう、あああああ……!」
籠倉胡桃:泣きながら、ゲーム機を掴む。
籠倉胡桃:私は、禁術に手を出してしまった。
GM:* * *
籠倉胡桃:彼らの時は戻り、子供の姿になった。
籠倉胡桃:そこから先は、地獄だった。
籠倉胡桃:術者である私は、この場を離れられない。
籠倉胡桃:そう遠くないうちに、騎士団が私の捜索を始めるだろう。
籠倉胡桃:終わりが迫っている。
籠倉胡桃:恐怖が自分を追い詰めてゆく。
籠倉胡桃:遡及の術式は、人の成長と記憶を毎日リセットする。『その時』が訪れるのを、防ぐために。
籠倉胡桃:彼らは、毎朝同じ時間に、同じ言葉で騒ぎ始める。
籠倉胡桃:最初の数日は、真面目に応対をしていた。
籠倉胡桃:けれど、仲良くしようとしても、何を説明をしても、結局、翌朝にはすべてを忘れられてしまうのだ。
籠倉胡桃:彼らはセーブをしないまま、ロードを繰り返す。朝になればまた、同じ言葉で騒ぎ始める。
籠倉胡桃:私の心は、予想以上に早く限界を迎えた。
籠倉胡桃:もう駄目だ。本当にもう駄目だ。
籠倉胡桃:気が狂いそうだ。
籠倉胡桃:誰かがいないと、心が壊れてしまう。
籠倉胡桃:寂しかった。ぬくもりが欲しかった。
籠倉胡桃:人に飢えていた。話し相手が欲しかった。
籠倉胡桃:毎日同じ動きをする人間じゃない。共に時を過ごせる仲間が。
籠倉胡桃:最初に思い浮かんだすすはちゃんの顔を夢中で振り払う。
籠倉胡桃:次に浮かんだのは、学校の友達だった。
籠倉胡桃:睦美と、三空と、真白。
籠倉胡桃:記憶を頼りに、私の知る彼女たちの性格をイメージして、泥人形を創造した。
籠倉胡桃:彼女たちの姿をして、彼女たちの性格に似た、彼女たちではない異形が、私の側に寄り添ってくれた。
籠倉胡桃:一人遊び、人形ごっこだなんて分かってる。
籠倉胡桃:それでも、そうしないわけには行かなかった。
籠倉胡桃:私は強い人間じゃない。
籠倉胡桃:誰にも褒められない事をして、
籠倉胡桃:誰にも知られずに苦しんで、
籠倉胡桃:罪だけを被って死ぬ、
籠倉胡桃:そんな生き方は無理だった。
籠倉胡桃:一人で生きる事なんて、できなかった。
籠倉胡桃:誰かに、慰めてもらわないと駄目だった。
籠倉胡桃:そんな私に、運命はさらに追い打ちをかける。
籠倉胡桃:ある日、眞榮さんと果子さんが、夢の話をしているのを見た。
籠倉胡桃:それは時間が戻っていれば、絶対に覚えていないはずの、未来の夢だった。
籠倉胡桃:絶望した。
籠倉胡桃:術は不完全だったんだ。
籠倉胡桃:眞榮さんは、少しずつ思い出し始めているんだ。
籠倉胡桃:この術は、いずれ崩壊を迎えてしまうんだ。
籠倉胡桃:アラミタマの再生は、絶対避けられない事なんだ。
籠倉胡桃:もう、終わらせたかった。
籠倉胡桃:けれど、封印を解いたら果子さんは死んでしまう。私は殺されてしまう。
籠倉胡桃:終わらせられなかった。
籠倉胡桃:終わらない地獄が始まってから、ひと月が経過していた。
籠倉胡桃:誰かが結界に侵入した。
籠倉胡桃:聖堂騎士団のシスターだった。
籠倉胡桃:怖かった。
籠倉胡桃:恐怖が勝ってしまった。
籠倉胡桃:結界に侵入したシスターは、マシロとムツミが対処してくれた。
籠倉胡桃:泳がせて、不意をついて、頭を隠して、体は外に放り出した。
籠倉胡桃:自分が何をしたいのか、わからなくなった。
籠倉胡桃:カミガカリが来るのを待っているのか、カミガカリを追い払いたいのか。
籠倉胡桃:終わらせたいのか、終わらせたくないのか。
籠倉胡桃:翌日には、また別のカミガカリが来た。
籠倉胡桃:シスターと並ぶほどの使い手が、今度は4人。
籠倉胡桃:これが最後のチャンスだと思った。
籠倉胡桃:封印した眞榮さんも目覚めさせて、彼らと手を組めば、アラミタマにも勝てるかもしれないと考えた。
籠倉胡桃:けれど。
籠倉胡桃:その中に、すすはちゃんが居るのが、だめだった。
籠倉胡桃:すすはちゃんを命の危機に巻き込む勇気が、私には無かった。
籠倉胡桃:私はすすはちゃんが好きだ。
籠倉胡桃:あなたの顔を見ると辛い。あなたが憎いんだ。あなたのことが嫌いなんだ。
籠倉胡桃:だけど、それでも私は。
籠倉胡桃:あなたのことが、未だに好きなんだ。
籠倉胡桃:考えるだけで、胸が張り裂けそうなほどに。
籠倉胡桃:狂おしいほどに、未だに好きなんだ。
GM:* * *
木下果子:「フェアリーさん」
リサ・ブルダン:「……はい」
木下果子:「私、思い出したよ。全部」
木下果子:「法則障害が壊れた。胡桃ちゃんが折れたんだろうな」
リサ・ブルダン:「それは……!」
木下果子:「大丈夫。構えなくていいよ。もうちょっとだけ、時間があると思う……」
木下果子:そうだ。ぜんぶ思い出した。
木下果子:私は、間違いなくあなたと付き合っていた。
木下果子:このベッドも、私達のベッド。
木下果子:この部屋も、私達の部屋だった。
木下果子:書斎も、リビングも、客室も、森の見える景色も。2人で探して、考えて、建てた、私達の城だった。
木下果子:夢に見た幸せな景色は、私の大切な思い出だった。
木下果子:私はこんなにあなたのことが好きなのに、
木下果子:今まで、それをすべて忘れていたんだ。
木下果子:……子供が欲しかった。
木下果子:授かったときは驚いた。
木下果子:不自然なのも、分かってた。
木下果子:見ないふりをした。
木下果子:この子を産みたかった。
木下果子:これを逃したら、私は二度と、あなたの子を産めないのだから。
木下果子:愛しい子。あなたの子。
木下果子:でも、そうか。お前はアラミタマだったんだな。
木下果子:私の子供に取り憑いたのか。生まれるために。
木下果子:そうか。
木下果子:悪気はなかったんだな。
木下果子:産まれてもいない子供だもんな。
木下果子:何も知らないだけ。
木下果子:赤ん坊と、同じだ。
木下果子:バカだなあ、お前。
木下果子:そんなの……
木下果子:憎めるわけ、ないじゃないか……。
木下果子:いいよ。怒らないさ。
木下果子:愚かなのは、お互い様。
木下果子:それでもお前は、私の子だ。
木下果子:せめて、私だけでも。
木下果子:お前を、愛してやりたい。
木下果子:お前の命を、歓迎させてくれ。
リサ・ブルダン:「……」
木下果子:「なあ、フェアリーさん」
リサ・ブルダン:「はい」
木下果子:「アンタ本当は、私を殺すつもりだったんじゃないか?」
リサ・ブルダン:「なっ……!? そっ……」
木下果子:「……“フェアリーさんは、真相にアタリがついてたんじゃないか”」
木下果子:「そこまで考えて、気付いたんだ」
木下果子:「フェアリーさんは、誰の死を予想したんだろうな、って」
リサ・ブルダン:「あ…………」
木下果子:「そもそも、フェアリーさんが真相にたどり着けるのは、おかしいんだ」
木下果子:「だって、フェアリーさんはアラミタマの情報を知らない」
木下果子:「ここにアラミタマが居る事も気づけないはずなんだ」
リサ・ブルダン:「……」
木下果子:「……アンタ、私とアラミタマの死が視えたんだろ?」
リサ・ブルダン:「…………………………」
リサ・ブルダン:「……、……はい」
木下果子:「首無騎士が本当に狙いたかったのは、カミガカリでも、マシロちゃん達でもない」
リサ・ブルダン:「……そうです」
リサ・ブルダン:「私は、果子ちゃん……いえ、果子さんを……狙っていました」
リサ・ブルダン:「アラミタマが目覚める前に私を殺せば、被害の拡大を防ぐ事ができるから」
木下果子:「アラミタマが目覚める前に私を殺せば、被害の拡大を防ぐ事ができるから」
リサ・ブルダン:「…………はい」
リサ・ブルダン:「ごめんなさい……」
木下果子:「いいよ。正しいと思う」
リサ・ブルダン:「……でも、もうムリです」
リサ・ブルダン:「よくわかりました。私に、人殺しはできないんだって……」
木下果子:「……アンタが手を下さなくても」
木下果子:「私は、結局死ぬんだろ?」
リサ・ブルダン:「!それは……」
木下果子:「子供が産まれたら、私は腹を突き破られて死ぬ」
木下果子:「この子は、生まれる前に殺さなきゃいけない。でもこの子が死んだら……」
木下果子:「アラミタマに馴染んだ母体も、道連れになるんだ」
リサ・ブルダン:「…………」
木下果子:「なんて顔、してんだよ」
リサ・ブルダン:「……っ、ぐすっ。ふっ……」
木下果子:「……泣くなって」
木下果子:「もうすぐ来るんだ。私の恋人も、あんたの恋人も」
リサ・ブルダン:「うっ、ううっ。うえっ……!」
リサ・ブルダン:「う、あああ…………!」
木下果子:「ああもう、よしよし」
木下果子:「アンタ、優しい人だなあ……」
GM:* * *
行行林林:高位治癒 連なる言霊 言霊の神髄~
行行林林:ブジョウさん2回、他1回ずつ高位治癒します。
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 8[2,6]+10 → 18
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 3[1,2]+10 → 13
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 6[2,4]+10 → 16
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+11増加!(生命:48->59)
武城勇斗:2回霊力流転されまーす
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-8減少!(生命:59->51)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+13増加!(生命:41->54)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→6)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+14増加!(生命:41->55)
行行林林:3d
Kamigakari : (3D6) → 8[1,2,5] → 8
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→5)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→2)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
安慶名眞榮:流転
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
行行林林:鎮魂。レクイエム。『ハイパーバロック』が自ずと慰めの楽曲を紡ぐ。
GM:◆シーン⑦◆最終戦闘
GM:──5月4日 23:55 コテージ・寝室──
木下果子:「おかえり」
GM:カミガカリ達が、果子の部屋に戻る。
安慶名眞榮:「はい」
GM:ベッドに座った果子が、穏やかに微笑み、彼らを迎えた。
木下果子:「思い出しちゃったな、お互い」
GM:禁呪はまだ、完全には効力を失ってはいない。
GM:果子は、14歳の姿をしている。
GM:だが、その腹は、子供の体には不釣り合いなほどに肥大化していた。
安慶名眞榮:「……はい」
木下果子:「なあ。さっきさ、私が言った事」
木下果子:「将来の嫁だとか言われても、納得いかないって言った事」
木下果子:「取り消してもいいか?」
木下果子:「私には、あんたしかいないんだ。何しろ」
木下果子:「一目惚れ、だったからな」
安慶名眞榮:「……改めて、言わせてください」
安慶名眞榮:「僕の妻はあなたしかいません」
木下果子:「知ってる」
木下果子:「……なんて、ちょっと恥ずかしいな」
安慶名眞榮:「そんなあなたも素敵です……」
木下果子:「アンタと一緒になれて良かった」
安慶名眞榮:「はい」
安慶名眞榮:「あの時から、ずっと……同じことを思っています」
安慶名眞榮:「今も、これからも……」
木下果子:「二人で過ごせて、子供ができて……」
木下果子:「最高に幸せな人生だった」
安慶名眞榮:「はい」
木下果子:「でも、ごめんな」
木下果子:「お前まで、死なせるわけには行かない」
安慶名眞榮:「謝らないでください」
安慶名眞榮:「……そう言うだろうと思ってました」
安慶名眞榮:「……体の、具合は」
木下果子:「ああ……」
木下果子:「そろそろだ」
GM:ぼこぼこと、その腹部が膨らむ。
GM:そのシルエットは綺麗な球形から、やがて人ではないものの形へと歪み始める。
木下果子:「カミガカリのみんな!」
武城勇斗:駆けつける。
木下果子:「何をすればいいか、わかるよな」
木下果子:「いつもどおり、何も変わらない」
行行林林:「もちろんよ」
木下果子:「……アラミタマ退治だ」
武城勇斗:「…………っ」その光景と、果子の声に目を瞠り。
籠倉 煤羽:「やっぱこの仕事やめてえな……」ため息
白江ミズチ:「……はじめから、そのつもりだ」
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:「承ろう」
白江ミズチ:「嫌なやつは下がってていいぞ。私がやる」
行行林林:「私は無垢なものでも、誰かの大切なものでも、美しいものでも壊せる」
行行林林:「欲張りだから」
安慶名眞榮:「……本当は誰にもあなたに触れさせたくなかった、力及ばず、すみません」
安慶名眞榮:「参ります」
籠倉 煤羽:「任せろって言ったやつが下がるわけにもな~」
木下果子:「リサさん」
GM:果子が、リサの背中をとんと押す。
木下果子:「ここでお別れだ。アンタは恋人と、上手くやってくれ」
リサ・ブルダン:「っ…………」
木下果子:「林ちゃん。その人の事、守ってやって」
行行林林:「うん」
行行林林:「この子、こんなんだからね」
リサ・ブルダン:「林、ちゃん……」
行行林林:「だから、代わりに。……参ります」
木下果子:「おうっ」
行行林林:あなたに死の予言すべてを担わせやしない。だから、この手で。
GM:果子は林とリサを見て、少し寂しそうに笑う。
GM:寝室の景色が、上書きされる。
GM:あたり一面、肉の壁で埋め尽くされた窮屈で薄暗い世界へと。
GM:壁が脈打つと共に、とくん、とくんと優しい心音が聞こえてくる。
GM:果子の体が膨らむ。異形の体へと変化していく。
木下果子:「……っ、ぐ……!」
GM:アラミタマを宿した体から、肉の鞭が生える。
GM:いくつもの生き物たちが奏でる、不協和音。それでいて赤子に似た無邪気な声。
木下果子:「……ごめんな、みんな」
木下果子:「始めてくれ」
GM:識別>明くる日のリバース
白江ミズチ:2d6+1 知性
Kamigakari : (2D6+1) → 11[5,6]+1 → 12
武城勇斗:2d6+8 知性
Kamigakari : (2D6+8) → 7[1,6]+8 → 15
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 5[2,3]+2 → 7
安慶名眞榮:2d6+2 知性
Kamigakari : (2D6+2) → 7[2,5]+2 → 9
行行林林:2d6+9
Kamigakari : (2D6+9) → 7[3,4]+9 → 16
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→3)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→6)
行行林林:18すね
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→5)
GM:【最終戦闘】
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
武城勇斗:獣魔変身します 4,4使用 魔法ランク+1
籠倉 煤羽:霊威機動します
安慶名眞榮:クリスタルエンフォーサーからの結晶変身
籠倉 煤羽:2d6+2
Kamigakari : (2D6+2) → 9[3,6]+2 → 11
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→6)
籠倉 煤羽:成功 行動力+5
GM:>明くる日のリバース
GM:《拡散準備》準備/使用者
対象は[攻撃行動]の[対象]を+2体。[攻撃行動]の[対象]が[範囲・戦闘地帯]の場合、[ダメージ]に+1d。
GM:《悪霊の一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]4d+30の物理ダメージ。
GM:《距離拡大》特殊/使用者
いつでも使用できる。1ターン中1回、対象は【生命力】5消費後、[攻撃行動]の[距離]を[戦闘地帯]に変更。
GM:明くる日のリバースの生命が-5減少!(生命:0->-5)
GM:1d5
Kamigakari : (1D5) → 3
GM:1d4
Kamigakari : (1D4) → 3
GM:1d3
Kamigakari : (1D3) → 2
GM:2d+14
Kamigakari : (2D6+14) → 8[3,5]+14 → 22
GM:PC234
GM:24
武城勇斗:2d6+1>24 回避
Kamigakari : (2D6+1>24) → 6[3,3]+1 → 7 → 失敗
籠倉 煤羽:2d+7
Kamigakari : (2D6+7) → 9[4,5]+7 → 16
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→5)
行行林林:2d6+2>24 避け
Kamigakari : (2D6+2>24) → 7[2,5]+2 → 9 → 失敗
GM:《破滅の神言》特殊/戦闘地帯/1体
ダメージ算出時に使用。1ターン中1回、使用者は【生命力】を10消費後、①②いずれかの効果を得る。①:一般人に[気絶・戦闘不能・死亡]いずれかを与える。②:[ダメージ]に+[1d×3]。
GM:明くる日のリバースの生命が-10減少!(生命:-5->-15)
GM:1d
Kamigakari : (1D6) → 2
GM:4d+30+6
Kamigakari : (4D6+30+6) → 8[2,2,2,2]+30+6 → 44
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-41減少!(生命:51->10)
籠倉 煤羽:ピコーン ピコーン
行行林林:行行林林の生命が-40減少!(生命:44->4)
武城勇斗:武城勇斗の生命が-43減少!(生命:55->12)
GM:《強固な思念体》:常時/使用者
対象は[手番]の際、[タイミング:攻撃]を+1回。
GM:《悪霊の一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]4d+30の物理ダメージ。
GM:《邪法熟練》常時/使用者
対象は《距離拡大》を1ターン中、さらに+1回使用可能。
GM:《距離拡大》特殊/使用者
いつでも使用できる。1ターン中1回、対象は【生命力】5消費後、[攻撃行動]の[距離]を[戦闘地帯]に変更。
GM:明くる日のリバースの生命が-5減少!(生命:-15->-20)
GM:1d5
Kamigakari : (1D5) → 1
GM:1d4
Kamigakari : (1D4) → 2
GM:1d3
Kamigakari : (1D3) → 3
籠倉 煤羽:死
GM:PC135
行行林林:死
GM:命中24
籠倉 煤羽:PC1,3,5か
行行林林:回避2だが?
白江ミズチ:2d6+7>=25 回避
Kamigakari : (2D6+7>=25) → 8[2,6]+7 → 15 → 失敗
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→6)
安慶名眞榮:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 4[2,2]+10 → 14
行行林林:2d6+2>24 避け
Kamigakari : (2D6+2>24) → 9[4,5]+2 → 11 → 失敗
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→4)
GM:赤子は楽しげな声で、じゃれるように肉鞭を振るう。
GM:──触れれば骨を砕くほどの力で。
行行林林:林は倒れるが、オルガンは響き続けてる。
行行林林:「……生憎ぐしゃぐしゃになるのは、慣れてるのよ」きゅう
GM:4d+30
Kamigakari : (4D6+30) → 11[1,3,3,4]+30 → 41
行行林林:死
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-37減少!(生命:54->17)
行行林林:行行林林の生命が-37減少!(生命:4->-33)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-35減少!(生命:60->25)
白江ミズチ:「……ふん、じゃれつかれた程度、どうってことないな!」
安慶名眞榮:明くる日のリバースにフォースバスター
武城勇斗:頬の血を拭う。
安慶名眞榮:2D6+8
Kamigakari : (2D6+8) → 8[4,4]+8 → 16
安慶名眞榮:炎が燃える。
籠倉 煤羽:いてえよ~
安慶名眞榮:C(6*3+11+9)
Kamigakari : 計算結果 → 38
安慶名眞榮:C(6*4+11+9)
Kamigakari : 計算結果 → 44
安慶名眞榮:C(4*3+11)
Kamigakari : 計算結果 → 23
木下果子:《霊威減衰》:防御/戦闘地帯/1体 ダメージ現象時に使用。対象は受けた[ダメージ]を-10。
GM:明くる日のリバースの生命が-3減少!(生命:-20->-23)
安慶名眞榮:「呀!」
安慶名眞榮:自分の妻の腹に蹴撃を叩き込む。
安慶名眞榮:そうならなければならない日が来ることがそもそも、戦いの本質だ。と。
安慶名眞榮:覚悟だけでどうにかなるものではないが、
安慶名眞榮:刹那彼女の顔を見て、その足を振りぬいた。
木下果子:「……っ」
GM:小さく呻く果子。
GM:一撃を受けて、赤子たちは楽しげに笑う。
GM:その身は堅い。痛みを受けた様子もない。
安慶名眞榮:「……元気、ですね!」
木下果子:「ああ、丈夫な子だな」
木下果子:「……カミガカリとしてのお前の戦いを、こんなに近くで見られるなんてな」
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
白江ミズチ:ストライク/偶/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
白江ミズチ:2d6+10 命中
Kamigakari : (2D6+10) → 6[1,5]+10 → 16
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→6)
白江ミズチ:21
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
白江ミズチ:エレメントバースト/ゾロ目/ダメージ算出時に使用。対象はダメージ算出時に起源属性A(冷気)を付与し、ランクを+1する。
白江ミズチ:c(6*5+17+9)
Kamigakari : 計算結果 → 56
GM:明くる日のリバースの生命が-36減少!(生命:-23->-59)
白江ミズチ:凍てつく冷気が明くる日のリバースを襲う
白江ミズチ:氷が肉を裂く
GM:きゃっと響く声。
GM:冷たさに驚いた様子で、体に張り付いた氷を鞭で払い、砕いていく。
籠倉 煤羽:鋭の一撃で攻撃
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が-5(1d6->5)減少!(霊紋:22->17)
籠倉 煤羽:3d6+10 命中
Kamigakari : (3D6+10) → 16[5,5,6]+10 → 26
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
籠倉 煤羽:ダメージ算出時に例の3つを使用
籠倉 煤羽:霊光昇華、百烈技、天地功
籠倉 煤羽:超過霊力を1増やしてランクを+2,ダメージ+8
籠倉 煤羽:あと言い忘れたけど準備行動でランクを上げておく
籠倉 煤羽:61点
籠倉 煤羽:25+8+8+4*5
GM:明くる日のリバースの生命が-41減少!(生命:-59->-100)
籠倉 煤羽:霊威の衝撃で追加攻撃します
籠倉 煤羽:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 8[2,6]+10 → 18
籠倉 煤羽:ダメージh
籠倉 煤羽:37点
GM:明くる日のリバースの生命が-17減少!(生命:-100->-117)
籠倉 煤羽:記憶再現でもう一回攻撃
籠倉 煤羽:2d+10
Kamigakari : (2D6+10) → 7[2,5]+10 → 17
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
籠倉 煤羽:37
GM:明くる日のリバースの生命が-17減少!(生命:-117->-134)
籠倉 煤羽:「金の矢は愛を植え付け、鉛の矢は愛を失わせる……」
籠倉 煤羽:「なんてことができたのはずっと昔の話らしい」
籠倉 煤羽:「つまりは、単に相手を痛めつけるのに適した道具ってことさ……」
GM:弓を射る。突き刺さる。
木下果子:「つっ!」
GM:腹部から、血が溢れる。
GM:赤い血、緑の血、青い血、白い血。
GM:子供の泣き出すような声が響く。
武城勇斗:動きます
武城勇斗:簡易移動で一つ右に 準備で林ちゃんにアムリタを使用
武城勇斗:「……すまないな、シスター」
行行林林:「種類の少ないドリンクバーね」
武城勇斗:なにか言い掛けて、口を閉じる。
武城勇斗:「……全くだ」
武城勇斗:そうして夫妻を振り返り。
武城勇斗:夜魔の妖眼>明くる日のリバース コスト4,5をお支払い
武城勇斗:2d6+7
Kamigakari : (2D6+7) → 10[4,6]+7 → 17
武城勇斗:霊光昇華でランク+1 神威装具でランク+1 神威装具2でランク+1
武城勇斗:獣魔変身とオーバーラップも入ってランクが7
武城勇斗:c(6*7+18)
Kamigakari : 計算結果 → 60
GM:明くる日のリバースの生命が-40減少!(生命:-134->-174)
武城勇斗:目配せひとつで。
武城勇斗:膨れた腹部が、内側から更に膨れ上がる。
武城勇斗:噴き上がる血は中から撹拌され、濁った色に溢れ落ちる。
武城勇斗:肉の床を濡らしていく、その色を、ただ眺めている。
木下果子:「うっ……」
武城勇斗:「…………」
GM:苦悶に顔を歪める。攻撃の痛み、アラミタマを宿す苦しみ、そして吐き気。
GM:赤子は混乱を顕に、母体も構わずに暴れ始める。
武城勇斗:カミガカリとしては奇跡的なことに。
武城勇斗:妻の出産に立ち会うことができたことを、思い出す。
武城勇斗:しかし、これは違う。
武城勇斗:違うのだと切り捨てる。
行行林林:霊力操作
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→5)
行行林林:秘伝の神言
行行林林:一喝をリバースに。
GM:明くる日のリバースの生命が+20増加!(生命:-174->-154)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→4)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
GM:明くる日のリバースの生命が+10増加!(生命:-154->-144)
行行林林:行行林林の霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:15->14)
武城勇斗:霊光昇華と神威装具神威装具2キャンセルで
行行林林:3d6+10 発動
Kamigakari : (3D6+10) → 5[1,1,3]+10 → 15
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→4)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→1)
行行林林:言霊の神髄
行行林林:高位治癒
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 9[3,6]+10 → 19
行行林林:c(6*4+13)
Kamigakari : 計算結果 → 37
行行林林:リンとシンエイで
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
行行林林:連なります
行行林林:高位治癒
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 9[4,5]+10 → 19
行行林林:c(5*4+13)
Kamigakari : 計算結果 → 33
行行林林:ススハとミズチ
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+33増加!(生命:17->50)
行行林林:行行林林の生命が+37増加!(生命:1->38)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→2)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+35増加!(生命:25->60)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+33増加!(生命:10->43)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→5)
行行林林:パイプオルガンの音が空間の隅々にまで行き届く。
行行林林:——楽器の形をした人造神器『ハイパーバロック』。私はこれを手にすることでカミガカリになった。
行行林林:同座標に重畳されることで16777215本の管で構成される、霊的な弦でのみ奏でられる超次元のパイプオルガン。正式名称ffffff。フォルテシモ・エラ・テーザ・ポテンザ。
行行林林:音響とは空間であり、空間というのは世界だ。振動とは一つの物質によって成るのではなく、物質と物質の間、コミュニケーションに本質がある。
行行林林:コミュニケーションの形態は無数にある。調和によって破綻を取り直すこともあれば、暴力的に相手を否定することもできる。世界による調和。世界による否定。『ハイパーバロック』は振動を通じて世界と交渉し、裁定を下す。
行行林林:『私はあなたがたを護る』
行行林林:『私はあなたを殺す』
行行林林:『ひとえに私の愛のために』
武城勇斗:4d6 霊力
Kamigakari : (4D6) → 13[2,2,4,5] → 13
安慶名眞榮:1d6
Kamigakari : (1D6) → 6
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→3)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→1)
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→2)
行行林林:4d6 霊力
Kamigakari : (4D6) → 8[1,2,2,3] → 8
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→2)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→2)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→2)
籠倉 煤羽:3d6
Kamigakari : (3D6) → 12[3,4,5] → 12
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→1)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→3)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→4)
GM:ずるり、ずるり。
GM:ぐじゅる、どろり、どろり、どろり。
GM:肉の壁から、泥が流れ込む。
GM:それは徐々に人に似た異形を成していく。
木下果子:「え……?」
GM:果子はそれを見て、驚いたように目を見開いた。
■■ロ:「■■■■」
■ク:「■■■■■■」
ム■■:「■■」
GM:禁術には、対価がある。
GM:友を求めた少女は、3人の友を得た。そのしっぺ返しは、残酷な別れとなって現れる。
GM:人形は心を失い、尊厳を踏みにじられ、醜悪で、害悪な廃棄物と形を変える。
GM:彼女──いや、“これ”は、かつての友のこともわからない、混沌の異形だ。
武城勇斗:「…………」
GM:タイミング:開始
■■ロ:《霊威の渦》:開始/戦闘地帯/戦闘地帯
■■ロ: 対象は[距離:近接状態]以外の[対象]から受けた[ダメージ]を[半減]。
行行林林:「いいわ、いいわ。3人増えたって変わらない。片付けるのが、カミガカリのお仕事なんだから」
行行林林:「まあ、頑張るのは私じゃないんだけど」
籠倉 煤羽:霊威機動~~~~~
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 9[4,5]+2 → 11
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→5)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
GM:■ク
■ク:《鎧通し》:物理攻撃/戦闘地帯/範囲
■ク: 対象に物理攻撃を行う。[受動判定]に失敗した対象は[形状:剣]1d+25の[物理ダメージ]を2回受ける。
GM:>眞榮
安慶名眞榮:物理超越1
安慶名眞榮:回避します
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-4(1d6->4)減少!(霊紋:21->17)
安慶名眞榮:3d6+10 回避
Kamigakari : (3D6+10) → 12[2,4,6]+10 → 22
■ク:《鎧通し》:物理攻撃/戦闘地帯/範囲
安慶名眞榮:物理超越1
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-3(1d6->3)減少!(霊紋:17->14)
安慶名眞榮:3d10+10 回避
Kamigakari : (3D10+10) → 6[1,1,4]+10 → 16
安慶名眞榮:3d6+10 回避
Kamigakari : (3D6+10) → 16[5,5,6]+10 → 26
安慶名眞榮:5→2交換
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
ム■■:《血管槍》:魔法攻撃/10マス/範囲/半減
ム■■: 対象に3d+20の魔法ダメージ。
ム■■:[追加効果]:1戦闘中1回、[攻撃行動]の[対象]を[5体]に変更。
GM:発動20
白江ミズチ:2d6+1>=21 抵抗
Kamigakari : (2D6+1>=21) → 5[2,3]+1 → 6 → 失敗
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
武城勇斗:2d6+8 抵抗
Kamigakari : (2D6+8) → 5[1,4]+8 → 13
安慶名眞榮:2d6+3
Kamigakari : (2D6+3) → 11[5,6]+3 → 14
籠倉 煤羽:2d+2
Kamigakari : (2D6+2) → 4[2,2]+2 → 6
行行林林:2d6+6
Kamigakari : (2D6+6) → 4[1,3]+6 → 10
武城勇斗:2と4交換
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→4)
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(1→3)
GM:3d+20
Kamigakari : (3D6+20) → 15[4,5,6]+20 → 35
武城勇斗:死
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
武城勇斗:武城勇斗の生命が-12減少!(生命:12->0)
行行林林:行行林林の生命が-33減少!(生命:38->5)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-34減少!(生命:50->16)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-30減少!(生命:60->30)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-34減少!(生命:43->9)
ム■■:《血管槍》:魔法攻撃/10マス/範囲/半減
ム■■: 対象に3d+20の魔法ダメージ。
籠倉 煤羽:死
行行林林:行行林林の生命が-10減少!(生命:5->-5)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-10減少!(生命:16->6)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-10減少!(生命:30->20)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が-9減少!(生命:9->0)
安慶名眞榮:2d6+3
Kamigakari : (2D6+3) → 6[2,4]+3 → 9
GM:3d+20
Kamigakari : (3D6+20) → 6[1,2,3]+20 → 26
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が-31減少!(生命:20->-11)
安慶名眞榮:「っ……」
安慶名眞榮:その場に膝をつく。
GM:《悪霊の一撃》:物理攻撃/近接状態/1体
使用者は【命中】+2、対象に[形状:斧]4d+30の物理ダメージ。
GM:《拡散準備》準備/使用者
対象は[攻撃行動]の[対象]を+2体。[攻撃行動]の[対象]が[範囲・戦闘地帯]の場合、[ダメージ]に+1d。
GM:《距離拡大》特殊/使用者
いつでも使用できる。1ターン中1回、対象は【生命力】5消費後、[攻撃行動]の[距離]を[戦闘地帯]に変更。
GM:明くる日のリバースの生命が-5減少!(生命:-144->-149)
GM:1d5
Kamigakari : (1D5) → 2
GM:1d4
Kamigakari : (1D4) → 2
GM:1d3
Kamigakari : (1D3) → 3
白江ミズチ:2d6+7>=25 回避
Kamigakari : (2D6+7>=25) → 9[3,6]+7 → 16 → 失敗
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→6)
GM:《破滅の神言》特殊/戦闘地帯/1体
ダメージ算出時に使用。1ターン中1回、使用者は【生命力】を10消費後、①②いずれかの効果を得る。①:一般人に[気絶・戦闘不能・死亡]いずれかを与える。②:[ダメージ]に+[1d×3]。
GM:明くる日のリバースの生命が-10減少!(生命:-149->-159)
GM:1d
Kamigakari : (1D6) → 6
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-6減少!(生命:6->0)
GM:4d+30+18
Kamigakari : (4D6+30+18) → 19[4,4,5,6]+30+18 → 67
白江ミズチ:「……っ、このぉ……!」
GM:暴れる体、触手がミズチの身に直撃する。
白江ミズチ:強かに打ち付けられ、膝をつく。
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-7(2d6->6,1)減少!(霊紋:14->7)
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+18増加!(生命:-11->7)
安慶名眞榮:その身を起こし、立ち上がる。
■■ロ:「■■■■!」
GM:異形はその牙を剥き、眞榮へと飛びかかる。
安慶名眞榮:2d6+10
Kamigakari : (2D6+10) → 5[1,4]+10 → 15
安慶名眞榮:飛び退る。すかさず構えを取る。
安慶名眞榮:異形の攻撃を受け流して避けた。
安慶名眞榮:「く……」
GM:敵を作るような言動の目立つ少女ではあった。
GM:だが、このような醜い怪物ではなかった。
GM:避けられたことに対する反応もない。感情ももはや残ってはいない。
安慶名眞榮:異形の怪物。しかし今となってはそうは思えない。
安慶名眞榮:胡桃が押しとどめてくれた結果だ、ただ対峙するのみ。
安慶名眞榮:「今のうちに皆さん、なんとか……!」
行行林林:行行林林の霊紋が-2(2d6->1,1)減少!(霊紋:14->12)
行行林林:倒れるまえに弾いたロングトーンが、行行林林を立ち上がらせる。
行行林林:アムリタ→ミズチ
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+1増加!(生命:0->1)
行行林林:アムリタキャンセル~
白江ミズチ:白江ミズチの生命が-1減少!(生命:1->0)
白江ミズチ:起床!気絶!
安慶名眞榮:フォースバスター・天地功・百烈技 をマシロに
安慶名眞榮:物理超越1もします
安慶名眞榮:安慶名眞榮の霊紋が-2(1d6->2)減少!(霊紋:7->5)
安慶名眞榮:3d6+8
Kamigakari : (3D6+8) → 9[1,4,4]+8 → 17
安慶名眞榮:4→6
GM:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→4)
安慶名眞榮:「安慶名眞榮」のダイスシンボルの値が変更されました。(4→4)
ム■■:《混沌の秘術》:特殊/7マス/1体
ム■■: 対象が《タレント》宣言時に使用。1ターン中1回、対象が使用した[タイミング:特殊]の《タレント》1つの効果を消滅する。
安慶名眞榮:C(6*3+11+9)
Kamigakari : 計算結果 → 38
■ク:《吸引の外骨格》:特殊/戦闘地帯/1体
■ク: ダメージ減少時に使用。[距離:近接状態]以外の対象が行った[攻撃行動]を[対象:1体]に変更、[ダメージ]と効果を使用者が代わりに受ける。
GM:■クの生命が-30減少!(生命:36->6)
安慶名眞榮:「哈ァア!」
行行林林:アムリタ→ミズチ
安慶名眞榮:飛び退った勢いのままヌンチャクを振るった。
GM:その前に、肉の壁が現れる。
GM:ミクの面影を残すそれは、ヌンチャクの一撃が当たる。
行行林林:蘇生魔術! ブジョウ ススハ
安慶名眞榮:「こんな時もご友人を守るのですね……」
GM:頭が砕け、しかしなお、それは倒れない。
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+1増加!(生命:0->1)
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 11[5,6]+10 → 21
武城勇斗:武城勇斗の生命が+1増加!(生命:0->1)
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
武城勇斗:生命流転
武城勇斗:膝を立て、起き上がる。少女の頭が砕けるのを見る。
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→5)
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(5→6)
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の生命が+1増加!(生命:0->1)
行行林林:言霊の神髄 高位治癒
行行林林:シンエイ リン
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 9[3,6]+10 → 19
行行林林:c(6*4+13)
Kamigakari : 計算結果 → 37
行行林林:連なる言霊 高位治癒
行行林林:ブジョウ ミズチ
行行林林:2d6+10 発動
Kamigakari : (2D6+10) → 7[3,4]+10 → 17
行行林林:「行行林林」のダイスシンボルの値が変更されました。(2→3)
行行林林:c(4*3+13)
Kamigakari : 計算結果 → 25
安慶名眞榮:安慶名眞榮の生命が+31増加!(生命:7->38)
白江ミズチ:白江ミズチの生命が+25増加!(生命:1->26)
武城勇斗:武城勇斗の生命が+25増加!(生命:1->26)
行行林林:行行林林の生命が+31増加!(生命:2->33)
行行林林:「それじゃ、よろしく」
武城勇斗:「ああ」
武城勇斗:夜魔の妖眼+邪眼>4体
武城勇斗:武城勇斗の霊紋が-4(1d6->4)減少!(霊紋:19->15)
武城勇斗:さっきの高位治癒の流転で3→4してます
武城勇斗:「武城勇斗」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→4)
武城勇斗:3d6+7
Kamigakari : (3D6+7) → 9[1,3,5]+7 → 16
武城勇斗:霊光昇華でランク+1 神威装具でランク+1 神威装具2でランク+1 エレメントバーストでランク+1
武城勇斗:霊光昇華で得た超過霊力でダメージ算出に6を使用
武城勇斗:なしね 5でランク8します
武城勇斗:c(5*8+18+20) ボス以外
Kamigakari : 計算結果 → 78
武城勇斗:リバースには58の半減ですね。
GM:明くる日のリバースの生命が-19減少!(生命:-159->-178)
武城勇斗:両耳の蒼いピアスが光る。
武城勇斗:墓標のように、
武城勇斗:道標のように、
武城勇斗:彼岸へ導く澪標のように。
武城勇斗:少女の姿をした泥はみな一様に、内側から弾け飛ぶ。
武城勇斗:面影を。
武城勇斗:見ている。
白江ミズチ:ハンティングボウ 開始と準備を1回ずつ消費して、そのターンのランクを+1
白江ミズチ:ストライク/偶/起源属性Aを付与、ランクを+1して攻撃。
白江ミズチ:物理超越1
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:22->21)
白江ミズチ:3d6+10 命中
Kamigakari : (3D6+10) → 13[1,6,6]+10 → 23
白江ミズチ:「白江ミズチ」のダイスシンボルの値が変更されました。(3→6)
白江ミズチ:エレメントバースト/ゾロ目/ダメージ算出時に使用。対象はダメージ算出時に起源属性A(冷気)を付与し、ランクを+1する。
白江ミズチ:c(5*10+17+9)
Kamigakari : 計算結果 → 76
白江ミズチ:概念破壊
白江ミズチ:白江ミズチの霊紋が-6(2d6->5,1)減少!(霊紋:21->15)
白江ミズチ:1d
Kamigakari : (1D6) → 6
GM:126
GM:明くる日のリバースの生命が-99減少!(生命:-178->-277)
GM:明くる日のリバースの生命が-7減少!(生命:-277->-284)
白江ミズチ:パキパキと音を立て、氷柱を形作る
白江ミズチ:「……おとなしくしてろ」
白江ミズチ:鋭く輝く氷柱を、明くる日のリバースに向けて
木下果子:「うっぐ……!」
GM:先程の人形程度であれば、一撃で凍りつくほどの一撃。
GM:それでも果子は生きている。
GM:アラミタマの影響か、彼女自身の体もまた、アラミタマに耐えうる体に変質していた。
GM:アラミタマが暴れる。悲鳴をあげながら。
木下果子:「……怖い? 戸惑ってるのか? そっか、そうだよな……」
木下果子:「なんで殴られてるか、わかんない、もんな……」
籠倉 煤羽:準備タイミングでランク上げて鋭の一撃で攻撃!
籠倉 煤羽:籠倉 煤羽の霊紋が-1(1d6->1)減少!(霊紋:17->16)
籠倉 煤羽:3d+10
Kamigakari : (3D6+10) → 4[1,1,2]+10 → 14
籠倉 煤羽:お前……
籠倉 煤羽:1を6にしましょう
籠倉 煤羽:「籠倉 煤羽」のダイスシンボルの値が変更されました。(6→1)
籠倉 煤羽:百烈技足します
籠倉 煤羽:63点
籠倉 煤羽:放たれた金と鉛の矢が螺旋を描いて光の槍となって、対象を貫く。
GM:肉塊に、穴を穿つ。
GM:悲鳴をあげながら、びちびちと暴れ続ける。
GM:その蠢く腕も、やがて根本から崩れるように千切れ落ちてゆく。
GM:ぽっかりと自分の腹部に開いた穴を見て、果子は笑った。
GM:* * *
GM:赤子は、血溜まりを吐き出すような声と共に沈黙する。
GM:魔境の景色が砕けた。
GM:果子もまた、ぐったりと壁にもたれかかった。
木下果子:「……どうやら、終わりっぽいよ」
GM:ふう、と息を吐き出す。
GM:死ぬほどの痛みと苦しみに押しつぶされているはずなのに、彼女はそれでも笑顔を作る。
木下果子:「あー、ちくしょ。人生、これからだったのに」
安慶名眞榮:「果子さん」
安慶名眞榮:駆け寄る。
木下果子:「……眞榮……」
安慶名眞榮:「果子さん……よく、頑張りましたね……」
木下果子:「……うん」
安慶名眞榮:手を握る。
安慶名眞榮:妻の目を見つめた。
GM:痛みで顔を歪めつつも、笑みを返す。
GM:その腹には大きな穴が空いている。
GM:腹部に宿っていたアラミタマは形を失い、霊肉となる。
GM:情報:果子の状態
GM:アラミタマは間もなく滅びる。クシミタマが現れようとしている。
GM:腹の中の子供はアラミタマそのものと化しており、アラミタマと共に消える宿命だ。
GM:果子の霊魂もまた、アラミタマの霊力によってアラミタマへと変異しつつある。
GM:たとえこれを引き剥がすことが出来たとしても、今の果子の傷で脆弱な人間の体に戻ることは、もはや死と同義だ。
GM:すでに世界はその因果を正史として認めている。それゆえに、時間を逆流させてもやがて果子はアラミタマへと至る。
GM:再誕によって因果が繰り返された事により、アラミタマと二人の霊魂の繋がりは、より一層強まってしまった。
GM:カミガカリの力では、彼女たちを殺すほか、現状を打破する方法はない。彼女たちを助けることはできない。
GM:ヒトや土地神の“神懸かり”な力では足りない。
GM:君たちは、主神でも大天使でも──大悪魔でもないのだから。
GM:──5月4日 23:59 コテージ・客室──
GM:金色に輝く球体が現れる。
GM:クシミタマだ。
GM:カミガカリたちは、これに願いを祈ることで、小規模な奇跡を発動することができる。
白江ミズチ:「…………」
白江ミズチ:「……………………」
白江ミズチ:「……う~~!」
白江ミズチ:「クソ! 倒せばどうにかなるかと思ったのに!」
武城勇斗:「……どうした」何か言いたいことがあるのか、というような目線を向けます。
白江ミズチ:「うるさい、時間ない、どいてろ!」
武城勇斗:あるならさっさと言えの意も含まれています。
武城勇斗:押しのけられる
白江ミズチ:勇斗を押しのけ、果子に歩み寄る
白江ミズチ:ミズチの手には、先程まではなかった黒い魔法陣が浮かんでいる
木下果子:「……ミズチさん?」
白江ミズチ:「あー、おい。お前、シンエイ。これは貸しにするから覚えてろよ」
安慶名眞榮:「……貸し、とは……」
白江ミズチ:果子の手を取る。
白江ミズチ:口を開く
白江ミズチ:「──『止まれ、汝はいかにも美しい』」
白江ミズチ:……賭けは、ミズチの負けだ。
メフィスト・フェレス:『これはね。近い未来……“明くる日が去りゆく時”とでも申しましょうか』
メフィスト・フェレス:『その時ダンナが口にされる言葉です』
メフィスト・フェレス:『“止まれ、汝はいかにも美しい”』
メフィスト・フェレス:『……これは、救済の言葉です』
メフィスト・フェレス:『どうにもならなくなった時──これから会う人間を救いたくなった時』
メフィスト・フェレス:『その言葉を呟き、クシミタマの力を捧げれば……その者を助けることができるでしょう』
メフィスト・フェレス:『もし、その言葉を口にすることがあれば、この勝負はあたしの勝ち」』
GM:ミズチの言葉と同時に、魔法陣が光り輝く。
GM:歌声と共に、空から舞い降りたのは──
GM:げに美しき、天使たちであった。
GM:──5月4日 23:59 社──
メフィスト・フェレス:「おや、おやおやおやあ?」
メフィスト・フェレス:「おかしいなあ、まさかそんな!」
GM:白々しい道化が、心のこもらない悲鳴をあげる。
メフィスト・フェレス:「あたしのメモが……ちょっとした悪戯で組んだだけの式が……」
メフィスト・フェレス:「“偶然にも”誰かに拾われて、“なぜだか”ロックも暴かれて、“勝手に”使われてしまうだなんて!」
GM:来たる日のラバーズ
察知:不要
強度:10
必要人数:なし
消去:なし
対象:地域
特殊ダメージ:なし
ペナルティー:なし
その他の影響
A:なし
B:なし
限定的な状況下でのみ効力を発揮する[法則障害]。
クシミタマとミズチの霊力によって、現実に干渉するほどの強力な幻術を生み出し、絆を断ち切り、天使を喚び寄せ、傷を癒やすことができる。
これによってアラミタマの魂の契約を無効化し、喚ばれた天使はアラミタマを連れ去り、癒やしの奇跡によって罪なき母子を死から遠ざける。
つまり、果子と子供を救い、アラミタマだけを安らかに召すことができる。
生命に干渉し、理に干渉し、都合のよい結果だけを招く、悪魔的な黒魔術であるが、術式を記したのは果たして何者なのか。
わかるのは、術者はミズチであり、発動に用いられたのはミズチの霊力とクシミタマであり、もたらされた奇跡は天使によるものであり、この術式を書いたものは法則障害の発動に関わってはいない──つまり、“自らの力を用いてはいない”という事だけだ。
GM:悪魔が空を見上げ、頭を抱える。
GM:山からは、コテージへと白い光が降りてゆくのが見えた。
天使たち:「み使よ、天の族よ。
天使たち:罪びとを赦し、
天使たち:塵にいのちをあらしむべく
天使たち:ゆるやかに天翔り来よ。
天使たち:徐ろに列をなし、
天使たち:漂い浮びつつ、
天使たち:なべてのものに、
天使たち:やさしき痕をとどめよ」
天使たち:「眼に眩き、
天使たち:かぐわしき薔薇の花よ。
天使たち:浮々と漂いて、
天使たち:密やかに蘇らせ
天使たち:小枝を翼とし、
天使たち:蕾より咲き出ずる薔薇の花よ、
天使たち:急ぎ花咲け。
天使たち:春よ、紅の花よ、
天使たち:緑の葉よ、萌え出でよ。
天使たち:憩える人に楽土を齎せ」
天使たち:「浄らかなる花と
天使たち:悦ばしき炎は、
天使たち:心の求め願う
天使たち:愛を広めて、
天使たち:歓楽を生ぜしむ。
天使たち:真理の詞は、
天使たち:澄める大気の中に、
天使たち:不死の群に、
天使たち:到るところに光明を与う」
天使たち:「愛の炎よ、
天使たち:澄み渡る方へ
天使たち:向えよかし。
天使たち:真理よ、
天使たち:おのれを呪う者を救えよかし。
天使たち:かくてめでたく
天使たち:悪より逃れて、
天使たち:ものみなと睦みて、
天使たち:浄福を享くべく」
天使たち:「聖なる炎よ。
天使たち:この炎に取囲まるる者は、
天使たち:この世にありて善き人と共に、
天使たち:さきく過ごさむ。
天使たち:諸共に起ちて、
天使たち:称えよ。
天使たち:風は清らかなり、
天使たち:霊よ、安かれ」
メフィスト・フェレス:「……忌々しい姿を見た。どっこい、なかなかそそる光景だ」
メフィスト・フェレス:「綺麗な顔に、いい尻をしたやつらだ。あの日、あたしに色目を使ってファウストのダンナの霊魂を掠め取ったコソ泥どもだが」
メフィスト・フェレス:「こうして見ると……憎めない」
メフィスト・フェレス:「そいつらの魂はくれてやる。天界で、こき使ってやってくれ」
GM:遥か彼方、人の目には目視できないほどの遠く。
GM:山の上から、メフィストはその光景を見つめていた。
メフィスト・フェレス:「……しかし」
メフィスト・フェレス:「面倒な縛りだよ。自分の力を使わずに……というのは」
メフィスト・フェレス:「やれ手助け一つするのにも、えらい手間がかかるもんだ。“機械仕掛けの神様”とやらも楽じゃない」
メフィスト・フェレス:「まあ、尻拭いとしちゃあ、こんなもんでしょう。ダンナ、お疲れ様でした」
メフィスト・フェレス:「まったく……今回はとんだ骨折り損さ」
GM:──24:00 コテージ・寝室──
GM:果子は、倒れる。
GM:その姿はアラミタマのそれではなく、体には傷もなく、腹も膨らんではいない、ただの14歳の少女であった。
安慶名眞榮:その体を受け止める。
GM:幸せそうに、寝息を立てている。
GM:子供は消えた。あるべき因果に従って、再び訪れる未来、その時にきっと生まれてくるだろう。
白江ミズチ:霊力を消費したためか、慣れないことをした精神ダメージか。ぐったりしている。
武城勇斗:「これ、は」果子を見、ミズチを見ている。
安慶名眞榮:「……果子さん……」
安慶名眞榮:縋りつくようにその体を抱きしめた。
白江ミズチ:「……なんでもいーだろ、どうにかなったんだから」
安慶名眞榮:「奇跡としか、言いようがありません……」
安慶名眞榮:「ありがとうございます……皆さん……」
行行林林:♪~しっとりした曲~♪
籠倉 煤羽:「すげ~」アホの顔
武城勇斗:「……まあ、そうか…………」吐息混じりに。
白江ミズチ:ふてくされた顔で、くそぅ……メフィストのやつ……などとぶつぶつ。
籠倉 煤羽:「よくわかんねーけど誰も死ななくてよかったな!」 死んでないよね?
白江ミズチ:「おーおー、私のおかげだからな! 大いに感謝しろよ!?」ヤケクソ気味に叫ぶ。
籠倉 煤羽:「ありがたやありがたや」 手を合わせる
武城勇斗:ミズチに適当に相槌を打ちつつ、クシミタマに霊脈の復活を願っています
GM:灰色の空を覆う雲が、割れるように開いていく。
GM:コテージを月光かりが照らす。その景色には少しずつ、少しずつ彩りが戻っていく。
GM:去った動物がすぐに戻ることはないだろう。枯れた木々も花も、すぐには戻らない。
GM:だが、その地を徘徊していた屍は墓へ、モノノケたちも己の住処へと、じきに戻ってゆくはずだ。
行行林林:「私はリサさんに元気になってもらおうかな~」
行行林林:「温泉にいきたい」
リサ・ブルダン:「えっ」
行行林林:「この辺り、観光地だし……」
行行林林:「霊脈大丈夫なあたりを観光してから帰りたいな~」
行行林林:というわけでクシミタマでリサさんを回復させます。
リサ・ブルダン:「……」
武城勇斗:「よき地だよ。歓迎しよう」
GM:頭と体が繋がる。
リサ・ブルダン:「林ちゃん……貴重な願いを私なんかのために……」
GM:しかし嬉しそうに、その首に触れた。
行行林林:「大した願いないからね」
リサ・ブルダン:「……………………ありがとう、林ちゃん」
籠倉 煤羽:煤羽は胡桃の様子を見に行きましょう
GM:部屋を出ようとしたところで、ふらつく足取りの胡桃と目が合う。
籠倉 煤羽:「おっと……」
籠倉胡桃:「あ……」
籠倉 煤羽:「もう大丈夫なのか?」
籠倉胡桃:「……なんとか、歩くぐらいは」
籠倉 煤羽:「そっか…よかった」
籠倉 煤羽:「…………」
籠倉 煤羽:「その…………」
籠倉胡桃:「……うん」
籠倉 煤羽:「色々すいませんでした……」土下座
籠倉胡桃:「え……」
籠倉胡桃:「……」
籠倉胡桃:「……わ、私こそ、ごめんなさい……」
籠倉胡桃:「……今度こそ、すすはちゃんが私を避けた理由、教えてくれる?」
籠倉 煤羽:「もうちょっと色々やりようはあったんだ……」
籠倉 煤羽:「オレは、超常現象絡みの話に、胡桃を巻き込みたくなくて……」
籠倉 煤羽:クシミタマの力で記憶を回復させたいなと思いました。
GM:煤羽の願いに呼応して、クシミタマが輝く。
GM:胡桃が失った記憶。煤羽を追いかけて、倒れた記憶。
GM:それが切っ掛けで、カミガカリへと目覚めたこと。
GM:「………………」
籠倉胡桃:「……私が」
籠倉胡桃:「私が首を突っ込んだせいで……」
籠倉 煤羽:「オレがいい加減なことをしたせいだよ……」土下座継続中
籠倉胡桃:「ちょっ、顔、顔あげてっ」
籠倉胡桃:「ええと、ええとっ、じゃあえっと、言い方、言い方を変える」
籠倉 煤羽:「はい……」
籠倉胡桃:「すすはちゃんと関わったから、私はカミガカリになって……」
籠倉胡桃:「……でも、カミガカリの力があったから、私は今、まだ生きてる」
籠倉胡桃:「もし、アラミタマに出会ったのが、カミガカリじゃない私だったら……」
籠倉胡桃:「私は、アラミタマに殺されて終わってたんだ」
籠倉 煤羽:「うぅ……」 顔を上げる。 「怒ってない?」
籠倉胡桃:「…………」
籠倉胡桃:「……冷たくされたのは、怒ってる」
籠倉 煤羽:「うっ」
籠倉胡桃:「でも、もう冷たくする理由もないよね?」
籠倉 煤羽:「そうですね」 正座の姿勢にシフト
籠倉胡桃:「また、遊んでくれる?」
籠倉 煤羽:「遊ぶ!!!!!!」
籠倉胡桃:「いつ遊ぶ?明日?明後日?明々後日?」
籠倉 煤羽:「いつでもいつでも! 24時間空いてる!」
籠倉胡桃:「いっぱい遊ぼう!今まで空いてたぶん、たくさん埋めよう!」
籠倉胡桃:「今度はもう、離さない!」
GM:胡桃は幸せそうに、煤羽の胸へと飛び込んだ。
安慶名眞榮:眠りについた果子の前髪を顔にかからないように指先で梳く。
安慶名眞榮:クシミタマに祈るのは、果子とおなかの子供の健康と幸せ。
安慶名眞榮:母子ともに健康に、無事にこの子が生まれてきますようにと金の光に向かって祈った。
GM:金色は最後の瞬きを放ち、やがて静かに消えていった。
GM:4月4日。2人のカミガカリと1人の女性が姿を消した。
GM:それから1ヶ月が経過した、5月4日。
GM:アラミタマを倒すまでの長い1日は、カミガカリたちの奮闘により、無事に幕を下ろす事となる。
GM:* * *
GM:◆エピローグ:白江ミズチ◆
GM:──社──
メフィスト・フェレス:「やあ、ダンナ、お疲れさまでした!」
白江ミズチ:いつも通りどこかを見つめていた視線が、声をかけられてメフィストへと移る。
白江ミズチ:「お、ま、え……!!」
白江ミズチ:礫のような氷がメフィストに降り注ぐ。
メフィスト・フェレス:「おや?何か不手際がありましたか?」
白江ミズチ:「お前ー!! どこまで分かってた!?」
白江ミズチ:「ご丁寧にあんなものまで用意して!」
メフィスト・フェレス:「はて?何のことやらさっぱり?」
白江ミズチ:「くそ~~いつ見てもムカつくなあその顔!」
メフィスト・フェレス:「ええ、本当に、何のことだかはさっぱりわかりませんが……」
メフィスト・フェレス:「何やら、賭けの通り、あの言葉を口にされたようで!」
白江ミズチ:「………………」
白江ミズチ:「……したよ。した。それがどーした!?」
メフィスト・フェレス:「何でしたかね、言うわけがないと、勝ちに決まってると、おっしゃっていた気がしますが!」
白江ミズチ:「うるさーい! うるさいうるさい!!」
白江ミズチ:「言うわけなかった! そんなつもりなかった!!」
白江ミズチ:「まぁ? でも? 人間二人分の命を救ってやった恩を売るのは悪くないと思ったし?」早口
メフィスト・フェレス:「まったく、面倒な方ですね。素直に認めてしまわれればよろしいのに」
白江ミズチ:「私は素直だ!」
白江ミズチ:「別に本当にあそこであの女が死んでもどうでもよかったし!」
メフィスト・フェレス:「へえー。それはそれは」
白江ミズチ:「……くそー、どいつもこいつもそういう態度をとる……」
白江ミズチ:「もっと……恐れろよ……私を……」
メフィスト・フェレス:「いやあ、おっかない!恐ろしいダンナです!」
メフィスト・フェレス:「しかし。はあ。なるほど」
メフィスト・フェレス:「人間に恩を売ったということは……」
メフィスト・フェレス:「恩を売ったあの夫妻に、またお会いになる、と?」
白江ミズチ:「……まぁ、感謝と敬意を示しに来るなら会ってやらなくはないな」
メフィスト・フェレス:「ははあ。構って欲しいと」
白江ミズチ:「なぁ
白江ミズチ:!?」
白江ミズチ:「っ誰がそんなことを言ったぁ!?」
メフィスト・フェレス:「違うのですか?」
白江ミズチ:「全然違う!!」
メフィスト・フェレス:「では、どのような恩返しをお望みで?」
白江ミズチ:「…………まぁ、捧げものは定番だよな。ここ、主が消えるくらい信仰が薄れてるから全っ然誰も来ないし」
メフィスト・フェレス:「物品と信仰で力をつけることがお望みであれば、クシミタマに願われた方が手っ取り早かったのでは?」
白江ミズチ:「…………」
白江ミズチ:その手があったか……
メフィスト・フェレス:「いや、どなたでしょうね?クシミタマの願いを、賭けに負けるためにお使いになられた方は」
白江ミズチ:「……あ~!! もうお前うるさい!! 私をバカにしに来たのか!?」
白江ミズチ:「帰れ帰れ! あと次はもっと単純な仕事持ってこい!!」
白江ミズチ:「お前の顔見てムカついた分発散できるようなやつ!!」
メフィスト・フェレス:「お。言いましたね?」
白江ミズチ:「う……」
メフィスト・フェレス:「この下僕、面白い見世物が見られて、ついでに賭けの報酬で不手際のお赦しもいただけて」
メフィスト・フェレス:「今日は、そのお礼に参ったわけです」
メフィスト・フェレス:「つまり何かと言いますと」おもむろに地図を取り出し
白江ミズチ:「へぇ、礼とは全く気づかなかった」
メフィスト・フェレス:「こちら、新しいターゲット速報!」
白江ミズチ:「……もう今回みたいなのはごめんだからな」
メフィスト・フェレス:「お喜びください。今回は単純なお仕事ですよ」
メフィスト・フェレス:「大好きな人類を護るため、今日も張り切っていきましょう!」
白江ミズチ:「だーから!! 人類がどうとか! 私には全く一向に関係ない!!」
白江ミズチ:例えば、かつてミズチと共に過ごした少年が、彼らと年が程近かったことも。
白江ミズチ:誰かを守るために、自らの限界を越えて霊紋を消費したことも。
白江ミズチ:その代償として、カミガカリとして目覚めてからの記憶を失ったことも。
白江ミズチ:今は家庭を作り、妻子と平凡で幸福な人生を送っていることも。
白江ミズチ:──全て全て、ミズチには関係ないことなのだ。
GM:* * *
GM:◆エピローグ:武城勇斗◆
GM:──町中──
武城勇斗:買った花を片手に、街を歩く。
武城勇斗:今はピアスも肩のマントもない。ただの少し顔色が悪いだけの異人の男だ。
武城勇斗:月に一度。花を買うついでに街を降り、散歩がてらに平和な街を散策するのが武城の習慣だった。
武城勇斗:抱えた花は白いカーネーション。
武城勇斗:墓前に捧げるための、春の花だった。
武城勇斗:商店街の道をゆくにつれ、近場の中学校が目に入る。
武城勇斗:かつて娘の通っていた中学校だった。
武城勇斗:自分は保護者としてあの中に馴染めていたかは、さすがに今は自信もないが。
武城勇斗:「…………」
武城勇斗:首を振る。
武城勇斗:この前の一件のせいか、必要のないことに思いを馳せたことを自覚する。
武城勇斗:花を抱え直して、帰路へと足を切り替えた。
羽村三空:「また明日ね!」
GM:掠れた声が響く。
GM:校舎に手を振りながら、後ろ足で飛び出してきた一人の少女がいた。
GM:さっぱりとした短髪に、日焼けした肌。
武城勇斗:「!」
GM:制服に身を包み、しかし下半身にはスカートの下に体操服。
武城勇斗:思わず足が止まる。
GM:ごちゃごちゃに詰め込まれたバッグに、スニーカー姿。
武城勇斗:吸い寄せられるように視線がそちらを向いてしまう。
GM:楽しげに帰り道のステップを踏み、しかし、自分を見つめる視線に気付いて視線を返す。
武城勇斗:目が合う。
羽村三空:「こーんちゃっす!」
武城勇斗:「…………ああ」
武城勇斗:「いや」
武城勇斗:「……………」
羽村三空:「?」
羽村三空:「おにーさん、学校の人?保護者さんとか?」
武城勇斗:「……そんなところだ」ゆっくりと頷いて。
武城勇斗:「最近行方不明事件があったと聞いたから、心配していた」
羽村三空:「誰かに用があるの? 呼んでこようか?」
武城勇斗:「いや」首を振る。「大丈夫」
武城勇斗:「……大丈夫だ」
武城勇斗:薄く微笑む。
羽村三空:「そーお?」
羽村三空:「ま、いっか。おにーさんも気をつけてね」
武城勇斗:「ああ」
羽村三空:「行方不明事件!おにーさん、かっこいいからね1」
武城勇斗:「……お前も、壮健でな」
武城勇斗:心配されている。
武城勇斗:口の端に苦笑を滲ませて、
武城勇斗:彼女の前を横切って、帰路へとつく。
武城勇斗:振り返らない。
武城勇斗:それはきっと、彼女も同じだ。
武城勇斗:それで良かった。
武城勇斗:それですべてが、十全だった。
GM:* * *
GM:◆エピローグ:行行林林◆
GM:──旅館・客室──
行行林林:一通り温泉を楽しんで、2人とも身体がぽかぽかしている。
行行林林:本当にあの足で温泉旅行に来ていた。
GM:リサは部屋の隅で、静かに外を見ている。
GM:長い任務で疲れたのか、それとも安堵からか。
GM:彼女の態度はいつもよりも柔らかく感じた。
リサ・ブルダン:「……林ちゃん、本当にありがとうございました」
行行林林:「どういたしまして」
行行林林:「まあ、今回ばかりは、あの、もう、存分に労ってほしいね」
行行林林:「でもそれ以上に、おつかれさまでした」
行行林林:「大変でしたね。ホントに」
リサ・ブルダン:「……いえ、私は……」
リサ・ブルダン:「ほとんど役に立てませんでしたから」
行行林林:「でも、ずっと思い詰めてたよね」
リサ・ブルダン:「……はい」
リサ・ブルダン:「でもね、林ちゃん」
リサ・ブルダン:「私、ひとつ、すごく嬉しかった事があったんです」
行行林林:お茶をずず、と飲む。
リサ・ブルダン:「いつも飄々として、いろんなことを、身軽に受け流してきたあなたが……」
リサ・ブルダン:「あんなに真剣に怒ってくれた場面を、私、始めて見ました」
行行林林:むせる。
リサ・ブルダン:「本当はね、ずっと不安だったんです」
行行林林:ティッシュで顔を拭きながら聞いている。
リサ・ブルダン:「切っ掛けが切っ掛けでしたから。私、ずっと遊ばれてるんじゃないかって」
リサ・ブルダン:「私たち、ちゃんと恋人なのかなって」
行行林林:「えー、こんなに愛してるのに」
行行林林:「……冗談はともかく」
行行林林:「まあ、よく言ってるけど……私は別に、なんか責任とか、使命感とか、全然ないし」
行行林林:「ふーん、なんかすごい力を諦めちゃうのもったいないな~、くらいな気持ちでカミガカリとして生きるのを決めた、わけだけど」
行行林林:「だから今回、リサさんが死んじゃったら、カミガカリやめちゃおっかなーって思ったよ、ほんとに」
行行林林:「……やめなかったと思うけど」
行行林林:「で」
行行林林:「だから私はやっぱりねえ、カミガカリとして生きていく、なんてことを、選んだわけじゃないんだよ、多分」
リサ・ブルダン:「……」
行行林林:「私はねえ、結局、リサさんの恋人になることを、選んだんだわけ」
行行林林:「リサさんが、かわいいから」
リサ・ブルダン:「……かわいい、ですか」
リサ・ブルダン:「わたし、あなたより7つも年上なのに」
行行林林:「7つも年上だねぇ」
リサ・ブルダン:「……いえ。本当はわかってた、はずなんです」
リサ・ブルダン:「あなたは、ずっと私を可愛がってくれていた」
リサ・ブルダン:「でも私は自信がなくて、相応しくないだとか、幸せになるには早いだとか、そんなことを言って……逃げていた」
行行林林:「うん」
行行林林:「まあでも、何事にも真剣になってるのって、かわいいよ。リサさんのそういうところはかわいいところの一つだし」
行行林林:「だから私はそういうところに、意地悪したくなるの」
行行林林:「考えないといけないことがいっぱいあるのに、意地悪されて、気がそれるのを、私はいっぱい見たい」
行行林林:「……」
リサ・ブルダン:「…………意地悪な人ですね」
行行林林:「まあ今回のわたしはそういう意味でも"かわいかった"でしょ」
行行林林:「……私もあんなになるとは思わなかった」
リサ・ブルダン:「……………………………………はい」
リサ・ブルダン:「あなたに私が振り回されるように、あなたも、私に振り回されてくれる」
リサ・ブルダン:「それはきっと、とても光栄なことです」
行行林林:「だからといって今回みたいなのはもうやめてね」
リサ・ブルダン:「……ごめんなさい」
行行林林:「全然何も明らかになるまえから、同い年の女の子を、『ハイパーバロック』で殴ってるところだったんですからね」
リサ・ブルダン:「……家の秘密、だったものですから……」
行行林林:「私しか知らない秘密いっぱい知ってるつもりだったのに……」
行行林林:「まあ、でも、知っちゃったからね」
行行林林:「知っちゃったな~」
リサ・ブルダン:「あんまりそういうの、深く気にしないタイプかと思ってました」
行行林林:「独占欲はあるよ」
リサ・ブルダン:「……もう今度こそ、何も残ってないですよ。林ちゃんは、私のことを全部知ってます」
行行林林:「照れちゃうね」
リサ・ブルダン:「私はまだまだ林ちゃんのことを知りませんね」
行行林林:「私もよくわからない」
行行林林:「育ち盛りだからね」
リサ・ブルダン:「じゃあ、二人でたくさん知っていきましょう」
行行林林:「うん」
行行林林:「私もねえ、まだまだもっとリサさんのこと知りたいと思ってますよ」
行行林林:時計を見る。もう結構な時刻だ。
リサ・ブルダン:「……はい……」
行行林林:「そろそろ寝よっか」
リサ・ブルダン:「…………………………………………寝ます」
行行林林:「寝ましょうねえ」
GM:「………………………………、はい……」
リサ・ブルダン:「………………………………、はい……」
行行林林:部屋の明かりを消して、リサ・ブルダンに口づけをした。
GM:* * *
GM:◆エピローグ:籠倉煤羽◆
GM:──籠倉宅──
GM:テレビに写ったゲーム画面。
GM:二人の少女がコントローラーを握り、画面を見つめていた。
GM:胡桃の魔法が、邪神を射抜く。
GM:邪神は倒れ、ミッションクリアの文字が表示された。
籠倉胡桃:「息ぴったり!」
籠倉 煤羽:「腕を上げたようじゃな……」
籠倉 煤羽:もうワシが教えることはなにもない……免許皆伝じゃ
籠倉胡桃:「すすはちゃんに構ってもらえない間も、一人でやってたからね!」
籠倉 煤羽:「あっはい」
籠倉 煤羽:(小さくなる)
籠倉胡桃:「えっへっへっへ」
GM:楽しそうに肩を叩いてくる。この話題で刺してくるのももう何度目か。
GM:そのたびに小さくなる煤羽を見て、楽しそうに笑っている。
籠倉 煤羽:当分は逆らえねえ
籠倉 煤羽:まあ……キミが元気ならオレは満足さ……(遠い目)
籠倉胡桃:「んでもって」
籠倉胡桃:「すすはちゃんは邪神狩りのプロ!負けるはずなどないのです!」
籠倉 煤羽:「まー、まーね……」
籠倉胡桃:「ねえねえっ。邪神ジャンヴァルジャンの話は、どこまで本当だったの?」
籠倉 煤羽:「食器を盗む邪神が出たってところは本当だよ」
籠倉 煤羽:「名前はジャンヴァルジャンではなかったな……」
籠倉胡桃:「へーっ」
GM:興味深そうに、ぐいぐいと首を突っ込んでくる。
籠倉胡桃:「今まで、お互い隠し事ばっかりで……」
籠倉胡桃:「……でも、今度こそ本当に、色んな話ができるね」
籠倉 煤羽:「ミステリアスでかっこいい籠倉煤羽の看板は下ろすことになったけどね」冗談めかして
籠倉胡桃:「私はミステリアスにはなれなかったからね。これで公平だよ」
籠倉胡桃:「それに、すすはちゃんがちょっと近づいたみたいで、嬉しい」
籠倉 煤羽:「ま、無理にかっこつけてもしょうがないのかもな~~~~」
籠倉 煤羽:「今回の事件も九割ぐらいの時間神我狩やめて~~~って思ってたし」
籠倉胡桃:「ふふっ。私も」
籠倉 煤羽:「……胡桃は聖堂騎士団に戻るの?」
籠倉胡桃:「…………あ……」
GM:その質問に対し、胡桃は困ったように目を伏せる。
籠倉胡桃:「……実は、聖堂騎士団やめるかもしんない」
籠倉 煤羽:「……そっか」
籠倉胡桃:「いや、まだ、決定じゃなくてね!」
籠倉 煤羽:大変なことしちゃったしな……
籠倉胡桃:「…………明日、処分が下されるんだって」
籠倉 煤羽:「そっか~」
籠倉 煤羽:「まあ情状酌量とかしてもらえるだろ! 大丈夫大丈夫!」
籠倉胡桃:「……うん……」
籠倉胡桃:「もしフリーになったら、すすはちゃんのお手伝いでもしようかな?」
籠倉 煤羽:「最強コンビじゃん」
籠倉胡桃:「騎士団に残っても、すすはちゃんの事は全力で手伝うよ」
籠倉 煤羽:「まあ、手伝ってくれてもくれなくても……」
籠倉 煤羽:「オレは胡桃のその気持ちだけでうれしいよ。神我狩やってけると思う」
GM:「……寂しくなったら、私が一緒にいるから……」
籠倉胡桃:「……寂しくなったら、私が一緒にいるから……」
籠倉胡桃:「私が寂しいときは、すすはちゃんが一緒にいてね」
籠倉 煤羽:「えっ……あっ……はい」頬を掻く
籠倉 煤羽:「よろしくおねがいします」
GM:秘密を抱えたがゆえに、亀裂を生んだ二人の少女。
GM:ひとつの事件を切っ掛けに、彼女たちの秘密は明るみになり──再び、二人は隣同士になった。
GM:胡桃は煤羽の隣に寄り添い、煤羽は胡桃の隣に寄り添った。
GM:孤独と戦う仕事。過酷な判断を迫られる仕事。しかし、互いがいるかぎり、まだ戦えると思えた。
GM:* * *
GM:◆エピローグ:籠原胡桃◆
GM:──校内・廊下──
GM:その翌日。
GM:胡桃が、学校へと復帰して、数日が経過した。
GM:級友たちに迎えられ、やがて混乱も収まり、
GM:ようやく、彼女は日常を取り戻す。
宮下真白:「本当に心配したんだからな」
籠倉胡桃:「うん、ごめん」
籠倉胡桃:「もう大丈夫。いなくなったりしないから」
羽村三空:「ほんとかなあ」
宮下真白:「はは」
宮下真白:「三空も、胡桃の前では不機嫌なフリをしてるけど」
宮下真白:「キミが戻って来てからは、ずっと上機嫌なんだよ」
籠倉胡桃:「心配懸けてごめんね、三空」
羽村三空:「つーん」
籠倉胡桃:「(私の処遇は、今日、下されるらしい)」
籠倉胡桃:「(どんな処分かはわからない)」
籠倉胡桃:「(最悪の場合は……)」
籠倉胡桃:「(この学校に通えるのも、今日が最後になるのかな?)」
宮下真白:「さ、行こう。授業が始まる」
籠倉胡桃:「うん」
宮下真白:「はは。ヘンなの。授業を受けられるのがそんなに嬉しいかい?」
籠倉胡桃:「……うん。嬉しい」
羽村三空:「……ねえ、胡桃」
羽村三空:「それから、真白と睦美も」
籠倉胡桃:「ん?」
宮下真白:「なんだい?」
羽村三空:「……つ、まで……」
宮下真白:「ん?」
羽村三空:「……教室まで競争だ!よーいドン!」
籠倉胡桃:「えっ、あっ」
宮下真白:「……まったく。この前も怒られてたのに」
GM:教室へと向かって走り足す三空と、その後を追いかける真白。
籠倉胡桃:「……」
GM:それを呆然と見ている胡桃と、追う素振りも見せない睦美。
籠倉胡桃:「……」
籠倉胡桃:「……ふふっ」
上杉睦美:「胡桃は……」
上杉睦美:「少し、明るくなったわね」
籠倉胡桃:「…………そう、かな?」
上杉睦美:「ええ。疲れてはいるようだけど、吹っ切れた顔をしてる」
籠倉胡桃:「……色々、あったから」
上杉睦美:「色々、ね……」
GM:ぱたんと、本を閉じる。
上杉睦美:「……貴女、寂しがりで可愛いところもあるわよね」
籠倉胡桃:「何、急に」
上杉睦美:「三空と真白は、まさか貴女が自分たちの人形と戯れてたなんて、夢にも思わないでしょうから」
籠倉胡桃:「……え?」
上杉睦美:「超常存在は、意外と身近に居るものよ」
上杉睦美:「家族が超常存在だった貴女なら、身をもって知ってたでしょ?」
籠倉胡桃:「なっ」
上杉睦美:「“聖イシドールス”の捜索は難航していた」
上杉睦美:「“聖ヴェロニカ”が消えた時にも、まだ分からなかった。まさかと思って、縁から辿って……あなたの造った、私の人形を見つけた」
上杉睦美:「なんとか、意識を繋いで、人形の見聞きした情報を知覚することができた。状況が分かった時には、あなたは追い詰められて、アラミタマになろうとしていた」
籠倉胡桃:「…………ウソ、でしょ」
上杉睦美:「遅れてごめんなさい」
上杉睦美:「あなたのもとへ、行行林林を向かわせるよう手を回したのは私。あなたが作ろうとしたアラミタマ化の法則障害を、邪魔したのも私」
上杉睦美:「騎士長“聖カタリナ”と名乗った方がわかりやすいかしら?」
籠倉胡桃:「…………あ……………………っ!」
籠倉胡桃:「………………」
籠倉胡桃:「……私」
籠倉胡桃:「ほんとに色んな人に、助けられてきたんだね…………」
上杉睦美:「……」
上杉睦美:「あなたは、弱かった。正しくも、賢くもなかった」
籠倉胡桃:「……………うん」
上杉睦美:「罰はしっかり受けてもらうわ。暗号名の剥奪、それから謹慎と降格。追って書面で通達が行くけれど」
上杉睦美:「失った信頼は、これからの働きで取り戻しなさい」
籠倉胡桃:「…………、はい」
上杉睦美:「…………けど、私個人としては、こうも思うの」
上杉睦美:「あなたがああしなかったら、果子さんは死んでいたし、眞榮さんやあなた自身も危なかった。アラミタマが解き放たれれば、被害はもっと広がっていた」
上杉睦美:「パニックになるのも当然の状況だったし、私達の発見が早ければ、あなたが重ねずに済んだ罪もあった」
上杉睦美:「あなたの罪状は、主に禁術の行使だけど、あなたはあなたにできることをやっただけだもの」
上杉睦美:「……よく頑張ったね。友達として、誇りに思う」
籠倉胡桃:「…………!」
籠倉胡桃:「うん………うんっ……………!」
羽村三空:「何やってんだ〜!ほんとにチャイム鳴っちゃうよ〜……って、ちょ、胡桃、なんで泣いてるの!?」
GM:三空が、遠くから手を振っている。
上杉睦美:「なんでもないわ。……行くわよ、胡桃」
籠倉胡桃:「………………うん!」
籠倉胡桃:「ねえ、睦美、三空、真白」
籠倉胡桃:「私……」
籠倉胡桃:「みんなの事が、大好き!」
GM:少女は、これから罪を償ってゆく。
GM:自分と向き合って、人の助けに触れて、少女は少しだけ強くなった。
GM:少女には、支えてくれる友達がいた。彼女を救ったカミガカリ達がいた。その中には、大好きな家族もいた。
GM:幼い少女の人生は、これからも続く。彼女は進んでゆけるはずだ。
GM:* * *
GM:◆エピローグ:安慶名眞榮◆
GM:──コテージ・寝室──
GM:コテージに、日差しが挿し込む。
GM:霧は晴れ、夢で見た、柔らかな陽光が、木の床を暖かく照らしている。
GM:ベッドの中。隣で眠っていた果子が、大きく伸びをした。
安慶名眞榮:「おはようございます」
木下果子:「……んあ。おはよう」
安慶名眞榮:「久しぶりに寝坊をしました」
木下果子:「あはは。ほんとだ。もうこんな時間か」
安慶名眞榮:「ゆっくり眠れましたか」
木下果子:「うん。久しぶりにぐっすり寝た」
安慶名眞榮:妻の顔と、おなかに宿っている命へそのまなざしを向ける。
木下果子:「なんだよー」
安慶名眞榮:「……幸福だなと。改めて思いまして」
木下果子:「ああ」
木下果子:「これ以上ないくらい、恵まれてた」
GM:お腹を撫でる。
木下果子:「ずいぶん、小さくなっちまってなあ」
安慶名眞榮:「……少しずつ、霊脈の力も戻ってきているのを感じます」
GM:窓の向こう側の景色を見る。
GM:外にはうっすらと草の茂み。
GM:枯れたように思えた木々からは、小さな芽が生えている。
安慶名眞榮:「この子の成長ともに、きっと。生まれる頃には……」
木下果子:「やっぱり育ちは遅めだ。小さな子になるかな」
木下果子:「頑張って育てよ、ってな」
安慶名眞榮:「それでも、元気でいてくれるなら」
木下果子:「……ああ」
木下果子:「ホントだったら、もう死んでた命なんだよな」
木下果子:「眞榮と、ミズチさんたち……カミガカリのみんなと……」
木下果子:「アラミタマに、命を救われた子だ」
安慶名眞榮:「……奇跡としか、言いようがありません」
安慶名眞榮:「果子さん、あなたもですよ」
安慶名眞榮:「あなたもこの子の命を救ったんです」
安慶名眞榮:「あなたが受け入れて、微笑みかけたから……」
木下果子:「ちーとこっ恥ずかしいけど……そうだな」
木下果子:「母親だからな」
安慶名眞榮:「はい」
安慶名眞榮:「……お見事、です」
木下果子:「なあ、眞榮」
木下果子:「仕切り直しになっちゃったし、もう一度、あの言葉、言っていいか?」
GM:一呼吸置いて。
木下果子:「私は、安慶名果子」
木下果子:「この名字を名乗れる日を、ずっと待ってたんだ」
木下果子:「だから……」
木下果子:「これからも宜しく。私の旦那様」
木下果子:「この子と一緒に……幸せになろうな」
安慶名眞榮:「はい、絶対に」
木下果子:箱庭で、目が覚めた。
木下果子:どこか懐かしく、
木下果子:どこか優しく、
木下果子:どこか寂しくて、
木下果子:どこか不気味な安息の地だった。
木下果子:夢を見る愛しい人。
木下果子:孤独に泣く血縁者。
木下果子:迷い込んだ妖精。
木下果子:人を愛した亡者達。
木下果子:みな、戦っていた。
木下果子:愛さえなければ、誰も死なずに済んだのに──
GM:
木下果子:のに
GM:けど
GM:けどー?
GM:後悔はしているか?
GM:いやー
GM:してない!
GM:してないねー
GM:ね!
GM:そうだな
GM:人の
GM:ママの
GM:パパの
GM:愛に触れることができた
GM:じゅーぶんだね!
GM:だねだねっ
GM:ああ──
GM:我々は満足だ。
GM:
GM:みな、愛と共に生き、愛のために戦うことを選んだ。
GM:これは美しい結末の後に生まれた蛇足。
GM:人の覚悟を嘲笑う、デウスエクスマキナ。
GM:
GM:けれど、それでよかった。
GM:人は美しい。
GM:人は愛しい。
GM:だから我々は、
GM:祝福と共に生まれ、
GM:祝福と共に死に、
GM:人々の明くる日を祝福する。
GM:武装伝記RPG『神我狩』──モノプレイシナリオ『在りし日のリバース、明くる日のリバース』
GM:──終──
GM:* * *